登録日:2024/11/10 (日) 16:24:00
更新日:2025/03/08 Sat 14:02:15
所要時間:約 40 分で読めます
WARNING!
この項目は男性同性愛者向けのアダルトゲームについて取り扱っております。
耐性のない方、対象年齢に満たない方はブラウザバックを推奨します
男たちの絆が紡ぐ、新たな冒険譚!!
共感できる「推し」が見つかるRPG
「クレイヴ・サーガ 神絆の導師」は、DMM GAMES/FANZA GAMESより配信中のブラウザゲーム。
●目次
概要
2023年2月16日よりDMM GAMESにて配信開始。公式略称は「クレサガ」。
同時にFANZA GAMESでも「クレイヴ・サーガX」として成人向け描写を含むバージョンが配信されている。
両作はセーブデータを共有しており、いつでも切り替えて遊ぶことが可能。
特徴
本作の最大の特徴は、DMM GAMES/FANZA GAMESでは初の純然たるゲイ向けゲームであるという点。
単に男性同性愛を取り扱っているというだけであれば「Bloody Chain(サービス終了済)」や「NU:カーニバル」など前例が存在するが、これらはいずれも女性プレイヤーを想定したいわゆる『腐向け』の作品であり、登場するキャラクターも概ね見目麗しい美青年がほとんどである。
一方、本作はいわゆる『イカニモ系』の屈強な男性をはじめデブ、ショタ、ケモノ、老人といった様々な属性のキャラクターが登場し、「二丁目に捨てるものなし」との言を象徴するかの如く入り乱れる。多種多様な嗜好を持つゲイへのアピールに余念のない作品である。
また、舞台となる異世界には男しかいない設定であり、男性同士の性行為がごく当然のものとして行われる。ゲイ向け創作において「女性が登場しない」のはありふれたことだが、「そもそも女性が存在しない」という設定まで行われている例はそう多くはないため、これも本作の特色の一つといえる。
プレイヤーが使用可能なキャラクター全員に『寝室』と呼ばれるR-18シーンが最低一つ用意されており、『クレサガX』で閲覧可能。閲覧に必要な育成素材もそう多くはないので、キャラクターを入手さえしてしまえば拝むのは容易い。キャラクターを入手するのが一番大変なのだが
また、メインストーリー(後述)の各章にもR-18シーンが挿入される。こちらはキャラクターの所有にかかわらず閲覧可能。
ガチャ限定のごく少数のキャラクターのみではあるがキャラクターボイスが実装されており、戦闘中やタイトル、ホーム画面は勿論寝室でもしっかり喋る(喘ぐ)。また、ガチャ限定の一部キャラクターの寝室には簡素なアニメーション演出も実装されている。
本作がDMM GAMES初のゲイ向けゲームであることは先述の通りだが、DMM GAMES以外のプラットフォームからリリースされている基本無料ゲームも含めると「ゲイ向けである」ということ自体は実はそう真新しいことではない。海外発の「Gaydorado」や「サンクタス戦記 -GYEE-」、無名のインディーズメーカーからのリリースながら高い人気を誇る「龍脈のアナザーエイドスR」など先達はそれなりにおり、これらのゲームと比べるとクレサガはむしろ新参者の部類に入る。
また、『ゲイ向け』からは少々ズレるものの、ゲイを内包するLGBT層をターゲットとしていると明言している基本無料ゲームに「
東京放課後サモナーズ」や「
LIVE A HERO!」といった作品がある。運営会社「ライフワンダーズ」の前身がゲイ向け創作を主とする同人サークル「四畳半的生活」だったという経緯もあって、これらの作品もゲイからの支持が厚く、ゲイに愛好されるゲームとしてはクレサガの先達にあたるといえる。
プロモーション
本作はプロモーションにもかなり気合を入れており、他のDMM GAMES作品同様web上に幅広く広告を展開しているほか、一時はYouTubeにも広告出稿をしていたことがある。メインターゲットであるゲイに向けてのプロモーションは特に盛んで、ゲイバーやゲイナイトとのコラボ、マッチングアプリへの広告出稿、同人イベントへの参加など様々な展開を行っている。
アクリルスタンドや缶バッチなどのグッズ類の展開も豊富で、先述の同人イベントやFANZA SHOPでの直販、通販、FANZAくじなど販路は多岐にわたる。コラボグッズも数多く、先述のゲイバーとのコラボで発売されたTシャツや、キャラクターがプリントされたケーキやマカロン、果ては酒(ビール5種、こも樽1種)まで発売されている。
物語
主人公は、いたって平凡な毎日を生きるちょっとオタクなゲイのサラリーマン。
剣と魔法の世界で仲間と冒険する夢を繰り返し見ていた彼は、ある日子供を助けるためにトラックに轢かれ命を落とす。
原神王アルケーの導きによって男だけの異世界・ヴェストリアに転生した主人公は、世界を救う「導師」として、天使や悪魔の脅威から人々を守る結界を展開するため旅に出る。
道中で出会う仲間たちを魂友とし、原神王の力が宿る神器を味方につけながら、主人公たちは混迷するヴェストリアの大地を突き進む。
ゲームシステム
敵味方がスピード順に行動するコマンド選択式ターン制RPG。
プレイヤーは魂友5人・神器5体からなる部隊を編成し、各魂友へのコマンド指示と神器召喚のタイミング指定を行う。
魂友・神器には「炎・水・風・土」の四竦みと「光・闇」の相反からなる6種の属性が設定されており、基本的には同じ属性の魂友・神器を同じ部隊に編成することでより高い相乗効果が得られる。
また、魂友・神器は攻撃の種類によって物理タイプと魔法タイプに分かれており、前者は攻撃力(ATK)、後者は魔法攻撃力(MATK)を参照する。
戦闘指示は手動操作だけでなく、オートで行うこともできる。神絆スキル発動や神器召喚のタイミングを設定することも可能。周回数を多く要求されるゲームなので、基本的にはオート任せでマルチタスクを決め込みたいところだが、オート機能は敵味方の細かい状況まで考えて行動してくれるわけではないので、一定条件で特殊な行動をする強敵を相手取る際はオート任せにせず手動操作に切り替えるとよい。
最大5人まで編成可能。戦場に常駐してスピード順に攻撃を行う。
それぞれ固有のパッシブスキルを持っており、属性や得意な武器種別に応じて強化効果が得られる。スキルの中には特定の状態異常に陥った敵への特攻効果や、ターンごとに自身の攻撃力が上昇するなどの特殊なものもある。
