ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(映画)

登録日:2014/10/13 (月) 14:06:57
更新日:2019/11/21 Thu 21:21:23
所要時間:約 11 分で読めます




◆ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー





宇宙よ、これがヒーローか。


はみ出し者たちが、銀河を救う





『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardians of the Galaxy)』は14年製作の米映画。
MARVEL社のコミックキャラクターチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」をメインに据えたSFアドベンチャー映画である。
監督は『スーパー!』のジェームズ・ガン。
米国では2014年8月1日に、日本国内では2014年9月13日に公開。国内では上映開始の前週に主人公スター・ロードらがアニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』にも2週連続で登場している。

とはいっても、このガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはマーベルコミックの中でも出自は2000年と比較的歴史は浅く、アイアンマン、ソー、キャプテンアメリカやスパイダーマン、X-MENなどと比べて知名度はあまり高くなかった。
そもそも80年代にマイナーな漫画に登場したくらいで、この映画に登場するキャラクター達は初代のキャラとは総入れ替えした2000年代のメンバーである。
そのためファンの中には「何故よりにもよってこんなマイナーチームを?」と不安の声を上げる者もいたとか。(一説ではスペースオペラであることから「STAR WARS フォースの覚醒」のパイロットフィッシュとして選ばれたとまで云われている)
しかし、いざ映画が公開されてみたら個性豊かなキャラクター、大迫力のSFアクション、仲間と絆を育む王道のストーリー展開によって多くのファンの心をつかみ、知名度を大きく高める結果となった。
ちなみに2014年の上半期全米興行収入トップを記録している。

現在「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ミッション:ブレイクアウト」というタワー・オブ・テラーを本作テーマにリニューアルしたアトラクションが建設されており、米ディズニーランドにも登場予定。ディズニーパークのマーベルアトラクションは香港の「アイアンマン・エクスペリエンス」に次ぐ2番目となる。


なお『アベンジャーズ』を軸とするマーベル・シネマティック・ユニバースの一作品として製作されており、本作単体では直接的繋がりはないが、ユニバース内の伏線は至るところに張り巡らされている。
たびたび登場してきたインフィニティ・ストーンの詳細が分かるのが本作である。
ただし2015年公開の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』といった地球を舞台にした映画ではサノス以外は登場せず、タイトル冠名の作品(GotG2など)ではほぼ独立のストーリー展開となる。
ガン監督曰く「地球はアベンジャーズに、宇宙はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに任せよう」とのこと。
そして、サノスが物語に大きく関わる『インフィニティ・ウォー』でついにアベンジャーズとの共演が実現した。



【物語】

1989年、母親を亡くしたひとりの少年がその直後、UFOによって宇宙に連れ去られた。
少年の名はピーター・クイル。喧嘩を見過ごせないほど心優しい、音楽を愛する少年だった。
その26年後、ピーターは自分を攫った宇宙の盗賊集団・ラヴェジャーズの一員となり宇宙の宝探しに明け暮れていた。
ある日、彼は仲間を騙して廃墟の惑星から謎めいた球体「オーブ」を盗み出す。
だが、クリー帝国の過激派・ロナンの一味にオーブを奪われそうになり、所属していたラヴェジャーズからは裏切り者として指名手配される羽目に。
やがてピーターは、オーブを狙った女暗殺者ガモーラ、賞金稼ぎのアライグマ・ロケットと相棒のグルートと乱闘騒ぎを起こして4人まとめて刑務所に送られる。
オーブを高額で売るためにも何とかして脱獄したい彼らは、ロナンに家族を殺され怨みを持つ囚人・ドラックスと手を組みバラバラな目的のまま刑務所を脱獄する。
しかし、彼らはやがて、オーブが世界を滅ぼしかねないほどの強大な力を持つ石であり、ロナンがそれを使って銀河に破滅をもたらそうとしていることを知る。
銀河を救うなんて5人の目的にはないし道理もない。逃げることしかできない…。
目的も性格もバラバラ、相性も悪い。だが5人のロクデナシどもは、この銀河を救うために立ち上がった。
初めて出来た、仲間達とともに。



