登録日:2023/2/26 Sun 21:04:00
更新日:2025/04/01 Tue 15:05:15
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『
Alan Wake』の
闇の存在や『
CONTROL』の
ヒスと比べると
人間の組織であるため若干格落ち感があるが、超自然的な力を扱う兵士がいたり黒幕的な存在が
悪意を持つ時間そのものを人の形にしたようなやつであったりするため「超自然的な力を持つ強大な敵に一般人が立ち向かう」という部分は共通している。
なお『
Quantum Break』は権利をMicrosoftが所有しているため本格的なクロスオーバーは難しそうである。
◆目次
【概要】
1999年にモナークアクチュアルによって設立され、マサチューセッツ州リバーポートのあらゆるテクノロジー企業や警備会社を買収し規模を拡大していった。
リバーポート市中央に本社モナークタワーを構え、更に孤島ガルアイランドを買い取りまるごと研究施設にしている。
2016年10月9日にリバーポート大学で密かにタイムマシンの実験を行っていたジャックとポール、二人を止めに来たジャックの兄ウィリアムを襲撃した。
【目的】
この会社の真の目的はモナークアクチュアルが2021年にタイムスリップした時に見たという「時間の終わり」を回避することであった……のだが、試行錯誤の末に過去改編も未来改編も出来ないという結論に達したモナークアクチュアルによって方針が変わり、限られた人員だけをモナークタワー地下の安全地帯に避難させる「ライフボートプロトコル」を推し進めることになった。
そのため諦めずに「時間の終わり」を阻止しようとするジョイス兄弟とは敵対することになる。
【主なメンバー】
モナークソリューションズの影のCEO。
項目名からしてネタバレ満載だが詳細は個別項目を参照。一応、正体はここでは伏せておく。
モナークソリューションズの広報・警備責任者。
詳細は個別項目を参照。
IT関係者
インターネットセキュリティ担当者。
典型的なナード気質で部下も上司も見下しているが、フィオナ・ミラーと関わる内に心境に変化が生じていく。
実写ドラマパートのメインキャラの一人で、プレイヤーの選択次第ではゲームパートでもジャックに関わってくるほか、生死も変わる。
チャーリーの部下。実写ドラマパートの脇役。
研究者
ガルアイランドに研究室を持つクロノン技術の研究者。
クロノンハーネスの開発者であり、モナークアクチュアルの治療も行っている。
モナークアクチュアルとは特別な関係を匂わせる。
クロノン技術の研究者。
後述のベス・ワイルダーと内通しており、「時間の終わり」を防ぐためにチャーリーに接触する。
本名不明の黒人男性。クロノン技術の研究員。
実写ドラマパートで度々登場し、ライフボートプロトコルに選ばれた。
クロノン技術の研究者。フィオナの恩人。クロノン放射線の大量被爆によりシフターと成り果ててしまい、表向きには事故で亡くなったとされていたが、実際には自身の研究室にて閉じ込められていた。
ハッチにより研究室が爆破され解放されたが、その後の消息は不明。
その他の職員
- リチャード・ハスキンズ、リズ・ハスキンズ、ブレンダ・ウッズ
ガルアイランドで開催されたパーティーに参加したモナークのクロノン科学者たち。
モナークセキュリティ
モナークソリューションズのセキュリティ部門。
警備会社を買収しただけあって軍隊と見紛う戦力を保有している。
警備員達には無時間状態でも使用できる特殊な銃火器が支給されている。
一応民間人という設定のジャックにいくつも部隊を壊滅させられた。
モナークセキュリティの本部司令官にしてハッチの内通者。
『Quantum Break』のゲームパートは彼女からジャックへのインタビューという形式で進行していくため、モノローグとしての台詞が多い。
