夕霧綴理

登録日:2024/11/17 Sun 10:10:50
更新日:2025/02/06 Thu 12:25:35
所要時間:約 37 分で、読めるよ。




唯一無二の世界を展開する
さいきょーのスクールアイドル

夕霧(ゆうぎり)綴理(つづり)は、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに所属するスクールアイドル。


プロフィール

CV. 佐々木琴子
メンバーアイコン ペンギン
メンバーカラー ボクの赤
誕生日 11月17日
身長 171cm
趣味 うごくものをながめる、誰かの話を聞くこと
特技 寝るまでの速さは自慢
好きな食べ物 チョコのケーキ
好きな言葉 和気あいあい
好きな教科 数学
好きな動物 あったかい生き物


人物像

102期生。
一人称は「ボク」で、中性的な言葉遣いが特徴。
赤のインナーカラーが入った銀髪をアシメショートに切り揃えた髪に散りばめるようにつけた星の髪飾りと赤い瞳、そして171cmという蓮ノ空どころかシリーズトップの高身長が目を引く美人。
しかしその言動はマイペースな不思議ちゃんタイプで、後述の通り子供っぽい一面も。

いわゆる「努力の天才」タイプが多くを占める歴代キャラの中でも珍しい、完全な感覚型の天才
特にダンスにおける才能は随一で、本人が気の向いたままに踊るだけで周囲を魅了してしまうほどのカリスマ性を放っている。
梢もその演技を「魔性」と評し、「あの子が踊ろうと思った場所がステージに変わってしまう」と語っている。彼女と同学年として活動できることは、梢の誇りでもあった。
しかし綴理は「スクールアイドルはみんなでやってこそ」という信念を抱いており、さやかに語った「ボクの、一番好きで……一番届かない芸術。」という言葉にはその想いが詰まっている。

過去に「あなたは夕霧綴理であって、スクールアイドルではない」と言われたことや、昨年度の活動でメンバー間に亀裂が入ってしまい一人一人でステージに立っていた経験から「自分はスクールアイドルにはなれていない、『そう呼ばれる資格』すら一度だって手にしていない」という思いを抱き続けている。
彼女の「スクールアイドル」という言葉には一般的な定義のそれではない「特別な意味」が込められており、言うなればこれに近い。
さやかに対しては堅実な指導で着実に実力を着けさせていたものの、その想いが邪魔をして「一緒にステージに立つ」ことができずにいた。
しかし、さやかはそれを「わたしが不甲斐ないせい」だと考えてしまい、そのすれ違いから2人はユニットとしての1歩を踏み出し始める……。

スクールアイドルに関しての才能は間違いなく一級品な彼女だが、普段の姿はハッキリ言って奇人の一言。
いつもぼーっとしていて掴みどころがない所謂「不思議ちゃん」。特に生活能力やコミュニケーション能力に関しては壊滅的で、「今までどうやって生きてきたんだ…?」とは彼女の私生活を目の当たりにしたファンの率直な評価。
というか本人ですらさやかの手を借りすぎて「……さやが居ない時どうしてたっけ。」と語るほど。
基本的に朝は自分では起きられないのはまだいいとして、気が向かない時は食事すらも忘れることも。
コミュニケーションに関しては勿論会話そのものは成り立つのだが、その独特な感性のままに話すためその言葉の真意を汲み取るには有識者による翻訳がたびたび必要になる。

さや。もっとこう……お麩みたいに。

お麩。
えっと……もっと丸くってことでしょうか……


うーん……硬い赤巻みたいだ……

はぁ……。こう、ですか?

……貝?

わかりません!!!!!
(※注:振り付け指導中の会話です)

このように、「生活能力皆無」と評されたキャラクターは過去にもいたが、綴理に関しては比較にならないレベルで酷い。
あまりの手のかかりようにメンバー内外問わず彼女の評価は「大きな子供」でほぼ固定されており、新入部員を欲しがった花帆の「綴理センパイ、実は三つ子だったりしませんか?」という話を聞いた瞬間さやかは「何恐ろしいことを言い出すんですか」と制止し、梢も同様に「悪夢だわ」と呟いた。「ボクなんなの。」

……といったように正直に言って頼りになる人物とは言い難いのだが、しかし意外にも周囲を見る目は鋭く、メンバーの誰よりも皆のことをよく理解しているのは綴理であると断言しても良いほど。さやかが「何か別の目的のためにスクールアイドルをやっている」ことも最初からわかっていた。
全体的にカンが鋭く、中でも特に「相手が本当に求めているのは何か」を直感的に察する能力が非常に高い。
当初は綴理の行動を誰も理解できなかったが実は彼女の提案こそが最大の近道だったということもしばしば。
また記憶力もよく、過去の些細な出来事もよく覚えており度々梢を驚かせている。

