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P6/ディラン・フェイデン

登録日:2024/01/03 Mon 15:50:00
更新日:2026/10/28 Wed 11:19:28NEW!
所要時間:約 5 分で読めます




ディラン・フェイデンは「レメディー・コネクテッド・ユニバース(RCU)」に登場するキャラクターである。
コードネーム「P6」で呼ばれることもある。

演者:ショーン・デュリー





▼概要▲

超常的な力を持つ物体「パワーオブジェクト」に接触し、その力を得た超能力者「パラユーティリタリアン*1」の1人。
ただし、後述の通りパワーオブジェクトとは結合できないとする説と結合はできるが力を自制しているとする説の両方が『Control Resonant』作中で登場するため、どちらが正しいかは不明。
いずれにせよ非常に強力な超能力者で、作中のファイルによるとオールデスト・ハウスの全ての電力を賄っている発電機「NSC発電所」のエネルギー源であるノースモーア元局長をも超える潜在能力を持っているとされており、RCUに登場するパラユーティリタリアンの中でも最強格の一人である。

幼少期からアメリカ政府の機密機関「FBC:Federal Bureau of Control(連邦操作局)」の管理下にあり、局長の第一候補6番「 P6 」のコードネームを与えられていたが、後に「旧P6」となった。

2019年10月29日にFBC局長となったジェシー・フェイデンの一つ年下の弟。

『Control』本編ではラスボス、『Control Resonant』では主人公となる。

  • 人物像
中肉中背の白人男性。髪の色は黒。瞳の色は青。
1992年生まれ。メイン州オーディナリー出身。

幼少期は姉といつも一緒で、しょっちゅう遊んでいたことやいじめられっこを遊びに誘うなど普通の心優しい少年であり、やや気弱で臆病な性格だった。
いじめっ子から自分を守ってくれた姉を慕い、自分も強くなりたいと願っていた。

しかしFBCにより誘拐された後は監禁され非人道的な扱いを受けた影響で荒み、短気で暴力的になってしまった。
また、後述の理由からかつては慕っていた姉や彼女の守護者「ポラリス」を逆恨みするようになっていた。
特に『Control』では強力な超能力を持っているため、感情が高まることが死亡事故に繋がりやすい危険人物としての側面が強く描写されていた。

一方で『レイクハウス』や『Control Resonant』では姉が助けてくれたことからか改心しており、後述のロバーツを殺害してしまったことや、「ヒス禍」でヒスを自ら受け入れて大量殺戮してしまったたことなどを後悔し、非常に内省的、内罰的な性格に変化している。

来歴

1992年にメイン州オーディナリー(「平凡」の意味)で誕生。
父ハリーと母キャシーの間に生まれ、数年間は普通の子供として一歳年上の姉ジェシー共々愛情を注がれて育った。
しかしある時期から父は酒に溺れ、母は部屋に引きこもるようになり、家は父の怒声がいつも響くゴミ屋敷となってしまい、姉弟は互いだけを唯一の心の支えとして幼少期を送っていた。

なお、確定情報ではないが姉弟は元々「ジェシー・ディラン・フェイデン」という一人の人間だったのが超自然的な力により分裂したことが示唆されているため、両親の豹変もこれが理由かもしれない。

やがて姉弟は家に帰ることを嫌がるようになり、2人は地元のごみ集積所でしょっちゅう遊ぶようになった。
また、地元の苛められっ子で学校の同級生であるニール*2・ホーゼンバーグと友達だった。

オーディナリーAWE

2002年8月30日、オーディナリーAWE(AWE-24)の当事者となった。
当時10歳だったディランは姉ジェシーと共にゴミ集積所で遊んでいたところで 「スライドプロジェクター(OOP15-UE)」*1 を発見し、プロジェクターで写し出した映像が異次元空間の入り口になっていることに気付いた。
複数存在したスライド*3の内、古びた内装の大きな民家のような異次元空間『ハウス』を姉弟の秘密基地にしていた。

その後、姉弟はニールを誘ってゴミ集積所へ連れ出したが、ニールは マリファナが大量に生えた世界 に繋がるスライド『牧草地』に夢中になり、頻繁にそこを訪れる様になってしまった。
それが仇となり、ニールを虐めていたトム・バーロウ、ヒューゴ・スタンプス*4、フレドリック・バートウェルらにスライドプロジェクターの存在を知られ、奪われてしまった。

その後、フェイデン姉弟は数学教師のチェスター先生と共にトム達を追跡し、スレッドヒル洞窟をアジトにしていることを突き止めるが時既に遅し。
トム達はコンクリートで構成された倉庫やシェルターの様な世界『寺院』のスライドを再生しており、その世界の中で、 母ならざる者(EID-19928) という超常現象生命体からミルクを与えられ、 汚い猿 と呼ばれる怪物に変貌していた。

チェスター先生は彼らを説得しようと試みるも、直ぐに足を折られ頭を割られ殺害されてしまった。

大人達は異変に気付いて警察に通報し、トム達は警察に連行されていった。
そして次の日、 オーディナリーの全ての大人が消失した。

全てはスライドプロジェクターが引き起こしたことだと悟ったフェイデン姉弟は「汚い猿」達を追跡して『寺院』の中に入り、スライドプロジェクターを奪還して逃亡するが、それに気付いた汚い猿達に追われ追い詰められてしまう。
ディランが転んで膝を痛めてしまい、絶体絶命かと思われたその時、 犬の怪物になってしまったニール(EID-19930「犬のニール」) が駆けつけ汚い猿達を足止めしたことで助かったのだった。

ジェシーはプロジェクターを切ろうとしたが出来なかったため、『手』*5と呼ばれるスライドに切り替え、ディランと共にその世界へ避難した。
そこにいた超常現象生命体 「ポラリス(EID-19929)」 はジェシーに憑依して超自然的な力を与え、プロジェクターの切り方を教えた。
ジェシーがプロジェクターを切ると汚い猿達や母ならざる者は消滅した。
全てが終わったあと、ジェシーは『手』以外の全てのスライドを燃やした。

+ 別の記憶
『Control Resonant』ではこの過去とは微妙に異なる、明かに矛盾した記憶もフェイデン姉弟により作中で語られる。

それによると、ある日夜遅くに帰った姉弟は母キャシーから銃を向けられ、それを見て激怒した父ハリーがキャシーと揉み合い、暴発した銃に撃たれて死んでしまったとされる。

FBCによる拉致

9月14日、AWE発生を察知して現場に急行してきた当時のFBC局長ザカライア・トレンチとキャスパー・ダーリング博士に先導されたレンジャー部隊によってジェシーやスライドプロジェクターもろとも発見されるが、ジェシーは一瞬の隙を見て逃亡。
ディランは抵抗するもエージェントに取り押さえられて収容されることとなり、この際に抱いた「姉に見捨てられた」という感情が後に尾を引くことになる。