毎ターンごとに通常攻撃の他、固有の専用武器1つと、交換可能な武器枠2つのアビリティを使用可能。魂友ごとに得意な武器種別が(ごく僅かな例外を除き)二種設定されており、得意な種別の武器を持たせることでアビリティの威力が増す。
また、こうした各種行動によって蓄積される神絆ゲージを消費することで、強力な神絆スキルを発動することもできる。
なお、武器アビリティはこの手のゲームにありがちなクールタイム制ではなく回数制。長期戦になるとアビリティの使用回数が枯渇してジリ貧になりがちだが、神器の中にはアビリティの使用回数を回復したり、回数消費をなくすスキルを持っているものがあるため、それらを用いてうまくカバーしたい。
魂友のレアリティはR・SR・SSRに分かれ、基本的にSSRを用いて戦うことになる。SRはSSRが手に入るまでの繋ぎとしてならば起用の余地があるが、Rは余りにもステータスが貧弱かつスキルもアビリティも振るわないため、せいぜい数合わせで投入するくらいしか使いようがない。レアリティRの魂友は寝室観賞用と割り切ろう。
ちなみに、魂友・神器いずれも基本的に寝室は1種類だが、SSRの魂友のみ寝室が2種類ある。
最大5体まで編成可能。
戦闘中任意のタイミングで召喚することで、強力な神器スキルを発動した上、規定ターンの間だけ戦場に残留して魂友たちと共にアビリティによる攻撃(付加効果あり)を行う。
通常のバトルでは基本的に部隊の先頭に編成した神器とフレンドからレンタルした神器の2体のみが召喚可能だが、後述するいくつかのコンテンツでは複数体の神器を召喚できる。
召喚中に発動する神器効果と、部隊全体に影響を及ぼすパッシブスキルを所有している。前者は特定種類のアビリティで攻撃した際のヒット数に応じて発生する「コンボ」の数に応じて攻撃の威力を増していくものであり、より効率よくダメージを与えるためにはコンボ条件に沿ったアビリティ攻撃やそのヒット数の工夫が必要不可欠となる。
召喚回数は基本バトル中1回限りだが、ごく一部の神器のみ2回召喚可能。2回召喚可能な神器は戦場に留まるターンこそ短いが、召喚する度に神器スキルを発動でき、コンボに応じた攻撃強化の倍率も高い。
神器のレアリティはSR・SSRの2種。こちらも可能であればSSRで揃えたいところだが、神器は魂友に比べてガチャからの排出確率が低く設定されているうえ天井も高い(後述)。そのため、運よく魂友がSSRで染められるようになっても、神器がSR混じりのまま……という状態になりがち。
もっとも、属性や武器種別を魂友と揃えられるのであれば下手なSSR神器を入れるよりSR神器を入れた方が火力が出る場合もあるので、SSR染めに拘らず部隊に最も適切な編成を探すのが吉。
魂友に最大2つ持たせることができ、武器ごとに固有のアビリティを発動できる。先述の通り回数制で、使い切るとそのバトルの間は使用できなくなる。また、武器にも固有のステータスがあり、戦闘中は魂友のステータスに上乗せされる。
武器にも6属性のうちいずれか1つの属性が割り振られており、敵に攻撃する際の属性は魂友ではなく武器のものが反映されるので、戦力が整わないうちは別属性の魂友に敵の苦手な属性の武器を持たせてパーティに加えるというのも一つの手。
武器にはN・R・SR・SSRの4つのレアリティがあり、イベント報酬やチケットで回せる『武器ガチャ』から入手する。また、ガチャから排出される魂友・神器に紐付いた同レアリティの武器もあり、ウェポンクエストでドロップする武器の欠片を一定数集めることで獲得できる。
また、武器ガチャから稀に排出される『アルケティック武器』やギルド団結武闘祭の報酬と交換できる『天魔シリーズ武器』、極致絆成武闘宴の報酬ガチャチケで入手できる『百幻獣王シリーズ』などのSSR武器は特に強力。
コンテンツ
戦闘を伴うコンテンツにはAP、レイドバトルの救援にはRPというポイントを使用する。いずれも時間経過でプレイヤーランクに応じた上限まで回復するほか、APは『スタミナ薬』、RPは『レイドドリンク』で一定量の即時回復が可能。
指定した回数フルオートで周回してくれる『自動周回』機能があるほか、レイドバトル以外の戦闘はスキップチケットを消費してのスキップや、APを最大4倍消費することでその分の報酬をまとめて得る『APブースト』も可能。ただし、APブーストはスキップや自動周回とは併用不可。
メインストーリー
主人公と仲間たちが冒険の旅を繰り広げる、本作の物語の中心となるシナリオを楽しめるコンテンツ。
ストーリーの進行度ごとに戦闘が挟まるこの手のゲームにはありがちな構成だが、戦闘はさして難しくないためサクサク読み進めることができる。
章をクリアすると、難易度が上昇したハードモードが解放される。
また、ストーリーの戦闘パートを周回することで入手できる『スフィア』は、SR魂友や各種アイテムと交換可能。
レイドバトル
メインストーリーの進行と共に解放されるコンテンツ。
エクスカリバーをはじめとする6属性・6体の神器を相手に多数のプレイヤーが同時に戦闘を行う。
難易度・属性によって異なる『レイドスフィア』を獲得でき、SSR神器や新規エピソードの解放権、限界突破用アイテムと交換可能。
どのアイテムもかなりの量のレイドスフィアを必要とするため、否が応でも積極的な周回が求められる。本作のプレイ時間の多くはこのレイドバトルに割かれるといっても過言ではないだろう。
幸い、救援用のポイント減少・ドロップ数倍加などのキャンペーンも定期的に行われているため、そうした好機を逃さず周回すれば幾分楽になる。
2025年3月以降、天樹十二聖のメンバー6人を相手に戦う新たなレイドバトルが随時実装予定。こちらの報酬は神器ではなく、SSR魂友と交換可能。
トレーニングルーム
魂友や神器・武器の強化に必要な強化素材を獲得できるデイリーや素材探索、トレジャーハントといったクエストがまとめられたコンテンツ。
コロセウムや特別武技研鑽競技会といった高難度クエストも用意されており、上級者の腕試しにもってこい。報酬も豪華なので、実力がついてきたら積極的に挑戦してみよう。
ウェポンクエスト
ガチャから排出される魂友・神器にそれぞれ紐付けられた武器を獲得するためのクエスト。
周回するとその武器の欠片が手に入り、一定数の欠片を集めることで武器と交換できる。
一周ごとの消費APがかなり重めで、まともに周回するとスタミナ薬を多数消費してしまう。レイド同様、キャンペーン開催中に回ると効率的。
