マッハファイター(デュエル・マスターズ)

登録日:2018/12/05 (水) 01:13:15
更新日:2024/08/30 Fri 19:33:56
所要時間:約 5 分で読めます






力と力のドツキ合いをトコトン磨いた結果生まれた自然文明の新技、それがマッハファイターだ!




マッハファイターとは、デュエル・マスターズの能力。

解説


月刊コロコロコミック2018年4月号付録の《ハザード・オウ禍武斗/禍武斗の轟印》から登場した、キーワード能力。

現在の時点では自然文明のクリーチャーのみが持つ能力で、自然種族の中でもグランセクト持ちが殆どだったが、その後、自然文明のジョーカーズもこの能力を手に入れ、十王篇では自然が入っているチームウェイブ暴拳王国がこれを持ち、現在では自然文明の基本能力として扱われるようになっている。


能力としては、バトルゾーンに出たターン限定で相手クリーチャーをアンタップ状態だろうがタップ状態だろうが攻撃できるという効果。
大雑把に例えると、「クリーチャー限定のスピードアタッカー」「1ターン限定のアンタップキラー」という所。
名前的にはスピードアタッカーを相当意識していると読み取れる。

実は、海外版デュエマからの輸入カードの《Tatsurion》の専用キーワード能力であるフュリー・チャージの上位効果でもある。
エピソード2時代からデュエマを遊んでいるプレイヤーの中には、気が付いた方もいるだろう。

実質アンタップキラーという効果から、マナ送りなどの除去が多い自然において、相手クリーチャーを直接墓地に遅れる手段として貴重。
出したターンのみにしか機能しないという性質もあって、疑似的な除去カードという感覚で使えるだろう。
アンタッチャブル持ちのシステムクリーチャーである《異端流し オニカマス》などを意識して作られたと言われるほどあって、アンタッチャブルには強い。
攻撃動作が出来ることから、すぐに革命チェンジ侵略といった攻撃に応じる踏み倒しにも繋げられる。

難点としては、スピードアタッカーと同様にタップイン効果がかなりの天敵で、マッハファイターを完全に封じられるので注意。
強制攻撃誘発系のカードにも弱いが、マッハファイター持ちは大半がグランセクトであることから異様にパワーの高いクリーチャーが多いので、強制攻撃を誘発させるクリーチャーをゴリ押しで潰せたりもする。
因みに《勝利のガイアール・カイザー》とは異なりcipではなく常在型能力なので《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》が存在していたり後述の《轟破天九十九語》でバトルゾーンに出した場合でも問題なく殴る事ができる。(まぁ勝利のガイアール・カイザーも元々常在型能力だったのがテキストミスでcipになってしまったのだが。)


主なカード


ハザード・オウ禍武斗 SR 自然文明 (9)
クリーチャー:グランセクト 14000
マッハファイター
T・ブレイカー
禍武斗の轟印 SR 自然文明 (7)
呪文
このターン、自分のクリーチャーすべてのパワーを+12000し、「T・ブレイカー」を与える。

マッハファイターを初めて世の中に体験させた、コロコロ付録のツインパクトカード。

クリーチャー面は9マナでパワー14000のT・ブレイカーのマッハファイター持ちだが、後の《キングダム・オウ禍武斗》の下位互換。
呪文面の能力は、あの《インビンシブル・パワー》の上位互換的スペックを持つ。

付録カード出身のフィニッシャー的カードとしてはそこそこ強力な性能だが、クリーチャー面も呪文面も現環境の高コスト域ではライバルが多すぎるか。

キングダム・オウ禍武斗 P 自然文明 (9)
クリーチャー:グランセクト 14000
マッハファイター
T・ブレイカー
破天九語:このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを9つブレイクする。

マッハファイターに加えて、事実上の専用能力「破天九語」を持つグランセクト。

破天九語はバトルに勝った際に相手のシールドを9つブレイク(実質ワールドブレイクと言ってもいい)する効果を持つ。
つまり、アンタップキラーであるマッハファイターとの組み合わせを前提としており、マッハファイターでの攻撃からフィニッシュ寸前まで一気に持ち込める。

このカードのツインパクト版が、DMRP-05の目玉である《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》と《チャージ3回、フリーエントリー!》
詳しくは個別項目を参照。

