デュランダル(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2024/10/05 Sat 22:48:01
更新日:2025/04/10 Thu 20:36:12
所要時間:王よ、約 22 分で読めるとのことです





忠義がため──
我が聖剣にて、すべて薙ぎ払います


デュランダル(Durandal)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:野木奏

モチーフ元である競走馬『デュランダル』は当該項目を参照。

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:いざや刮目せよ。瞬く双脚、忠義の聖剣
誕生日:5月25日
身長:162cm
体重:忠実な仕上がり
スリーサイズ:B89・W56・H85
靴のサイズ:左右ともに23.5cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:草刈り、恋愛ドラマ長文考察レビュー
苦手なこと:にらめっこ、一人旅、『降参』
耳のこと:誉め言葉は一言一句、聞き逃さない
尻尾のこと:武器として使えないか、よく思案している
家族のこと:家事当番は『あっち向いてホイ』で決める
ヒミツ:①トマトは薄~く切られてないと無理
自己紹介:我が聖剣は疾駆する光輝を放ち、御身に仇なす闇を切り払います!私はデュランダル、誓いと忠義の騎士!

◆概要

前方脚質が有利とされる短距離マイル戦線において、まさかの追込戦術でスプリンターズステークスやマイルチャンピオンシップ二連覇という偉業を果たした競走馬「デュランダル」号をモチーフとしたウマ娘
2024年6月24日のぱかライブにて電撃発表された5人のウマ娘の内の1人。吉田照哉氏所有馬からはサウンズオブアースに次ぐ二頭目のウマ娘化となる。

やや薄めの金髪ロングヘアーと流星模様、キリっとしたブルーの瞳が目を引くウマ娘。
髪は後ろで黄色と赤の大きなリボンで結っているが、このリボンカラーは後述する史実勝負服と黄黒縦縞赤耳メンコから取られたものと思われる。

フランスの叙事詩「ローランの歌」に登場する英雄ローランが持つ聖剣・デュランダルの名に相応しく、
普段の言動、立ち振る舞い諸々は礼節を重んじ己に厳しく堂々とした出で立ちの正に「騎士」と呼べるもの。
決してにわか知識というだけでなく、幼い頃から西洋の騎士について様々な事を調べ上げ学んでいるため、それに関する知識や諸作法についても豊富。
個別ストーリー冒頭においても学園ファン感謝祭のイベントの演劇において見事に凛々しい騎士の役を演じきる程。

もっとも、彼女はごくごく一般的な家庭の出身*1であり、端的に言えば「騎士なりきり大好き娘」に他ならない。
上記の人物像はあくまで「常日頃から理想の騎士像を演じている」ためであり、その仮面は滅多なことでは剥がれないものの、間が抜けていて子供っぽい一面が陰から顔を覗かせることも多い。

レースにおいても、自分の末脚に様々な技名を付けるなど芝居がかった言動こそ奇抜に見えるものの、その内に秘めた才能は本物。
前方有利とされる短距離マイル戦線において、敢えて追込戦術を好み、その凄まじい末脚によって多数のウマ娘を抜き去っていく光景は正に聖剣の如し。
デュランダルとしてもこの独特のレーススタイルにはこだわりと誇りがあるらしく、
個別ストーリー内では「短距離なら前方脚質の方が…」というアドバイスをされても頑なに譲らなかったほど。

自身の名の由来であるローランの歌を幼い頃に目にして以来、「尊敬する王に剣を捧げ、忠義を尽くして生きる」ということに本気で憧れており、
トレセン学園においても自身が忠義を尽くすべき王に当たる運命のトレーナーと出会う日を夢見ており、
そのために常に礼儀正しく気品ある振る舞いを心がけているなど、「騎士」に対する憧れと掛ける思いはどこまでも真摯で本気なのも間違いない。


本作はメタ的にも作中世界的にもウマ娘ありきなので、どちらかというとトレーナーは主従の「従」、尽くす者として扱われ描かれることが多いが、
そんな中で、その拘りゆえに、自分が「従」でトレーナーが「主」という看板を掲げる非常に珍しいウマ娘である。