仗魂鍛覇
レイド報酬で交換可能な6体の神器にEXCEEDスキル(後述)を習得させるためのクエスト。
一日に3回ずつ回復する挑戦回数を用いて挑み、勝利すると得られるポイントを貯めることでEXCEEDスキル習得用のアイテムを獲得できる。
最大Lv15までのステージが存在するが、Lv10の時点でかなりの高難易度であり、最大のLv15ともなるといかなる熟練者でも苦戦は免れない。
挑戦回数は最高20回でカンストしてしまうため、自分の実力でクリアできる限界ギリギリのレベルを日々コツコツと周回していく必要がある。
イベント
- 月次イベント
- 毎月月末~翌月中旬まで開催される定例イベント。毎回新規のSR魂友が配布される。
- 海水浴やクリスマス、正月など、開催時期の季節行事を題材に、物語の主軸を離れた番外編的なストーリーが展開される。
- 2025年2月末以降はSR魂友配布が廃止され、代わりに過去のイベントで配布されたSR魂友をSSRへ昇格させることが可能となるアイテムが配布される。また、既存キャラのR-18シーンの閲覧権も新たに配布されるようになる。
- 降臨戦
- 毎回異なる神器を相手にレイドバトルを行い、強化素材などの景品が詰まったボックスガチャを回しまくるイベント。
- レイドバトルの相手として登場する神器がSRとして配布されるほか、ガチャやミッションの報酬としてSR・SSR武器も獲得できる。
- ボックスガチャの中身にはプラチナガチャチケットも含まれ、ボックス数の上限もないため、根気があればいくらでも恒常ガチャを回し続けることができるなかなか太っ腹なイベント。
- 昇華練武
- 各属性に恒久的に強化効果をもたらす『マスターレベル』を上昇させるためのクエスト。
- イベント終了後すぐに恒常化されるため、開催期間を逃してもプレイ可能。ただし、イベントとして開催されている間はボックスガチャを回すための報酬がもらえる他、一部のキャラクターに特攻効果が乗るため、なるべくならイベント期間中に攻略したい。
- 武技研鑽競技会
- 特定の相手とのバトルでスコアアタックを行い、その点数でプレイヤー同士が競うランキングイベント。
- 現在は開催されておらず、後述の極致絆成武闘宴が代わりに開催されている。
- 極致絆成武闘宴
- 武技研鑽競技会に代わって開催されるようになったランキングイベント。
- バトルのターン数が短縮された一方、ダメージ上限が上昇しているため、武技研鑽競技会とはまた違った戦略が要求される。
- ギルド団結武闘祭
- 最高30人のプレイヤーが組んだギルド全体でスコアアタックを行い、ギルド同士で競うランキングイベント。
- ギルドに参加していなくてもスコアアタック自体は可能だが、その場合ギルド全体のスコアに応じた報酬は非常に取りづらくなる。
- 開催当初は目玉報酬の取得がガチャによるランダム要素になっていたり、報酬取得のために必要なスコアのハードルが高すぎるなど調整不足が目立ったが、現在は改善している。
ガチャ
原神石と呼ばれる課金アイテムで回すことができる。
原神石には無料配布されるものと有償で入手するものがあり、後者でしか回せないガチャもあるので注意が必要。
また、そもそも原神石では回せず、DMMポイントによる直接購入限定のガチャもある。
天井は『魂友150連、神器200連』とこの手のゲームの中では比較的軽い方。
額面の2倍量の原神石を得られるお得なパックが頻繁に売られている上、無料配布される石の量も多いため、計画的に石を貯めていけば微課金でも天井はそう難しくない。
ただし、キャラクター追加のペースが非常に速いゲームであるため、引くガチャを上手く取捨選択しないと財布にごっそりダメージを喰らいかねない。
ガチャの種類
輩出されるキャラクターの差異によって下記のように分類される。
下記の分類に当てはまらない属性ごとのピックアップガチャや、通常よりも天井が下がった廉価ガチャ、選択したSSRを確定入手できるセレクトガチャなども随時開催されている。
- プラチナガチャ
- いわゆる『恒常』ガチャ。後述する限定ガチャの内容はいずれも含まれない。
- 先述の通り降臨戦や昇華練武でもらえるチケットで回せるため、原神石で回すのはあまりおすすめできない。
- イベント限定ガチャ
- 月次イベントごとに開催される期間限定ガチャ。イベントに関連した限定キャラクターが排出される。
- 他の限定ガチャに比べて復刻の機会が豊富で、廉価ガチャやセレクトガチャの対象にもなるので、逃しても再入手の機会は多い。
- 2024年11月末以降は必ずアニメ演出を含む寝室が実装されるようになった。また、2025年2月末以降はボイス付きのキャラクターの実装が増えることがアナウンスされている。
- 章限定ガチャ
- メインストーリーの新章更新に合わせて開催される期間限定ガチャ。新章に登場するキャラクターや、以前の章限定ガチャのキャラクターが排出される。
- 章限定ガチャのキャラクターは章限定ガチャからのみ排出されるため、復刻・再入手の機会が非常に少ない。全力でぶん回すべきガチャその一。
- 天使・悪魔ガチャ
- ギルド団結武闘祭に合わせて開催される期間限定ガチャ。メインストーリーで戦った天使や悪魔が魂友として登場する。
- 天使・悪魔は天使・悪魔ガチャからのみ排出されるため、章限定ガチャ同様復刻・再入手の機会に乏しい。全力でぶん回すべきガチャその二。
- 業物シリーズガチャ
- 極致絆成武闘宴に合わせて開催される期間限定ガチャ。控えの神器のアビリティを含んだ超強力な攻撃・EXCEEDスキルを発動できる特別な神器『業物シリーズ』が排出される。
- 業物シリーズの神器は業物シリーズガチャですら復刻されず、再入手の機会が一切ない。全力でぶん回すべきガチャその三(最優先)。
登場人物
主人公一行
主人公
キャラクターデザイン:SUV
「困っている人がいる。そんな人を目の前にしてほっとけないよ!」
本作の主人公。名前はプレイヤーネームによって変動するが、不適切な語句等が含まれる場合の置換名として
イサムという名前が使用されているため、おそらくこれがデフォルトの名前と思われる。
現実世界で営業職に就くさえないサラリーマンだったが、車に撥ねられそうになった子供を庇って首を折り死亡。原神王アルケーによってヴェストリアに転生させられ、世界を救う導師として冒険の旅に出ることになる。
