ミーモス/ニセウルトラマンガイア

登録日:2024/08/04 Sun 16:22:46
更新日:2024/08/13 Tue 05:38:51
所要時間:約 7 分で読めます





データが完全なら、両者の力は互角だ…。本物は勝てるのかね?

命あるものは、常に前に進みます。昨日までのデータなど…!

成長していると言うのか…ウルトラマンガイアが…!


金属生命体 ミーモスとは、『ウルトラマンガイア』27話「新たなる戦い 〜ヴァージョンアップ・ファイト!〜」に登場する怪獣。
この怪獣が変身したニセウルトラマンガイア及び電子生命体 クリシスゴーストについても紹介する。


金属生命体 ミーモス


別名:金属生命体
体長:52.5メートル
体重:5万2500トン
出身地:ジオ・ベースF4ラボ付近

アパテー、アルギュロスに続く金属生命体で、クリシスゴーストがジオベースのF4ラボで保管されていた2体の破片サンプルを基に生み出した。劇中では化けの皮が剥がれたニセガイアが正体を現す形でその姿を見せた。
これまでの2体に確認されていたライフゲージを模した胸部の意匠は存在していない。肩や太腿に装着された突起を分離させ、ブーメランのように変形させて敵を攻撃出来るほか、ブーメランから楔に形を変えて敵の両手・両足や首をめがけて放った上で拘束することも可能。


ニセウルトラマンガイア


身長:50m
体重:4万3千t

ジオベース・F4ラボに残されていたアパテー・アルギュロスの破片サンプルを取り込んだ際にジオベースに存在していたガイアのデータを得たミーモス(クリシスゴースト)が変身したガイアの偽物
目の色が違い、黒い体のラインがガンメタリックだったニセアグル(アルギュロス)と異なり、ウルトラマンガイア(V1)の姿を完全に再現している。
ただし一定以上のダメージを受けると擬態が解け、正体である金属が露出するのが欠点。
フォトンエッジを放つことが可能であるなど、模倣の制度は非常に高く、戦闘力だけならガイア(V1)と同等だが…。


電子生命体 クリシスゴースト


身長:プログラムのため、なし
体重:プログラムのため、なし
出身地:光量子コンピューター・クリシス内部

根源的破滅招来体に操られていた光量子コンピューター・クリシス内から最後のあがきと言わんばかりに放たれた命令プログラムを元にネットワーク上で発生した、独立したコンピュータウイルスのようなゴースト・プログラム。
ミーモスの正体と呼ぶべき存在で、G.U.A.R.D.ヨーロッパのメインコンピュータをハッキングして全機能を停止に追い込むと、そのままエリアル・ベースのコンピュータをハッキング。
エリアル・ベースにある通常のワクチンプログラムすら寄せ付けないほどの汚染速度で基地のコンピュータを乗っ取っていきあわやエリアル・ベース墜落にまで追い込む高い電子戦能力を持つ。
クリシスにこれを潜伏させたのは、精神寄生獣ビゾームに憑依された元アルケミー・スターズのクラウス・エッカルトである。


劇中での活躍


凍結されたはずの光量子コンピューター・クリシスが暴走、クリシスゴーストとしてエリアルベースを機能不全に追いやろうとしていた。
ジョジーがワクチンを使用しても効き目はなく、クリシスはコントロールシステムのAブロックを占拠し、このままではリパルサー・リフトは停止してエリアルベースは地上に落下してしまう。
更にBブロックも占拠されて千葉参謀は自爆も覚悟していた中、ジョジーの作ったジョイスティックで元ゲーセン荒らしの敦子がこれを使用してクリシスゴーストをノーコンティニューで撃退する活躍を見せるも、今度はジオベースのF4ラボが機能停止に追い込まれ、クリシスの狙いがラボに保管されていたアパテーとアルギュロスの破片サンプルを分析して活動するための体を得ようとしていたことが判明。
チームライトニングとチームクロウが出撃するも、彼らの眼前にはウルトラマンガイアが現れた。

あれはウルトラマンガイアではありません!
ジオベースにはガイアに関する膨大なデータもありました。
金属生命体は、そのデータを基にガイアの姿をコピーした…。恐らく、能力まで全て…。

ガイアの正体が我夢だと知る石室コマンダーは我夢がコマンドルームにいるにも関わらずガイアが現れたことに不可解そうな表情を見せたが、
即座にその我夢自身が科学分析担当の立場から現れたガイアが偽物だとであることを論理的に説明したことで実態が判明した。
状況を理解した石室コマンダーは堤チーフを通じてファイターチームに攻撃命令を出す。
チームライトニングとクロウの面々は命令に従って攻撃したが、戸惑いっている様子が見て取れた*1ため、石室コマンダーは後方支援の名目で我夢に出撃するよう指示。
早い話、本物のガイアが出てくればファイターチームが戸惑うこともないという理屈である。
その頃ガイアはファイターチームの攻撃にも反撃しなかった中、大河原機のみ攻撃しなかった。

偽物だと…頭では分かるんですが…俺には撃てません!

