鳴潮 -Wuthering Waves-

登録日:2024/09/29(日) 18:21:38
更新日:2025/03/29 Sat 09:56:30
所要時間:約 21 分で読めます








荒波と踊れ





鳴潮 -Wuthering Waves-とは、「戦場のツインテール」「パニシング:グレイレイヴン」などを手掛けたKURO GAMESが送るPC/スマートフォン/PS5向け*1RPGである。




【ストーリー】

太陽系第三惑星、ソラリス。

未曽有の災い「悲鳴」が齎され、一度は壊滅した世界において人類は新たな文明を築き上げていた。
そんな世界に、一人の人間が流れ着く。
ソラリスの国家、瑝瓏で目覚めた若者、漂泊者は名前も、出身も、身分も、全ての記憶を失っていた。

自らを発見し介抱してくれた三人の少女、秧秧(ヤンヤン)熾霞(シカ)白芷(ビャクシ)とともにひとまず安全な今州城へと向かう。
しかしその道中で強力な残像である無冠者と対峙。
これを撃破し、更に無冠者の力の残滓をその身に吸収してしまう
その場にいた全員が困惑する中、今州全域に向けて最高執政官今汐(コンシ)からの通達が届く。

「外から来た『客人』がいるはず。その人に会う事があればどうかよくしてやってほしい」

それが通達の内容だった。

その『客人』が自分であることを悟った漂泊者は、今州へと向かう。


自らの記憶を、取り戻すために。



【ゲームとしての特徴】

mihoyoの『原神』(そしてそのオマージュ元である『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』も)の流れを汲むアニメ調のオープンワールドARPG。
目に見える場所はだいたい探索することが可能という圧倒的自由度を誇る。

目に見える敵を片っ端から殲滅するもよし、
雄大な自然や荒廃した廃墟を探索するもよし、
随所に散りばめられた謎解きをするもよし…

すべてはプレイヤーの思うがまま、広大な世界を旅する主人公の気分を味わうことができる。

ファンタジー系の『原神』に対してこちらはファンタジー要素も組み込まれたSF系の世界観となっており、ポストアポカリプスものとしての側面も全面的に押し出されている。

またKURO GAMESのゲームとだけあってアクション面で力が入っているのも大きな特徴の一つ。
回避やパリィを駆使し、華麗に敵をなぎ倒す戦闘はまさに爽快の一言。
アクションゲー好きには堪らない出来となっている。

オープンワールドでありながら探索は非常に快適。
戦闘時以外ではダッシュでスタミナを消費せず、また壁走りや鉤縄といったアクションにより長距離の移動や高所への移動も楽チンでストレスフリーな出来になっている。


【アクション・システム】


【基本】


  • 歩き/走り
ダッシュボタン・キーを押さずに移動する*2とそのまま歩いたり走ったりできる。
戦闘中でもスタミナを消費せずに出せる。
PC版では左Ctrlキーで歩きと走りを切り替えることが可能。

  • ダッシュ
また歩きもしくは走りの最中にダッシュを入力するとそのままダッシュすることができる。
PC版ではデフォルトで右クリック、右Shiftキーに割り当てられている。
戦闘中でないときはスタミナを消費しないため、接敵しない限り延々と走り続けることができる。波紋の呼吸法でも会得しているのだろうか
小さいものに限り、障害物もそのまま突っ込めば自動で飛び越えてくれる。

  • 崖登り/崖走り
崖や塔、壁に張り付いてよじ登る。
これによってほぼすべての地形を踏破する事ができる。
また派生アクションとして崖走りが存在し、崖に掴まっている時にダッシュを入力、もしくはダッシュで壁に対して突っ込むことで崖走りとなる。
こちらも多少の段差なら手で掴んで自動で飛び越えてくれる。

非常に素早く崖や壁を移動することができるが、その反面スタミナ消費が激しい。
スタミナを回復、もしくは消費を軽減する料理や崖の途中にある地面判定の場所などで適宜休憩するなどしてスタミナを回復したい。
崖登り・崖走り中にスタミナが切れると崖から落ちてしまうので注意。

  • 泳ぎ
川や湖、海といった水場を泳いで移動可能。
ダッシュでクロールとなり素早く泳ぐことができるが、スタミナ消費は一層激しくなる。
また泳いでいる最中はほとんどのアクションが出来なくなる。

泳いでいる最中にスタミナが切れると後述の共鳴エネルギーや特殊エネルギーが0になり、体力が減った状態で最寄りの陸地に戻される。

  • ジャンプ/滑空
そのままジャンプ。
垂直ジャンプの高度がかなり高く、だいたいキャラの身長と同じくらいの高さを跳べる。
また空中にいる時にジャンプをもう一度入力するとグライダーに掴まって滑空することができる。

