BEYBLADE X (作品)

登録日:2024/04/06 Sat 18:09:12
更新日:2025/04/05 Sat 23:30:09
所要時間:約 15 分で読めます





「X」それは人を魅了するもの。

ベイブレードは遊びか、スポーツか。

最大加速した「X」が、全ての遊びを塗り替える。

Xはその手の中に
*1


『BEYBLADE X』とは、タカラトミーから発売された同名の玩具を題材としたメディアミックス作品である。
尚、この項目では主にアニメ版について記す。


【概要】


一作目「爆転シュート ベイブレード」、二作目「メタルファイト ベイブレード」、三作目「ベイブレードバースト」に繋がる四作目の作品。

漫画版の原作を「賭ケグルイ」の原作者である河本ほむら氏と、その小説版を手掛けた武野光氏のタッグで、作画は「約束のネバーランド」の作画を手掛け、メタベイの漫画でもアシスタントをやっていた出水ぽすか氏が担当するという、小学館の本気がうかがえる体制。
アニメ版の制作は前作に当たるベイバやアニポケなども手掛けるOLM。

作劇上の特徴として、ベイ自体が一種のスポーツとして描写されていたバーストシリーズから更に一歩推し進めて、eスポーツの如くチームにスポンサーが付いたりするなど、ベイブレード自体がプロスポーツとして確立された世界観となっている。

バトル中にベイから出る所謂「聖獣」も、この作品では立体映像による演出として扱われるなど、バースト同様に極めて現実世界に近い作風となっている。
観客の反応を気にしてのバトルや、思うような成績を挙げられないプロなど、シビアで世知辛い描写もそういった背景に合わせてか多め。


【あらすじ】


1期(#1~#51)

ベイの聖地「Xシティ」では、プロブレーダー達が「Xタワー」の頂点を目指して日々競い合っている。
風見バードもそんなプロブレーダーに憧れて、故郷からXシティにやってきたアマチュアブレーダーの一人。
しかし来た矢先に現役プロに目を付けられ、瞬殺されたばかりかベイを壊されてしまう。
失意の中街を彷徨うバード、そんな彼の目の前に突如現れた覆面を付けたブレーダー、仮面X。
彼の正体こそ、引退したはずのチャンピオン、黒須エクスだった……。

2期(#52~)

「ペンドラゴン」との頂上決戦後「ペルソナ」は再び頂上を目指すことを誓うが、次の試合がなかなか決まらずにいた。
一方「ペンドラゴン」ではクロムが失踪し、チームの顔役不在という大きな問題に直面。
思惑を胸に動く新たなブレーダーの出現、そして新たなベイを手にした強豪ブレーダーたちにより、時代は更なる波乱を迎えようとしていた…


【登場人物】


チーム「ペルソナ」

潰れかけの老舗寿司屋「駒刃寿司」がスポンサーのチーム。
大型新人が二人も所属していることもあり、破竹の勢いで連勝を重ねている新進気鋭のチーム。
リーダーは他二人がやりたがらなかった上タイショーから「立場が人を作るとも言う」と諭された事もありバードが務める。

仮面X/黒須エクス

  • 使用ベイ:ドランソード3-60F、ドランダガー4-60R、ドランバスター1-60A
  • CV:斎藤壮馬
  • 誕生日:1月23日
本作の主人公で、現在のチャンピオンチーム「ペンドラゴン」の元メンバー。
チャンピオンになった事で対等な相手がいなくなったことに退屈し、現チャンピオンである竜宮クロムと戦う為にヘルメットで正体を隠して一からXタワーを上り直そうと考えている。
名は体を表すと言うべきか、仮面Xとして人前に出る際はバイザー部分に「X」と赤い文字で大きく描かれたヘルメットを着用しており、その姿は自身のシンボルマークにも使われている。
十字傷の流浪人とは多分関係ない。

凄まじいまでのベイバトルジャンキーであり、上記の野望も達成できるかは度外視してとりあえず志したレベルの能天気さも併せ持つ。
「ベイは遊び」「遊びだからこそ本気になれる」という持論も併せ持つ捉えどころのない性格。

「ペンドラゴン」との頂上決戦後は当初の目標を達成してしまったせいか脱力状態に。上層チームの宿命としてバトルを組むのに手間がかかるため暇を持て余して餡子クリーム寿司作りに勤しんでおり、周囲からはベイに興味が無くなってしまったのではないかと心配されている。

愛機ドランソードは「ペンドラゴン」時代からの機体で、仮面Xとしても普通に使用している(*2)。
元々は銀狼から貰った「ドランソード メタルコート:ブルー」だったが、幾度のバトルで塗装が完全に削げ落ち、経年劣化によるものかシールやプラパーツまで変色し現在のカラーリングになっているものの、マルチにメンテナンスしてもらうなどして現在も使い続けている。

必殺技は「エクストリームダッシュ」であり、半ば彼の代名詞と化している。
ドランダガー、ドランバスターはどちらもマルチに作って貰った物。

風見バード

使用ベイ:ヘルズサイス4-60T、ヘルズチェイン5-60HT、ヘルズハンマー3-70H
CV:梅田修一朗
誕生日:8月10日
本作の語り手兼もう1人の主人公。
ひょんなことからエクスに抱き込まれ、共にプロの頂上を目指すことになる。
いきなりアマチュアからプロの世界に引きずり込まれたこともあり、他のプロとは明確に一段腕前が落ちる…というか、卑怯な手を使われ続けたとはいえアマチュアにも負けかける(*3)など、全体的にベイの腕前が発展途上として描写されておりプロ戦では未だ0勝
しかし彼の真の強さはベイの実力ではなく、どんな苦境でもベイを続ける精神力である。心の強えブレーダーなのか…
一応、アニメ版では地元ではベイバトルでは負け知らずだったり、料理などベイ以外の才能は多彩だったり妙なところでフォローが入っている。
身体能力もやたら高く格闘ゲームの実力も9999勝しているクインに10タテを決めるなど、もはや「ベイ以外何でもできる男」と化している。
ベイの実力自体も、ベイをパクっておきながら自分より上手く使いこなすぱっくんに頭を下げてまで特訓してもらうなどの甲斐もあり、一期終盤からはポイント制の勝負なら試合そのものには勝てなくとも先制点を取れる程には成長している。

