君のことが大大大大大好きな100人の彼女

登録日:2020/06/20 Sat 00:04:45
更新日:2025/04/13 Sun 16:02:37
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負け彼女(ヒロイン)0の大人数(ハーレム)LOVEコメディの新発明・新回答

みんなちがって みんな好き♡



『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』とは、ヤングジャンプで連載中の漫画である。
原作は『シークレットラブスクーリー』の中村力斗氏、作画は『江口くんは見逃さない』の野澤ゆき子氏。

2021年4月から少年ジャンプ+にも1週遅れで掲載されるようになった。
2023年10月にアニメ1期が放映。2025年1月から2期が放映される。

作品の略称は『100カノ』。略称に正しい読み方は決められておらず『ひゃくかの』でも『ひゃっかの』でも正解である。*1
正式タイトルについて原作者は「ウケ狙いで命名したが全く伝わらずにスベったので、穴があったら死にたい(意訳)」とモブを介して自虐している。 *2



【あらすじ】

ド級の誠実さを持つ主人公・愛城恋太郎は生まれてから中学卒業まで100人に告白するも振られ続けていた。
「高校生活では彼女ができるように」と神社に祈願に行くと、そこで突然現れた神様に「高校では100人の『運命の人』と出会う」という衝撃的な事実を告げられる。
事実、高校入学初日に『運命の人』である花園羽香里と院田唐音と出会い、その日の内に2人から同時に告白される。

どちらがいいか全く選べず苦悩した恋太郎は再び神様に相談するが、そこで選ばれなかった運命の人はなんやかんや不幸な目に合って死ぬと明かされ状況は余計に悪くなる。
告白の返事の日、恋太郎は渡しながら告白すると必ず付き合えるという噂のあるピンクの四つ葉のクローバーを一晩かけて2つ見つけてそれぞれに渡し、2人とも絶対に幸せにするから2人とも付き合って欲しいと告白してめでたく2人と付き合う事になる。しかし、新たに出会う『運命の人』は後98人もいて……
恋太郎はその後も『運命の人』と出会いながら彼女を増やし、彼女達と愛し合ったり振り回されたりしていくのだった。


【概要】

ジャンルは所謂ラブコメ……なのだが、ギャグや疑似ファミリー要素も強め。
先述した通り、1人の男性主人公が総勢100人もの彼女達と同時に付き合い、なおかつモブ・キャラ被り・空気キャラ・ゲスト・使い捨て・負けヒロインを1人も出さずに100人全員をメインヒロインとして扱い、最終的には全員とゴールインして幸せになるというあまりにも常軌を逸した設定が特徴となっている *3

現在の所彼女の加入ペースは年4人ほど。このペースだと100人揃うのにあと17年かかる事になるが果たして中村先生と野澤先生と読者のアトムは17年持つのか……!?

肝心の内容はかなりハジけたコメディである。
機知に富んだツッコミ、幸せなあまり奇行に走りがちな主人公にカノジョ、可愛いヒロインが頑張ったが故にしてしまう奇行、メタネタ、編集のアオリ文……

ラブはもちろんだけどコメディが強い!笑えてキュンキュン出来るとは……ひょっとして最強なのでは……?

腹黒気味だが根の優しさが隠せない脳内ピンク!
カノジョ側でツッコミを一手に担うが森羅万象にツンデレる男前ツインテール
小動物かつ良識人なのに会話のために引用する小説のせいで愉快な事になってる合法文学少女
効率・合理主義が先行しすぎていてむしろ明後日の方向に行きがちなクーデレ美女!
ナチュラルM.S.で幼女形態とボインな姿を行き来する属性使い過ぎで心配された科学っ娘!
「か……彼女の母親……」「実の母……」「未亡人」「『混沌』」「親子丼……」「祖母ろ丼……」

カワイイあの子の幸せな姿が見たい!→見られる!だってカノジョだから……!
いっぱいチュッチュしてほしい!→できる!だってカノジョだから……!
女の子同士もチュッチュしてほしい!→する!だってカノジョだから……!
頭ピンクになった女の子っていいよね!→ね!だってカノジョだから……!
あーんな事やこーんな事は……?→なせる!だってカノジョだから……!

次にくるマンガ大賞2020のコミックス部門第2位を受賞


【評価】

連載開始当初こそ、出落ちとしか思えないタイトルに「100人の彼女全員と付き合ってなおかつ全員幸せにする」という荒唐無稽な内容から地雷案件だと思われていた。

しかし、いざ蓋を開けてみると、
  • 「愛の狂戦士」「愛しか知らない化け物」と称される程に誠実さと愛情が天元突破しており、ハーレム系主人公としての説得力を十二分以上に備えた主人公
  • ひとりひとりが単体でメインヒロインをやれそうなくらいにキャラの濃い、奇人変人揃い個性的かつ魅力的な彼女達
  • 平然とパロディを挟み込んだり、製作陣を巻き込んだ自虐をも辞さないメタ発言で第四の壁をぶち破りに行く行為
  • 狂気を覚える程にブッ飛んだ、スピーディーかつ妙な所でロジカルなギャグ展開
  • かと思いきや要所要所でちゃんと差し込まれる、胸キュンなラブコメ要素とハイクオリティーな作画
  • 誠実さや仲の良さを強調させた丁寧なヘイト管理と、ただ一人のヒロインも蔑ろにしないという意気込みを感じさせる巧みな話作り
  • 登場ヒロインが30人を超えても尚、殆ど破綻が見られず一貫したデザインとストーリー
……等の要素が相まって、決して万人向けな題材とは言えないものの、ある種の潔さすら感じさせるその吹っ切れた内容から、「ラブコメ界に堂々と殴り込んできた衝撃の新星」「ハーレムラブコメの最適解」「ラブコメ界のボボボーボ・ボーボボ」「ラブコメ版銀魂」等と評され、愛読者を中心にじわじわと話題を集めている。