どうしようもないお人よしで、人の悩みや苦しみを放っておけない性質。悪行には果敢に立ち向かう一方、たとえ対立する相手であっても可能な限りその心情を汲み取ろうとする優しい一面も持ち合わせている。
転生前から生粋のゲイであり、相手が
ガチムチの大男だろうが
儚げな美少年だろうが問答無用で発情する
無限大のストライクゾーンを誇る。作中での言動を見るに転生前にも
ハッテン場などでの夜遊びに興じていたフシがあり、一部の寝室イベントによればヴェストリアでも性感マッサージ通いやクルージングスポットでの男漁りに勤しんでいるらしい。
ファンタジー系のRPGを好むオタクでもあり、その受け売りで世界中の伝説や神話にやたら詳しい。神器の元になった伝説や神話が日本神話や名刀といった日本の事柄から
ギリシャ神話や
三国志のような海外の神話・史記、果てはフィンランドの叙事詩「カレワラ」に至るまで多岐にわたっているのも、ひとえに彼の
異常なまでの知識量によるものである。
どんなゲームで遊んでたんだこいつ
武器は勇者の剣……などではなく
一振りのナイフ。ナイフを逆手に構えて敵の懐に飛び込む大胆不敵な戦闘スタイルを取る。学生の頃に柔道を嗜んでいたため体術も巧みで、足払いなどの小技も使いこなす。
サービス開始当初に実装されていたキャラクターの寝室やメインストーリーのR-18シーンではやけに言動がオラついており、あらゆる男に鼻の下を伸ばす節操のなさや、世界の危機を前にしているとは思えない緊張感の薄さも相俟って、プレイヤーから『言動が不快』と批判されることが多かった。この点については後に改善されており、新規実装される寝室での言動がややマイルドになったり、寝室への登場自体が減少傾向にあるほか、メインストーリーでの言動も『愛する人々や世界のために命を懸けて戦う』正統派の主役を演じる方向にシフトしている。
その方針転換ぶりたるや、メインストーリー9章で転生当初の自分を「男だけの世界で浮かれていた(意訳)」と振り返るシーンが存在するほど。
ゲーム上は開始当初から所有している光属性のSR魂友として登場。物理攻撃に特化した性能を持ち、SSRが揃うまでの繋ぎとしてはそれなりに優秀。
ザラエルおよびトゥストラの死後、裁定者の罠により誘い出されたアルケーが囚われの身となったことにより、導師としての力を失ってしまう。仲間の魂友や神器も神力を失い、裁定者の傀儡である天使ファティムエルや悪魔マリハヴァトに抵抗することすらできずに殺害されそうになるが、自ら命を絶ったアルケーの神の力を受け継ぐことで、覚醒 主人公となってパワーアップした。
覚醒後の鎧には仲間たちを思わせる意匠が取り入れられており、戦いの中で培った彼らとの絆を想起させるデザインとなっている。また、武器もいかにも勇者らしい長剣に変化し、ようやく主人公っぽい見た目になった。
ゲーム上でも、SR主人公に交換アイテムを用いることでSSRへと覚醒させることが可能。総戦力はガチャ産キャラには及ばないものの、味方を強化する強力なパッシブスキルを所有しており、光属性物理パーティの主力として十分戦っていける性能を誇る。
なお、他のSSR覚醒が可能なSR魂友と異なり、覚醒に伴って酒場と寝室が1つずつ増える。さすが主人公。
オルトー
キャラクターデザイン:ガロウ好き
「わしこそは原神王の遣いにして導きの精霊、その名も高きオルトーじゃ!」
導師の旅路を導く使命を帯びて原神王によって遣わされた導きの精霊。マスコットじみた小動物の見かけをしているが、一人称は「わし」、語尾には「~じゃ」をつけるなど口調は爺臭い。
1000年前に初代導師ヴァルナと共に世界を救ったと自称しているが、その存在はあまり知られておらず、普段から偉そうにしている割にたいして役に立たない賑やかし担当。
ただし、主人公同様徐々にキャラクターの方針転換が図られており、メインストーリー6章以降は主人公一行を救う大活躍をしたり、亡きヴァルナの縁者としみじみ語らったりと、物語上重要な役割を果たす場面も増えている。
ミニゲーム『オルトーといっしょ!』では彼の旅路や仲間に対する感想を聞けるほか、毎日一回彼にハンバーガーや酒を振る舞うことで親交を深め、その度合いに応じたガチャチケットをもらうことができる。
アルケーとのつながりを断ち切られたために導師としての力を失った主人公を必死に庇おうとするが、ファティムエルに為す術なく叩きのめされてしまう。助太刀に入ったアルケーの僕・ゼルファングに促されて祈りを捧げたことが引き金となってアルケーは絶命するが、あえて死を選ぶことで裁定者の拘束を振り払ったアルケーから継承された力によって人間(獣人)の姿へまさかの巨大化変身。魂絆導精霊 オルトーとなり、仲間たちの武器をコピーして振るう能力・ソウルリンクを自在に使いこなす頼もしい戦力となった。ついでに元々なかったチ○ポが生えたのでセックスもできるようになった。
変身はオルトーの意思によりいつでも可能だが、体力を消耗するので長い間変身することはできない。また、主人公の覚醒はオルトーの変身に連動している。
なお、魂絆導精霊 オルトーは風属性のSSR章限定キャラとして実装されており、もちろん寝室もある。
エクスカリバー
キャラクターデザイン:SUV
「私はマスターをお守りするための剣、マスターの道を切り開くための剣だ。」
主人公が最初に覚醒させた神器。通称『エクス』。
オオカミ族の村で代々守られていた伝説の聖剣が、主人公の知識にある聖剣
エクスカリバーのイメージから騎士の姿となって覚醒した。
主人公を『マスター』と呼び慕い、絶対の忠誠を誓う頼もしい仲間。一方、主人公への深すぎる愛のため、主人公に近付く男に無理矢理にでも張り合う悪い癖がある。
覚醒したばかりということもあって自分勝手で幼稚な一面もあり、他人の事情を慮ることが苦手だったが、旅の中で次第に成長し、仲間との協調性を育みつつある。
あらゆる剣士に引けを取らない剣の達人で、腕前はもちろん観察眼も優れており、その目敏さはハクマの太刀筋の欠点と改善策を容易く見抜くほど。ただし、剣術以外のことはめっぽう苦手。
主人公のハーレム要員その一。厳めしい黄金の鎧を纏っているが、腰鎧の下ははいてないらしい。
ゲーム上はストーリー進行で入手できる光属性のSSR神器として登場。レイドバトルや仗魂鍛覇の報酬による強化が可能で、最終的にはEXCEEDスキルも習得できるので、多くのプレイヤーが長らくお世話になることだろう。