ディランはFBC本部オールデスト・ハウスに収容され、研究部門の調査により、非常に強力なパラユーティリタリアンとしての潜在能力を秘めていることが判明し、局長の第一候補6号(Prime Candidate 6)「P6」のコードネームが与えられ教育を受けることになる。

はじめの内はFBCに協力的であり『スレッショルドキッズ』*6を観てFBCの業務について学んだりしていたが、教育を任されていたダーリング博士は子供嫌いなサイコパスであり、FBC捜査部門から内部調査されるほどにディランを実験用ラットの如く非人道的に扱った。

ディランはダーリングから様々な訓練を受けさせられ、様々なパワーオブジェクトと結合の試みをさせられるも、ダーリング博士やトレンチ局長を満足させる結果は出せなかった*7。
ダーリングはこの結果を受けて「ディランはパワーオブジェクトと結合できないのではないか?」という仮説を立てるも、ディランが強大な潜在能力を持っている事実を踏まえて「ディランが自分の力を押さえつけているだけ」と結論付け、彼の感情を刺激して力を引き出そうとし始めた。

オールデスト・ハウスでの人身事故

ダーリング博士により意図的に怒りや恐怖を煽るような扱いを受け続けた結果、精神が不安定になっていったことで力を制御出来なくなり、 ダーリング博士の助手のロバーツを誤って殺してしまった(事件45-HQ-121)。
なお、ロバーツは幼いディランを普段の鬱憤を晴らすために虐待しており、死亡した際もディランの正当防衛とも言える状況であったため自業自得ではあった。

この事件を機に局長候補から外されてしまい、ダーリング博士が開発した携帯抑制装置(MCD)*8の装着を義務付けられ、命を握られる形になってしまった。

その後、ダーリングの助手であるカーラ・ボーン博士によりディランの今後の処遇を左右する最終評価のための心理テストが実施された。

カーラ:ディラン・フェイデン、旧P6の年次評価、カーラ・ボーン博士実施。ここで行われた質問は、5度目のガナーズ心理査定の反復に該当するものとする。ディラン、準備はいい?
ディラン:[無言]
カーラ:じゃあ続けましょう。あなたの周りの世界に起きていることを一言で表してみて。
ディラン:キャスパーはどこだ?
カーラ:今日ダーリング博士は、この建物にいないわ。
ディラン:彼がこの建物にいないことはない。彼はここに来たくなかったんだろう?ロバーツの件があってから、奴は一度もここに来ていない。ダーリング博士には、あれは俺のせいじゃなかったと伝えてくれ。制御できなかったんだ。だけど、今ならできる。学んだんだ。彼に伝えてくれるか?
カーラ:あなたの周りの世界に起きていることを一言で表してみて。
ディラン:牢獄。冷たく、空っぽの牢獄。ポスター1枚すら壁に掛かっていない*9。
カーラ:この後に続く数字はなに?3、6、9、12、15の後は?
ディラン:18。
カーラ:今日は何曜日?
ディラン:そんなこと、どうやったら俺に分かるって言うんだ?カレンダーをもらってるわけでもない。
カーラ:あなたは森でウサギを見つける。息はしているけど、動いてはいない。流血もしていない。あなたならどうする?
ディラン:そのままにしておく。
カーラ:もう少し詳しく言って。
ディラン:無駄だ。そのウサギは現実には存在しない。どれも本物ではないんだ。
カーラ:今日は何曜日?
ディラン:人が答えられない質問をして回るのが好きなのか?それが楽しみで毎朝起きているのか?怯えて、バカな女の子だった頃から、こういうことをするのが夢だったのか?
カーラ:犬がどういうものか、私に説明してみて。
ディラン:オーディナリーで、ある友達がいたんだ。鼻血のニール。全てが狂い始めた時、俺の言っていることが分かるだろう?鼻血のニールが犬に変身した。というか、犬のような何かに変身したんだ。
カーラ:明日は何曜日?
ディラン:消えろ!知るか!カレンダー、が、ない、んだ!そんなことどうやったら俺に分かるって言うんだ?
カーラ:ディラン、落ち着いて…
ディラン:クソ野郎!お前もクソ野郎!キャスパーもクソ野郎だ!お前はこれを見てるんだろ、この老いぼれクソ野郎!!お前は俺を怖がって、このクソ女を俺のところに送り込んできたのか?!キャスパーはどこだ?!
カーラ:セキュリティ、ここにチームを送って!救援が必…
[爆発音]

──ディランの評価
(ボイスログ書き起こし)

心理テストの最中に暴走して更に大勢の職員を殺害したため、これが決め手となりディランは変貌アイテムを収容するパノプティコンの「P6独房」と呼ばれる専用の収容装置に幽閉されてしまった。 

+ 余談
結果論とはいえダーリングやカーラら研究部門の面々がディランを「人間」として扱っていれば防げた事態であり、このことから捜査部門は研究部門と対立していた。
しかし映像ログにて、ディランの暴走を知ったダーリングは後悔する様子を見せていた。

ちなみに『CONTROL』の元ネタの一つであるSCP Foundationでも、このような「被験者を非人道的に扱ったせいで事態が悪化した事件」は度々描写されている。 


やがて、孤独や監禁のストレスによって苦しみ、次第に 姉やポラリスに見捨てられた という思いが強くなっていき、後の逆恨みへと至った。

カーラ:よし、今日はこれ以上あなたの時間を割くことはしないわ、ディラン。あなたに伝えた通り、私はジェシーについての話がしたいの、あなたのお姉さんのね。
ディラン:彼女についての何を話したいって言うんだ?
カーラ:あなたの見解を理解したいだけよ。彼女のことはどう思っているの?彼女はどんな人?そういったことよ。
ディラン:姉さんのことは大切にしていたよ。小さかった頃はね。オーディナリーにいた時のことだ。
カーラ:今はもう大切にしていないの?
ディラン:ここに来たばかりの頃は、まだ大切に思っていた。姉さんもここに来てくれたらいいのに、とずっと思っていたよ。俺を見つけに来てくれたらってね。家に連れ戻すために。俺たちはどこへ行くにも常に一緒だった。だから、これだけ例外になる理由なんてないだろ?キャスパーは、彼女が望むのであれば、操作局に来ていいと言った。彼女が望むのであれば。だけど、姉さんは来なかった。
カーラ:なぜそう思うの?
ディラン:姉さんは俺のことなんて、どうでも良いと思ってるんだよ。彼女はいつも、一人で世界を見たいと思っていたんだ。いつもそう言ってた。願いが叶ったってことさ。
カーラ:そうなのね。彼女は世界を見たいと思ってたのね。彼女は、どこか特定の場所について話したことはなかった?
ディラン:何故だ?
カーラ:ここに関することは何でも知りたいのよ、それは分かっているでしょう。どこか、特定の都市、街や風景、そんなことを言葉にしたことは?
ディラン:覚えていない。
カーラ:家族ぐるみの友人なんかは?オーディナリー外に住んでいる、近しい人はいた?
ディラン:この質問はもう沢山だ。キャスパーに、今日の昼飯はピザがいいと伝えてくれ。
カーラ:ディラン、待って、まだ終わってな…
[ガタンという音]
カーラ:セッション終了だ。