【主な登場人物】

◆主人公

  • 愛城(あいじょう) 恋太郎(れんたろう)
CV:加藤渉(アニメ版)
この物語の主人公で、運命の人が100人もいる少年。高校1年生。
誠実さが擬人化したかのような好青年で、彼女達のためなら本当に何でも出来る作中最大の狂人。
詳しくは個別項目を参照。


◆恋太郎の彼女達

劇中では主に『恋太郎ファミリー』と呼ばれる。
特筆すべき事として彼女同士の仲が非常に良く、ハーレムというよりは恋太郎中心の疑似家族めいた集団である事が挙げられる。
ボケにツッコむ事はあっても恋太郎を奪い合うような事は無く、助け合ったり、協力しあったり、彼女達同士でイチャイチャしたりと結束は強い。
いつもべったり一緒かというと必ずしもそういう訳では無いらしく、恋太郎が個人で動く時間もそれなりにあり、また彼女達のみで行動する事もある。
個性が強すぎる面々が多く、読者からは次はどんな彼女が出るのか本当に100人出るのか・出せるのか、作画の野澤先生の体調は大丈夫なのか等と心配期待されている *4


  • 花園(はなぞの) 羽香里(はかり)
CV:本渡楓(アニメ版)
最初の彼女(唐音と同時。ただし告白は先)。高校1年生。
脳内ピンク色でエッチな策謀を張り巡らせる、ちょっぴり腹黒な淫乱ドスケベお嬢様。
詳細は個別項目を参照。


  • 院田(いんだ) 唐音(からね)
CV:富田美憂(アニメ版)
最初の彼女(羽香里と同時。ただし告白は後)。高校1年生。
森羅万象に素直になれない全方位ツンデレギャルで、怪力姉御肌なメインツッコミ役。
詳細は個別項目を参照。


  • 好本(よしもと) (しずか)
CV:長縄まりあ(アニメ版)
3人目の彼女。高校1年生。図書委員。
背丈が低くて愛くるしいナチュラル小動物系で、喋るのがものすごく苦手な文学少女。
詳細は個別項目を参照。


  • 栄逢(えいあい) 凪乃(なの)
CV:瀬戸麻沙美(アニメ版)
4人目の彼女。高校1年生。
AIのように合理主義者な学年一位の秀才かつ、何事にも効率的なクールビューティー。
詳細は個別項目を参照。


  • 薬膳(やくぜん) 楠莉(くすり)
CV:朝井彩加(アニメ版)
5人目の彼女。高校3年生。科学部部長。
無邪気ロリとグラマラス美女の姿を使い分ける、薬開発が大好きなマッドサイエンティスト。
詳細は個別項目を参照。


  • 花園(はなぞの) 羽々里(ははり)
CV:上坂すみれ(アニメ版)
6人目の彼女。学園理事長。羽香里の母親
無類の可愛いもの好きで強すぎる母性を持て余した、ファミリー内屈指の変態セレブ。
詳細は個別項目を参照。


  • 原賀(はらが) 胡桃(くるみ)
CV:進藤あまね(アニメ版)
7人目の彼女。中学3年生。
消化吸収が異常に早く度を越した食欲の持ち主で、腹ペコクーデレなサブツッコミ役。
詳細は個別項目を参照。


  • 銘戸(めいど) 芽衣(めい)
CV:三森すずこ(アニメ版)
8人目の彼女。花園家に仕えるメイド
狂気的なまでの羽々里への忠誠心の塊で、他人への奉仕が生きがいな糸目の犬系完璧超人。
詳細は個別項目を参照。


  • 須藤(すとう) (いく)
CV:高橋李依(アニメ版)
9人目の彼女。高校1年生。女子野球部。
ストイックさが行き過ぎて苦痛を求めるドMと化した、根性論者なボクっ娘野球少女。
詳細は個別項目を参照。


  • 美杉(うつくしすぎ) 美々美(みみみ)
CV:Lynn(アニメ版)
10人目の彼女。高校2年生。
自他共に美しさを重要視して心身を磨き続けている、エセお嬢様な努力家ナルシスト。
詳細は個別項目を参照。


  • 華暮(かくれ) 愛々(めめ)
CV:高尾奏音(アニメ版)
11人目の彼女。高校1年生。
顔を見られたくない極度の恥ずかしがり屋で、超人的な隠密技能を持つメカクレ裁縫女子。
詳細は個別項目を参照。


  • 伊院(いいん) 知与(ちよ)
12人目の彼女。中学1年生。恋太郎の従兄妹。
責任感と倫理観が強すぎるあまり、ありとあらゆる歪みを正しにかかるメガネ委員長。
詳細は個別項目を参照。


  • ナディー大和(やまと) 撫子(なでしこ)
13人目の彼女。高校の国語教師。
フリーダムを求めて日本的名家を飛び出した結果、アメリカにかぶれきったエセ外人。
詳細は個別項目を参照。


  • 優敷(やさしき) 山女(やまめ)
14人目の彼女。高校1年生。園芸部。
2mを超す長身かつ自然や生物を愛する、気は優しくて力持ちな訛り言葉の園芸女子。
詳細は個別項目を参照。


  • 茂見(もみ) 紅葉(もみじ)
15人目の彼女。中学3年生。
感触フェチが高じて物体全てを揉みしだきたがる、アンニュイな百合系不思議ちゃん。
詳細は個別項目を参照。


