ウィッチ(ユニコーンオーバーロード)

登録日:2024/06/07 Fri 00:07:11
更新日:2025/05/17 Sat 12:24:09
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ATLUS×ヴァニラウェアのSRPG「ユニコーンオーバーロード」に登場するクラスのひとつ。

●概要


●ウィッチ

様々な魔法を操る魔女。当然ながら女性のみが属するクラス。
主に氷の魔法によって敵を氷漬けにして動きを封じたり、味方の武器に魔法の力を付与して
硬い鎧や盾を装備した敵の守りを突き崩す。
見た目は三角帽子を被ったファンタジーにおける典型的な魔女だが、上半身はビキニのような胸当て、
下半身は丈の短い腰布にガーターベルトと非常に露出度が高い。
汎用職故にネームドからモブまでこの恰好なので非常に眼福目のやり場に困る。
そして待機モーションではなぜかせわしなく腰を振っている

●ソーサレス

ウィッチがクラスチェンジした上級職。
氷の魔法の範囲がより広くなり、自身の行動速度を速める術を獲得した。
上半身は相変わらず露出度が高いが、腰布がファーの付いた丈の長い物になってシックな色気のある姿に。
腰の代わりに指をしきりに動かすようになった

●特徴


  • 魔法による攻撃と支援
同じく術師クラスであるウィザードと比較すると、攻撃性能が若干劣る変わりに
他のユニットをサポートする魔法も扱える万能型のスキル構成になっている。
凍結によって敵の動きを止める、魔法バフによって重装兵に対して奇襲を仕掛ける、
火力は高いが命中が低いユニットの攻撃を必中にするなど、状況に応じて様々な手札を切っていける。
武器である杖は独自のスキルを内蔵した物も多く、カスタマイズ性も高い。

  • 行軍における利便性が高い
ブレイブスキルに「テレポート」と「グラビティ」を持つ。
それぞれ指定した地点への瞬間移動と敵の移動を遅くする効果があり、特に「テレポート」は
迅速な行軍の大きな助けになる。

●弱点

  • 耐久が低い
HP・物理防御は紙も同然なレベルで低く、アシスト射撃を複数回撃ち込まれるだけでも致命傷になりかねない。
魔法防御は高いので魔法攻撃ならある程度は耐えられる目はあるものの、
前衛に立たせる意味は無いので、しっかりと重装系などの前衛職で守ってあげよう。
貫通攻撃や遠隔攻撃に貫かれないようにする注意も必要。

  • ホワイトナイト、フェザーシールドに対して無力
術師系共通の弱点。
ホワイトナイトにはこちらからの攻撃は全て「マジックバリア」でシャットアウトされる上に、
あちらからの攻撃は騎馬兵の特性である歩兵特攻が乗るので相性は最悪。
フェザーシールドに至っては魔法を反射してくるので、
下手をすれば逆に部隊を壊滅させられるレベルの痛手を負う場合もある。 

総じて、ウィザードと共に術師系の基本となる性能のクラス。
扱いやすい魔法攻撃に汎用性の高いバフを撒けるパッシブと、
クセの強そうな外見に反して、性能は素直にまとまっている。
どんな味方と組ませてもアタッカー・サポーターとして
一定の仕事は果たせる安定感の高いクラスである。

●スキル


◆アクティブスキル

  • アイスショット
敵1体を氷の魔弾で攻撃する。
命中すると凍結の状態異常になる。
ウィッチの基本攻撃ながら、他の攻撃が命中するまで敵を行動不能にする強力な状態異常を付与する。
条件によって威力が増減する事も無い安定した攻撃手段。

敵2体を魔弾で攻撃する。
威力は70とやや低めだが、こちらもクセが無く扱いやすい。
後衛に控える魔防が低い物理職をまとめて狩るには充分。

  • アイスコフィン
ソーサレスになると習得出来る。
敵1列を氷の棺に包み込む。命中すると凍結を付与し、既に凍結していた場合は威力が+50される。
威力アップの効果は特化編成にでもしなければ狙って発動するのは難しいが、
敵1列をまとめて行動不能に出来るというだけでも充分にお釣りが来る。

  • トリニティレイン
ウィッチ固有のスキルではないが記載。
ウィッチとウィザードが装備出来る杖の一種である「サウザンドセプター」に内蔵されたスキル。
炎・雷・氷の三属性の魔法を放って敵全体を攻撃する。
3ヒット攻撃で1発あたりの威力は100。
チャージが必要なので普通に使うと発動までが遅いという欠点はあるが、
それさえ踏み倒すコンボを構築すれば本作でも最強クラスのアクティブスキルのひとつと言っても
過言ではない強力な性能を誇る。
専用の特化編成にすれば使用するのはウィザードでも構わないが、ウィッチの場合は後述する
「クイックキャスト」によってスキルやアクセサリーが揃っていない段階でも
ある程度は自己完結で扱えるので、より相性が良い。