──ディランの尋問
(ボイスログ書き起こし)

その後、ジェシーと会話させようとするポラリスからのテレパシーを度々受け取っていたが、見捨てられたという思いから拒絶していた。

連邦操作局

ダーリング博士による審査用会話記録
(被験者:ディラン・フェイデン)

--部外秘--

注記:取り乱した際、被験者は一人だった。

フェイデン(17:52:16)-またアンタか。俺にかまうなと言ったはずだ。

フェイデン(17:52:22)-なぜそれを見せてくる?俺にはできない。ここがどこだか分からないのか?さっさとここから出してくれたらどうなんだ?アンタはいつ来ても、俺にはどうしょうもないものを見せてきやがる。

フェイデン(17:52:36)-その女と会わせるのを、やめろ!もうどうだっていいんだ!アンタなんて、知ったこっちゃねえ!アンタら二人揃って俺を、ここでのたれ死にさせる気だろう!

フェイデン(17:52:46)-さっさと消えやがれ!アンタを消し去れるんだったら、自分の脳ミソだって掘り出してやるぞ!だからいなくなってくれ!いい加減、分かれってんだ!

被験者は17:53に鎮静剤で落ち着くまで、「消え失せろ」という言葉を何度も繰り返した。

──ディランがポラリスのテレパシーを受け取る様子
(ディラン・フェイデンに関する記録より)

ヒス禍

2019年10月29日、ザカライア・トレンチが「スライドプロジェクター(OOP15-UE)」に「焼けたスライド*10」をセットしたことにより未知のスレッショルドが出現し、侵略的な共鳴体「ヒス」をオールデスト・ハウス内に呼び込んでしまった。

自分の人生に絶望していたディランは、それがオールデスト・ハウスから脱出する唯一の手段だと考えて侵入してきたヒスと交渉し自らヒスを受け入れ、 自我を保った最強のヒス生物 となった。

●ヒスにより腐敗したディラン●

ヒス共鳴体に晒され、変貌したディラン。

他のヒス生物とは異なり人間の姿を完全に保っており、理性や本人の自我も維持しているが、ヒスの洗脳による思考誘導はされており、「閉じ込められていた自分に手を差しのべてくれた仲間」であるヒスの拡散を目的に行動する。
ヒス生物の特徴として 全ての体毛が抜け落ちる というものがあるが、ディランもスキンヘッドになり、髭も一切無くなっている。

ヒスの発生源であるスライドプロジェクターと結合していたことが原因か、ヒス生物を統率したりヒスを次元を超えて拡散したりと引っかき女やミスター・スクラッチと同じように実体を持たない存在であるヒスそのものの顕現であるかの様に振る舞う。
そしてそれを表すかのように、自分のことを「ディラン」や「彼」と呼ぶ。

ジェシーやポラリスに対する「見捨てられた」という思いはヒスにより増幅され、憎悪や憤怒と化している。

ヒスにより腐敗したディランの能力は以下の通り。
元から強力なパラユーティリタリアンだったが、ヒスと共生を果たしたことでその力は更に強化された。

  • ☆空中浮遊
元からの能力かヒスに汚染されたことで得た能力かは不明。

  • ☆念力
元々相手に触れずに人体をねじ曲げ殺害する程度の力は持っていたが、ヒスに汚染されたことでFBCの収容装置を破壊できるほどの力を得た。
因みに後にエミル・ハートマンやミスター・スクラッチも同じことをやってのけているため、収容装置の信頼性が危うい。

  • ☆ヒスの拡散
「ヒスの呪文」によってヒスを拡散する。
また、呪文を唱えずとも遠隔で洗脳できるかの様な描写もある。

  • ☆洗脳
ヒスに汚染した相手の精神世界に入り込み ネチネチとした 精神攻撃を与える。

  • ☆ヒス生物の操作
前述の通り、スライドプロジェクターと結合したためかヒス生物達を遠隔で操って統率したり、任意のエリアに召喚できる。

  • ☆次元間移動
「夢」を介して様々な異世界を渡り歩けることが示唆されており、「作家」や警官、ミスター・ドアと出会ったとされる。
また、自分の半生を歌ったミュージカルや、自分がゲームキャラクターに過ぎない世界、オフィスでジェシーが新人としてこき使われる世界等を体験したと語っていた。


●ヒスにより腐敗したディランの動向●

  • 本編以前
頑丈な収容装置を破壊して自由の身となり、ヒスに汚染された職員=ヒス生物たちを率いてオールデスト・ハウスを練り歩き、通信部リーダーのアルベルト・トマッシ、セキュリティリーダーのリン・サルバドールといった重要人物を次々とヒス生物に汚染していった。

また、この際に当時メンテナンスチーフ:サイモン・アリッシの親友だったチョー、トムソン、ハザード、レミュス、ペプトンストールの5名を自身の手によってヒスに腐敗させており、このことがアリッシの恨みを買い、後に共同局長となった彼から敵視される原因となった。

+ 『Control Resonant』での補足描写
過去回想にてディランがオールデスト・ハウスから脱出するためにヒスと交渉して受け入れ、一瞬の内に収容装置を警備していたレンジャー部隊をヒス共鳴で汚染する様子や、ヒス生物を引き連れてオールデスト・ハウスを練り歩き、殺戮の限りを尽くしながらアリッシの同僚にして友人のチョーとトムソンを追い詰める様子が描写された。

サルバドールから奪ったカードキーでオールデスト・ハウス内部を調査する内に自分たち姉弟の資料を発見したり姉がFBCによって監視され続けており、自分に代わり第一候補P7とされていたこと等を知り憤っていた。

その過程でダーリング博士が開発した「 ヘドロン共鳴体増幅器(HRAs) 」を身に付けた職員はヒスに汚染されないことを知り、彼らを守る力の根源である超常現象生命体 ヘドロン の抹殺を考えるが、ヘドロン収容ユニットの入り口は巨大なHRAsで塞がれており、侵入できずにいた。

ヘドロンとポラリスの導きによりジェシーがオールデスト・ハウスに辿り着き、 色々あって局長に就任した ことを察知すると、ジェシーに「巨大HRAs」を外させることを思いつき、警戒心を解くために 自らFBCに投降し、エグゼクティブ・セクターのセントラル・エグゼクティブ*2の空き部屋に置かれた収容装置に抵抗することなく収監された。

