ソードマン(ユニコーンオーバーロード)

登録日:2024/05/29 (水曜日) 00:11:20
更新日:2025/04/22 Tue 21:09:47
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ATLUS×ヴァニラウェアのSRPG「ユニコーンオーバーロード」に登場するクラスのひとつ。


+ 目次


●概要


◯ソードマン

素早い身のこなしで細剣を操る剣士。
高い回避と会心率を持ち、蝶のように舞って攻撃を躱し、蜂のように敵を刺す。
男女両方が属するクラスで「三銃士」の物語に登場するマスケット銃士のような衣装を身に着け、細身の直剣を使う。


◯ソードマスター

ソードマンがクラスチェンジした上級職。
二刀流を操る剣術の達人。極まった剣技は目にも止まらぬ速さへと到達し、二振りの剣で一瞬の内に敵を斬り刻む。
男女共に服装に大きな変更はなく、少し装飾が追加される程度。


●特徴


◯長所

  • 行動速度が速く、会心率の高い必中攻撃を繰り出せる
全クラス中でも最速の行動速度を誇り、先手を取って敵に斬り込んでいける。
そして、いずれのスキルにも必中や高い会心率の補正がかかる物が多く、斥候系や地上ユニットの命中を半減する飛行系など、回避率は高いが守備力が低い敵を狩るのが得意。


  • 回避が高い
素のステータスで高い回避能力を持つ上、近接物理攻撃を1hitだけ無効にするスキルが使えるため、前衛での回避タンクとしての適正もある。
同じく回避型のシーフと比較すると、より攻撃的な回避盾となる。


  • 剣を二つ装備できる(ソードマスターのみ)
通常、武器は一つしか装備できないが、ソードマスターのみメインとサブで二つの武器を装備可能。
サブの武器は攻撃力の半分がステータスに加算され、また武器に付属するスキルも使用できる。
実質的に剣を高性能な攻撃力増加アクセサリとして扱うことができ、他の武器と比べて剣は種類が豊富な点もソードマスターのカスタマイズ性を底上げしている。
本作の武器固有スキルは強力なものも多いため、多種多様な攻撃スキルで相手を攻め立てるという、まさにソードマスターの名に相応しい特性。


◯短所

  • 防御力の高い相手が苦手
会心率は高いものの、攻撃力そのものは平均~やや上程度で搦め手の手段も持たないので、重装系や騎馬系などの盾を持ったユニットにガードを固められると基本的に崩す手段が無い。
酷い時には、派手な会心エフェクトから「1」というダメージが湧いて出てくるのが日常風景となってしまう有り様。
スキルはいずれも単体攻撃のみで、遠隔攻撃や列攻撃等を持っていないため、後衛の術師系を直接狙うといった事もできず、またカバー系のスキルで守りに入られてしまうとそれだけで簡単に止められる。
先述した得意なターゲットを狙い撃ちするように作戦を設定して、物理防御の高い敵の相手をしないようにするか、他のユニットで防御を崩す手段を構築する必要がある。
どうしても辛いなら、思い切ってダメージを通しやすい魔法剣を持たせてみるのも選択肢に入る。


  • 耐久性能は低め
回避能力が高い分、やはり防御関係のステータスは脆く、攻撃に当たってしまうと手痛いダメージを受けてしまう。
近接物理攻撃は自前のスキルである程度さばけるが、遠隔攻撃や魔法攻撃は素の回避能力で避けるしかなく、遠隔必中攻撃を持つ相手は苦手。


◯Ver1.03までのソードマスター

発売当初のソードマスターは本作でもぶっちぎりの最不遇ユニットの名を欲しいままにしていたと言ってよいだろう。
具体的にはVer1.00~1.03の間、ソードマスターはサブ武器の攻撃力がステータスに一切反映されないという仕様*1となっており、実質的にアクセサリー装備枠を一つ潰されているような状態に等しく、かなり頼りない性能をしていた。