上でも触れたが、自分の切れ味抜群の末脚、あるいは文字通りに剣(やそれに類する長物)を振るう行為で技名を叫びたがる癖がある。
三の剣、オリヴィエの飛翔(はばたき)」など、ローランの歌などから名前を引用したナンバリングシリーズが代表格だが、ネーミングの統一性にはそんなに頓着しておらず、日頃から考えている様子もあるが日常のワンシーンだと完全にその場のノリで名前がつくことも多い。

得意なことの一つが恋愛ドラマの長文考察レビューとなかなかに乙女チックだが、
育成シナリオ内のイベントの一つとして、駅のプラットホームでたまたま告白寸前のカップルを目にしたのだが丁度電車が来てしまい、
その結果がわからずじまいでモヤモヤしてしまいやる気が下がる等、色恋沙汰には結構興味津々な面もあったりする。

◆アプリでの活躍

性能

バ場 芝:A ダート:G
距離 短距離:A マイル:A 中距離:F 長距離:G
脚質 逃げ:G 先行:G 差し:C 追込:A
2024年9月20日に☆3「Chevalier fidèle」として実装。
同月においてデュランダルの史実勝利レースであるマイルチャンピオンシップをベースにしたリーグオブヒーローズが控えていたこと、
2か月前の直線1000mアイビスサマーダッシュがベースのリーグオブヒーローズに合わせて同時に発表されていたカルストンライトオが育成実装を果たしていたことなどを踏まえ、
このタイミング=9月中にデュランダルも実装されるのでは? と予想を立てていたプレイヤーも多かった。

尚、ドリームジャーニーカルストンライトオなどの爆速実装でマヒしているかもしれないが、
こちらもこちらで6月24日の発表から数えて89日と3ヶ月足らずでのスピード実装である。

距離適性は大方の予想通りスプリンターズSやマイルCSなどでの活躍を反映して、短距離とマイルが最高適性という典型的なスプリンター&マイラー寄りの配分。
残りの中距離と長距離はそれぞれFとGで初期因子でも補正しきれないため、素直に短距離やマイルで運用するのがベストであろう。
なお1801m以上は一切走ってすらいないのに何故か中距離Fな理由は恐らく大体ikzeのせい*2

そして脚質適性についてもこれまた予想通り、追込が最高のAでそれ以外は全て低め。
差しだけはCと比較的高いため、補正をかければ差しでの運用もできなくはないが、
後述する通常衣装の所持スキルを考えると、やはり追込に絞った方がいいだろう。

また、メンバー3人の脚質をバラけさせた方がポイントを稼ぎやすいチームレースにおいては「追込メインのスプリンターorマイラー」という属性が生きてくることになる。
差しがメインのスプリンターやマイラーならそこそこ数がいるものの、これが追込になるとマイラーで該当しそうなのは他にスイープトウショウヒシアマゾンくらい、そしてスプリンターとしてはデュランダルが唯一無二といっていいくらいだったりする。
故に、短距離にデュランダルを配置することで(プレイヤーの所持状況にもよるだろうが)他3種の脚質のウマ娘の選択肢が大幅に広がるのがとてもありがたいのである。

[Chevalier(シュヴァリエ) fidèle(フィデル)]

『聖剣』を振るうに、
これほど相応しい衣装はないでしょう。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Chevalier fidèle]デュランダル」勝負服
© Cygames・JRA

馬主である吉田照哉氏が所有する競走馬の勝負服「黒縦縞赤袖」がベース。
ウマ娘のデュランダルというキャラをわかりやすく表現した西洋騎士をモチーフとした衣装。
デュランダル曰く「騎士の誉れを示し、我が君への忠誠を全うするという志を表したもの」らしい。
ただ、お腹周りから膝辺りにかけての部分が白一色な上に鼠径部のラインがくっきり見える程にピッチピチなのが叡智すぎるとネタにもされている。

衣装名の「Chevalier fidèle」を繋げて意訳すると「忠実な騎士」といった意味合いとなり、
これまた主君に忠誠を誓う騎士であるデュランダルをわかりやすく表現している。

成長率はスピードに+20%、パワーに+10%という王道仕様。
現行シナリオで狙いやすい「短い距離帯でスピード成長率を活かした根性育成」に適している。

所持スキル
見ての通り追込と短距離・マイルに特化したスキルラインナップとなっている。
特に短距離とマイルレースにおいて後方脚質ウマ娘が優先して取得したい加速スキルである電光石火を自前で持っているのは大きな強み。
イメージ的にもピッタリな「抜群の切れ味」は残念ながら不採用。