【登場人物】

◆ピーター・クイル/スター・ロード
演:クリス・プラット/日本語吹き替え:山寺宏一
主人公。地球人(テラ星人)の青年。
幼少時に地球から盗賊集団「ラヴェジャーズ」に攫われ彼らの下で育ち、立派な(?)トレジャーハンターに育つ。
他のアメコミヒーローのような身体能力・特殊能力は特に備わっていないが自前の装備による戦闘スキルは高く、交渉術や機転を利かせた頭脳によりピンチをすり抜けたり、相手を出し抜くのが得意な抜け目のない性格。
だが、本心は正義感が強く反骨心にあふれた熱血漢である。
母親の形見の70~80年代ソング入りカセットテープ「最強MIXNo.1」とオーディオ、ウォークマンが宝物で、暇な時やノッてる時はいつも音楽を聴いてダンスしている。
「スター・ロード」という別名はあくまで自称でほとんど浸透していない。


◆ガモーラ
演:ゾーイ・サルダナ/日本語吹き替え:朴ロ美
ロナンの部下として仕える暗殺者。緑色の肌を持つ美女。
大勢の人間を殺したため彼女に恨みを持つ者は少なくない。
銀河最大の支配者・サノスに両親を殺され、彼の養女として殺人兵器に育てられ復讐心を抱いており、己の贖罪を望んでいる。
サノスやロナンから逃れるためにオーブを得てコレクターに売り払い資金にしようとするが、オーブが重大な危険物と発覚し、ノバ軍による安全な保管を主張する。
クールな皮肉屋だが生真面目な性格で、ピーターのセクハラにもムキになる。


◆ドラックス・ザ・デストロイヤー
演:デイブ・バウティスタ/日本語吹き替え:楠見尚己
キルン刑務所で最も恐れられている囚人の大男。
ロナンに妻子を殺され、その復讐のために彼の部下を殺し続け「破壊王」と呼ばれている。
見た目に違わず凶暴な荒くれ者だが、根は優しく情に篤い性格。
慣用表現や比喩が全く通じず、言葉通りに受け取ってしまいマジレスするボケキャラなところがある(「ロナンをこうしたいだろ?(喉を搔き切るジェスチャー)」と言われて「どうして俺が奴の首を撫でる?」と至って大真面目に返す等)
ピーター達とは「裏切り者のガモーラを生かしておけばロナンが追ってくる」という打算で付き合っていたが、不用意にロナンを呼び寄せたことで彼らを危険に晒し、自身も惨敗したことから、彼らへの仲間意識に芽生える。


◆ロケット・ラクーン
声:ブラッドリー・クーパー/日本語吹き替え:加藤浩次
違法に遺伝子改造されて知性を持ったアライグマ。
性格はガサツで下品、おまけに凶暴なオヤジそのもの。
武器や宇宙船の扱いに精通した百戦錬磨の賞金稼ぎであり、戦闘能力はかなり高い。
また優れたエンジニアでもある。
口が悪く嫌われがちだが、意外と涙もろかったり何だかんだ言って助けてくれたりと可愛い一面もある。
丸太は使わない。
MCUの宇宙にアライグマはいないらしく、キツネやら犬やらドブネズミやらえらい呼ばれようである。


◆グルート
声:ヴィン・ディーゼル/日本語吹き替え:遠藤憲一
ロケットの用心棒を務める樹木型ヒューマノイド。
不器用だが心優しく、仲間意識も強い。ある意味最大の萌えキャラ。
「私はグルート(I am Groot)」しか言葉を喋れない、順番もこれだけ。なので通訳はロケット任せ。
自身の身体を自在に伸ばしたり自然再生も可能で、パワー・防御に長けた攻撃も行う。
なお原作では植物の星の王である。