  • 薬膳(やくぜん) ヤク
16人目の彼女。元看護兵。楠莉の祖母
不老不死の薬の試作品で見た目は8歳・精神は89歳になった、余裕飄々のロリ婆さん。
詳細は個別項目を参照。


  • 土呂瀞(とろとろ) 騎士華(きしか)
17人目の彼女。高校3年生。剣道部部長。
正義感が強く凛とした女騎士なのだが、その反動で幼児退行癖を隠し持つ甘えたがり。
詳細は個別項目を参照。


  • 毛樽井(けだるい) 亜愛子衣(あーしー)
18人目の彼女。高校1年生。
極度の低血圧のため常に気怠げな笑顔をした、可愛いものが大好きなダウナー系ギャル。
詳細は個別項目を参照。


  • 中二(なかじ) 詩人(うと)
19人目の彼女。中学2年生。
回りくどい言い回しと壊滅的なオカリナの演奏を好む、吟遊詩人気取りの中二病罹患者。
詳細は個別項目を参照。


  • 女井戸(めいど) (まい)
20人目の彼女。花園家に仕えるメイド
芽衣に強い憧れを抱き彼女の妹を自称する、注意力散漫なスーパーポンコツドジっ娘。
詳細は個別項目を参照。


  • 盆能寺(ぼんのうじ) 百八(ももは)
21人目の彼女。高校の倫理教師。
校庭の隅でテントの中に住んでいる、酒・賭博・性の煩悩まみれな奉仕属性持ちダメ人間。
詳細は個別項目を参照。


  • 灰尾(ばいお) (りん)
22人目の彼女。中学2年生。
バイオリニストの卵な音楽少女にして、血生臭い事に興奮するギザ歯バイオレンスお嬢様。
詳細は個別項目を参照。


  • 一二三(ひふみ) (すう)
23人目の彼女。高校1年生。
数字のデザインに美を感じて本気で恋しており、それ以外の物事には無愛想な眼鏡っ娘。
詳細は個別項目を参照。


  • 火保(かほ) エイラ
24人目の彼女。大学2年生。
物理攻撃が通じない相手に弱弱になる、ブラジルハーフでカポエイラ使いな褐色女子。
詳細は個別項目を参照。


  • 猫成(ねこなり) (たま)
25人目の彼女。元OLのフリーター。
勉強や労働が苦痛過ぎて気ままな猫になる事を選んだ、ニート気質のコスプレアルバイター。
詳細は個別項目を参照。


  • 才奇(さいき) 姫歌(ひめか)
26人目の彼女。高校1年生。
米◯玄師のような奇才に憧れてどこかズレた奇行に走る、若き天才歌姫にして転校生。
詳細は個別項目を参照。


  • 出井(でい) 祭李(まつり)
27人目の彼女。中学1年生。
江戸っ子気質でお祭りや他人を楽しませる事が大好きな、イギリスハーフのゴスロリ娘。
詳細は個別項目を参照。

  • 宇佐美(うさみ) 椎奈(しいな)
28人目の彼女。高校2年生。
逆集合体恐怖症を患い一人になる事を極度に恐れている、さみしがり屋なウサギ系女子。
詳細は個別項目を参照。

  • 雪房田(ぜつぼうだ) 夢留(める)
29人目の彼女。高校1年生。
学生と絵本作家の二足のわらじをはいている、ベタ目半笑いの絶望メルヘンガール。
詳細は個別項目を参照。



◆その他の登場人物

  • 神様
CV:千葉繁(アニメ版)
恋太郎の運命の人が100人になった全ての元凶。『縁結びまくり神社』の恋愛の神。アニメ版だとただの千葉繁。
しかもその理由が「設定する際、天空の城ラピュタ(初見)をテレビで見ながらだったので桁を二つ間違えた *5 から」という酷い物。
1話で自身の神社に祈願しに来た恋太郎に、高校生活で出会う運命の女性が100人いる事、選ばなかった女性は不幸にも死ぬ事を伝えた。

恋太郎がブチ切れるのも無理はない弩級のやらかしをしている(読者からは「邪神」と評された)一方、れっきとした神であるにもかかわらず特に信者でもない一人の人間の前に降臨し、軒並み訳を説明して謝罪する……という、彼なりの誠意の表れと言えなくもない行動をしてはいる。因みに恋太郎が再度相談に訪れた時にも降臨してきちんと説明に応えている。
また、運命の人が恋太郎の選択によって死ぬ事になる未来は教えているものの、それについて責任を課すような事も言っていない。まあ悪いのはミスしたほうだしね……

以降本編に回想以外登場しておらず、2巻のオマケページ(というか表紙のカバー裏)で自分の出番が無いと叫んだのみだったが、フードファイト編にてタケコ・スーパーデラックスのイカサマ(特殊メイクで口元を隠し、食べたものを吐き戻して服に隠したタンクに貯蔵するトンデモイカサマ)に対し「設定がゾロリレベル!」とツッコミを入れたのを皮切りにオチのツッコミや単行本のおまけページではちょこちょこ登場している(恋太郎以外一緒に出ていないので他の人に視認出来るのかは不明)。
アニメ版2期では若干出番が増えており、第二のナレーションを担当することも。ドラゴンボールのようなノリで進めることが多いが

アホみたいなミスして恋太郎の彼女達を死の危険に晒した事が尾を引いているのか恋太郎のツッコミもどこか辛辣(「悪霊退散」「神社燃やすぞ」「バルスすんぞ」等)な上、上述のかつて恋太郎だった生き物(恋太郎の最も美しくない姿)は何故か神様にちょっと似ていた(神様も「なんで自分に似てんの?」とおまけページでツッコんでいる)。
第85話でようやく本編に再登場。彼女達に過酷な運命を課した一方で、自分が出会える理由でもあった事から恋太郎からは今が一番幸せであると伝えられた。