このようにぼーっとしているようで常に彼女なりに周囲のことを考えているのだが、当の本人が「自分の考えを相手にわかるように説明する」ことを何より苦手としているため、真意を伝えるには周囲の理解が必要なのが難点か。
また細かいところで言葉足らずだったりデリカシーにやや欠けているところもあり、無自覚に相手を傷つけてしまうことも。
とはいえ、本当に困っている時こそ頼れる人物であることは間違いない。
また普段は自分にとってやりやすいペースでやっているだけで社交性が低い訳ではなく、合宿中の配信では梢の別荘にいることから映像なしで実施するなどプライバシーへの配慮もしている。
時と相手に応じて丁寧な応対もできるほか、理不尽さに怒り理路整然と相手を問い詰めたことも。でも寮母さんの電話で「ばいばい」はどうかと思うのだけれど……

配信では

配信でもそのフリーダムさは存分に発揮されており、単独配信では主にゲームやクイズ企画でリスナー達と遊んでいるのだが……

  • しりとりするー。じゃあ、最初は……「ゆうぎりつづり」の「ぎ」からねー
  • (ジェスチャークイズにて)お、『かき氷』!お〜!合ってるけど、なに味でしょう?
  • あ、正解!『学校の校舎?』……あ、疑問形だから間違いか。今のなし

終始こんな調子なので、その自由奔放さに「溺れそうだ…」と頭を抱えるリスナーが続出した。

活動記録

102期


103期


104期


人間関係

周囲の人々は「かほ」「さや」など「名前の頭2文字」を取ったあだ名で呼ぶのが大きな特徴。
ただキッチリした法則というより単に「呼びやすいから」という語感の問題なようで、実際小鈴のことは「すず」と呼ぶなど例外もある。
上下関係はそれほど気にするタイプではなく、基本的に誰に対しても応対が変わることはない。
ただ敬語が全く使えないわけではなく、寮母など明らかに敬意をもって接すべき人に対してはしっかり敬語を使う場面も見られる。

表情変化こそあまり大きくはないものの、喜怒哀楽はかなりハッキリ雰囲気に出るタイプ。
ただ好きな言葉に「和気あいあい」を掲げている通り、とにかく温厚で他人に厳しく当たることはほぼ皆無。
もちろん怒りを覚えることがまったくないわけではないものの、そうした悪感情はどちらかと言えば「悲しい」という形で表に出ることが多い。
一方で思ったことはそのまま正直に言う事が多く、そして上述の「カンの鋭さ」から相手の本質を見抜いてしまうことが多々あるため、空気を読まずに図星を突いた発言をしてしまうこともしばしば。


……バカだな、あたしは。
そんな、機械みたいに思われていたのか。
そのことに気付きもせずに……
あたしは嫌われて当然、って、蓋をして……。

彼女の項目にもある通り、綴理が明確に、ハッキリと「嫌い」とまで言った人物。
上記のようなあだ名も決別から和解に至るまでの1年間に渡って一切使っておらず、それどころか名前で呼んだことすら一度もないあたりにその強烈な拒絶ぶりが窺え、ここまで特定個人に対して冷たい応対を取るケースは綴理はおろかシリーズ全体で見てもかなり稀。
ただ彼女がクラブを出ていくまでは素直に懐いていた様子が描かれているほかに、彼女に「置いていかれた」後でも配信内で「好きな人」として彼女を示唆させる言及をしたこともあったりと、その心境はかなり複雑でもあった様子。
実際、綴理の発言を整理していくと、「嫌い」というより「何を考えているか理解できない」という苦手意識といった方が近いと思われる。

項目中でも記した通り、綴理がここまで沙知に対して大きな溝を作ることとなってしまった原因は綴理が彼女を理解しきれなかったがゆえの勘違いと言えるものではある。
しかし一方の沙知も、なまじ自らの行動がクラブの後輩達を「置いていく」ことになることを理解していたために、弁明する資格などないと考え特に話し合う機会なども設けなかった模様。
それによって2人のすれ違いは修復不可能になる一歩手前にまで陥りかけていたのだが……さやかの取りなしもあって、1年越しの和解を果たすことができた。
沙知がクラブを離れる決断をしたことも……その決断を「しなければならなかった」ことも、その本音を聞くことができたことで納得することができ、それによって2人にあったわだかまりは完全に消え去った。