+ 『Control Resonant』での補足描写
過去回想にて、ヒス生物を率いてセントラル・エグゼクティブに向かう様子やエグゼクティブ・セクターの収容装置に入っていた際、ジェシーが不在時にアリッシから尋問を受け、チョーとトムソンを殺害したことを責められていたことが描写された。
ディランはアリッシに対して「逃げろ」や「助けてくれ」と言おうとするも口から出る言葉はヒスを称賛し肯定する言葉であり、このことからヒス化したディランは二重人格のような状態であったことがわかる。

一方で完全に操られていたというだけではなく、オールデスト・ハウスから脱出するためにヒスを利用しようとしたことや、ジェシーやポラリスを逆恨みしていたのは明確にディランの意志であったこともディラン自身により明言された。

また、尋問の際にアリッシから告げられた「536人も犠牲になった」という言葉はディランのトラウマとなっており、7年後も憶えていた。

その後ジェシーを言葉で誘導し、彼女が巨大HRAsを外してヘドロンと対面したその時、テレパシーでそれを察知して 遠隔でヒス生物の大群を差し向けヘドロンを攻撃させる 。
ジェシーの奮闘も空しくヘドロンはヒス生物の総攻撃により殺害され、 遂にディランは天下を取る 。
HRAsは最早機能せず、ジェシーを含む多数の職員がヒスに汚染され精神支配を受けることとなった。

今や神に等しい力を手に入れたディランだったが、そんな彼の望みは夢で見た異世界の一つである「 姉がFBCの新人OLとして同僚からコソコソ陰口を言われて馬鹿にされぞんざいに扱われながら延々と雑用をさせられるのをニタニタ笑いながら眺めている(という姉に逆らえない小学生の弟の妄想みたいな)世界 」であった……。ネチネチ、ネチネチ……。

そんなディランの小学生の妄想が具現化した精神世界で、他の職員達から陰口を言われながらコピー用紙を準備したりコーヒーカップを片付けたり書類を配ったりさせられていたジェシーだったが、アーティ(生命体A-001)の助言により「ヒスは敵」だと思い出し、ダーリング博士の誘導で次元の交差点である「オーシャンビュー・モーテルとカジノ」に辿り着き、その宿泊部屋にいたポラリスの助けを借りて正気を取り戻す。

一方のディランはノスタルジアセクターでスライドプロジェクターと接触したことでパワーオブジェクトと繋がっている余剰次元「アストラル・プレーン」に侵入を果たし、そこにヒスを拡散させ汚染に成功するが、そこにアストラル・プレーンの支配者である「ボード」のバフを受けたジェシーが到着し、遂に最終決戦となる。

  • ラスボス戦
まず、 ディランとの直接対決は無い 。
そもそもジェシーの目的は弟をヒスから救い出すことなのである意味当然である。

ディランはアストラル・プレーンのピラミッドの様な足場の上に浮かんでヒスの呪文を唱え続けているため、そこまで辿り着いてポラリスの力でヒスを浄化しなければならないが、その道中にディランが呼び込んだヒス生物の大群が現れる。3つのエリアのヒス生物を殲滅すると、ようやくディランのいる場所へ通じる足場が現れる。
つまり雑魚ラッシュ である。
前述の通りこの際ジェシーはボードにより能力が強化されており殆どの敵を一撃で葬れるため、実質的にイベント戦と言える。
しかし本作は(というよりレメディー社作品全般に言えることだが)ボスより雑魚の方が強く、更にラッシュも非常に激しく一度に大量に(しかも四方から)出現してくるため、油断してるとあっさり死ぬことになるので注意が必要。

因みに3つ目のエリアに辿り着くと、ディランがいるピラミッド状の足場が巨大な隔壁に一瞬の内に覆われる。
アストラル・プレーンを汚染したことでこの空間を自由に操れるようにり、自身をジェシー及びポラリスから守るために出現させたと思われる。

3つ目のエリアの敵を殲滅するとディランを守る隔壁が消滅し、ディランの元へ辿り着くとポラリスの力で浄化できる。

あっけなく思えるが、上位存在らしきアーティ、余剰次元生命体と化したダーリング博士、ヒスの天敵ポラリス、アストラル・プレーンの支配者ボードといくつもの超常現象生命体がジェシーに力を貸してようやく鎮静化できたことを思えば、ヒスを宿したディランがどれほど危険な存在だったかが分かるだろう。

<浄化された後の動向>

  • 『Control』エンディング後
2019年10月29日、ジェシーとポラリスによりヒスを浄化されたディランは昏睡状態となり、収容装置での監視が続けられる。
ヒスが浄化されたことで髭や髪が正常に伸びるようになった。

  • 『基盤』
2019年10月29日、アストラル・プレーンとオールデスト・ハウスを繋ぐ導管の役割を担う「ネイル」と呼ばれる物体が破損し、アストラル・プレーンがオールデスト・ハウスの基盤セクターに流入する事件が発生。

ディランはこの事件に関与しないが、コスチュームを全て入手した上でミッションを全てクリアすると、ディランが眠る収容装置にアイコンが表示され触れることができるようになる。
ジェシーが収容装置に触れると、霧に包まれた謎の場所に立ち尽くすディランの映像が流れ、彼が目を見開いた瞬間、ワシントン州ウォータリーの景色がフラッシュバックして現実世界に戻る。
『Alan Wake Ⅱ』への布石となっている。

  • 『レイクハウス』
2023年9月14日、ミスター・スクラッチ率いる闇の軍勢がコールドロンレイク・スレッショルドから出現しワシントン州ブライトフォールズ及びウォータリーにて変貌世界事象が引き起こされる。

それと同時に、コールドロンレイク付近に建設されたFBCの研究施設「レイクハウス」も、マーモント博士とマーモント博士*11が超常現象生命体「絵画」を扉として開いたスレッショルドから出現した闇の軍勢に侵略されていた。
ブライトフォールズに滞在して活動していたFBC捜査部門のエージェント、キラン・エステベスはレイクハウスで起きていることを知る由もなく、ブライトフォールズで起きている変貌世界事象に対処するための応援か情報を得るためにレイクハウスを訪れ、そこでマーモント夫妻が率いる闇の軍勢や「絵画」が生み出す「描かれし者」と戦うことになった。

エステベスはレイクハウスを調査中に「P6」が描いたとされる絵を見つけ、同時に照明の紐スイッチが現れた。
紐スイッチを3回引っ張り「オーシャンビューモーテルとカジノ」を介して 未知の異次元空間 の扉を開いたエステベスは、「パノプティコン」と書かれた看板の先でディランと遭遇する。
ディランはFBCの収容装置に閉じ込められており、周囲には霧以外に何もない異様な空間であった。

ディランはうずくまったまま、何故か「自動タイピング装置(ATD)」*12によって生成された支離滅裂な文章を延々と呟き続けていたが、エステベスがやってきたことに気付くと立ち上がって彼女と対面し、会話した。

エステベス:連邦操作局のエステベスだ お前は誰だ?