また、ジャックが作中で戦うのはモナーク警備隊であり、その司令官という立場故に部隊に指示を出す場面も多く、作中ではモナークアクチュアルと並ぶジャックの宿敵として描写される。
モナークセキュリティの兵種
モナークの特殊工作員。防弾チョッキにヘルメットを身に付け、サブマシンガンやアサルトライフル、手榴弾で武装しており、警備のみならず突撃兵の役割も担う。
呼び名の通り軽装なモナークの一般的な警備員。防具を身につけておらずピストルで武装している。
キャップ帽を被りモナークのロゴマークが入ったジャケットを着ている。
威力の高いヘビーピストルを装備した軽装なモナークの警備員。
目出し帽を被り全身黒ずくめの怪しい格好で防具は身に付けていない。
セミオートショットガンを手にしたモナークの警備員。防弾チョッキは身に付けているがヘルメットは被っておらず、目出し帽とサングラスを着用している。
暗視ゴーグルとフードを身に付けたモナークの警備員。
レーザーサイト付きのカービンライフルで正確な狙撃を行うが、レーザーサイトのせいで位置がバレバレ。
分厚い防弾衣を全身に纏ったジャックより一回りも大柄な巨漢のモナーク警備員。
『コールオブデューティ』シリーズのジャガーノートを彷彿とさせるずんぐりとした見た目。
他のモナーク警備員と違い回避行動を一切取らず、多少の銃弾などお構い無しにセミオートショットガンもしくは軽機関銃を乱射しながらにじり寄ってくる。
彼らが手にする軽機関銃は銃弾が詰められたバックパックと給弾ベルトで繋がっており、リロードの隙なく打ち続けてくる。
見た目の通り防御力が非常に高く、中ボス的な関門として要所で立ち塞がる。
ジャックが初めて遭遇する者はムービー付きで現れる。
クロノンダンプナーと一体化したクロノンハーネスと装甲服と一体したハズマットスーツを身に付けたヘビートルーパー。全身に纏った防弾衣も技術者やストライカー同様により気密性の高いものとなっており、一見するとロボットの様に見える。
武器は軽機関銃で火力と防御力はヘビートルーパーと同様に非常に高く、更に自身の周囲にクロノンダンプナーによる赤いバリアを展開でき、このバリアが展開している内はジャックのタイムパワーが効かない。また、近付き過ぎてバリアに入ってしまうと一定時間ジャックは能力を使えなくなる。
背中に背負ったクロノンダンプナーを破壊されると爆発して即死する。
中ボス的な関門として要所で立ち塞がる。
橙色のハズマットスーツとクロノンハーネスが一体化した「クロノン技術スーツ」を身に付けた技術者。
本来は非戦闘員用のスーツだが無時間状態でも活動できるため警備員も着用している。
武器は三点
バースト射撃が可能なバーストファイヤピストルとクロノンダンプナーと同じ効果のある特殊な手榴弾。
防弾衣は身に付けていないため防御面は脆弱。また無時間状態で背中に背負ったクロノンハーネスを破壊されると当然活動できなくなる。
白いハズマットスーツと大型の戦闘用クロノンハーネスからなる「ストライカースーツ」を身に付けたモナークの精鋭警備員。
シフターやクロノンアクティブに対抗するために訓練を受けている。
全身が強固な装甲に覆われたパワードスーツ「ジャガノートスーツ」を身に纏ったモナークの精鋭警備員。
シフターやクロノンアクティブに対抗するために訓練を受けている。
モナーク部隊
リバーポート大学を制圧した部隊。
隊長らしきレイダー1はジャックが初めて撃ち殺した相手。
序盤の敵という都合上、軽装なライトトルーパーが多く含まれる。
同じくリバーポート大学を制圧した部隊。
クロノン技術者やストライカー、持ち運び可能なクロノンダンプナーを装備したヘビートルーパーなどクロノンハーネスを装備した隊員が多い。
同じくリバーポート大学を制圧した部隊。
スナイパーやヘビートルーパーなど火力重視な部隊。
口封じのため派遣された掃除屋部隊。
対民間人を想定しているため軽装なライトトルーパーが多い一方、逃走したジャックに対抗するためSWATトルーパーやヘビートルーパーが配置されていたりする。