かつて綴理は、オープンキャンパス実行委員のことを「スクールアイドルクラブじゃなくても、スクールアイドル」だと感じ、ゆえに全力で委員を務め上げた。
その考え方は、奇しくも今生徒会長として「活動」をしている沙知のそれとまったく同じであった。
そのことを知った時、綴理はようやく、彼女をかつてのように呼んだのだった。

でも……ふふ、綴理先輩が、
沙知先輩と楽しくお話しするようになって、本当によかったです。


そうだね。さやのおかげ……本当に。


あなたのステージを見たときに、これだと思いました。
わたしに足りないすべて。
人を魅了する、きらめき。

ユニットの相方として、そして私生活に関してもかなり深いところまで支えてくれている存在。
「性格のまったく異なる2人ながらも初期のうちに万全な信頼関係を築くことに成功し、以降はお互いベッタリの関係性」という点こそスリーズブーケの2人と同じだが、
こちらの場合はお互いにどん底だった中に現れた希望であり、かつお互いがお互いにとって必要な言葉を掛けられる存在でもあるという点でお互いにとって欠かせない存在となっている。
また綴理は中でも料理の腕前を高く評価している様子で、綴理が料理の話題をしている時はさやかの腕前に全幅の信頼を寄せていることが窺える。

さやかの加入以降、綴理の身の回りのことは基本的に彼女が面倒を見ている。
これは誰に頼まれたわけでもないことのようで、元々さやかが世話好きな性格であることと「憧れの人の役に立ちたい」という思いから彼女から進んでやっている。……まぁ、普段の綴理の様子を傍で見ていることもあって1人にすると危なっかしすぎて放っておけないというのも多分にあると思われるが。
ただ、あまりに綴理の世話をすることが完全に日常に染み付いてしまった結果、かえって綴理のお世話ができない状況になると不安になってしまうまでに至っている。最早子離れできないオカンである。
特に103期夏頃は綴理と離れ離れになっている状況に気付くと「養育義務の放棄?」と言い出して無理矢理にでも綴理の元に向かおうと言い出したり、かと思えば合宿に行くということは24時間綴理のお世話をする事になるということに気付いて頭を抱えたり……とかなり不安定な依存状態に陥りかけていた。
しかしその後にブレイクスルーを経た結果綴理を「信じる」ことができるようになり、お世話を断られても「何か理由があるからだ」と察して以前ほどには取り乱さなくなっている。
以降の2人が見せるやり取りはさながら熟年夫婦のように見えることもしばしば。誰が呼んだかノロケストラ

  • 徒町小鈴

あの子、というと……ああ。

そう、ぱちぱち。

たぶん拍手ではなかったと思います。

そだっけ。2文字なら覚えられるんだけどな……。
でも、ボクはあの子は明るい黄色だったと思うんだ。

新入生を新たなDOLLCHESTRAに勧誘すべきか考えていた綴理達の前に現れた、「明るい黄色のきらめき」。
曰く、「かぼちゃの煮物みたいにホクホクで可愛くて、エビフライみたいに真っすぐ頑張ってる子だよ」
対する小鈴が綴理に抱いている印象は……「リュウグウノツカイ」だとか。「ビシッとしていて、不思議で、とても綺麗で……」とのこと。なおこの評を聞いた綴理は「リュウグウノツカイ」がいまいちわからなかったのか、「(じゃんけんの)グーの使い」のことだと勘違いした模様。

彼女の「頑張り」に気付いて、それこそが今DOLLCHESTRAの求める「頑張っている色」だと見出したのは綴理ではあるものの、小鈴自身は自分のやりたいことに心から共感し、応援してくれているさやかの方にどちらかと言えば憧れが向いている様子。
「勧誘したのは花帆だが、本人はどちらかと言えば梢に憧れが向いている」吟子とはある意味で対にもなっている。


こず……。きみは、なれたんだね。
───スクールアイドルに。

最も長く活動を続けている仲間。
それだけに衝突やすれ違いの回数も多く、性格が大きく違うこともあってお互いに心から理解しきれていない面もあった。
『DEEPNESS』の一件は2人のすれ違いの最たるものではあるが、そこに対して綴理が抱いた感情は「裏切られた怒り」ではなく「自分に何も相談してくれなかったことへの悲しみ」の方が大きいと言え、事実その真相、そこに隠された本当の想いを半年越しに聞くことができたことで以降の綴理は彼女を全面的に信頼している。


……綴理の、いっつも見抜いた風なセリフを言うとこは、きらいだなー。

えっ………………きらい………………?

