登録日:2025/01/07 (火曜日) 01:03:13
更新日:2025/05/05 Mon 13:11:04
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●概要
◯シーフ
外套をまとった隠密の兵士。
男性のみが属するクラス。
本来は村々から略奪を行う「盗賊」を指すが、本作のシーフは軍属で密偵等の任務を請け負う役割を担う者が多く、クラス種別は「斥候系」に分類される。
もちろん、そのままの意味通り野盗として悪事を働く者もいる。
素早い身のこなしと鋭い視力を併せ持ち、敵の動きを見切って攻撃を躱し、短剣で一撃を加えて動きを封じる技を使う。
◯ローグ
シーフがクラスチェンジした上級職。
相手の目を潰す特殊な短剣を投げつけるなど、さらに強力な搦め手を習得して敵部隊を翻弄する。
ドラケンガルドの砦で雇用できるシーフは下級の段階でローグが身につけるマスクを身につけている地味に特別仕様。
クラスチェンジするとフードを被っているか否かの差分になる。
●特徴
◯長所
回避の能力値が高い事に加え、敵の攻撃を確定で回避できるスキルも併せ持っているため、回避型タンクの適性がある。
ホプリタイ等の高い耐久力に物を言わせて耐えるタンク役とは異なる強みがあり、
- ダメージを受けにくくヒーラーに負担をかけない
- 状態異常を食らいにくい
…といった点で優秀。
いかに強力な攻撃だろうと命中しなければ意味はないため、展開がハマった時の壁としての安定感は耐久型タンクの比ではない。
状態異常を始めとしたデバフを撒く、敵のAPやPPを奪い取るなど、多数の搦め手を駆使して敵の動きを阻害する。
行動速度の高さで敵よりも素早く行動し、出鼻を挫く戦法に長けている。
歩兵の中ではマップでの移動速度が最も速い。
リーダーに任命すると、平地では飛行兵より、森林では騎馬兵よりも速く動ける。
◯短所
いかに回避を高めたりスキルで回避をしようとしても、必中効果が付与された攻撃の場合は回避よりそちらが優先されるので全くの無力。
特に、初期状態でも必中攻撃を習得している
ハンターと
ソードマンは天敵中の天敵。
前者はシーフを後列に置いていても撃ち抜いてくる怖さがあり、後者はシーフよりも素早い行動速度で先手を取ってくる点で厄介。
HPと物理防御も低く、この2種のクラスに狙われればまず助からないため、敵部隊に編成されているのを確認したらなんとしても接敵を避けたい。
また、明確に弱点とは明記されていないが「フォーカサイト」で他のユニットに必中を付与してくる
ウィッチも危険。
確率は所詮確率なので、多段攻撃・大人数での波状攻撃などで試行回数を重ねられるのも辛く、スキルによる回避も初撃しか確定で避ける事はできない。
敵部隊が命中率の低いクラスだからと油断していると、思わぬ被弾でシーフが倒れ作戦が瓦解する恐れもある。
この弱点をある程度補う方法として、マッスルベルトを装備すると付与されるパッシブスキル「タフネス」を活用する手段がある。
タフネスは致死ダメージを受けてもHP1で耐える食い縛り効果があるため、シーフが回避できなかったときの保険になる。
会心率は高いものの、そもそもの攻撃力が低いので火力要員としては計算に入れられない。
代わりにデバフを撒こうとしても、それを解除してくる
クレリックや
エルフアーチャーには
シャーマンの片手間程度に処理されてしまう。
あくまでも妨害要員と割り切って、火力面は素直に他のユニットに一任しよう。
総評として、序盤は敵味方共にスキルや部隊人数の少なさから前衛でのタンク役として起用できるが、人数とAPが増えてスキルも多様になってくる中〜終盤は互いに手数が増える事もあり、敵部隊に必中が無くとも壁役としては頼りなくなってくる。
反面、編成数が少ないが正攻法では倒すのが難しいギミックボスに対して非常に強いという特異な性能を発揮するようになるため、ピンポイント気味になるが育てておくと便利。
●スキル
◆アクティブスキル
敵1体を2回攻撃し、1発目が命中すると敵のPPを全て奪い取って自分のPPに変換する。
行動速度の速さに物を言わせて敵を上から殴り、パッシブによる補助を機能停止させる。
初撃をガードされてしまうと効果が発揮されないため、盾持ちやガード率の高いクラスには通用しにくい。
確実に通すなら
ヴァイキングの「バトルホルン」などでガード封じを併用したい。
毒の投げナイフで敵1体を2回攻撃する。
1発の威力は25で、命中すると毒を付与する。遠隔属性。
こちらも行動速度の速さによって敵がアクティブスキルで動くより前に確実に毒を仕込んでダメージを誘発する。
耐久の高い重装兵・地上系の近接攻撃では避けられやすい飛行系・後方に控える術師などの普通の手段ではダメージを通しにくい相手に有効だが、アローカバーなどの遠隔物理対策スキルで止められてしまうので要注意。