属性違いの限定SSRが1種(裸エプロン)実装されているほか、ストーリー上で一時敵に回った際の特別な姿が章限定SSRとして実装されている。
ハクマ
キャラクターデザイン:まと
「オオカミ族のハクマ、あんたの爪となり牙となって共に戦場を駆け抜けることを誓おう!」
真面目で使命感の強いオオカミ族の青年。現族長オグマの後を継ぐ次期族長候補として期待されている。
何事も自分一人で解決しようと抱え込んでばかりいたが、主人公との交流を経て仲間と力を合わせることの大切さを知り、神絆覚醒して仲間に加わった。
槍術が得意で、槍から炎を放つ技も使いこなす。
主人公のハーレム要員その二。主人公に対してはやや
ツンデレ気味にアプローチしており、エクスとは恋敵として競い合う良きライバル。
出会う男に手当たり次第にちょっかいを出す主人公にキレて「
何やってんだあんたは」と怒鳴るのがお約束。ただ、先述の通り主人公の性格描写が方針転換したこともあり、最近はあまり怒鳴っていない。
ゲーム上はストーリー進行で入手できる炎属性のSR魂友として登場。
また、属性違いの限定SSRも2種(水着、節分の扮装)実装されている。
ガブ
キャラクターデザイン:北
イザリオ教の僧侶として修業に励む熊獣人の少年。心優しい気配り上手で、誰にでも温厚な態度で接する博愛主義者。
読書が趣味で、読み漁った本から得た豊富な知識で一行の知恵袋としても活躍する。
通っていた図書館の司書として親しく交流していた年上の友人レマイアスが悪魔に従う暗殺者集団ハシサラームの一員であったことを知り、彼の真意を確かめるため、そして彼ともう一度心を通わせるために主人公の仲間に加わる。
実は酒乱で、酔っ払うと途端に開放的な性格になる。また、床の上では乳首が非常に弱い。
風を操る魔法や治癒魔法を会得しており、戦いにおいては後方支援が主な役目。同じく援護に長けたシュミエルと連携する場面がたびたび見られる。
主人公のハーレム要員その三……と思いきや、「僕は仲間のみんなが好き(意訳)」と公言して憚らず、エクスらの恋の鞘当てをひっかき回すような言動をするなど、主人公への好意のほどはイマイチ読めない。
また、端々でレマイアスにも好意を寄せているような描写があり、どちらが本命なのかはプレイヤーによって解釈の分かれるところ。
ゲーム上はストーリー進行で入手できる風属性のSR魂友として登場。
また、属性違いの限定SSRも2種(スカジャン、水着)実装されている。
シュミエル
キャラクターデザイン:雄大
「我が名はシュミエル。誇り高き天使の末席に連なる者だ。」
悪魔との戦いおよび人間の教化を使命とする天使。弓が得意で、魔法にも長ける。
天使長ザラエルからも信頼されるエリートで、人間を導く天使の使命に専心する正義感の強い性格。
第二の導師として転生した主人公の前に姿を現して以来、彼の分け隔てない優しさや、地上の人間たちの愚かさとは程遠い勇気と絆に感化され、天使の使命に疑問を抱き始める。ザラエルの非情で強硬な姿勢に嫌気がさしたこともあって、メインストーリー5章で天使を裏切って主人公の味方につき、旅の仲間に加わった。
裏切った際にザラエルの制裁を受けて天使の輪と羽を喪失しており、現在は人間とほぼ同等の存在に成り下がっている。そのような状態にあっても、常人にはない元天使ならではの力を持ち合わせているようで、メインストーリー5章で彼と主人公が張った結界は天使や悪魔の軍勢を一掃する凄まじい威力を発揮した。また、主人公やオルトー以外の仲間のうち、夢の中でアルケーと直接会話したことがあるのは彼のみである。
主人公のハーレム要員その四。性的なことに不慣れで、奥ゆかしい気性故に主人公へのアプローチは控えめ。
ただし、主人公に愛されているという確信はあるようで、エクスとハクマのいがみ合いを見下しながら後方彼氏面をする厚かましい一面も見せる。
実は天使の中でもひときわ強大な潜在能力の持ち主であり、ザラエルに期待をかけられていたのもそのため。
眠ったままの力は天使の輪・翼と共にザラエルに奪われ、原神王ゆかりの神器ラハットに封じられていた。
その後、覚醒したラハットから力を返還されたことにより、潜在能力を解き放った新たな姿・耀輝天翼 シュミエルとなって太ったパワーアップした。ついでに乳首が豪快にまろび出た。
ゲーム上はストーリー進行で入手できる光属性のSR魂友として登場。
また、属性違いの限定SSR1種(晴れ着)、配布SR(浴衣)が1種、章限定SSRが1種(上記ネタバレ内明記)実装されている。
天使
ザラエル
キャラクターデザイン:ライネル
「弱く、愚かな愛すべき人間たちは我ら天使が統制し、
清く正しく管理されなくてはいけないのだよ。」
天界の天使たちを統括する天使長。原神王アルケーが地上の運営を手伝わせるために生み出した『息子』の一人で、トゥストラの兄。
人間は愚かな生き物であり、天使が管理しなければならないという思想に凝り固まっており、従わない人間は殺してよいとまで考える冷酷な性格。人間が抱く穢れた欲望を嫌悪しており、天使による地上の清廉かつ安定した統治を企む。
シュミエルが裏切った際には躊躇いなく制裁を加え、天使の輪と翼を奪って瀕死の重傷を負わせており、たとえ身内であっても容赦しない非情さが窺える。
かつてのトゥストラとの戦いで手傷を負って弱体化しており、現在は回復のため一線を退き、配下の天使たちに命じて地上を攻撃させている。
主人公一行に倒されたトゥストラを吸収して完全回復を果たすと、神にも等しい力でヴェストリアの輪廻転生の理を書き換え、天使に従う人間しか生まれてこないようにするやたら回りくどい最終作戦を実行する。捕らえた主人公を強姦・凌辱して精神を破壊、絆を信じる心を折って無力化するが、仲間たちの励ましによって再起した主人公が神絆召喚で呼び寄せた魂友たちの活躍によって形勢逆転。最後は主人公がこれまで培ってきた世界中の人々との絆を束ねたシュミエルとラハットの一閃を受けて敗北し、天界の未来をシュミエルらに託して消滅した。
悪魔
トゥストラ
キャラクターデザイン:水樹凱
「人間どもはちょっぴり誘惑を仕掛けてやれば闇に堕ちてくる。
オレはその様がたまんねぇぐらい好きなのさ。」
冥界を統べる魔王。原神王アルケーが地上の運営を手伝わせるために生み出した『息子』の一人で、ザラエルの弟。
元は天使だったが、人間の欲望に惹かれて堕天し、悪魔の祖となって別次元に冥界を築いた。