通常スキル:
追込コーナー○、惜しみなし、一足飛び、(覚醒Lv2)秋ウマ娘○、(覚醒Lv4)影踏み

レアスキル
(覚醒Lv3)一心不乱(レース中盤に持久力を少し使って速度がすごく上がる/追込)
忠心のヴェイヤンティフ(レース終盤が迫ったとき持久力を使って速度がものすごく上がる/追込)

(覚醒Lv5)電光石火(レース終盤に後方で追い抜こうとすると加速力が上がる/短距離・マイル)
オリファントの轟雷(レース終盤に追い抜こうとすると加速力が上がるスキル発動時、最終コーナーにいるとすごく上がる/短距離・マイル)



我が聖剣は雷より眩く、


闇をも切り拓く鋭さを持つ…


ご照覧あれ! パラティヌス・ルクス!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Chevalier fidèle]デュランダル」固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「Lame de vent」。
効果は「最終コーナーで追い抜くとラストスパートで速度が上がる短距離かマイルレースでスキル発動時中団にいるとすごく上がる」というもの。
発動条件が最終コーナーでの追い抜きとなっており、追込メインのデュランダルには難しくない発動条件。
更に短距離かマイルレースでは効果がすごくにまで強化されるため強力。まあ上述した適性も踏まえて中距離や長距離を走らせるという場面は考えにくいが。

上手くハマれば覚醒スキル及び進化スキル2つと合わせ、レース終盤に猛加速をかけて一気に前衛を抜き去っていく、正に聖剣の如き切れ味を堪能できるだろう。

が、スパート開始はどうしても最終コーナー付近からになるため、史実では"最終直線"で最後方から追い上げていた史実デュランダルを再現しきれてない、なんて声も見られたりする。
尤も、追込ウマ娘が最終直線からでも大逆転できる仕様を本作のゲームバランスで表現するのはあまりにも難しいため、仕方ない部分もあるが。

発動演出では闇に包まれた西洋ファンタジー世界の城の屋上にて、
デュランダルが燃えるように輝く聖剣を抜き放ち、闇を切り裂く一閃を放つというこれまたらしいものとなっている。
烈火の剣デュランダル
一部の特撮も嗜むトレーナーからは「烈火抜刀にも見える*3」との声も。

さぁ、我が手をおとりください。
いざ、凱旋の行路へ。

この聖剣はG1の勝利演出でも使用しており、一通り振り回し、思った通りの決めポーズができた満足感に満ち溢れるアホ面笑顔で構えた後にハッとしたように首を振ってキリッとした表情になる。

固有二つ名は「聖剣」。
取得条件は「スプリンターズS、マイルCSをどちらも二連覇し、ビリーヴ、カルストンライトオにそれぞれ3回以上勝利し、基礎能力[パワー]が1200以上になる」。
条件が多岐に渡りなかなか難しそうに思えるかもしれないが、キャラ固有目標型のシナリオの場合、
スプリンターズSとマイルCSはクラシック級とシニア級共に目標に含まれているし、ビリーヴとカルストンライトオもライバルとして3回以上登場するため、
基本的に目標レースに全て勝つ算段で進めていけばすんなり条件達成できてしまったりする。
パワー1200以上についても、実装時点でのインフレ度合いを考慮すればそこまで難しくはない筈。

サポートカード

24年9月時点では、発表が新しいウマ娘なのもあり、サポートカードは未実装である。

個別ストーリー

私は──騎士。すなわち王の剣であり、盾です。
我が王に仇なす者は許しません。この『聖剣』の曇りに変えてあげましょう!