地上を走るより効率的に移動できるが、こちらもスタミナを消費し、切れるとそのまま落下する。
グライダーに片手で掴まっている関係上縦の当たり判定が広く、収集要素の回収などで役立つことも。

また空中で方向を入力しながらダッシュを入力することで一度だけ空中回避を繰り出すことができる。
高度を変えずに水平方向に移動することができ、滑空ではギリギリ届かない足場に着地するなど痒い所に手が届くありがたいアクション。
ただしジャスト回避判定はないので注意。

またニュートラル回避を入力するとバク宙ができる。
これを利用したミニゲームも存在する。

  • キャラクター交代
鳴潮では一度に一人のキャラしか出しておくことができず、別のキャラを出したいときは編成している他のキャラと切り替える必要がある。
また、後述の協奏エネルギーが満タンになっていると終奏スキル変奏スキルが発動される。

  • 探索モジュール
探索を便利にする装備品の数々。
フックショットの「鉤縄」や周囲の情報を探る「スキャン」等、多彩なものが用意されており、装備ホイールにセットしておけば随時切り替えることができる。
回復アイテムもここに配置されている。戦闘が終わった後に探索モジュールを変えなかったせいで、鉤縄を使おうとしたら間違えて回復アイテムを無駄遣いしてしまった漂泊者も多いはず

【戦闘】


  • 基本攻撃手段
通常攻撃・重撃・空中攻撃・回避反撃が該当する。

通常攻撃では3~5段の攻撃を繰り出すことが可能。
アクションは全てのキャラに固有モーションがついており、同じ武器種のキャラでもモーションはまるで異なる。

また通常攻撃を長押しすることで重撃を発動でき、スタミナ消費が多い代わりに強力な攻撃を行ったり特殊なアクションに移行したり、強化状態に移行するなどキャラによって様々なアクションが設定されている。
例外的に拳銃のキャラはスタミナを消費せず、照準を合わせて狙い撃ちする共通仕様。

また空中にいるときに通常攻撃を入力すると落下攻撃空中攻撃が発動可能。
基本的に迅刀、長刃、手甲のキャラは落下攻撃を、拳銃、増幅器のキャラは空中攻撃が割り当てられている。*3

  • 共鳴スキル
キャラクター毎に設定された固有スキル。
基本攻撃よりも強力な攻撃を繰り出せたり、自己強化ができたりなど効果は様々。
一部キャラは特殊エネルギーが溜まった状態や共鳴解放中に性能が大きく変化していく。
基本的には1度しか使えず、クールタイム中は発動できない。

  • 共鳴解放
キャラクター固有の必殺技。いわゆるULT。

共鳴スキルよりも強力な攻撃を繰り出したり、強化状態に移行したりなど、こちらもキャラによって様々。
またレアリティ関係なく全てのキャラにカットインが設定されており、その際身体の音痕と呼ばれる箇所が光るという演出がある。

攻撃やスキルを当てる、敵を倒すなどして共鳴エネルギーを溜め、満タンにすると発動可能。
必要な共鳴エネルギーはキャラによって異なる。
また共鳴効率というサブステータスによってエネルギーの取得効率を上げることができる。

  • 共鳴回路
キャラ固有のパッシブスキル。

HPゲージ上部の特殊エネルギーを溜めることによって真価を発揮することができ、その共鳴回路によってキャラの性能・立ち回りが決定される。
他の攻撃手段に大きく影響を及ぼし、その特性を理解することがキャラを使う第一歩である。

  • 終奏スキル/変奏スキル
本作の特徴的な要素の一つ。
通常攻撃や共鳴スキル、共鳴解放などダメージを与える、もしくは回避などのアクションを行うと、協奏ゲージが溜まる。
それが満タンとなった状態でキャラクターを切り替えることによって終奏スキルと変奏スキルが発動される。

・終奏スキル
退場するキャラが発動する。
一定時間、固有の効果を付与するものがほとんど。
ダメージフィールドを展開する、次に登場するキャラと連携攻撃を行う、ダメージブーストなどのバフをかける、回復するなど様々。
基本的には、終奏スキルの効果を受けたキャラから切り替えると終奏スキルの効果が切れる。

・変奏スキル
新たに登場するキャラが発動する。
終奏スキルとは異なり、強力な攻撃を行う効果で統一されている。

通常攻撃のコンボルートをある程度省略できたり、重撃をそのまま出せたりなども可能。
そのまま共鳴回路を発動することも可能で、戦闘に大きく影響する要素の一つ。

また、後述の共振度を大きく削るという特徴がある。

  • 回避
ダッシュの出始めには回避判定が存在し、敵の攻撃に合わせて回避をするとジャスト回避となり、すぐに攻撃を入力することで回避反撃が可能。
回避から即座に反撃に移ることができる。
出せる状況が限定的な分、倍率が高く設定されている。