悪しき欲望に満ちた人間をこよなく愛し、言葉巧みにそそのかして破滅する様子を眺めることを好む。配下の悪魔たちに裁量を委ね、必要とあらば力を分け与えるなど一見大らかな指導者だが、その実彼らがどうなろうと何ら興味を示さない酷薄さを持つ。
ザラエル同様かつての戦いで弱体化しており、全快を待ちながら地上侵攻の機会を虎視眈々と窺っている。
冥界に攻め入ってきた主人公一行を偽りの記憶を植え付けた操り人形・バヴォラトを用いて翻弄し、導師の神力を奪い取って圧倒するが、神絆召喚で呼び寄せた神器たちと協力した主人公一行との激闘の末に敗北。乱入してきたザラエルにとどめを刺され、吸収されてしまった。
その他
原神王アルケー
キャラクターデザイン:藤本郷
異世界ヴェストリアの創造神。
褌状の下帯一枚を身に着けた超巨大なキメラの老人、という目のやり場に困る容姿をしている。
『息子』として作り出したザラエルとトゥストラの戦いに心を痛め、天使と悪魔に苦しめられる人間を救うために主人公を導師として遣わした……はずなのだが、上記の台詞からもわかるようにその態度は非常に軽薄で、指示もいちいち大雑把。そのくせ地上に短時間幻像を現すだけでもダメージを負うほど弱体化しており、世界を作り出したほどの力の片鱗はとても感じられない。
「地上の愛に干渉しない」ことをモットーとしているが、肝心の世界の運営はザラエルとトゥストラに丸投げしていたうえ、「地上の人間たちを基本静観しつつ、必要とあれば程よく介入して導いてやれ(意訳)」という非常にファジーで解釈の難しい命令を下してザラエルの暴走を招くなど、世界ひとつを担っているとは思えないほど無責任な一面が目立つ。
かつては空に浮かぶ別荘から地上の様子を眺めて楽しんでいたこともあり、どうも地上の悲喜交々をエンターテインメントとして消費しているフシがある。
実はアルケー自身も「裁定者」と呼ばれる上位存在が作り出した創造神のうちの一柱であり、裁定者の命ずるままに世界の創造と破壊を繰り返すことを定められた存在であった。ある時、ふと自らの使命に疑問を抱いたアルケーは裁定者に反旗を翻し、裁定者や創造神たる己の言いなりにならない新たな世界としてヴェストリアを創造した。
ヴェストリアに対し薄情とも取れるほどの不介入を貫く理由は、自ら創造したものを好き勝手に従わせて生殺与奪を握る裁定者の傲慢さを嫌い、その愚に倣わないように努めているため。ただし、アルケーの裁定者への嫌悪は半ばトラウマじみたものと化しており、本来必要な介入さえも頑なに拒んでいる。その徹底した拒否ぶりはザラエルによる輪廻転生の理の改変という緊急事態においても頑なに静観を貫き、主人公に「世界を救うのはキミの役目」と責任を押し付けるほど。
なお、弱体化の原因は相変わらず不明のままである。
ファティムエルとマリハヴァトを操って介入してきた裁定者に対し重い腰を上げ、ついに自ら地上に降臨する。しかし、ザラエルとトゥストラの力を取り入れたことで「神殺しの力」を得たファティムエルとマリハヴァト、そして裁定者の助力によって棺に拘束されてしまい、導師に与えた力も消え去ってしまう。
最終手段として自ら命を絶つことで拘束を脱し、自らの神としての力を主人公とオルトーに引き継がせて消滅する道を選ぶ。世界の命運を二人に託すことに対し最後まで詫び続けていたが、運命ではなく自らの意志で戦うと宣言する二人の心の強さに安堵し、安らかな笑顔を浮かべて消えていった。
消滅後、彼の断片と思しき虹色の欠片が世界に散らばっている。主人公たちはこの欠片を集めることでアルケーが復活すると推測し、欠片を集めるための新たな旅に出ることにした。
用語
ヴェストリア
本作の舞台となる異世界。この手のファンタジー世界の中では妙に歴史が浅く、劇中で確認できる最古の年代は5500年ほど前である。
原神王アルケーが『誰が誰を愛しても許される』『その愛が誰にも妨げられない』ことを理想として生み出した世界であり、
人間は男性のみ存在する。どうやら女性という概念そのものが初めから存在しないようで、主人公や現実世界からの漂流者が知っている女性に関連する語句や事柄もこの世界では一切理解されない。
なお、ヴェストリアにおける「人間」は後述する天使や悪魔、神霊等の存在以外のあらゆる知的生命体を指す言葉であり、
獣人や亜人もひっくるめて「人間」と総称される。現在は人種間の差別意識もほとんどないが、古くはオオカミ族やオニ族などが迫害されていたようで、そうした差別が根強く残る地域もある。
主要な国家・都市
- テサロニア帝国
- ライオン獣人の帝王カラハが治める軍事国家で、ヴェストリア最大の権勢を誇る。ヴェストリア四大国の一つ。
- 導師に対して協力的な姿勢を見せる一方で、その力を自国のために活用しようと企てている抜け目のない国。
- ラピマニア聖国
- ヴェストリア全土で信奉されている宗教・イザリオ教の総本山で、ヴェストリア四大国の一つ。
- 少年教皇ニネが若輩ながら国家元首として統治している。
- 魔法研究が盛んで、ヴェストリア有数の魔法教育機関・イルヴァルド魔法学校が存在する。
- スティリア共和国
- 鉱物資源と科学技術を活用して規模を拡大してきた新興国。ヴェストリア四大国の一つ。
- 大統領制を採用しているようで、現在の大統領はメイナール。
- 蒸気機関を原動力とした高度な機械技術が発展しており、飛空艇や列車、果てはVR(に似た仮想空間を体感できるマシン)まである。
-
メイナール大統領は悪魔ダンタリオンに殺害されて成り代わられており、一時は人を人とも思わない異常な労働環境で兵器を増産する暗黒国家と化していた。
ダンタリオンが主人公たちの活躍によって打倒された後、大統領の座はメイナールの片腕だったベルガモンドが引き継いでいる。
- 商業都市ウォレフ
- 砂漠のど真ん中にある煌びやかなカジノ都市。伝説のギャンブラーと名高い熊獣人のクラップスが市長を務める。
- ウォレフを含む複数の都市国家が連立した商業都市国家群は、国家群でありながらヴェストリア四大国の一角として認められている。
- 中立都市クサン
- ヴェストリア四大国のちょうど中心に位置する水上都市。四大国の会合に用いられる。
- 『司』という役職が都市運営を担う独特の統治体制を取っており、現在の司は天樹十二聖リヴァイアの子孫・セルドアが務めている。
- 国家同士の争いに与さない中立の立場を貫く一方、海防戦力として海上保安軍オセアーレを擁し、極秘裏に密偵を放って他国の情報を収集するなど、軍事的な備えも抜かりない。
導師
ヴェストリアの救世主として、別世界から遣わされる人間。
