ギャルキャラ

登録日:2020/10/24 Sat 10:59:48
更新日:2024/04/08 Mon 10:55:52
所要時間:約 8 分で読めます





え~?マジウケる~☆


ギャルキャラとは、「現役JKなのに遊びまくっててファッションの最先端を行ってるような今を楽しんでいる女子」を元にしたキャラクターの事である。


【概要】

「ギャル」
……元々は英語の「girl」、およびそれが俗語化した「gal」を由来とするこの言葉は、本来であれば若い女性全体を指す言葉であったが*1、時代と共に少しずつニュアンスが変化していき、近年では専ら「ファッションと流行に敏感な女学生」…即ち、言ってしまえばウェーイでパリピでイケイケでノリノリな女子を指す言葉として定着した。

ギャルキャラとは、つまり、制服を着崩して谷間を見せてたり、黒髪を金髪ないし茶髪にしたり、肌を小麦色にしたり、じゃらじゃらアクセサリーやストラップをつけてたりするキャラたちの総称である。要するに清楚系の真逆。
モデルの「ギャル」たちは渋谷とか原宿とかに行けば結構見かける。ような気がする。

こういうキャラは基本的にアニヲタ共とあまりにも接点が無くて実態が掴めないのか子どもの教育に悪いと思われているのか、少女漫画や不良漫画を除けばアニメや漫画等でスポットが当たる機会は少なかった。
もしくは、出て来てもギャルではなくギャグキャラ扱いですぐ卒業、無難なファッションに戻ったりすることも珍しくなかった。
まぁ外見は普通でも中身はそれほど変わらない事が多いけど。
要するに眼鏡等と同じで「女の子の可愛さを潰す要素」として扱われていたわけだ。

しかし眼鏡が「萌え要素の一つ」と認知されてから少し遅れるものの、2020年現在は属性の一つとしていつの間にか定着。
「女性が多数出てくるゲーム」において一人ないし数人は「ギャル」なキャラが増えている。
それどころかなんと主人公にも抜擢されることがあり「ギャル」と名のつくタイトルの漫画は大抵彼女たちの独断場である。
他にもいわゆる「オタクに優しいギャル」というのは一種のネットミームとなり、人気を博している。


【特徴】

  • 明るいキャラ、陽キャである。常にテンションが高い。
  • 箸が転んでも面白く、とにかく笑う。
  • 自分の感性と流行が第一の刹那主義なマイペースが多いが、意外にも友情に厚く仲間には優しい。強い正義感を持った人格者がいることも。
  • 異性に対しても最初から好意的で距離感がバグってる。ただし口うるさいおっさんや陰キャはノーサンキュー。
  • 見知らぬ(一定以上の水準の)異性にも積極的にコミュニケーションを取る。
  • 既成の権威を嫌い反発するため、委員長だの風紀委員だのは天敵。先生や大人に対しても媚びず、むしろ偉そうに振る舞うことも。
  • 陰キャには厳しい。
  • 校則は破るもの。制服はちゃんと着ないし成績も基本的に悪い。
  • 学校の勉強が苦手な一方で得意分野には無類の強さを発揮し、凄まじく発達した情報網を持っていたり、男性相手であれば即座に人心掌握できたり、日常生活で鍛えた高い生活力を持っていたりする。
  • 制服だけでなく外見はおろか、見えない下着も派手。ただし近年は髪染めくらいで済んでいる場合も多い。
  • 独特の言葉使いをする「アーシ」「プチョヘンザ」「チョベリバ」「mk5
  • 性に関しては表面上奔放に見えて普通程度。むしろ初心なケースの方が多いまである。
    媒体やジャンル…というよりは掲載紙・ブランド・作者によってはマジで奔放な場合もある。
  • 化粧や髪形に妙なこだわりがあるが、そのこだわりを捨てたすっぴんの場合でも割ときれいな子が多い。
  • 巨乳率が妙に高い。
  • 「JK*2」であることに誇りを持っている。
  • 自分に根拠のない自信を持っている。特に見た目。

といった特徴を見せる事が多い。
そしてこういった特徴は「内向的、インドア系でパーソナルスペースを愛し独占欲の強いオタク系男子」とはソリがあわない
彼女たちにとっては一緒にいて楽しい陽キャのウェーイ系男の方が付き合いやすいのだ。
その為か2010年辺りまでは「漫画、アニメ好き層と相容れない存在」として扱われていた。
酷いときにはチャラ男のオプションとして扱われ、一緒に無残な目にあうこともあった。

