登録日:2023/12/17 Sun 03:11:24
更新日:2025/03/15 Sat 07:35:46
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『異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦』とは、2023年12月9日~10日に東京ドームで開催されたライブコンサート。
タイトル通り、
アイドルマスターシリーズと
ラブライブ!シリーズによる合同イベントである。
正式名称は本文冒頭のように絵文字の★と♥が使用されているが、機種依存文字のため項目名はアルファベットの「x」で代用している。
概要
バンダイナムコミュージックライブによる、あらゆるコンテンツの垣根を越えた「異次元」のコラボレーションを実現すると銘打たれた音楽イベント「異次元フェス」の第1弾企画。
公式の略称は「アイラブ歌合戦」だが、次弾が発表されていないため「異次元フェス」でも今のところは通じる。
そもそもこれに見劣りしないコラボって「バンナムの音楽企画」という体で存在し得るのか……?
今回のコラボレーションは2000年代後半~2010年代前半に誕生し、以来「アイドルアニメ」というジャンルを一躍人気に押し上げた二次元アイドルコンテンツの二大巨頭といえるシリーズ。
両シリーズはアニソンフェスなどで共演したことこそあるものの、1対1でのコラボは今回が初であり、特にラブライブにとっては史上初の別コンテンツとの合同開催ライブでもある。
両者は’00~’10年代を代表するアイドルコンテンツとして絶大な人気を誇ると同時に、それぞれのファンにとっては
同業者としてお互いをライバル視していた存在でもあった。
公式には良くも悪くも特に何も言わなかったが、アイドルコンテンツの掛け持ちがよくある中で
2023年に至るまで、両シリーズ間でレギュラーのアイドルを掛け持ちしたキャストは1人も存在しない事も、お互いに意識し合う関係である事を裏付けていた。
そんな2つのシリーズが、
それぞれのシリーズにとって大切な「聖地」でもある東京ドームで一同に会するというこのイベントの発表は、それぞれのファンに多大な衝撃を持って迎えられた。
一方、時に「抗争」と言えるほどファン間で激しく火花を散らしあった過去もあっただけに、「歌合戦」……即ち「
互いの優劣を決める殺伐としたイベントになるのでは」と危惧したファンも少なくなかった。
そんな期待と不安が入り交じった空気の中、各作品を応援するプロデューサーやラブライバー達は東京ドームや配信ページへと乗り込んだのだが……
……終演後、東京ドームから帰還した者は口々にこう語った。
───「アイマスとラブライブで殴り合うイベントだと思っていたら、初手から両者肩を組んでこちらに殴りかかってきた」と。
そう。このイベントは各作品を
ライバルとして競い合わせる「対バンライブ」のようなイベント
……
に見せかけて、参戦したオタク達を夢のコラボというVo力暴力で焼き尽くすイベントだったのだ。
今回のライブ最大の特徴が、普段交わる事のない作品同士が手を取り合って同じステージに立つという点。
もちろん各作品単体のステージもあるのだが、それと同時にセットリストの3分の1近い楽曲はシリーズ間どころかアイマスとラブライブの垣根すら取っ払ったコラボメンバーでの歌唱によって披露された。
ライブ合間のMCもそれぞれの作品から1名ずつ選抜された4人が入れ替わりに掛け合いをするというもので、それぞれのキャラを知っている人には夢の共演であると同時に知らないキャラがいても掛け合いによって興味を持てるようになっている。
いわばこのイベントは、お互いのファンに未履修の作品を認知させる布教合戦だったのだ。
そして肝心のセットリストも、各作品のファンを揃って唸らせるほどに珠玉の楽曲を詰め込んだ選曲。
披露された楽曲は一部を除きDay1とDay2で全く異なり、
各公演50曲、両日で100曲という特大ボリューム。
ちなみに単独でほぼ同じ事をやった参戦作品もいる。
披露された楽曲もそれぞれの作品を代表するテーマソングやコンテンツ外にも認知されている有名曲はもちろん、
カップリングやBlu-rayの特典曲まで「真にそれぞれのファンに人気のある曲」をセレクト。
そのため
全作品履修済でない限り完全な予習は不可能と言っていい代わり
とにかく「強い曲」が並ぶ非常に「ライブ映え」する内容であり、予習漏れのあった曲にこそ興味を持てるようなものとなっている。
ありったけの高火力でぶん殴るのは布教の常套手段
ライブはオープニングアクトを除いて大きく4部構成となっており、各ブロックごとに直前のMCで発表されたテーマに沿った曲を披露する形式。
パッション溢れる盛り上げ担当曲が多く並び、最初のブロックだけあって切り込み隊長的な役割を担うブロック。
……なのだが、やけにジャンル詐欺が多いブロックでもある。
ゴリッゴリのエモ曲を平然とぶち込んできたり、「確かに元気な曲だけど……!(泣)」な選曲だったりと最初からクライマックスである。誰が元気枠で泣き曲をやれと言った。
アイドルといえば可愛い、可愛いといえばアイドル。
言わば両シリーズの花形とも言える王道ソングが多く並ぶブロック……とでも思ったか?