  • パリィ
一部の敵は、光の輪を二つ出現させながら攻撃してくることがある。
身体の中心辺りに発生する小さい輪と、その小さい輪に向かって収縮していく大きな輪が重なった瞬間に攻撃を当てるとパリィが成功し、逆転反撃が発動する。
敵の攻撃を中断させることができるほか、敵の被ダメージが上昇するなど大きなリターンを得る。
普通の攻撃で狙うのはかなり困難であり、変奏スキルで狙うとかなりやりやすい。*4

・共振度
強力な敵やボスには、HPゲージの他にこの共振度というゲージが存在している。
いわゆるスタンゲージであり、これを削り切ることで敵が体勢を崩してしばらく無力化状態になる。*5

通常の攻撃でも削ることができるほか、「パリィを成功させる」「変奏スキルを当てる」ことによって大きく削ることができる。

  • 属性
凝縮焦熱電導気動回折消滅・物理の7種類が存在する。
ただしプレイヤー側は物理属性の攻撃を繰り出す方法がほとんど存在せず*6、実質使えるのは6種類。
一部の敵は普通に使ってくる。ずるい

凝縮がいわゆる氷属性で、焦熱は炎属性、電導が雷属性、
気動が風属性、回折が光属性、消滅が闇属性といった具合。

基本1キャラにつき1種類だが、漂泊者のみ回折と消滅を切り替えて使用可能。
ただし切り替えられるのは非戦闘時のみであるため、複数の属性を同時に行使することはできない。出来たところでこのゲームではそこまでメリットはないが

属性ごとに相性や相乗効果等はなく、固有の効果もない。
ただし敵が普通に使ってくる属性攻撃には爆発や凍結など固有の効果が存在する。ずるい

敵ごとに耐性が設定されており、敵が使う属性と同じ属性は軽減される。
例外としてプリズム系の敵は同じ属性を完全に無効化する。
同じ属性だけで固めるとそういった残像に対応できなくなるため、編成を組む時は属性をある程度バラつかせるのが無難。

物理属性を使用する敵には耐性が存在せず、どの属性でも軽減されない。
一方で弱点はなく、耐性のある属性以外は全て同じ通り。

どのキャラを選んだとしても特別有利になる場面は少なく*7、不利になる場面も同様に少ないというゲームデザインに仕上がっている。

  • 編成
パーティは最大3人まで編成可能。
非戦闘時にメンバーの編集ができ、最大5つまでパーティを保存可能。
一度に操作できるのは1人までだが、タップやキーで即座に交代できる。CTは1秒程度。
あちらとは違い、変奏スキルと終奏スキルの存在により交代先を間違えるとまぁまぁな痛手を負う事があるため、
メインアタッカーはここ、サブアタッカーはここといったようにどの役割のキャラをどこに配置するか決めておくと事故が起きづらい。


【敵】


【分類】

本作の敵は大きく3種類に分けられる。
追放者や残星組織(フラクトシデス)などの人間系の敵、動物や植物などの生物に擬態している異変生物、それ以外は残像に分類される。
ゲーム中では大体「残像」呼びで統一されている。

【危険度】

すべての敵には危険度が設定されており、それぞれ特色が異なる。

  • 水風級
ザコ敵枠。
ちっちゃい奴全般やプリズム系、狩人や戦士などの比較的小型な敵が該当する。
共振度などの特別な仕様もなく、攻撃力・防御力・体力も低め。

  • 巨浪級
フィールドにいる強敵枠。
フィールドに普通にいる敵の中で、共振度があるやつはこれ。

  • 怒涛級
特定のエリアに固定ポップする、いわゆるフィールドボス。
それぞれ固有の素材を報酬で入手でき、共鳴者のレベル上限突破に使用する。
こちらも共振度が存在し、一部攻撃はパリィ可。
また共振度を削り切った一部の敵には、トドメ討ちという、SEKIROで言うところの忍殺のような特殊演出付き攻撃を行うことができる。

  • 津波級
いわゆる週ボス。
固有の素材が報酬で入手でき、こちらはスキルレベルアップに使われる。
殆どの津波級はメインクエストである「潮汐任務」で解放される。むしろ普通の逸話任務で存在が明かされる亀さんが異端。
こちらも共振度があり、一部攻撃はパリィ可。
トドメ討ちはスカーのみ対応。

