コダラー

登録日:2015/01/05 Mon 00:16:22
更新日:2025/04/11 Fri 12:02:26
所要時間:約 4 分で読めます





「コダラーの封印解けし時、天よりシラリー舞い降りる。

やがて第三の者目覚める。全ては再び闇に還らん」



コダラーとは、『ウルトラマンG』第12話「その名は“滅亡(ほろび)” -伝説2大怪獣登場-」と、
第13話「永遠(とわ)なる勇者 -伝説2大怪獣登場-」に登場した怪獣である


【スペック】

伝説深海怪獣 コダラー
体長:62メートル
体重:9万4千トン

【概要】

太古から伝わる「滅亡の伝説」に登場する「深海に閉ざされし者」と呼ばれる怪獣。
深海で長い眠りについていたが、環境破壊の影響か謎の海底地震の後に地震で生じた亀裂から発生し始めた正体不明の藻と共に復活。
シラリーと共に、人類が築いた文明を破壊しつくそうとした。

滅亡の伝説が記された古代のディスク状プレートを持つ者を狙う。
謎の藻はコダラーの鰓で共生しており、海流に逆らって移動して範囲を広げオーストラリア近海を死の海に変えた。
この藻は赤潮を上回る無酸素状態(要はゴジラを葬ったオキシジェン・デストロイヤー使用後の海中と似たような状況)を作り出している。

海洋哺乳類と海洋爬虫類を合わせたような容姿をしており、背中の甲羅を水上に出して海を猛スピードで泳ぐ。
海での戦いは得意だが、海の怪獣のため陸上では動きが非常に鈍い。
えっちらおっちら移動しているのだからサメクジラ並みに苦労しているのだろう(あちらとは段違いに貫禄があるが)。

ちなみに海に居る時と陸に上がった時で姿が異なる。
海に居る時は水棲怪人のような細身の不気味な姿だが、陸上ではズングリムックリした愛嬌を感じさせる姿になっている。
気圧と水圧の差によるものだろうか?

そして気になるその強さだが

と て つ も な く 強 い

シラリー同様、間違いなくグレートに登場した怪獣の中でラスボスを張るに相応しいスペックを持っている。

ざっと能力を説明すると、

特に吸収・増幅・反射能力はグレートのマグナムシュートに似た技であり、本編では互いに技を増幅しつつ撃ち合った挙句にグレートを破っている。
これは自身の許容量を超えない限りは使えるので、非常に厄介である。



【第12話】

冒頭、UMAの実験衛星が軌道に乗ったのと同調して謎の海底地震が起きた事で復活。
水棲怪人の様な細身の不気味な姿で漁船の船団を襲撃し電撃球で壊滅させた。

地震があった海底で何者かが残した光る金属プレートを発見するUMAを襲撃。
ハマーの攻撃も前述の能力で効き目がなかったが、金属プレートも回収されてしまったからか悠然と海中に消える。
ちなみに冒頭の一文はこの金属プレートに刻まれていた文字をジャック…というかグレートが解析した結果。

最初のグレートとの戦いでは打撃攻撃にも怯まず(流石に鉄塔による殴打にはたじろいでいたが)、グレートのスタービームを跳ね返し、
それを跳ね返したマグナムシュートをさらに跳ね返してグレートを倒してしまう。
コダラーに敗北したグレートはエネルギーを使い果たしてしまい、吹き替え版では時空の狭間、言語版では死の手前に落ちて残り1回しか変身できない状態まで追い込まれてしまった。
戻れるのかと問うジャックに対し「戻ってもコダラーと戦うことはできない」(言語版では並大抵の力では奴(コダラー)に勝つことはできない)と断言している。
(これはバーニング・プラズマの初期設定の、敵を亜空間に追放する「バーニング・マスアクション」を元々の脚本でコダラーに撃ち返されるくだりの名残)


【第13話】

オーストラリアの町に現れて(この時、まるで遠距離恋愛している恋人と久しぶりに会う約束を取り付けたかのように天を仰いで意思疎通している)から
山岳地帯に向かい、宇宙から飛来した「天空に追放されし者」シラリーと合流。
再びグレートと闘い、パンチやキックに押されるもシラリーのレーザー光線で動きが止まったところを攻撃するなどシラリーと2対1でグレートを前後から苦しめた。
最後はUMAがタルサー砲に装備した古代のディスク状プレートに自らの光線を3度跳ね返され、エネルギー過剰になって爆散した。