俺は、ウルトラマンガイアに何度も命を救われてきました。
彼は…ガイアは、ずっと一緒に戦ってきた仲間なんです!

大河原の言葉を聞き、藤宮が去ったからと言って1人で戦っているのではないことに気付いた我夢だが、ガイアはそんな大河原の搭乗するファイターを捕らえ、事実上人質を取る。
これを見た我夢はウルトラマンガイア(V2)に変身し、捕らえられた大河原のファイターを救出した上でニセガイアと対峙。
項目冒頭のやり取りを交わしていた石室コマンダーと千葉参謀を他所に、戦いの火蓋が切って落とされ、ニセガイアはフォトンエッジを、ガイアはフォトンクラッシャーを放つ。
互角の戦いと思いきや、アグルの力を得てパワーアップしていた本物があっさり競り合いを制し、光線を押し返されたニセガイアは化けの皮が剥がれ、ファイターチームの執拗な攻撃を受けると金属生命体 ミーモスが姿を現した。

互角の格闘戦を繰り広げる中でガイアはリキデイターを放つが決まり手にはならず、反撃で放たれた体の金属片を変形させたブーメランに苦戦を強いられ、更に右手から放たれた金属片とブーメランで拘束させられ、身動きを取れなくされてしまう。
この危機に堤チーフの指示を受けたファイターチームはミーモスに猛攻を仕掛けて足止めを行い、その隙に拘束を解いて立ち上がったガイアは最強の姿、スプリーム・ヴァージョンへとヴァージョンアップ。

ガイアが変わる!

向かってきたミーモスを豪快に投げ飛ばしたのは序の口、更に4連続で投げ技を決めて一気に優勢へと持ち込む。
肉弾戦の最中にも2連続で投げ飛ばしたのみならず、ミーモスの足を掴んでからも投げ飛ばした上に体を持ち上げてから力任せに地上へ叩きつける芸当まで見せ、最後はダメ押しと言わんばかりにフォトンストリームを放ち、ミーモスを跡形もなく消滅させた。*2

戦いを終え、空へ飛び立って行くガイアは誰よりもガイアを仲間だと思っていた大河原にサムズアップ
こうしてクリシスによる騒動は真の意味で幕を閉じたのであった。


余談

  • 恒例のニセウルトラマンだが、劇中視点で捉えるとよりによってウルトラマンの変身者自身が淀みなく論理的に説明したことで即座に正体がバレる、完璧にコピーした必殺技を本物にあっさり破られるなど、精度が極めて高いにも関わらずコピーによるアドバンテージをあまり得られなかった珍しいケースと言える。メタ的に言えばミーモスの前座・初代にせウルトラマンのオマージュであるという理由あってのことだが、完璧なニセウルトラマンザラブ星人のような正体即バレへと繋げたという点では構成の上手さが光る。

  • デザイン担当の丸山浩による初稿はアパテーとアルギュロスを合成しリニューアルしたような具合で顔も単眼だったが、より金属的な雰囲気を出したいという意向で決定稿に至っている。

  • 間違いなくガイア スプリーム・ヴァージョンが投げ技を多用するスタイルであることを印象付けた怪獣。
    ミーモスのスーツアクターを担当した三宅敏夫氏だが、 9連続の投げ技を受けてなんと全身打撲する事態になっている。


  • 今話からEDが「Lovin' You Lovin' Me」から「Beat on Dream on」に変更され、ミーモス終了のお知らせ挿入歌「ガイアノチカラ」が初めて披露された*3

  • 『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』では偽物との戦いを特集した16話「ULTRA HIGH」で『ウルトラマンダイナ』31話(グレゴール人/ニセダイナ)、『ガイア』16話(アルギュロス/ニセアグル)に続く形で『ガイア』27話が取り上げられたが、連続で投げるシーンはノーカットで放映した。


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最終更新:2024年08月13日 05:38

*1 梶尾と稲城の両リーダーは渋々ながらも容赦ない攻撃を仕掛けたが、他のメンバーは牽制射撃に留めていた。

*2 頭の天辺から足先に向かって光線を浴びせていき、ミーモスは塵芥と言っていいほど粉々にされて風に流されて消えた。

*3 OPにもガイアV2及びスプリーム・ヴァージョンが加わり、アグルV2が加わる42話まで同じ映像が使用された。