【音骸】

本作の大きな特色の一つ。
いわゆるアクセサリであり、本作では敵を倒すと確率で入手することができる他、無音区という挑戦をクリアすることで入手でき、
装備することでキャラクターを大きく強化することができる。
ただし人間系の敵は対象外。

早い話、原神でいうところの聖遺物。
大きな違いとして、敵が枯渇しない限り確率でドロップするため、入手すること自体はスタミナを消耗しない
怒涛級、津波級の敵はドロップ保証の仕様があり、一回目の討伐で音骸が出現しなかった場合、次に怒涛級、津波級を倒すと確定で出現する。

また装備した音骸毎に音骸スキルが設定されており、音骸を召喚もしくは変身してその力の一端を振るう。

音骸スキルの効果も様々で、攻撃や回復、ダメージ軽減や自己強化バフ、凍結など戦闘に役立つ効果のほか、周辺の鉱石を全て採取するなど、一部関係ないけど敵の力を再現してそのまま使う事ができる。

特に4コストの音骸スキルはどれも、高いダメージと付与効果を両立した強力な物ばかり。
この音骸スキルをいかにうまく活用できるかが戦闘を左右するといっても過言ではない。

ただし変身系の音骸スキルを使用している最中に無敵はないので攻撃は普通に食らう。
そのため使う場面を見極める必要があるだろう。

【装備としての音骸】

入手した時点でメインステータス1つとサブステータス1つが解放されており、
星3以上の音骸はレベルを上げてレア度に応じたチュナという強化素材を消費することで最大5つのサブステータスが追加で解放される。

敵の危険度によってコストが設定されており、
水風級は1、巨浪級は3、怒涛級と津波級は4。

それぞれメインステータスに違いがあり、
水風級は攻撃・防御・HP。
巨浪級は上記の3つに加えて共鳴効率・各属性ダメージアップ。
怒涛級と津波級は各属性ダメージアップが無く、代わりにHP回復効果アップと会心率・会心ダメージアップが追加される。

サブステータスは多岐に渡り、攻撃や防御、HPのステータス上昇のほか、
共鳴効率や会心などのサブパラメータ上昇、
通常攻撃や重撃、共鳴スキルや共鳴解放のダメージが上がる物まで様々。

それらがランダムで5つ付与される

これのせいで沼る羽目になるのは内緒


更にハーモニー効果というセット効果が存在し、2つ装備した時と5つ装備した時に固有の効果が発動する。
ただし同じ種類の音骸を装備した場合、ハーモニー効果は発動しない。

音骸は最大5つまで装備できるが、装備可能なコスト上限は最大で12。

合計コストが12を超えないようにこれらを組み合わせて装備する必要があり、
怒涛級or津波級×5という編成は出来ない。

逆に言えばコスト上限を超えないようにすれば何をどのように装備してもいいわけで、

コスト4×1+コスト3×2+コスト1×2が現在のスタンダードな編成だが、
会心系が不安な時はコスト4×2+コスト1×3の編成にしてカバーすることも可能。

厳選を死ぬほど頑張ればこんなことしなくてもいいためかあまり見ることはないが

ハーモニー効果は種類が少なくシンプルそのものであり、現状特殊なステータスの補正を受けるキャラも少ないため、属性さえ合えばある程度は使い回しが効くが、
唯一防御を参照してダメージを与えたりシールドを張ったりする桃祈や自身のHPを参照して回復する白芷やショアキーパーなど、やはり一部には専用の物を厳選する必要がある者もいる。

【武器】

各キャラごとに1つ装備できる。
集音(ガチャ)で入手できるほか、宝箱や任務、月パスや鍛冶屋での製造や一部NPCからの購入、フィールドに普通に落ちているものを拾うなどして入手可能。
攻撃や防御、HPや共鳴効率や会心系のサブステータスのほか、武器ごとに設定された固有効果が存在する。
星1~星5までレアリティが存在し、レアリティが高いほど攻撃力が高く効果も優秀。

レベルアップやレベル上限突破によって攻撃力とサブステータスが上昇し、
また同じ武器を消費して調律*8することで固有効果がより強力になる。

【武器種】

現在5種類存在する。

  • 迅刀
いわゆる片手剣。
素早い連撃とそこそこのリーチを持ち、そのおかげでパリィも容易と、最も扱いやすい武器種。
この手のゲームにおける片手剣としては珍しく、モーションは居合斬りが基本となっている。

  • 長刃
いわゆる大剣、両手剣に該当。
大型武器らしく鈍重で大きな一撃をぶちかますスタイル…と思いきや、
ほぼ全員そんなの関係ねえと言わんばかりにブンブン素早く振り回す。むしろ重たげに振り回す桃祈が異端まである
本当にそれ両手剣か?と疑いたくなるほど軽々と振り回すため、攻撃速度は意外と悪くない。
ただし手甲や迅刀には流石に劣る。

