登録日:2023/09/16 Sat 07:41:38
更新日:2025/02/26 Wed 21:55:37
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蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは、
ラブライブ!シリーズに登場する部活動、及びその所属メンバーを指す総称。
2024年時点では主に『
Link!Like!ラブライブ!』にて活躍が描かれている。
本項ではクラブや学院の概要、所属メンバーとその関連人物等について解説する。アプリの内容については同項目にて。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会と同様、基本的にメンバー全員での活動は行わない事から固有のグループ名は持っていない。そのため、やはり虹ヶ咲と同じく全員曲や声優ユニットではクラブ名をそのまま名義として用いている。
以下、キャストなど実在人物については基本的に敬称略とする。
クラブ概要
金沢で長い歴史を紡いでいる蓮ノ空女学院で活動している、スクールアイドルの部活動。
「スクールアイドル」という言葉が生まれる前から「芸楽部」という名前で存在しており、そこから発展した歴史を持つ伝統あるクラブ。
過去には「ラブライブ!」優勝を果たした実績もあるなどその歴史に恥じない実績を持った部であり、その実績を見て梢が進学先に選んだことからもスクールアイドルを志す者にとっては決して低くない知名度を誇る学校であることが窺える。
活動歴の長い部活ゆえに「伝統」とされている事柄も多く、「部員はクラブ内でユニットを組み、原則それぞれのユニット内で完結した活動を行う」という独自の風習もそのひとつで、「クラブ内で3つのユニットに別れて活動する」という伝統を代々受け継いでいる。
その他にも、楽曲や衣装なども過去に生み出されたものを受け継いで使用しているものが多く、中でも一部の衣装は「特別なもの」として現役部員に認識されている様子も見られる。
一方で現行の代で新たに楽曲が生まれることももちろんあり、作中で出自が明らかになっている曲から例を挙げるなら『水彩世界』は劇中で梢が作曲している様子が描かれた他、『DEEPNESS』は昨年に綴理が持ち込んだ楽曲である。
一方で『Dream Believers』は梢達よりも前の代から存在していたことが判明しており、『Refrection in the mirror』は披露にあたって梢が用意した衣装が代々受け継がれてきた伝統のものであることが当人より明かされている。
このように長い歴史とそれに見合う輝かしい成績を誇る部活動であり、地元金沢の人々にも「蓮ノ空だから」と応援してくれる固定ファンが多く存在しており、地域に完全に根付いている様子も描かれている。
しかし近年は勢いに翳りが見られ、花帆とさやかが入部した時点では人数不足から上記3ユニットのうち1組は存在していなかった。
特に昨年度は部の存続すらも危ぶまれるほどの事態に一時期陥っていたことが、後に当事者である梢の口から語られている。
そこに花帆たち新入生を迎えた本年、彼女達はどんな活躍を見せてくれるのだろうか──?
概要(プロジェクト)
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは、
1年365日、入学から卒業までの限られた時間のなかで、
彼女たちと喜び、悲しみを共にし、同じ青春を過ごす、
リアルタイム「スクールカレンダー」連動プロジェクトです。
歴代のシリーズにおいて主人公達が所属するスクールアイドル部は「主人公の代が第一世代で、部の立ち上げから物語がスタート」というのが通例であった。
しかしこの蓮ノ空のスクールアイドルクラブは、花帆や梢たちが入学した時点で既に存在しており長い歴史を持っている……という歴代でも他に類を見ない設定となっている。
展開上における『蓮ノ空』の大きな特徴は、以下の通り大きく三つに分けられる。
バーチャルYouTuberのように、
キャストがキャラクターを演じながらのリアルタイム動画配信・バーチャルライブを活動内容のメインとしている。
実際に『リンクラ』内での各種配信でVTuber活動をしていることに加え、リアルライブのMCも一部ではあるもののバーチャルを使用して行っている。
もちろんこれらの配信用モデルは各キャラクターの声優がモーションアクターを務めており、これがシリーズ通してプッシュされてきた要素である
映像とリアルパフォーマンスのシンクロをより推し進める形となっている。
一方で「初めから『中の人』が公開されている」「バーチャル活動に並行して顔出しでの活動も行っている」という点はVTuberとして見ると珍しい特色でもある。
この通り「バーチャルスクールアイドル」として配信活動なども行うプロジェクトの性質上キャラクター設定に各キャストの個性が強く反映されている点が挙げられる。
例を挙げるなら、花帆の「読書が趣味」「双子の妹がいる」という特徴は声を務める楡井と全く共通で、身長も全く同じ、誕生日も1日違いであることが『せーので!はすのそら』にて明かされている。
他のメンバーも、特に趣味や特技については演じるキャストと共通するものが設定されていることが多く、それらに共通点のないメンバーについてもキャストの経歴や性格などが多く反映されている。
中でも話題になったのは綴理で、声を務める佐々木が元アイドルということもあって蓮ノ空参加前から人柄が知られていたために「中の人ほぼそのまま」とアイドル時代からのファン達から評されている。
これまでシリーズが重視してきた要素である「ライブ感」をより推し進め、
物語中のスクールアイドル達も現実世界と同じ時間経過の中で過ごし、成長してゆくというコンセプト。
リンクラで順次配信されているストーリーは「その年その月に起こった出来事」として描かれており、一部の配信やイベントはストーリーの展開と連動している。
また「作中のスクールアイドルも我々と同じ世界にいる」ことを示すかのように、配信では流行りの
ゲームや著名な文学作品など作品外の物事に直接言及されることも多い。
展開2年目である104期(2024年度)ではこの「現実世界とのシンクロ」をさらに推し進めた試みとして、
リアルライブの中で劇中の大会である「ラブライブ!」を描き、現実での出来事まで物語に組み込むという前代未聞の展開を行った。
一方、このコンセプトで「学生生活」を描く以上避けては通れない問題である「卒業」についても真正面から切り込んでおり、ストーリー展開開始時点で「卒業までの限りある時間」を描く、と「スクールアイドルの卒業」にハッキリと言及してもいる。
