ナイル(ACVI)

登録日:2024/10/08 Tue 21:47:46
更新日:2025/03/29 Sat 04:06:20
所要時間:約 8 分で読めます






G13はまた欠番になったか
つくづくラッキーなナンバーらしい


ナイル(Nile)とは『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の登場人物。



プロフィール

所属:ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン
肩書:レッドガン副長・G2(ガンズツー)
搭乗機:AC「ディープダウン」
アリーナランク:07/A

CV:小松史法

  • アリーナテキスト
ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の副長

ナイルはレッドガンの前身となるベイラム治安維持部隊のトップであり
突出した検挙率を誇る辣腕の軍警だった

当時の彼が唯一手錠をかけられなかった相手が
競合ファーロン社の武装船団を率いていたミシガンであり
万策尽きた彼は一杯の酒で話を付けたと言う

人物

星外企業の一派・ベイラムグループが擁する特殊部隊・レッドガンの一員。
頭目であるミシガンの補佐を務める同部隊の副長=ナンバーツーに当たる。

プロフィールにあるように元はレッドガンの前身となるベイラム治安維持部隊のトップを務めており、
嘗てはベイラム経済圏に多大な被害を与えていたG3五花海の検挙をはじめとし、多大な活躍で貢献していた敏腕軍警。

そんな彼が唯一捕らえられなかったのが、当時はベイラムの敵対企業の一つであったファーロンに属し、武装船団を率いていたミシガンだったそうで、
「一杯の酒」で話を付けるという何とも渋い経緯によってミシガンをベイラム側に引き入れることに成功。
以降はミシガンをリーダーとし、自身が参謀に収まる形で現在のレッドガンを結成したのだと思われる。

ウィットに富んだ罵倒を飛ばしまくるミシガンとは対照的な、冷静沈着ながらも厳かで威圧感のある歴戦のベテラン兵の風格を思わせる性格。
作中世界における企業戦力の中でもトップクラスにして「歩く地獄」とも称される"あの"ミシガンの参謀を務めているというだけでも、その能力の高さが窺える。
621のことについてもミシガンが買っているということから、その実力も含めて注目していたらしい。

アリーナでのランクは7位と一桁台、すぐ上のスネイルに次ぐ高位の実力者。
ストーリー内でも出番の多いメイン級キャラのミシガンの補佐官というだけで、
必然的に彼に対する注目と活躍の程が気になる所……だったのだが。

作中での動向

チャプター1

ミッション「捕虜救出」


捕虜奪還に単機で護衛とは
その蛮勇は認めるが
通らんよ、それはな

2周目以降に同じチャプター1のミッション「多重ダム襲撃」において、
ミッション途中の追加選択肢でベイラムを裏切りG4ヴォルタとG5イグアスの撃破を成功させた後、「戦闘ログ回収」の代わりに発生するミッション。

ルビコン解放戦線からの依頼で企業に捕らえられた同志たちの救出のために何とヘリ単機で敵施設に突撃する…
そんな電撃作戦の護衛を621ことレイヴンは単機で担うことになる。

そして同ミッションで企業の護衛を掻い潜りつつ2人の同志(リトル・ツィイーとサム・ドルマヤン)の救出を成功させ、*1
宙域からの離脱を図ろうとした先、MT部隊を引き連れてG2ナイルが突如として襲来。
強行突破はかえって危険と判断し、彼らの迎撃を担うことになる。

どうした
ミシガンは買っているようだったが…
その程度かG13

上述のセリフにあるように解放戦線の電撃作戦を蛮勇と称しつつ、それは通さないと冷静に対処に当たってくる。
単機で護衛を務めるレイヴンの猛攻を受けながらも決して焦ることなく、
例え自分が劣勢になろうとその程度かと挑発してくるなどベテランの風格を漂わせている。