ディラン:俺は…静かだ…

エステベス:誰だ?

ディラン:人に会うのはとても久しぶりだ

エステベス:向こうにパノプティコンの看板がある パノプティコンはニューヨークの本部にしかない ここはオールデスト・ハウスなのか?

ディラン:きっと…それが俺のいる場所だ

エステベス:つまりお前はオールデスト・ハウスの中にいると?他に生存者は?

ディラン:俺はここに そこに 家 牢獄 二度と でき… 戻れない ない… 聞こうと するな 間違い 逃げられない

エステベス:時間の無駄だな これはFBCの隔離ユニットだ なんでFBCに拘束されてる?

ディラン:俺はいるべき場所に

エステベス:絵画かヤバい奴しかいないのか 重要な話だ FBC本部とは4年前に連絡が途絶えた いったいそこで何があったんだ?

ディラン:襲われた それは俺が? あいつらだ 起きてる 目覚めてる 囚われてる 夢を見る 息が詰まる 俺がやったのか やめろ 思い出せない もう嫌だ 覚え過ぎている まだだ やめろ やめろ やめろ やめろ やめろ やめろ

エステベス:おい!落ち着くんだ いいな

ディラン:大丈夫、大丈夫… 大丈夫だ…

エステベス:何がオールデスト・ハウスを襲ったんだ?

ディラン:何かが変化している 外で 感じるか?俺には聞こえる 酷くなっていく ここにいられないのか?

エステベス:聞け(変貌した言葉) 教えてくれ(変貌した言葉)


最後には「ジェシーに言ってくれ… 努力したと」と告げてエステベスにオールデスト・ハウスと思わしきビジョンを見せたあと、彼女をレイクハウスに送り返した。
因みにディランと遭遇した時に解除される実績名は「殺人犯と被害者」。
少なくとも姉やポラリスに対する恨みはもう無く、改心したことがうかがえる。

因みにディランと遭遇する場所は、前述の『基盤』でディランの収容装置に触れた時に見れるビジョンで彼が立っていた場所に酷似している。

『Control Resonant』でのディラン

主人公となる。

2026年9月25日、ヒスを殺すために次元断層を介して並行世界からやって来た全盛期のヘドロンによりマンハッタンが変貌し、重力異常や「パターン化」を始めとする様々な超常現象が発生。
それを阻止するために駆り出したジェシーが失踪したことによりヘドロン共鳴増幅器も機能しなくなったことで遂に7年間のオールデスト・ハウスのロックダウンが破られ、ヒスやモールド、アストラル生命体がニューヨークに解き放たれてしまう。

7年間昏睡状態だったディランはジェシーにより胸に突き刺された変貌アイテム「アベーラント(様々な近接武器に変形する石の棒)」と結合し、アベーラント及びディランの精神世界「狭間」に封じ込められたボードの指示に従い、覚醒。遂にオールデスト・ハウスから脱出するが、ニューヨークシティはパターン化とヒス、モールドによる汚染で魔境と化していた。

事態に対処するFBCエージェントのゾーイ・デ・ヴェラの救援要請の無線を偶然拾って応答したことを機に、彼女及びFBCと協力することになる。

「共鳴体」と呼ばれるダウンタウンのパターン化を引き起こした敵対的な生命体を倒したことでゾーイの信頼を得、彼女の計らいにより研究部門リーダー兼共同局長代理のエミリー・ポープにより正式にFBC代理エージェントとして認められ解放された。
「規則」によりMCD装着を義務付けられ、ゾーイの監視・指揮下の下でAWE収束のために行動する。

一方で、もう一人の共同局長代理であるサイモン・アリッシからは2019年のヒス禍で彼の部下たちを殺戮したことから激しく憎悪され、過去の「罪」と対峙することになる。

体内のヒスが抑制された状態で残っているが故にこれ以上ヒス共鳴に汚染されることがなく、ブラックロック・インジェクターといった装備を身に着けなくてもヒス生物と戦えるようになっている。

戦闘能力に関しては前作ラスボスに相応しい化け物ぶりで、武器が近接武器なため射撃できないこと以外ははっきり言ってジェシーの上位互換といって良い強さとなっており、使える超能力のバリエーションも遥かに豊富である。

また、回想シーンでは前作にモブとして登場していたアリッシの同僚達をヒスに汚染する様子や、ダーリング博士のディランに対する扱いが如何に非人道的であったかが改めて描写された。

パラユーティリタリアンとしてのディランの能力

基本能力

  • 物理的な超耐久力
ディランは如何なる高所から地面に落下してもダメージを負うことはなく(体勢は崩すが)、身体が触れただけで鉄柵や消火栓が破壊されるなど常人とは別次元の肉体的強度を持つ。
姉のジェシーでさえ高所から転落すると即死することを踏まえると、この時点で姉弟の能力には大きな隔たりがあることがわかる。

また、ディランの暴走を抑えるMCDにも耐性を有しており、想定では起動してから15秒間発動し続けると装着者は死ぬとされていたが、実際には苦しむだけで全く致命的にはならず、自力で装置を取り除くことさえできていた。

  • 「狭間」との行き来
ディランは精神世界「狭間」を行き来でき、そこに結合されたアベーラントを介してボードと会話したり、自身の能力やアベーラントを強化できる。

なお、「狭間」はスライドプロジェクターの所在不明だった9個目のスライド「狭間」を介して出入りできる。
ディランがいつでも狭間と現実世界を行き来できるのは、彼がスライドプロジェクターと結合してその力を得たためかもしれない。

『基盤』や『レイクハウス』でディランがいた次元もこの狭間だと思われる。

ちなみに、「いつでも行き来できる余剰次元」という点はサーガ・アンダーソンの精神世界やアラン・ウェイクの執筆部屋に似ている。

  • ジャンプ
ただの跳躍だが、自分の身長分位の跳躍をその場で行える。
姉の跳躍力は常人と大差なかったため、やはり素の肉体的な性能に大きな差があることがうかがえる。

  • 能力吸収
ディランは倒した「共鳴体」の能力を自分のものにできる。

  • ヒスの抑制
ディランは自身の中に残るヒスを「狭間」の収容装置に閉じ込めることで抑制できる。
また、アベーラントにヒスを封じ込めて武器として活用することができるなど、本質的には今もヒス生物であることがわかる。