これまでも「3年生の卒業」は物語終盤のテーマとして描かれてきたが、一方で「3年生がいなくなった後の活動」「スクールアイドルの『その後』」については断片的にしか描かれず、またアニメでメンバーが卒業してもそれ以外の媒体では活動を続けているのがこれまでのお約束であった。
蓮ノ空がどう「卒業」を描くのか、今後に注目である。
楽曲にもこの「リアルタイム性」が反映されており、蓮ノ空の楽曲は季節感を強く感じさせるものが多く並ぶ。
現実における時間経過と連動したシナリオ展開に合わせ、特徴の異なる3ユニットそれぞれで違った側面からその季節を切り出しており、特に「Fes × LIVE」にて初披露される楽曲はより強くその月をクローズアップしたものとなっている。
また「ユニット主体」という活動方針ゆえか、楽曲のリリースにあたっては特に作詞者は基本的に各ユニットで同じ人物が務めており、スリーズブーケは「ケリー」、DOLLCHESTRAは「TATSUNE」、みらくらぱーく!は「ろさ」がほぼ全ての作詞を担当している。
23年9月時点で唯一の例外は作詞・作曲・編曲すべてナユタン星人による提供の『ハクチューアラモード』のみ。ゲスト的に著名作曲家に楽曲提供してもらう場合は例外ということか。
また、シリーズ初の試みとして
既存楽曲のカバーも行っている点が挙げられ、著名なボカロ曲やアニソンなどを中心に「歌ってみた」動画がYouTubeチャンネルにアップロードされており、『リンクラ』でも動画化されていない楽曲も含め多くのカバー曲をプレイできる。これもまた、「作中と現実が繋がっている」ことを示されている蓮ノ空だからできる試みと言えよう。
もっとも、ゲームシステムの都合上実際に選曲できるモードが少ないのが珠に瑕だが……
そして
歴代グループの既存楽曲のカバーも行っており、各主役グループのデビューソングをそれぞれのユニットにてカバーしている。内訳としては、『君のこころは輝いてるかい?』をスリーズブーケが、『始まりは君の空』をDOLLCHESTRAが、『
TOKIMEKI Runners』をみらくらぱーく!が担当。
すべての始まりである『僕らのLIVE 君とのLIFE』は、6人全員で歌唱している。
『未完成ドリーム!』がない?あれは作品共々立ち位置が特殊なので…
主役グループを3人前後の小グループに分割した「ミニユニット」はμ’sの頃より続いてきた伝統ではあるのだが、過去存在したそれらは主に誌面上や音楽展開での活動などに留まり、アニメなどメインストリームとなるメディアでは小ネタレベルに留められ大きくスポットが当たることは稀だった。
しかし『虹ヶ咲』がテレビアニメ2期にてユニットの結成をシナリオの主軸として扱うこととなり、それに続く形で「ユニット活動主体のスクールアイドル」が誕生する形となった。
なお、上述した「ユニット活動の伝統」という設定ゆえかプロジェクト発表時点で既にユニット名が決定しており、グループ名・ユニット名の公募が行われなかったという特異性も語り草。
また実はユニット名に英数字以外の文字が採用されたのも歴代初でもある。
ちなみに、シリーズお約束のメンバーカラーについては設定こそされているが、正式な色名の発表が23年9月のFes×LIVE直前配信で発表とかなり遅めだった。
蓮ノ空女学院
金沢の山奥にある、特に芸術方面に秀でた私立校。
花帆達の代で103期を数え、実に100年以上もの長い歴史を持つ。それゆえ多くの伝統が伝えられており、それらの輝かしい歴史を学院の誇りとしている。
大倉庫などその歴史を感じさせる施設も多いが、校舎のほとんどは古びた様子がないどころかどれも近代的でお洒落。過去に建て替えたのだろうか。
一方で「規律と伝統」を何より重んじる、やや「お堅い」校風も確かに見られる。
制服は冬服がえんじ色の
セーラー服、夏は真っ白なセーラーワンピース。
スカーフタイは入学年度ごとに色を使い分けており、101期生は黄色、102期生(梢、綴理、慈)は緑、103期生(花帆、さやか、瑠璃乃)は赤。
104期生(吟子、小鈴、姫芽)は101期のものと同じ黄色であり、以降入学年度順にループしている模様。
文化祭が年3回あるというかなり珍しい特徴を持っており、6月に「撫子祭」、10月に「竜胆祭」、3月に「蓮華祭」という内訳とのこと。
そんなにやったら出し物のネタが尽きそう
文化祭開催月はFes × LIVEもその文化祭の中で開催される形となり、撫子祭ではライブ場所こそ「いつもの音楽堂」だがバルーンなどの装飾が追加されていた。
そのほかの学校行事として6月上旬には体育祭もあるそうなのだが、配信で触れられたのみでストーリー上では特に扱われていない。
立地の問題もあってか全寮制を取っており、基本的な学生生活は学院の敷地内でほぼ完結している。
外出には申請が必要……ばかりか校外へ出るバスは週末に1度、金沢駅前までを結ぶもののみ。
そのほかにも何かと規則が多いらしく、都会の高校らしい自由さとはほぼ無縁。その実態を知った花帆は牢獄と評し、梢も「年頃の女の子が三年間過ごすにはなかなか窮屈な環境」と花帆が学校を抜け出したがるのにも納得したほど。
一方で学校が出しているバス以外にも路線バスが日に何本か出ているほか、外出許可もほぼ形だけのものらしく代理人からや後からの提出でも認められるなど案外融通はきく模様。
実際に物語中でもメンバー達が結構頻繁に市街へ外出している。「じゃあ脱走しなくてもよかったじゃないですか!!」
金沢市街との位置関係については、梢によれば「頑張れば自転車でも行けるのかしら?」「歩くのはちょっと大変ね…」とのこと。
一方で「活動記録」8話で外出中に大雨に見舞われ帰れなくなってしまった先輩達が「無理矢理帰ってこようとするのでは」と心配するさやかに花帆が「えー、こんな遠くまで?ないない……ないよね?」と返す場面もあり、少なくとも徒歩での移動は現実的ではなさそうである。梢なら本当に「ちょっと大変」で済ませてしまうのかもしれないが……
ちなみに、慈曰く寮は冷蔵庫とIHコンロ付き。
メンバー
スリーズブーケ
ガーリーでキャッチーなフレーズが耳に残る、正統派アイドルポップスを得意とするユニット。104期では花帆、梢に吟子を加えた3人で活動している。
英字表記は「Cerise bouqet」。ceriseとはフランス語でチェリーを指し、すなわちさくらんぼ色の花束という意味になる。
「3つの花束」ではない……のだが、瑠璃乃はともかく花帆も同じ勘違いをしていたのは内緒。
日野下花帆
光を、雨を、風を、待ってるだけじゃない!
あたしはあたしの力で、咲いてみせる!