トレセン学園のファン感謝祭、中世の騎士物語をモチーフにした演劇において見事に騎士役を演じ上げてみせたウマ娘、デュランダル。
そんな彼女の凛々しく堂々とした姿に周囲の多くのファンと同様にトレーナーもまたすっかりのめり込んでいた。

側にいた中堅の先輩トレーナー曰く、デュランダルは剣技だけでなく得意とする短距離での走りも凄まじいとのことで、
そんな凄い子の担当に慣れたら憧れの先輩に少しでも近づけるだろうかと、トレーナーは仄かな思いを燻らせていた。

そんな中で迎えた数日後の、模擬レース。今回はその件のデュランダルも出走することになったのだが、
「仕えるべき王を自らの目で見定めたい」という理由から、模擬レース時点で仮の立場として自身に命を下すトレーナーは誰かいないかと募集をかけるなど本格的。
我先にと多数の声が上がる中、それなら自分もと身を乗り出そうとするトレーナーであったが、
その先でデュランダルを射止めたのが、まさかのトレーナーが憧れている先輩その人であった。

即席とはいえ、周囲の中堅トレーナーたちからも天才と評される程の先輩と高い才能を秘めたデュランダルのコンビが結成。
前方有利と言われる短距離で敢えて追込戦術を強調するデュランダルに対し、決して定石を押し付けず穏やかに了承しつつ、その他の部分で調整を行う先輩トレーナー。

ペースはスロー……。誰もが最終直線までスタミナを残したままなら、追込はより不利になる……。
しかしラスト3ハロン。どのようなペースであろうとも、必ず──誰よりも速い脚で斬り伏せる。
それさえできれば──勝利が揺らぐことはありえません! ハァアアアアアア!!

迎えた1戦、デュランダルは見事その名が示す聖剣の如き切れ味の末脚で全てを薙ぎ払い勝利を飾って見せる。
デュランダルの才能は勿論のこと、コース取り指示を始めとした先輩トレーナーの指導によるものも大きく誰もがこのまま正式契約決定だろうと見込んでおり、
その光景を見ていたトレーナーもまたあの先輩なら仕方がないか…と潔く身を引こうとしていたが、

そのことですが──少し、考えさせてください。

が、意外なことにデュランダルの口から出たのはまさかの回答保留。
トレーナーも含め周囲の誰もが呆気に取られる中、デュランダルは以降も自らが仕えるに相応しい王、即ちトレーナー探しに勤しむことに。
しかし、先輩トレーナー以外の大半は「短距離戦線に挑むのなら追込は不利」と杓子定規なアドバイスをしてくることも大きく、
デュランダルは大半のトレーナーと組んではすぐに別れるといったことを繰り返していた。

短距離において後方脚質は不利というのは確かにその通りではあるものの、
それでもトレーナーはあの日の模擬レースで見せたデュランダルの、その定石を覆せるだけの切れ味の鋭さは決して忘れられるものではなく、
このまま担当トレーナーも付かずにその才能が埋もれてしまうのはあまりにもったいなさすぎると思いを膨らませていた。

デュランダル、試しにきたよ!
試しに? 私を……ですか?
いや、自分を! 聖剣にふさわしいかどうか

…………。
わかりました。では、お願いします。──仮初めの王。

ならばデュランダルのその才能を活かすには、自分自身が彼女に相応しい王として見初められる以外に道は無い。
そう覚悟を決めたトレーナーは遂に自らが名乗りを上げ、今度は自分がデュランダルの仮パートナーとなることに。

嘗ての先輩トレーナーと同じく、デュランダルの追込戦術を否定することなく彼女自身のやり方に任せ、
見事デュランダルが勝利を収めれば「凄すぎる!」「あんな脚は見たことない!」と子供のように褒めちぎるトレーナー。
アレでは所詮かの天才である先輩トレーナーの劣化コピーだの、子供のようにはしゃいで…と、周りから呆れられながらも、
当のデュランダルとしても今まで断ってきたトレーナーたちとは違って満更でも無いような反応であった。

更に後の休日、デュランダルからの誘いによってトレーナーは彼女と共にとある教会へと足を運ぶことに。
「聖騎士といえば教会」「自分らしくいられる場所にはこだわりたい」と切り出すデュランダル。
トレーナーとのやり取りで語られるのは幼い頃からの騎士への憧れ、嘗て目にした自身の姉のレースでの勝利に、姉の担当トレーナーが王のようにその働きを称える一幕。
それはまさしく理想の主従そのものといったところで、自分もレースの世界で騎士のように生き、いつか姉のように心から仕える王と見つけたいのだという思い。

もしかしたら……子どもじみた憧憬かもしれませんが……。
そんなことない。素晴らしいよ!
素晴らしい……。やや大仰では……。
いや、憧れはとことん追うべきだ!