ベイを始めた動機は、故郷の村に一時的に転校してきた少年、鷹野ツバサ(CV:照井悠希)との出会いから。
始めは全くベイに興味を持っていなかったものの、ツバサとの交流を通じてベイの楽しさに目覚める。
そしてペンドラゴンが頂点に立った際の試合映像を見て、プロを志したのだった。
ストライクホークも元々はツバサから貰った物。
故郷にいた頃から何でも出来たらしいが、ベイの腕前だけは周りの成長が早過ぎて付いていけてない様子。

愛機はそれまで使っていたストライクホークを破壊されてしまった為、マルチから貰ったヘルズサイスを使用。
その後は現在の彼の実力に合わせた新ベイ「ヘルズチェイン」「ヘルズハンマー」を作ってもらった。
この為名前とは裏腹に鳥型ベイは一話でしか使ってないし、風見鶏のような態度も示していない。

  • 使用ベイ:ウィザードアロー4-80B、ナイトシールド3-80N、ナイトランス4-80HN、ウィザードロッド5-70DB
  • CV:野口瑠璃子
  • 誕生日:7月16日
SNSフォロワー数100万人を誇る超人気インフルエンサー。
元々はメンバーが自分だけのチーム「レインボー」を率いていたが、プロ昇格試験でペルソナに負けたのを機にXに正体を明かされると共に仲間に誘われる。それ以降は主に実力不足のバードをフォローする役回りが多く、その他にもチームの広報をほぼ一手に引き受けている等、実質的なペルソナのリーダー。

ブレーダーとして凄腕なだけでなく、ベイを作れるベイクラフターの資格も持っているなど、何でも器用にこなす天才肌ではあるが、複雑かつ高価な資格であるベイクラフターの試験もしっかりパスしているなど、見えない所では地味な努力も忘れない。
コスプレが趣味でしょっちゅう披露している他、バトルの際にも使用ベイに合わせた物に着替えて性能を最大限に引き出せるようにしている。

ここまで多彩なスキルを身に付けたのは元を辿ると姉であるシグルに勝利するためで、なんでもそつなくこなすマルチだったが唯一ベイだけはどうやってもシグルに勝つことはできず、しかしマルチの努力に対し素直な称賛の言葉を送るシグルにコンプレックスを抱いていた。
それでも日々ベイの開発を含めたあらゆる手法を試していたが、ある時シグルがプロとしての活動に専念するために出立。その後を追うようにマルチもプロとしての活動を選んだ。

「ペンドラゴン」との頂上決戦後は全力のバトルを通じてシグルとのわだかまりを解消できたためか、シグルと2人での仕事も受けるようになっている。
一方でベイブレードに訪れる変革の中で新たなベイのアイデアが浮かばないスランプ状態に陥り、加えて保守的に寄りがちな思考をテンカに痛烈に指摘されたことで自分を見つめ直すために出奔。かつての学び舎であるベイアカデミーや、万獣クインの紹介を受けて万獣家を訪れている。

なお、非常に可愛らしい外見だが性別不詳*4)。

白星テンカ

  • 使用ベイ:サムライセイバー2-70L
  • CV:夏吉ゆうこ
  • 誕生日:4月6日
ベイブレードの名門道場「白星流」の師範代で、和風の出で立ちの女剣士だがこう見えて電子機器の扱いが得意。
相手を挑発的な言動で煽ったかと思えばバトル後は称える掴みどころのない性格。
白星流が動き出したことを示唆するためにクインの元を訪れ、キングとバーンの双方に果たし状を送り付けて焚き付けるなど、何らかの目的のために暗躍を重ね、トリプルバトルにて餡子クリーム寿司を食べ過ぎたエクスの代わりに「仮面S」として姿を現し、その実力を公衆の面前に見せつけた。
その後、仮面Xに「最強のブレーダー」と戦うための引き抜きを賭けたバトルを挑んだが、彼の実力の前に敗北。しかし元より強い相手を望む彼の性格は織り込み済みであり、仮面Xに勝負の対価としてスカウトされる形でペルソナに加入した。

ベイバトルでは刃のごときブレードを持つベイ「サムライセイバー」と居合切りのようにシュートするランチャー「ホールドランチャー」を使用する。加えて白星流の技「星剣」を扱い、その実力はプロブレーダーにも劣らない。

寿司谷タイショー

  • 使用ベイ:マグロエッジ3-60LF(シャークエッジの同型)
  • CV:魚建
  • 誕生日:11月1日
駒刃寿司の社長。
頭に玉子寿司を乗せているが、時折タイショーに合わせて表情が変わったりリアクションを取るなど自我を持っている節がある。
元々はブレーダーとしてXタワーの頂点に立つ事を志していたが、家業を継ぐ為に断念。
現在はベイスポンサーとして頂上を登る事を目指しており、そのためにペルソナのスポンサーとなる。
彼の作る寿司は大半が「餡子クリーム寿司」などのゲテモノ…もとい創作料理じみた物ではあるが、エクスとメイデン、シグルは大ファンである。

マグロエッジはシャッフルバトルフェスのためにマルチに製作してもらったもの。必殺技はシャークエッジに合わせた「マグロファング」だが、マグロに牙は無いとツッコミを受けた。

冥殿メイコ

  • 使用ベイ:シャークエッジ3-60LF、ホエールウェーブ5-80E
  • CV:青木瑠璃子
  • 誕生日:5月5日
タイショーの秘書。
元プロブレーダーで、ペルソナの面々をマネージャー兼コーチとして厳しくも優しく支える。
プロの座には未練があるようだが…?