「さっきのブロックでやる曲じゃ……?」な曲や「これ『カッコいい』とか『おしゃれ』の枠では?」な相変わらずのジャンル詐欺は序の口。
相変わらずぶっ込まれる泣き曲、気づいたらジャングルにいた、かと思えば今度は正面160km/hストレートで脳を破壊しに来る大量破壊兵器……とセトリが情緒不安定にも程がある。
後半戦一発目はいわゆる「燃え曲」が多く並ぶブロック。
各グループで一、二を争うようなブチ上げ担当曲が集い、どれもこれもが単独公演でハイライトを飾るような人気曲ばかり……なのだが、他のブロックが「濃すぎる」せいか王道すぎて影が薄い気すらしてくる。
このブロックで注目すべきは選曲もさることながら、披露キャストのラインナップだろうか。
アイマス勢やニジガクといった人選に自由の効くグループはここぞとばかりに各作品の擁する指定Vo力団を投入してくる。
ここまで散々好き放題やってきたこのライブが最後で妥協するはずがなかった。
このブロックは全楽曲がコラボ枠となっており、各作品が擁する最強ソングやシリーズの節目節目で歌い繋いできた「特別な曲」を、あえてグループ単独ではなく作品の枠を跨いで披露する。
そして、最終盤には伝説のあの曲が……!
参戦作品・出演者・披露楽曲一覧
今回はそれぞれの初代作である765PRO ALLSTARSやμ'sは参戦せず、2作目から最新作までというラインナップ。
以下、キャラクター名/キャスト名 の形で表記。
★アイドルマスターシリーズ
『アイマス』は基本的に特定メンバーでのパフォーマンスを前提としない作品で、また程度に差はあるがどの作品も比較的大所帯であるため、メンバーを選抜した上で両日で出演キャストを総入れ替えする形を取っている。
コラボイラスト:島郷海水浴場で遊ぶ凛・ありす・アナスタシア
アイマス側としては最古参の参戦作品で、全参戦作品中でも最古参。
元が古のソシャゲであるために
総勢約190名、CV付アイドルに絞っても本公演が行われた2023年時点で約100名という参戦作品中ぶっちぎりの大所帯故、全員参加させようとするとそれだけで出演枠がほぼ埋まってしまう程の規模を誇る。
Day1は自由なキャスティングを行っている一方で、Day2は看板ユニットの3人+春にアニメが放送された『
アイドルマスター シンデレラガールズ U149』のメンバーという明確な方向性が見られる。
特に『U149』組に関しては、これがアニメ以後でライブイベントにまとまって出演する初の機会となった。
中でも市原仁奈役の久野美咲氏は古参ながらサプライズゲストという形でないライブ出演は初めてとなる。
そんなくのちゃんにコッキャンやらせたんスか。
また古賀小春役の小森結梨氏は
これが初めてのライブ出演。
アナスタシア役
上坂すみれ氏と橘ありす役
佐藤亜美菜氏は最後に出演したシンデレラ10thLIVEツアー地方公演から約3年とおそらく本公演出演者の中でブランクが最も長かったにもかかわらず高いパフォーマンスを披露している。
ラブライブ側との共通点としては、Aqoursとは「偉大な初代の背中を見て育ち、先輩達を追いかけつつも独自路線を歩む2代目」という点が特に重なるか。
また、Liella!とはお互い
「しぶや」に縁がある舞台が近い者同士でもある。
ちなみに初代ラブライブのアニメ版に半レギュラーのモブ役として出演していたキャストも多く、
オーディオコメンタリーでは懐かしく語る場面も。
Day1出演メンバーのほとんどとDay2出演メンバーの一部は2024年開催の「
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip!」各公演に出演が決定している。プロデューサーの上半期は忙しい。
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
- Shine!!(S)
- 無重力シャトル
- Let's Sail Away!!!(C)
- ラブレター
- 生存本能ヴァルキュリア
- Tulip(S)(C)
- GOIN’!!!(C)