CV. |
楡井希実 |
メンバーアイコン |
うさぎ |
メンバーカラー |
おひさま色 |
誕生日 |
5月22日 |
身長 |
155cm |
趣味 |
カラオケ、読書 |
特技 |
食べ物の好き嫌いがない |
好きな食べ物 |
りんご、ハントンライス |
好きな言葉 |
なんにでも全力! |
好きな教科 |
体育と音楽、かな! |
好きな動物 |
動物全般、とくにうさぎ! |
本シリーズの主人公。
「花咲きたい!」という夢を抱いて蓮ノ空に入学してきた103期生。
長野県出身で、「大都会・金沢」での暮らしにずっと憧れていた様子。
青緑の瞳と、オレンジに近い茶髪のセミショートヘアをうさぎ形の髪留めで留めている。別作品で例えるなら
後藤ふたりの髪型に近いか。
『りんくらいふ』では
ヘアピンから細く飛び出している部分が
アホ毛のように感情に応じて動く。
一人称はシリーズ主人公としては珍しい
「あたし」。
四コマ漫画『りんく!らいふ!ラブライブ!』でも主人公を務めており、そちらでは入学前の様子もうかがえる。
主人公らしく活発かつ底抜けに素直な性格の持ち主で、お調子者な一面も。
しかし幼少期は病弱だったとのことで、そのためなのか本人曰く過保護な家庭環境だったとか。
実家は農家で、ラナンキュラスという花を育てているとのこと。
しかし花帆にとっては、家で育てている「規則正しく咲いた花」には、周囲と違う自分はあのようにはなれないと苦手意識を感じていた。
そんな時、双子の妹たちに連れてきてもらった山中のお花畑で、育てられたものではない、一輪だけ咲いた自然のラナンキュラスを見つける。
……ラナンキュラスは温室で育てるため、自生していることは滅多にないのだという。
それでも、誇らしげに咲くその姿に、「右に倣えで咲くのでも、みんなと同じように咲くのでもない。『ちゃんと花咲く』ことこそがいちばんすごい」ことなのだと気付いた。
……それが、彼女の語る「花咲く」という夢の原点である。
そんな過去もあってか「自由」に強い憧れがあり、蓮ノ空へも親の干渉のない環境で自由に羽を伸ばせる場所を求めたため。
実家から離れて生活できる学校の中で両親が唯一認めたのが蓮ノ空だったために努力して入学したのだが……上記の通り、ようやく手にした場所は自由とは縁遠いものだった。
そんな現状に落胆した花帆は入学2日目にして脱走を決意する。
しかしその果てに偶然梢と出会ってスクールアイドルの世界を知ったこと、彼女から「今この学校が楽しくないのなら、花帆が『楽しい学校』にしてみせればいい」とスクールアイドルクラブへの勧誘を受けたこと、そして何より……ステージに立つ梢が間違いなく「花咲いていた」こと。
その姿に感化され、まずは「お手伝い」として彼女達に協力していくことになる。
そして、蓮ノ空を「楽しい学校」にするために、まずは学院にショッピングモールを誘致することを当面の目標にするのだった……あれ?
その人柄を一言で表現するなら「ロケットエンジン」。
ひとたび「やる」と決めたら凄まじいエネルギーを発揮して目標へと突き進むが、時としてマイナス方面にも全力疾走する場面も度々見られ、落ち込む時は全力で落ち込むし一度暴走を始めると何かにぶつかるまで止まらない。その極端にも程がある振る舞いは、さやかからは「オンとオフしかない蛍光灯のような人」と評されている。
上述の脱走騒ぎも然ることながら、スクールアイドルクラブに加入してすぐの頃に「毎日ライブがしたい」と言い出して本当に1週間毎日ライブで活動を埋める、かと思えば自身の実力不足を目の当たりにして特訓の必要性を自覚……したはいいものの今度は卒業まで一切ライブせず練習に専念しようとするなどなど、その極端ぶりを示す逸話は枚挙に暇がない。
どんな方向へも常時フルスロットル。そんな暴走ロケットなのだ。
その有り余る推力を目標のために正しく向けるには梢やさやかといった「舵取り役」が欠かせない。……なのだが、妙に思い込みが激しい一面があり、一度こうと思い始めるとなかなか軌道修正を受け付けてくれずにそのまま壁に正面衝突……なんてことも。
舵がついてない上付けても効かないとは中々厄介なロケットである。
しかし正しい方向へ導いてさえあげれば、誰も予想がつかなかった結果を叩き出すこともあるまさしくクラブの「推進剤」「起爆剤」と言えよう。
スクールアイドルにかける情熱は熱く、活動に必要なことであれば何事にも体当たりで挑む度胸もある。
上手い下手ではなく「とにかく歌って踊ることが好き」であることが本人の様子や周囲の言動から窺い知ることができ、梢はそれこそが彼女の才能だと捉えている。
ただし体力はメンバー中最底辺で、練習中に一人ガス欠していたり梢に筋トレを課されてへばっている姿もたびたび目撃される。
もっとも、2年生は既に1年分の実力がついている+フィギュア経験者のさやかにスポーツ万能な瑠璃乃と周囲のスペックが優秀な上、花帆は朝練の存在を知らなかったなど今まで部活らしい部活に所属していなかった様子がうかがえるため、致し方ない面も大きいのだが。
特にライブに向けたやる気は凄まじいものがあるのだが、一方で地味でつまらないからか練習には消極的で何かにつけては練習時間を削ろうとしたりサボろうとすることも。……というか実際に朝練を度々すっぽかしている。
が、その辺はかなりキッチリやる性質の梢についてしまったのが運の尽き。
練習から逃げようとしたことを見抜かれて逆に練習時間を上乗せされたり、練習場所に文字通り引きずり出されたりすることになるのであった。体力問題のこともあるので、残念ながら当然である。
とはいえ上述の通り一度「やる」と決めたら一直線な性質は練習においても言えることであり、きちんと目標を見据えている時は梢の練習メニューに加えて自主練までこなすことも。もっとも、今度はやりすぎて逆効果になってしまう事もしばしばなのだが……。
- 登場時点では母校愛がないどころか転校すら考えていた
- やる気はあるがやや不真面目
- 幼馴染にあたるポジションの人物がいない
といったように、歴代の主人公達……というか歴代のキャラ全員と比較してもかなり個性的な人物でもある。
意外な趣味として読書が挙げられ、配信では読書をテーマにした雑談をすることも。
同じ読書家の
国木田花丸とはまた異なるタイプで、特に海外文学をよく読むようだ。
中でも『
ハリー・ポッター』シリーズがお気に入りとのことで、かなり読み込んでいることがその口ぶりからうかがえる。
ちなみに、配信終了時のお約束「ぽちっ♪」は彼女が発祥。
乙宗梢
不思議と、こうなる気がしていたの。
あなたが私と一緒に、
スクールアイドルをやってくれるような気が。
CV. |
花宮初奈 |
メンバーアイコン |
蓄音機 |
メンバーカラー |
マーメイドグリーン |
誕生日 |
6月15日 |
趣味 |
天体観測、音楽鑑賞、お茶菓子作り |
特技 |
クラシックバレエ、筋トレ |
好きな食べ物 |
紅茶、湯豆腐 |
好きな言葉 |
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花 |
好きな教科 |
美術、世界史 |
好きな動物 |
猫 |
主に花帆を指導している102期生で、クラブの部長を務めている。
紫色の髪とエメラルドグリーンの瞳を持つ。髪型は椿の花を模した髪飾りでお団子を作り、残りをサイドテールのように流したもの。
南ことりから「とさか」を取った感じが近いか?