やらかし自体は擁護できるものでは無いが、そもそも恋太郎と出会えなければ運命の人のデメリット面どうこう以前に不幸な運命を迎えていたであろう彼女も何人も存在しており、ある意味では(恋太郎の奮闘ありきとは言え)救いの機会を作ったとも言えなくはない。

  • 友人A
CV:山田美鈴(アニメ版)
恋太郎の中学時代の友人。本名不明。アニメ版の描写からクラスメートだった模様。
冒頭で100回目の告白相手となった浅川さんに反吐を出されてミッ◯ィーみたいな顔になった恋太郎を慰めたりからかったりして去っていった。
以降全く出番がなく、単に「恋太郎の境遇を第三者目線で説明するため」に出てきただけのキャラと思われるが、中性的な容姿である事や、恋太郎が優良物件なのにモテないという話をした際の「なんだお前俺に気でもあんのか」というツッコミ等から「実は女だったとかTSしたとかで後々彼女になるのでは……?」と憶測する者もいる。
どっちにしても恋太郎と目を合わせていないはずがないのでビビーンしないのはおかしくね?というご尤もなツッコミもある。
一応運命の人は「高校で出会う」と明言されているので「高校入学までビビーンが発生しない」というシステムになる可能性もあるが…… *6

アニメ版では女性声優が起用されたのでその印象に拍車がかかった。


  • 馬場(ばば) (あん)
CV:くじら(アニメ版)
お花の蜜大学附属高等学校の教頭。一言で言えば100カノのダマ
廊下を走っている生徒を目ざとく捕捉し、元陸上選手の俊足で追いかけ(時には壁や天井を這い回り)捕まえて嬉々としてディープキスの刑にするぶっ飛んだ先生 *7
そのため「地上で最も音速に近いババア」というB級映画に出てきそうな二つ名を持つ。また、このせいで学校内ではドラマチックに廊下を駆け出せない。

中年と言って差し支えない筈の年齢だがその旺盛さに陰りはなく、出張ホストといっぱいキスするためまだ稼ぎたいとの事。絶対体罰は趣味。

羽々里「クビにすべきかしら」
胡桃「お前もな」

その後も度々登場しており、不安泥死怨(ファンデーション)に3時間もかけて土壁にしている事、全種目の陸上選手 *8 である事、どうでもいいがおひつじ座である事、男子生徒の落とし物漁りをしている事が判明しており、校内・校外を問わず様々な奇行が目撃されている。最近では最早ある種の妖怪かUMAのように扱われている。というか恋太郎にすら妖怪扱いされている。
男好きが強調される一方、女子生徒相手でも出没する模様 *9 。あくまで職務として真面目にやっているという事なのか、或いは若い女の精気でも吸おうとしているのか……

アニメ化から更に人気が上がっており、「恋太郎の100人目の彼女」というネタ考察も生まれた(実際、彼女は常にサングラスを掛けており、目が合ったわけではないので可能性はゼロではない)。

名前の由来は言うまでもなく「ババア」から。


  • 呉莉羅連合(ゴリラれんごう)
CV:斉藤貴美子(総長)/ 紡木吏佐、黒木響、酒井美沙乃、森谷彩子(モブゴリラ)
凪乃のWikiみたいな解説曰く、21世紀初頭に結成された日本の暴走族。
全員ゴリラのような厳つい顔と筋骨隆々の体格をしており、女総長は三つ編みの髪形をしている。
他のメンバーもバキバキの肉体に鉢巻を巻いた角刈りと非常にゴツい外見をしているため非常に分かりにくいが全員女性
メガネのおとなしそうな男の子、ユウ君(CV:榊原優希)は総長の彼氏であり、交通事故に巻き込まれそうになったところを総長が助けビビーンとなった両想いである。

ウエディングドレスとタキシードを着ての撮影権を得るため、ブーケトスイベントで恋太郎ファミリーと競争した。その後もイベントで対決する機会がしばしばあるが、別に恋太郎ファミリーと憎みあって対立している訳ではないのでお互いがお互いをなんなんだコイツラと思いながらも有事の際は助け合い、総長も唐音の事を「戦友」と認めている。ちなみに総長は恋太郎ファミリー最強格の騎士華と互角に渡り合えるほどであり、その風貌と立場に見合った戦闘力の持ち主である。


  • タケコ・スーパーデラックス/チャンコ爆錦
CV:小西克幸(アニメ版)
フードファイト会でラスボスとなった現大食い世界王者の賞金王。
某女装男性タレントのような風貌と、某海賊漫画のキャラのようなサイズ感の持ち主。
圧倒的な胃の容量で恋太郎ファミリーを苦しめるが、上記の通り体はハリボテでとんでもないイカサマ行為に出ていた。

アニメ版では、流石に権利関係がヤバかったのか、後者の名前と力士のようなデザインに変更されている *10


  • やるやる三姉妹(⌒v⌒)
恋太郎ファミリーだけでは野球の練習試合の人数に足りないため、助っ人を頼まれた三姉妹。三人の髪型からモデルは女性バンドの『Perfume』。
3人とも上記のようなデフォルメされた笑顔をしており、たまに他のキャラも同じような顔になる事がある。
その後も稀に登場しており、彼女達の父親のやるやるパパ(娘達と同じ顔)も存在している。
友人Aが言っていた恋太郎の同性の友人がいることを証左するキャラでもある。


  • 寿裸漆区(じゅらしっく)高校女子野球部
お花の蜜大学附属高等学校女子野球部と練習試合をした他校の野球部。

名前が判明しているのはピッチャーの寺野(てらの) サウル子(さうるこ)とキャッチャーの辺路木(べろき) ラプ子(らぷこ)
その他、観客からの声援で名前を呼ばれているメンバーに「ブラキオ子」と「プテラノ子」がいる。

