沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる

登録日:2025/01/26 Sun 00:00:11
更新日:2025/03/29 Sat 22:17:42
所要時間:約 5 分で読めます




東京とは全く違う南の島で

ちょっぴり変わった異文化恋愛スタート

沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』は、空えぐみによる漫画作品である。
新潮社のウェブコミックサイトである「くらげパンチ」にて2020年から連載されている。
略称は『沖ツラ

【概要】

元々は作者がTwitterで連載していた漫画が元になっている。

作者は大阪出身であるが、上京後に沖縄出身の漫画家と出会い、
沖縄に興味を持ち沖縄に移住した。そこで得た知識や経験、沖縄出身だった祖父の影響もあり、沖縄を題材にしたラブコメ漫画を製作するにいたった。
本土からやってきた転校生の主人公が沖縄の独特の文化や価値観に触れ驚きを抱きつつも、それらを楽しみながら、好きな子とのラブコメ模様を描いている。

沖縄特有の小ネタが多く盛り込まれているのが特徴である。
例「サーターアンダギー*1」「週刊少年ジャンプの発売曜日*2」「エイサー」「かりゆしウェア」など。作者としてはいろんな沖縄文化を全国の人々に広めていきたいとも思っている様子。
そして何より、本作の見所はヒロイン達の話す沖縄の方言である「うちなーぐち」である。あまりに方言の度合いが強いため、なかなか伝えたいことが伝わらない様を描いている。そしてそれを翻訳する役目のキャラもいるのが特徴である。

こうした独自の文化や豊かな自然を持つ沖縄の魅力を色鮮やかに描いている作品である。
メディアミックスとしては2025年1月よりテレビアニメ版が放送されている。

【あらすじ】

東京から沖縄の学校に転入してきたてーるーこと中村照秋。
目下の悩みは、気になるクラスメイト・喜屋武さんと“上手く”話せないことだ。喜屋武さんはバリバリの“うちなーぐち”。
てーるーは何を話しているのかすら理解できずにいたのだ! そんなてーるーにも手を差し伸べてくれる人がいて……。
(テレビアニメHPより引用)

【キャラクター】

・中村照秋(なかむら てるあき)
CV:大塚剛央
本作の主人公。
父親の仕事の都合で東京から沖縄へ転校してきた男子生徒である。
本土とは違う沖縄文化に驚きと戸惑いを覚えつつも、何だかんだでなじんでいく。
いわば読者・視聴者目線に立ったキャラである。故に沖縄文化や突飛なことをする周囲にキャラへツッコミを入れることが多い。
転校したてで周りに知り合いがいなかった中で気さくに声をかけてくれた飛夏を好きになった。気持ちを伝えたいという思いはあるのだが、如何せん彼女の沖縄方言のレベルが高いため、彼女が何を言っているかは通訳が必要。よってはコミュニケーションがままならない。まずは双方のコミュニケーションをとれるようにすることが第一である。

酒に酔いやすく、沖縄そばにかけるコーレーグス*1をかけた結果酔ってしまったことがある。

クラスメイトからは「てーるー」と呼ばれている。

・喜屋武飛夏(きゃん ひな)
CV:鬼頭明里
明るく元気、日焼けした肌が特徴的な女の子。
うちなーぐちのレベルが高い*2故に照秋からすると通訳が必要な状態。
しかし、面倒見はよく、迷子になった小さな子の世話や転校したての照秋に積極的に声をかけるなどしている。

沖縄の文化などに詳しいようで、エイサー*3では縁の下の力持ち的な役割を果たすチョンダラーを担当している。
オジサン*4が好き。ちなみに、この会話の流れでオジサンを知らなかった照秋は誤解し絶句してしまった。

なお、中の人は沖縄ではなく名古屋出身であり、沖縄に行ったことがないとのこと( MANTANWEBのインタビュー より)。
それだけにうちなーぐちの収録には苦労があったとのこと。
過去にも沖縄出身のキャラを演じているのだが、あちらは普段標準語で台詞数も少ないしね……

あだ名は「ひーなー

・比嘉夏菜(ひが かな)
CV:ファイルーズあい
本作のもう1人のヒロイン。
飛夏の親友で昔からの幼馴染。ギャルっぽい見た目をしており、クールな性格。
飛夏のレベルの高いうちなーぐちを翻訳して照秋に伝えていることが多い。
実は学校へ転校してくる前の照秋と出会っており、身体を張って風で飛ばされた帽子を拾ってくれた姿を見て彼を好きになる。しかし、なかなか恥ずかしくて自分の気持ちを伝えられない不器用なところがある*5。照秋のことになると顔を真っ赤にするなど乙女である。