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
コラボイラスト:原宿駅前交差点を渡るジュリア・静香・歌織・紬
ライブ開催時点で最新作アニメが放送中という、アイマスシリーズ中で最もホットな作品。
一方でコンテンツとしては全参戦作品中でも『シンデレラガールズ』に次ぐ古参で、しかも『シンデレラガールズ』以上にリアルライブ重視の展開をしてきた作品であるため、歴戦の猛者揃いである。
ミリオンからは8人ずつ計16名が出演。
特にニジガクとは、それぞれ豊洲・お台場とホームグラウンドとなる街同士が大変近い点でネタにされており、また今回のコラボ以前から物理的な面に限らない「雰囲気の近さ」もそれぞれのファンから指摘されている作品でもある。
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
- Brand New Theater!!(S)
- Eternal Harmony
- fruity love
- FairyTaleじゃいられない
- アライブファクター(C)
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
- Rat A Tat!!!(S)
- ジャングル☆パーティー
- Sweet Sweet Soul
- 侠気乱舞(S)(C)
- Raise the FLAG
- ハーモニクス(C)
- Thank You!!(C)
コラボイラスト:虹ヶ咲学園を訪れる灯織・甘奈・樹里
劇場アニメシリーズが展開中であり、ライブ直前には派生作のシリーズ最新アプリ『Song for Prism(シャニソン)』がサービスインした、アイマスシリーズ最新作にしてミリオンに負けず劣らず勢いのある作品。
シャニマスからはユニット単位で登場し、日替わり制ではあるものの全アイドルが出演を果たしている。
中でもトピックは、件の『シャニソン』から本格始動を果たした新ユニット「CoMETIK」がDay2に参戦することか。
今回がドーム初経験となる3人に注目が集まることに。
ニジガク・蓮ノ空とは「スマホ
ゲーム主体の活動から徐々に人気を伸ばしていった」という点が共通しており、特に蓮ノ空とは「ユニット別活動がメイン」という点でも通じるものがある。
<Day1>
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
- Spread the Wings!!(S)
- 今しかない瞬間を
- アルストロメリア
- ラブ・ボナペティート(C)
- abyss of conflict
- OH MY GOD
- Dye the sky.(C)
<Day2>
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
- シャイノグラフィ(S)
- 学祭革命夜明け前
- Happy Funny Lucky
- キャットスクワッド(S)(C)
- Wandering Dream Chaser
- 無自覚アプリオリ
- Tracing Defender(C)
♥ラブライブ!シリーズ
『
ラブライブ!』は全員でのグループパフォーマンスを基本とするシリーズであるため、全参戦作品が両日フル出演する。
ただし、各作品とも主役グループのみの登場となっている。
ちなみに、過去2回東京ドームでの単独ライブ経験があるAqoursを除いた3ブランドはいずれも今回が初の東京ドーム。
特にLiella!や蓮ノ空を中心に活動開始から1年未満というキャストも多数在籍していたのだが、そうした背景を全く感じさせないパフォーマンスは大きな注目を集めた。
コラボイラスト:渋谷スクランブル交差点を行く千歌と善子
ラブライブ!側における最古参作。
夏にスピンオフアニメ『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』が放送されたが、今回は『サンシャイン!!』として出演しているためか『幻日』の曲は披露されなかった。
『幻日』世界の9人はスクールアイドルではないからか?