◇パッシブスキル


  • マジックセイバー
味方1人の攻撃に一度だけ魔法攻撃属性を付与する。
威力は使用者の魔法攻撃力を参照する。
一発限りだが魔法属性を上乗せする事で、本来物理職の攻撃を止めてくるホプリタイ等の
重装系の防御を貫く事が出来る。
単純に火力アップのバフとしても機能するため、マーセナリーやソードマン等の
重装系が苦手な物理職と相性が良い。

  • フォーカサイト
味方1人の攻撃を一度だけ必中にする。
こちらもマーセナリーやグラディエーターなど火力は高いが命中が低いクラスを補助したり、
シーフなどの回避が高いクラスに対して確実に攻撃を命中させたり、
火力の安定感を高められる汎用性の高いスキル。

  • クイックキャスト
ソーサレスになると習得出来る。
戦闘開始時に自身の行動速度を最速にする。
固定の数値や%による割合アップではなく、自身の手番を強引に最速に持っていくかなりの力業のスキル。
デメリットとして会心率が-50%されるデバフがつくため、クリティカルの発生には期待が出来なくなる。
気になるならエルフアーチャー等のデバフの解除手段を備えておこう。
このデバフはシャープエールで確定会心にしてもらえば一発限りだがデメリットを帳消しに出来る他、
ドルイドローブの装備スキルのカースアクト(PP1消費・自身にデバフが付与された際にAP+1)のトリガーにもなる。
先手を打った上で「アイスコフィン」で素早く敵の動きを止めたり、先述の「トリニティレイン」との組み合わせが強力。
またアイスコフィンとの組み合わせは装備スキル不要ということもあり、一般敵のソーサレスでも該当スキルを習得しているレベル30以上*1なら普通に使ってくる。
特にソーサレスが多数並んでいる眼福な部隊の場合はクイックキャスト→アイスコフィンを放とうとするソーサレスAにソーサレスBがフォーカサイトを発動、
最速必中列凍結という厄介なコンボをしてくるのみならず、ソーサレスBも続けてアイスコフィンを放ってくるため、
凍結していた場合は威力+50も発動するという無対策では戦いたくない部隊になっている。
これはセイントナイトのラインバリアで無効化するのもいいが、PPを補強していないと2発目以降を凌げないことも多い。
だが前述の弱点にも記載されているフェザーシールドで反射してしまえば、後列で横に並んでいることが多いソーサレスをまとめて凍結させられるので、対策としてはこれがオススメ。
開幕発動スキルなので、使用する場合は部隊の速度調整等の同時発動制限に注意。

◯ブレイブスキル


  • グラビティ
一定範囲内に重力場を形成し、進入してきた部隊の速度を遅くする。
単純に敵部隊の速度を遅くして各個撃破をしやすく分断したり、カタパルトを命中させやすくするなどの
使い方があるが、どちらかというと敵がこちらの進軍を阻んでくる時に使われる機会の方が多く
特定の拠点を防衛する等の場合以外は積極的に切っていくスキルではない。

  • テレポート
指定した他部隊か拠点に自分の部隊を瞬間移動させる。
足が速くない歩兵ユニットの移動時間を踏み倒せるため、グリフォンナイトの「ファストエール」と共に
素早い進軍を手助けしてくれる非常に便利なスキル。
ハスカールを一緒に組ませておくと、スタミナが切れそうな部隊の元に急行して「バイタライズ」で
スタミナを分け与えるサポートとしての使い方も可能。
ハスカール・ウィッチ共にネームド加入・雇用解禁が早く、BPさえ工面できれば序盤から運用出来る。