シャークエッジはプロ時代からの愛機で、必殺技は下から潜りこむ「ブルーファング」。
ホエールウェーブはマルチが新たに製作したもので、必殺技は高い位置から相手を押さえつける「ギガントブリーチング」。
名前に特に魚要素が無いのに魚型ベイを使っている

チーム「ファランクス」

二郎系と思わしきラーメン店「マウンテンラーメン」がスポンサーのチーム。
社長(CV:岩崎征実)からつまらないバトルの内容を責められるなど、選手とスポンサーとの関係はあまりよろしくない。

石山タクミ

  • 使用ベイ:ストーンモンブラン3-80N(アニメのCGモデル上ではナイトシールドの同型)
  • CV:KENN
  • 誕生日:3月14日
オールバックと胸の渦巻き型のブローチが特徴的なリーダー。
自他ともに厳しい性格で、弱いブレーダーは敵味方問わず手にするトングでベイを破壊してしまうなど、苛烈にまで達するレベル。

プロの品位を保つべくアマブレーダーを倒してはベイを破壊していたが、空気を読まずやって来た仮面Xに瞬殺されてしまった。要するに一話の敵
その後も迷走が続き、とうとう他のプロが誰も手を出していなかったフェニックスフェザーにチームメイト共々手を出してしまうが、「ペルソナ」との再戦でタイショーの叱責を受けストーンモンブランに戻すことを決意。
しかし試合自体には敗北したことでスポンサーとの関係が悪化し、引退を決意するまで追い詰められてしまう。
最後に今までの行いへの償いとして自分のベイを破壊しようとしたが、そこにバードとバーンが現れて心中の迷いを指摘され、今までの行いを謝罪しプロとして続けていくことを決意した(スポンサー問題についてはバーンが店を買収した)。

その後は無骨さは相変わらずだが多少丸くなっており、自分のスタイルを貫きつつもプロとしての在り方を模索。
2期ではソリダスタワーに移籍して一からやり直すことを決意し、元からの堅実さに加えてスラッシュタワーで会得したXダッシュを交えたスタイルは一定の好評を得ている様子。

左葉ゲンリ

  • 使用ベイ:アイアンフォレスト(漫画のみ)、ウィザードアロー4-80B(アニメのみ)
  • CV:大町知広
  • 誕生日:3月4日
モップのような青髪が特徴的な参謀役。
ベストにベイを収納している。
最初に仮面Xに負け、それを責められタクミにベイを破壊されてしまった。

陣内バリキ

  • 使用ベイ:ダイヤモンドナッツ(漫画のみ) / シャークエッジ3-60LF(アニメのみ)
  • CV:石黒史剛
  • 誕生日:7月22日
ピンクのモヒカンヘアーが特徴的な筋肉質の男。

チーム「ズーガニック」

世界初の完全屋内型動物園「ライオンズジャングル」がスポンサーのチーム。
ブレーダーは全員当動物園の飼育員でもあり、来るだけで憧れのブレーダーにも会えるスポンサー体制の理想的な形と言える。

万獣キング

  • 使用ベイ:レオンクロー5-60P、レオンクレスト7-60GN
  • CV:鈴木崚汰
  • 誕生日:10月4日
自分を「王」と呼んで憚らない堂々とした性格。
しかし、チームメイトに労いの言葉をかけるなどの優しさもある、名実ともに王の器を持つ男である。
アマ時代は無敗であり、満を持してのプロ入りとなったが、プロとして初の相手がペルソナであり、仮面X相手に初の敗北を喫してからは彼をライバルのように狙っている。

ペルソナの頂上決戦後は新たな機体「レオンクレスト」と共に次期タイトルマッチ候補チームとして頭角を現し、タワー上層まで上り詰めている。ユグドラシルとの対戦を望んでいるのだが、肝心のバーンからはやり過ごされ実現には至っていない。
家族の方が才能に恵まれていた事については悔しく思いつつも、「自分を見つめ直す機会をくれた」と好意的に受け止めている。

必殺技はエクストリームダッシュ「キング・オブ・クロー」。

億長トグロ

  • 使用ベイ:ヴァイパーテイル5-80O
  • CV:濱野大輝
  • 誕生日:1月6日
物静かな性格で優しそうな外見とは裏腹に、試合では挑発などで相手の弱点を執拗に攻め立てる戦法が得意。
一方でチームメイトやファンには優しい。
キングが世間に疎い(自分のスマホを持っていない件はパンにも呆れられている)こともあり、周辺の補佐を担う苦労人な面も。

チョー・パン

  • 使用ベイ:ライノホーン3-80S
  • CV:若井友希
  • 誕生日:3月20日
大らかな性格のロリ。
見た目からは想像も付かない怪力を秘めており、サイを抑える程の力とランチャーを軋ませる程の握力を誇る。
元々はそのパワーを制御できておらず敗北続きのブレーダーだったが、キングに才能を見出されズーガニックに加入した。
人懐っこく、よくトグロに肩車してもらっている。
好物は中華まん

外見にパンダ要素しかないのに愛機はサイモチーフ

チーム「ユグドラシル」

超大企業「ユグドラシル製薬」がスポンサーのチーム。
リーダーのバーンの指揮の元、ベイを取り囲む業界に「ベイタイムシフト」を引き起こそうとしている。
メンバーはかなり多く、試合の度にスタメンを切り替えている。