とはいえ、シリーズ中最も活動経歴の長い作品だけあり、8年間ブランドを引っ張ってきた貫禄を見せてくれる。
実はライブ異次元フェスの翌週に3Daysでの単独ライブ「幻日のヨハネ -The Story of the Sound of Heart-」を予定している中での参戦という過密スケジュールでもあったりする。
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
<Day1>
- 青空Jumping Heart(S)
- DREAMY COLOR
- Guilty Night, Guilty Kiss!(S)(C)
- 未体験HORIZON(C)
<Day2>
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
コラボイラスト:聖蹟桜ヶ丘駅前を訪れる歩夢とせつ菜
初夏に劇場OVA『NEXT SKY』が公開、そして翌2024年からは劇場アニメ3部作の展開開始を予定している、
ラブライブ!側で最も勢いのある作品。
ステージメンバーではないため、「わちゅごなどぅー」を披露しない限りステージでは出番がない侑(矢野)だが、虹ヶ咲での定期ライブと同様「応援出演」として参加。
基本的にステージには出ない代わりに、ハーフタイム中のMCとして活躍する。
優木せつ菜役林鼓子氏は同年春楠木ともり氏からせつ菜役を受け継いだばかり。直後に開催されたファンミーティングツアーに全公演出演しており本公演にも追加出演が決定したことで晴れてニジガク全員での出演が成った。
彼女らもAqoursの更に翌週に「6th Live! I love You ⇆ You love Me」を開催した。ラブライバーの師走は忙しい。
<Day1 & Day2>
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
<Day1>
- TOKIMEKI Runners(S)
- わちゅごなどぅー
- Dream with You(S)
- Butterfly(S)
- ツナガルコネクト(S)
- VIVID WORLD(S)
- Eutopia(S)
- 決意の光(S)
- Colorful Dreams! Colorful Smiles!(C)
<Day2>
- Love U my Friends(S)
- CHASE!(S)
- めっちゃGoing!!(S)
- Toy Doll(S)
- 虹色Passions!(S)(C)
- 無敵級*ビリーバー(S)
- オードリー(S)
- 哀温ノ詩(S)
- Happy Nyan! Days(S)(C)
- Just Believe!!!
- 繚乱!ビクトリーロード(C)
コラボイラスト:765プロライブ劇場を訪れるかのんと可可
今年に入って新たなメンバーを2人加え、翌2024年に放送予定のアニメ3期に期待が高まる作品。
『蓮ノ空』展開開始までは最後発の作品だったため、これまでの合同展開では「妹分」的な立場だったが、今回で蓮ノ空と初共演した事で先輩としての立場にも立つ事に。
蓮ノ空メンバーから先輩として敬われるかのん達の姿は、展開開始から追ってきたファン達には刺さるものがある。
また、冬毬役の坂倉花氏は今年この役で声優デビューという身であり、半年前まで一般人だったとはまるで感じさせないパフォーマンスには注目が集まった。
『デレマス』とは上述している名前繋がりや舞台の近さ以外にもコンセプトにも近しいものがあり、
デレマスのP達には『スーパースター!!』のキャッチコピー「私を叶える物語」が、
Liella!ファンには今回のライブでも披露された『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』の一節「自分の足で歩けシンデレラ」が
それぞれシンパシーを感じると注目されることに。
澁谷かのん / 伊達さゆり
唐可可 / Liyuu
嵐千砂都 / 岬なこ
平安名すみれ / ペイトン尚未
葉月恋 / 青山なぎさ
桜小路きな子 / 鈴原希実
米女メイ / 薮島朱音
若菜四季 / 大熊和奏
鬼塚夏美 / 絵森彩
ウィーン・マルガレーテ / 結那
鬼塚冬毬 / 坂倉花
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
<Day1>
- 常夏☆サンシャイン(S)
- オルタネイト
- WE WILL!!(C)
- 不可視なブルー
- Jump Into the New World
- MIRACLE NEW STORY(C)
<Day2>
- ビタミンSUMMER!(S)
- スター宣言
- Dancing Raspberry
- Day1
- 私のSymphony(C)
コラボイラスト:
北陸新幹線車内で東京観光のプランを練る花帆と梢
今年4月に本格始動、
展開開始から半年あまりという
全参戦作品中最後発の作品。
しかしながら現時点で40曲超という凄まじいペースで楽曲を展開しており、『
Link!Like!ラブライブ!』にて毎月行っているオンラインライブに加え直近には1stライブツアーも大成功を収めた。
そうして着実に増やしつつある
蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん(
公式のファン愛称)の皆さんと共にドームに乗り込む。
コラボイラストで一作品分多い弊害をモロに食らってしまい、先輩達が相手作品の聖地で遊んでいる中花帆たちだけ越境なしにされてしまった。哀れ。
今回のライブ以前にも3都市を巡る単独ライブツアーを筆頭に何度か大きな公演も経験していたのだが、
それら単独ライブのメディア化スケジュールの関係で、実はこの異次元フェスが最初にメディア化を果たしたライブ映像となった。
(S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。
<Day1>
- Dream Believers(S)
- ド!ド!ド!
