ゴーストタイプ(ポケモン)

登録日:2010/10/21 Thu 00:30:17
更新日:2020/12/21 Mon 21:40:26
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ポケットモンスターシリーズ』に登場するタイプの一つ。
代表的なポケモンゲンガーロトムミミッキュなど。

ゴーストというだけあって、不気味な姿のまさにモンスターっぽいデザインのものが多く(といってもポケモンなので愛嬌あるやつも多いが)、
モチーフも幽霊をはじめ死神、棺桶、魔術師等オカルト方面から採られている。
ポケモン図鑑の説明も怖いものが多く「魂を奪う」「あの世へ連れていく」「生命力を吸い取る」など、またインド象が犠牲になったりしている。
BW2』では遂に「殺す」と書かれてしまったものもいる。

イベントで登場する幽霊とは意外とあまり関わりがなかったりする。

実体を持たないせいか、そのほとんどがタマゴグループふていけいに入っている。

攻撃面で弱点がつけるのはエスパーと、同タイプのゴースト。
には半減されてしまい、ノーマルタイプには効果がない。

そのためサブウェポンとしては威力不足や、攻撃範囲が悪技とかぶっているため、あまり見ない。
ただし半減以下にされづらく、サブの技と合わせるとほとんどのポケモンに等倍以上のダメージが与えられる場合が多い。
ゴーストに「だいもんじ」や「フレアドライブ」のような大技が未だに無いのは、むしろバランス調整という意味合いもあると思われる。

耐性面ではを半減し、弱点はゴースト・悪。
そしてノーマル・格闘は無効化する。
相手の「だいばくはつ」などを読んで後出しするといった使い道も多い。

ただし技「みやぶる」「かぎわける」を受けたり特性「きもったま」のポケモンから攻撃を受けた場合、格闘・ノーマルとのタイプ相性が等倍になる。

ノーマル×ゴーストや、ゴースト×ゴーストに他のタイプとかけ離れた部分があり、タイプ相性のイメージが若干掴みづらいタイプだが、
「直接殴ってくるノーマルや格闘の攻撃は無効化できるが、逆に霊感のないノーマルにゴーストの攻撃は無効」「ゴースト同士だと霊体同士が直撃しあって効果抜群」と言った感じだろうか。
その他、生命活動が停止しているため毒にも強く、五分の魂しかない虫への抵抗力も持つが、アウトローにはオカルトは通用しない、と言った感じでイメージすると傾向はイメージしやすいかもしれない。

第六世代以降は特性「かげふみ」やバインド技などで交代や逃走を縛られないというメリットが追加された。

種族値的には紙耐久で速攻アタッカーなものが多い。
しかし、主力技が威力の低い「シャドーボール」や「シャドークロー」であることやサブウェポンの少なさからフルアタには向かない。
高火力を出せるも技も「たたりめ」は状態異常の相手に強い、「ゴーストダイブ」は溜め技とやはり使い手や状況を選ぶ。
「あやしいひかり」や「みちづれ」などの嫌らしい補助技が豊富なので、それらを活かした搦め手や他メンバーのサポートが真骨頂か。
特に「おにび」は炎タイプに次いで覚えるポケモンが多い、というか使用者の大半をこの2タイプが占めている。

しかし第八世代では遂に威力110の物理技「ポルターガイスト」が登場した。
「勝手に物が動く霊現象」というイメージに則り、相手の技が相手ポケモンに襲い掛かるという設定で、メッセージにより相手の持ち物も分かる。
相手が持ち物を持っていないと失敗するので旅パには向かないが、対戦ではほぼ問題にならない。
ただし命中率が90と微妙に外す可能性があるので注意。

なおゴーストタイプが「のろい」を使うと他のタイプと違い、体力を半分削って相手の体力を毎ターン1/4ずつ減らす呪いをかける効果になる。
第4世代までは???タイプの技だったが第5世代以降はゴーストタイプの技になったため、第7世代ではゴーストZを持たせてZワザにできる。
その場合はHPが全回復する効果が追加されるが、直後にHPが半分削られるのでコストを踏み倒すことはできない。


【ゴーストタイプの歴史】


第一世代

ゴーストタイプがゲンガー系のみだったため、第一世代でゴーストタイプといえばゲンガー系を指す。

データ上は当時猛威を振るっていたエスパータイプに抜群を取ることが可能。
…なのだが、攻撃技がなんと威力固定の「ナイトヘッド」と「したでなめる(威力20)」のみ。
しかも後者はプログラムミスからかエスパータイプには効果なしという仕様。
そのためゴースト→エスパーのタイプ相性が死に設定となっていたという……。
その上当時ゴースト技はこうげき依存のためエスパー以外相手でもまったくダメージソースにならず、
さらにゲンガーはどく複合なのであっさり「サイコキネシス」で落ちていく。
スピアーら虫タイプと同様全くエスパーの抑止力にならないため、この時代は実質エスパータイプが最強だった*1

