猿渡哲也

登録日:2020/08/20 Thu 17:40:44
更新日:2025/03/17 Mon 19:53:35
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猿渡哲也(さるわたり てつや)は日本の漫画家である。
1958年6月25日、福岡県大牟田市生まれ。血液型はO型。
一時は「棚渡哲也」というペンネームを用いたこともある。
既婚者で子持ち*1


【しゃあっ概要!】

『週刊ヤングジャンプ』を代表する漫画家の1人。 主に格闘漫画を得意とする。
代表作は『高校鉄拳伝タフ』から始まるタフシリーズや『力王 RIKI-OH』『ドッグソルジャー』『あばれブン屋』など。

「格闘漫画の進化に貢献した」と評され、その独特な作風からネット上でもコアなファンが少なくない。
ネット上で名付けられた愛称は「猿先生」であり、本項でもこの呼び名を採用して記載する。


【来歴ってやつっス】

福岡県大牟田市出身。小学校低学年まで住んでいたらしいが、後に兵庫県姫路市に引っ越している。
ちなみに、大牟田市時代の近所周辺は「猿渡」と言う苗字だらけだったらしい。
祖父が海苔の工場を経営していたようで、海苔の乾燥機を使って芋をフカフカにしていたのが少年時代の思い出とのこと。

その後、高校に進学するも中退。様々な職を転々としていたが、21歳の時に東京の親戚の所に遊びに行く際、自作の原稿を集英社へ持ち込んだのが漫画家を志すきっかけとなった。
実はこの持ち込みまで一度も漫画を描いたことがなかった(いいんスか これ)猿先生の作品は当然没となるが、集英社の作家の元でアシスタントをすることになる。
その作家は平松伸二であり、高橋陽一の後を引き継ぐような形で『ブラック・エンジェルズ』のアシスタント作業に参加。
当時担当だった鳥嶋和彦にはボロクソに言われる一方で、平松に作画力を評価されたことで漫画家としての自信を得た。

1982年に『海の戦士』で週刊少年ジャンプデビューを飾った猿先生だったが、力及ばず10週打ち切りという結果に終わる。
原作者(北芝健)を付けた『Mr.ホワイティ』も前作以上の失敗に終わり、猿先生はジャンプから退場となる。
本人も認める程に苦い過去と化したジャンプ時代だったが、猿先生はここから漫画家としての真価を発揮する。

集英社の青年誌に活動場所を移した猿先生は、『ドッグソルジャー』などの作品でビジネスジャンプにて名前を上げていく。
そして1993年、週刊ヤングジャンプにて連載を始めた『高校鉄拳伝タフ』、それに連なる『タフ』シリーズで大ヒットを飛ばし、猿先生は一躍格闘漫画家として世間的に知られていくことになる。


【ウム…作風なんだなァ】

◇作画

格闘漫画で名を挙げた作家なだけあって、緻密な人体描写やバトル描写には定評があり、画力も高く評価されている。
また『力王』はビジネスジャンプのバトル漫画の方向性を決定付けるなど、バトル漫画史にも少なくない影響を与えたっス。
作品内には人を甚振ることに快感を見出す拷問フェチのヤクザやサド看守が頻出し、痛々しい暴力描写も有名。
皮が剥げて捲れたり腐敗して虫がたかった死体など免疫の無い読者には目にするのもキツすぎるグロい絵も頻繁に描くが、実は猿先生自身はグロは苦手だったりする*2
作画のコピペも少なからず見当たり*3、近年は一部の作画はネットの画像からのトレス疑惑が度々噂されることもある。

猿先生のバトル描写で特筆すべきなのは、関節技の描写に長けているという点。
格闘漫画で関節技はどうしても画的に地味になりやすく、打撃技・投げ技などに描写が偏りがちなのだが、猿先生はそれを迫力ある攻防として描き出すことができる稀有な技術を持つ。
またオリジナルの関節技はともかく、たまにかける三角締めなども、格闘マンガにありがちな資料をそのまま引き写した描写ではなく、実際の格闘家が使っているものに限りなく近い、しっかり極まる描写になっている。