- Holiday∞Holiday
- ハクチューアラモード(S)(C)
- Tragic Drops
- 永遠のEuphoria(C)
<Day2>
- On your mark(S)
- ノンフィクションヒーローショー
- Mix Shake!!(S)(C)
- 眩燿夜行
- KNOT
- フォーチュンムービー(C)
スクールアイドルミュージカル
ちょうど1年前となる2022年末に初演を公演し、予想外の大好評を受けて本格的にツアー公演を実現させるべくWキャスト体制を整備。
翌2024年からの再々公演を間近に控えたシリーズきっての異色作。
参戦作品中唯一となる2.5次元からの参戦という特異性やミュージカルという媒体故の合同ライブでの扱いの難しさからか、今回はゲスト参加としてハーフタイム直後に2曲だけ披露する形を取る。
<Day1 & Day2>
椿ルリカ / 堀内まり奈
皇ユズハ / 浅井七海
北条ユキノ / 杏ジュリア
天草ヒカル / 小山璃奈
三笠マーヤ / 佐藤美波
滝沢アンズ / 関根優那
岩槻ミスズ / 南野巴那
来栖トア / 黒木美佑
鈴賀レナ / 加藤夕夏
晴風サヤカ / 山本愛梨
鈴木まゆり、森田佳花、森本さくら、渡辺七海(アンサンブル)
レジェンド
それぞれの「はじまり」を彩ったあの曲達。
全て「究極の歌合戦」ブロックにて披露された。
- SESSION!
- READY!!
- 僕らは今のなかで
プロモーション
テーマソング
作詞:UiNA
作曲:小高光太郎
今回のために書き下ろされた、史上初のアイマスシリーズとラブライブシリーズとの合同楽曲。
それぞれのシリーズの魅力を掛け合わせたかのような、「わちゃわちゃ感」と「エモさ」がミックスされた夢のお祭り騒ぎにピッタリな曲に仕上がっている。
オリジナルの歌唱メンバーは卯月・静香・恋鐘・千歌・歩夢・かのん・花帆で、イベントのキービジュアルを飾る7人。
ラブライブ!側は各作品の主人公・代表メンバーで統一されているのに対し、アイマス側はバラバラなポジションの選抜メンバー……という点はお互いのシリーズの方向性の現れとも見ることができるか。
ライブでは両日共にライブの大トリを飾る50曲目として、全参加メンバーが総出演して披露した。
宣伝隊長・アンバサダー
ライブ開催の約1ヶ月前に両シリーズから宣伝隊長が任命され、ライブに向けた広報活動をVTuber形式で行う形となった。
アイドルマスターからは冬優子が、
ラブライブ!からは善子が選出。「2つの顔を持つ苦労人ポジション」という共通点は何の因果か。
また、企業VTuber界の二大巨頭である
ホロライブと
にじさんじ(逆の順番で併記する方が一般的かと思われるが、続く文章との兼ね合い優先とご理解いただきたい)からラプラス・ダークネスとドーラがそれぞれアイマスとラブライブのアンバサダーに就任し、こちらもそれぞれのアプローチで広報活動を実施。
2人はハーフタイム中にもゲスト出演している。
コラボカバー
今回のライブを記念して、
お互いの最新作が相手シリーズ初代作の曲を交換する形でのカバーver.が公開された。
ラブライブ!からは、蓮ノ空が「CHANGE!!!!」をカバー。同楽曲は12/10に『リンクラ』内でもカバー曲として実装されている。
アイドルマスターからは、バーチャル研修生ユニット
να-livが「No brand girls」をカバーした。
να-livはフェスには出場しないものの、冬優子とはまた別方面からアイマス側の広報活動を担っていた。