特に
エルフフェンサーにはシルフィードバリアで回避されるため毒ダメージに期待できず、必中状態にして命中させても毒に対してウィークリームーブが発動するという完封にも等しい状況なのでこのスキル以外で戦おう。
ローグになると習得できる。
敵1列目掛けて視界を潰す特殊な短剣を投げつける。
命中すると暗闇を付与し、行動速度と回避を-20する。
解除さえされなければ最大で敵3人の攻撃を1回空打ちさせられ、さらにその後の出足も挫くことができる。
コンボを前提にしていてAPの無駄打ちが許されない編成や、レベル差のある敵部隊には倒しきれずともHP割合の勝負に持ち込んで強引に勝ちをもぎ取れる目も出てくる。
高速の範囲物理技なので、セイバー系の魔法付与や重戦士の籠手でガードバインドを付与してみても面白い。
ローグになると習得できる。
敵1体を4回攻撃し、初撃が命中するとAPを1奪い取る。
APを奪う事に変化した以外は概ね「パッシブスティール」と同様。
同じAP2消費でデバフを解除されない状況なら「シャドウバイト」の方が確実かつ相対的に奪えるAPが多くなるため、単純にAPを消耗させる場合には下位互換になりがち。
どちらかというと装飾品でデバフそのものを無効化してくる大ボス向き。そんなボスでもAP奪取まではカバーしきれていないので、相手の手数を削りたい場合に刺さる。
◆パッシブスキル
敵に攻撃されると発動。攻撃を確定で回避する。
シーフの回避タンクとしての能力を支えるスキル。先制パッシブスティールで奪ったPPでこれを発動させ、反撃を避けるというのが基本デザインとなっている。
回避の能力値が高い事に加え、このスキルの存在により確率に嫌われた時の不意の被弾さえ抑え込む。
攻撃種別も近接・遠隔問わず全ての攻撃を回避する事が可能で、数ある回避スキルの中でもその性能は抜きん出て優秀。
『確率による通常回避→命中した場合はイヴェイドによる回避が発生』という手順で判定が行われるので、適当な攻撃を仕掛けられてもPPを無駄に消費しないのは嬉しいところ。
ただし、必中とかち合うと必中が優先される点、多段攻撃に対しては初段にしか効果が発揮されない点には注意が必要。
馬に乗ったアレイン王子がクルっと回ると、大抵のシーフが吹き飛ぶ。
ローグになると習得できる。
戦闘開始時に敵1体へ攻撃し、命中するとガード封じ、パッシブ封じを付与する。
スティール系スキルを確実に通すお膳立てを自己完結で賄いつつ、敵のパッシブ発動を封じる。
開幕発動型など、部隊の稼働に関わるパッシブスキルを先手を取って封じる事はそのまま戦略の瓦解にも繋げられる。
しれっと遠隔属性持ちであり、後列に控えている敵を狙う事もできる。
◆ブレイブスキル
指定した敵部隊から軍資金を奪い取る。
金策に乏しい序盤なら使うのも悪くない。ブレイブを余らせるくらいなら積極的に使って高額装備品購入の足しにするといいだろう。
ブレイブの供給が厳しい高難易度や資金に余裕の出る後半には奪える量も微々たるものになるので特に使う理由は無くなる。
敵のシーフが発動するとこちらへ接敵せず一目散に逃げていくため、全体で見ると敵用の妨害スキルとしての趣が強い。
こちらの金を盗んで逃げていく敵シーフへの対策としては、
ファイターの「アトラクト」や、
ウィッチの「グラビティ」が挙げられる。
●キャラクター
解放軍結成初期から諜報活動を行っていた密偵。
歳若い少年ながら雇用斡旋所で傭兵との交渉役も担うなど要所で解放軍の屋台骨を支えており、副将であるジョセフからの信頼も厚い。
元は姉・ベレンガリアが結成した三角獣傭兵団で悪友のブルーノと共に活動していたが、姉とケンカ別れの末にコルニア王家へ流れ着いた過去を持つ。
シーフというクラスからは想像しにくいが貴族階級の出身で、実家はこの世界では貴重な紙の本を大量に所蔵していた程にはお金持ちだったらしい。
本人も解放軍として各地を渡り歩くかたわら貴重な書物を集め、暇を見つけては読みふける読書家でもある。
彼を乙女だと思い指輪を渡すプレイヤーも多数。
件のケンカも彼を戦から遠ざけようとした姉の計らいなので、むしろ姫。
ゼノイラの台頭による荒廃に乗じてコルニア各地を荒らし回っていた黒爪盗賊団の頭目。
黒目が小さいギョロっとした目つきが特徴的。
どんな悪事に手を染める事にも躊躇がない、シーフのイメージ通りの典型的な悪党。
しかし、その裏には難病に冒された妹の治療に法外な額の金が必要で、地位も学もない自分が早急に金を集めるには賊になるしかなかったという事情があり、そのためにはどんな罪さえ被るという覚悟を持っている。
友人のマンドランもこれに共感し、共に賊となって金を集めていた。
+
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以下、ネタバレ |