ただしゲンガー自体は「どくどく」「きりさく」「はかいこうせん」などが効かず、「さいみんじゅつ」も使える速攻特殊アタッカーとして人気があった。
種族自体の優秀さからニンテンドウカップ99などゲンガーが使用禁止のルールでは代理としてゴーストが活躍することもあった。

シナリオ上は四天王の三番手『キクコ』が使ってくるが、実際はゴルバットアーボックも使うためどくタイプ使いと言った方が正しい状態。
そのためウーハー共々フーディンのカモになる。
あやしいひかりで撹乱してきたりと戦法自体は嫌らしい。


~第二世代~

まともな攻撃技「シャドーボール」が追加。
しかし前述通り攻撃依存であったためゲンガーの種族値と噛み合わず、主な使い手はブースターニューラという有様。
その他「のろい」「うらみ」「みちづれ」と多数の変化技が追加。

ジムリーダーでは四番手でエンジュシティマツバが使ってくるが、
直前の道路でケーシィが捕まえられる他、イシツブテを育てていれば「マグニチュード」ですぐ倒せる。
せっかく生き残れたのに勝手に「のろい」を使って自滅するゴーストに呆気にとられたプレイヤーも多いだろう。
あとゲンガー系統しか使ってこない(リメイク版の再戦や他のシリーズでは別地方のゴーストタイプも使用する)。

新ポケモンはムウマのみ。
主に「ほろびのうた」や「いたみわけ」などで相手に嫌がらせするのが役目であった。

この時代のゲンガーは特殊の分化や催眠の弱体化といった逆風もあったものの「だいばくはつ」強化と強力な新技「みちづれ」の追加で一定の存在感を示していた。
が、ぶっちゃけムウマに喰われていた。ぜんぶじめん耐性のせい。


~第三世代~

鈍速紙アタッカージュペッタ、厄介なサマヨール、(当時は)弱点なしヤミラミ、忘れた頃にやってくるヌケニンが追加。
選択肢が大幅に増える。
特性の追加でゲンガーが「ふゆう」を獲得。弱点が一つ減る。
ここまではゴースト技が完全物理依存だったためジュペッタが最強のシャドーボール使いとしてちょっとしたアイデンティティを持っていた。

シナリオでは四天王フヨウが使用。
種族値の都合上そこまで強いわけでは無いが状態異常技やPP削りなど連戦になる四天王戦の都合上なかなか嫌らしい戦法を使って来る。
新たに登場したダブルバトルではよく使われる「ねこだまし」や大爆発を無効にできるという点が評価されるようになった。


~第四世代~

技ごとに物理と特殊に分かれたため、ようやく一致「シャドーボール」に日が当たる。
メインウェポンが「シャドークロー」になってしまったジュペッタは泣いていい。
新進化形として魔術師ムウマージ、死神ヨノワール追加。
ユキワラシがユキメノコに分岐進化。
新ポケモンにはぷわわーことフワライド、おんみょ〜んことミカルゲ、当時はタイプ変化がなかったロトムらゴーストでも癖の強いものが追加された他、
初の伝説ゴーストギラティナが登場した。
一方で、ガルーラミルタンクが新特性「きもったま」を会得し、ゴーストタイプに無・闘技を当てられるようになってしまう。

シナリオではジムリーダーメリッサが使用。耐久が低いのでバトルの難易度は相変わらずだがその真価はコンテスト戦。
マスターランクでは彼女のフワライドに辛酸を舐めさせられた人も多いのでは?


~第五世代~

最強の特攻種族値を誇るシャンデラ、ランダムマッチで増殖したユウレイクラゲのブルンゲル、触るとミイラになっちゃうデスカーン、みんなの英雄ゴルーグが追加。
ロトムはフォルムチェンジによりタイプが変更されゴーストが消滅するようになった。
また「しんかのきせき」の登場でサマヨールがかなり強化され、猛威を振るった。

「とびひざげり」の超強化により、跳び膝読みの後出しが新たな戦略の一つとなった。
一方ダブル以上では大爆発が大幅に弱体化したためにややうまみが減ってしまった。

この世代で新たに隠れ特性が登場したが、『ふゆう』を持つポケモンには原則与えられないという都合上ゲンガーとムウマージは特に追加特性が無く恩恵を受けられないままだった。
そんな中ヤミラミは「いたずらごころ」を得たことで強力なサポート要員として地位を手に入れた。
また、データ上では隠れ特性の中に かげふみシャンデラ という反則級の組み合わせがあったのだが…解禁されぬことはないまま次世代に移行した。