この仕様から、素の攻撃力が低めなソードマスターは
  • 自慢の会心・必中攻撃も一部の防御の低いクラスにしか通じない*2
  • 敵の防御力が低くてもガードされるとダメージが入らない
  • 回避盾としてもシーフに勝る点が少ない
…というアタッカーにあるまじき三重苦を背負っていた。
あまりにも攻撃力が低く、列攻撃などもできないため、バフをかけて殴るにしても他のクラスの方がよっぽど火力を出せたのである。
システムの仕様に嫌われた結果、何をやらせても他の下位互換にしかならず、他のクラスは装備品や編成の工夫で「100%の強さを120%まで引き出せる」ようになるのに対し、ソードマスターは「80%の強さをようやく100%にできる」くらいの開きがあった。

その後、Ver1.04のアップデートにおいて「攻撃力が高い方の剣に、低い方の剣の攻撃力の半分が加算される」という仕様変更がなされた。
これにより火力面の問題はある程度改善され、1ダメージを連打するような場面は以前よりも目に見えて減少した。
変わりにテコ入れの無かったファイターが最不遇に転落した感は否めないが…


●スキル


アクティブスキル

  • シャープエッジ
敵単体に攻撃する。攻撃中は会心率が50%アップし、さらに必中の効果もつく。
シーフの「イヴェイド」や飛行ユニットの命中半減の特性を無視して確実に攻撃を叩き込める、ソードマンの主力技。
行動速度が速いので、確実に先手を取って敵が動き出す前に潰していける。
また「賭博師のコイン」に内蔵されたスキル「チャンス」のデメリットを踏み倒せるので非常に相性が良い。


  • インペイル
敵単体を攻撃し、倒した場合にPPを+1する。
よくあるPP補充を兼ねた攻撃だが、ソードマンの火力で敵を倒しきるのはやや骨が折れる。
狙うならHPが削られた敵に的を絞りたいところ。


  • メテオスラッシュ
ソードマスターになると習得できる。
目にも止まらぬ9連続攻撃で敵単体を斬り刻む。
単発の威力は25で、攻撃中は会心率が30%アップする。
見た目も効果もド派手だが、盾でガードされるとダメージ1を連打するのがソードマスターの日常風景。
有効に通すならガード封じやマジックセイバー等、敵のガードを機能停止させるバフを積みたいところ。
アップデートで攻撃力が底上げされた恩恵もあり、以前よりダメージ1を連打するだけという事態は発生しにくくなった。
単純なダメージ以外では、ボスクラスの敵がよく使用してくる『攻撃を一定回数無効化するバフ』を迅速に剥がすのにも有効。


パッシブスキル

  • ファストストライク
戦闘開始と同時に敵に攻撃する。
威力150の必中攻撃で単発の火力はソードマンの中では最大だが、会心率の補正はつかない。
開幕と同時に前衛の斥候系などを吹き飛ばせるとおいしい。
行動速度の速さから他の開幕発動スキルと競合すると真っ先に発動してしまうので、他のスキルを優先したい場合は封印推奨。


  • パリィ
近接物理攻撃のダメージを無効にし、APを+1する。
斥候系が持つ回避スキル「イヴェイド」と比べ、こちらは発動範囲が狭いものの、必中攻撃であってもダメージを無効にでき、APも補充できる強力な効果を持つ。
ハンター等の遠隔攻撃は無効化できず、また多段ヒットする攻撃も最初の1発目しか無効にできない他、
無効化出来るのは物理ダメージのみなので、追加効果や魔法ダメージ部分はそのまま通してしまう。
これらの点への注意が必要だが、前衛で回避盾として運用するなら優先的にPPを回したいスキル。

  • チャージアクト
自身がアクティブスキルを使用した後にAP+1、会心ダメージを+50%アップする。
要するにPP2とAP1の交換スキル。
そして会心ダメージアップのバフも兼ねており、行動回数を増やしつつその後の火力を上げられる。


