登録日:2024/11/03 Sun 22:22:54
更新日:2025/01/17 Fri 18:59:52
所要時間:約 9 分で読めます
■概要
日本一ソフトウェア社内で毎年開催されている(いた)、全社員から企画を募る"日本一企画祭"により選出され制作されたゲーム。
公式のゲームジャンル「金の力で全てを解決するアクションRPG」と謳っているだけあり、金(ゲーム中の表記はG)にものをいわせて立ち塞がる敵を
買収、
罠(レリック)の無力化、さらにはそれを使役して敵を退け突き進んでいく。さらに金の力で
奇跡を起こすこともでき、攻撃や回復どころかゲームオーバーすらなかったことにするなど、様々なことができる。
買収できる敵は(ネームドボス以外)全てと言って良く、罠は全て買収可能。保有できる資金額は日本一ソフトウェアらしく結構多額(約10億)。
アクションそのものはオーソドックスではあるが、このシステムが加わることにより多彩な攻略ができる。
なおステージは数種類のマップの使い回し(移動経路を柵で封鎖し、敵の種類も配置も変わっているので言うほどひどくは無いが)
■ストーリー
資本主義が席巻するこの世界で、かつて悪徳金融によってプリンセスの住んでいた国は滅ぼされた。
"金こそが全て"となった行き過ぎた資本主義の世界。プリンセスは不思議な電卓を手に、金の力を振りかざして悪徳金融業者「ドラゴローン一家」への
復讐を始めるのだった…。
■キャラクター
★主人公
(プレイアブルキャラクター。本項で特筆無い限り、主人公の表記はこの2名を指す。)
プリンセス
祖国を失い、金しか信じない現実主義者。昔は心優しく周囲に笑顔を振りまく少女であったが、親の借金によって家族も祖国も失ってしまった。その表情は親を失った怒りからか、常に眉間にしわが寄っている。
悪徳金融業者ドラゴローン一家への復讐のため、所持した
電卓をフル活用して敵(ザコ)、レリックを買収して使役し突き進んでいく。いわゆる物言わぬ
主人公。
イザベラ
第4章より加入し復讐のお手伝いをしてくれる。
プリンセスの親戚のおねえさんで、生まれつきの筋金入りの
ゾンビ。
一目惚れが激しく、特にセバスチャンをダーリンと呼びしつこく迫っている。
死臭病のため強烈な腐臭を常にまとっており、並の人間なら一嗅ぎで卒倒させるほどの威力。本人もそのことを激しく気にしている。ドラゴローン金融も攫ったはいいものの、その臭いには耐えきれず、やむを得ず冷蔵庫に封印し、持て余していた。
加入後のある出来事により、その体臭は大きく改善。(最終(臭)兵器→汗をかくと、牛乳を拭いた雑巾レベル)
独特の攻撃方法を持つ(噛みつき、爆弾設置、スライディング等)。イザベラも敵/罠の買収や使役は可能だが、方法はプリンセスとは異なる。銭奇跡は使用不可。
★主人公以外の主要キャラクターほか
・セバスチャン
プリンセスの幼少期からお世話をしていた執事。ミヤマクワガタのオス。敵勢力からは
G呼ばわりされることも。戦闘能力は殆ど無く基本的にプリンセス任せの口先番長だが、その愛国心と勇気は確か。
・ドラゴローン金融
総資産100兆Gを有する大手金融業者。実は広域指定
暴力団「ドラゴローン一家」であり、その金は
詐欺まがいの手法で巻き上げた金。
プリンセスの親および祖国を破滅させた主因。ドラゴローン社長を筆頭に、大幹部ドラゴンボマー、幹部ホークドラゴン、ナーガキング、ウーズ、ウロドロスと強敵揃い。
プリンセスの親の子を思う気持ちを利用し、儲け話を持ちかけた。当然いつまでもうまくいくわけではなく、いずれ破滅することを見越して高額の儲け話を持ちかけ続け、ついには破滅させた。
銭神の妻が襲ってきた際は、敵の敵は味方ということで一時的に協力関係になる。
・銭神
資本主義の権化で、この世界で絶大な力を持つ金の神様。しかし世間体は気にする。こづかい制でギャンブル好き。
祖国を失ったプリンセスの前に現れ、不思議な力を持つ電卓を授けた。
ことある毎に降臨し、ドラゴローン金融と対抗する方法をアドバイスする。
ドラゴローン社長が敗北したあと正体を現し、プリンセス一行に対して宣戦布告。金の力でモンスターを買収して味方に付けて挑んでくる。
終盤では銭神自らボスとして君臨。その力でこちらが買収したレリックを取り返し、銭奇跡の力を使うなど、プリンセスに与えた電卓の力を存分に発揮して戦いを挑んでくる。
・銭神の妻(Wife of Zenigami)
銭神の妻。銭神が敗北した後に突如現れ、銭神に代わりプリンセス一行に戦いを挑んでくる。実は銭神に比べケチくさい。カカア天下。
もちろん最後は自らボスとして銭神同様の力を発揮して戦いを挑んでくるが、分身もでき、戦闘能力は銭神以上。
なぜこのような苛烈な性格になったかというと…(後述)
・銭神の息子
銭神およびその妻の子。銭神夫妻から生まれたとは考えられないほどできた子。
銭神一家は神としては新参者であり、他の神に疎まれる状況だった。夫妻は息子を守るため非情となり、資本主義の力を駆使して他の神を追いやり、この世界で高位の神として君臨していた。