ナビゲーションアビリティ

ディランは異なる世界同士の間にある次元断層を介してジェシーと融合でき、彼女と「儀式」を行うことで様々な超能力を会得できる。
この「次元断層で得た能力」は無制限に使用可能となっている。
ちなみに姉が超能力を使う際は必ず後述の「アビリティリソース」を消費していたため、ここでも大きな差がある。
  • 回避
短距離の瞬間移動で、所謂ショートワープ。
本来はパワーオブジェクト「メリーゴーランドの馬」と結合することで会得できる能力。
ディランはアベーラントと結合して現実世界に覚醒した直後から既にこの能力を使用可能だったため、元から備わっていた能力という可能性もある。
敵の攻撃を回避でき、ジャスト回避するとバレットタイムが発動する。
ジェシーと同様に2連続で発動でき、再度発動するには0.5秒ほどのクールタイムが必要。
また、空中では着地するまでの間に2回まで発動できる。
前述の通りジェシーは発動にアビリティリソースを消費していたため乱発できなかったが、ディランにその制約はない。

  • ラッシュ
残像が見えるほどの高速ダッシュ。
ジェシーは会得していなかった能力の一つ。

  • 二段ジャンプ
正確には空中で一度ジャンプできる能力。
より高い段差を登ることが可能になる。
ジェシーは会得していなかった能力の一つ。

  • 滞空
一回目もしくは2回目のジャンプから数秒間空中浮遊する能力。
本来は「べニコフテレビ」と結合して会得できる能力。
滞空時間が短いため、明確に姉より劣る数少ない能力の一つ。

  • 重力アノマリーの使用
パターン化により垂直になったり上下反転した地面に立つことができる能力。

  • リーチ
ビルの屋上などの高所や離れた場所に高速で空中浮遊しながら到達する能力。
前述の「滞空」の欠点を補って余りある能力。
ゲーム中ではゲームバランスのため「リーチポイント」と呼ばれるポイントを見ながら発動する必要がある。

戦闘アビリティ

「アビリティリソース」と呼ばれるエネルギーを消費して発動できる戦闘に特化した超能力。
平時は自動回復するが、戦闘中は敵に攻撃すると回復する。
ボスである「共鳴体」を倒すことでアビリティが解除され、「狭間」で強化できる。

  • 処刑
戦闘アビリティの中で唯一、アビリティリソースを消費しない能力。
怯んでいる敵*13に「リーチ」能力で急接近してアベーラントで超カッコよく即死させる能力。
名のある中ボスも即死させられる他、大ボスの「共鳴体」やヘドロンは処刑でしかとどめを刺さない。

  • パラージ
念力で瓦礫を引き寄せ、高速で射出する能力。
本来は「フロッピーディスク」と結合して会得できる能力。
ジェシーは投擲するオブジェクトを選択できたがディランは瓦礫しか投擲できない。
3つの瓦礫を同時に射出する「パラージ:チャージ詠唱」という派生技がある。

  • シールド
自分の周囲を念力で引き寄せた瓦礫のシールドで囲む能力。
本来は「家庭用金庫」と結合して会得できる能力。
ジェシーは全面にのみシールドを張っていたがディランは球状のシールドを張るため背後からの攻撃も防げる。
シールドを張ったまま「回避」で敵に体当たりする「シールド:バッシュ」やシールドを爆発させる全方位攻撃「シールド:爆発」という派生技がある。

  • ポラタイルアノマリー
「念動力体」と呼ばれる生命体を召喚し、敵を攻撃させる。 
念力で念動力体を敵に投げつけ自爆させる「ポラタイルアノマリー:起爆」という派生技がある。

  • プッシュ
掌からコーン状の念動力が放たれ敵を突き飛ばす能力。
ジェシーはサービスウェポンと結合した際に会得し、ボードから直接受け取った力であるためかアビリティリソースを消費せずに使えたが、ディランの場合は共鳴体から奪った力であるためかアビリティリソースを消費しなければ使えない。
突き飛ばした敵を壁に激突させたり落下させたりするとダメージが増える。
両掌からより広範囲かつ強力な念動力を放つ「プッシュ:チャージ詠唱」というディランのみの派生技があるためジェシーよりも威力だけなら強力である。

  • グラウンドスラム
空中から急降下して地面に着地と同時に衝撃を放つ能力。
ジェシーはアビリティリソースの全てと引き換えに発動していたため燃費が悪い能力だったがディランはより省エネで発動できる。
高所から発動すると威力が増す。

  • イグナイト
発熱能力。
ノースモーア元局長が会得していた能力。
あらゆる攻撃が炎属性になる。

  • インフェルノ
「プッシュ」の炎版。
掌からコーン状の炎と衝撃を放つ。
連続で放つと「インフェルノ:連続詠唱」という派生技となり攻撃速度が増加する。

  • スパイク
アストラル生命体の「アストラルスパイク」を味方として召喚できる。
召喚したアストラルスパイクは任意でジャンプ攻撃をさせることや召喚取り消し(リコール)も可能。

  • アストラル・リビューク
地中を移動して敵を下方から攻撃するアストラル・プレーンのスパイクを出現させ、敵を打ち上げることができる能力。

  • グロウス
「モールドアライ」と呼ばれる味方のモールドを最大二体まで召喚できる(能力強化で三体まで可能になる)。
なお、モールドアライはその場から動けないが発射体をマシンガンのように発射するタレットのような存在である。

  • スポアパースト
両手にモールドの塊を出現させ、腕からニードルと呼ばれる発射体をマシンガンのように連射する。
ディランにとっては貴重な飛び道具である。

  • 統率
敵を洗脳して味方にできる能力。
本来は「レントゲンライトボックス」と結合して会得できる能力。
ジェシーはアビリティリソースを消費していたが、ディランは「統率チャージ」という独自のリソースを要する。
狭間での能力強化により固有名のある中ボス格でも洗脳できるようになる。

アベーラント

ジェシーによりディランの胸に突き刺され強引に結合された変貌アイテム*14。
アストラル・プレーンとオールデスト・ハウスの導管である石柱「ネイル」と同じ黒い物質でできた棒。
様々な近接武器に変化する。

FBCの事実上の支配者だったボードが封じ込められており、「狭間」では地面に突き刺さった巨大な石柱として顕現している。
狭間を介してボードとディランは会話できる。

作中では以下の形態に変化する。

メインフォーム

メイン近接(所謂通常攻撃)の形態。3種類。
  • 切り裂き
斧型形態。バランスの取れた性能。
  • ストライク
二刀流ナイフの形態。
クリティカル率の高い素早い攻撃が可能。
  • グレイブ
大鎌形態。
広範囲で威力も高いが隙も大きい。

サブフォーム

サブ攻撃(所謂強攻撃)の形態。3種類。
  • クラッシュ
巨大鎚型の形態。
ダメージが高く、敵を転倒させる。
チャージ攻撃は更に与えるダメージが増え怯み効果もある。
  • エクステンド
鞭形態。
攻撃範囲が広く複数の敵を纏めて攻撃可能。
チャージ攻撃で追加のダメージと怯みを与えられる。
  • ドリル
巨大ドリル形態。
チャージ攻撃で敵を削り続けることが可能。

