ジャイアンの父ちゃん

登録日:2025/03/20 Thu 19:29:48
更新日:2025/04/13 Sun 12:24:41
所要時間:約 3 分で読めます





いつも落第点のお前が、急に百点取れる訳がないっ。


できの悪いのはしかたがないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだぞ!


ジャイアンの父ちゃんとは、漫画ドラえもん』の登場人物。



【概要】

ジャイアンこと剛田武ジャイ子の父親でジャイチビ(ヤサシ)の祖父にあたる人物。
下の名前は同様に漫画では明かされておらず、日テレ版では「小助」となっているが、その設定が大山版や水田版に引き継がれているのかは不明。
衣装に関しては水田版だと赤い服を着ている事が多いが回によっては水色の服を着ていたりとこちらも統一されていない。

基本的にジャイアンよりも大柄で力持ちとされている描写が多い。

妻や息子と比べると登場頻度は少なめで原作での登場回数はてんコミ未収録の『旅行窓セット』も含めて僅か7回である。

【配役】

不明(日テレ版)→加藤正之(大山版初期)→島香裕(大山版中期~後期)→辻親八(水田版)
また、他にも大山版中期の一時期は郷里大輔が声優を担当していた。

【人物】

ジャイアンやジャイ子、妻からは「父ちゃん」と呼ばれる*1
息子であるジャイアンに対しては当然だが名前を「たけし」と呼び捨てにするが、一方で娘であるジャイ子の事はどう呼んでいるのかは不明。

剛田家は雑貨店*2を営んでおり、一家の大黒柱である彼はその店主...のはずなのだが、彼が登場する時は基本的に部屋の中か外出先のパターンがほとんどであり、特に漫画では彼が店で働いている描写はかなり少ない。むしろ、店番や配達は妻や息子が担当している事が多い。
何なら、母ちゃんがジャイアンを「店番をサボった」という理由で家に連れ戻すシーンがよく見られる事から何かしらの理由で平日の朝から夕方までは家には不在なのでは?とまで言われている。一応、店主として商品の仕入れをしているか、母ちゃんがジャイアンを連れ戻しに行っている間の店番はしている可能性はあるが...

ちなみに母ちゃんに比べればジャイアンにはやや甘いようで小遣いをあげたり、映画に連れて行ったり、ジャイアンを叱る母ちゃんを「叱りすぎじゃないか?」と窘めたりしている。

ただし、不正に関しては厳しく、『コンピューターペンシル』を使ってズルをしたジャイアンに鉄拳制裁を喰らわせた事もある*3。一方で出来の悪さに関しては仕方がないと割り切っており、不正さえしなければ母ちゃんとは異なってテストの点数でジャイアンを叱るような事はない。

【身体能力】

あのジャイアンの父親と言うだけあってか、強い。

腕力はジャイアンよりも遥かに上で空手チョップで分厚い木の板を割ることができると息子のジャイアンに語っており、実際にアニメでは机を真っ二つにしていた事も。おまけに町内では自分に勝てるものはいないと豪語しており、ジャイアンから自分よりものび助の方が強い*4と聞かされた時は怒りを露わにしていた。

ただし、反射神経や危険察知能力についてはジャイアンよりも劣っている模様。実際にひき逃げに遭ったり、何の考えも無しに『爆発コショー』をラーメンにふりかけてしまった*5結果、一家総出*6で朝までラーメンの乗ったテーブルを追いかける羽目になったりしている。


のび太「あいつの一族にはこわい人が多いよ...」


ちなみにのび助との力比べに対しては喧嘩といった純粋な暴力ではなく、試合面に重点を置いて相撲を選んだり、のび助に敗北した際には逃げも隠れも逆恨みもせずに「恐れ入りました。」と素直に負けを認めているなど潔い部分もあり、決して暴力的な人物というわけではない。残念ながらその潔さは息子には遺伝しなかったようだ。

また、流石に母ちゃんよりかは弱いらしく、ジャイアンによれば夫婦喧嘩では毎回のように負けているとのこと。前述の町内では自分に勝てるものはいないという発言は身内を除いてという話なのだろうか?

【日テレ版】

日テレ版の彼は雑貨屋を営んでいるという点は同じだが、それ以外の人物像は他とは大きく異なっている。

前述のように名前は「剛田小助」となっている。
雑貨店『正直屋』の店主でには既に先立たれており、ジャイアンを男手一つ*7で育ててきた。
性格も原作とは大幅に異なり、気弱で頼りないものの、人柄の良さや息子思いな面が強調されており、息子のために無理をしてしまうところがある。
またジャイアンよりも小柄で眼鏡をかけており、腕力も非常に弱い。原作と同じくのび助と相撲対決する場面はあるが、こちらではジャイアンが見栄を張ったために無理をする羽目になるため、原作でののび助の立場が入れ替わったと言える。

本作のジャイアンはそんな父親を馬鹿にする事が多いが、秘密兵器*8の力で父ちゃんが消えてしまった時は「たった一人の父ちゃんを連れて行かないでくれ!」と号泣していたり、自身が見栄を張ったがために父ちゃんが無理をして空手で土管を割ろうとした時は泣きながら「もういいよ!」と止めに入ったりと何だかんだで父親の事は慕っている様子。

【余談】

  • のび助の幼少期時代にいじめっ子としてジャイアンにそっくりの少年が登場しており、それがジャイアンの父ちゃんなのでは?と言われる事もあるが、現代だとのび助に対して「野比さん」と言っていたり、他人行儀の敬語で話しているので恐らく容姿が似ているだけの別人と思われる。

  • 流石に静香のパパほどではないが、登場する度に顔が変わっている事で有名。水田版からは角刈りとちょび髭で統一されているが、現在でもたまにちょび髭がある回とない回で分かれる事も。漫画の方でも登場が極めて少ないせいか変わることがあり、最後の登場話『旅行窓セット』では頭頂部がハゲていた。


できの悪い追記・修正はしかたがないとして、荒らしだけはするなと教えてきたはずだぞ!

荒らしなんかこりごりだい!!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ドラえもん登場人物項目
  • 父親
  • 不正は許さない
  • 商売人
  • ドラえもん
  • ジャイアン
  • 剛田家
  • 潔い
  • 日テレ版は別人同然
  • 大柄
  • 小柄
  • 気弱
  • 恐妻家…?
  • 腕力家
  • 小助
  • 男手一つ
  • アニメ
  • 漫画
  • パワーキャラ
  • 妻より甘い
  • 息子思い
  • 鉄拳制裁
  • 角刈り
  • ちょび髭
  • 顔がコロコロ変わる
  • 店主
  • 出番少なめ
  • 影が薄い
  • 加藤正之
  • 島香裕
  • 辻親八
  • 郷里大輔
  • たまに出てくる人
  • 常識人
最終更新:2025年04月13日 12:24

*1 ただし、漫画だとジャイアンから「おやじ」と呼ばれていた回もある。

*2 アニメ版は雑貨屋という設定で統一されており、名前は日テレ版は正直屋、大山版は剛田雑貨店、水田版では剛田商店となっている。また、漫画では乾物屋とされているが、教育漫画などでは八百屋になっている場合もある。

*3 ただし、大山版2回目と水田版1回目では母ちゃんに置き換えられている。

*4 厳密に言えば『ソノウソホント』による不正だが。

*5 水田版2回目ではその役割は母ちゃんに変更されている。

*6 ジャイ子は水田版1回目のみで大山版では不明。

*7 日テレ版ではジャイ子は未登場

*8 日テレ版ではひみつ道具は秘密兵器と呼ばれていた。