◆ヨンドゥ・ウドンタ
演:マイケル・ルーカー/日本語吹き替え:立木文彦
ラヴェジャーズのリーダー。
幼いピーターを父親代わりに育ててきたが粗野で荒っぽく、幼い頃からこき使われてきたピーターからは恨まれている。
仲間を裏切り宝を横取りしようとしたピーターに激怒し、彼の命を狙おうと執拗に追いかけるが、その本心は…?
口笛によって自在に操ることができる矢(ヤカの矢 yaka arrow)を武器とし、ほんの数秒で兵士数十人を瞬殺できる凄腕。


◆クラグリン
演:ショーン・ガン/日本語吹き替え:土田大
ラヴェジャーズのメンバー。ヨンドゥの腹心であり、彼に忠実。


◆イラニ・ラエル
演:グレン・クローズ/日本語吹き替え:一柳みる
ノバ警察軍の司令官。
銀河の平和と秩序を憂い、市民の安全を第一としながらも的確な統率をとれる女傑。


◆ローマン・デイ
演:ジョン・C・ライリー/日本語吹き替え:大滝寛
ノバ警察軍の軍人。
ピーターとは顔なじみで、逮捕の度に軽口を叩く仲であり信頼も厚い。


◆サアル
演:ピーター・セラフィノウィッチ/日本語吹き替え:仲野裕
ノバ警察軍の軍人。
お尋ね者であるピーター達を当初は見下し、信用していなかったが…。


◆タニリーア・ティバン/コレクター
演:ベニチオ・デル・トロ/日本語吹き替え:石住昭彦
ノーウェアに拠点を構える、銀河のあらゆる珍しいものをコレクションにしている蒐集家。
金銀財宝だけでなく生き物すらコレクションにしてしまう度を越えた蒐集マニアである。
中にはチタウリ星人ダークエルフの姿も…。
「無限の石(インフィニティ・ストーン)」をも狙っておりピーターにその情報を教えるが、召使いの扱いが酷過ぎたせいで屋敷を破壊される羽目になる。


◆ロナン
演:リー・ペイス/日本語吹き替え:白熊寛嗣
好戦的な種族・クリー帝国の過激派で、ロナン・ジ・アキューザー(Ronan the Acuser 告発者ロナン)と呼ばれる。
闇の森のエルフ王ではない。
クリー帝国がザンダー星と和平条約を結んだことに激怒、独断でザンダー星を滅ぼそうとする。
性格は残忍極まりなく銀河の支配と破壊を野望に抱き、自身も強靭な肉体により桁外れの強さを持つ。
銀河の支配者・サノスと手を組みオーブを渡す代わりにザンダー星を滅ぼすことを約束するが、本心ではサノスをも出し抜こうと考え、オーブがインフィニティストーンであることを知るや否やサノスを裏切った。


◆ネビュラ
演:カレン・ギラン/日本語吹き替え:森夏姫
ロナンの部下。
サノスの養女の一人で、ガモーラとは義理の姉妹にあたる。
サノスによって身体をサイボーグ化されており、自己修復機能を持つ。
姉の裏切りに激怒し、執拗に彼女を殺そうとつけ狙う。
裏切りは許さないものの自身もサノスへの忠誠心や愛情は全く無く、ロナンの「ザンダー星を滅ぼした後サノスも殺す」という考えには諸手を挙げて賛成していた。
ネビュラを演じたカレン・ギランは役作りのために自分から髪を丸坊主にしていた。

吹き替え担当の森夏姫氏は『アメイジング・スパイダーマン2』でもフェリシア役で出演しており、異なるMARVELキャラを2度演じる事になった。


◆コラス
演:ジャイモン・フンスー/日本語吹き替え:乃村健次
ロナンに忠実な護衛兵。
兵士の中でも高い戦闘力を誇るが、身体の一部を機械化されており、そこが弱点。
オーブ奪還時にピーターと遭遇し、「スター・ロード」の名をそこで覚えていた。