ちなみに基本的にギャルはオタクであろうと誰であろうと受け入れがち。なぜなら彼女たちにとって「差別」は恥だからだ。
だがそれでも「マウント取り癖」「話しかけた際に恐れられる」といった行為が彼女たちにとって気にさわるらしい。権威と拒絶はギャルが特に嫌うものである。
もちろんこれは相手がオリア充でも変わらないが、それでも「ギャルがオタクに優しくない」イメージがあるのは、オタク側が拒否もしくは上から目線で話しかける事が多いのが真相のようだ。
無論オタク全員がそういうわけではなくギャルと仲良くできる者もいるにはいるが、互いのそのイメージのズレをなくさない限り「オタクに優しいギャル」は時間停止と同じくらい存在しない都市伝説のままと言えるだろう。つまり1割は存在する。



【近年のギャルキャラ】

2010年頃から「属性として扱いやすい」「ギャップ萌えの素材」として重宝され始める。
作り手・受け手共に時代の変化によって認識が変わり、「女性が最新ファッションを追うのは普遍的なことであり、ギャル系はそれの究極系」と肯定的に見なされることも多くなってきた。
「現在におけるリアルな女性像」を求めると何割かはギャルに行き着く現実も後押ししている。
他にも確実に自分にはなびかない女性が何故か自分に興味を持ち、いたずらを仕掛けて最終的には恋愛関係になるという展開は普遍的、短編Web漫画を中心にギャルとオタクの恋愛物も増えてきて好評を喫している。
実際の話はしちゃいけない。
そもそも、かつての様なステレオタイプ像と異なり、ギャル(チャラ男であっても)でアニヲタ(も含めた何かしらのオタク)でもある人は珍しくなくなり、優しいだけに留まらず、自身もオタク趣味を嗜むギャルが存在するようになったことも大きい。

主人公の男性が陽キャでイケメン系なら「男性との距離感がそれほどない」事から「チョロい」キャラ、そして成人向け作品では「性行為までの難易度が低い」女性として重宝されている。
逆に主人公がオタク、陰キャ系。もしくは女性(同じギャル系でも)の場合は途端に難易度の高いキャラとなる。
相手によって好感度が変わるのは人間の常であるが、なぜかギャル系キャラは特に顕著。

属性として扱いやすい理由としては、第一にいわゆる「JK語」を言わせておけばとりあえずギャルキャラになれる利便性にあるだろう。
あーねとかおけまるとかあげぽよとかエモいとか。
語学の勉強の必要はあるが一応日本語なので意味さえ理解できれば扱える。
それに金髪、制服着崩し、谷間、日焼け辺りを好みで付与すればあっという間に立派なギャルキャラの完成である。

もっとも、流行最先端をひた走るギャルたちにとってはせっかく勉強したJK語も1ヶ月ぐらいで死語となりえる可能性も高い。
今に通ずるギャル文化が初めて世間に認知されるようになったのは90年代半ばごろであり、TVなどで紹介される機会が非常に多かったため、
その頃に流行していた「チョベリグorチョベリバ」といったギャル語やルーズソックスといったアイテムを覚えている人は今なお多いと思われるが、もちろん、現代のギャルにとってはあまりにも昔すぎて知らないものであり実用的とは言い難い。
言葉使いだけでなくファッションも比較的頻繁に変化。例として2020年11月現在のリアルのギャルはむしろ「制服はちゃんと着る」事が多い。
これは制服自体がファッションとして完成されていると彼女たちが考えているからである。
頭髪も金髪よりも普通の黒髪かメッシュ(毛先や根本等、一部だけを染める)人も増加しつつある。
というわけでリアルの再現は諦め、あくまで創作二次元のアイコニックなギャルキャラを目指すのが無難であろう。
2022年9月現在だと90年代~00年代頃のギャルファッションはむしろコスプレとしての需要が多かったり…。

チャラチャラウェーイなハイテンションに隠された「ギャップ」もこの手のキャラの魅力の一つである。
これに関しては非常に多く、具体的には
  • 性に奔放そうな格好、性格をして実は処女。
    しかもウブ…を指摘されると何故か思いっきり否定し、経験があると誤魔化す(その誤魔化しも明らかに嘘がバレバレ)
  • 家族思い、友達思いである。
  • 上記の委員長や風紀委員と言った真面目なキャラと仲良くなる。
  • 制服は着崩しているし化粧もしているが根は割と真面目。バイトでの勤務態度も良い。
  • 彼氏を求めているが実は同性愛者。もしくは同性愛に目覚める。相手は大抵真面目な委員長タイプ。
  • 礼儀正しく年長者や尊敬に値する人には礼儀正しい。
  • 名家のお嬢様で、ひとたびフォーマルな場に出さえすれば普段とは別人のように上品に振る舞える。
  • オタク趣味を持っている。しかも有名な漫画を触っただけとかじゃなくかなり深い沼。
  • オタクくんに好意を持っている。
  • 身持ちは硬くすぐ股を開いたりしない。友達になるのは早いが、そこから恋愛になるにはかなり時間がかかる。