実写ドラマパートにのみ登場する、リアムを迎撃した部隊。
返り討ちにされ全滅した。
モナークアクチュアルが率いる精鋭部隊。
クロノン技術者、ストライカー、ヘビートルーパー(クロノンダンプナー装備)とクロノンハーネスを身に付けた隊員だけで構成されている。
最終局面にてジャックの前に共に立ち塞がる。
ネームドモナーク警備員
モナークの「厄介事揉み消し人」。実写ドラマパートの主人公。
妊娠中の妻エミリーを救うため奔走する。
モナークソリューションズに忠実で命令なら殺人も躊躇せず実行するが、確かに血も涙も情もある男。
詳細は個別項目を参照。
実写ドラマパートにのみ登場するモナーク警備部長。
紆余曲折を経て「裏切り者」扱いされたリアムを逮捕するため、彼の妻エミリーを人質にしようとするがリアムに殺された。
実写ドラマパートにのみ登場するモナークの警備員。
ジャックを取り逃がしたリアムを裏切り者と誤解して逮捕しようとするも返り討ちにあい気絶した。
実写ドラマパートにのみ登場するモナークの警備員。
殆どモブだが一応名前を呼ばれる。
ハッチの部下だがアマラル博士の研究室もろとも爆破され重傷を負う。
ガルアイランドの独房を見張るライトトルーパー。
「裏切り者」の濡れ衣を着せられ逮捕されたリアムの看守を任されていたが、リアムの口車に乗せられ独房を開けてしまった挙げ句気絶させられた。
リーパーチームリーダー。
リアムに脅されたチャーリーにより密かに呼び出され、リアムに銃弾を浴びせ重傷を負わせるがナイフで首を切られ返り討ちにされた。
実写ドラマパートにのみ登場するモナークの警備員。
ハッチの部下で何度か登場する。
ハッチに雇われた警備員。本来は上級クロノン技術者。
モナークタワーのひずみ抵抗機能を解除した戦犯野郎。
モナークの上級警備員。ホームガードチーム所属。モナークの警備員としては珍しい女性。
実はとある事情から「時間の終わり」を知っており、それを阻止するためジャックを手助けする。
詳細は個別項目を参照。
【用語】
別名:マイヤー=ジョイス粒子。
時間の流れを一定に保つ役割を果たす粒子。
クロノン粒子による
放射線。
常人は大量に浴びると
即死する。
別名:マイヤー=ジョイスフィールド
クロノン粒子に満たされたフィールド。
少なくとも地球上の全域はクロノンフィールドである。
時間さえ歪める
ブラックホールとクロノン粒子の性質を利用したタイムマシン。
巨大な回廊の形状で回廊を時計回りに歩くと未来へ、反時計回りに歩くと過去へ行くことができる。
タイムスリップにより生じる矛盾や過去改編。
『レメディー・コネクテッド・ユニバース』では存在しない概念。
『Quantum Break』ではプレイヤーの選択で展開に変化は生じるものの過去改編は一切出来ないようになっている。
また『Alan Wake』や『CONTROL』でも全てはアランの原稿通りに進行していき、死ぬはずの人間を救うことはできないなどかなり無情な世界観である。
通称:ひずみ。
タイムマシンの不具合によりクロノンフィールドが損傷した結果生じた時間の断裂。
これが起きている間は時間が停止する。
この状態で活動できるのは後述のクロノンアクティブやシフター、クロノンハーネスを身に付けた人間など限られる。
モナークアクチュアルが見たとされる無時間状態が永続する世界。
後述のシフターが支配するとされる。
クロノン放射線を大量被曝した結果、限定的な時間操作能力「タイムパワー」を獲得した人間。
自らクロノンエネルギーを生成する生きたクロノン粒子の塊と化している。
超能力者であると同時にクロノン放射線被爆による病人「クロノンシンドローム」罹患者でもあり、時間経過により自分の身体と現実の時間軸が同期しなくなっていき、その際に生じる身を引き裂かれる様な多大な苦痛により凶暴化していく運命にある。
時間操作と聞いてエロいことを思い浮かべた人は御愁傷様である。