  • 拳銃
二丁拳銃。
ハンドガンをとにかくぶっ放してスタイリッシュに戦う武器。
単発火力は低いが、遠隔武器であるため他の近接武器よりも安全に戦う事ができ、また重撃で狙い撃ちが可能。
パリィが出来ないと言う重大な弱点がある一方、リーチの長さのおかげで回避反撃は当てやすく、実質回避反撃オンリーで戦うことになる強敵挑戦では重宝する。

  • 手甲
拳。ガントレットを身につけて連撃を叩き込む。
迅刀以上の素早い連撃による高いDPSが特徴だが、その分リーチが短い。

  • 増幅器
宙に浮かぶ不思議な物体を利用して攻撃する。
上記の武器と比べても特にキャラごとの個性が特に出る武器種で、
ドラゴンのような生物を召喚したり植物や人形を利用したり絵筆で描きながら攻撃したりととにかく様々。
こちらも離れた位置からの攻撃ができる武器だが、遠距離というよりは中距離の武器。
火力と射程距離を兼ね備える反面攻撃タイミングにやや癖があり、増幅器によるパリィは難しい。

【任務】

別ゲーで言うところのクエストやストーリーにあたり、その種類は多岐に渡る。

  • 潮汐任務
メインストーリー。まずはこれから。
記憶も名前も失った漂泊者が、自分が何者かを知るために各国を巡り、そこで起こった事件に巻き込まれたりしながら記憶の手掛かりを追っていく。

フルボイスで進み、普段は無口な漂泊者も要所要所でしっかり喋る。

講談師が人々に任務で起こった出来事を語るというオチで共通しており、漂泊者たちの活躍が語り継がれていく過程の一部を目の当たりにすることができる。

  • 連星任務
キャラクエスト。
現状潮汐7章で出番があった今汐と期間限定イベントの月追祭でメインを張った相里要以外の全ての限定星5キャラと凌陽に実装されているほか、1.3以降はアンコにも実装予定。

対象キャラクターの深掘りがメインで、潜入任務に付き合わされたり、一緒に法廷で戦ったり、存在しない記憶を植え付けたりなど内容は様々。
そのキャラを入手していなくても受けることができる。

  • 逸話任務
サブクエスト。
フィールドの至る所に散逸しており、おつかいやクイズが主流。

  • 危地任務
特定のエリアを中心とした任務。
クリアによってエリアが探索しやすくなったりボスの掘り下げがあったりする。

  • 日常任務
1日につき1つだけ受注出来る、所謂デイリークエスト。
結晶板を消費せずに好感度やユニオンレベルを獲得できる唯一の手段。
内容はNPCと会話するだけだったり指定された場所で敵を倒すだけだったりと短め。
中には連続したストーリーが展開する任務もある……が、それらが必ずしも毎日続けて発生するとは限らず、忘れた頃に続きが来たりもする。

  • 道標任務
初心者向けチュートリアル。
料理や音匣などの収集要素など、プレイヤーが初めて触れるものを任務を通じて掘り下げる。
その他、ランク上限突破の任務もこれに該当する。

【集音】

鳴潮におけるガチャの名称。以下、固有名詞の場合を除きガチャと記載する。

限定共鳴者集音限定武器集音、恒常共鳴者ガチャの潮と漲る者と恒常武器ガチャの丁々発止の4つが基本のガチャとして存在する。

その他にも恒常星5共鳴者を一人選んでPUできる初心者応援セレクト集音、ガチャに使う石が20%offで50連まで引ける万象新声などの初心者応援のものもある。
限定ガチャの方は基本的にイベントやメインストーリーで活躍したキャラがPUされることが殆ど。ただし吟霖のみ例外

それぞれ必要なアイテムは異なり、限定キャラガチャには金髄の波模様というアイテムを、限定武器は鍛潮の波模様を、それ以外は共通して唱喚の渦模様というアイテムを消費する。
入手方法はログインボーナスなどもあるが、基本は星声*9との交換で手に入れるもの。
優先度は金髄≒鍛潮>唱喚といったところか。

一応ゲーム始めたての初心者が初心者応援ガチャを引くために交換するのは無しではないが、ログインボーナスで十分な量が手に入るので態々優先して交換する価値があるかは微妙なところ。
どうしても欲しいキャラがいる場合は交換してもいいが、基本的には迷ったら金髄か鍛潮に換えておくかそのままにしておくのが安牌だろう。