龍装車 トメイテオ R 自然文明 (5)
クリーチャー:ドラゴンギルド/グランセクト 12000
マッハファイター
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。

相手プレイヤーを攻撃できないデメリットを引き換えに、5コストでパワー12000というスペックを得たマッハファイター。

マッハファイターですぐ動ける自然の中量級ドラゴンという立場から、《蒼き団長 ドギラゴン剣》といったクリーチャーを革命チェンジで出す動きに繋がるのが強い。
単純に大型マッハファイターなので疑似火力除去としても強いが、相手プレイヤーを攻撃できないので仕事を終えた後は相手を睨む置物になりやすい点は少し難点。
登場当初はドギラゴン剣やプチョヘンザへ革命チェンジできる事で多いに期待されたが相手のバトルゾーンにクリーチャーがいなかったら殴れなかったり5コストは重いという事、同じ弾に《龍装者 バルチュリス》というとんでもないカードが収録されていた事も相俟って結局騒がれていた程活躍はしなかった。

ワ・タンポーポ・タンク UC 自然文明 (3)
クリーチャー:グランセクト 2000
マッハファイター
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く。

軽量級マッハファイターで、破壊された際に代わりにマナに送られる効果を持つ。

《異端流し オニカマス》を露骨に意識したカードとも言われ、踏み倒しメタや軽減系といった小型のシステムクリーチャーの対策カード的な面を持つ。
オニカマスなどを相手に相打ちになってもマナに行くことで、中盤の展開へ繋げやすい設計になっている。

しかし、低パワーからマッハファイターで討ち取れる範囲が狭いことで、中盤以降は腐りやすい。
一応破壊によるマナブーストが可能なので自爆特攻が出来ると言えばできるが、あまり旨味はない。
小型クリーチャー対策としては十分な強力な性能を持つのだが、前評判で騒がれすぎた面はある。

無双龍幻バルガ・ド・ライバー P 火/自然文明 (10)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/ハンター 14000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
スピードアタッカー
マッハファイター
T・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それがドラゴンなら、バトルゾーンに出す。ドラゴンでなければ、自分のマナゾーンに置く。

DMBD-05 「クロニクル・レガシー・デッキ2018 究極のバルガ龍幻郷」の目玉カードであるバルガ。

バルガ特有のアタックトリガーでの踏み倒しに加え、まさかのスピードアタッカーとマッハファイターを伏せ持った例。
スピードアタッカーでプレイヤーを攻撃するのか、S・トリガーを避ける為にクリーチャーを攻撃するのかを選べるようになっている。

プレイヤーを避けてマッハファイターからの踏み倒しができるという点は評価されているものの、実はコスト論的に損をしているカードであり、多色かつ10コストと考えると常時アンタップキラーでめくる枚数が2枚以上にしても良かったのでは?と言われる事も多い。
勝利宣言 鬼丸「覇」》や《龍世界 ドラゴ大王》等の近年の10コスト超えドラゴンのインフレっぷりを見ると尚更であり、マッハファイターが1ターン限定効果であるため、2ターン目以降の踏み倒しは結局プレイヤーへの攻撃になるという点もある。

古参向けのクロニクルシリーズの切札なのに、発売時点の現行シリーズである双極篇の新ギミックを採用したのはどうなのかという批判まであるが……まぁ過去にサバイバーデッキなのにアウトレイジが入ってたりした例もあるのでその辺りは好みの問題か。

そんなこんなで割りと散々な評価をされているこのカードに与えられた役割は元祖バルガライザーや《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》等の強力な踏み倒し手段から出てきて更に強力なドラゴンを踏み倒すための繋ぎとして活躍している。

虹速 ザ・ヴェルデ P(UC) 自然文明 (4)
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 4000
このクリーチャーを自分のマナゾーンから召喚してもよい。
マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
このクリーチャーは、バトルゾーンまたは自分の墓地にある間、すべての文明を持つ。