実は泳げない。
また、「比嘉」という苗字は沖縄にはたくさんいるようで、照秋が「比嘉さーん」と呼びかけた瞬間、大量の「比嘉さん」がこっちを向いて困惑した。
作中では”ゾンビランド比嘉”と称されている*6
中の人は方言のアクセントが上げ下げがゲームのコマンドみたいだと称していた他、PVではてーるーも担当していた。

あだ名は「かーなー」。

・安慶名八重(あげな やえ)
CV:下地柴野
飛夏と夏菜の友人。
夏菜の照秋の気持ちに気づいており、からかいつつも後押ししてくれる気さくな親友。
沖縄の伝統の踊りであるカチャーシーを商店街のおばさんから教えてもらうなど、商店街の人たちとは仲が良い。
なお、中の人は沖縄県出身である。

あだ名は「やーえー」。

・上間天介(うえま てんすけ)
CV:仲村宗悟
照秋のクラスメイト
天ぷら屋の長男である。
ちなみに中の人は沖縄県宜野湾市出身。

・下地勲(しもじ いさお)
CV:熊谷健太郎
照秋のクラスメイト
青年会で行われるエイサーでは大太鼓を担当している
カチャーシーはお祭りでたまたま出会ったおじいに教えてもらったらしい。
中の人は生まれは埼玉県だが、小学校に入る前に沖縄に引っ越したとのこと。

・沖メモシーサー
CV:小桜エツ子
沖縄に古くから伝わる魔除けである「シーサー*7」を模したキャラ。
作中で沖縄独自の文化やあるあるなどを紹介する際に登場する。

【テレビアニメ版】

2025年1月~3月の期間で放送された。(1クール)
沖縄県では同県のローカルテレビ局である沖縄テレビ・琉球放送・琉球朝日放送の3局全てで放送されており、全局がタッグを組んだ取り組みは史上初である。
本作の舞台でもあるうるま市では先行上映会も開催され、聖地巡礼に向けてのPR活動や「アニメふるさと納税プロジェクト」のクラウドファンディングも進行しているとの事。

またエヴァンゲリオンジョジョの奇妙な冒険を始めとする他作品のパロネタも比較的多いが、沖縄が舞台という事で元プロボクサー・タレントの具志堅用高*8やお笑いコンビ・ガレッジセールの川ちゃんこと川田広樹*9といった県出身の有名人を起用するなど沖縄ネタにも事欠かないアニメとなっている*10

ナレーションは方言指導も行っている新垣樽助。

エンディングテーマは県出身アーティストによるヒット曲をひーなー(鬼頭明里)とかーなー(ファイルーズあい)がカバーしたものとなっている。

OP:「大大大好き」
HYによるオープニングテーマ。
同時期に放映されているアニメ続編作品とは関係ない
ED:「島人ぬ宝」(てぃーち、いちち)
2002年に発売されたBIGINによるシングル曲。なお本曲は「沖縄本土復帰30周年」のイメージソングである。
ED:「あなたに」(たーち、みーち、むーち)
モンパチことMONGOL800を代表する曲。
ED:「Best Friend」(よーち)
NHKの連続テレビ小説『ちゅらさん』の主題歌として有名なKiroroの曲。

追記・修正はうちなーぐちを理解できてからお願いします。

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最終更新:2025年03月29日 22:17

*1 島唐辛子を泡盛に付け込んだ沖縄の調味料である。微量ながらもアルコール検知されることがあるからかけすぎないのが無難(特にドライバーは)

*2 祖母の影響

*3 沖縄でお盆の時期に踊る伝統芸能

*4 魚の一種でスズキの仲間である。沖縄では揚げ物・煮つけなどの料理にされる

*5 照秋のためにサーターアンダギーを作ってきたは良いものの、なかなか渡せないところとかがある等

*6 アニメではこのシーンが出た回の製作協力にて「ゾンビランドサガ製作委員会」がクレジットされている

*7 魔除けとして屋根の上に設置されることで有名なあれ

*8 #2、#6に出演

*9 #9に出演

*10 1話放送終了後ではサーターアンダギーなどがXでトレンド入りするなど話題性も増している