登録日:2024/07/18 Thu 15:37:35
更新日:2025/05/18 Sun 22:54:00
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え、ウルトラマンが現れた…?街を破壊している…?そんな馬鹿な…!
概要
身長:40m
体重:2万5千t
出現地:
東京のビル街(『ウルトラマン』)
ザラブ星人がウルトラマンそっくりに変身した偽者。
カタログスペックはウルトラマンと同じだが、目が吊り上がっていて目つきが悪い上に目の色が赤い、
耳・つま先・頭部が尖っている、体のラインの縁が黒い、やや細身など多くの相違点を持つ。
以上のように相違点こそ多いものの、ムラマツキャップを筆頭とした登場人物は本物との違いに気づけていなかった。
また、ウルトラマンに姿こそ似せているものの、戦闘力は変身した本人に依存している他、
『大怪獣バトルNEO』『ウルトラマンレグロス ファーストミッション』にてザラブ星人が化けたものは光線を撃てないという特徴があったが、
ゲーム等では光線を撃てる場合もあり、ゲームの都合等の
大人の事情を抜きにしても、個体差はあると考えられる。
『ウルトラマン』での活躍
18話 「遊星から来た兄弟」に登場。
東京の街を覆った放射能の霧を消滅させ、地球人を兄弟と呼んで友好的に接し、
科学特捜隊からも信用を得たザラブ星人だが、
彼の来訪と同時に、周辺では次々に事件が起こっていた。
状況を怪しいと睨んだ
ハヤタは単身
ジェットビートルで宇宙へと向かった星人を追跡し、
消息を絶った土星ロケットの乗組員を洗脳するところを目撃したものの、ザラブ星人にはその動きを読まれており、拉致されてしまう。
そして、再び現れたウルトラマンに対して、ムラマツは違和感を抱きながらも、
たとえウルトラマンでも、この地球上で暴力を振るう者とは戦わなければならん…!
と決意を固め、ウルトラマンとの戦いに臨む。
一方、ザラブ星人に捕らえられていたハヤタは、駆けつけたホシノ君が偶然流した涙でベルトが破壊されて拘束から脱出し、ベーターカプセルを託される。
ハヤタはホシノ君に
逃げるよう指示するが、その動きを見ていたにせウルトラマンは彼を捕らえ、宙吊りにする。
そんな偽者を前にして、ハヤタはウルトラマンに変身。夜の町に、二人のウルトラマンが並び立った。
ウルトラマンは捕らえられたホシノ君を救出すると、にせウルトラマンとの格闘戦の末に優勢に立ち、
劣勢を悟ったにせウルトラマンは逃亡を試みるも、ウルトラマンから
スペシウム光線を照射され、ついにその正体を曝け出される。
その後、正体を暴かれたザラブ星人との戦いでは、ウルトラマンはその念動力の前に苦戦を強いられるが、
空中戦の末、再度スペシウム光線を撃ち込んでザラブ星人を撃破し、その野望も打ち砕いたのであった。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』での活躍
8話「潜入者を撃て!」に登場。
ザラブ星人(NRB)が変身したものとして登場。
ZAP SPACYのハルナを拉致した上でスペースペンドラゴンに潜入するも、あっさり正体がバレてしまい、慌てて変身した。
レイは
ゴモラをモンスロードしてにせウルトラマンと対決。
にせウルトラマンは向かってきたゴモラにキックをお見舞いする…が、足を痛めてしまい、
その後はヘッドロックやチョップで攻撃するがまたもや痛め、スペシウム光線を放とうとしたが失敗。
ウルトラスラッシュの構えを取っても出なかったところをスペースペンドラゴンの射撃を受け、ダメ押しの超振動波で姿を現してしまう。
最終的には逃亡、その際は腰を痛めていた。
序盤でザラブ星人が化けたものとして登場。
ザラブ星人の姿に戻り、ベリアルと手を組んで宇宙を征服しようと目論むも、ベリアルに瞬殺された。
なお門番たちは遠目で見た当初こそにせウルトラマンに敬礼したものの、近づいて来るとすぐに「何者だ!」と警戒している。
流石に同族の目は誤魔化しきれないようだ。
田村です。何…?ウルトラマンが横須賀に出現…?基地を破壊している…!?
