登録日:2024/10/23 Wed 12:00:00
更新日:2025/02/13 Thu 23:07:19
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事態を重く見た我々は、最大の戦力で迎撃を試みたが、
大型兵器の破壊はおろか、その進攻を止めることすらままならなかった。
【概要】
ネオ・アイザック東部に広がるザーム砂漠の地下で発見された研究所で、
バレーナ社が研究開発を行っていた兵器。
この砂漠には旧時代に起きた
大破壊以前の施設が数多く埋もれているようで、そのような施設で建造されているグレイクラウドもまた旧時代の遺産であるものと思われる。バレーナにとっては格好の研究対象であろう。
この熱心な研究ぶりを不審に思ったネオ・アイザック監督局は視察を受け入れるよう要請するもバレーナはこれを拒否、ついには強制捜査のために派遣した部隊まで全滅させられたことで監督局はレイヴンに対して調査依頼を送信、レイヴンはこの対立構造に関わることになる。
なお、監督局はグレイクラウドを「大型MT」に分類したが、その出自や性能から大破壊以前の技術によって作られている可能性が高いグレイクラウドは、大破壊後にカテゴリとして確立されたMTには該当しないと考えられる。
【性能】
武装は、武器腕のようなグレネードキャノン、8発同時に発射可能な垂直ミサイル、近接防御用のエネルギーマシンガン、これらを左右に1基ずつ合計2基。さらに本体から射出される6機1組のオービットキャノン。
何よりの脅威はグレネードキャノン。
グレネードにあるまじき速度で連射してくる。1度に6連射で左右12発のグレネードが飛んでくるのだ。まともに被弾したらどんな
ガチタンでも消し炭になってしまう。
側面に回り込めば射界から外れるが、グレネードキャノンの射程に入る前にあらかじめ垂直ミサイルを(左右で合計16発)発射するのでそちらが追いかけてくるし、近ければエネルギーマシンガンも浴びせてくる。
真っ向からの撃ち合いなどまず不可能で、地表に顔を出している旧時代の廃墟を遮蔽物に使ってやり過ごさなければ生きのこれない。ただし、オービットキャノンだけは正確にACの頭上を取って攻撃を仕掛けてくるのだが、これは耐えるしかない。エネルギー弾のシャワーを嫌ってグレネードキャノンの射界へ飛び出すなど愚の骨頂である。
さらに、広大な砂漠で距離を置いた状態からミッション開始するためわかりづらいが、機動力も凄まじい。
飛行速度は約600km/h、ACのオーバードブーストより速い。この速度で飛び回ってACを正面に捉え、垂直ミサイルを発射しておいてから接近しつつグレネードキャノンを撃ち込むのがグレイクラウドの基本戦術である。
一方、かの
デヴァステイターのような火力と機動力偏重の前のめりな設計ではなく、耐久力についても極めて優秀。
本体のAPも十分高いが、グレネードキャノンや垂直ミサイルといった武装に関しても独立した部位として扱われており、ロックオン出来る箇所は多数。それらの本体以外の部位をどれだけ破壊しようともグレイクラウドの動きが止まったり鈍くなったりはしないため、本体以外は無駄にロックオンしないよう武器やFCSを選択する必要がある。一応、武器破壊すれば以後攻撃されなくなるものの、本体から射出されるオービットキャノンだけは封じることが出来ない。迂闊は部位破壊は発狂を招く。
走攻守全てがハイレベルな、
どう考えてもAC1機で相手するものではない大型兵器である。
この驚異的な性能を見せつけられた監督局も、レイヴンのACをもってしてもグレイクラウドの「撃破」は不可能だろうと判断し、依頼内容を「強制停止」としているほど。
実際、本体のAPを0にしても爆発四散することなく、ただ破損した外装だけを飛散させた後に横転、墜落してゆくという、独特の撃破演出を見せる。
シリーズにはその後、D-C001-G(
AC3)、MG-AOxx/131α(