不死原バーン

  • 使用ベイ:フェニックスウィング9-60GF、フェニックスラダー9-70G
  • CV:小林裕介
  • 誕生日:2月4日
ユグドラシル製薬の御曹司。
『ノブレスオブリージュ』を信条にベイタイムシフトを引き起こそうとしている男。
その一環としてフェニックスフェザーを開発し、Xシティ中にバラまいたりするなどやる事成す事大胆そのもの。
ペルソナとの試合ではベイタイムシフトを体現すべく、フェニックスフェザーを更に進化させたフェニックスウィングを完成させ、仮面Xに挑む。
感極まって仮面Xにハグをしたり、負けたら試合を自分だけ早退してすぐに新たなる研究を始めたりと、彼を変人だと思う視聴者は多数。
必殺技はエクストリームダッシュ「バーニングマニューバ」。

ペルソナの頂上決戦後もベイタイムシフトのために行動しており、新たにフェニックスラダーを完成させた。

実家がユグドラシルで信条がノブレスオブリージュだが、仮面ライダー鎧武は関係ないはず

猫山ゾナモス

  • 使用ベイ:スフィンクスカウル9-80GN
  • CV:かぬか光明
  • 誕生日:9月12日
4Xシステムを応用したテーマパーク『ゾナモスハウス』の管理人である男。語尾は「ゾナ」だが付けている理由は謎との事。
謎を追い求める謎クラフターであり、様々な謎解きを用意した「ナゾアンドベイ」をゾナモスハウス内に用意して挑戦者を待ち受ける。
プロブレーダー並みの実力も持っており、後にバーンの勧誘からユグドラシルに加わる。
プロとしてのバトルの際にも、ベイと謎を絡めた「ベイ謎」を出題してバトルのルールを変化させるなど曲者。

難波ゆに

  • 使用ベイ:ユニコーンスティング5-60GP
  • CV:前川涼子
  • 誕生日:6月11日
ブレーダー御用達のアパレルショップ『ブレーダーズドレス』でアンバサダーを務める女性。
マルチとは別ジャンルだが同じく大人気インフルエンサーであり、マルチとは対照的に「モテ」=他人からの評価を重視したファッションを取る。

バーンにゾッコンでユグドラシルにもすぐに加わったが、マルチとの試合でその真意を見抜かれ、自信をもってベイに打ち込めるようになってからはマルチにもゾッコンになっている。

チーム「ペンドラゴン」

現在のチャンピオンチーム。
スポンサーは土産用キーホルダーメーカーの「銅田産業」で、チームの実権は常勝無敗をモットーとする専務の戯画谷が握っている。

龍宮クロム/仮面Y

  • 使用ベイ:コバルトドレイク4-60F、コバルトドラグーン2-60C、インパクトドレイク9-60LR
    • (仮面Y):ドランソード3-60F(レプリカ)、ドランダガー4-60R(レプリカ)
  • CV:石川界人
  • 誕生日:12月3日
Xタワーに君臨する王者。
エクスとは割とあっさり別れたが、彼によって髪に付けられたペン用アクセサリーを今でも付けていたり、バーンとの対談時に仮面Xを仄めかす発言をするなど、当初から未練があるような素振りを見せていた。

表向きの振る舞いは実力と人格を兼ね備えた理想的なプロブレーダーだが、その胸中にあるのは強さに対する並々ならぬ執着。かつて「ペンドラゴン」にスカウトされた際に自分を敗北させたエクスに強い興味を抱き、二人で頂点に立つことを目標とするように。
加えてエクスの強さに近づくために、エクスの行動を模倣しエクスを理解しようとしていた。餡子クリーム寿司は流石に堪えたらしい
しかしプロとして多忙な中でエクスと満足にバトルできない日々が続き、クロムとの全力のバトルを求めたエクスは頂上に立って間もなくペンドラゴンから脱退。
事実上の決別に深いショックを受けたクロムの執着は狂的な域となり、エクスを理解してエクスを超えることにこだわるように。

オールスターバトル後に仮面Yとして仮面Xが戦った相手の元に現れ、使用ベイだけではなくその時の決着方法まで模倣してバトルを行う。その目的は仮面Xが戦った状況を再現することで、エクスが経験したバトルを追体験するというもの。
エクスは正体を察してこそいたが「僕とクロムのこと、邪魔しないで欲しいなぁ」とバードとマルチに語り、踏み込んだ行動は行わなかった。
「ペルソナ」との頂上決戦ではバードにエクスの幻影を見せるまでの域になっていたが、エクスの「まだ見ぬモノ(ドラゴニックブレイク・X)」に敗北、歩み寄り何かを話そうとしたところで倒れ、搬送されてしまった。

玩具では一足早く「インパクトドレイク9-60LR」のパッケージで白目部分が黒く染まった異様なビジュアルで登場していたが、この時病院に搬送されたのではなくオメガの元に送られていたことが判明。倒れる瞬間に砕けた髪飾りはわざわざ新しいものを用意されていた
対面したオメガからルールに介入する形で合法化させた更なる力たる魔龍「インパクトドレイク」とその改造用パーツとなる「シェルタードレイク」を渡され、かつての栄光や名声、エクスへの雑念を捨て、ただエクスを打ち倒すための修羅となることを決意して夜の闇へと消えていった。