【その他の作品における活躍】

島本和彦のコミカライズ版ではグレートとの2戦目の結果が異なり、バーニングプラズマを打ち返した増幅エネルギー弾を
さらに「マグナムシュート」で受け止めたグレートが力を使い果たして絶命してしまう。
勝利を確信するコダラーだったが、ジャック・シンドーとして復活したグレートと「バーニングプラズマ」→「マグナムシュート」の
再度エネルギー弾の撃ち合いになり、肉体を飲み込むまでに巨大化したエネルギー弾を受けて消滅した。

1995年にテレビマガジンに連載された『ウルトラマンネオス』の雑誌記事ではネオスと戦っている。

ウルトラ忍法帖 寿

悪の組織「朧党」の忍獣「琥陀羅亜」として登場。
かなりの強豪忍獣として描かれており、タロウレオゾフィーエース(こいつだけ浪人)といったウル忍達は
手も足も出ず重傷を負わされた他、背中の甲羅を使った「朧忍法・技がえし」でマンスペシウム光線を跳ね返し、さらに鋭い爪で切り裂く実力を見せる。
ウル忍最大の危機に忍者として復活したセブンをも追い詰めるが*1、最後はアイスラッガーで甲羅を切り裂かれた事で技がえしが使えなくなり、
マンとセブンの合体技「ワイドスペシウムショット」でようやく倒された。
そのあまりの残虐ぶりやこの話に限って首領のめひらすを始め他の朧党のメンバーが一切出てこない所から憎めない悪役でもある彼等の一員かどうか疑わしい所もある。

ウルトラマン超闘士激伝

宇宙全てを滅ぼす破壊神の一柱である海魔神として登場。
ゴーデスが超闘士タロウのエネルギーを利用して復活させた。顔だけでウルトラマンの身長を凌駕するほどの巨体を有する。
しかし復活早々にゴーデスを半殺しにしたりウルトラマンの動きを見切るなど、その力を存分に発揮している。
シラリーと共に闘士軍団&鋼魔四天王を戦闘不能に追い込むも、ザラブの提案により、パワードの捨て身のテレパシーでシラリーと同士討ちさせられる。パワードの決死の精神感応を受けて洗脳されたシラリーと戦い続け、遂に刺し違えて絶命する。
そして互いを封印し巨大な繭となるが、今度はシラリーと合体して究極魔神シーダと化した


ウルトラ怪獣擬人化計画

KADOKAWA版にて擬人化された。デザイナーは太子氏。
ゼアスの時音沙汰がないのでグレートもないのかと思われていたが、まさかの『ウルトラマンG』Blu-ray BOXとの連動企画である。
引き締まったムキムキボディに、太いけれどキュッとした足首が特徴的な美少女。
原典に比べスマートなものの、ゴモラのような足で全体的なシルエットを原典のようなふくよかさに演出している。
公式曰く『あざらし系女子』


【余談】

  • 名前の由来は古代朝鮮の王国名『百済』。元々の名前はクダラーだったが、ビデオ発売前に先行上映された『ウルトラマンG 怪獣撃滅作戦』では公開直前に変更された。
    上映当初は「クダラー」と呼ばれていたが途中から「コダラー」に音声が差し替えられた。なお、原語版の音声は変更されていない。
  • デザインは吉田譲でシャチイルカをイメージしてデザインされた。
  • ちなみにこの体格でもグレートに登場した怪獣で一番小柄である。冗談だろと思うかもしれないが本当に小柄(僅差でガゼボの63メートルが次点)。
  • OP「僕らのグレート」の映像には第1話から先行して登場しており、グレートに倒されたようなシーンがある。
    また再編集ビデオ『ウルトラ戦士のひみつ ~銀の戦士』でもフィンガ-ビームで倒されたように演出されている。
  • 雑誌『宇宙船』で最初に紹介された時は、シラリーが12話でグレートを倒し、
    コダラーは13話でシラリーと共にグレートを襲うと紹介されており、本編とは役割が逆になっていた。




追記・修正はコダラーを愛でる人にお願いします。

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最終更新:2025年04月11日 12:02

*1 セブンは昔の怪我で右手が時々麻痺する為、忍者を引退していた。だがその事実を知っているのはマンのみであり、表向きは転職という形で引退したとしている。