一人称は
「私」で、
「〜なのだけれど」「〜だわ」といった物腰の柔らかい女性口調が印象的。
百生吟子
大好きな人たちの想いを、ぜんぶ、守りたい。
それが、私の夢ーー。
CV. |
櫻井陽菜 |
メンバーアイコン |
折り鶴 |
メンバーカラー |
天の原色 |
誕生日 |
10月20日 |
身長 |
162cm |
趣味 |
和装、神社仏閣や喫茶店を巡ること |
特技 |
加賀縫、日本舞踊 |
好きな食べ物 |
コーヒー、和菓子、いなり寿司 |
好きな言葉 |
千里の道も一歩から、花鳥風月 |
好きな教科 |
古文、日本史、家庭科 |
好きな動物 |
きつね、たぬき、鶴と亀 |
104期生。ダークグリーンに近い黒髪のボブカットに翡翠色の瞳を持つ。水引きに結んだ髪飾りがチャームポイント。
その雰囲気に違わず、金沢の伝統工芸である加賀縫の家で育ったとのことで、私服も基本的に和服を着る。
そんな家柄のためか「伝統」に強いこだわりを持っており、スクールアイドルクラブに来たのも前身たる芸楽部のOBである祖母の影響。
一方で周囲とはあまりに違う自分のことや家柄についてコンプレックスに思うところもある様子で、「変な子」に見られていないかと気にしている。
……ただ、彼女の「伝統」にかける想いは単なるあこがれの域を飛び出してしまっている節があり、「伝統」を感じたいあまりぶっ飛んだ行動に出ることもままある、そのお淑やかな雰囲気からは想像できない一面も。
なにせ初登場が始業式の日(=入学式より前)の朝一番に、在校生メンバーの誰より早くスクールアイドルクラブの部室に来て床に寝転がり、「芸楽部」の部室を堪能していた場面を花帆が目撃した瞬間だったので……。
それ以降も「伝統」という言葉にそもそも弱い節も散見され、とりあえず「伝統だから」と言われると逆らえない様子。
花帆もその予想外すぎる後輩との初対面に驚きこそしたものの、話を聞いているうちに伝統を愛する吟子の「熱意」を感じ取る。
そして何より、「目標はラブライブ優勝」と語るその目に、誰より信頼する先輩の影を見て取ったからか、彼女をこそスリーズブーケに招き入れたいと猛烈にアプローチする。
が、花帆と吟子は元々の性格があまりにも違うこともあって、中々吟子のハートを掴むには至らない。
それでも、吟子も今までの知り合いにはいなかったタイプであった花帆の接し方に戸惑いつつも、少しずつその人となりを理解しているようで……。
はじめから蓮ノ空の芸楽部に憧れて部室の扉を叩いた吟子だったが、それは彼女が祖母から「芸楽部」での想い出を聴いてきたから。
……つまり、吟子が憧れたのは「スクールアイドルクラブ」ではない。あくまでも「芸楽部」に、だったのだ。
体験入部として花帆の元で活動していた吟子だったが、ある日そのすれ違いが明るみとなる出来事が起きてしまう。
祖母が吟子に語った蓮ノ空の曲はどれも彼女の心をときめかせたが、中でも「さかさまの歌」という曲には特別な思い入れがあった。
それゆえ、吟子もはじめてのライブでは「さかさまの歌」をやろうとしたのだが……
今の蓮ノ空に伝わっている伝統曲に、その曲はなかった。
「さかさまの歌」だけではない。吟子が知っている曲で、今も残っているものはほとんど無かったのだ。
やはり、ここはかつておばあちゃんのいた、憧れの「芸楽部」ではない。
ここが「芸楽部」でないのなら───スクールアイドルを続ける理由も、ない。
そう確信した彼女は失意に暮れ部室を去ってしまう。
部室を去っていく吟子の姿に、そしてその後ろ姿に何も言えなかった自分にやりきれないものを感じていた花帆は、さやか達の後押しも受けてなんとか初めてできた後輩の力になれないかと、吟子に直接わけを訊ねることに。
そうして、吟子の事情を知った花帆は、どうしてここまで吟子のことが気になるのか、その本当の理由を悟る。
同じなのだ。ちょうど一年前の自分と。
ならば、吟子のためにできることは、すべきことは───
伝統は……そこに込められた想いは、どれだけ大切にしていてもいずれ風化し……失伝してしまうもの。それはどうしようもない時の流れ。
当たり前だよね……。
50年前の曲が、今も残ってるはずなんて……。
……果たして、本当にそうだろうか?
芸楽部ができてから、約60年。
その間、ずっとつけられてきたスクールアイドルノート。
今の吟子にかけるべき言葉───そこに必要な「証」が、そのどこかにあるはず。
そう考えた花帆は、大倉庫に保管されていたそれを一つ一つ精査することを決意。
それはいつしか、現行のスクールアイドルクラブ全員……小鈴や、姫芽も交えた8人総出の作業になっていた。
そうして───
あのね、見つかったんだ。
吟子ちゃんのおばあちゃんが……吟子ちゃんが、大好きだった曲が。
逆さまの歌。
今に伝わってる名前は、こう。
あたしが、スリーズブーケになれた後、初めて歌った曲。
あたしの大好きな歌。
───Reflection in the mirror。
伝統は、失われたわけではない。
少しずつ形を変え、姿を変え、名前を変え───そうして、今に至る。
……だが、その「最初の形」を知る者にとって、改変を何度も重ねた末の「今の姿」は……。
そんなの……ぜんぜん違う!
歌詞だって違うし、メロディだって!
おばあちゃんが愛した曲じゃない!別物だよ!
そうかもね。
そうかも、って……。
最初にあった曲が、長い年月をかけて、
少しずつ変わっていって、今じゃタイトルも違う。
残ってる部分のほうが少ないかも。
あたしは同じ曲だと思うけど……
吟子ちゃんにとっては、違うかもしれない。
花帆はあくまで吟子の抱いた印象を否定せず、その言葉を認める。
その上で、それでもこの曲がここにある理由……「伝統が、伝統として受け継がれている理由」を、彼女なりの考えで語る。
それは、みんながその曲を愛したから。
カタチが変わったのは……かつての人々が変えることを決めたのは、「もっとみんなに愛される曲になってほしい」と願ったから。
その願いが何度も、幾重にも積み重なり───そうして、今があるのだ。
この曲は、ただ変わったんじゃない。
スクールアイドルの積み重なった想いで、
姿と形を変えていったんだ。
「蓮ノ空女学院芸楽部」が、姿を変え、名前を変えて、「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」として今に繋がっているのと、まったく同じこと。
ね、吟子ちゃん。
ここは、ちゃんと吟子ちゃんの知ってる芸楽部だよ。
だからもう、大丈夫。心配いらないよ。
なんだって、できるんだよ。
花帆に手を引かれ、目の前にあった「壁」を取り払うことができた吟子は、
「境界線」を飛び越えて、先輩の手を取った。
そうして、吟子が、花帆が、蓮ノ空が愛した歌は、今ふたたびその姿を変えることになる。
ちなみに新メンバーとしてのお披露目こそ24年4月だったが、11月度ストーリーの一場面をイラスト化した[ツバサ・ラ・リベルテ]乙宗梢の覚醒前カードイラストにて後ろ姿のみ先行登場している。
DOLLCHESTRA
ピアノやストリングスに乗せて、思春期のジレンマ・葛藤を詠った曲を多く持つクール&スタイリッシュなユニット。今年はさやかと綴理、小鈴の3人で活動中。
102期のデビューより実力者として頭角を現していた綴理はもちろんのこと、さやかもフィギュアスケートの経験を活かしたダンスを持ち味としている。
そこに新たに加わった小鈴の「黄色のきらめき」は、果たしていかなる化学変化をもたらすのか。
他ユニットとは異なりユニット名の由来は特に語られていないが、字面から読み取るなら「doll」+「ochestra」か。
村野さやか
誰が、あなた自身が、なんと言おうと!