七色シグル

  • 使用ベイ:ヴァイスタイガー3-60U、ヘルズサイス4-60T(一時的にバードから借りたもの)
  • CV:伊瀬茉莉也
  • 誕生日:4月9日
ペンドラゴンの紅一点で、マルチの姉
歪んでしまったチームを鑑みた結果か、エクスにチームに戻ってほしいらしく、初登場時には寿司屋に乗り込み、ヘルズサイズでバードとマルチを一掃した。
マルチとは逆に不器用で、ベイ以外は何もできず味覚もエクスと同レベルにおかしい。
言動も端的で率直なため冷淡なように受け取られがちだが、他者への気遣いを見せることもある。
モデルの仕事を受ける等、自分の考えもしっかり持っている。

ベイバトルでもバランスタイプしか扱えないが、持ち前のセンスによってバランスタイプのアタック、ディフェンス、スタミナ全タイプの要素を的確に発揮し器用万能とする天才ブレーダー。
しかし、そんな彼女からしてもクロムとエクスの強さは異次元の域にあるらしい。

かつてはマルチに作って貰ったベイを使用していたが、戯画谷の指摘を真に受けた結果、彼に用意してもらったヴァイスタイガーを使うようになる。
自らの誕生日を境に実家を出てペンドラゴンとしての活動に専念するようになり、その結果マルチとは絶縁状態になってしまった。
マルチが誕生日プレゼントにする為に制作していたベイこそヘルズサイスであり、バードにプレゼントする際に「曰く付き」と語ったのもこのわだかまりが原因となっている。

神成シエル/仮面Z

  • 使用ベイ:コバルトドレイク4-60F(レプリカ)、ブラックシェル4-60D、コバルトドラグーン2-60C(違法コピー)、シェルタードレイク(赤:7-80GP,緑:3-60D,黄:5-70Oの3種を所持)
    • (仮面Z):ドランバスター1-60A(レプリカ)、ブラックシェル4-60D、シェルタードレイク7-80GP
  • CV:古田一紀
  • 誕生日:11月7日
アマチュア戦績502勝0敗でアマチュアで敵う者はいないと言われたほどのブレーダーであり、クロムに対し強い憧れを抱く少年。
あるアマチュア大会で優勝した際にクロムから励ましの言葉と共に副賞のブラックシェルを手渡され、以降それを愛機とするように。

その後一度エキシビションマッチで敗北した石山タクミにリベンジを果たし、遂にペンドラゴンからスカウトを受けた……が、そこでクロムから渡されたのはZが刻まれた仮面とドランバスター。エクスを失い既に壊れていたクロムがスカウトした理由は、仮面Xの代用品となりうるブレーダーだからだった。
仮面ZとしてはXの部分がYに変わっただけの仮面Yとは異なり、頭の片方が出っ張った灰色の仮面を被っている。
それでもクロムの期待に応えようとその立場を受け入れプロブレーダーに通り魔的に勝負を仕掛けていたが、最終的にクロムは仮面Yとしての行動の末、エクスに替えなど効かず、俺以外にエクスを理解することなどできないと結論。
一方エクスは仮面Zをおびき出すために野良バトルを手当たり次第に吹っ掛けマルチをブチギレさせた
クロムに憧れプロを目指した「神成シエル」と、仮面Xを超えようとする「仮面Z」の双方としての存在価値を否定され、後にはクロムを理解しようとせずバトルに明け暮れ、しかしクロムにとって絶対的な存在であり続けるエクスへの憎悪のみが残された。

3人の仮面の騒動の収束後に仮面Zとして「ペンドラゴン」への入団が発表され、「ペルソナ」との頂上決戦で仮面を脱ぎ正体を晒す。
当初は対戦相手となったバードを侮り徹底的に叩き潰すと意気込んでいたが、バードの不屈の精神に圧され勝利こそしたが全てスピンフィニッシュという苦々しい結果に終わった。
更に決戦後にクロムが失踪してしまい、自らの戦う意味を探す為にクインに相談し、銀狼に弟子入りする。
裏プロとの戦いでクロムに憧れつつも中々近づけない自分の心境に気が付き、再び仮面Zとしてぱっくんに作って貰ったシェルタードレイクを使うようになる(*5)。

なお、名前のシエルはブラックシェルのオマージュ元のドラ「シエル」が元ネタと思われる。

銅田

  • CV:蓮岳大
銅田産業の社長。
温和な性格だがそれだけに、やや強引なところのある戯画谷に流されやすい。

戯画谷

  • CV:船木まひと
銅田産業の専務にして、チームのマネージャー的存在。
ペンドラゴン三人目のメンバーとしてシグルをスカウトしてくるなど、その手腕は確かだが、チームが頂上に近づくにつれ強引な部分が目立つようになる。
クロムが失踪した際にはマッチングに圧力をかけ、メンバーが二人だけでも勝ちやすくなるように仕向ける等、現在はチームの頂上としての品位を保つ事に手段を選んでいない。

チーム「ドリームズ」

シャッフルバトルフェスの個人投票部門で選ばれた三人からなるチーム。
オールスターバトルにて、チーム投票部門で選ばれたペルソナと対決する。

ぱっくん

  • 使用ベイ:ヘルズハンマー5-70H,ドランバスター1-60A、サムライセイバー2-70L(いずれもコピー)
  • CV:佐藤元
  • 誕生日:8月9日
個人投票三位、メンバーが自分一人だけでスポンサーも自費を出して運営しているチーム「ぱっくんチャンネル」を率いるベイチューバー。
チャンネル登録者数4千万人を数え、収益も福祉の為に寄付するなど聖人君子のような男だが、その実態は激しい上昇志向と承認欲求の持ち主。
ベイクラフターとしてクオリティにこそ矜持はあるが人気取りの為なら手段を選ばず、持ち前の腕を発揮し他人のベイを完璧にコピーしてしまう。

