水曜どうでしょうシリーズ

登録日:2024/04/20 Sat 12:56:01
更新日:2025/04/27 Sun 06:51:26
所要時間:約 6 分で読めます




こんばんは、どうでしょうリターンズです


概要

今や北海道のみならず全国的知名度を得るようになった「水曜どうでしょう」だが、番組の特徴として「再放送が非常に多い」ことが挙げられる。

再放送に際しては「水曜どうでしょう○○」とタイトルをちょこっと変更して放送されており、これまでに3種類のレーベルが存在するのだ。
本項ではそれについて時系列で解説を行う。
※放送日については全てHTB基準とする。

レーベル解説

どうでしょうリターンズ

一発目の「再放送版」で、1999年~2004年まで放送。特徴は「水曜」の文字が付かないことと進行役が安田顕(ヤスケン)であること。
前者は当時火曜日に放送されたため「水曜日じゃないのに水曜ついているとはどゆことだ!?」という批判を避けるため。後者はどうでしょう・ナビゲート・あんちゃん(通称DNA)のヤスケンによるオリジナルの前枠と後枠が使用される。またヤスケンパートはミスターこと鈴井貴之森崎博之による脚本・構成でお送りする。

初期はミスターそして大泉さんが登場し、当時の感想を言うこともあった。また初期では権利問題前であった初代1/6の夢旅人がEDで流れた*1

レギュラー放送最終回後の翌週から放送され、2004年5月5日に終了。琉球朝日放送では2009年1月まで放送された。またリターンズ版はソフト化されていない。
また、OPは「Do you like now?How do you like wednesday?」になっており、どうでしょうリターンズの文字が反転しており、その後もとに戻って福助人形がめちゃくちゃ首をウインクしながら斜めに向けるというオリジナルのものだった。

水曜どうでしょうClassic

二発目の再放送。2004年から2022年まで放送されたが、再放送期間18年というバラエティでは恐らく今後破られることのない記録を持つ。
このシリーズから本格的に全国での再放送が開始され、これでどうでしょうを知ったという人も数多い。

リターンズ版とは違い、OPが通常版にClassicの文字を載せ、さらに当時の前枠と後枠が放送された。また嬉野Dが基本編集しており、オリジナルソースからデジタルリマスタリングとしたりさらにはできる形で完全な再放送となった。
また番組の知名度をあげるために「水曜」がついており、一部の局では放送日を水曜日に変更した例も見られた。

レギュラー放送終了後の新作も追加する形でclassic入りし、最終的には4周して2022年3月23日で終了。
本放送時代に告知シーンがあった際はテロップで「これは昔話です」などと編集されたほか、肖像権やプライバシーの観点から一般人をモザイク加工したものも多く、社会情勢の変化などからこれ以降再放送が見送られた企画も存在する(詳細後述)。

水曜どうでしょうプレミア

2022年3月30日*2から放送を開始した三発目の再放送版。
これまでの中でも一番映像に手が入っており、「オリジナルソースを完全修正」「放送をHD化」「一部企画の復活」「未公開シーンを含め放送を再編集」「字幕放送開始*3」などが変更点に挙げられる。
サイコロ1から放送されており、第一回のみD陣そして鈴井氏による特別前枠と後枠が挿入されている。またOPも原付日本列島制覇以降の新作同様にハイビジョン化された。
一方スタッフロールは出演者そしてD陣のみとクレジットが短縮され、予告編や時間表示BGMがガメラの流用からオリジナル*4に変更された。
このシリーズから各サイトで有料配信も実施されており、初回はHTBとNetflixで先行配信が実施されている。
なお、配信では権利の都合上、一部の楽曲が差し変わっている例もある*5


未放送企画

Classicおよびプレミアでは本放送における総集編企画に加え、様々な事情から再放送されなかった企画も存在する。
後の新作等で再放送未実施企画が話題に上がる事もあるが、その中で問題がない箇所については当時のVTRとして抜粋する形で放送される他、DVD化はされており、いずれも継続販売されている。

