登録日:2024/08/13 Tue 01:36:41
更新日:2024/09/06 Fri 09:53:25
所要時間:約 16 分で読めます
初めまして、かしら?
ふふっ、あなたのことはもうずっと見ていたわ。
私はナヒーダ。子供に見えるかもしれないけど、どの大人よりもこの世界を理解しているはずよ。
ねえ、私の知識とあなたの見識を交換しない?
ナヒーダとは、オープンワールドRPG「
原神」の登場キャラクターである。
プロフィール
レアリティ:☆5
所属:スメールシティ
使用武器:法器
誕生日:10/27
命ノ星座:知恵の主座
CV:
田村ゆかり
スラサタンナ聖処に幽棲する籠の中の鳥。夢の中でしか世界を眺めることができない。
出典:
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概要
スメールの七神、知恵を司る草神ブエルであり、スメールの民からは「クラクサナリデビ」という名前で呼ばれている。
ただし彼女は「二代目」の草神で、初代草神である「マハールッカデヴァータ」が500年前に姿を消し、入れ替わるように現れたのが彼女である。
だが、彼女は七神として相応しい能力など全く備わっていない未熟な存在であった。
崇めるべき神として役に立たないこと、彼女が生まれたことがマハールッカデヴァータの死を象徴していることを不都合に感じた賢者により、生まれてすぐ、スメールシティの最上層にある「スラサタンナ聖処」に事実上幽閉された。
そうして関わる機会を失ったスメールの民にとっては「いないも同然のマイナー神のような扱い」であり、未だに亡き(一応、公的には行方不明とされている)マハールッカデヴァータが一般的に信仰されている。
人物
幼い見た目だが、まがりなりにも500年生きてきた神であるため、かなり大人びた性格である。
一人称は「私」と書いて「わたくし」。
知恵の神としてはまだまだ未熟な反面、知的好奇心が強く、あらゆる知識に関心を持っている。
スメールシティで普及しているインターネットのような機構「アーカーシャ」の機能を利用して密かに外界を観ており、時に民の肉体を借りて干渉を試みたりもしており、そうして知恵を蓄えてきた。
とても優しい心の持ち主であり、スメールの民を憎んでもおかしくないほどの境遇に置かれながらもあくまで神としての役割に殉じ、その慈愛は信者に限らず彼女の前に現れた多くの存在に向けられる。
一方で道を誤ったものに対し冷酷な言葉をかけることもある。
蓄えた知識と浮世離れした人格の合わせ技ゆえか変な比喩をすることが多く「パーっと
トイレにでも行けばいいわ」「
笠っち」「あなた、狂ってるわ」などの迷言が旅人間でネタにされがち。
ゲーム内での性能
他の七神同様、汎用性の高い草元素サポーター。
複数の敵にスキル一つで継続的な草元素付着を行うことができ、その手軽さは群を抜いている。
火力への貢献に特化しており、サポーターというかサブアタッカーに分類されることも。
天賦
通常攻撃 通常攻撃・行相
法器であるため草元素を付着する。
通常攻撃は前方向への4段攻撃。重撃はより広い範囲に攻撃を行う。
性能は特筆するほどのものでもないが、モーションが特徴的。
通常攻撃は「地面に描かれたキーボードのボタンを『けんけん』のように踏みながら前方に草を発生させる」という感じで、重撃は「ウインドウを描いて左下から右上にドラッグする」ような演出。
編成や状況によってはナヒーダを表に出して通常攻撃で付着を狙うメリットもあるので、比較的使い道はある方。
元素スキル 所聞遍計
全部丸見えね。
画像出典:原神, COGNOSPHERE PTE. LTD. 2020. © All rights reserved by miHoYo. Other properties belong to their respective owners.
付近の敵に草元素範囲ダメージを与え、「蘊種印」を付与する。
長押しすると照射モードに入り、照準に一瞬でも捉えた敵最大8体に草元素ダメージを与えて「蘊種印」を付与する。
「蘊種印」を付与された敵は互いにリンクし、いずれかの敵が元素反応を受けると「滅浄三業」が発動し、リンクした敵に草元素ダメージを与える。
ナヒーダの役割の根幹を成している超強力な天賦。
「蘊種印」の持続は25秒と非常に長く、その間草元素付着が継続的に発生する。
さらに、その付着力が目を引きすぎて見落とされがちだが、付与時および「滅浄三業」のダメージ自体も馬鹿にできない威力がある。
強いて難点を挙げると、雑魚戦では新たな敵が現れるたびに付与し直す必要があるのは面倒。ただし持続の長さと反比例してCTは5秒(単押し)/6秒(長押し)とかなり短いため、適宜回すこと自体は容易。
↑の画像でわかるようにカメラを向けるようなモーションが特徴的。
元素爆発 心景幻成
知識を、あなたにも。
画像出典:原神, COGNOSPHERE PTE. LTD. 2020. © All rights reserved by miHoYo. Other properties belong to their respective owners.