本作では外星人第2号ザラブが
光学迷彩を利用して擬態した姿として登場。名義はにせウルトラマン(
シン・ウルトラマン)。
『ウルトラマン』に登場したにせウルトラマンと違い、相違点は目がやや角ばっている程度で、本物との差異は殆どない。
突如禍特対の前に現れたザラブは表面上地球人に友好的な態度を取るが、ウルトラマン=神永新二はザラブを怪しんで独自に調査を開始。
しかしザラブはその動きを察知しており、神永の正体がウルトラマンと察した上で接触。実力行使に出ようとした神永を催眠能力で気絶させ、逆に拉致・監禁する。
その後はにせウルトラマンに変身すると、横須賀に出現して自衛隊基地を破壊し
海上自衛隊の対艦ミサイルをものともせず暴れるが、その後一時的に姿を消す。
その不可解な行動に、一部始終を見た浅見弘子は、まるでその姿をさらして甚大な被害をもたらすことが目的のようだと考えていた。
変身を解除したザラブは監禁した神永の下に向かい、彼がウルトラマンに変身するためのベーターカプセルを所持していないことを確認すると、
その所在を訝しみつつも「変身できない」ことを確認できただけでも良しとして、彼を拘束したまま放置。
そして、ザラブは日本政府に「ウルトラマンは人類の敵だ」と主張した上で再度にせウルトラマンに変身し、町を破壊して回るが、
実は、万が一に備えて神永が協力を要請していた、彼の元同僚である加賀美が秘密裏に神永の監禁場所を特定しており、
同じように神永が信頼してベーターカプセルを託していた浅見にその情報を伝え、彼女がが突入したことで神永は拘束から脱出した。
直後、浅見からベーターカプセルを返還された神永は、彼女を掴み上げたにせウルトラマンの目の前でウルトラマンに変身。
「変身できない」と考えていた神永がウルトラマンに変身したことに虚を突かれたのか、にせウルトラマンは一瞬呆然と立ち竦むが、
ウルトラマンはその隙を逃さず、変身後に間髪入れずに浅見を掴み上げていたにせウルトラマンの手を蹴り上げ、
中空に放り出された浅見が落下する前に今度は胴を蹴り飛ばし、敵が体勢を崩している間に浅見をキャッチするというかなり豪快なやり方で浅見を奪還。
浅見を優しく地上に降ろした後は、体勢を整えたにせウルトラマンに格闘戦を挑んで優勢に立ち、
不利を悟ってか空中に飛び立ったにせウルトラマンにすかさずスペシウム133(スペシウム光線)を撃ち込んで撃墜。
かなりのダメージだったのか、ビルに墜落したにせウルトラマンは悶えのたうち回りながら本体であるザラブの姿に戻った。
ウルトラマンに迫られたザラブは念能力で彼を苦しめると、再度空中に飛び立って逃亡しようとするが、
ウルトラマンのさらなる追撃を受け、真下に潜り込まれた上でスペシウム133を照射されて上空に撃ち上げられる。
それでもなんとか念能力で相殺して耐えきったが、間髪入れずに放たれた八つ裂き光輪で真っ二つにされ、撃破された。
『ウルトラマンレグロス ファーストミッション』での活躍
しかし『
ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』の一件を経て帰還したリブットが駆けつけ、彼と対決。
スペシウム光線の構えを取るも放つことは出来ず、ザラブ星人由来の金縛り光線を放つが、
ソラのシールドフルーレで跳ね返されたところをギャラクシウムブラスターで撃破された。
何気ににせウルトラマンの姿で倒されたのは初。
余談
- 『ウルトラマン』における着ぐるみは首から下がAタイプの改造で、マスクは新規造形。
最終回では更にゾフィーへと改造される。
- 18話における初登場でビルを破壊しているシーンにはNGシーンが確認されている。
- 取っ組み合いのシーンでは、にせウルトラマンの顔面に手刀を叩き込んだウルトラマンが痛がるように手を振る仕草をするが、
これは演技ではなくスーツアクターの古谷敏氏が本気で痛がっていたことを本人が証言している。
曰く、寸止めするつもりが距離感を誤って本気で当ててしまったとのこと。
古谷氏はあまりに人間臭い仕草からNGになると思っていたが、予想に反してOKテイクとして採用されてしまったらしい。- よく見るとチョップが当たってしまったために、にせウルトラマンの頭部パーツが破損して飛んでいくのが分かる。
- この痛がるシーンや頭部パーツが飛んでいく描写はご丁寧に『シン・ウルトラマン』でも再現されている。
- 『メビウス&ウルトラ兄弟』では見破られていたものの、「何故分かりやすい違いを劇中の人物達は見破れなかったのか?」というツッコミは絶えない。
『空想科学読本』ではそのことについて
・ウルトラマンの身長と同じ40m程離れた位置から見ても顔の下半分くらいしか観察できず、殆ど違いがわからない。そもそもそんなところで確認するのは危険
・安全な距離から観測しようにも、仮に1kmほど離れて見た場合は普通の人間を42m離れて見るのと同じ。ぼんやりした見た目の情報しか得られないだろう
・不定期に3分程度しか現れない巨人を、怪獣との戦闘から逃げながら記録するのは常識的に考えて不可能。
現代のようにスマホカメラが溢れているような時代でもないため、そもそも本物の情報が正確に知られてるかも怪しい
……という3点から「多少の差異があっても地球人からは見分けがつかない」という結論を出している。
『巨影都市』をプレイすれば、「逃げながら、本物との差異を探しつつ、偽物を見破る」ことが如何に難しいことかわかるだろう。
また、『メビウス&ウルトラ兄弟』でもサコミズが「偽者」と断言するまで他のメンバーは真贋の判断を迷っており、
よく観察すれば見破れるが、ぱっと見で見破るのはかなりハードルが高いという描写がされている。
ついでに言うと出現したのは昼なので、夜だった『ウルトラマン』よりも観察しやすい時間帯であった。
たとえWiki篭りでも、このWikiで不適切な追記・修正を繰り返す者とは戦わなければならん…!