原神王の『魂を支配する力』の一部を貸し与えられている。
主人公がヴェストリアに転生する1000年前には、主人公と同じく転生者であるヴァルナが初代導師として活躍しており、主人公はヴァルナと比較する形で『第二の導師』とも呼ばれる。
- 神絆覚醒
- 『魂を支配する力』の一つで、人や物の魂を引き出し具象化させる力。
- 深く絆を結んだ人間を相手に用いると、魂友として覚醒させて霊的存在に対抗する『神力』を与えることができる。
- また、神器相手に使用するとその魂を引き出して人間としての姿を与え、更なる力を呼び起こす。
- 神絆結界
- 魂が繋がった者同士で更に絆を深め合う(=肉体関係を結ぶ)ことで、霊的存在の侵入を拒む結界を張る能力。
- 1000年前にヴェストリアを救った初代導師ヴァルナも、この結界を用いて天使や悪魔の侵攻を防いだとされる。
- メタ的にはセックスシーンを描くための体のいい口実であり、メインストーリー上でも『結界張り』の名目でゲストキャラと身体を重ねるシーンが各章に1回ずつ描かれる。ただし、実のところ性行為にまで及ぶ必要はなく、接吻程度でも十分に結界の展開は可能。
-
実は、主人公と仲間たちが展開してきた結界の強度は1000年前のものに遠く及ばず、より強い結界を張るには術者の命を用いる必要がある。
1000年前に初代導師ヴァルナと仲間たちが展開した大結界は強大な魔力を持つザラエルやトゥストラの侵攻すら阻む強度があったものの、その代償としてヴァルナと仲間たちは命を落としている。
- 神絆召喚
- ガチャ画面で表示される謎の文字列。語感からして導師の能力の一つと思われるが、詳細は不明。
- この言葉と共に導師が天に手をかざすと七色の光がほとばしり、魂友や神器が召喚される。
-
長らくガチャ画面でのみ拝める謎の能力だったが、メインストーリー11章にて本編にも登場。
次元を超えて仲間を召喚する能力であり、作中ではこれまでの旅で出会った魂友や神器を天界・冥界へ呼び寄せるために使用された。
魂友
神絆覚醒によって潜在能力を引き出され、神力を得た人間。
ゲーム上の「魂友」と物語上の「魂友」は微妙にズレており、前者はプレイヤーが魂友として扱えるキャラクターであれば天使や悪魔、主人公と直接かかわりのない者も含むのに対し、後者は純粋に『主人公と絆を結び、覚醒した人物』のみを指す。
神器
世界中に散らばった原神王の力の結晶が長い時をかけて武器や道具の姿になったもの。
主人公が神絆覚醒させることで人間の姿になり、より強い力を発揮できるようになる。
その姿や名前は主人公が抱いたイメージから形作られているため、
エクスカリバーをはじめとする現実世界の伝説に語られた武器や神々に由来する名前と、それに準えた姿や人格を持つ。中には
竜殺しの剣なのに竜人の姿になってしまった者や、
存在しないかつての主の記憶を持って生まれてきた者もおり、良くも悪くも主人公のイメージに左右される存在である。
出自故に『神力が強い者と一つに戻りたい』という本能を持っており、原神王由来の神力を分け与えられている主人公に惹かれやすい。ただし、
主人公が能力を使って神器を惚れさせているというわけではない。
天樹十二聖
初代導師ヴァルナと共に世界を救った十二人の仲間。その勇名は千年もの時が経った現在も語り継がれている。
現状判明しているメンバーは以下の8人。
名前 |
種族 |
特徴 |
備考 |
ゴットフリート |
人間 |
ヴァルナと最も近しかった十二聖の筆頭的存在 |
大結界の神力と融合したことにより、千年後の現在に至るまで生き続けている |
リヴァイア |
人間 |
クサンの初代司、セルドアの先祖 |
|
ファヴ |
人間? |
イェルの町に住む青年キールの先祖 |
名前は「ファブ」とも表記される |
ロヴィマンド |
人間 |
詳細不明 |
|
ディクオン |
虎獣人 |
詳細不明 |
一人称は「吾輩」 |
ハサナーク |
フェネック獣人 |
ランプの守護者一族の族長、一族最後の生き残りである青年ウィールの先祖 |
|
アドミル |
虎獣人 |
詳細不明 |
容姿がオセアーレの新米操舵士ブームに酷似 |
スサノリ |
人間 |
和国キンシュー・色葉之国の僧侶 |
容姿が現代の僧侶フウヨウに酷似 |
霊的存在
天使や悪魔といった、人間とは異なる領域にある存在の総称。
人間とは文字通り『次元が違う』存在であり、神力を持たない人間による攻撃は一切通用しない。
天使
遥かな空の彼方にある別次元の世界・天界に住む霊的存在。
元々は原神王の補佐を行うために生み出されたが、現在はザラエルの私兵に成り下がっている。
欲望に塗れた人間を見下しており、天使による厳しい統制こそが秩序と安寧を生むと妄信している。
悪魔
地獄とも呼ばれる地底深くの別次元世界・冥界に住む霊的存在。
その多くは死後冥界に堕ちた人間の生まれ変わりであり、歪んだ欲望に目を付けたトゥストラの薫陶を受けて転生した者がほとんど。
規律によって統制された天使たちとは対照的にみな欲望に忠実で、弱い人間を嬲ることを何よりの愉しみとする残虐な性質を持つ。
神霊
原神王に仕え、地上の運営を手助けする存在。
愛し合う人間同士の要素を組み合わせて赤子を創造し、人間の下に遣わす役割を持つ。
女性が存在せず、男性が妊娠することもない本作における生殖活動を全力でサポートする過労死待ったなしの働き者だが、作中に姿を見せたことはなく、ただその役割のみが語られる謎の多い存在。
精霊
原神王の遣いで、個体ごとに異なる使命を持つ。登場人物で該当するのは導師を導く役目を持つ「導きの精霊」オルトーと、死した人間の輪廻転生を司る「転生の精霊」スクトーの二体。
神霊とは似て非なる存在らしいが、先述の通り神霊が作中に姿を見せたことは一度もないため、何がどう違うのかは不明。
魔物
ヴェストリアに広く生息する生物。
基本的に凶暴な気質で、人間を襲って被害を出すことも多い。ただし、天使や悪魔のような霊的存在ではないため通常の人間でも対処可能。
詳細な定義や生態は作中でもあまり描写されていないため、通常の動植物や人間との違いははっきりとは判明していない。
ごく稀におとなしい個体も発生するらしく、レイドバトル報酬の追加エピソードに登場するメン坊という魔物は神器アダマスと友誼を結んでクサンの街に迎え入れられている。また、魔法や躾によって手懐け、使役することも可能。
最後の審判