広範囲に「摩耶の宮殿」を展開する。チーム内に特定元素のキャラがおり、範囲内にナヒーダがいるときに以下の効果を発動する。
炎元素:「滅浄三業」によるダメージがアップする。
雷元素:「滅浄三業」の発動間隔を短縮する。
水元素:「摩耶の宮殿」の継続時間を延長する。
それぞれ最大2名まで影響する。
この元素爆発自体には追加効果以外の効果が何もないが、下記の固有天賦の条件となっているため事実上それが効果と言える。
パッシブ1 浄善摂受明論
摩耶の宮殿にいるとき、チーム内にいる元素熟知の最も高いキャラクターを参照し、その元素熟知の25%を基にフィールド上の領域内キャラクターの元素熟知をアップする。
パッシブ2 慧明縁覚智論
ナヒーダの元素熟知が200を超えている時、その200を超えた分の元素熟知の数値1につき、所聞遍計の滅浄三業によるダメージ+0.1%、会心率+0.03%。
この方法でアップできる滅浄三業のダメージは最大80%、会心率は最大24%までとなる。
要は、元素熟知1000で最大値となる、元素熟知をスキル火力に変換する効果。
これによってスキルの地味に凄い火力が生み出されており、ナヒーダの装備構成は如何にしてこの元素熟知1000を狙っていくかが重要となる。
サブ効果を片っ端から熟知染めにすれば素で1000に近づけるのは難しくないが、元素熟知はバフ手段が多く、素で1000にすると戦闘中はオーバーしていることが多い。
過剰な熟知装備は削って会心系を足した方がプラスになるため、「諸々足してちょうど1000くらい」を狙うことになる。
パッシブ3 諸相随念浄行
ナヒーダは所聞遍計を通して、一定範囲内の一部採集物をマークして採集することができる。
スメールのNPCに所聞遍計を与えると心の声を聴くことができる。
画像出典:原神, COGNOSPHERE PTE. LTD. 2020. © All rights reserved by miHoYo. Other properties belong to their respective owners.
↑このように心の声を聞けるキャラ/NPCにはニコちゃんマーク<^∀^>が付く
命ノ星座(凸効果)
星座名:知恵の主座(ちえのぬしざ)
摩耶の宮殿を展開し、チーム内特定の元素タイプのキャラクター数をカウントする際、炎元素、雷元素、水元素のキャラクター数がそれぞれ+1される。
その元素が0人でも1人扱いになる。逆に、既に2人いる場合は効果がない。
ともかく2~3人相当の効果が上乗せされることになるので、元素爆発の性能が少なからずアップする。
ナヒーダ自身が付与した蘊種印状態にある敵は、下記の効果を受ける。
●燃焼、開花、超開花、烈開花反応によるダメージを受けると、一定の確率で会心が発生する。なお会心率は20%、会心ダメージは100%に固定される。
●原激化、超激化、または草激化反応を受けた後の8秒間、防御力-30%。
元々強力な火力貢献が一回り強化される。コスパ的には最良の凸効果。
所聞遍計のスキルLv.+3。最大Lv.15まで。
近くに所聞遍計の蘊種印状態にある敵が1/2/3/4体またはそれ以上いる時、ナヒーダの元素熟知が100/120/140/160アップする。
ナヒーダを使っているのに敵に蘊種印を付与しないのは「手が回らない」以外はまず無いので、ほぼ無条件。
これで稼げる100少々の分だけ装備で稼ぐ元素熟知を削って他の能力に回し、総合力を高めることになる。
心景幻成のスキルLv.+3。最大Lv.15まで。
心景幻成発動後、ナヒーダの通常攻撃や重撃が所聞遍計の蘊種印状態の敵に命中すると、該当の敵およびその敵とリンクしているすべての相手に滅浄三業・破業障を発動し、ナヒーダの攻撃力200%と元素熟知400%分を基に、草元素ダメージを与える。
滅浄三業・破業障によるダメージは元素スキルダメージと見なされ、0.2秒ごとに1回のみ発動可能。
この効果は最大で10秒間継続でき、ナヒーダが滅浄三業・破業障を6回発動した後に解除される。
通常攻撃を振ることで元素スキルに強力な追撃がさらに追加される。
この星座を活かす場合はあえてメインアタッカー寄りの使い方をすることが必要だが、相応の見返りはある。
相性のいいキャラ
草元素付着の第一人者と言っていいくらいの性能、かつギミックも基本は単純であるため、