10連を引くと星4以上の武器もしくは共鳴者が確定し、天井は80連で共通。
限定共鳴者ガチャは50%でPU対象のキャラが、残り50%で恒常キャラがすり抜けてくるシステム。
ただし恒常キャラを引いた場合、次の80連でPU対象が必ず出るという優しめの仕様。
また天井までのカウントは引き継がれる。

限定武器ガチャの方は、何とすり抜けなし。
天井関係なく星5が出たら、確定でPU武器が出てくるという良心的設計となっている。
この仕様によりそこそこ優秀な恒常星5武器が手に入りにくくなっているのは内緒である。

  • 共鳴チェーン
他ゲーで言うところの凸効果。
すでに所有しているキャラを引いた場合、凸アイテムの反響の周波帯に変換され、それをキャラ画面で使う事によって凸を進めることが可能。
基本的にガチャで引き当てるほか、ストアで購入することも可能だが星5の周波帯は1キャラにつき2回しか購入出来ないため、完凸を目指すなら少なくとも5回は自力で引き当てる必要がある。

なお、漂泊者のみ収集要素の音匣提出や任務、ソラガイド(各地の探索進捗率)の報酬でのみ入手可能。

【結晶波長版】

ソシャゲ的な意味でのスタミナ。
最大値は240であり、6分ごとに1回復。ちょうど24時間で最大まで回復する仕様となっている。*10
キャラ・武器の突破素材や強化素材、音骸素材などの報酬取得に使用する。
結晶波長溶剤*11結晶波長精錬板*12というアイテムを使用することで回復できるほか、
星声を使用しても回復できるが、1日6回までの回数制限があり、1回目と2回目は60消費、3~6回目は120消費。
合計で600消費することになるため、よほど切羽詰まっている状況でもない限り非推奨。

【マルチプレイ】

最大3人まで。
自分から相手の世界に入ったり、逆に相手を自分の世界に招待することによってマルチプレイができる。
マルチプレイでのみ取得出来る実績が存在するほか、単純に複数人で敵を攻略する事ができる分、難易度は多少下がる。
しかし自分よりもソラランクの高いプレイヤーの世界に入る事はできず、一部任務は進行できなくなる。
また一部コンテンツはマルチプレイ非対応。*13

【国/エリア】


瑝瓏(こうりゅう)

主人公が最初に目覚めた場所の国家。
一庭六州という七つの行政区域で構成されている。
非常に歴史の長い国らしく、すべての行政区域それぞれに歳主がいる。
デバイスは瓢箪型。
モデルは中国。

今州(こんしゅう)

最初に探検することになる地域。
瑝瓏においては残像が波のように湧き出る現象である「残像潮」がしばしば発生し、その残像潮を食い止めるための最前線の関門として設置された。
最も新しい州でありながら、辺境防衛という重要な役割を担っている。

ブラックショア諸島

ソラリスのある海域に隠された、巨大な黒石の上に浮かぶ諸島であり、悲鳴に対抗することを目的とした組織「黒海岸」の本拠地。
世界中から優秀な人間を集めており、各地に信号塔*14を設置し、悲鳴に関するデータを集めている。
マップ上では一応今州外海に存在するが、間には広大な海域が挟まっており、現状ではワープでのみ行き来出来る。
地上と地下の2エリアで構成されており、地下には組織の中枢となる高性能演算システム「テティスシステム」が存在する。
「群星の調律者」なる人物によって設立されたが、本人は既に組織を去った模様。
モデルは不明。

ネオユニオン

ソラリスに存在する国家。
モルトフィー、ヴェリーナ、アールト、アンコ、カカロの出身地。
それ以外はほとんど情報が明かされていない。
モデルは不明。

リナシータ

今州から南東の海域に位置する島国。Ver2.0より実装。
多数の都市国家の集合体であり、リナシータ全体での政府は持たないが、歳主インペラトルを崇拝していることから「隠海教団」が実質的な統治者を務める。
高い音骸技術を有しており、人間と音骸が共存している様子が街中で見られる反面、その技術は国外には秘匿されている。
フィールド上にも音骸を利用した探索、移動用のギミックが多数設置されており、更にリナシータ専用の高速滑空飛行用探索モジュール「ソアー」も用意されているため、これらを活用することで快適な冒険が楽しめる。
ネオユニオンとは企業同士がバチバチに睨み合っており、両国の関係にはやや不穏な空気が流れている。
デバイスはランプ型だが、「歳主からの贈り物である音骸を個人が所有するのは不敬」という考えからごく一部の共鳴者にしか所持が許されておらず、殆どの住人は公共デバイスと公共音骸を使う。
モデルはイタリアと思われる。

共鳴者(キャラクター)