漏れ出た自嘲も何のそので、トレーナーはどこまでも純粋にデュランダルの秘めた理想を素晴らしいものだと全肯定する。
そんなトレーナーの姿を前にしてデュランダルは内に秘めたモヤモヤが更に大きくなるのを感じる。
実の所デュランダルも、確かに自分を肯定し勝たせてくれはしたが、それだけなら経験豊富な嘗ての先輩トレーナーの方が実力は上だと認識していた。
しかし何故か、例え実力は劣ろうともより強く勢いのままに自分を褒めてくれる目の前のトレーナーの姿が気にかかって仕方なかったのだ。

その違和感をはっきりさせる意味合いも込みでデュランダルは更なる強敵たちへのレースに挑むことを提案。
勿論トレーナーもそれを了承し、後日にまた模擬レースがセッティングされることに。

──ビリーヴさん。今日はよろしく。

はい……デュランダルさん。といっても僕は……自分のペースでやるだけですけど。

迎えた当日。相手として選ばれたのはビリーヴ。
デュランダルと同じ短距離戦線において、王道の先行脚質と安定した持続力を武器に高い実力を示している紛れもない強豪である。
だがトレーナーはそんな強敵相手でも変わることなく、デュランダルの持つ切れ味を心から信頼し、いつも通りで行こうと指示。

レース本番、予想通り今までとは別格の走りを見せるビリーヴは決して焦ることなく己のペースを維持し、最終直線で一気に勝負をかけてくる。
対するデュランダルもいつもの通り、後半で一気にその末脚を炸裂させるものの、それでもビリーヴの有利は揺るがない。
このままでは追いつく前に逃げられてしまうと焦るデュランダルであったが…

デュランダル、勝利を!!

敗北への不安から曇る表情を目にしたトレーナーがデュランダルに対して声を張り上げる。

(ハッ!? トレーナー殿……。そうだ、勝利をもたらす騎士が希望を失っちゃいけない)
(私の失意が、私自身の道を閉ざすだけなら、まだいい。でも……)
(私を試すんじゃなく、トレーナーとしての"自分を試したい"と言った、あの人を)
(私の夢を笑わず、"憧れは追うべき"と言ってくれた、あの人を)

失望させるわけにはいかない。いくものですか──!

その一喝によって敗北への絶望を見事振り切ったデュランダルは更なるスパートを展開。
今まで以上の凄まじい切れ味鋭い走りによって、見事強敵ビリーヴ相手に勝利を収めて見せた。

そして後日、トレーナーはデュランダルの手引きによってその時を迎えていた。
ファン感謝祭の王宮セットをわざわざ組み直してまで行うのは騎士叙任式(アコレード)。
あの日のトレーナーの声援とそれによって収めた勝利により、デュランダルは遂に自ら忠義を尽くすべき王を見定めたのである。
その見定めれた王たるトレーナーにとってもその事実は正に吉報であり、当然の如くその儀式を承諾。

『デュランダル、余は汝を祝別する』
はい──誓います。本日より貴方の騎士となり、必ずや護り抜くことを。では――首打ちを。

誓いの言葉と共にトレーナーは握りしめた剣の腹を3度、デュランダルの肩に打ち付ける。
最高にキマってると尚も子供のようにはしゃぐトレーナーの言葉に対し、デュランダルもまた光栄至極と照れ臭そうに返す。
新たな若き王と騎士が共に歩む栄光への道が始まった瞬間であった。


育成シナリオ

…とまあ、意外過ぎるデュランダルの素顔が明かされ一気に空気が変貌する中で始まることになる育成シナリオ。
メイクデビューから始まりファン集めに勤しみ、NHKマイルカップやマイルCSなどのマイル路線に、セントウルSやスプリンターズS、高松宮記念などの短距離戦線にも挑んでいくことになる。

育成目標が特殊な仕様となっており、セントウルS後にイベントが発生。
トレーナーの決断によってクラシック期にもスプリンターズSに挑戦するという流れとなる。
実はコレは史実に元ネタがあり、主戦騎手である池添謙一の進言によって予定を変更し、クラシック期のスプリンターズSに挑んだ流れを踏襲している。