クロノンアクティブのクロノンシンドロームが最終段階に移行した成れの果て。
量子重ね合わせ状態で存在し、更に全身が常人は近付くだけで死ぬレベルの歪んだ空間に包まれている。
あらゆる時間軸、あらゆるマルチバースの同一人物が同じ場所に重なって存在しているため、周囲からはテクスチャーがバグって挙動がおかしいキャラに見える。
詳細は個別項目を参照。
身に付けると無時間状態でも活動できるようになるハーネス。
最新型の民間モデルは非常にコンパクトだが、モナーク隊員が身に付ける戦闘用のコンバットギアと呼ばれるクロノンハーネスは少し大型で背中に背負う様な形となる。
名前の通り周囲のクロノン粒子を収穫し貯蔵する機械。ライフボートプロトコルのために開発された。
周辺のクロノン粒子を取り除く機械。
この機械の効果範囲は赤く光るフィールドに包まれており、フィールド内ではクロノン活性した人間やシフターはタイムパワーを使えなくなる。
耐久性も非常に高く、停止させるには電源をOFFにするしかない。
クロノンエネルギーを増幅したりクロノンフィールドを操る装置。
ウィリアム・ジョイス博士だけが制御方法を知っている。
モナークソリューションズの「ライフボートプロトコル」に必要不可欠である一方、「時間の断裂」を修復することも可能。
モナークとジャック・ジョイスの間で壮絶な争奪戦が繰り広げられた。
クロノンハーネスをはじめ、ストライカースーツやジャガノートスーツ、クロノンダンプナーといった無時間状態でも戦える武器が生み出された原因である「タイムパワー」の保持者。
クロノンアクティブ/シフターになった人物は主に以下の面々。
- ジャック・ジョイス
- ヘンリー・キム
- マーティン・ハッチ
- ポール・セリーン
より詳しくは[クロノン破壊波動関数生命体/シフター]を参照。
【関連人物】
天才物理学者。ジャックの兄。
リバーポート大学でポール・セリーンと共にプロジェクトプロムナードに取り組む傍ら、実は1999年にタイムトラベルしてきたベスから「時間の終わり」について聞いており、それを阻止するためにもう一つのタイムマシンや損傷したクロノンフィールドを修復するクロノンフィールドレギュレーターを密かに作っていた。
ライフボートプロトコルにクロノン・フィールド・レギュレーターを利用しようと目論むモナークアクチュアルと敵対する。
モナークアクチュアルの破壊工作により大学もろとも爆死した。が……
【余談】
「彼は知らなかったのだ。我が家たる湖の向こうに広がる常闇の海を。その荒ぶる(wilder)波とその静けさ(serene)を。私はその港を訪れた」
『Quantum Break』の物語の始まりで重要な役割を果たすベス・ワイルダーとポール・セリーンの姓は『Alan Wake』のトーマス・ゼインの詩に因んでいる。
『CONTROL』がアラン・ウェイクの創作から生まれた物語であるように、『Quantum Break』もトーマスの創作が闇の底の現実改編の力で現実になったものである可能性も……。
また、『Alan WakeⅡ』ではジャックを演じたショーン・アシュモアが演じるティム・ブレーカー保安官が登場するが、作中で「失われた時間」「多面体」「別の役を演じる赤毛の女」について言及しており、『QUANTUM BREAK』は並行世界であることが示唆されている。
また、ティムの名前のスペル「Tim Breaker」は「time breaker(時間破壊者)」のもじりとなっており、この説を補強している。
敵の種類について
モナークソリューションズの警備員は
- 動きが俊敏だが脆弱な敵
- 動きが緩慢だがタフで強力な敵
- 超自然的な力を持つ敵
の三種類に大別できるが、これは『Alan Wake』フランチャイズの闇に支配された者や『CONTROL』のヒス生物にも共通している。
レメディーのお約束である。
追記・修正お願いします。
最終更新:2025年04月01日 15:05