所属不明

新たな旅に出よう。新しい音、新しい物語……そして、記憶の欠片が、待っている。旅を共にしてきたこれが、私と世界の繋がりを証明してくれる。

記憶を失い、行き倒れていた謎の若者。
音痕の位置は右手の甲、扱う武器は迅刀。

黒髪に金色の眼を持ち、一般的な共鳴者の特徴を有する。
男女と共に中々端正なルックスついでに女主人公は下手なガチャキャラより立派な太ももの持ち主で、サービス開始時は普段女主人公を使うタイプのプレイヤーからも「主人公の性別を決められない」と悩む声が多く上がった。
ver.2.0からはオプションで性別を切り替えられるようになったので、あまり深く考えずに決めてしまって構わないだろう。

今州の郊外で倒れていた所を秧秧と熾霞に介抱され、目を覚ました。
「漂泊者」というのは、瑝瓏では見かけない出で立ちをしており、異国からの旅人ではないかと考えた秧秧が編み出した仮の呼び名。

主人公らしく親切で世話焼きな好人物だが、選択肢次第では何かにつけて報酬をせびったり、脳筋思考を隠そうともしなかったりと原神ライク主人公のお約束として結構いい性格したキャラにもなる。

共鳴者が必ず持つ瓢箪型のデバイスのデザインがどの国にも当てはまらない特殊なものだったり、
本来デバイスに吸収されるはずの音骸を身体に取り込めたり、
体内に“生物や空間に類する何か”を有していたり
今州の古い記録に近しい特徴を持った共鳴者の存在が記されていたりと、とにかく謎が多い存在。

全キャラ中唯一、回折と消滅の二属性を切り替えて使用できる*15
特に純アタッカーである消滅が強く、最大まで凸されれば高倍率のクリティカル率バフが乗るため伸びしろも大きい*16

+ ネタバレ注意
その正体は、黒海岸の創設者である「群星の調律者」その人
かつては世界中から集まった仲間達と共に悲鳴からソラリスを救うべく奔走していたが、ある時何らかの理由からその立場を自ら手放し、己の記憶も含めた全ての過去を捨てて漂泊の旅に出た。
記憶を失った具体的な経緯は不明だが、ショアキーパーに自ら頼んで消してもらったらしいことが示唆されている。

どうやら他にも無数の肩書を持っていたらしく、今後のストーリーでそれらが紐解かれていくものと思われる。

今州


ブラックショア


幽霊猟犬(ゴーストハウンド)



【用語】

相当数あるため、ここでは主要な物のみ掲載。
音や海に関する文字が入ったものが多い。

  • ソラリス
Sol-3、太陽系の第三惑星。
本作の舞台となる星の名称であり、全てが周波数で成り立つ世界。*22
かつては様々な文明が栄えていたが、かつて未確認の事象が発生したことにより壊滅的な被害を被った。
ビルや高架道路といった現代的な遺構が前文明の名残として今でも残っている。
現在では新たな文明が栄えており、未確認の事象「悲鳴」に対抗している。

  • 悲鳴
ソラリスにおいて発生した異変現象の総称。
また、かつてソラリスで発生した異常な周波数であるとも。

  • 海蝕現象
悲鳴後に発生した様々な異変の総称。
在りし日には起こりえなかった様々な異変であると秧秧の口から語られている。

  • 残像
本作の敵の名称。
海蝕現象による無秩序なエネルギーで構成された疑似生命。
また、この残像が発生した地域の事を無音区と呼ぶ。

  • 鳴式
文明の対極にあるとされる存在。
文明の集合的無意識に潜む憂いや心の闇といった負の感情から成る特別な残像。
主人公が最序盤で戦う事になる「無冠者」もこの鳴式とされ、戦争を生き延びた者の恐怖や戦死者の怨恨から生み出された戦争そのものの具現であるとされる。

  • 共鳴者
特定の事象と共鳴でき、かつその周波数を操れる人間のこと。
体の表面に顕れる音痕から共鳴能力を放出することができ、その共鳴能力は共鳴者ごとに異なる。
また通常の人間よりも長命で、特定の病気に耐性があるなど常人よりも様々な面で優れていることが示唆されている。

  • 音痕
共鳴者の身体に顕れる黒い痕。
四芒星が一列にいくつも並んだような形をしている。
位置は共鳴者によって異なり、主人公の漂泊者は右手の甲にあり、他にも額や腹、太もも、変わったところだと瞳の中というパターンも。
共鳴能力を発動する際に光る。

  • 共鳴能力
共鳴者が扱うあらゆる能力。
どのような能力かは共鳴者ごとに違っており、大抵の場合本人の経歴と関係したものであることが多い。
先天的に有していたと確実に断言できる事例は存在せず、何らかのきっかけによって後天的に発現する場合が殆ど。*23