◇ストーリーや設定について

上述のように評価が高い作画能力の一方で、設定やストーリーに関しての作風は賛否分かれる。
猿先生のストーリーは80年代の漫画への風潮と本人も自負する適当な性格も合わさり、良くも悪くもその場限りの勢い重視な展開が目立つ。
  • 設定がなかったことになる
  • 時系列の設定が矛盾している
  • 頻繁にキャラクターの性格が改変される
  • 主要キャラがいつの間にかフェードアウトし、以降完全に本筋から退場してしまう(通称「猿空間送り」
などは日常茶飯事。
設定を重視して漫画を読むタイプの人は翻弄されやすい作風であるが、一方で勢いを重視して漫画を読むタイプの人には向いているかもしれない。

また、(特に悪役・敵役に)やたらと理屈っぽいキャラクターが登場し
衒学的な言い回しで人間の悪徳を滔々と語る場面も猿作品の風物詩。
社会問題を扱った作品の場合かなりキツい持論をぶっちゃけてたりすることもあり、
格闘技による物理的な殺傷沙汰とはまた違ったベクトルで暗く救われない話も多い。

最終回という存在に関しては「どうでもいい」と考えており、最終回を考えて描いてはいないことを公言している*4
猿先生曰く「あくまでも俺は過程重視」「行き当たりばったりの方が楽」とのことだが、一応最終回を細かく想定しての執筆スタイル自身を否定している訳でない*5
また「同じものを描きたくない」と本人も語っており、それが続編モノでの急展開に繋がっていると考えられる。
これは師匠だった本宮ひろ志の漫画観の影響ではないかとする説もある。
実際は何も考えてないと思われる

呼んでいる読者の脳内ににやたらと残りやすく、どこか癖になる台詞回しも作風の一つとして有名。名言と迷言のオンパレード。
格闘漫画を執筆しているという都合もあるのだろうが、やたらと暴力的・差別的な言葉遣いの台詞も目立つ。
上記の「緻密な作画力」と「勢い偏重の作風、台詞回し」が融合し、独自のグルーヴ感・ドライブ感を形成しているのが猿作品の大きな魅力と言えるだろう。

現実の格闘家やプロ野球選手などをモデルとしたキャラクターが頻繁に出てくるのも話題になる。
これだけなら格闘漫画としては別段珍しくもないが、猿先生の場合は元の人物が嫌いなのか疑いたくなるくらいそのようなキャラが愚弄される点が目立つ。
中でもプレイ・ボーイで山本昌の対談記事が載った同じ号で山本をモデルにしたキャラが「文武両道の人格者を気取っている裏で、中学生を孕ませて悪びれないクズ」として登場したことは有名。

◇その他

実は(読者視点で分かる限りでは)週刊連載で一度も原稿を落としたことがないという速筆ぶりの持ち主。業界内では有名らしい。
還暦を越えた現在もなお、未だ精力的に執筆・週刊連載を継続しているのは実際すごい業績である。タフって言葉は猿先生のためにある。

また自分がアシスタント時代徹夜作業の結果風呂にも入れず、身体中垢まみれになってしまい*6嫌な思いをしたことから、「自分のアシスタントには同じ思いをさせたくない」ということでモンキー・ファクトリー仕事場では徹夜厳禁となっている。

猿先生本人も「漫画家人生で一番辛い事」を聞かれた際に「原稿を落としそうになったこと」を挙げており、言い訳として自らの指をヘシ折ろうとしたがアシスタント達に阻止されて未遂に終わり、原稿を落とさなかったエピソードがある。
カッコいいぜ猿先生よ お前のその気概と矜持 俺が女なら股を濡らすね