- 柳田理科緒曰く、目やつま先といった細かい違いは人間支店で見ると逆に見えないし、そもそもウルトラマンが3分しか現れないため偽物か判別が非常に難しく実はかなり理にかなった戦い方をしているとのこと -- 名無しさん (2024-07-18 16:34:51)
- 初代のやつもメインの視聴者層が子供だから誇張されてるだけで実際はシンウルくらい似てたのかも -- 名無しさん (2024-07-18 18:31:12)
- にせが初登場した時期は、本物もつま先が尖ってたりする -- 名無しさん (2024-07-18 19:04:32)
- 仮に別人と気付いてもウルトラマンの仲間が暴れていると認識されかねないのでザラブ星人の姿を炙り出して完全に誤解を解く必要があったのかな? -- 名無しさん (2024-07-18 19:52:52)
- そもそも毎回出て来る「ウルトラマン」が同一人物なのかすら地球人側からは判別出来ないしなあ -- 名無しさん (2024-07-18 20:13:54)
- にせウルトラマンの出現が夜間に限定されていたのは細かい部分をごまかすためって説があるけど、柳田考察と併せて考えたら結構理に適った行動してたのかもね -- 名無しさん (2024-07-18 21:00:41)
- ウルトラマン自身の容姿も少しずつ変化してるしな。まあ着ぐるみの造形の都合ではあるのだが、小説『ウルトラマンF』では登場人物からもA・B・Cの顔つきの違いが認識されていた(ちなみに、イデ隊員はこれをタイプチェンジではないかとの仮説を考えている) -- 名無しさん (2024-07-18 21:02:27)
- 怪獣バスターズによればコイツから取れる素材はナノスペシウム、万能テープなどなどスーツの原料っぽいものが…ゲームではフェイクスペシウムみたいな技を使うこともあるけど、掘り下げてみると中々に泥臭い存在かもしれない -- 名無しさん (2024-07-18 21:14:49)
- 古谷敏の自伝によると、にせウルトラマンのスーツアクターの演技が自分と全然違うことに気づき、「自分が大けがしてウルトラマンを演じられなくなったら大変なことになる」と気を引き締めるきっかけになったそうだ。 -- 名無しさん (2024-07-18 23:17:58)
- 項目と無関係な追記を行ったIP[113.154.101.125]を荒らし報告ページに通報しました -- sa31 (2024-07-19 06:11:45)
- 大怪獣バトルのゲームでは、「フェイクウルトラ水流」「フェイクスペシウム光線」を使用できる。しかし、ウルトラ水流はともかく、「フェイクスペシウム光線」については光属性が付いておらず、よく見ると「破壊怪音波」のエフェクトが出ているので、実際には破壊怪音波をそれっぽく見せているだけなのだろう。漫画『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』ではスペシウム光線の構えを取った後に指先だけ元に戻してエネルギーバルカンを打つという形になっていた。なお、威力は「破壊怪音波」「エネルギーバルカン連射」より下がっているが、実は本物のスペシウム光線と比べても見劣りしなかったりする。ゼットンとのタッグ必殺技「ゼットンファイナルビーム」も持ち、フェイクスペシウム光線を味方のゼットンに撃って、それを吸収してからの波状光線を敵に放つというものになっている。 -- 名無しさん (2024-07-20 23:58:29)
- ↑補足として、「フェイクスペシウム光線」の威力が2700、エネルギーバルカンとフェイクスペシウム光線の連続攻撃「リアクトアタック」の威力が3500なのに対し、本物のウルトラマンのスペシウム光線に威力は2100、2900、3500(カードによって異なる)。ザラブ星人の「破壊怪音波」は2900、「エネルギーバルカン連射」は3700となっている -- 名無しさん (2024-07-21 00:04:24)
- シン・ウルトラマンのにせウルトラマンはマジで分かりにくいし、地球人類のウルトラマンへの信頼度もまだ低いから敵性有りと判断されるのも無理からぬ話 -- 名無しさん (2025-05-18 22:54:00)
最終更新:2025年05月18日 22:54