コンボフィニッシャー

メイン近接のコンボを続けると変化する形態。
  • コンカッシブ・ビートダウン
グローブ型形態(両手)。
敵を連続で殴るパンチ攻撃が可能。
  • アッパーカット・サージ
同じくグローブ型形態(右手のみ)。
アッパーカット・パンチで敵を打ち上げることが可能。
  • ワイドエッジ
大剣型形態。
広範囲攻撃で敵に大ダメージを与えられる。
  • スピンエッジ
同じく大剣型形態。
連続回転斬りで周囲の敵全てにダメージを与えられる。
  • スプリットピボット
手裏剣型形態。
スクリューのような手裏剣型になり高速回転して敵を攻撃する。
  • スプリット軌道
同じく手裏剣型。
回転する刃となり、短い間ディランの周囲を飛び回る。

ディランのドッペルゲンガー

「狭間」におけるヒスの化身。
『Control』時代のスキンヘッドで「P6」と記されたスウェットを着たディランの姿をしており、狭間内の収容装置に閉じ込められている。
ポラリスの化身が「オーシャンビュー・モーテルとカジノ」でジェシーのドッペルゲンガーの姿をしていたのとは対照的である。

ディランにより抑制されていたが、後述の通り狭間内に侵入してきたヘドロンに対抗するために解放され、アベーラントに封じ込められ強力な「武器」となった。

マンハッタンAWEの収束

事態に対処する過程で自身に残っていたヒスを「狭間」の収容装置に閉じ込めることで遂に自分の力の完全なコントロールが可能となった。

最終的にはFBC研究リーダーにして共同局長代理のエミリー・ポープやゾーイと協力してニューヨークの異変がヘドロンによるものであること、ジェシーがヘドロンに取り込まれてしまったことを突き止め、ヘドロンと対峙。
現実世界とヘドロンがいた世界の間にある次元断層にヘドロンの力で形成された二つの世界の導管「ヘドロン・リンク」を破壊していき、次元断層と現実世界の両方で幾度もヘドロンと対峙して戦った末、ヘドロンの物理的な身体の破壊に成功する。

しかしヘドロンの”本体“と呼べるのは実体の無い共鳴であるため殺しきれておらず、ヘドロンに「狭間」に入りこまれて窮地に陥るがヒスの力をアベーラントに封じ込め力として利用することで形勢逆転し、ヘドロンを完全に抹殺することに成功すると同時に、前作では制御できなかったヒスの力を完全に支配下に置くことに成功した。
しかしながらヘドロン抹殺と引き換えにディランが受けた致命的ダメージをヘドロンの支配から脱したジェシーが肩代わりしたことにより、姉が昏睡状態に陥ってしまい、彼女を救うことを固く決意するのだった。

その後は正式にFBCの契約エージェントとなり、変化したニューヨークにFBCが用意したアパートの一室で暮らしている模様。


<余談>

ディランが言及した「別の世界」

ディランと会話すると彼が見た別の世界のビジョンである「夢」について以下のように語ってくれる。
  • 「作家」が書いた「警官」が別の世界にいた。
→「作家」は『Alan Wake』シリーズの主人公アラン・ウェイク、「警官」は『MAX PAYNE』シリーズの主人公マックス・ペインだと思われる。
アランはアレックス・ケイシーというマックス・ペインに酷似したキャラクターを主人公とする本を書いていた。

  • 「暗い場所」にいる「ミスター・ドア」
→「暗い場所」は「dark place」の翻訳であり『Alan Wake』シリーズでは「闇の底/闇の世界」と訳される 異次元空間である 。
また、「ミスター・ドア」は『Alan Wake Ⅱ』に実際に登場する。

  • 様々な世界を自由に行き来できるミスター・ドア
→『QUANTUM BREAK』には同じく次元や時間を飛び越える ミスター・ハッチ というキャラクターが登場する。
フルネームもWarlin DoorとMartin Hatchでスペルが酷似しており、本来は同じ俳優が演じる予定であった*15ことを鑑みると、 同一人物である可能性が高い 。

  • 『Alan Wake Ⅱ』に登場するティム・ブレーカーも別の世界で別の人生を歩む夢を見ていたことが描写されており、ティムと全く同じ顔と声の主人公が活躍する*16『QUANTUM BREAK』の内容について言及する場面がある。
これらのことから、RCUに含まれない作品も アラン・ウェイクの草稿から生まれた別世界 として大まかには含まれているようである。


・『QUANTUM BREAK』との繋がり

ディランを演じたショーン・デュリーは『QUANTUM BREAK』にてニック・マスターズという名のタクシードライバーを演じていた。
また、ジェシーを演じたコートニー・ホープはベス・ワイルダーとして、前述のティムを演じたショーン・アシュモアは主人公のジャック・ジョイスとして登場している。

これだけなら単に役者被りに過ぎないのだが、作中で伏線とも取れる『Alan Wake』関連の要素が多数盛り込まれており、更に前述の通り本作に登場するミスター・ハッチとミスター・ドアが同一人物であるかのような描写が『Alan Wake Ⅱ』で為され、極めつけにティムは自分の考えをまとめるホワイトボードに以下の様に記している。

事実:
  • 失われた時間
  • 記憶なし
今までは!俺は常にここに辿り着くのか?出た時には忘れてしまうのか?

  • 誘拐?
宇宙人?ドア?
UFO?多面体

  • 夢!
  • 俺だが、俺じゃない。
俺が知っている者たちだが、彼らも何かが違う?赤毛の女?
『QUANTUM BREAK』を履修済みならわかると思うが、直接的な表現こそ大人の事情で避けているものの間違いなく『QUANTUM BREAK』の内容を指しているのである。
ティムはこの「夢」に関して「 別の現実かもしれない 」と述べており、ディランの「夢」に出てきたドアもまた「様々な別の世界が存在する」と語っている。
彼らの言葉を鵜呑みにするなら、 ディランとニックは並行世界の同一人物 と言えるだろう。


<関連キャラクター>

ディランの姉。ディランを探し続けていた。
その身にポラリスを宿しており、ポラリスとヘドロンの導きでオールデスト・ハウスへ辿り着いた。
2019年のヒス禍ではディランがジェシーとポラリスを逆恨みして敵対していたが、2025年のマンハッタンAWEではディランがジェシーを助けに行く側となった。

詳しくは『Control(レメディー社作品)』及び個別項目参照。

ヒスと同様にスライドスケープ36に存在していた超常現象生命体。
ジェシーの意志を尊重し、一人で収容されていたディランを気にかけるなど穏健派であることがうかがえる。
詳細は個別項目を参照。