【これが猿先生の人物像】

格闘漫画を描いているだけあって漫画の参考にするため、月に3~4回は格闘技の試合を見に行くという*7
格闘技界との縁も非常に深く、よく格闘家達とも対談を初めとした交流を行っている。
毎年モンキー・ファクトリーアトリエで親交の深い格闘家を集めてクリスマス会を催している模様。

平松や本宮などの師匠達の付き合いで草野球をよくやっていたらしく、投手として登板するも大炎上した事がトラウマ…思い出らしいっス。
自身の漫画にもプロ野球選手が元ネタのキャラクターをよく出すので、野球愛は強いとみられる…愚弄したような扱いをしているが。
ただ猿先生の自分語りを聞く限りでは野球自体はそこまで上手くない模様。

同業者の漫画はあまり読まないがアメリカのコミックが大好きだったようで、海外旅行にも年に数回出かける。
アジアでタフの海賊版を見た際には、怒るどころか喜んで購入したらしい。

◇人間関係

◯漫画家

ドーベルマン刑事』『ブラック・エンジェルズ』を代表作としてジャンプで活躍していた漫画家。
猿先生は色々あって平松の元に『ブラック・エンジェルズ』のアシスタントとして入ることになった経緯を持ち、猿先生の師匠の一人として扱われている。
平松は猿先生を「イケメンだし将来怖いライバルになる」と直感で感じ取って才能に嫉妬していたようで、今でも潰しておけば良かったと振り返っている。そのコメントの際の「逆に俺の方が潰れちまった」という発言も人生の悲哀を感じますね。

『そしてボクは外道マンになる』では猿先生とのエピソードも取り上げられており、猿先生の利き腕を平松が潰そうとする描写は有名。
まあ外道マンはフィクション要素が多いから史料としての信憑性は微妙なんやけどなブヘヘヘ

  • 本宮ひろ志
ジャンプが誇るレジェンド漫画家。代表作は『俺の空』『サラリーマン金太郎』など。
猿先生のもう一人の師とも呼べる人物であり、一時期本宮のアシスタントも勤めていた。

猿先生の師匠としては平松の方が紹介されやすいが、ちゃんと猿先生の漫画は本宮の作風の影響も指摘されることが多いから問題ないと考えられる。
ちなみに同時期に本宮氏の奥さん、もりたじゅんのアシになっていた萩野真(孔雀王の人、と言えば分かるかな?)曰く猿渡哲也は「三人の天才」の一人だったらしい。残りの二人は「江川達也」と「井上紀良」だとか。

  • 高橋陽一
キャプテン翼』で知られるジャンプ漫画家。同じく師匠に平松を持っている。猿先生の方が年上だが、漫画家としては高橋の方が先輩。
猿先生は高橋の交代のような形で平松のアシスタントに入っているために共同作業をした経験がなく、後に別の漫画家の野球の助っ人をした際に同門だった縁から交流を持つように。
現在でも平松先生と3人で交流を持っており、平松先生の講演会で2人でゲスト出演したことも。

猿先生は高橋を「タフを超える物を作りたい、それは高橋陽一だってキャプテン翼を超えたい物を作れると思ってる、あいつ超えられないからまだやってんだけど」と評している。貴様ー!高橋先生を愚弄するかぁっ!

  • 大武政夫
ヒナまつり』を代表作とする漫画家。
猿先生のアシスタント、及び弟子。
自身の作風も猿先生の漫画のスタイルの影響を受けたようで、『ヒナまつり』ではタフを連想させる描写や台詞が見られる。
タフのあるシーンをアシスタントとして作業をしていた際に「まじめにやってるけどスゲー変」と感じていたことを告白している。
ククク酷い言われようだな…まぁ事実だからしょうがないけど
自分含めたアシ仲間をモンキー・ファクトリー出身と言っていたり、自分の漫画にどう見ても鬼龍なおっさんを出したり(猿先生からは事後承諾で許してもらったらしい)と、ファクトリー出身者の中で唯一やりたい放題師匠をネタにしている。

  • 鈴木みそ
予備校生時代にバイトで『海の戦士』のアシスタントとして参加し、漫画の執筆方法を学んだ。
独身時代の猿先生がこの世に存在するのか疑わしい22歳OLの女性ファンから電話を貰い、「声がカワイイから」という理由で会おうとしたエピソードを暴露している。
しかし、後日感想を聞いたところ「聞くな鈴やん」「もう電話番号を変えて電話帳に載せない」と述べる程に怖い目に合った事を匂わせる反応を見て笑った模様。神様なんていないんだあっ!