ブレイブスキル

  • クイックアクト
範囲内の味方ユニットの行動速度を20アップさせる陣を展開する。
実質「ラピッドオーダー」を戦闘外で前もって発動させられるようなもの。
先制攻撃を強制的に発動させる「ブレイブオーダー」には確実性という点では劣るが、そのぶんブレイブ消費も軽い。


●キャラクター


  • メリザンド
コルニアの貴族・メイエ家の当主。
早くに両親を亡くしたため若くして当主となったが、奔放な性格で使用人のコームを振り回している。
ゼノイラ側についたものの辺境の警護に回された事に不満を抱いていた事と、戦場で剣を交えたアレインに一目惚れした事で、彼に勧誘されるとすぐさま解放軍に加入する。

いかにも世間知らずなお嬢様といった風だが剣の腕には絶対の自信を持っており、部隊戦術にも精通している。
また、自分が解放軍に加わる事のメリットをしっかりと計算していたり、人の本質を見抜く確かな眼力を備え、努力している者は身分に関係無く称賛するなど、内面には貴族としての強かさと矜持を備えている。
家事はコームに任せているためか苦手なようで、紅茶を煎れるのがあまり上手くない。

正ヒロイン枠のスカーレットがお淑やかなタイプなのに対して
「妾でも構わない」とグイグイ積極的に迫るタイプ。
親密度会話や指輪イベントの評価が高く、それもあって人気投票では2位を獲得した。


  • リア
美しい青髪を持つ女性剣士。
ドラケンガルドの王宮近辺に捨てられていた孤児だったが、先王ヒューゴに保護され、その寵愛を受けて育てられた。
その経緯からドラケンガルド王族への忠誠心は人一倍強い。
現在はギルベルトの側近兼ヴァージニアのお目付け役として仕えている。
真面目な性格だが独特な美的センスの持ち主で、変な置物を欲しがったり、伝説の三ツ首の獣を見る夢を持っている。


  • アラミス
ドラケンガルド各地を渡り歩く流浪の傭兵。
流麗な金髪をたなびかせた美丈夫で、芝居がかった口調や豊富な語彙に佇まいの優雅さ、そしてプレイヤー視点ではあからさまに偽名と分かる名前はどうみても一介の傭兵には見えないが…?
ゼノイラ側の将として要所の防衛を任されていたが、囚われの身だったところを彼に救出されたプリムが説得に向かうと、実はゼノイラに対して恨みがある事を明かし、あっさり解放軍へと寝返った。

+ その正体
その正体は戦場で行方不明になったとされるドラケンガルドの第一王子にして、ギルベルトの兄・ルートヴィヒ。
先王である父を死なせてしまった自責の念と、ドラケンガルドの抵抗勢力がギルベルトの指揮下で団結したのを目の当たりにした事で、弟の邪魔をしないよう王子という立場を捨てて傭兵となり、その裏でリアと連絡を取り合い、密かに助力していた。
ドラケンガルドを平定した後はギルベルトに王位を譲って国内の立て直しに専念する事を勧め、自身は解放軍の一員としてこれからも戦う事を宣言してその場から去ろうとする。
しかし、ギルベルトも共に解放軍として戦い、王としてこれからも自分に協力する事を命じられ、ただ1人の傭兵としてこれを了承した。

彼に関する小ネタとして、リアを含んだ部隊で彼を撃破する*3事で、彼を撃破した時の緋石のペンダントも手に入れつつ、アラミスもちゃんと仲間になる他、竜の国を継ぐ者→熱砂の黒騎士とクリアした場合は、ルートヴィヒ王子の近衛騎士であるグロスタの説得シーンをプレイヤーも見ることができる。



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最終更新:2025年04月22日 21:09

*1 二枚盾のヴァージニアも同じ仕様のため不具合ではない

*2 本作のクリティカルは攻撃力ではなくダメージを増加させる仕様のため、ダメージが少ないとクリティカルが出ても大した増加が見込めない

*3 そうでない部隊が倒すと専用の台詞を遺して仲間にならずに死んでしまう。