AC3SL)、
レビヤタン(N系シリーズ)といった空を飛ぶ大型兵器が続々登場するが、グレイクラウドはそれらの原点にして、後発に決して見劣りしない脅威のメカニズムでもあると言える。
【作中でのグレイクラウド】
ミッション「未確認領域調査」で初登場。
比較的穏健な姿勢を貫いていたバレーナが頑なに視察を拒否し続けていることで、彼らの研究がただごとではないと推測した監督局は、レイヴンに研究施設への侵入と調査を依頼する。
そこでレイヴンが見たものは、建造途中のグレイクラウドであった。
移動こそ出来ないものの武装は既に稼働状態にあり、垂直ミサイル以外を駆使してACを迎撃してくる。
この時点では固定砲台同然なので、火力こそ高いもののACの敵ではないだろう。少なくとも、このミッションを出現させる(達成率を60%以上にする)ほどの腕を持つレイヴンなら。
しかし、ここで諦めるバレーナではなかった。
レイヴンが他の地域で活動している(達成率を80%以上にする)うちに修復、完成させており、ザーム砂漠から発進。
ネオ・アイザックへと進攻する途中で監督局の迎撃部隊を一蹴した後、ミッション「大型兵器撃破」を受けたレイヴンのACと会敵。通常兵器とは比較できぬほどの火力で圧倒しようとする。
本体のみを的確に狙う必要があるので、基本は物陰に隠れて背中から撃つスナイパーのような戦術で立ち向かうことになる。高速で移動するとはいえ大型の兵器なので、普段は出番のない
大型ロケットが効果的。ロックオン出来ないのが不安だというのであれば、本作で大幅強化された
両肩プラズマキャノンを使うといいだろう。
猪突猛進の力押しは通じず、対処法がわからない限り全く勝ち目がない、考えさせられる敵である。
このグレイクラウドとの戦いに勝利したレイヴンは、エンディングを迎えられる最終ミッションとは桁違いの高額報酬(最終ミッション80,000に対し、「大型兵器撃破」で200,000)と、ザーム砂漠近郊エリアのミッションコンプリート報酬としてあの
戒世も使用している頭部パーツ「ZHD-102/ROCK」を手にすることが出来る。
今回の追記修正後は、項目の作成者を割り出し、断固たる処置をとりたい。
いい報告を待っている。
以上。
- 出たよ最強のトラウマ兵器…火力の高さに超高度の飛行は勿論だけど、コイツはとにかくダメコン能力が高すぎてダメージを与えにくいってのが一番厄介な点だと思う。 -- 名無しさん (2024-10-23 14:06:24)
- AC世界におけるMTは大概雑魚として扱われがちだが、こういう大型機があったり、水陸両用機があったりと、必ずしもACより性能が劣る兵器とは限らないんだよな -- 名無しさん (2024-10-23 20:35:56)
- ほとんどのAFはこいつの爪の垢直喰いした方がいいと思う、特に便座 -- 名無しさん (2024-10-23 21:10:36)
- それこそfaにダメコン周りが据え置きで登場したらネクストACでも一筋縄じゃいかない強敵になりそうだな… -- 名無しさん (2024-10-23 21:17:32)
- 障害物活用してタンクか4脚に両肩プラズマキャノンと武器腕のデュアルキャノン積めば引くほど楽に勝てる……こともあるのでそのパターン引くまでリセマラが割と安定だったかな -- 名無しさん (2024-10-23 23:19:46)
- 依頼の言葉からすると、「監督局の最大戦力」<「レイヴン」ということになるが…監督局がふがいないのか、レイヴンがイレギュラーすぎるのか… -- 名無しさん (2024-10-26 00:27:23)
- フロムの巨大兵器史上最高傑作。ACは最強クラスの兵器であっても最強の兵器では決してないと教えてくれる。そしてこれを正面からの殴り合いで倒すのが楽しいんだ。 -- 名無しさん (2025-02-13 23:07:19)
最終更新:2025年02月13日 23:07