登録日:2024/10/17 (木) 08:21:24
更新日:2025/03/06 Thu 23:37:22
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ふ……っ、ふざけるなああああああああああああああ!!
出せ……!! 俺は……っ。
俺はまだまだ殺して殺して殺し続けるんだああああああ!!
■概要
Sランクの心霊スポット
「旧旧Fトンネル」及びその近くの
「旧Fトンネル」をテリトリーとする猟奇殺人鬼の悪霊。
外見は屈強な体躯を持ち被害者の内臓を帯紐代わりに白襦袢を着込んだ巨漢。
顔には
人間の顔の皮をマスクのように被っており、素顔は上半分の皮膚が火傷のように変色し血走った目を持つ禿頭。
テリトリーのトンネルに迷い込んだ生者をトンネル内に構築した異空間に幽閉。
トンネル内では犠牲者の霊体を奴隷扱いして嬲ったり、悪霊化した犠牲者の魂を下僕感覚で使役し他人を罠に嵌めるなど兎に角悪辣。
その内の1人であるユーチューバーの
三崎安奈は旧Fトンネルにて次の犠牲者を呼び寄せる役目をしており、攻略時には詠子をターゲットにした。
本作の霊は他の霊を食べてエネルギー補給することで強くなるという設定がある。
そのうえで食べることよりも痛めつける事を優先にしているこの霊がSランク相当までの力を得ていることから、被害者は本編に登場した数以上になると思われる。
ただ旧Fトンネルは「他所から霊がやってきて留まりやすい場所」と言われているため、そういう霊を食べていたのかもしれない。
諱が判明してからは概ね読者から「晒レ頭」と呼ばれるが、一部では「トンネルハゲ」などというあんまりな通称で呼ばれることも。
作者の質問回答によると1893年6月15日~1924年11月20日。享年31歳。210㎝。B型。
■人物
愛用の斧による拷問で四肢をもいだ後、内臓を1つ1つ丁寧に抉り取っていたぶり、生きたまま顔の皮を剥ぐなど残酷な殺戮を繰り返していた。
そのうえ被害者の顔の皮をマスクのように被ったりトンネルの壁に貼り付けコレクションする趣味を持つ残虐非道なサディスト。
初登場時にこれといった回想もなく夜宵に捕まりしばらく出番も無かったため、精神性を掘り下げる機会に恵まれなかったが、
京都編も佳境に入って自ら語った趣向は意外にも芸術家気質。
「人が死ぬまでの瞬間をいかに彩るか(=末期の美学)」に拘りを見せ、人の死を「育つ時間に対しあまりにも短く儚い泡沫の夢」と表現する。
そのため殺す過程でなく殺しそのものを目的とすることを忌諱しており、殺害対象が霊体であったとしても美学のない殺しを行う者には侮蔑すら見せている。
■生前
よくわかっていない。死因も悪霊化した経緯も不明。
寶月詠子によるとトンネル近くの小屋で家族が殺されていたようで、おそらくこれが生前の犯行なのだ…とは思われるが、明言はされていないので本人なのかは未だ不明確。
享年31歳ということから老衰ではない、ということが判明した。
■能力
戦闘では斧による近接戦だけでなく、足を蛇やゴムのような軟体に変化させて高速移動や強襲も得意とするフィジカル系の悪霊。
斧を軟体化した腕ごと超高速振動させて威力を高める、擬似高周波ブレードみたいな芸当もこなせる。
鬼軍曹にワンサイドゲーム気味にボコボコにされたため侮られやすいが、卒業生クラスの悪霊だけあって、
鬼軍曹の衰弱の祈りも2段階目までならあの手この手で耐えて、鬼軍曹に致命傷となりうるダメージを与えられるだけの強さと頑丈さを持っている。
そしてトンネル内の壁や地面であれば泳ぐように移動できるらしく、更に犠牲者達が軒並み悪霊化し道連れを求めて襲いかかったり生者を積極的に欺いてくる。
そのため一度入り込めば簡単に脱出はできない。
その後京都編で復活した際は、酒呑童子の顔の皮を剥ぎ被った結果パワーアップ。
酒呑童子由来の霊現象を会得して大幅な強化を果たし、太歳星君相手に互角の近接戦を行えるだけの実力を見せた。
空間と空間を繋ぐ呪い
第60話でやっと判明した固有の霊現象。
空間を捻じ曲げるタイプの呪いであり、トンネルに形成された