とはいえこの特殊仕様もあり、クラシック期の目標レースが事実上+1となるため、それも踏まえた育成スケジュールを心がけること。

隠しイベントとして安田記念、スプリンターズS、マイルCSの全てを連覇すると、「穢れなき聖騎士」が発生
スピードとパワーが+15され、追込直線〇に切れ味のスキルが入手できる。
クラシック期の安田記念のみ目標外のため取りこぼしには注意したい所だが、
それ以外はすべて目標レースで走ることになるため、勝利さえ逃さなければ無理なく狙っていけるだろう。

特殊実況はシニア級のマイルCSにおいて二連覇を達成することで発生。

+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
名刀の切れ味は今年も衰えていません、
デュランダル二連覇!
今年も冴えわたる切れ味、デュランダルです!

元ネタ:2004年マイルCS 関西テレビ・馬場鉄志アナ

◆関連キャラクター

アイルランドからやってきたラーメン大好きプリンセス。
デュランダルとは同期であり、本物の王族ということから騎士に憧れるデュランダルからよく話を振られるのだそう。
そういったことからファイン自身もデュランダルとは関係が深く、彼女の持つ騎士としての志や仕えるべき王を求めているというスタンスにも深い理解を示している。
また、ウマ娘ストーリー中でもデュランダルに興味を持ったトレーナーに声をかけて親しく話して当のデュランダルより先に仲良くなり、また後述の終盤エピソードに際してさらに親しくなったことでデュランダルが嫉妬の炎に燃えたりしており、何かと関わりが多い。

育成シナリオ内においても各所で姿を見せ、騎士や王に仕える憧れが先行するあまりに空回ってしまうこともあるデュランダルのことを、
本物の王族として真に高貴たる者の務めとは何かを説き教え導くなどキーパーソンとして活躍。
そしてやがてはレースの世界を離れ、祖国へ帰ることになるファインのために、成長を遂げた自身とトレーナーとの主従の形を見せつけるべく最後の大勝負へと挑むことになる。

史実では同じ02世代の同期であり、デュランダルが連覇を果たした二度のマイルCSで対戦経験がある。
尚、ファインの項目にも記載があるが、デュランダル自身が2024年になってから発表されたウマ娘であるため、当然だが2021年中に実装されたファインの育成シナリオには登場しない。
時系列的に仕方のないこととはいえ、当時いたら間違いなく最終目標の一つであるマイルCSのライバルとして立ちはだかっただろうことも予想できるため、少々寂しいものを感じる。デュランダルシナリオでの扱いの大きさはある種その補完とも言えるかもしれない。

誰よりも速さにこだわる直線番長ウマ娘。寮におけるルームメイトでもある。

詳しくは当人の項目を参照してほしいが、ウマ娘でも屈指の個性派にしてネタ発言の宝庫であるため、
割と自分も天然ボケ気味な一面もあるデュランダルが、ライトオ相手だと完全なツッコミに回らざるを得なくなる程に強烈な相手。
まあそんなライトオのノリに振り回されてしれっとデュランダルもおかしなことに付き合わされたりしてるのだが

育成シナリオ内でもライトオの変な寝言に叩き起こされたり、その流れで今度は自分の寝言に執着されたり、
クリスマスではトレーナーへのサプライズパーティーの用意のために、ライトオにトレーナーの護衛を頼んだのだが、
物理的障害をガン無視でトレーナーの元に泥だらけになりながら直行した挙げ句に、
自分でサプライズと言いながら速攻でクリスマスパーティーのことをバラすなどやりたい放題であった。

一応、ビリーヴと並ぶシナリオ内でのメインライバルの1人であることにも間違いはないのだが、
シナリオ通してのライバルという描き方ではなく散発的に存在感を出してくるのもあって
こうしたネタ行動の数々の方が印象に残る感もある。というかちゃんとライバルとして出てくる時でもネタが止まらない。

史実では1つ年上のライバルで、セントウルSや二度のスプリンターズSで対戦している。
2003年ではデュランダルに敗れたものの、翌年2004年ではきっちりリベンジを果たしている。

  • ビリーヴ
忍耐力と持続力を武器にする熟練の職人の如きなウマ娘。

個別ストーリー内でも触れられているように、安定したペースキープと終盤での仕掛け所に爆発的なスピードと、
王道の前方脚質型で頭角を現す短距離戦線における強豪であり、デュランダルにとってはライトオと並ぶライバルの1人として認識されている。
決して揺らぐことなく黙々と鍛錬を積み重ね堅実に実力を示すその在り方は、デュランダル曰く「難攻不落の城塞」とのこと。