●キャラクター

  • ヤーナ
コルニア側の迷いの森の入口に存在する魔女の里の長で、以前は宮廷魔術師として
コルニア王家に仕えていた魔女。
見た目は10代〜20代くらいの若い女性に見えるが、これはゼノイラによる魔女狩りが迫った際に
身を隠すために若返りの秘術を使用した事によるもので、ホドリックがまだ若手だった頃に
対面した際には既に老婆の姿だった事から、実際はかなりの高齢。*2
半ば隠居の身であったが、かつて王宮に仕えた身としてアレイン達に協力を申し出て解放軍に加わる。
せっかく若返ったのだからと若い女性にしか着れない服を着たり、図らずも再び訪れた青春を
なんやかんやエンジョイしているらしい。
また、魔法に限らず非常に博識で、アレインが発見した古文書を翻訳して
各地の石版に隠された秘宝を探し当てる事が出来るようになる。
序盤からアレイン+オーバンで組んでいるプレイヤーにはとても噛み合いの良い3人目。ユニコーンオーバンロードを経てユニコーンオーバン老婆となる。
彼女の魔法とマジックセイバーで苦手気味だった重装も狩れる上に、テレポートやバイタライズのBPをアレインの士気強化で確保していく形のユニットとなる。
CV悠木碧でえっちな格好の魔女っ子そばかすロリババアという属性の暴力みたいな御仁

  • アルチーナ
ヴァルモアの反乱の際にイレニアと共に戦ったメンバーの1人。
イレニアの死亡後はゼノイラの軍門に降ったが、他の旧コルニアの貴族や軍人の多くが
尖兵として各地の制圧に派遣される小間使いをさせられる中、強大な力を持つ古代ゼノイラより
伝わる鎧を下賜されるという破格の待遇を受けている。
しかし、その行動には不可解な点も多く、少なくともガレリウスとは別の思惑を持っている事がうかがえる。
チュートリアルではソーサレスだが敵として登場する際は専用クラスのダークマーキス(杖)となっており、
広範囲の毒魔法と攻撃無効のバフ等の搦め手を多用してくる難敵。
CV能登麻美子のいかにも冷徹な悪女といったキャラだが瀕死時のモーションがなんとも言えない表情で腰をいわせたようなポーズを取るためかわいいと評判
+ その目的とは?(ネタバレ注意)
アルチーナはアレインの祖父であるジェラールの代に仕えていた宮廷魔術師で、ヤーナの師匠でもあった。
妖艶な美女に見えるがジェラールが存命の時代から見た目が全く変わっていないので
ヤーナ同様に若返りの秘術を使っていると思われ、
彼女の実年齢ももはや人の理から外れているレベルの高齢である事がうかがえる。*3
かつての戦乱の際、アルチーナは負傷して動けなくなったところをジェラールに助けられるが、
不意に撃ち込まれた毒矢から彼女を庇い、ジェラールは死亡してしまう。
当代の王であり剣聖と謳われたジェラールの余りにも呆気ない死と、従者の身でありながら
主を死に追いやってしまったアルチーナへの先王の怒りは凄まじく、周囲からも王をたぶらかしたと
非難を浴び、彼女は逃げるように王宮を去っていった。
ヴァルモアの反乱に際して、ジェラールの娘であるイレニアを救うために再びコルニアへと戻るが、
そこでバルトロの降霊術を目の当たりにした事で「ジェラールを再び現世へ呼び戻す」という
野望を抱き、ゼノイラへと寝返った。
自身の依代としてエルトリンデに目をつけ、バルトロの降霊術によって生霊のまま
彼女の体を乗っ取る事に成功し、アレインもジェラールの依代にしようと画策するが、
ラウルハル城の戦いでエルトリンデを奪還され撤退。
茨の塔で決戦に挑むものの、力及ばず敗北した。
ちなみに、ゼノイラ本拠からほど近いパレヴィア島が10年に渡って手付かずであったのも、
アレインの肉体の成育と保護のための彼女の手回しによるものである。

死の間際、ヤーナに自身の計画を話し「そんな形で呼び戻されても喜ぶ訳が無い」と彼女に諭されるが
「それでも、罵られようともう一度言葉を交わしたかった」と言い残し、息絶えた。
+ さらにネタバレ
全クリア後のオマケ要素として仲間に加入する。
ダークマーキス(杖)での加入だが、クリア後のグランコリヌ城の外れに行くと
ソーサレスの彼女が立っており、話しかけるとダークマーキスのアルチーナと交代で加入させる事も出来る。
しかし、専用職かつ強力なダークマーキスからわざわざ汎用職のソーサレスに交代させるメリットは
実用面ではハッキリ言って皆無。
他の面子と合わせてヴァルモアの反乱時のパーティーを再現したり、
普通では観ることが出来ないソーサレスのアルチーナの公式イラストの鑑賞目的など
趣味的な使い方がメインになるか。

「アレイン、どうするんだい?」

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最終更新:2025年05月17日 12:24

*1 概ねアルビオン領内からエンディングまでが該当

*2 公式設定資料によると88歳

*3 公式設定資料によると154歳