オールスターバトルに向けてペルソナの新ベイを駒刃寿司に不法侵入してデータを持ち去る事でより完璧にコピーしたベイで挑むが、マルチの逆鱗に触れた事でフルボッコにされた上証拠を会場にてアップされてしまう。
尚も証拠動画をディープフェイクと言い張って試合そのものを有耶無耶にしようとするが、クインの一喝でそれも叶わなかった。
アニメではその後、しっかりB4により処分された他、クインに説教された事で良くも悪くも吹っ切れたようになっている。
仮面Y騒動の重要参考人などとして、顔も見たくない程嫌っているペルソナの面々の方から絡んでくる事態になっているが
模造ベイを製造する裏の組織に誘拐されるというアクシデントに見舞われたこともあったが、エクスたちが助けに来た際には最新の機材が使えるのをいいことに割とノリノリでクオリティ向上に協力していた。

珠羅レックス

  • 使用ベイ:ティラノビート4-70Q
  • CV:土田玲央
  • 誕生日:7月24日
個人投票二位、チーム「クリタシアズ」所属。
見た目からわかる通りワイルドな性格で、現実でもネタに片足突っ込んでいる程癖が強いティラノビートは別に使いこなせていない。
しかし、その勝率のムラっ気の強さからなんでもない相手に負けたり、逆に常勝のプロにも勝てる可能性を秘めた「無敗殺し」。
都合その試合は派手になりがちな為、人気も高い。

万獣クイン

  • 使用ベイ:シノビシャドウ1-80MN、シノビナイフ4-80HN(ハズブロ版ベイ)
  • CV:宮寺智子
  • 誕生日:4月21日
個人投票1位、チーム「天下布武」所属。
キングの祖母で9999勝9敗という凄まじい戦歴の持ち主。
25年前のベイ創成期から活動しており、タイショーたちの世代からしてみればまさに生ける伝説。チームメイトの引退により現在はソロチームで、その実力と知名度、プロとして観客の前でのみ勝負をするというスタンスから試合が組まれることも珍しい。アニメ版では暇つぶしとしてか格ゲーを嗜んでおり、こちらでも9999勝なのだとか(ただしこちらは敗北数は言及されていない)。
ベイバトルのし過ぎでバトル前から勝敗を予測出来てしまう「バックオブウィズダム」という能力が使えるようになったが、
誰に対してでも必ず勝敗が予測できるわけではなく、かつて敗北した9人を相手にした際には「自分が把握できるレベルを超えていた」という理由でバックオブウィズダムは発動しなかったようである。

仮面X相手に10敗目を飾られてからもXタワーの重鎮として君臨しており、テンカ達が動き出したのに対し「裏プロが動き出した」と語りズーガニックにも特訓を施すなど、独自の行動を見せている。

余談だが、負けた事がある九人というのはシルエットで明かされているが、クロム以外の8人はどう見ても大地とゼロを除く歴代主人公

チーム「ゴルディアス」

ユグドラシル製薬と対を成す巨大企業「ゴルディアス貴金属」がスポンサーのチーム。
リーダーのカルラがバーンにゾッコンの為、このチームもまたベイタイムシフトの実現の為に行動している。
アニメではソリダスタワー所属のプロだと言う事が判明した。

金色カルラ

  • 使用ベイ:クリムゾンガルーダ4-70TP
  • CV:辻あゆみ
  • 誕生日:12月1日
ゴルディアス貴金属の令嬢。
バーンの許嫁を自称して定期的に押しかけており、どこに逃げても追ってくるためバーンは逃げることを諦めて死んだ目で一刻も早く満足して帰ってもらうことに専念している。
一方でベイの実力はバーンも評価しており、プロに勝るとも劣らない。
振る舞いこそ奔放だが打算的で、白星テンカとも繋がりがある模様。

桑原レイユ

  • 使用ベイ:ゴーストサークル0-80GB
  • CV:天希かのん
  • 誕生日:10月31日
カルラの執事の一人で、髑髏の意匠のファッションで虚ろな雰囲気の女性。
執事としての勤務態度は微妙なところで、勤務時間外はオンラインゲームに興じている。
呪いと称して暗示をかけることができるらしいが……?

剛轟イワオ

  • 使用ベイ:ゴーレムロック1-60UN
  • CV:安元洋貴
  • 誕生日:4月22日
カルラの執事の一人。

チーム「ゾディアック」

ベイ航空宇宙局「BEYSA」がスポンサーのチーム。
ソリダスタワーの頂点に君臨しており、後にクロム不在の状況とはいえペンドラゴンを下した事でスラッシュタワーの頂上にも君臨する「超頂上」となる。

白星オメガ

  • 使用ベイ:エアロペガサス3-70A
  • CV:小清水亜美
  • 誕生日:10月10日
ゾディアックのリーダーで、仮面を付け二振りの刀を携えた女性。
チャンピオンとして君臨する一方で、インパクトドレイクをクロムに渡しペルソナと戦うように仕向けるなど、その行動には謎が多い。

テンカの母親であり、白星流が廃れてしまった原因。
元々白星流は伝統を保つべく、門下生のXタワーへの参加を禁じていたが、オメガはそれを破りソリダスタワーの頂点にまで上り詰めてしまった事で破門されてしまう。
落とし前を付けるべくテンカが彼女を倒す事を任命され、仲間を集めるべくペルソナの面々に接触したのだった。