会場物販・展示企画
超有名作品同士のコラボというだけあって会場外での企画も多く、当日は東京ドーム周辺がちょっとしたお祭りのような様相になった。
会場周辺には東京ドームシティ内に有志から寄せられたイラストを用いた多数ののぼりが掲げられたほか、物販以外にも各コンテンツの最新企画・アイテムの展示会場も設けられた。
また、物販や展示企画は東京ドームだけでなく科学技術館でも実施された。
アイドルマスター★♥ラブライブ!異次元交流局
ライブ開催より
約半年後の2024年4月より、YouTubeの「アイドルマスターチャンネル」と「(Love Live! series)ラブライブ!シリーズ公式チャンネル」それぞれで不定期に公開されているwebラジオ番組。
ライブに出演したキャストが番組に寄せられたお便りも紹介しつつセットリストや楽屋でのウラ話などを振り返る、という内容の
ラジオで、出演キャストは毎回3〜4名ずつが入れ替わりとなる。
披露曲の紹介パートでは実際のライブ映像も部分的に視聴でき、ライブの様子を振り返るにはピッタリの番組となっている。
ソフト化・サブスクリプション配信
ライブの模様を収録したBlu-rayディスク、およびコラボ曲のライブ音源のみ収録したCDが2024年8月7日に発売された。
また、開催から1年強経過した2025年2月7日からは各種サブスクリプション映像配信サービスでも視聴が可能に。
アニメ系映像専門であるバンダイチャンネルやdアニメストアなどだけでなく、HuluやU-NEXTといった他の分野も取り扱うサービスも対象となっている。
余談
両日合わせてのべ100曲が披露された今回のライブにて、特に話題を呼んだものの一つが『ミリオンライブ!』の『ジャングル☆パーティー』。
ミリオンの全出演者による野生のどんちゃん騒ぎは特にラブライバー側に「アイマスってこんな曲もあるの!?」と大きな衝撃を与え、曲中で登場する叫び声である「ウンババ」がSNSでトレンド入り。
その後、『
ミリシタ』で以前開催されたこの曲のイベントのあらすじを模し、どんな文章も最後を
「そこはジャングルだった」で締めると途端にミリオン特有のトンチキ世界観が現れるという
『ウンババ構文』が生み出され、ラブライバーとPにより各作品のあらゆる場面が野生に還らされる事態になった。
今回のセトリでジャン☆パと並んで特に話題になったラブライブ側の楽曲が、虹ヶ咲の全員曲「繚乱!ビクトリーロード」。
所謂自己紹介ソングで、元々「治安が悪い(褒め言葉)」「カップリングで出ちゃいけない音してる」と虹ヶ咲のファンに大人気だったこの曲だが、今回はまさかのコラボ枠で披露。
しかも今回の為だけに虹ヶ咲以外のラブライブ!作品だけでなく、アイマス側まで含めたコラボメンバー分の口上を原曲作詞者のチバニャン氏が自ら新規に書き下ろし、
さらに専用衣装である特攻服+ライトセーバー厄介棒までわざわざ用意という大盤振る舞いとなった。
このサプライズにはラブライバーもプロデューサーも度肝を抜かれ、公演後は特にP側で「今回披露されなかった担当アイドルの口上を考える」遊びが流行している。
またラブライブ公式もこれで味を占めたのか2024~2025年に開催されたラブライブ!シリーズ合同ツアーでは曜、ルビィ、善子、きな子、かのん、マルガレーテ、小鈴、花帆、慈の新規歌唱パートが増加された状態で披露された。もしかすると今後本当にシリーズ全員分の歌詞が出るのかもしれない......