わたしにとっては、あなたがスクールアイドルです!
CV. |
野中ここな |
メンバーアイコン |
目覚まし時計 |
メンバーカラー |
氷青色 |
誕生日 |
1月13日 |
身長 |
157cm |
趣味 |
お弁当作り、お弁当研究 (市販品や駅弁のチェック) |
特技 |
計画を立てて物事を進める |
好きな食べ物 |
味付け海苔、濃い目に淹れたお茶 |
好きな言葉 |
心堅石穿 |
好きな教科 |
現代文、数学 |
好きな動物 |
レッサーパンダ |
103期生で、花帆とはクラスメート。
藍色の髪を水色の
リボンでふたつに纏めたお下げ髪と水色の瞳が印象的な、「実直」という言葉がそのままカタチになったかのような人物で、親族を除いて
誰に対しても敬語で話す。首元のほくろも特徴。
フィギュアスケートの経験者で、その実力も高い。しかし登場時点では表現性の問題を指摘されスランプに陥ってしまっており、蓮ノ空へはその打開の糸口を探しに入学したとのこと。
そんな折に綴理のダンスに衝撃を受け、彼女からの誘いもあって「この人についていけば理想に近づけるはず」と入部を決意する。
夕霧綴理
ボクは、ずっと、
スクールアイドルに、なりたいんだ。
キミは、
ボクをスクールアイドルにしてくれるの?
CV. |
佐々木琴子 |
メンバーアイコン |
ペンギン |
メンバーカラー |
ボクの赤 |
誕生日 |
11月17日 |
身長 |
171cm |
趣味 |
うごくものをながめる、誰かの話を聞くこと |
特技 |
寝るまでの速さは自慢 |
好きな食べ物 |
チョコのケーキ |
好きな言葉 |
和気あいあい |
好きな教科 |
数学 |
好きな動物 |
あったかい生き物 |
102期生。
一人称は
「ボク」で、誰かを呼ぶ時には「こず」「さや」といったように「名前の頭二文字」を取ったあだ名を使う。
赤のインナーカラーが入った銀髪を
アシメショートに切り揃えた髪に散りばめるようにつけた星の髪飾りと赤い瞳、そして
171cmという蓮ノ空どころかシリーズトップの高身長が目を引く美人。……ただし、その中身は超マイペースで掴みどころのない自由人。
いわゆる「努力の天才」タイプが多くを占める歴代キャラの中でも珍しい、
完全な感覚型の天才でもある。
詳細は
項目を参照。
徒町小鈴
CV. |
葉山風花 |
メンバーアイコン |
けん玉 |
メンバーカラー |
いちばん星色 |
誕生日 |
2月28日 |
身長 |
152cm |
趣味 |
文房具集め |
特技 |
特技と言えるようなことは何も… |
好きな食べ物 |
駄菓子のラムネ |
好きな言葉 |
石の上にも三年 |
好きな教科 |
図画工作! |
好きな動物 |
デッカい恐竜 |
104期生。福井は敦賀の出身で、明るめの茶髪と朱色の瞳が特徴。
髪型はやや複雑で、「前髪はぱっつんカット」「側頭部から伸びる髪は三つ編みにして首後ろに回し、黒のリボンで一つ結び」「残った後ろ髪は一つ結びの後ろに流す」といった構成。
他校のスクールアイドルで例えるなら桜小路きな子が最も印象が近いか。いわゆる「小動物系」「ザ・後輩」とでも言うべき第一印象である。
やや緊張しがちで、配信でもスタート時はガチガチに固まってしまっている様子がよく見られる。
一方でやると決めたら一直線なところもあり、それを示すかのように初登場は入学式の後、蓮ノ湖のほとりに来ていたDOLLCHESTRAの2人の前を、湖を横断しようと筏で渡っていた……というもの。104期生、入学早々に伝説を作りすぎである。
「ちぇすとー!」が口癖で、本人曰く「気合いを入れる時の合言葉」だそう。示現流……?
上記の通り湖を筏で渡ろうとして失敗し溺れかけていたところ、ちょうど綴理とさやかの目の前だったため2人に(……というかさやかに)救助されたのがスクールアイドルクラブとの出逢い。
無茶をしでかした理由について、小鈴は「今まで何も『すごいこと』が出来ずにいたから、何でもいいから何かを成し遂げた実績がほしい」と語る。その言葉に、かつての自分の姿を重ね強く共感したさやかに心から応援され、幾度ものトライを重ねた末、ついに小鈴は一人で湖を横断することに成功する。
それと同時に、初対面の自分にここまで親身に接してくれたさやかにも憧れるようになり、そして「もっと『すごいこと』を増やしたい」とさやかのいるスクールアイドルクラブの門を叩く。
「DOLLCHESTRAに新しくメンバーを加えるなら、それは『何かを目指して本気で頑張る人』だ」───小鈴と出逢う少し前、そう話し合っていたさやかと綴理。
ならば小鈴のいるべき場所はひとつだと、2人は暖かく彼女を迎え入れたのだった。
みらくらぱーく!