静をチームの穴として精神的に追い詰めたが、これが逆に恋太郎ファミリーの逆鱗に触れた。
単行本のおまけでは試合後に恋太郎ファミリーと全員で焼肉に興じ、静に暴言の一件を詫びていると思わしき描写がある。またファースト(名前不明)は「静の必死で走る姿が去年亡くなった愛犬のチーちゃんに似ている」という理由から静を「チーちゃん」と呼んで可愛がっており、焼肉の時も学園祭の時も骨抜きにされている。
学園祭アイドル編でも恋太郎ファミリーの名前を聞いて見学に来ており、交流は続いているらしい事がうかがえる。

名前の由来は寺野は「ティラノサウルス」、辺路木は「ヴェロキラプトル」から。
他の部員も「ジュラシック」だけあって、恐竜がモチーフと思わしきデザインをしている。
ただし名前が判明している中でジュラ紀の動物が元なのがブラキオ子だけ……。

アニメ2期での野球編放送に伴い全メンバーにフルネームとCVがつき、作画の野澤先生による キャラデザインと元ネタの恐竜 も公開され、前述のファーストは「州寺コサウ子」という名前が判明。
また、ブラキオ子は「武羅木(ぶらき)()」、プテラノ子は「符手(ぷて)ラノ()」に変更されたが、両名とも控え選手だった。


  • 責任感の申し子(本名不明。命名者は恋太郎)
47話で初登場した女の子。再登場時には母親もいた。
名前の通り、子供でありながら多大な責任感を持っていて、誰かに粗相を働いたら素直に謝った後死んでけじめを付けようとする癖を持っている *11
また、まだ園児ぐらいの幼児なのでいまいち呂律が回らない喋り方をする。「死にまちゅ……!!」「殺ちゃれる……!!」
数コマしか出番の無いモブキャラなのだが、性格と呂律の回らない喋り方がウケた結果ちょっとした人気を博している。


  • 雉根田(きじねた) 兎留々(とるる)
お花の蜜大学附属高等学校の新聞部部長。スクープの際に全集中 記者の呼吸を使う。
愛々の姿や素顔を撮影するためにつけ回したが愛々と美々美の合わせ技「ミスディレクションビューティーフロー」の前に敗北した。
羽々里の理事長権限で撮影取材を止められそうになった時は恋太郎ファミリーの隠し撮り写真を見せ、理事長淫行スキャンダルを盾に撃退している。

名前の由来は「記事ネタ」「撮る」から。
おまけでは羽々里から「トトロ」と間違えられた。
また、恋太郎と目を合わせてないので何故か今後の彼女候補に入っている。


  • 九織(くおり) ティーナ
学園祭アイドル編で登場したダンスのレッスンコーチで、恋太郎の紹介で訪れた。
ストイックな元アイドルで、コーチとしては至ってマトモな人物だが、その名の通り「クオリティ」を事あるごとにクォリクォリ連呼してなんか鬱陶しいのが難点。
クオリティ重視の成果を求め、運動苦手組をメンバーから外そうとしたが運動得意組全員の反対に合いコーチを降りる。

本番当日は嫌がらせを画策するも、ステージ上のファミリーを見てひたむきに頑張っていた頃やアイドルとして大切な事を思い出して恋太郎ファミリーを認める。
再登場のレッスン時には改心しておりメンバーを外すような真似はしなかったが、慣用句のようにクォリクォリ連呼するのは変わっていない。


  • 阿古枯(あこがれ)真根須(まねす)
両者共に中等部1年の生徒で、知与のクラスメート。
公園で喫煙している不良であったが、不審者極まりないナディーとそれを止める知与の「ゔ―っ」を見て退散 *12
その後、知与に憧れ三つ編み丸眼鏡の姿となったが同時に「ゔ―っ」も真似しているため知与からは恥ずかしがられている。
根は善人で不良に憧れていただけでタバコは煙が出るオモチャだった。不良ルックの時も泣き出した知与を心配する発言をしている。

名前の由来は「憧れ」「真似する」から。
口調や初登場時の公園名はお笑いコンビ「いつもここから」のネタから。


  • 現代(うつしろ) (ふみ)
お花の蜜大学附属高等学校の国語教師。ナディーが古典担当なのに対して、こちらは現代文担当。
ナディーに対して「正しくない言葉遣いは生徒に悪影響」「人に意味の通じない間違った英語は使うべきではない」として注意、独特な話し方を止めさせた。割と正論。
ナディーの言葉は他の人たちにも伝わっているという恋太郎の申し立てに対して、当時22+1人の恋太郎ファミリー全員へナディー語翻訳テストを実施。

しかしヤク以外のファミリーはきちんと解答でき、唯一正答出来ていなかったヤクの回答用紙は達筆が読めなかったため、捨て台詞を吐いてナディーへの注意を取り消した。
単行本のおまけでは、「喋りの面白さから授業に興味が出る・解読に集中力を使う」という理由で、生徒からはナディー語に対する苦情が来ていない(どころかテストの点が上がっている)という補足がされており、彼女の指摘は(この作品世界では)筋違いであった事が示されている。ナレーションからは「そんな馬鹿みたいな話があってたまるか」とツッコまれた。

名前の由来は現代文(げんだいぶん)から。


  • 葉飼(ようかい)
お花の蜜大学附属高等学校の妖怪研究部部長。
夜の校舎で数々の妖怪とエンカウントする恋太郎ファミリーであったがそれは妖怪研究部恒例部内対抗お化け屋敷発表会であった。
部長の葉飼さんは姑獲鳥の格好で登場。