アルケーに代わる次代の神の座を巡って、天使と悪魔が争い合う最終戦争。
初代導師ヴァルナが展開した結界の力が弱まりつつある現代において勃発しかけているとされており、主人公の目的はこの最後の審判を阻止することにある。
……というのが物語開始当初からの説明であったが、8章でトゥストラが語るところによると次代の神候補には他ならぬアルケー自身も含まれており、その判断基準は『地上の人間と結んだ絆の総量』であるという。
導師は弱体化して自ら動けないアルケーの代理として、地上の人間と絆を結ぶために呼び出された『道具』だったのである。
ただし、これらはあくまでもトゥストラの一方的な主張であり、7章以降主人公がアルケーと直接会話できていない現状における真偽は不明。
最後の審判はザラエル配下の天使ファティムエルが発案したものであることがメインストーリー12章で明かされている。
ファティムエルはザラエル死後も生き延び、「これでこの世界を『イデアの輪』に入れることができる」と意味深な言葉を口にしているため、最後の審判というシステムそのものが天使・悪魔いずれにも与さない第三者の思惑によって作られた可能性が浮上している。
音楽
本作の音楽は近年の
アトリエシリーズ等で知られる作曲家の矢野達也が手掛けており、プロモーションに使用されている主題歌「クレイヴ・サーガ」(歌:平井光司)の作編曲・作詞も彼の手によるもの。プレイヤーは勿論、YouTubeへの広告出稿がきっかけで本作のPVを視聴した
ノンケのみなさんにも評判がよく、2024年10月にゲーム内BGMのサウンドトラックと共に各種音楽配信サービスで有料配信およびサブスクリプション配信が開始された。
サウンドトラックは「Vol.1」と銘打たれており、収録内容はサービス開始当初に実装されていた音楽のみであるため、後続の季節イベント等に使用された新規BGMを含んだVol.2以降の発売にも期待がかかる。
ヴェストリア放送局
開発プロデューサーの浅井駿とMCを務めるGOGOボーイのAKI、RYOPEIが出演する公式生放送。初回のみナイモンチャンネルで配信、第2回以降はゲーム公式YouTubeチャンネルで配信。
基本的にメインストーリー更新のタイミングで配信されている。ゲーム内外の最新情報を発信するほか、視聴者から募った意見・感想などのおたよりに答えるコーナーもある。
髭で短髪でガタイのよい、まさにイカニモ系な3人が並ぶゲーム公式生放送としては異様すぎる絵面と、本作をがっつりやり込んでいるMC両名による浅井Pへのやたら鋭いツッコミが見物。
不祥事・事件
- コラボアイテムのこも樽は何らかの都合により発売が延期され続けており、2024年2月から同年12月末まで一切の音沙汰がない状況が続いていた。現在は製造元の白糸酒造の公式Xにて「一部商品の発送に問題が生じた」旨が告知され、問い合わせ窓口が開設。2025年2月以降随時発送されているようで、実に1年越しの発送となった。なお、同時に予約開始されたビール5種はすでに発売済み。
- 作中に登場する邪教・ハシサラームの紋章として「幻想水滸伝3」に登場する『真なる火の紋章』に酷似したものが使用されていた。現在はすべて修正されているが、この件について運営は明言を避けており、公式サイトのメンテナンス報告に「一部お客様から問い合わせがあった画像を修正した」と記載するのみにとどめている。ちなみに、同じタイミングで魂友『キンタ』の神絆スキル演出に登場する鯉のぼりの図案にも剽窃の疑惑が持ち上がっており、後に修正されている。
余談
- 本作のゲームシステムは同じDMM GAMES/FANZA GAMESから配信中の「ミナシゴノシゴト」とほぼ同じであり、同作のシステムを流用したクローンゲームであると思われる。これを裏付けるように、リリース当初はヘルプ画面の一部に『ミナシゴ』の課金アイテムの名前が記載されていたこともある。このことから、本作リリース当初は「ミナシゴ」を(クレサガから見て)『姉貴』と呼ぶファンが散見された。
- 本作とは対照的に女性同士の絆を題材にしたスクウェア・エニックスのゲーム「トワツガイ」とサービス開始日が被ってしまったため、一時本作に『ホモツガイ』という
だいぶ不名誉なあだ名がついてしまったことがある。なお、「トワツガイ」は2024年7月にサービスを終了しており、このあだ名も現在はほとんど使われていない。
追記・修正したら……男しかいない世界だった!?
- なんだ、この項目は…たまげたなぁ -- (名無しさん) 2024-11-10 17:36:49
- 最初からコメントログが作成されていたので解除しました。 -- 名無しさん (2024-11-10 18:10:33)
- 記事内で挙げられているホモ向け作品と同じようにケモナーへの供給先としても有名 -- 名無しさん (2024-11-10 18:29:20)
- かの魑魅魍魎の巣窟たるファンザゲームズ内において、時々謎ランキング上位に食い込んでくるくらいに元気なホモゲー…人の趣味嗜好って多様だよね… -- 名無しさん (2024-11-10 18:36:59)
- FANZAゲー内のゲイ需要を一手に引き受けているが故の人気と思われる。似たようなのはエデンズリッターグレンツェ -- 名無しさん (2024-11-10 19:19:14)
- ゲイ好みの体型って単純なマッチョじゃなくてぽっちゃり気味なのが多いのは何故だろう -- 名無しさん (2024-11-10 21:02:46)
- 主人公の言動問題は実際に寝室シーンでシチュエーションは○○いのに主人公の言動のせいで抜けないって声が結構あったくらいにはアレだったね、今はだいぶ改善されてるのと記事にもある通り主人公以外との絡みシーンの方が増えてきてる。 -- 名無しさん (2024-11-11 02:15:37)
- まさかのこのWikiでこのゲームの記事見かけるとは…。 -- 名無しさん (2024-11-11 08:43:14)
- 広告で流れているBGMが妙にかっこよかった印象がある -- 名無しさん (2024-11-11 14:59:23)
- これのプロデューサーが元は神姫プロジェクトとかのテクロス所属からの移籍でミナシゴのwithoutはテクロスのグループ会社だから姉というよりある意味従姉妹的なものなのかもしれない -- 名無しさん (2024-11-12 09:05:54)
最終更新:2025年03月08日 14:02