登録日:2024/10/06 Sun 23:05:01
更新日:2024/12/27 Fri 13:38:27
所要時間:約 4 分で読めます
『Devils × Devil ―Kiryu in Paris―』は猿先生こと
猿渡哲也氏の漫画作品である。
ファンからの通称は“デビデビ”。
【概要】
週刊ヤング・ジャンプ平成24年37・38合併号~40号にて掲載された漫画作品。
単行本『Devils×Devil 猿渡哲也短編集』に収録されている。
タフ・シリーズの人気キャラである
宮沢鬼龍を主人公にしたスピンオフ作品であり、『荒れ果てた「華の都」』『奇跡の子』『護るべき遺産』の全3話で構成されている。
タフ本編とは違う平行世界の物語で、本編から登場する主要キャラは鬼龍のみとなっている。
それもそのはず、本作は未知のウイルスの蔓延によって社会が崩壊した所謂
ポスト・アポカリプスの世界観が最大の特徴であり、崩壊したフランス・パリで鬼龍が
N H Mと呼ばれる怪物と戦う姿を描く。
芸術を愛する鬼龍らしく彼の美学を垣間見ることができ、マネモブこと猿漫画ファンからも高い評価を得ている。
本作には
キー坊や
静虎などお馴染みの面々は名前すら全く登場せず、舞台背景を考えると下手したらすでに死亡している可能性もある。
だがこんな世界線でもタカ兄ィこと尊鷹は普通に生きてる可能性がある。
同作者の漫画『Runin-ルーニン-』では、「ヨーロッパではNHMっていうゾンビみたいな新人類が誕生してるらしいぜ」という言及がある。同じポストアポカリプスを舞台にしているところから、本作とRuninはつながっているのではないかとファンから囁かれているが、本作では災害や戦争は起こらなかったと設定されているのに対し、Runinでは天変地異とパンデミックが続発し、とどめに核戦争が起きたと語られていることから、単なるお遊びとも考えられる。
【あらすじ】
人類滅亡は天変地異でも核戦争でもなく
未知の殺人ウイルスによってもたらされた──
突如として世界中に広まった謎の殺人ウイルス“H4Q1”。
致死率99.9%のこのウイルスは瞬く間に世界を覆いつくし、次々と人命を奪っていった。
だがウイルスの脅威はこれだけではなかった。
感染者のうち残り0.001%の者はN H Mという人々を食い殺す獰猛な怪物に変貌してしまった。
殺人ウイルスと人食いの怪物に人類はなす術なく崩壊への一途をたどったのであった。
そしてここは華の都パリ。かつての栄華は見る影もなくゴースト・タウンと化したこの町に一人、悪魔と呼ばれた男がいた。
【登場キャラ】
ご存知
怪物を超えた
怪物。
バリケードや高圧電流を張り巡らせて要塞化したパリのルーヴル美術館を拠点に、フェラーリを乗り回し
ショットガン片手に
N H Mを狩る生活を送っていた。
食べることと破壊することしか能が無く、いかなる芸術品もゴミでしかない
N H Mを心底嫌悪しており、世界最高峰の美術館ルーヴル宮だけは守ってみせると誓っている。
しかしすでにウイルスに感染しており、まだ発症はしていないが左右の手のひら・両足の甲・右脇腹に腫瘍ができている。
本作ではコミカルさを持ちつつもシリアスなシーンでは非常にカッコ良く、タフ本編の鬼龍のいいところ取りともいえるキャラとなっている。
灘神影流の技を一切使っておらず、これに関して読者からは「単純にN H Mが強すぎて灘神影流が役に立たないから」「この世界の鬼龍は“宮沢”鬼龍ではなく、宮沢一族や灘神影流とは関わりがない別人だから」などと考察されている。
○マリア
ルーヴル美術館に迷い込んだ少女。言葉を話せないが耳は聞こえる。
かつてパリにコレラが蔓延した際に作られた“奇跡のメダイユ”と呼ばれるメダルを首から下げている。
絵が好きで名前入りのスケッチ・ブックを持っていて、鬼龍が「なかなか上手いな」と感心するほど絵を描くことも得意。
○N H M
殺人ウイルス“H4Q1”に感染・発症した人間が0.001%の確率で変貌する怪物。
全身の毛が抜け落ちて小型化し理性と知性を失い、満たされることのない空腹感を満たそうと片っ端から肉を食い漁る。
その食欲は止まることを知らず、食べるものがなくなれば肉親であろうとおかまいなしに共食いをし始めるほど。
中には突然変異を起こしたのか
ゴリラ以上の巨体を持つ個体もおり、大勢の
N H Mを統率する群れのボスとなっている。
実はこのボスはウイルスに感染してN H Mとなったマリアの父親。
(そうか…この娘もアニヲタwikiが好きなのか)
うん なかなか上手いな
どれ俺にも追記・修正させてくれ
追記、修正は無人のレストランで独り屁をこいても虚しくならない方にお願いします。
- ふうん ここは少年週刊サンデーの連載漫画「デビデビ ~DEVIL&DEVIL~」の項目じゃないってことか -- 名無しさん (2024-10-07 01:43:39)
- 灘の宿命から解き放たれた鬼龍! には好感が持てる -- 名無しさん (2024-10-07 08:32:15)
- まっとうなダークヒーローというかアウトサイダー的な鬼龍は格好いいんだ 今連載中の弱き者とは違うんだ -- 名無しさん (2024-10-07 08:54:06)
- 単行本も一冊で収まってるし他の読み切り作品も面白いからマネモブの入門書としてオススメできるんだ -- 名無しさん (2024-10-07 16:18:46)
- 今連載中の弱き者…は死んだかもしれねぇしなブヘヘ まあ生きてても不思議はないけど -- 名無しさん (2024-10-08 14:16:14)
- 灘の技抜きで自分のフィジカルと銃一丁で立ち向かう鬼龍おじさんがカッコ良すぎるんだ -- 名無しさん (2024-10-08 14:40:41)
- 色々な要素がアイ・アム・レジェンドそっくりなので、猿先生がパク…参考にしたと考えられる -- 名無しさん (2024-10-08 17:54:07)
- ↑つまり猿先生に古今東西のあらゆる名作をモンキー・インプリンティングすればモンキーナイズ化された名作が読めると考えられる -- 名無しさん (2024-10-09 12:27:15)
- ↑それってエイハブのことか、ゲン! -- 名無しさん (2024-10-09 12:41:19)
- 灘のとんでも技とか考えると使わないのではなく使えないのが正しいのかもしれないが猿先生はそこまで考えてないか -- 名無しさん (2024-10-09 17:03:20)
- ↑でも灘とかそういう因縁に縛られてないおじさんだと思っているのは…俺なんだ! -- 名無しさん (2024-10-10 12:12:26)
- 昔の君はカッコよかったなあのお手本みたいな良作。なお現在 -- 名無しさん (2024-11-16 22:10:52)
- 猿先生ルーヴル美術館を描きたかったんだろうなぁというのが感じられて微笑ましい……と思ったが、GOKUSAIの予行演習的な作品だったんだろうか。 サモトラケのニケの間で鬼龍とNHMが対峙するシーンは印象的。 -- 名無しさん (2024-12-07 13:39:08)
最終更新:2024年12月27日 13:38