このミッションの護衛対象である輸送ヘリは敵として登場する場合ほどではないが耐久力は見た目ほど高くない。
特にリプレイでSランク獲得を狙うなら無傷、またはそれに近いごく軽微な損耗で脱出させねばならない為、道中は兎も角ACを含む部隊による攻撃はかなりの緊張感がある。
ただし、本作の防衛ミッションは「敵は一撃入れられるまでは攻撃の矛先を防衛対象に、一撃入れれば自分に向けてくる」仕様であり、ナイルもその例に漏れない。
ナイルを突っつきつつ取り巻きや時間経過でやってくる増援部隊を手早く処理するという対応を取れば、ヘリを守るのはそう難しくない。
グレネードやプラズマ、念を入れるならアサルトアーマーといった範囲攻撃が出来る装備を持ち込むのが良いだろう。

そして激闘の末、引き連れたMT部隊諸共、レッドガンの副長にしてミシガンの片腕たる実力者ナイルは、
G13=レイヴンという規格外の力に敗れ命を落とすことになった。

なるほど…
ミシガンが興味を持つわけだ…

…以上がナイルのゲーム本編中における出番の全てである。いや、ホントに。

2周目の追加ミッションとはいえ、ストーリー序盤のチャプター1のミッションに一度しか登場しない上に、そこで撃破されてそれっきりという余りの呆気なさ。
副長にしてミシガンの旧友という重要そうなポジションながら序盤であっさり退場となり、ミッションとしては厄介ではあるがプレイヤーとしても内容が忙しくてそこまで印象に残らないことも多い。
挙げ句、レッドガンメンバーを含めた作中その他人物からの言及も皆無で、ブリーフィングや情報ログなどでも全く触れられない。本当にこれだけの出番なのである。

しかもミッション自体が発生しない1周目は勿論、2周目以降もこのミッションを受ける受けないに関係なく、これ以外でのナイルの出番は全くない。
この場合、「戦闘ログ回収」の裏で解放戦線陣営の六文銭やリング・フレディ辺りにでも撃破されていたということだろうか…

繰り返し述べるように、本編内でも特に出番が多く人気の高いミシガンの参謀という重要ポジションだっただけに、
そのあまりの出番の少なさを惜しむプレイヤーも多い。
というかせめてミシガンは一言くらいはナイルについて触れてやっても良かったのではなかろうか…?

搭乗機体


AC ディープダウン


画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売

  • 機体構成
部位 パーツ名 製造元
頭部 HD-011 MELANDER ベイラム
コア BD-011 MELANDER
腕部 DF-AR-09 TIAN-LAO 大豊
脚部 DF-LG-08 TIAN-QIANG
右手武器 HML-G2/P19MLT-04 ファーロン
左手武器 LR-037 HARRIS ベイラム
右肩武器 BML-G3/P05ACT-02 ファーロン
左肩武器 BML-G1/P07VTC-12
ブースター BST-G2/P04
FCS FCS-G2/P10SLT
ジェネレータ DF-GN-08 SAN-TAI 大豊
コア拡張 パルスアーマー

エンブレムは「潜航する(ディープダウン)クジラ」。
ベイラムの基本フレームであるメランダーの頭部とコアを軸に、系列企業「大豊」の重量腕部「天牢」と重量二脚「天槍」で固めた機体。
武装は左腕のベイラム製火力型リニアライフル以外は、ファーロンの連装ハンドミサイル、2連高誘導ミサイル、12連垂直ミサイルと見事にミサイラー。
頑強な重量級手足に大容量の三台ジェネ、バランスの高さが売りのP04ブースターにミサイルロック最速のFCSと内装回りも優秀。
更にはコア拡張機能にパルスアーマーを追加することで防御力を更に高めている。

ロック最速FCSで多種多様なミサイルを雨霰と降らせてスタッガーを取った上で、チャージリニアでぶち抜いてくる。
ミッション中で現れた際には取り巻きのMT部隊に護衛対象のヘリもすぐ近くにいるという構図から非常に慌ただしく、
的を絞れずに翻弄されるとあっという間にミサイルとリニアの餌食になってしまう。