  • デバイス
共鳴者が腰にぶら下げている携帯端末。
正式名称は「盤古デバイス」。
作中では主に通信機として使用されているほか、残像を倒した際に残ることがある「残響」を吸収することで音骸に変換する機能がついている。
信号塔(ワープポイント)の解放にも使われる、共鳴者の冒険には欠かせないアイテム。
探索モジュールやグライダーもこれの機能のひとつ。
国によってデザインが異なるため、デバイスを見れば生まれや所属組織もだいたい解かる。

  • 歳主
ソラリスの各地域を守護する上位存在。
様々な個体がいるが、100年前の厄災では悲鳴に立ち向かう術を持たなかった人々に代わって戦い、危機からの脱出を導いてきた。
分かりやすく言えば神様のようなもので、リナシータのインペラトルのように実際に神として崇拝されている者もいる。


【余談】

  • 本作では「戦闘スタイル」という形でキャラの役割が明記されている。純粋なアタッカーなら「メインアタッカー」、ヒーラーなら「耐久・回復」、バッファーなら「○○ブースト」といったように、キャラをどう運用すべきかを大雑把に教えてくれる。

  • 当初のストーリーでは、秧秧を除いたあらゆるキャラが漂泊者に対して猜疑心をあらわにするという、今の鳴潮を知っていると非常にショックを受けるようなものになっている。その反動か今ではどいつもこいつも好意MAXである。

  • PCやスマートフォン向けという都合上、スペックが人によってまちまちであることを考慮してか、ダウンロードしたデバイスのスペックに合わせてFPSや画質を自動で調整してくれる。

  • 公式立ち絵等を見て頂ければ一目瞭然だが、何故か主要女性キャラの服装は殆どが肩と腋のどちらかor両方を大胆に曝け出したものになっている。デザイナーの趣味だろうか。

  • この手のゲームの例に漏れずアチーブメント(実績)も実装されているが、やたらパロディ系の名前が多い。いちいち挙げていったらキリがないので詳しくは各自でググられたし






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最終更新:2025年03月29日 09:56

*1 PS5版は2025年1月2日にVer2.0とともに実装。またMac版も予定されており、現在開発中。具体的なリリース日は未定

*2 PC版のデフォルト設定ではWASDキーに割り当てられている

*3 迅刀でありながら空中攻撃を繰り出せる長離など、一部例外もある

*4 スローになる演出が挟まる&キー操作のみで発動可能であるため

*5 別のゲームで例えるなら『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の体幹ゲージが近いか

*6 一部の音骸スキルで繰り出せるほか、リリース前の段階では通常攻撃で物理属性の攻撃を出せていた

*7 プリズム系の敵に無効化されない電導・気動はある程度有利といえるが、それでも微々たる差である

*8 凸のこと

*9 鳴潮の課金通貨

*10 1時間で10回復、24時間で240

*11 シーズンパスの「先駆ラジオ」などで入手可能。1個消費することで60回復する

*12 結晶波長板の最大値を超えて回復した分が変換されるアイテム。消費した個数と同じ分だけ回復する

*13 逆境深塔、深層空想秘境、専用エリアに入るタイプのボス

*14 このゲームにおけるワープポイント。1.3以降はptメンバーの体力を回復する効果がついた

*15 戦闘中は不可能。また切り替えが可能になるのは一章六幕終盤で、それまでは回折のみ

*16 ただし凸素材はメインクエ報酬のため、現時点では2凸までしかできない

*17 今州の最高執政官。なお「令尹」は古代中国に実在した職位であり、宰相と同義

*18 地位のある人間に助言する立場の人間。長離の場合は今汐の教育係も兼任している

*19 仏教の僧が、自らをへりくだって言う一人称

*20 ステータス画面から飛べるキャラクター設定には、何か「酷い目」にあってネオユニオンを離れ、両親とは死別しているという重い過去がある事が記されている。なので正確には「子供のままで居られる余裕がない人生だった」と言うべきか

*21 効果時間30秒かつCTが25秒のため、意識していれば常時星域を維持することが可能

*22 後述の海蝕現象の中に「人々の記憶を元に幻影を作り出して再生する」というものがあり、それを踏まえるとSF小説「ソラリスの陽のもとに」が由来であろう

*23 漂泊者・秧秧・モルトフィー・散華・凌陽・ヴェリーナ・アンコ・今汐・長離・折枝が具体的な発現時期不明、アールトは出生日の天候が影響している可能性が示唆されており、これらのキャラは生まれつき所持していた可能性が否定できない