薄い色素の四白眼に八重歯と言った特徴があり、使い捨てキャラにはもったいないキャラデザなので「恋太郎とは暗くてよく見えなかったということにして再登場でビビーンしてくれ」という意見も見られる。

名前の由来は「妖怪」から。


  • 無限の神
上半身裸で天使の輪と羽を持つ、中性的な風貌の痩せた青年の外見をした神。恋太郎、静、楠莉、育、凛、数と共に『無限神社』で祭りデートをしていた祭李の「この祭り(じかん)がずっと続けばいいのに」という願いを曲解し、祭李以外の全員を洗脳した上で異空間に幽閉するという歪んだ形で実現させるという悪行に出た。

洗脳の内容が「それぞれの大好きなものを蔑ろにしてでも祭りを優先する」といったものだったり、祭李から祭りを終わらせてくれと懇願されるも「『終わり』があったら無限ではない」という理由でホラー漫画顔負けの邪悪な笑みを浮かべながら拒絶するなど、いつもの神様のうっかりミスが些細な事に感じる程の邪神。

しかし、祭李の涙を見た恋太郎が愛の力で肉体の制御を無理やり取り戻し、全身に激痛を走らせながらも抗い始める
その様に無限の神は驚愕し、慌てて10倍神通力を浴びせるがそれすらも耐え切られ、首を180°捻じ曲げて脅しをかけてくる恋太郎を前にして心が折れ、土下座と共に皆を解放。

「コロ…ス… コノジンジャヲ…モヤス…」
「それだけは勘弁してくれ!!」

後に『神様新聞』にこの行為が掲載されているため、この所業は神様界でもアウトな行為だった模様。
勿論いつもの神様からは「迷惑な神もいたもんじゃ」と心底呆れられていた。いや神様、あんたが言うな!! *13


  • 野澤先生
本作の作画担当である野澤ゆき子女史その人。
作中ではプライバシー保護のため、全身がモザイクの状態で登場する。
キャラクター達への溢れんばかりの愛と100カノ執筆の過酷な作業量により、恋太郎からは最大級のリスペクトを払われている。


  • 中村先生
本作の原作担当である中村力斗氏その人。
漫画ではセリフで存在を言及されるのみであったが、アニメにおいてやはり全身モザイク状態で初登場した。
トンチキなシチュエーションやロジックが発生すると、恋太郎達から「あほの原作」「原作熱出たのか…?」等と酷評される事がしばしば。
尚、「かぐや様」作者の赤坂先生と中村先生が対談した時は作者近影の中村先生がモザイクになるというセルフオマージュがあった。


CV:矢野茜(アニメ版)
猫を名乗る彼女も含めて複数の猫が登場するが、ここで触れるのは恋太郎ファミリーの溜まり場となる屋上に居着いている白猫。
第2話で初登場し、目隠し&耳栓していた唐音のパンツのリボンに反応して跳びついてしまったことで恋太郎が信じ難いハレンチ行為に走ったと誤解した唐音の初暴力――とも言える*14場面の引き金となった。
特に掘り下げられる存在ではないが、以降もたまに登場している。
アニメ版では清涼剤的な扱いで気持ち出番多めだが、何より本アニメのキャラデザ・総作監であるところのお方が声を当てていることで話題に。*15


  • ナレーション
CV:うえだゆうじ(アニメ版)
天の声。割とテンションが高く、ツッコミ不在になりがちな本作においてはツッコミ発言も多い。
アニメ版では中の人のベテランの味を出してか、面白おかしいテンションで読み上げられている。
内容が内容だけに、元とは別の意味でお前ら人間じゃねぇ!とツッコまれてもおかしくはない。


  • 出版業界の大いなる存在
本作のコンプライアンスを司る、文字通り謎の存在
恋太郎ファミリーがみんなで飲み会をしようとした際、前日の全員の夢の中に現れ「ダメでーす」とお酒やお酒に近しいものを飲むのを禁止*16。恋太郎が「ドラえもんで前例がある」と反論しようとしたが、「その頃とは時代が違う」*17と逆に言い返されてしまった(楠莉曰く、酔ったみたいになる薬もダメだったらしい)。
が、同時期に連載されている上に出版社も同じ『ウィッチウォッチ』では思いっきり高校生が(魔法によって)酩酊する話が掲載されていた。時代が違うとは一体……*18

恋太郎や一部のファミリーメンバーはそれも叩き潰して飲み会を決行しようとしたが、そもそも倒すことが無理と告げられ、恋太郎達は仕方なくお酒を飲まない強引な方法で酔っているような状況を作った(裏を返せば、その気になれば恋太郎は大いなる存在には一応勝てはするという事が分かる。しかし、その倒す事自体がなかった事にされるという事も示されている)。
育の一人ケツバットはスルーされ、紅葉からは揉み心地も悪いと酷評されている。

149話では美々美と入れ替わった百八が飲酒しようとした事で一瞬だけ姿を現しており、コンプライアンスに触れそうになると現実世界でも干渉できる模様。
好きな人の為ならばどんな障害も乗り越える恋太郎が数少ない敗北を喫した存在であり、唯一恋太郎ファミリーが恐れる存在である*19

他にも、常識お告げすごろく2などの派生の存在も確認されている(常識は恋太郎が強引にねじ伏せて勝利。しかしその結果、この漫画の世界からは「常識」が失われてしまったらしい。読者からすれば「元々あったっけ……?」という感じだが)。