いちいちショック受けるんじゃないよ!
ただの照れ隠しだから!説明させるな!

102期生メンバーの中では比較的近い価値観を持つ者同士であり、3人でのやり取りは自然と「梢vs綴理・慈」の関係になることも多く、どこか悪友コンビのような雰囲気を抱かせる。
が、慈がある程度「計算して」自由人ムーブを取っているのに対し、綴理は純粋に天然ムーブをかましてくるため、そのマイペースぶりに慈が振り回されることもかなり多い。

お互い普段は好き勝手に振舞っている一方でその裏ではお互い大切な仲間として心配もしており、特に慈は沙知のことを快く思っていない綴理のことをかなり気にしていたことがオープンキャンパス編の動向からも窺える。
一方の綴理も直接言及したことこそないものの、彼女がクラブを休部することとなってしまった一件に対してはかなり思うところがあったようで、上述の沙知に対する悪感情も慈が怪我で大変な時期にあった真っ最中に引退を決めたという「タイミングの悪さ」も少なからず影響している。

  • 日野下花帆

チーム自由。
わ、いいですねそれ!

梢が何かと多忙なため、彼女が部活を空ける際は代わりに指導を受け持つこともある模様。
一見共通点に乏しいように見える二人であり、実際この組み合わせでいることが周囲にも物珍しく映るようで「不思議セット」「(+瑠璃乃で)お気楽三銃士」など(上記の通り、当人達からも含め)色々に呼ばれている。
そんな一方でそれぞれの代でも随一の感覚派という点は共通しており、お互い咄嗟の思い付きで周囲を引っ張っていくことでピンチを切り抜ける場面がよく見られる。

ちなみに、もしこの二人が既存曲をカバーするとしたら「絶対に『ハクチューアラモード』を歌います」とはさやかの弁。

  • 大沢瑠璃乃

るりの気持ちが届かない人も、いる気がした。
いて……今、届いたと思う。

103期の冬頃までは直接の絡みは少なかったこともあり、即興ユニットとして活動を始めた時点ではお互いにいまいち空気感を掴めず空回ってしまっていた。
しかし、瑠璃乃が「相手の『楽しい』に合わせる」ために頑張ってくれている姿を傍で見て、それこそが彼女の魅力であることを当人が気付くよりも早くに感じていた様子。

ちなみに、彼女と組んだ即興ユニット「るりのとゆかいなつづりたち」だが、その不思議なネーミングは「桃鉄ワールドを2人で遊んだ際、『みんなでやる方が楽しいから』という理由で綴理1人で3人分やろうとした」ことが由来だとか。

  • 百生吟子

ストーリー上での絡みはまだ少ないものの、入部からしばらくした6月末に2人での配信を実施。
……綴理のフリーダムぶりには大いに翻弄させられながらも、しかし2つ上の先輩であることもあってか花帆に対するそれのようにはツッコミできず翻弄されている様子。

  • 安養寺姫芽

こちらもまだ直接の絡みは多くないためお互いをどう思っているかは不明なところも多いが、ゲームとスクールアイドル、両方に全力投球しているその姿は綴理にもかなり印象的に映る様子。
それを示すかのように、姫芽がスクールアイドルとゲームとの両立ができず両方でスランプに陥ってしまった結果、ゲームを捨てることを選んでしまった際は
スクールアイドルに集中したことで一見スランプから脱し絶好調になったように見えたことに喜ぶメンバーが多い中急に調子が戻った「理由」を察したのか、1人だけ沈痛な面持ちで彼女を見ていた


余談

声を務める佐々木琴子女史は元乃木坂メンバーとして知られており、キャスト発表時には大きな話題になった。
実際異次元フェスへの客演時などは、その経歴から認知していた他作品のファンも見られた。


キミはもう、いつでもWiki篭りで良いんだぜ?

んー……だとボク、多分今「ウ」だから。

Wiki篭りの「ウ」ってこと!?
み、道は険しいねぇ!?


Wiki篭り見習いのウだよ。

道は果てしないねえ……。
でも、そうだねぃ。こういうのは、ぱっと出来るものでもないか。
あるいは……ひとつひとつ、追記・修正していくしかないのかも……。

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最終更新:2025年02月06日 12:25