進軍してきたアレインら解放軍に敗れたギャメルは投獄されかけるが、その際、上記の事情(病弱な妹の件)を話し、プレイヤーの情に訴えてくる。
これを聞き入れるか否かをプレイヤーが選択する事ができ、それによってギャメルの結末が変化する。
ゲーム中盤、エルヘイムのステージ『流転の賊』で再登場。
無事に妹を治療できた事で賊から足を洗い、治療をしてくれた医者の娘であるセレストの所属するエルヘイム義勇軍へと加入。
表面上は相変わらず悪ぶっているが、人生をやり直すキッカケを貰ったアレインに対しては内心深く感謝しており、二度と過ちを犯すことはしないと心に誓い、その恩に報いるため解放軍へ合流する。
なお、ギャメルを許し、かつ序盤のステージ『天翼騎士』でマンドランも許していた場合、このタイミングでマンドランも解放軍に加入する。
加入時はローグにクラスチェンジ済みで、セレストとマンドラン共々即戦力として組み込める。
解放軍によって投獄され、10000Gが手に入るが、ギャメルはまんまと脱獄する。
そしてやはり『流転の賊』で再登場するものの、このパターンでは敵として出現。
ステージクリア後、セレストから妹の病を治したければ父を訪ねるように言われ、アレインもセレストの意見を後押しし、ギャメルは見逃される。
このパターンではギャメルが解放軍に加入することはない。
また、上記のとおりギャメルは明確に悪事を働いた賊ではあるものの、彼を処刑するというパターンは存在しない。
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「妹の項目のためにアニヲタの助けがいる・・・見逃してくれ」
→1.追記・修正する
2.全消しする
- 初めて汎用ユニット見た時は「このデザインで女性ユニットが出るといいなぁ」と思ってネームドしか雇用せずにずっと様子見してたなぁ。まさか男性専用ユニットだったとは… -- 名無しさん (2025-01-07 04:42:42)
- これで再度敵対するんならするで経験値が二度美味しいくらいにしか思わず許しておいたギャメルが仲間入りして汚れ役を厭わない程感謝してくるとは意外だった -- 名無しさん (2025-01-07 11:50:50)
- ガレリウス(初回)や憑依アーマリアをカモれる。ガレリウス(2回目)でもバリア破壊は得意な方。侮れねぇ。あとはHP1でもタンクとして大した問題はない(どうせ当たれば死ぬ)のでライフエイドだけして即座に前線送りという非道が罷り通る。 -- 名無しさん (2025-01-07 18:07:07)
- パッシブスティールでPPを補充しながらサポートを連発するのも強力。俺は賭博士のコインでやった。 -- 名無しさん (2025-01-08 02:23:21)
- 初登場で完璧クズムーブ決めたギャメルが仲間になるなんて予想できなかった。FEシリーズプレイしてたから序盤でサクッと討伐される系の敵にしか見えなかったわ -- 名無しさん (2025-01-08 11:45:22)
- ギャメルは処刑じゃなく投獄(妥当な措置)なのが加入フラグを折りやすいって意味では罠。二度目はないの精神で(マンドランも)生かしておいた後、ロルフの監視下(同部隊)で更正してもらうという悪くない落とし所になった。 -- 名無しさん (2025-01-08 17:55:23)
- 親密度会話でちゃんと贖罪しようとしてるのがよかった -- 名無しさん (2025-01-08 19:23:53)
- 設定資料集の表紙のらくがきみたいな顔のギャメルで草生える -- 名無しさん (2025-01-08 23:54:43)
- 親密度会話見る限りギャメルは責任感強すぎて極端から極端に走るタイプで、マンドランは単なる気のいいあんちゃんだからとことん盗賊向いてないコンビだったと思う。ほどほどに気の抜けたセレスト嬢に拾われたのはアレインとの出会いに並ぶ幸運だったんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2025-01-09 20:52:14)
- 耐久値低いっていうタンクに向かなさそうなステータスで前衛タンクなの面白かった。ベレンガリア姉弟はずっと一緒に組み込んでたなぁ -- 名無しさん (2025-01-11 10:38:36)
- エルヘイムで「エルフ共の複合攻撃がいてぇ!ホドリックが死ぬぅ!」って時に「そこは回避盾だよ」と言わんばかりに加入するギャメル。イーグルアイがないエルフ共の弓ならイヴェイド出来るので相性は実際◯。相棒のマンドランもイーグルアイでシルフィードバリアなんざ知るかと撃ち抜いてくれて隙がないコンビ。 -- 名無しさん (2025-01-31 19:40:17)
最終更新:2025年05月05日 13:11