自らが超頂上の座に就いてからは白星決闘の開催を宣言する。

露地ランツ

  • 使用ベイ:ペルセウスダークB6-80W
  • CV:室元気
  • 誕生日:8月13日
ゾディアックのメンバーで、眼鏡を掛けた知的だが不敵な雰囲気の青年。

三頭ミリオン

  • 使用ベイ:不明
  • CV:岩中睦樹
  • 誕生日:3月23日
ゾディアックのメンバーで、犬のような意匠のブーツを履いている筋肉質な青年。

その他登場人物

ゼロゴー

  • CV:駒田航
ベイバトルのアナウンスを務める実況AI。
名前通り「0」を横倒しにしたようなラインの入ったサングラスをしている。

イチゴー

  • 使用ベイ:ベリーベリーボム5-80GB(ワイバーンゲイルの同型)
  • CV:日高里菜
Xタワーでの案内やニュースの司会を務めるAI。
しばしば話を面白い方に持っていこうとする癖があり、バードに「ビックマウス伝説」が生まれる元凶となっている。
シャッフルバトルフェスではAIながら参加し、練習用ロボットに自身を投影することでバトルできるようにした。

ニゴー

  • CV:荻野葉月
Xタワー内でのバトルの判定を務める審判AI。
音声のみの登場だが、イチゴー曰く「妹分」らしい。

サンゴー

  • CV:田嶌紗蘭
アニメオリジナルのアイテム。
白星決闘に合わせてB4から配布されるAI搭載ドローン。
4Xシステムを一般のスタジアムに投影したり、ミニキャラとしてゼロゴーやイチゴーも投影できる。
ニゴー同様イチゴーの妹分に当たるらしい。

カドバー

  • 使用ベイ:ワイバーンゲイル5-80GB
  • CV:古川慎
  • 誕生日:12月25日
メンバーが自分一人だけのチーム「カドバー」を率い、Xタワープロの2Fへの昇格試験の試験官を務める男。
あくまで実力を見定めるだけであり、合格さえすれば彼の裁量次第で階層のスキップが可能。
陽気な性格だが、時折シビアな価値観を見せる。

銀狼

  • 使用ベイ:シルバーウルフ3-80FB
  • CV:小西克幸
  • 誕生日:7月3日
河原で暮らしている謎の男で、エクスのベイブレードの師匠。「ベイ魂」が口癖。
世界征服を目論む裏の世界のプロ「裏プロ」と闘いを繰り広げており、エクスの力を借りたいと考えている……が、他の人物からは眉唾物の話として受け取られており、どこまでが事実なのかは不明。
一応裏の世界の存在やそういった組織に手を貸すブレーダーがいることまでは事実のようだが……

丸湖カルロ

  • 使用ベイ:ストライクホーク4-80LF(アニメのCGモデル上ではウィザードアローの同型)
  • CV:竹内良太
アニメオリジナルキャラ。
とあるイベントでバードと対戦したプロ。
かつてクロムに負けた事でスランプに陥っており、バードとの対戦で彼にある事を諭す。
後にシャッフルバトルフェスにも特別ゲストとして参加し、バードとメイデンと組む。

ヒナ

  • 使用ベイ:フェニックスフェザー3-60F
  • CV:久野美咲
アニメオリジナルキャラ。
バードのファン第一号
ベイバトルに負け続けていたのを、同じく負け続けても諦めないバードの姿勢に励まされた事から彼のファンとなる。
最もフェニックスフェザーを手に入れた事でそのバードを瞬殺してしまったが

刺繡が得意のようで、ちょくちょくペルソナの面々に縫い物を差し入れている。

目ヶ岡先生

  • CV:新井里美
アニメオリジナルキャラ。
袖の余った白衣を着てぐるぐる模様付きの眼鏡を掛けている、いかにも研究者風なベイアカデミーの教授の女性。
マルチにとってはベイクラフターとしての師にあたる人物であり、久しぶりに現れたマルチに対して改めて手ほどきをした。
戯画谷と新スタジアムの件で密会をしていたり、練習相手用の機械であるシュータくんを魔改造して一般的なプロを遥かに上回る強さに仕上げたり、オメガとも手を組むなど好奇心のためには手段を選ばない側面も持ち合わせている。

刃威斗(バイト)

  • CV:岡本信彦
  • 使用ベイ:ドランバスター1-60A、コバルトドラグーン2-60C(いずれも違法コピー)
アニメオリジナルキャラ。
その道では知らぬ者はいないという、裏プロ界のトップブレーダーの1人。
強いブレーダーとの勝負を望んでおり、「美味しそう」といった言葉で対戦相手を評価する。
強いブレーダーを育成する為か、シエルにアドバイスや煽りを投げかける事も。

【用語】


Xタワー

Xシティの中心とも言える巨大なビル。
通常のビルがアルファベットの「X」の形に斜めになって重なった明らかに建築基準法を違反しているビジュアルが特徴的。
チーム同士のバトルのマッチングを行う他、予約制のトレーニング施設なども併設されている。
階層は100階に分かれており、プロブレーダーは1階からスタートして勝ち進む度に上の階に上り、頂上を目指す事になる。
また、タワーはそれぞれ華やかさやパフォーマンス重視の「スラッシュタワー」と実力主義で硬派な気風の「ソリダスタワー」に分かれており、ペルソナが所属しているのはスラッシュタワーの方。

B4

正式名称は「世界ベイブレード管理機構」(*6
本作の世界観におけるベイバトルの管理運営などを行っている。
前作におけるBBAやWBBAにあたる組織。
三人の仮面騒動の余韻さめやらぬ時期に仮面Zのペンドラゴン入りを認める等、組織としては面白さ重視のようで割とずさん

ベイバトル

本作でのバトルは専ら一本先取制で試合が行われているが、アニメ版の「ペルソナVSペンドラゴン」などでは4ポイント先取制が採用された(月刊連載の漫画だと4ポイント制は試合数が多すぎるという都合もある)。
オーバーフィニッシュは単にスタジアムの外に弾き出すだけでカウントされ、エクストリームフィニッシュはスタジアムの周囲に張り巡らされているバリアのようなものを相手ベイが突き破る事でカウントされる。