◆ジ・アザー
演:アレクシス・デニソフ/日本語吹き替え:谷昌樹
サノスの側近でチタウリ人の長。『アベンジャーズ』でロキに与えられた杖は元々彼が所有していた。
アベンジャーズでロキを小突いてたのもこの人である。
サノスに反抗的な口を利くロナンに激昂したが、コキャっとやられた。


サノス
演:ジョシュ・ブローリン/日本語吹き替え:銀河万丈
『アベンジャーズ』エンドロールにもチタウリを派遣した役割で登場した、銀河最強の支配者。
ロナンと取引し、ザンダー星を滅ぼす代わりにオーブを手に入れて引き渡すことを約束させる。
日本でも有名な超大物ヴィラン…なのだが、今作では同盟者であるロナンにも養女であるガモーラとネビュラにもあっさり裏切られて、裏切られたことへの対応も特にしていないためやや小物っぽい。


◆スタン・リー
…また出てるよ!



【用語集】

■テラ
アベンジャーズの活躍する我々のよく知っている星、地球の宇宙での呼び方。
銀河の星々には今のところ気づく物は少ない辺境の星。

■ザンダー
銀河最大の勢力・ノバ帝国の首都。
高度に発達した文明を持ち広大で豊かな大都会を構える。

■クリー
ノバ帝国と冷戦状態にあるクリー帝国の本拠地。
好戦的な人種が多く、その代表例がロナンである。

■モラグ
かつて繁栄していたが何らかの原因で滅亡し、廃墟と化した文明の星。
オーブが封印されていた。

■ノーウェア
古代の超巨大な種族(cerestial 天界人)の頭蓋骨でできた採掘コロニー。
潤沢な資源(頭蓋骨内の器官)により栄えているが、採掘自体は違法なため、宝目当てのならず者の溜まり場となっている。

■オーブ
球形の容器に封印されている紫色の石。
宇宙の六つの特異点の残骸で、操れれば大いなる力を所有することができる伝説のアイテム「無限の石(インフィニティ・ストーン)」のうちの一つ「パワー・ストーン」。
あまりに強力な力を持つため普通の人間は石自体に触れるとそのエネルギーに耐え切れず自壊してしまう。(ロナンは武器のハンマーを触媒とすることでこれを防いだ)
他に、今作の時点で判明している無限の石は「コズミック・キューブ」、「エーテル」が挙げられる。



【メカ一覧】

■ミラノ号
ピーター・クイルの愛機。
中は小汚いが一通りの戦闘装備に日用品もそろっている有能な宇宙船。
大型のラジカセも完備している。
エクレクター号に備えられているM-シップと同型だが、色はオレンジとブルーで塗装されている。

■ダーク・アスター
ロナンの所有する大型戦艦。
強力なシールドを装備し無数の戦闘機も配備されている。
横綱あられ。

■エクレクター号
ラヴェジャーズの旗艦。
赤い派手な外観が特徴的。

■ノバ軍戦闘機
星型が特徴的な小型戦闘機。
複数とフォーメーションを組むことで大型防御網を構成できる。








































◆ハワード・ザ・ダック
エンドクレジット後のシーンに登場。コレクターのコレクションの中にいた、喋るアヒルの宇宙人。
ちなみにかつて彼を主役とした映画がジョージ・ルーカス製作で公開されたが、批評家からの酷評と大コケによって「最低のアメコミ映画」の烙印を押されていた。
この度再び銀幕入りし、古参ファンを驚かせた。





「ここから激しく!bleak down!」

「何をやっている!?」

「追記修正バトルだよ、俺とお前の!」





THE GUARDIANS OF THE GALAXY WILL RETURN

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは帰ってくる


IN 05.05.2017 at "GUARDIANS OF THE GALAXY Vol.2"



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