シナリオではシキミが使用。
本作初登場のゴーストは皆耐久か攻撃面が非常に優秀なためこれまでに比べるとなかなか強い。


~第六世代~

フォルムチェンジで両受け両刀どちらもこなせる王剣ギルガルド、霊木オーロット、4種のサイズがあるお化けカボチャパンプジンが追加。
またギルガルドの進化前であるニダンギルは「しんかのきせき」型での活躍も可能。
ゲンガー、ジュペッタ、ヤミラミがメガシンカ取得。
特にメガゲンガーは、ステータスの正統強化に加え特性かげふみにより猛威を振るった。
ヤミラミ、ミカルゲに弱点が追加され、悪霊複合タイプの耐久性は落ちてしまった。
しかし本作から攻撃が鋼に半減されなくなり、影踏みや黒い眼差しなどの交代ができなくなる効果を受けなくなるというパワーアップを受ける。
特に鋼タイプに等倍になったことでゴースト技の一貫性が高くなり、選出機会が増えている。
ただし悪タイプも同じ理由で選出しやすくなった。

かげふみシャンデラはハメ性能が机上論の時点でやばかったからか、いざ解禁された隠れ特性は「すりぬけ」になっていた。
もっともこれはこれでみがわりやひかりのかべに強くなるのでそこまで悪い特性でもなく、PGLのデータでも7割以上のシャンデラがこの特性を採用していたようである。

今作は10年以上続くポケモン史上で初めてゴースト専門のエキスパートトレーナーがいない世代になった。
一方で、一般トレーナーのオカルトマニアがそのビジュアルから大ヒットしたのは記憶に新しい。


~第七世代~

初の霊複合の御三家ジュナイパーが登場。
他にも砂城シロデスナ、新たなマスコット(ただし図鑑説明やストーリーではホラー)ミミッキュ、パッと見タイプが分かりにくい舵輪ダダリンとパッケージ伝説のルナアーラと色々登場。
ウルトラ版ではウルトラビーストのズガドーンが追加。
あとオドリドリまいまいスタイルは霊/飛になる。同複合はライバルがフワライドしかおらず、フワライドとは別戦法がとれるために選ぶならばこのスタイルが広く推奨されている。

ミミッキュ以外はいまいちパッとしない性能だったが、逆にミミッキュは常に環境の中心に立ち続けた。

ストーリーでは上述のミミッキュがぬしポケモンとして登場。
ただでさえ弱点が少なく特性も強力なのに「ラムのみ」で状態異常対策もしており、お供のゴーストたちがさいみんじゅつを覚えているのでかなりの強敵。
いきなり後ろに現れたり、戦った小部屋が戦闘後に消えてたりとホラー要素もばっちり
ポケモンリーグではしまキングのクチナシが参加要請を断ったため、キャプテンのアセロラが四天王として登場。戦闘中ぱたぱたと動くのがかわいい。

またZワザの登場により「ゴーストダイブ」「のろい」「うらみ」等の利用価値が上がった。


~第八世代~

なんと霊初の600族であるドラパルトが登場。
新顔はイギリスモチーフのガラルに相応しい紅茶&ティーポットモチーフのポットデス
また、RF限定の新進化形態としてデスマスの新進化形のデスバーン・サニーゴの新進化形のサニゴーンが登場した。
DLC「冠の雪原」では伝説のレイスポスが追加。バドレックスもレイスポスと合体するとゴーストタイプになる。

対戦環境では前作に引き続き猛威を振るうミミッキュ・反則的なステータスや多芸さに加え新要素ダイマックスとの相性のいいドラパルト・サニゴーンが追加されたためにしんかをきせきを装備し超耐久となったRFサニーゴの3者の使用率が高く、
現在の環境ではマスター級を目指すなら対策必須のタイプとして周知されている。

一方前作まで活躍していたギルガルドは種族値が40ダウンするというナーフがなされた上に、ダイマックスとの相性の悪さから数を減らしてしまった。
が、あくまで元が強すぎただけであってガラルには相棒のサザンドラもちゃんといるために引き続き愛用するユーザーも一定数存在する。
メガシンカやZワザ廃止の影響も大きく、特にふゆうまで没収されたゲンガーは激減してしまった。状態異常に強い受け要員というひとつの選択肢を失ったヤミラミにとっても痛手。

ちなみに初代から23年間男性エキスパートトレーナーがマツバしかいないハーレム状態だったのだが、
剣盾では歴代二人目となる男性ジムリーダーオニオンが登場したことでハーレム状態は解消された。
人によってはオニオンもメス扱いしそうだが




【ゴーストタイプの主な使い手】


・一般トレーナー

きとうし
イタコ
オカルトマニア

ジムリーダー


四天王

キクコ
フヨウ
シキミ
アセロラ(キャプテンも兼任)



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最終更新:2020年12月21日 21:40