上記の通り、歩みを始めたばかりでありながら本イベントに参加し熱演を見せた事で、知名度の向上に成功した
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ。
今回披露した楽曲群がサブスクリプション音楽配信サービス「Spotify」のバイラルチャートにて上位にランクインするなど大いに盛り上がりをみせることに。
蓮ノ空の公式サイドももちろんこの機会を逃すことはなく、YouTubeにて過去のストーリーやライブの同時視聴会を実施するなどアピールに務めた。
その流れの中、とあるライブの配信URLを蓮ノ空公式X(旧Twitter)が共有した際に添えられていた一文が
「冷静に考えてセトリが強すぎる」。
公式という立場から突如
その辺のオタク視聴者側のような
、「冷静に考えて」という割には冷静さのかけらもない発言がなされた事が大きな笑いと困惑を呼び、キャストである野中ここな氏(村野さやか役)からも
「多分アカウント間違えてます、、」とツッコミが入ることとなった。
その後、特に訂正やポスト消去といったフォローもなかったため、本当にアカウントを間違えたのかどうかは公式のみぞ知るというところだが、一部からは
「蓮ノ空の公式ならこれくらいの発言はする」と意図的な発言と捉えられている。
追記・修正は夢の舞台を見届けたプロデューサー/ラブライバーの皆様にお願いします。
- 立てといてお恥ずかしい限りですが、当方ラブライバー側の人間ゆえアイマス側の知識が圧倒的に不足しております……。特にキャラ周りは正直自信がありません。協力して頂けるプロデューサーの方いましたら情報提供だけでも頂けると大変ありがたいです -- 建て主 (2023-12-17 03:14:44)
- 建て乙です。企画発表当時は不安だったけど、蓋を開けてみれば素晴らしいフェスだった。アイマス側もラブライブ側も、ライブ後にお互いのお薦めを紹介し合う交流が続いていて良い。 -- 名無しさん (2023-12-17 09:28:37)
- スクールアイドルミュージカルからも参戦するとは、驚きですな。 -- 名無しさん (2023-12-17 10:59:47)
- 公式もファンも尋常じゃない気合いの入れ方したお祭りだったよね -- 名無しさん (2023-12-17 18:31:40)
- とにかく最高だった 古参面できる程ではないが、Liellaのユニット曲や蓮ノ空の曲の認知度上がって嬉しいし、強い曲たくさんあるんですよ!ってアピールできて楽しかった -- 名無しさん (2023-12-17 20:20:08)
- スタッフ、キャスト、そしてファンのいずれの熱量も凄まじかったライブ。合同やクロスオーバーはかくあるべきといったような素晴らしいフェスだった -- 名無しさん (2023-12-17 20:32:47)
- 配信コメ欄の異文化交流も楽しいフェス。そしてDay1のREADY!!での会場およびコメ欄のざわめきがフェスのおおよその評価固めたと言って良さそう -- 名無しさん (2023-12-17 20:44:34)
- Vのファンの人からしたらちょっと思う所もあったかもしれないねぇ -- 名無しさん (2023-12-17 21:45:10)
- なんつーか、互いの垣根を真正面から取り外しに来た感じ 自分プロデューサーで恥ずかしながらラブライブ側はほぼ無知の状態で参加したんだけど、ライブ後は今までの反動のように曲漁ってるよ。友人のライバーもそうだったし、今後も地道に互いの交流が続くといいね -- 名無しさん (2023-12-18 02:41:53)
- マネモブとキモ傘が手を取り合うから尊いんだちくしょう!絆が深まるんだガハハ -- 名無しさん (2023-12-18 20:47:41)
- メンバーにいないのでクソコラグランプリはなかったが…もしあったらどうなっていたやら -- 名無しさん (2023-12-18 23:04:46)
- 「帰れー!!」なんと言いますか、自分の好きなコンテンツへの愛情?熱量?気合い?が凄いファンがいてね、どちらのファンか或いは両方のファンか分からないけれど、情熱的なファンがいてよかったですね。 -- 名無しさん (2023-12-20 05:35:28)
- 環の言う通りジャングル・パーティーでみんなが友達になれて、おやぶんとして鼻が高いよ… -- 名無しさん (2023-12-21 10:12:16)
- ミリオンの公式グッズで「そこはジャングルだったアクスタ」がついに登場。公式曰くSNS映えがウリらしいけどこれバズるのX限定じゃねーか! -- 名無しさん (2024-09-09 15:24:49)
- 今度はでろーんさんもゲストになってほしいな -- 名無しさん (2025-02-07 11:07:16)
最終更新:2025年03月15日 07:35