  • 宮下あきら
『男塾』シリーズで知られる同じくジャンプで活躍していた漫画家だが、猿先生を「オレの仲間」と認定している。
会った時期は思い出せないようだが、いつの間にか子連れで会う関係になっていたらしい。
ちなみに、仲間認定したのは猿先生の『ドッグソルジャー』に自身の漫画との共通点を見出したから。

猿先生と同じく日本を代表する格闘漫画家。一応同じジャンルの漫画を執筆しているので猿先生と対談した経験があり、プライベートでも交流があるらしい。猿先生の「高校鉄拳伝タフ」が関節技中心の内容で、板垣の「グラップラー刃牙」が打撃技中心の内容*8であることが度々ネタにされる。
モンキー・ファクトリー仕事場が近いため割と頻繁に会うらしく、猿先生は板垣を「板さん」と呼んでいるんだとか。

余談だが、板垣は2014年のトークショーにて猿先生及びタフについて「オレってすげ~と自信をつけるために読むこともある」と感想を述べていたとのこと。
板垣先生⋯ひとつだけ貴方に言いたい事があるんです あなたはクソだ

◯漫画家以外の関係者

  • 鳥嶋和彦
鳥山明との関係がよく知られている漫画業界屈指の敏腕編集者っス。通称マシリト。
猿先生はマシリトの指導を受けていたが、黒歴史にしたいほど苦しい思い出が多い模様*9。やっぱ怖いスねマシリトは。
絵柄を変えてあだち充みたいなラブコメ漫画を描け」と狂気の指示をされたことで執筆した『本気でゲーム』は、後に名前を出したくないとまで言い出す程の猿先生の黒歴史*10

  • 夢枕獏
有名小説家。
タフの連載400回記念にコメントを寄こした時期の前後にはよく格闘技会場で立て続けに猿先生と対面していたらしい。
キー坊のライバルを集めたトーナメント戦という展開や猿空間送りになったキャラのその後の様子を描くように要求している。
猿先生が熱海によく出没するという情報を入手したらしく*11、防波堤での釣りを誘った。
2016年には『神々の山嶺』のスピンオフ小説『呼ぶ山』を猿先生がコミカライズした。

【うぁぁぁ さ…猿先生が地上波を練り歩いてる!】

2025年2月5日放送の『笑ってコラえて』の1コーナーになんと猿先生ご本人が登場。
そのコーナーは「高そうな犬を連れている人はきっとセレブに違いないの旅」。その一環で別荘地でもある熱海をスタッフが練り歩いていた際に遭遇したんだよね。
「熱海に別荘がある」というのはコアなマネモブの間では知られていた話ではあるが、現在でも所有しているということか。
ちなみに連れていたわんこはホワイト・スイス・シェパード・ドッグの「Lucky」くんデゴイチのモデルっス。10歳の老犬*12で四代目わんこだという。
なんと犬を飼い始めたのは40年前からという愛犬家である。
「『笑ってコラえて』と聞いて何故か盛大に吹き出す」「コーナー名を聞いて「ハハハハハ」と急に笑い出す」といった奇行もあったが、穏やかな口調で取材に答えている姿にネット上は大盛り上がり。
Xでは「タフの作者」がトレンド入りし、瞬間視聴率も猿先生のシーンがトップに躍り出ていた「猿渡哲也」じゃないあたりはマイナー誌で連載してる悲哀を感じますよ