「おもちゃ箱をひっくり返したような」という表現がピッタリ嵌る、様々な「楽しい」をいっぱいに詰め込んだユニット。
長らく「3つ目のユニット」は部員不足により結成できていなかったが、103期の夏に瑠璃乃が入部、そして彼女の手引きで慈が復帰したことにより復活。
そして104期春、新入生の姫芽を新たに迎えて今に至る。
ユニット名は「みらくる」+「くらくら」+「ぱーく」。間違いやすいが「みらくらぱーく!」である。
大沢瑠璃乃
CV. |
菅叶和 |
メンバーアイコン |
電池マーク |
メンバーカラー |
瑠璃ピンク |
誕生日 |
8月31日 |
身長 |
151cm |
趣味 |
釣り、カラオケ、バッティングセンター |
特技 |
どんなことでも楽しめる! |
好きな食べ物 |
タピオカ!琥珀糖! |
好きな言葉 |
その道に入らんと思ふ心こそ、 我が身ながらの師匠なりけれ |
好きな教科 |
美術、音楽 |
好きな動物 |
チャウチャウ、おっきいクマ |
毛先に向かって水色のグラデーションがかかった金髪に青い瞳という派手な外見をした103期生。
髪型はツーサイドアップのように小さく纏めた髪の後ろにもう一組長いツインテールがあるクアッドテール。口癖は「ルリ思う、ゆえにルリあり!」。
何よりも楽しいことが好きで、日々楽しい事を探している。
もちろんみんなで一緒に楽しむのが第一でありそのために周囲の輪を取り持つ能力も高いのだが、
一方でこの手のキャラにしては珍しく一人も嫌じゃないどころか大歓迎で、特技の通り楽しければなんでも良し!なタイプ。
事実、プロフィールの趣味欄に書かれた「釣り、カラオケ、バッティングセンター」がどれも一人でもできる遊びなあたりにそれが嘘でないことがわかる。
ストーリーにおける初登場こそ103期4月度の第6話幕間からと遅くはないものの、本格的に物語に登場するのは7月以降。
というのも物語開始時点では2年間のカリフォルニア留学の最中で、秋から蓮ノ空に転入予定だったためである。
帰国子女ということで、さぞ英語には自信があるのだろうと思いきや……
英語読めないし、道分かんないし、
英語読めないし、釣りスポットも分かんないし、
英語読めないし、調べづらいし、英語読めないし。
カリフォルニア暮らしは大変だー。
……なぜ渡米した。
在米中からこんな調子なので、当然話す英語も留学に行った人のそれとは思えないほど超カタコト。基本的に会話はフィーリングで乗り切っていた。
曰く「下手に頑張って英語で話しかけるより、日本語並べて相手に『やべえ!なんか変なヤツ来た!』と思われた方が無視されない」とのこと。それでいいのか。
ともあれ彼女なりにカリフォルニアでの暮らしをエンジョイしていたのだが、そんな留学生活も残り僅か。
ふと帰国後に転入する予定の蓮ノ空がどんな学校か気になって調べてみたところスクールアイドルクラブのことを知り、楽しそうに活動している4人を見て強く興味を抱く。
「スクールアイドルクラブならめぐちゃんもいるはず」という思いも加わって待ちきれなくなり、留学を少し早く切り上げて7月に帰国し転入。
その勢いのままスクールアイドルクラブにも入部しようとした、のだが……
まずは体験入部ということで初めての練習に参加した瑠璃乃だったが、彼女は途中で「トイレに行く」と言ったきり姿を消してしまう。
戻りがやけに遅いことを心配した花帆たちが捜索した末に部室で見つけたのは、上記のセリフが書き残された置き手紙。
訳が分からない花帆たちは瑠璃乃に直接会って事情を聞くべく本格的に彼女を捜すことにしたのだが、ようやく見つけた瑠璃乃は一瞬別人かと思うほどに先程とはまるで違うテンションで、しかも花帆達に気づくとなんと逃げ出した。
逃避行の果てに追いつかれてしまった瑠璃乃は、観念して「本当の自分」を打ち明けた。
誰かと一緒にいる時の瑠璃乃は、自分はもちろん周囲みんなにも同じように楽しい気持ちでいてほしいと願い、その和を取り持つために常に気を配るような子である。
……しかし、性格も趣味嗜好も異なるみんなのために気配りを続けていては、自分の方が先に潰れてしまう。
そうして「自分を削ってまで周囲を楽しませ続ける」生活が癖になっていくうち、いつしか彼女は「充電切れ」と自ら称する状態に度々陥るようになってしまった。
「充電切れ」に陥るとそれまでのハイテンションぶりが嘘のようにダウナーな性格に一転し、異様に自己肯定感の低い状態になってしまう。
一度こうなると一人の時間を作って気力が回復するのを待つしかないそうで、「こんな自分に付き合わせて迷惑かけたくない」という思いもあって人前に出られなくなってしまう。
初練習の日に失踪したのも、この「充電切れ」が原因だった。
人と接し過ぎると人疲れを起こすというスクールアイドルとして致命的とも言えるこの弱点が露呈してしまった瑠璃乃は退部を考える……というよりも、「こうなるのではないか」と薄々感じていたのだろう、初めて練習に参加した日の時点で彼女は既に退部届を用意していた。
しかし、カリフォルニアにいた頃から感じていた皆の魅力━━「みんなバラバラな個性を持っているのに、同じ方向を向いて楽しめる」こと、それに憧れて、みんなと一緒にやってみたいからスクールアイドルクラブに加わったこと。
なりたいと思ったら、いつでもなれるのよ。
スクールアイドルには。
その気持ちを思い出した瑠璃乃は、各々の励ましも受け、改めてスクールアイドルを続けることを決意。
そして、瑠璃乃がスクールアイドルクラブに入ろうと思ったもうひとつの理由である「めぐちゃんと一緒に活動する」ために彼女について訊ねた瑠璃乃だったが、めぐちゃん=慈はそこにはいなかった……。
藤島慈
うん、るりちゃん!
ふたりで、世界中を夢中にさせよっ!
CV. |
月音こな |
メンバーアイコン |
コンデンサーマイク |
メンバーカラー |
エンジェルホワイト |
誕生日 |
12月20日 |
身長 |
160cm |
趣味 |
配信、編集作業(地味だけど大事!) |
特技 |
女の子の絵を描くこと、アクセサリー作り |
好きな食べ物 |
最中(こしあん)、ねぎとろ |
好きな言葉 |
好きこそ物の上手なれ |
好きな教科 |
勉強なんて将来の役に立たないからいいんだよ |
好きな動物 |
シェパード |
102期生。瑠璃乃とは幼馴染で、お互いに
「るりちゃん」「めぐちゃん」と呼び合う仲。
グリーンブラウンの髪と藤色の瞳が特徴。髪型は
ツーサイドアップだが、分けた髪ごと後ろに真っすぐ伸びており普通のロングヘアのようにも見える。
幼い頃から子役やジュニアタレントとして活動しており、現在は動画配信者として活躍中。
自身の配信では蓮ノ空のスクールアイドルクラブのことも取り上げており、情報発信という形で彼女達を応援している。
彼女もかつてはスクールアイドル活動をしていたようだが、現在は休止中とのこと。
花帆やさやかのことも、まるで自らの後輩でもあるかのように見ているが……?
安養寺姫芽
大好きなゲームで”世界中を夢中に”!