…と、如何にも厄介な強敵みたく解説してみたが、実の所慌てず冷静に対処すれば意外と何とかなるというか穴も多い。

というのもミッションで戦う際はヘリという護衛対象がある以上戦闘エリアが狭くなりがちで、
せっかくの多種多様なミサイル攻撃を十全に活かし切れていないというのが実情だったりする。
ミサイル弾幕も一見すると脅威に見えるものの、こちらの機体の脚を止めることなく常に動き回るようにしていれば、
スタッガーを取られる程に浴びることもそう無かったりする。
加えて頭と胴が中量級のため、重量の割にスタッガー耐性はやや少なめ。

常に動き回りながら、ヘリが落とされない程度に適度に取り巻きのMTを掃除しつつ、
ミサイルを浴びすぎないようにディープダウンの周りをぐるぐる回るように適度な距離で射撃戦を挑めば撃破するのはそう難しくないだろう。
アサルトアーマーを持っていけば、ディープダウンに開幕で浴びせつつ、同時に来るMT集団をまとめて落とせるので多少は手間が省ける。

ミッション中での会敵では自身がMT部隊の前に出ていたが、武装構成的には後衛としての援護射撃や火力支援向きである。もしACがもう1機前衛として出てくれば一転してかなり厄介な相手となった事であろう。

余談

レッドガンとベイラムの唯一の橋渡し役?

他者からの言及皆無なことも含めて早期退場が惜しまれているナイルではあるが、
プロフィールにあるように彼はレッドガン結成前からベイラムで活躍していた精鋭の1人であった。

というか本編中に登場した他5人のレッドガンのナンバー持ちメンバーを並べてみても…

ミシガン→元は敵対企業であるファーロンからの移籍人員であり、言ってしまえば外様メンバー。
五花海→ベイラム経済圏にダメージを与えていた胡散臭い詐欺師。しかも本編中にアーキバスに寝返る。*2
ヴォルタ&イグアス→ミシガンの鉄拳制裁によって半ば無理やり部隊入りさせられたチンピラ2人組。
レッド→入隊試験を正面から通過したものの、末席の若手ということでまだまだ経験が未熟。

こんな感じの有様であり、「一定年数以上ベイラムに所属していた経験がある」といえる、云わばベイラム生え抜きのメンバーがナイル1人だけの状態だった。
なので、まともにベイラム上層部の手綱を握れる、橋渡し役を担うのが可能だったと思われるのもナイルくらいしかいなかったんじゃないかと予想するプレイヤーも多い。

そして上記の通りルビコン解放戦線の無謀とも言える捕虜奪還作戦の妨害という、
本来なら苦も無くこなせるはずだったミッションで、レッドガンは部隊の副長を失うという余りに大きな痛手を被ることになった。
これが原因でただでさえ名を優先して実を捨てまくるベイラムの無茶振りをまともに抑えることのできるメンバーが1人もいなくなり、
レッドガン壊滅の大きな原因の一つとなってしまったのではないかと考える者も多い。

…ただ、G4ヴォルタを戦死させることになったベイラム主導の無謀な壁越え作戦は、時系列的にナイル存命中に強行されているため、
例えナイルが生き残っていたとしても、ベイラム上層部の無茶振りを抑制しきれたかは微妙な所でもあるが。





クソ項目に単機で追記・修正とは、その蛮勇は認めるが、通らんよそれは

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最終更新:2025年03月29日 04:06
添付ファイル

*1 本来は3人だったのだがもう1人の同志であるメッサムは過酷な尋問に耐え切れず死亡したようで、どうあっても助けられない。

*2 ただ、作中でのやらかしの数々も含め、五花海が泥船と称するのも無理ないレベルでベイラム上層部が無能だったのも否定できないが。