なお猿先生自身は「(自分は)セレブじゃないよ」と笑いながら否定。同業者は凄まじい金持ちも貧乏もいることを知っているからこその謙遜だった*13

余談だがスタジオゲストのマヂカルラブリーの2人が揃って「タフ」と「猿渡哲也」に食いついており、2人ともマネモブではないかと疑われている。
特に野田クリスタルは元から漫画好きで知られている他、途中「タフってゴリゴリの強烈な格闘漫画で」「作者の人はすごい穏やかな方で…」と若干言葉を選びながら触れているためほぼ黒だろう。


【主な作品でやんす】

◆連載作品


◆読み切り作品

  • ブルーサーフシティ - 『海の戦士』1巻に収録
  • ロコ・ボーイ - 『海の戦士』2巻に収録
  • 男純情恋歌 - 『高校鉄拳伝タフ』のパイロット版。『SOUL』4巻(ヤングジャンプコミックスセレクション版)に収録
  • TOUGH bB“煌”特別編
  • フラッギング
  • 灰色のオッドアイ - 『Devils × Devil ―Kiryu in Paris―』に収録
  • 異能社員 鈴木一郎 - 『Devils × Devil ―Kiryu in Paris―』に収録
  • あの娘はヘッド
  • 呼ぶ山 (作画担当)
  • FRAGGING
  • 本気でゲーム - 『海の戦士』2巻に収録
  • 漂えど沈まず - 『ロックアップ』の読み切り版。単行本未収録


【ふうん参考文献ということか】

  • アジアンビート 日々是精進 ~猿渡哲也~
  • 大牟田市立図書館 郷土ゆかりの漫画家 猿渡 哲也(さるわたり てつや)
  • 菊田早苗TV 【猿渡哲也先生】 仕事場にお邪魔 スーパーキクタの真実に迫る
  • そしてボクは外道マンになる
  • その他、各トークショーから抜粋





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最終更新:2025年03月17日 19:53

*1 娘は1985年に誕生したと考えられる。

*2 「力王」の実写版の試写会で途中で退場ッしてしまった話は有名だが、一時期「実写版の出来に憤慨して退室した」と誤解されていたが真相は「忠実に再現されたグロ描写に耐えきれなかった」せいである

*3 画力が高いからこそコピペしても違和感が出ないと考えられる。

*4 実際それまで不死身の如きバイタリティで八面六臂の大活躍をしていたタフガイの主人公が、ラストシーンであっさり凶弾に倒れて死亡する、というエンディングがあったりする。

*5 自身のスタンスに合っていないというだけ。

*6 特に夏場では汗で全身ベタベタとなり臭いもきつくなる

*7 「前田日明襲撃事件」はその現場に居合わせていたことをあとがきで公言しており、雑誌の写真には猿先生らしき人物が実際に写り込んでいる。その結果祠部矢治というキャラが生まれてしまったのだが。

*8 「グラップラー」は元々関節技や投げ技をメインとする格闘家を指す。諸事情により黒歴史と化した一期アニメのアバンでは「グラップラーとは地上最強を目指す格闘士のこと」と強引に理屈付けされている。

*9 のちに平松先生の講演会にゲストで参加した際に「あいつはDr.スランプの成功で天狗になってたんだよ!」とジェスチャーを交えて熱弁していたことも判明している

*10 編集者時代のマシリトは担当作品にラブコメ要素を入れたがる時期があった。これはあの鳥山明先生も愚痴っており「ドラゴンボールの悟空とチチの結婚があっさりなのはその意趣返し」という逸話もある

*11 熱海には猿先生の別荘があるのは本当

*12 大型犬で10歳は人間に換算すると70代と考えられる

*13 特に猿先生の場合は同門に高橋陽一がいる上に鳥山明の現役時代から活動しているので尚更だろう。「貧乏なやつもっと知ってるけどね」とも語っていたが

*14 週刊少年ジャンプ連載作品は基本的に打ち切りであっても単行本化されるが、本作は未だ刊行されていない。ジャンプ連載でありながら未刊行なのは現在の所本作が最後。