それがアタシの、新しい夢になりました〜。
今はゲーマーとして……そして、スクールアイドルとして、叶えたい夢です。
CV. |
来栖りん |
メンバーアイコン |
トロフィー |
メンバーカラー |
シュガーパープル |
誕生日 |
9月24日 |
身長 |
160cm |
趣味 |
ゲームとその布教 |
特技 |
ゲーム、動画配信、早食い |
好きな食べ物 |
甘くて可愛いもの |
好きな言葉 |
楽しいが一番!、対戦相手は敵役の仲間、 ggwp、<3 |
好きな教科 |
全教科イーブン |
好きな動物 |
ウミウシ、アルマジロトカゲ、変な生き物 |
104期生。先端にかけて黄色にグラデーションのかかるピンクの長髪と空色の瞳を持つ。
全体としてポニーテールにまとめつつ、お団子が縦に連なった所謂「玉ねぎヘア」と、制服の上から羽織ったピンクのパーカー、靴下のアキレス腱辺りにつけた黒いリボンも特徴的。
言葉を選ばず表現するなら典型的な「オタク女子」で、普段の話し方はややたどたどしい。
しかしネット上ではゲームストリーマー「ツマヨウ寺」として活躍しており、その配信でのトークセンスは慈も認めるもの。
そしてゲームの腕前も相当なレベルで、中学生時点で学生部門で大会優勝したこともあるほど。
しかし姫芽自身はその実績に満足することなく、まだまだ「強さ」を極めるには至っていないと語るように、向上心と競技者精神に満ちた人物である。
なお、ゲーマーとしての傾向は「狭く深く」の極みのようなスタイルで、一本のゲームをとことんまでやり込んでいる。
そのため、かつて組んでいたチームがそれぞれのやりたいことを目指すため解散した際には、自分一人だけがそのタイトルに残ることとなったために寂しい気持ちもあったのだとか。
そんなゲーマーとしての側面のほかに、姫芽は超強火のみらくらぱーく!オタクでもあり、自らも「去年の後半はずっとみらぱを追いかけていた」と語っている。
みらぱが配信するたびに物凄い熱量のコメントを残しており、その様子から特に瑠璃乃はファンとしても、配信者としても「ツマヨウ寺」を認知していた。
また姫芽の配信スタイルも慈の配信から学んだと思しき点が見られ、2人から受けた影響の強さが窺い知れる。
みらぱが好きすぎるあまり、慈考案のハトが引っかかるような典型的すぎる罠に何の疑いもなく引っかかったことも。
メンバーを積極的に増やしたい慈と、慎重になるべきと考える瑠璃乃は話し合った末、「みらぱに欲しいのは『今までの2人では届かなかった所に手を伸ばせる人』」だと結論付ける。
そして、その話の中で瑠璃乃が前々から認知していた「ツマヨウ寺」さん……すなわち姫芽を慈に紹介したところ、慈は彼女こそがみらぱに必要な存在だと直感。その勢いのままにスカウトに動くのだった。
だが、姫芽本人は2人の間に入ることについては非常にオタクらしい観点から躊躇気味だった。
しかし二人に誘われる以前からスクールアイドルをやりたいとは考えていた様子。
それというのも、彼女がいつも遊んでいるゲームに恩返しできる手段を探していたがため。
魅力的なスクールアイドルとして、姫芽の好きなゲームの魅力を伝える……それもまた、みらくらぱーく!の2人に学んだことである。
そして姫芽が蓮ノ空に入学したのも、「推し」であり敬愛する2人にできる限り近い場所で、その夢を実現するための方法を学びたかったから。
ゆえに、「みらぱの中でみらぱを学ぶ」という環境は姫芽にとっては願ってもないこと。そう結論付けた彼女は、2人のスカウトを受けることにしたのだった。
……その後、流れで姫芽の遊んでいるゲームに興味を持った慈が迂闊に「強くなりたい」と口走った結果、
へえ、めぐちゃん……”強く”……なりたいんですね……?
そう確認する姫芽の目が「マジ」であることに慈が気付いたとき、彼女は軽く地獄を見ることになるのだった。
ちなみに、去年後半あたりからみらぱを追っていたという姫芽だが、実際に103期の夏頃から過去実施された配信のチャット欄にも「ツマヨウ寺」の書き込みが現れている。過去の配信アーカイブから探してみよう。
卒業生
CV:小原好美
103期の
生徒会長を務めていた、梢達のひとつ上にあたる先輩。
現状、ビジュアルが公開されている唯一の101期生。
梢たちとは既知の仲であり、彼女の動向を読めるくらいにはその人柄もよく把握している。
それもそのはず、沙知も元スクールアイドルクラブの部員だったがゆえ。
しかし、沙知は昨年度に既に引退している。
その引退をめぐる謎は、103期の物語において大きな転換点となる。
関連人物
CV:前田玲奈(えな)、飯田ヒカル(びわこ)、月城莉奈(しいな)
花帆達のクラスメート。名前の頭を取って「えびしいトリオ」。
『リンクラ』ストーリー内では声のみの登場だが、『りんく!らいふ!』で容姿が確認できる。
それぞれ、ブラウンのボンパドールがえな、黒髪のお下げがびわこ、亜麻色のぱっつんカットがしいな。
花帆のスクールアイドルとしての姿を見たことがきっかけで、3人揃って合唱部に入部したとのこと。
もちろん花帆たちのファンでもあり、話し相手としてだけでなくスクールアイドルとしても応援している。
数字が1から9まで揃ったので今度はアルファベットになったが「ヒフミトリオ」から連綿と続く「主人公のクラスメート3人組」の系譜にあたる存在。
彼女たちも「神モブ」として活躍を見せる日が来るのだろうか?