「無限ループする出られない異空間」もこの呪いでもって作り上げた物。
Sトンネルの霊の髪の毛に引き摺り込まれても難なく脱出できたカラクリもこの霊現象がタネ。
徹底した防衛戦術であった鬼軍曹相手では披露する機会がなかったが、本来はこの呪いを攻撃や防御に用いて戦う。
- 己の肉体を相手の背後にワープさせての奇襲
- 敵の遠距離攻撃が命中する瞬間空間を繋げて攻撃の反射
といった挙動で相手を翻弄するかなりトリッキーな霊現象。
その他の霊現象
神主の霊に敗れた酒呑童子から奪った霊現象。
透明な蛇を具現化して相手を捕えたり突撃させることが可能。
同じく酒呑童子から奪った霊現象。
酒呑童子は金棒と大太刀を一から生成したが、こちらは砕けた斧刃の欠けた部分を埋めるように生成している。
■ステータス
ようきな性格。
旧旧FトンネルでLv.55のときに出会った。
物音に敏感。
■活躍
旧Fトンネルにて、安奈により夜宵&螢多朗と分断されてしまった詠子の前に姿を現すと、そのまま旧旧Fトンネルへと引き摺り込む。
追ってきた夜宵達を奴隷をけしかけながら妨害するも詠子を奪還され、旧旧Fトンネルからの脱出を許すと同時に解放された
殉国禁獄鬼軍曹とのタイマン勝負に。
「衰弱の祈り」を第2段階まで耐えるタフネスを見せ、一度は鬼軍曹をバラして食うも、直後に腹を突き破って復活されるなど不死性を突破できず、最後は「衰弱の祈り」第3段階で痩せ細り動けなくなりダメ押しに手榴弾で爆破され敗北。
また思う存分殺させるという約束(をしたつもり)でサルの人形に封印され、
『斎弄晒レ頭』の諱を与えられた。
詠子が心配した通りあまりにも凶悪なため、人形に釘を打ち込まれる形で四肢を封じられ、思考能力すら奪われることとなった。
その後の心霊スポット巡りには投入されなかったが、京都編で「弑逆桔梗」発動のために
首塚大明神に安置された際、自分を兄弟と呼びこの呪縛から解き放つほどの怨霊・酒吞童子に出逢うこととなる。
夜宵達と
太歳星君の戦いが始まると同時に酒呑童子も復活を果たし、ついに謀反の時かと思われた。
……が、実際には殺人に対する趣向の違いから酒呑童子を既に見限っており、彼が神主に敗れてなお助太刀に入ることはなかった。
そのことをなじる瀕死の酒呑童子だったが、逆に殺しの美学を語りながら顔の皮を剝ぎ取った挙句、頭部の上半分を食って力を高めたような様子を見せたのち再封印。
今まで被った顔の中で一番馴染むとご満悦の様子だった。
その後、ほかの卒業生らとともに京都御所へ運ばれ、人形の釘を引き抜かれる事で
太歳星君との決戦に動員された。
言霊は「腥して」。
■余談
- 元ネタは「旧吹上トンネル」および「旧旧吹上トンネル」。
なかなか雰囲気があるとして有名な心霊スポットだが、旧旧の方は既に封鎖されていて入れない。
- 戦闘ボイスは一声聞いただけでは松岡氏とは思えないような声を出している。
一方で普通に喋る際にはいつもの松岡氏の声になっている。
- 旧Fトンネル編はこいつのせいでダークギャザリングでも屈指のグロ編なのだが、アニメはほぼ規制なしで放送された。
また同時期に松岡氏主演の『豚のレバーは加熱しろ』が放送されていたため、
ニコニコ生放送では贓物が出てくるシーンで「加熱しろ」というコメントがされており、それを見た作者は「タイムリー過ぎる」とX(旧Twitter)でコメントしている。
……だが、お前の追記は今まで修正した誰のどんな項目よりしっくりくるよ……。
- 作成乙です 思えば、黒阿修羅以上に出番待ちさせられたんだよなぁ -- 名無しさん (2024-10-17 14:40:56)
- ゲットした際は狂暴すぎて肉壁扱いされそうだったのに割と大人しくなってる感 -- 名無しさん (2024-10-17 18:57:20)
- 霊を食いすぎて酔っ払ってて今の状態が本来の姿なんだろうな。ただ現状大人しいのと酒呑童子の能力を使用可能&酒呑童子の思念が残っている?から花魁と同じく監視対象ではある -- 名無しさん (2024-12-03 21:31:18)
- 作成乙 -- 名無しさん (2025-01-05 01:05:19)
最終更新:2025年03月06日 23:37