全ては息子を思いやるが上でとった行動であり、プリンセス一行に金では買えないもの(=息子)があることを教えられ、反省し金を稼ぐだけのために動いていた行動そのものを改めることとなった。
■主なゲームシステム
・電卓
買収に使用するアイテム。銭神がプリンセスに貸し与えた、不思議な力を持つ電卓。
実はプリンセスの先祖が転生した姿。使いすぎると赤く変色し、電卓の所持者を乗っ取ってしまう。
・買収
このゲームの肝となるシステム。プリンセス,イザベラ共に使用可能だが、その方法は異なる。
プリンセス |
電卓で金額を指定後、買収対象を選択して買収。金額は任意入力のため、必要最小金額以上で買収可能。 |
イザベラ |
前方扇形小範囲に買収エリアを展開、範囲内に入った敵/罠を買収。金額は自動で必要最小金額が設定される。 |
資金さえあれば、NPCとステージボスを除くあらゆる敵(ザコ)を買収し、またその力を使役して敵を攻撃したり、自身を回復できたりする。
また罠も買収でき、つい先ほどまでダメージを与えてくる存在だったものが逆に敵にダメージを与えられるようになるのは爽快。
同時に使役出るキャラクター/罠は1つのみであり、使役可能な状態で他のものを買収すると上書きされる。また一度買収するとインターバルが必要。
なおプリンセス操作時、買収に必要な最低金額以上を支払っても買収できるが、能力等は最低金額での買収と全く同じなので、超過分は無駄金。テンキー入力で時間がかかる(タッチ入力可)ので、適当に多い金額を入力して買収して危機回避するのも一つの手。
・銭奇跡
このゲームの肝となるシステムその2。プリンセスのみ使用可能。
掛けた金額によって様々な奇跡を起こせる。単純に
ダメージを与えるものから、
バフデバフ付与、回復、資金獲得、果てはボスへの
アンブッシュ、
ゲームオーバー回避もできる。使用した金額が少ないと意味の無い奇跡も…。
注意点は奇跡の選択肢が3種類であり、もし必要な選択肢が出なくても金額を決定した時点でお金を持ってかれる。また再度使用可能になるまでは一定のインターバルが必要。(一応、状況に応じた選択肢は出やすくなっている)
・武器防具
ステージ攻略時に買収したキャラクター(王国民)/罠(レリック)の数と資金、銭神像の獲得数に応じて開発可能となる武器防具。
それぞれ攻撃力、防御力、
奥義、1ステージで獲得・所持可能な資金の上限(簡単に言えば
財布の容量)が定められている。
強い装備は財布の容量が小さかったり、攻撃力または防御力に特化したものなど特徴は様々。奥義もバリエーションに富んでいる。
なんと78種類もあり、装備名、奥義名は必見。
奥義は練習が可能であり、その際は
大塚芳忠氏の
ナレーション付きで奥深い(ようなそうでも無いような)奥義の説明がされるため、こちらも一見の価値あり。ちなみにこの練習中は買収/銭奇跡の練習もできる。
奥義はプリンセス、イザベラともに使用可能。
・スキルポイント
装備とは別にプリンセス、イザベラの固有能力を上昇させることができるポイント。特殊能力を付与することもできる。
ポイントは2人で共有かつ有限なため、よく考えて付与する必要がある。
…まあゲーム終盤になると金で振り直し可能なので、操作する方に合わせて全振りでOK。
・時間
各ステージ攻略中は60分の時間制限があり、使い切ると強制的にゲームオーバー。なお銭奇跡で巻き戻し(=実質的な延長)が可能。
まあ最終ステージを除き60分を使い切ることはまず無い。
・罠(レリック)
俗に言う罠、固定砲台。各ステージ毎に数種類が設置されており、操作キャラに牙をむいてくる。
買収するとそのレリックを使役して敵にダメージを与えることができる。もちろん操作キャラには影響しない。
レリックもバリエーションに富んでおり、単純にその場を攻撃するもの、直線上をなぎ払うもの、範囲攻撃をするものなど様々なものがある。
レリックの名前もかっこいいものが多く、必見。
なお随所に設置された回復陣もレリックの一種であり、買収しないと使用できない。
・評価
各ステージは一定範囲毎に敵の出現エリアが決められており、その戦闘時の内容(経過時間、被ダメージ、獲得資金)に応じてそのエリアの評価が、またステージを通しての評価が決まる。
なお
ゲームオーバーになり
コンティニューした場合はステージ評価は最低値D固定。
追記修正は1000万G以上の資金を持っている人がお願いします。
- 電卓本当に使えるの凄い -- 名無しさん (2024-11-03 23:50:04)
- 面白そうだな… -- 名無しさん (2024-11-04 08:50:18)
- 日本一ソフトウェアにありがちな、着眼点はいいけどそれ以外がダメなゲーム。 -- 名無しさん (2024-11-04 17:50:12)
- 電卓としても使える記事は初めて見たぞ -- 名無しさん (2024-11-04 18:41:17)
- ルピじい「この手があったか……」 -- 名無しさん (2024-11-04 18:42:44)
最終更新:2025年01月17日 18:59