CV:豊田萌絵
さやかの姉で、さやか曰く「花帆さんと似ているかも」とのこと。
そのおっとりした性格こそ花帆ほど活発ではないものの、どこか飄々とした振る舞いは確かに「『お姉さん』になった花帆」といったところ……かもしれない。
将来は世界にも通用するとまで目されるほど高い実力を持っていたフィギュアスケーターであり、さやかがフィギュアを始めたのも彼女の影響。
さやかにとって目標であり憧れというべき人物だったのだが、つかさは作中から2年前に怪我をしてしまい、それによってフィギュアスケーターとしての選手生命を絶たれてしまった。
彼女はそのショックから塞ぎ込んでしまい、「もう二度とリンクにも来ない」と言うまでになってしまった。
その姿を見たさやかは、「お姉ちゃんの分まで頑張る」と彼女に宣言したのだが……
今でこそつかさはかつての元気を取り戻しているのだが、やはりスケートとは向き合えずにいる様子。
一方で自分が腐っていた間さやかに重荷を負わせてしまったことには負い目を感じており、特に彼女が気負いすぎた結果、スランプに陥ってしまったことには心を痛めていた。
だが、さやかがスクールアイドルとしての活動を通して再びフィギュアにも向き合い始めたこと、それによってスランプを乗り越えた姿に勇気付けられ、つかさ自身もフィギュアに向き合うことを決意する。
CV:上間江望
金沢駅からほど近くの近江町市場で主に働いている女性。
色々と豪快な性格の持ち主で、同時に
かなりのバイトジャンキーであることがその様子からうかがえ、たびたびその身に余るほど何店も掛け持ちしている。
スクールアイドルクラブとは繋がりが深い存在で、彼女の元にお手伝いをしに行くのはクラブのお約束でもあるようで、綴理も「表現力」の問題に悩むさやかの力になればと彼女を頼っている。
れいかさんもお手伝いに来てくれるスクールアイドル達のことはかなり頼りにしている様子で、わりと容赦なく使い倒テキパキと仕事を割り振っていくのだが……
綴理だけはさしものれいかさんも扱いかねた末、看板娘兼お客さんの話し相手というポジションに落ち着いたのだとか……。綴理先輩、卒業したらきちんと働けるんでしょうか……
メディア展開
ここではメインコンテンツ『Link!Like!ラブライブ!』以外での展開について紹介する。
なお、基本的にいずれのコンテンツもX(旧Twitter)・YouTubeにて公開されているが、公開しているのはラブライブ!シリーズ総合アカウントではなく蓮ノ空の公式アカウントなので注意。
Twitter(X)上で連載されている四コマ漫画。『リンクラ』上でも「コレクション」から閲覧できる。
蓮ノ空で過ごすメンバー達の日常を描きつつ、『リンクラ』の各種システムの解説や作中の世界観を補完する役目も担っている。
配信などで披露されたネタがこっそり拾われていることも。
『リンクラ』リリース直前には「入学準備編」として花帆の中学生活や受験勉強~合格までが描かれていた。
YouTube公式チャンネル上で不定期公開されているバラエティ動画シリーズ。
各メンバーを演じるキャスト達が、そのときどきのテーマに合わせて様々な企画にチャレンジする内容。
動画シリーズの累計再生回数に目標が設けられており、毎月末に集計した結果に応じて新企画やご褒美が用意されている。
旧題『(前略)みらくら待機室ラジオ』。
タイトル通り、みらくらぱーく!メンバーキャストである菅と月音によるWebラジオ。
6月より、毎週
日曜日の正午に最新話が公開されている。
直近の蓮ノ空関連の展開を、リスナーからのお便り紹介を交えて振り返る情報発信コーナー。
2人の繰り広げるキレッキレなトークが特徴で、各回サブタイトルはそれぞれ
その回で飛び出したパワーワード。
「みらくら」メンバー2名が物語開始時点ではクラブに参加しておらず、本格的に登場するのは夏からと他2ユニットと活動開始時期に大きな差があった。
そのため管・月音の2名は展開開始からしばらくの間シナリオと配信において出番がほぼなく、楽曲もリリースされているのはデビューアルバム収録の『ド!ド!ド!』のみ、
未音源化楽曲を含めても『ハクチューアラモード』を加えた計2曲のみ(しかも2曲とも『リンクラ』では未実装)という状況が長らく続いていたため、この時期の穴埋めとしての側面も持っていた。
月音「私達、(オーディション合格から)1年半待ってっから!」
7月に瑠璃乃が一足先にクラブ合流を果たしたため、その直後の公開であった第7回ではオープニングトークの一瞬だけタイトル・サムネイルからかんかん(瑠璃乃)が消され『こなちの~』に改題されたが、待機解除後も普通に出演することが判明し、すぐに元のタイトルに戻された。
月音「なんだよ裏切り者ー!置いて行きやがった分際でー!」
その翌月に慈も無事合流できたため「待機室」は解散となったが、その後もラジオは補習室に改め継続している。
……それじゃあ、今日の追記・修正はこの辺にしようかな!
……ぽちっ♪
- ちなみに今まで各世代で色んなユニットがいたけど、名前にひらがな、カタカナが使われてるユニットは今作が初めてという豆知識 -- 名無しさん (2023-09-16 13:19:02)
- ↑ひらがなは分かるけど言われてみればカタカナもいなかったか。強いて言うならエイプリルフールネタのシャゼリア☆キッス位だったか -- 名無しさん (2023-09-16 15:22:30)
- 最初から中の人が分かっているVtuberってかなりレアだよねぇ… -- 名無しさん (2023-09-16 20:17:46)
- 菅叶和さんの名字は「管」ではないと思うのだけれど…… -- 名無しさん (2023-09-19 19:14:34)
- ↑指摘ありがとうございます、修正しました。ついでにスマホ表示だと一部カラーコードが反映されないので、その影響で潰れてしまうさやかさんの台詞色のほか諸々の微修正も併せて行っています。 -- 名無しさん (2023-09-20 15:54:42)
- 俺の生活リズムを握る悪いコンテンツ -- 名無しさん (2023-10-08 15:40:02)
- 異次元フェスでの躍進が凄い -- 名無しさん (2023-12-17 20:38:37)
- 本項目から「乙宗梢」の項の分割を予定しておりますので、ルールに則りこちらで申請します。 -- 名無しさん (2024-06-08 20:46:23)
- 104期の情報やメンバーは追記されないんだろうか。 -- 名無しさん (2024-06-19 01:14:05)
- ニジガクに規制入った以上ここも危ないと考え冒頭に載せてた歌詞を撤去しました。↑追記の準備は進めているので、近日中に追加できるかと。今しばしお待ちください。 -- 名無しさん (2024-06-22 11:02:01)
- ↑追記準備中ということで了解しました。楽しみに待ってます。 -- 名無しさん (2024-07-04 23:47:56)
- ↑2ヶ月半以上もお待たせして申し訳ない。104期生の追加および各部の表現を104期に合うよう変更、ついでにちょいちょい小変更を行いました。 -- 名無しさん (2024-09-24 00:10:12)
- 本項目から「夕霧綴理」の分割を11/17に行いたいと思います。 -- 名無しさん (2024-11-10 07:56:17)
- ↑こちら反対意見がなかったので、分割を実行しました。 -- 名無しさん (2024-11-17 10:17:25)
- ↑3 104期生の追加などありがとうございます!お礼が遅れてすみません。 -- 名無しさん (2024-11-18 22:58:42)
- 本項目から「藤島慈」項を分割したいと思います。異論なければ12/20に実行予定です。 -- 名無しさん (2024-12-12 23:02:33)
- ↑の分割について、諸事情で無断で放棄する形となり申し訳ありませんでした。改めまして、13日に「村野さやか」の分割を行いたいので異論あればこちらにお願いします。 -- 名無しさん (2025-01-06 19:12:37)
- お預けになっておりました「藤島慈」の分割について、反対・異論なければ1週間後以降に実施したいと思います。 -- 名無しさん (2025-01-28 22:36:26)
最終更新:2025年02月26日 21:55