  • 桜前線捕獲大作戦/十勝二十番勝負
拉致事件」を前振りにしたため。この番組が再放送されるようになった00年代は北朝鮮の拉致問題が大きく注目されるようになった時代でもあり、放送当時とは違って「拉致」という言葉をネタにはできない雰囲気になっていたのだ(現在でもそうだが)。
これらについては問題シーンを全カットされてプレミアから再放送されるようになった。ただし、企画説明を兼ねていた前振り部分が無くなったせいでロケの導入がかなり不自然になってしまっている。
  • 宮崎リゾート満喫の旅/香港大観光旅行
企画そのものが宣伝を兼ねている権利上の問題(後者に関しては、追加で「拉致」のネタもあるため)。どちらもDVDに収録されているが、宣伝先から提供された映像などは全カットされ、D陣が撮影した映像のみとなっている。
  • 72時間!原付東日本縦断ラリー
理由は不明。途中ミスター機の荷台に載せた米が重量オーバーで法令違反だったのでは?*6と視聴者の間では噂されているが、公式からの理由は明かされていない。
有名なだるま屋ウィリー事件が起こったのはこの企画でのことだが、再放送で見ることはできない。*7
  • 原付西日本制覇
2007年に鳥取で放送された際、鳥取砂丘で「砂を勝手に採取したこと」・「砂丘に足で「水曜どうでしょう」と書いた広告行為」が問題視され、出演者2人とD陣が公式に謝罪する事態に発展。この年以降Classicでは「四国八十八ヶ所完全制覇Ⅱ」最終夜の抱き合わせである第1夜を除き欠番となった*8。プレミアでは第1夜もカットされ、完全に放送されない企画となった。
  • リヤカーで喜界島一周
道路交通法違反(リヤカーの荷台に人を乗せて公道を走る)のシーンがあるため。問題部分をカットすると成り立たない内容になっており、復活は望み薄。*9
  • クイズ!試験に出るどうでしょう
安田顕の監禁」ネタをしたため。DVD版では追加で、国定公園の秋吉台に立ち入るシーンが一部カットされている。

そのほか、視聴者参加型の企画だった「第1回どうでしょうカルトクイズ世界大会」は、おそらく肖像権の問題でDVD化されていない(Classicおよびプレミアでの再放送はされている)。
また、番組最初期(開始1年目)にはコントや「アーティスト・インタビュー」の企画も放送されていたが、そのほとんどはDVD化も再放送もされていない。

余談

  • リターンズが放送される前の1997年7月8日から朝の時間帯に再放送され、これが唯一の「原型」としての再放送だった。
  • 2014年正月には「相棒もいいけど水曜どうでしょうでサンドイッチして見ました」という企画が行われ、原付日本列島制覇が再放送された。



ヤスケン「本部応答せよ!俺だ、アニオタ刑事だ!アニヲタwiki内に二人の男が乱入!一人は追記・修正している奴。もう一人は唇のスゴい奴だ!…何!?あれはどうでしょう藩だ!?アニオタwiki内でカントリーサインをしているだ!?よーしそうなったら…首洗って待ってろっっっ!!!」




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最終更新:2025年04月27日 06:51

*1 後に元曲が 別の歌詞に変更されてV6のシングル「Be Yourself!」のカップリング曲である20th Centuryの「always」に流用・提供してしまっていたことから、後に2002verに変更されている。

*2 当初は2021年秋開始予定だった。

*3 色は大泉が黄色、鈴井が水色、藤村Dが緑色で嬉野D含むその他の人物が白色。なお藤村Dによるナレーションも白である。

*4 DVDではマレーシアジャングル探険、放送では原付日本列島制覇から使用されているどうでしょうオリジナルBGMのこと。

*5 例として、ヨーロッパリベンジで流れていた『gimme!gimme!gimme!』が1/6の夢旅人2002に差し代わっているなど。

*6 ミスターが積んだ米は35kgあったが、法律上の重量制限は30kgとなっている(道路交通法施行令23条)。

*7 一応、2011年の原付日本列島制覇でこの件を彷彿とさせる片側交互通行信号に遭遇した際に発生の瞬間の映像が使われたので、その箇所だけの再放送は可能な様だ。

*8 この企画については当初DVD化はしないと発表されていたが、2013年に問題シーンをカットして発売している。

*9 2023年の新作「懐かしの西表島」では、企画導入部のベッド争奪戦事件(水曜どうでしょう)の舞台となった羽田東急ホテルの後継ホテルに宿泊した関係で抜粋する形で該当シーンが登場している。