◆モブキャラ達

基本的にはクズキャラが大多数を占めている枠組みであり、言うなれば100カノの敵役。
彼ら彼女らが恋太郎ファミリーないし恋太郎や彼女達に失礼な粗相を働いた結果、痛い目に遭うのが定番の流れになっている。
ただし、一部を除いて恋太郎達の器の大きさや誠実さに反省・改心する者も多いため、読後感が釈然としないまま終わる事はそうそうない *20
決して悪人ばかりでなく、大食いコンテストで凪乃を彼女に持つ恋太郎をねたみながらも祝福した参加者や服を汚したカップルに激怒した訛りの強い警備員など善良な人物もキチンと存在するのでご安心を。


【用語】

  • 運命の人
読んで字の如く、恋愛的に最高のパートナーで、恋太郎にとっては本作のヒロイン。
神様曰く「運命の人がいるだけでたいへんな幸福」であり、出会った(互いを目視等で認識した)途端に雷に打たれたような衝撃が走り一目惚れする。

  • 原則一人に付き一人だけ *21
  • 必ず一定の時期に出会う事になっている
  • 男は徐々に、女は瞬時に好きになる
  • 幸福の裏返しとして、愛し合って幸せになる事が出来なかった場合反動で近いうちに不幸な目に遭い、なんやかんやで死に至る

……等が要項として告げられている。最後のは呪いじゃないんですか? *22

増刊ヤングジャンプヒロインに掲載されたおとぎ話ヒロインとなった彼女たちの番外編は、ギャグテイストでごまかされているものの、ことごとく彼女たちが悲惨な末路を辿っており(最終的に恋太郎が全て一瞬で救うというオチも踏まえれば)「恋太郎と結ばれなかった際の破滅」を示唆しているのではないかと囁かれている。


“幸せになる事が出来なかった場合” というのもミソで、単に結ばれるだけでは “なんやかんや” の判定からは逃れられない様子。断続的な努力によって幸せな関係は築かれる、という事だろうか。実際、解決せず放置していたらその後に影を落としそうな事態や、もうドストレートな生命の危機まで度々発生しているあたり、難儀なものである。小説版の描写では記憶喪失になって相手の事を忘れてしまっても “なんやかんや” 判定が下りてしまう模様。なお、その原因は神様が千と千尋の神隠しを見てて、書類にコーヒー溢したからだった。

また、男の方は徐々に相手を好きになるという設定を反映してか、新彼女登場回の恋太郎は相手の奇行にドン引きしたり、容赦無くツッコミを入れたり…という普段の全肯定彼氏っぷりとは違う姿も見られる。

その好き好き度合いは凄まじく、抱きついたり手を結べば非常な多幸感で満たされる。特にキスに至ってはシャブよりキまる等と言われるレベルで、人命救助として人工呼吸を真剣にしようとしていたのに、口づけの幸せのあまり頭ピンクの羽香里はともかく凪乃でさえキスに夢中になってブレストゥーブレス出来なかった程。

しかしながらこの好感だけではどうにもならない事態も当然あり *30 、どれも恋太郎、ひいては当人達の努力や誠意と一部のトンチキで破局を回避したに過ぎず、そもそも告白の時点ですら相手に強い拘りがあったりそれ以前に恋に興味が無かったりする場合には普通に振られるといった事もある、万能の力や都合のいい運命では決してない。唐音や羽香里の場合が分かりやすいが、大きく膨れた好感は反転すれば一気に嫌悪や絶望に変わってしまう。

そして何より、これを知っている(と判明している)のはイレギュラーたる恋太郎一人であり、彼女達はこの事情を知らされていない。 *31
果たして恋太郎は彼女達全員を宇宙一大切にし、最終的にゴールインして幸せにする、誠実王になれるのか……!?

  • お花の蜜大学付属高等学校
恋太郎ファミリーが通う学校で、第1話では学校名が設定されていなかったが、野球編で名前が明らかになった *32
屋上で恋太郎と羽香里と唐音が一緒に昼食を取って以来、恋太郎ファミリーが集まるのは大体屋上で、この漫画の主な舞台。
よって背景を描く必要がないので野澤先生の負担が少ない……が、カノジョらがバストアップで描かれる際は背丈に合わせてフェンスの位置が変化している。

後に、幼・小・中・高・大が一箇所に集まった、エスカレーター式のとんでもないマンモス校だった事が判明した。
恋太郎が中学までは彼女を作るために勉強を頑張っていて成績が良かったらしく、入学後の最初の試験で中ぐらいの成績なので難関校と思われる。
登場人物の言動からはとてもそうは思えないが。ちなみに山女は中等部から進学してきたらしい。

  • 梳杉町
作中の舞台となる町ですきすぎちょうと読む。あほみたいだね。97話で名前が判明した。
商業施設やアミューズメント施設が充実し、各種イベントも精力的に行われている話の都合がいい活気のある町。
一方でモブ達の民度は低く、野生の奇人も存在しているため治安はお世辞にも良いとは言えず、ファミリーで出掛ける回ではトラブルに巻き込まれる事も多い。

近隣には木雷杉町(きらいすぎちょう)不津宇町(ふつうちょう)度血裸加戸家場酢木町(どちらかといえばすきちょう)があり、四町対抗市民運動会が行われている。

育も知らないほど遠い親戚が経営するグループであり「提供する全品質を本気で」がモットー。
(一応)真っ当な企業で悪意ない存在にも関わらず、恋太郎ファミリーを幾度となく危機に陥れている。
詳細は個別項目を参照。


【余談】

  • メタ表現
「この漫画」と発言するなど、登場人物たちは自分たちが漫画のキャラクターであり、世界が漫画で描かれていることを認識している設定になっている。
原作と作画担当の存在を認識していたり、コマの外に吹き出しを捨てたり、オノマトペが見えていたり、
話が途中で無理矢理終わりそうになった際にコマに割り込んで話を続けたりするのは序の口である*33