草元素付着さえ活かせるならぶっちゃけ大体どんなキャラとの組み合わせでも活躍できると言ってもよい。
草元素シールドかつヒーラーで、継続的な草元素付着も可能。
元素共鳴により元素熟知アップもできる。
直接的にはシナジーはないのだが、火力特化のナヒーダと火力以外が多芸な白朮はサポーターとされる同士ながら相互補完力が高く、併用するとシンプルに強い。
広範囲でランダムな敵に雷元素キャラを付与できるキャラクター。
開花反応を強化できるキャラクター。
共に『豊穣開花』の中核として猛威を振るう。
編成は色々なパターンがあり、最低限ニィロウがいて水/草で揃えていれば成り立ちはするが、最適編成としてはナヒーダが外れることはまずない。
裏から水元素ダメージを与えることができるキャラクター。
行秋・夜蘭の場合は通常攻撃で他元素を付着させたいため、採用する場合は前述したメインアタッカーナヒーダが視野に入る。
ストーリー
初代草神であるマハールッカデヴァータが「禁忌の知識」に侵されたことで、彼女と繋がる世界樹も危険に晒されていた。
これは彼女が死ねば解決するというものではなく「世界樹は歴史の全てを記憶するため、死ぬまでの彼女の記録は残されてしまい、禁忌の知識の影響を根絶やしにはできない」のである。
解決するには世界樹に干渉してマハールッカデヴァータという存在を歴史上から完全に抹消しなければならないが、自分自身の手でそれを行っても「自分を消した自分の記録」が残ってしまうので意味がない。
そのため、彼女は世界樹の枝を切って自身の輪廻を用意した。「自分でない自分」によって自分を消し去らせるために。
その輪廻こそナヒーダであり、枝として生まれた彼女は子供のような見た目に成長した。賢者が発見した当初のナヒーダはまだ幼く、子供程度の知能しかなかった。新たな神に失望した賢者は彼女をスラサタンナ聖処に幽閉した。
彼女の誕生から約500年後、教令院の追放者であるファデュイの執行官「博士」が再び教令院に足を踏み入れ、大賢者アザールにある計画を薦めた。それは執行官「散兵」を元に新たな神を創る計画であり、ファデュイの支援の基で計画は順調に進んでいった。
一方スメールに足を踏み入れた旅人は、首都スメールシティで教令院の計画の一環に巻き込まれ、「花神誕祭」の1日を延々と繰り返す無限ループに閉じ込められてしまう。
そこに助け舟として現れたのがナヒーダで、彼女の助言を頼りに、終わらない1日――アーカーシャを通じて「夢」を搾取する計画を打ち破った。
その後もナヒーダと協力して教令院の企みに探りを入れていたが、「博士」にそれを感づかれたことでナヒーダの存在があちらに露見してしまう。
ナヒーダの身柄は狙うまでもなく元より教令院の手中にあり、ナヒーダはやむなく、情報の流出を防ぐために自らの意識を完全に封じた。
直前のやり取りから教令院の計画の全容を知った旅人は、仲間と共にナヒーダを救出しその計画を止める準備を進めた。
作戦は順調に進み、ナヒーダを救い出すことには成功するが、人造の神もすでに完成していた。旅人は「正機の神」へと立ち向かうも、圧倒的な強さにひれ伏していた。
旅人が倒され散兵がナヒーダの神の心へと手を伸ばすと空間が崩れていった。そこは彼女によって造られた夢境であった。ナヒーダは夢境によって168回の戦闘経験を蓄積し、それを元に缶詰知識をつくっていた。彼女はそれを旅人に授け、さらにアーカーシャで知恵を集積して正機の神に立ち向かう知恵を旅人に与えた。
旅人が勝利し、ナヒーダは正機の神の心に手を伸ばした。抵抗する散兵を横目に雷神の心を手にし、二つの神の心をもって先代の残した缶詰知識を解読した。
先代草神マハールッカデヴァータはナヒーダに事実を告げ、そして自らを消すよう言った。ナヒーダは抵抗を見せつつも他に解決方法がないことを悟っており、そっと彼女を抱いた。
マハールッカデヴァータは消え、世界は彼女を忘れた。
旅人以外はマハールッカデヴァータという存在を覚えておらず、この出来事の当事者であり神であるナヒーダですらその例外ではない。
(ゲーム上でも、各キャラクターの台詞やプレイヤー用のテキストに至るまで、第三章本編クリア後はマハールッカデヴァータに関するテキストが根こそぎ修正される)