等…。
勿論、ありのままに奔放なギャルキャラ達が好きな層も存在している。
どちらにせよ「オタクの天敵」だった彼女たちは、いつの間にか「それも可愛い女性キャラ」として扱われ、今日も今日とて新しいギャルキャラが登場し、我々アニヲタを誘惑する事になったのである。
一方相方的立場だったチャラ男の扱いは変わらず、今日もどこかで元気に爆散している。




【主なギャルキャラ】

ギャルは仲間を拒まないのでどしどし追加してください。


【余談】

  • 基本的に若い女性の特権の為、年齢と共に自動的に卒業する。要するに中二病と同じ。そして大抵の女性は成長後は黒歴史として扱う。
  • 一方でギャルキャラはある意味では若さの象徴な為、美人だけど御歳を召しているキャラがそれを真似する事がある。大抵は笑えない冗談だが本気でしている人もいる。この手の漫画やイラストには「無理すんな」のタグは確実に追加される。
    ガングロ系メイクが一時期「ヤマンバギャル」という蔑称で呼ばれていた関係からか「ヤマンバメイクをした日本古来の妖怪の山姥」なんて漫画が描かれるくらいである。
  • この記事では「ギャル」とひとまとめにしているが、日焼けした「黒ギャル」や美白に命をかける「白ギャル」 同性にセクハラを繰り返すおじさんくさい行動を取る「オヤジギャル」*11等に細分化されており、今日もまた新しく派生を続けている。
    キャラとしての扱いやすさと裏腹に奥が深いジャンルであり、そういう意味でも創作者を刺激するのかもしれない。
  • 一見チャラ男だが線が細くどこか頼りない、ナヨナヨした男の事を「ギャル男」と呼ぶこともある。こちらもギャルは「女性っぽい」を意味するが、不思議とチャラ男に使用される事が多い。
  • 校則で禁止されている、だからこそギャルが好んでする「化粧」であるが、実際のところ高校生くらいでそれを学ぶのは将来社会に出る際に非常に役に立つという意見もある。
    成長するにつれて黒歴史化しやすいギャル経験であるが決して無駄だけではないのである。
  • ギャルキャラは女子高生が圧倒的だが、稀に女子中学生や女子小学生、OL、人妻にも存在する。ギャルと思ったときがギャルなのだ!
  • 「若者の特権であり年齢を重ねると卒業する」「基本的に徒党を組んで行動する」「そのため各地で派閥があり人間関係で苦労する」
    「権威や常識に従わない」「基本的にけったいな格好をしている」「始めたり辞めたりすることが人生における一大イベントとして扱われている」
    等の共通点があることから、ギャルと不良(ヤンキー)って結局は同じようなモンなんじゃねえの?と思っている人は多いらしく、実際、ギャルキャラも既存の「不良キャラ」と一緒くたに扱われることは少なくない。
    そのことについては、「自らを高めるギャル」と「社会や大人への反発をする不良」は似て非なるものとして定義付けたり、反発の為に自らを高めるという意味で掛け持ちさせているケースがある。
    他にもギャルキャラと不良キャラが仲良くなったり同じグループに属したりすることも多い。





追記、修正オケまる~☆

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • JK
  • ギャル
  • コギャル←古い
  • ルーズソックス←古い←再流行
  • ギャル文字←古い
  • 流行最先端
  • 〇〇キャラ
  • 稀にJC
  • 褐色肌
  • 美白肌
  • 金髪
  • 茶髪
  • リア充
  • 属性
  • 必ずしも染めるわけではない
  • パリピ
  • 陽キャ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月08日 10:55

*1 当Wikiにも項目がある、歌手の沢田研二は「Oh!ギャル」という曲をヒットさせたことがあり、ギャルという言葉の普及に一役買っている。が、肝心の当人はこの曲がぶっちゃけ単調すぎて嫌いらしい。

*2 女子高生ではなくJK。その違いは本人らにでも聞いてください

*3 肌を黒くし目元を白くしたような、色の明暗の激しいメイクのこと

*4 Fateを含め基本的に凄く真面目なキャラで書かれることが多い

*5 サーヴァントとして座に登録されてもいないため、基本的に作家業に戻るつもりもない

*6 文字数がかさむからか公式4コマの「ぐらぶるっ」では省かれている

*7 登場は2017年

*8 このゲームは同じキャラでも衣装違いは別キャラ扱いされ同パーティに編成できる

*9 ヘリオスはモチーフ馬のメンコの色である青のエクステを付け、パーマーはモチーフ馬の特徴的な流星が前髪にかかっている

*10 これは髪を染めていない他のキャラクターも同じ

*11 これは単に若い女性を意味するので本項で扱う「ギャルキャラ」とは厳密には違うが…。