登録日:2025/01/12 Sun 11:50:02
更新日:2025/01/16 Thu 14:45:38
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今、何かが始まろうとしていた。この地面の底で…!
ここがお前の選んだ場所か、ゴーデス!
双脳地獣 ブローズとは、『ウルトラマンG』1話「銀色の巨人」に登場する怪獣。
概要
身長:72m
全長:123m
体重:9万4千t
出現地:オーストラリア市街地
火星でウルトラマングレートに倒されるも、細胞となって地球に飛来した
ゴーデスが、地中に生息していた両生類に取り憑き、地球で初めて生み出した怪獣。
なおUMA隊長アーサー・グラントは突然この「宇宙細菌」の話を始めたため、その「取り憑く細胞」の存在を含めて全てが寝耳に水だった隊員たちは大変困惑した。
その際の困惑の声に対して隊長が一言で答えたのが「変種のオタマジャクシだ」である。
あくまでざっくばらんに説明するためのもので、別に「オタマジャクシの怪獣」と設定されているわけではない。
その特異な体形は『
帰ってきたウルトラマン』で初登場した
ツインテールを連想させてかつ、2つの頭を持つのが特徴で、上部の脳は行動を、下部の脳は思考を司っている。
胴体の中程からは脚かヒレのようなものが生えているが、もっぱら地面にべったりと接地しており、立ち上がっての歩行などには用いられない模様。
上の頭部には一本のツノと一本の触手がある。この触手からはハマー2号を捕らえる念力波を放ったり、ムチのように振り回してぶつけたり、相手の首に巻き付けて投げ飛ばしたりといった技を用いる。そのほかには体にある穴から毒ガスを放つこともできる。
また上の顔はのっぺりとした無表情に近いものであるのに対して、下の顔はあたかも鬼瓦のような、凶悪なデザインとなっている。
しかしデザイン的なインパクトは大きかったものの、作中では下の頭がなにか技を発したり戦ったりという様子は一切なく、そもそもビル街での戦闘だったために、下の頭は画面に映ることも少なく、特徴的なデザインを活かせたとは言いがたかった。
ジャックによると日没になると力が衰えるそうだが、詳細は不明。
言語版では冬眠に入るとされ、元が変温動物のため気温の低下する夜では動きにくくなると言うことか。
劇中での活躍
オーストラリア全土に降り注いだゴーデス細胞による異常な地殻変動を確認した
UMAはロイドとチャールズがハマー1号、ジーンがハマー2号、キムがサルトップで出撃。
時を同じくして地中からブローズはその姿を現し、街を破壊していた中で2機のハマーと交戦。
接近したハマー2号はブローズの触手から生成された念力波により球体の空間に閉じ込められてしまい、中々脱出出来なかったジーンだが、サルトップの援護射撃で難を逃れられ、不時着に成功。
右腕を負傷し気を失っていたジーンだが火星から帰還した旧知のジャック・シンドーと再会しており、戦線に戻ろうとするも、ジャックに止められる。
そしてジャックは
ウルトラマングレートに変身、ブローズとの戦いに臨む。
一方のUMAは突如現れたグレートをヒューマノイドタイプの宇宙人と認識、味方とは思えなかったため
攻撃を仕掛ける。
UMAからの攻撃に怯むことなく格闘戦でブローズと戦うグレートだが、上部の鞭や体から放つ毒ガスに苦戦を強いられ、
カラータイマーが点滅を開始。
大気汚染の激しい地球上では、ウルトラマングレートはその巨体を3分間しか保つことが出来ない。
立て、我らのヒーロー!
最後の力を振り絞ったグレートはバーニングプラズマを2度放った末にブローズを消滅させ、見事地球での最初の戦いを制したのだった。
なお、この後アーサーからグレートを追撃する指示を受けたロイドだが、グレートが味方だと確信したため、ジーンの捜索を優先する・電波が悪いという言い訳をし、わざと指示に背いている。
余談
- テレビマガジン1990年2月号37ページ等の資料によると、初期案の仮称は「泡皮怪獣エビルモンスター」で、全身から溶解泡を出すという設定だった。
- デザイン段階では逆立ちしたアザラシがモチーフとなっており、下の顔がアザラシのようになっていた他、完成品スーツが地面にどっしりと接地しているのに対して少し胴体を持ち上げた体勢で描かれていた。
- ソフビは2種類あり、最初は1990年頃にグレートモンスターシリーズという海外版を輸入したシリーズから発売され、定価2,200円から分かる通り非常に大きいソフビで頭部のムチも軟質素材で再現されていた。『SSSS.GRIDMAN』では2話で新条アカネの部屋にソフビが飾られているのが確認される。
もう一つは翌年の1991年にウルトラ怪獣シリーズから販売されたもので、こちらは定価600円で当時のソフビのスタンダードサイズであったが、そのかわり頭部のムチは身体と一体化された状態で成形されている。
- 第1話怪獣でありながら、グレートの得意技として各種メディアでも高頻度で紹介されるバーニングプラズマで倒された(『G』本編では)最後の怪獣となる。
これは特殊技術担当のポール・ニコラの「グレートは同一の光線技を用途に応じて威力や形態を変化させて用いる」と解釈していたのに起因することであり、次の映像作品における戦果は『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』のスラン星人戦まで待たなければならなかった(そのスラン星人も厳密にはバーニングプラズマでは倒しきれず、アブソリュートタルタロスに始末される形で倒されたのだが)。
- オタマジャクシが変貌した怪獣らしいけど、蛾モチーフのドラゴリー並みにわからない… -- 名無しさん (2025-01-12 18:33:32)
- 本編ってよく全身像が見えないけど、スチール写真みたいな恰好してるの? -- 名無しさん (2025-01-12 19:36:31)
- モチーフはやっぱり帰マンのツインテールを意識してるのかな。 -- 名無しさん (2025-01-12 21:22:49)
- あと書くことと言ったら超闘士のブローガとソフビが二種類出てたことくらいかね? -- 名無しさん (2025-01-14 18:44:35)
最終更新:2025年01月16日 14:45