マナから召喚可能で、場と墓地ですべての文明として扱う中量級コマンドクリーチャー。

相手の場にクリーチャーがいれば召喚したターンに即走り出し、全文明を持つコマンドとして扱うため殆どの侵略持ちクリーチャーにそのまま侵略可能、とまさにマッハファイターと侵略の相性の良さを存分に生かしたクリーチャー。
復讐 ブラックサイコ》を重ねればブレイクで手札を与えずに2枚ハンデス、《S級不死 デッドゾーン》や《SSS級天災 デッドダムド》を重ねればマッハファイターと合わせて2面除去と大きくアドバンテージを獲得できる。
墓地でも全文明として扱うのも《絶望と反魂と滅殺の決断》で蘇生出来たり地味に便利。

登場当初から収録デッキ「SSS!! 侵略デッドディザスター」を母体にした【アナカラーデッドダムド】で大活躍。一時期は同期で後に宇宙最強初動として高騰する《天災 デドダム》よりも売買価格が上回っていた*1

切札勝太&カツキング -熱血の物語- DSR 水/火/自然文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジ・ドラゴン/ヒューマノイド 5000+
マッハファイター
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せてから手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。こうして見せたカードが火または自然なら、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンから手札に加えるこのクリーチャーに「S・トリガー」を与える。
革命0:自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーのパワーを+10000し、「スピードアタッカー」と「T・ブレイカー」を与える。

多くの強力なテキストと恵まれた種族・文明を併せ持つ、令和のドラゴンを代表するパワーカードの1つ。

cipで《ドンドン吸い込むナウ》を放てるマッハファイターな5コス3色ドラゴンということで、最大2面処理しながらサーチした革命チェンジ先で 呪文ロック 召喚ロック盤面リセットから超展開まで自在に行えるハイパーカード。
しかも条件付きながらS・トリガーとして、ドラゴンデッキとしては貴重な受けまで担保してしまう。

詳細は個別項目も参照。

Disノメノン R 水/火/自然文明 (3)
クリーチャー:ジャイアント・インセクト/ディスタス 5000
スピードアタッカー
マッハファイター
ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
このクリーチャーがバトルに勝った時、自分の山札の上から1枚目を見て、手札に加えるかマナゾーンに置く。

2種の速攻能力を併せ持つ、攻めっけの強さが特長な水/火/自然のいわゆるシータカラーの3色3マナ初動。

序盤はマッハファイターで相手の盤面を叩きつつ、バトルに勝った時の効果で手札やマナを整えられる優秀な初動クリーチャー。更に終盤ではスピードアタッカー+ジャストダイバーの組み合わせで「有効トリガーの限られる即時打点」となり詰めにも役立つカード。
単体で使っても強力だが、コストの軽さを活かして《ドギラゴン剣》や《ドギラゴン閃》で2体一気に踏み倒せるのも優秀。

アビスベル=覇=ロード OR 闇/自然文明 (7)
クリーチャー:アビスロイヤル 11000
革命チェンジ:コスト5以上のアビス
自分のアビスすべてに「マッハファイター」を与える。
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、コスト6以下のアビス・クリーチャーを1体、自分の墓地またはマナゾーンから出してもよい。
各ターン、相手のクリーチャーがはじめて攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。

自然文明の力を手にしたことで、自然文明の象徴であるマッハファイターを全アビスに付与できるようになったジャシン様

アビスラッシュマッハファイターを持った5コストのアビスからの革命チェンジで簡単に場に出すことが可能。マッハファイター軍団となったアビスによって相手のクリーチャーを残さず刈り取る盤面処理能力は、環境最前線をひた走る【黒緑アビス】の強みの1つであった。
他2つの効果も優秀で、エンド時のアビス展開能力は少し遅めながら墓地+マナという広範囲から継続的に盤面を供給できて戦線維持に貢献してくれる。相手の攻撃を自身に誘導する能力は、革命チェンジでタップ状態で出しているなら自然と達成され、穴も多いながら防御力を補ってくれる。




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最終更新:2024年08月30日 19:33

*1 勿論これにはからくりがあり、デッキの収録枚数がヴェルデ2枚デドダム3枚だったため。単純に枚数が多いだけではなく「デッキを2つ買ってデドダムヴェルデを4枚揃え、余ったデドダム2枚を売りに出す」プレイヤーが多かったために、流通量がデドダムの方が多くなり比較的安価で取引されていた。