4Xシステム

Xタワー内のスタジアムに備え付けられている立体映像システム。
シュートされたベイの強さを瞬時に計測し、キャラクターとして出力する。
今までのシリーズでも存在した、ベイのモチーフが具現化する演出がシステム化されたもの。

ベイクラフター

ベイを作る事が出来る資格を持つ者たち。
専用の機械である「ベイマシン」言ってしまえば金属3Dプリンターでベイを作り出す。
如実に開発力の違いが出る部分でもあり、ユグドラシルの開発陣は「超スピード」と「超重力」という矛盾した性質を併せ持つフェニックスウィングを、マルチは金属を外周に配置して特定の性能に特化したベイ(現実で言うユニークライン)を作り出した。シノビシャドウも製品上はユニークラインなのだが特に言及はなかった

フェニックスフェザー

ベイタイムシフトの一環で作られ、Xシティ中に無料配布されたベイ。
徹底的なまでの軽量化と流線型の三枚刃によって、凄まじいスピードを引き出す。
そのスピードたるや仮面Xのエクストリームダッシュに観客が完全に目が慣れてしまう程
アニメでは1話使ってフェニックスフェザーがXシティに広まるまでが描かれ、なぜか妙にホラーチックになっていた。

シャッフルバトルフェス

B4の主催する新たなイベント。
プロブレーダー達をメンバーを入れ替えて対戦させるというもので、まさに夢の対戦が実現できる。
人気投票も並行して行い、チーム部門で選ばれた1チームに個人部門で選ばれた3人が組んだチームが立ち向かう「オールスターバトル」も終了後に行われる。
この勝負に勝ったものはチャンピオンチームに挑む事が可能であり、頂上に挑むだけならこの勝負を勝ち抜いた方が早い。

白星流

何百年も前から存在するベイブレードの流派で、当代の師範は白星テンカが務めている。
いやベイブレードそんな昔からなくね?と言いたくなるが、独楽の道場だったものが現代に適応した結果のようだ。
厳しい修行と規律によって強豪を輩出していた名門道場だったが、現在はお家騒動により門下生はほとんどいないという。

裏プロ

その名の通り、裏社会で戦うブレーダー達の事。
彼らの目的はベイによる世界征服…らしいが、バード達からは眉唾物として受け取られている。
一応テンカは「裏の世界の代理戦争としてベイバトルが行われている」「裏プロの戦いに勝ち抜けば間接的に世界を支配できる(要約)」という考察を述べている。

模造品

B4の審査や認可を受けて流通している通常のレプリカベイと違い、見た目だけをコピーした違法なコピーベイの事。
質はイマイチらしいが、最近流通している物は性能までコピーされており、精度も高いらしく*7、それに便乗した質の低いベイが大量生産される事や、オリジナルベイがすぐにパクられてしまう事でベイの流通が乱れる事が懸念されている。
そのぱっくんのコピーベイもマルチの許可を取っていないので違反な品の筈だが、ドリームズとしての一戦以降は動画でしか使用してないせいかお咎めは無しだった
そして裏プロに誘拐されたと思ったらノリノリで違法コピーベイの工場を切り盛りしていた

白星決闘(スターバトル)

超頂上に上り詰めたゾディアックが開催を宣言した新たなバトル。
プロアマ問わずXシティ中のブレーダーに配布された白星(スター)を賭けてバトルし、100個集める事でゾディアックへの挑戦権が得られる。
その実態はオメガが「直接バトルすれば勝てる」等といったいちゃもんを否定し、自分が最強である事を証明する為の物。

【楽曲】


  • ONE OK ROCK「Prove」(1話~51話)
  • L'Arc〜en〜Ciel「YOU GOTTA RUN」(52話~)

  • aespa「ZOOM ZOOM」(1話~51話)
  • Perfume「Cosmic Treat」(52話~)

いずれも公式YouTubeチャンネル「ベイチューブ」内にてミュージックビデオが公開されている。
特にEDは二つともマルチのイメージビデオといった趣で、ファンなら必見。


【余談】

ゲームブックのように進行するインタラクティブコミックにて、本作と『運命の巻戻士』と『葬送のフリーレン』の全く接点がない作品同士のトリプルコラボ漫画が公開されたが、何故か本作はベイブレード本体のみ=ホビーのみのコラボとなってしまった。
作中での1コマがコラ画像などに使われるが、そのコマに「巻戻士」要素がなかった為に一作品のみ殆ど知名度が上がらなかった珍事も。


見えない追記・修正を見せてやる。

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最終更新:2025年04月05日 23:30

*1 52話は以降は「「X」、それはまだ見ぬもの、最高加速したベイブレードは、更に遊びをエクストリームする、その指が触れるのは光か闇か、その手が掴むのは勝利か絶望か、「X」はもう目の前だ。」

*2 著名なブレーダーのベイはレプリカが流通しているため、エクスをよく知る人物以外には気付かれていない

*3 その勝負自体もルール無用の試合が出来ると聞いて喜びの余り暴走したXの乱入によって有耶無耶になるなど、かなり情けない物となっている

*4 ムック本『必勝XTRAガイド』では「シグルの妹~」と女性である事が明記されているが、有志が出版社に問い合わせたところ誤植とのこと。

*5 設計データこそ存在していたものの未完成のまま放置されており、後にオメガが完成させて貰うべくわざとデータを流出させたと自ら語っていた

*6 「BeyBlade Battle Base(ベイブレードバトルベース)」

*7 それでも、ぱっくんから言わせてみれば「精度は低い」「観察の仕方がまるでなってない」らしいが