ビリーヴとしてもデュランダルとの併走に手を貸したりすることはあれど、着実に自分のレースを積み重ねるのみであったが、
やがてデュランダルが自身すら圧倒する実力を身に着けると、同じように地道に実力を積み上げることの重みを知っているがために、
デュランダルの得た強さが一長一短ではない、積み重ねに裏打ちされた真の名剣のようだとその強さを称えていた。

…が、レースから離れた日常では暴走ボケのライトオにツッコミ役ながらも時に自身も天然ボケを発揮するデュランダル、
そんなライバル2人に振り回される苦労人常識人ポジションが定着してしまっていたりする

史実ではライトオと同じで1つ年上のライバル。かつ「スプリンターズステークスを制したサンデーサイレンス産駒」仲間でもある。
セントウルSやスプリンターズSで対決し、2002年スプリンターズSでは勝利したものの、2003年スプリンターズSでは逆にデュランダルに敗れている。

カワイイの権化たる閃光乙女にワガママの裏に確かな才を秘める天才魔法少女、物静かな威圧感を放つ夢の旅路に圧倒的な実力と尊大さを誇る黄金の暴君と、錚々たる面々。

4人ともバレンタインやエンディングなどで登場。
ジャーニーとオルフェが携わる遠征委員会主催のワードパズル大会に参加したり、カレンとコラボ配信を行ったり、スイープの魔法の援護で大岩を動かしたりと色々。

エンディングでは姉であるジャーニーの紹介でオルフェがデュランダルのトレーナーの下まで足を運び、
王たる器を持つというのなら自分にこそ相応しいとデュランダルの目の前でトレーナーを貰い受けると堂々宣言。
デュランダルも最初はトレーナーが褒められて満更でも無いと思いきや、即座に渡さない! とプリプリ怒り出すなど可愛い一面を堪能できる。まさに「あげません!」ってか。

…最早隠すまでもなくドストレートな鞍上繋がりネタであろう。
特にデュランダル含めたこの5人…というか史実の5頭はその鞍上が主戦騎手を務めたGⅠホースとして特に名が挙がりやすかったメンバーでもあり、
ウマ娘アプリ稼働当初からいつかこの5人が揃う光景を見てみたいと考えるプレイヤーも多かった。
なお、上記のトレーナーを奪い合う流れは、その鞍上の携帯の待ち受けがデュランダル号、スマホの待ち受けがオルフェーヴル号であるのが元ネタと思われる。

当初はカレンとスイープの2人だけしかおらず、残りの3人は影も形も無い状態であったものの、
2024年2月の3rdアニバでオルフェが、後の同年6月にジャーニーとデュランダルがまさかの同時追加によりあっという間に5人の組み合わせが現実のもの(誰が呼んだか、「五等分の池添」)となり、
ジャーニーは発表から僅か2日で、デュランダルも比較的早期の同年9月に、そして残るオルフェーヴルも4thアニバの特別枠として遂に実装されたため、この5人でチームを組むことが可能になった。*4*5

2024年11月末にはブラストワンピースという更なる新顔も登場しているが、今後絡みはあるのだろうか…?




我が王に相応しい追記・修正を必ずや果たします。その暁には…どうかよろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\聖剣抜刀!/

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最終更新:2025年04月10日 20:36

*1 それも各種イベントや本人の発言などから察するに、田舎の方出身でたくさんのきょうだいがいるようだ

*2 「府中2000mの天皇賞(秋)を走ってみたかった、絶対勝てたと思う」と明言している

*3 しかも地面から聖剣を引き抜く動作も初変身時にやっている

*4 実際、この5人は得意距離が割と綺麗に分かれている上、史実の産駒傾向からかオルフェーヴルにはダート適性Dが与えられており初期因子だけでAまで補正可能なため、オルフェをダート担当にすることで各距離に上手い具合に配置することも可能だったりする。

*5 ただ、オルフェの所有スキルの大半が中長距離で活かされるもので占められているので、距離がマイル固定のチームレースのダートでは強みの大半を捨てることになるのが痛いところ。