  • 時間の流れ
「季節は巡るのに進級しない」という学園ものによく見られるループではなく、
作中ではずっと季節が春であるという形で時間の流れがおかしいことがネタにされている。


追記修正は100人の彼女を幸せにしてからお願いします。

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最終更新:2025年04月13日 16:02

*1 アニメ公式サイトや中村力斗先生は『ひゃっかの』派、野澤先生は『ひゃくかの』派

*2 第61話及び 原作者の中村先生のポスト より。

*3 原作者へのインタビュー記事では、そもそも「負けヒロインを作りたくない」というコンセプトから生まれた作品らしい。

*4 一部では、作者が体調不良のため休載の多い『HUNTER×HUNTER』の連載終了と、どちらが早いか競っているファンもいるとか……

*5 アニメ版では「初見ラピュタのバルスのシーンに感動して100点付けちゃったから」と「『1』を2桁間違える」よりは自然(?)な流れに変更されている。

*6 あまり関係ないがそのシステムでない場合、昔の知り合いや幼馴染属性の彼女は登場しない事になる。果たして……?

*7 アニメ版では、教頭先生に気に入られているのか原作2話で初登場した際に襲われていた金髪の男子生徒(CV:内田修一)がやたらと餌食になっており、最終話のEDに至ってはただ歩いていただけなのにキスを連打されていた。また、担当声優のくじら氏のアドリブ含めた怪演によって原作以上に化け物ぶりが増している。

*8 元砲丸投げ日本代表らしい。劇中ではブーケを上空までぶん投げている。

*9 作中では楠莉しかいないタイミングで出没した事もある。そして顔面に劇薬をぶっ掛けられた。

*10 さりげなく着物に「うめぇ」という文字と梅の意匠が施されており、元ネタや漫画版と合わせて「松竹梅」になっている

*11 勿論、素直に謝れる良い子なのですぐに許してもらえている。芽衣曰く、場合によっては殺していたそうだが……ちなみに「殺ちゃれる」というのはバイオレンスな状況に興奮していた凛の笑顔を目の当たりにした際の台詞。

*12 なお、恋太郎も「タバコは二十歳になってからDJ」に扮して諫めに来ていたが、丸く収まったのを見てクールに去っていった

*13 まあ、彼はあくまでうっかり者なだけで悪い神様と言う訳では無いので、このツッコミは間違ってるとも言えるし、そうでないとも言える

*14 その前にも目にポッキーをぶっ刺したり掴んだり揺すったりといった行為は行っている。

*15 彼女は過去にも『プリマドール』で同じように「キャラデザ・総作監・モブCV」を務めている。

*16 誤解されがちだが、あくまで「未成年者の飲酒を”良い事および面白い事のように表現するのがNG”」なのであって、未成年の飲酒描写=NGというわけではない。

*17 ドラえもんの件の回が掲載されたのは1983年。当時は未成年者が酒やタバコを買うこともできたし、高校生に酒を提供している居酒屋さえあった。

*18 薬を含む飲料物によって効果が出るのがNGであって、超常的な能力で酩酊するのはOKという可能性はある。実際200話の100カノパーティ回では本編の謎準備をすっ飛ばして姫歌が酔っ払っている。

*19 実際、初期に見られた目潰しの描写が「子供が真似したら危険だ」と判断されたためか、中盤以降は完全に排除されている。

*20 美々美の服を汚そうとしたカップルの男性や、育とデート中にバッティングセンターで遭遇したカップル等。

*21 上記の説明で分かる通り『運命の人』が存在しない人もいる。また、同性同士で判定が出るのかは不明。

*22 1人が斃れたら連鎖的に全員死に至るであろう羽香里とその関係者、弱弱しすぎて語るに及ばない静、騙されていいように利用されそうな楠莉(とその破滅に引きずられるであろうヤク)、将来的に自らの首を絞めかねない気質や性癖を持っている唐音や育や凛、言動が誤解を招きかねない凪乃や美々美やあー子や詩人、日常生活に支障が出る弱点を持つ愛々やエイラや椎奈、社会不適合者一歩手前のタマのように、ファミリーの全員が『恋太郎と結ばれなかった場合に破滅する』危うさを持っているのは確かではある。

*23 実際、本編の奪還編で危うく後者に近い末路を迎えかけている。

*24 しかも「結婚することになった」という表現のオブラートを解くとすれば、青年誌でも掲載出来なさそうな事態になっている可能性すらある。

*25 これも本編と同じ展開である。恋太郎でなかったら破れなかった壁とも言えるだろう。

*26 実際、本編で楠莉の才能を狙う悪人が登場している。こちらはシンプルに誘拐行為に出たが。

*27 一説では、羽香里の死亡によって精神が不安定になった為かと推測されている。

*28 本編でも羽々里の一声がなければフラグは立たないところであった。また失踪するのは、羽々里の死亡で存在意義を失った為かと思われる。

*29 後者の場合は、悪人に利用されて危険物を開発した楠莉関連ではないかと推測されている。

*30 二股を正面から申し込んだ時の唐音の軽蔑、コンプレックスや良識から身を引こうとした静、合理で拒絶しようとした凪乃、チクショーこうなったら薬漬けにしようした楠莉etc…

*31 これは、「『幸せだから付き合う』という恋をして欲しい」という恋太郎の願いによるもの。

*32 アニメ版では最初からこの名前になっており、原作の「※ 恋太郎達の学校名だよ(ビックリするね)」というテロップも出ていた。

*33 作中で問題行動の証拠として単行本が持ち込まれたり、単行本の外に逃げたり、作画担当の元を訪ねたりするなど、頻繁に第4の壁を壊す場面が見受けられる。