  • ヘドロン(スライドスケープ36)
スライドスケープ36でトレンチ局長とダーリング博士により発見された、衰弱した多面体型の共鳴体。
ポラリスの仲間であり、ヒス共鳴を打ち消す力を持つ。
ダーリング博士を洗脳して狂わせるなど、ポラリスとは対照的に手段を選ばない。
ヒス化ディランが差し向けたヒス共鳴体の群れに襲われ死亡した。

  • ◇ヘドロン(パターン化)
別個体のヘドロン。全盛期であり、「存在するだけ」でパターン化と呼ばれる現象を引き起こす。
次元断層を介してニューヨークシティ上空に出現し、マンハッタンAWEを引き起こした。
AWEを阻止しようとしたジェシーを取り込んだため、彼女を救おうとするディランの宿敵となる。

ディランに宿った異世界からの侵略者。
ポラリスやヘドロンとは敵対。
ジェシーによりディランの中のヒスは浄化されたかに見えたが、実際には力を抑え込まれただけで存在し続けていた。
そのため前述の通り、ディランはヒスに免疫があるわけではなく既にヒス共鳴体であるが故にそれ以上ヒス共鳴の汚染を受けない。
最終的にはディランにより力を完全に制御され、ヘドロンを打倒するための「武器」として利用された。
詳しくは個別項目を参照。

前FBC局長。
詳しくは個別項目参照。

FBC前々局長。ディランが現れるまでは歴代最強の超常的ユーティリタリアンだった。
ディラン同様に力を制御できなくなったため局長を辞任し、オールデスト・ハウスの全ての電力を賄う発電所 ノースムーア・サルコファガス・コンテイナー(NSC)発電所 の生きた動力源となった(発電機の内部のサーモグラフィー画像が写し出されたモニターがある)。

ディランの夢に現れたという多元宇宙を渡り歩くビジネススーツを着た黒人男性の姿をした次元間生命体。
『Quantum Break』に登場したマーティン・ハッチの別宇宙の同位体であることが露骨に示唆されている。
詳しくは個別項目参照。

FBC本部オールデスト・ハウスの 家主 とでも言うべき超常現象生命体。
逆さに浮かぶ、巨大で真っ黒なピラミッドの姿をしており、アストラル・プレーンという異次元空間に存在する。
詳しくは個別項目を参照。

フィンランド人の清掃員の姿をした存在。
詳しくは個別項目参照。

FBC研究リーダー。ディランやスライドスケープ36を研究していた。
ディランを非人道的に扱いトラウマを植え付けた。
詳しくは個別項目参照。

FBC捜査部門エージェント。
ワシントン州ブライトフォールズに滞在してコールドロンレイクを監視していた。
『Alan Wake Ⅱ』のDLC『レイクハウス』にてディランと遭遇する。
詳しくは個別項目を参照。

  • ◇ゾーイ・デ・ヴェラ
FBCエージェント。マンハッタンAWEにてダウンタウンゾーンの指揮官を担っていた。
パターン化共鳴とヒス共鳴により部下たちが全滅する絶望的な状況下で救援要請をしたところ、その無線を偶然ディランが拾ったことを機に彼の上司兼監視者となる。
ディランと共に事態収束のため行動する内に強固な信頼関係が築かれていき、軽口を言い合ったり趣味について雑談するなどディランにとって“もう一人の姉”のような存在となる。

  • ◇エミリー・ポープ
FBC研究部門エージェント。2019年のヒス禍を機に研究部門リーダーとなり、マンハッタンAWEでは共同局長代理となった。
ヒス禍ではディランを研究対象として扱っていたが、マンハッタンAWEでは敵対的な共鳴体を倒した彼を共同局長として独断でFBC代理エージェントに任命し、監視付きとはいえ解放した。
かつてダーリング博士の助手だったが、ディランの扱いは良く思っていなかったとのこと。
ジェシーと親しい人物であるため、その弟のディランにも心を許している節がある。

  • ◇サイモン・アリッシ
FBCセキュリティ部門メンテナンスチーフ。ヒス禍を機にセキュリティ部門リーダー兼オペレーション部門リーダーとなり、マンハッタンAWEでは共同局長代理となった。
ヒス禍でディランにより兄弟も同然な同僚(チョー、トムソン、ハザード、レミュス、ペプトンストール)や尊敬する上司(セキュリティ部門リーダー:サルバドール)をヒス共鳴で汚染され実質的に殺されたことから彼を激しく憎悪している。

マンハッタンAWEではポープに解放されたディランを快く思わず、ことあるごとに対立していたが、その最期はパターン化共鳴により身体も心も変異させられ、「お前もこうだったのか…」とようやくディランに理解と共感を示すと同時に共鳴体「共同局長」へと変貌してしまうという、あまりにもやるせない形での幕切れであった。

  • ◇ドクター・フロレス
元民間人の医者。
マンハッタンAWEにてモールドにより地下鉄トンネルに閉じ込められていたがディランにより救出され、現地雇用のFBCエージェントとなった。
その後はセントラルゾーンのフィールドオフィス近くの野戦病院で負傷者を治療していた。

追記、修正はヒスに汚染されてブラック労働を楽しんでからお願いします。

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最終更新:2026年10月28日 11:19

*1 翻訳ブレにより「超常的ユーティリタリアン」とも

*2 翻訳により「ネイル」とも

*3 ジェシーは9枚、ディランは8枚と主張。実際にはジェシーがスライドの一つ「狭間」を隠していた。

*4 ちなみにヒューゴはFBCの捜査にもかかわらず一切の痕跡や情報が発見されなかった謎の人物であり、超常現象生命体もしくはパラユーティリタリアンの可能性がある

*5 後にFBCより『SID-36』という名称を与えられる。また、そのスライドで繋がる世界は「スライドスケープ36」と呼ばれる。後述。

*6 FBC職員ベサニー・ハリントンにより提案され製作された教育用人形劇。

*7 ダーリング博士の記録によると、アストラル・プレーンには行けるが能力が結合されないとのこと

*8 遠隔操作で脳に電流を流す装置

*9 『ショーシャンクの空に』ネタ

*10 元々は「赤いスライド」

*11 翻訳ミスではなく原語版でもほぼ同じ。プライドが高く互いをライバル視する夫婦だったため、部下にこう呼ばせていたと思われる

*12 ダイアナ・マーモント博士がアラン・ウェイクの原稿をAIに学習させ模倣するために開発された

*13 『Control Resonant』の敵は体力の他に「怯み値」が設定されており、怯み値が満タンになると怯み状態になる

*14 アストラル・プレーンに繋がらないためパワーオブジェクトではない

*15 ハッチを演じたランス・レディックがドアを演じる前に亡くなったため変更された。

*16 演者が同じ