アザールは失脚し、彼女は「歴史上唯一の草神クラクサナリデビ」としてスメールの統治を始めた。
マハールッカデヴァータがしてきたことは全てナヒーダの行いに置き換わり、「500年前に力と知恵を失い、教令院から見捨てられていた」といったように辻褄を合わされている。
全てが終わった後、ナヒーダの前に博士が現れた。ナヒーダは神を創るという究極の行為に対して、そして多くの犠牲を払ったこの行為をただの実験としか見ていない彼の態度に対して怒りを見せた。一方で博士は神の心を回収するため彼女に交渉を持ちかけた。
雷神の心を要求する博士に対し、ナヒーダは彼の断片を全て破壊することを代価にその交渉を受けた。更に博士は草神の心をも要求し、代わりに彼女さえ知らない知恵を与えた。
こうしてこの一件は幕を閉じた。
そして散兵は、神の心を取られまいと抵抗する際に落下して気を失った。彼はそのままナヒーダに隠され、スメールの囚人となった。
目を覚ました散兵に対し、ナヒーダは交渉を持ちかけた。彼はファデュイでの経験から世界樹の探索に詳しく、身元の安全を保証する代わりに世界樹で旅人の肉親を探すというものだった。旅人も同行する中で散兵はとある過去に関する記憶を発見し、それにより過去の「裏切り」が博士による欺瞞だと知った。事実を知った彼は世界樹から身を投げ、歴史を変えようとした。
旅人が焦る中ナヒーダは落ち着いて対処したが、それでも彼は歴史から消えてしまった。
その後旅人が記憶のない彼を発見しナヒーダの元へと連れていった。彼女は創神計画の際に作られた散兵の記憶を童話として手元に残しており、その記憶を解読して散兵について思い出した。
放浪者にもその記憶を見せ、最終的に彼の意志に従って彼に記憶を返した。
復活し、新たな身分となった彼に対し、ナヒーダは旅人が新たな名を付けることを進めた。また世界樹で見た真相が彼女によって仕組まれたものであり、博士の断片を破壊する際に見た記憶であることを明かした。放浪者は旅人の頼みによってナヒーダの仲間となった。
やっとスメールシティの問題は解決したものの、砂漠ではまだ問題が発生していた。
ナヒーダより遥か昔から存在する草龍アペプが、マハールッカデヴァータによる世界樹の改変で影響を受けていた。
アペプの体内に住んでいた元素生命の帰郷を助ける中、彼女は過去の自身(本当はマハールッカデヴァータ)がその準備をしていたことに気づいた。暴れるアペプに対抗しながら修復を試みるも、アペプの治療に必要な「火種」が崩れてしまった。彼女は自らを犠牲に火種を治そうとするも元素生命らに止められ、代わりに元素生命らが純粋な元素力として火種の修復を行なった。
ナヒーダはその火種でアペプを治療し、色褪せていたアペプは綺麗な緑色に戻り落ち着きを取り戻した。
キャラクターとの関係
ブエルの一人目の賢者。
かつての敵にして今の友人。
「信仰者」とも「裏切り者」とも定義しない一方で、神として彼が進むべき道を示している。
彼の「借りを返す」という目的に合わせて仕事を与えており、小さく名の知れた彼女に変わって潜入捜査や砂漠との橋渡しを行っている。
……というのは表面上のもので、人付き合いや過去との向き合い方を学ばせるため「笠っち」という名で教令院に入れている。
以前からの数少ないクラクサナリデビ信仰者。
歴史の修正後は特に珍しい存在ではなくなってしまった。
砂漠の民の大マハマトラ。部下として働いている。
セノのジョークに対する数少ない理解者でもある。
余談
miHoYo制作、CV
田村ゆかり、見た目は幼いが年長者という特徴から、同社作の『崩壊3rd』のテレサ・アポカリプスとの共通点が多々見受けられる。
また、原神内に限っても七七との兼役で、日本版だと初めてのプレイアブルキャラの兼役だった。
追記・修正お願いします。
- 突っ切ったキャラクターデザインとクオリティ、ゆかりんの声で「ここまでやるか原神」と唖然としたのを覚えている。 -- 名無しさん (2024-08-13 08:23:48)
- 意外といい性格しているのが好き -- 名無しさん (2024-08-13 10:27:59)
- 3rdのテレサとは◯◯ー◯であるという共通点もあるのが上手いなと思った -- 名無しさん (2024-09-06 09:53:25)
最終更新:2024年09月06日 09:53