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ワルサー社

登録日:2025/11/20 Thu 21:06:20
更新日:2026/05/30 Sat 10:13:14
所要時間:約 5 分で読めます





「俺の力だけじゃしんどそうだ。お前のワルサー(カノジョ)も貸してくれないか」

「あぁ、手荒に扱うなよ。愛してんだからな」

「優しくするさ」




概要

ワルサー社(Carl Walther/カール・ヴァルター)はドイツの銃器開発メーカー。
日本ではワルサーの名前で知られており、拳銃や競技用ライフルの生産を行っている。



歴史

1886年にカールヴァルターが創設。おおもとはMatthias Conrad Pistor氏の武器工場であり、カールはその子孫にあたる。
当初は狩猟用、スポーツ用ライフルを製造する傍ら、1920年から電子計算機の隆盛までの間アナログ計算機などを生産していた。
1908年より拳銃を開発開始し、モデル1~5(.25ACP仕様)とモデル6(9mmパラベラム仕様、シンプルブローバック)、7~9(.32ACP)を開発。
その流れでPP(警察用拳銃)を1929年に開発。31年のPPKと合わせて警察向け拳銃としてのシェアを伸ばした。
ナチスが政権を握るとワルサー社には新型軍用拳銃の契約を勝ち取りP38を開発。戦中戦後のドイツにて象徴的な拳銃となった。
戦後はソ連に本社のあった地域が占領された都合いったん解体されたものの、53年に西ドイツにて再興。
PP及びP38の成功により戦後しばらくそれらの派生モデルを排出し続けていた。
66年にカールヴァルターが死去したのち、息子のカールハインツが会社を継ぎスポーツ用ライフルの生産にも注力するようになる。
しかしP88などの失敗による不振などがたたり、93年に空気銃や玩具銃等で知られるウマレックスに買収されてしまう。
一応会社は存続し、S&Wとの協力のもとP99を開発するなど現在でも銃器製造を続けている。


製品

拳銃

  • PP
モデル9に続く10番目のワルサー社制拳銃。ダブルアクションリボルバーが警察にて広く使用されていたことから同様の機構を組み込んだ自動拳銃として売り出した。
動作はシンプルブローバックのため9mmパラベラム弾に不適合である点はモデル6と変わらないが、デコッキングを兼ねた安全装置やすっきりとしたデザイン、トリガーガードをテイクダウンピンがわりに使う合理性のある設計はかなりの完成度で、現在でも製造流通が行われている。戦後1952〜1986年の期間はヴァルター氏によってフランスのマニューリン社に設計が持ち込まれそちらで生産が行われていたほか、工場を接収ひた東ドイツ側でもマカロフ拳銃の流通までの期間用いられた。
マカロフ拳銃など機構を模倣した拳銃が少なからず存在する。

実射してみると緩く絞り込まれたデザインと小型かつ薄いアイアンサイトにより視認性はかなり良く、弾故の低反動もあいまってかなり撃ちやすいと感じられる。
トリガーガードが小さすぎて厚手の手袋越しでは撃ちづらいのが玉に瑕か。

  • PPK
PPをよりコンパクトにしたバリエーション。

  • PPKs
アメリカでの流通において小型拳銃扱いされないようPPのフレームとPPKのスライドを合体したもの。

ルパン三世の愛銃として有名。単に「ワルサー」と聞くとこれを思い浮かべる人も多いはず。
詳しくは個別項目参照。

  • P1
P38の戦後生産バージョン。

  • P4
P38の戦後生産バージョン。

詳しくは個別項目参照。

  • P88
P5などの後継として開発した自動拳銃。P38製造50周年記念と題され販売された。
これまでと異なりブローニング式のティルトバレル式ショートリコイルを採用、シルエットもハイパワーに近しい趣。また、軽量化のためにアルミ合金を採用している。
85年の米軍XM9拳銃選定にも提出するなど意欲的だったものの、テストに合致せず脱落。
試験では既定の手動セーフティーがない、落下試験不合格、7000発の連続発射にリアサイト/フレームが耐えられない、泥に対する耐性も不適格と判定されてしまった。
ドイツ軍のテストでもセーフティーの不備を指摘され不合格。
民間市場でも高価な点から忌避され、商業的に失敗に終わることとなった。

詳しくは個別項目参照。

  • PPS
2007年製。Polizei Pistole Schmal/Slimを意味し、P99の超小型版かつPPKの後継を狙った自動拳銃。

  • PPQ/PPX
2008年製。Polizeipistole Quick Defenceを意味し、P99のSAOバリアントといった趣。

  • CCP
2014年製。Concealed Carry Pistolを意味し、P99の小型版。

  • PDP
2021年製。Performance Duty Pistolを意味し、PPQの後継。設計は踏襲されているがモジュラー性が向上している。


ライフル

  • Gew41

  • Gew43




短機関銃

  • MPK/MPL
1950年末、西ドイツの再軍備に合わせ設計され1963年より量産された短機関銃。
レシーバーはプレス加工、銃床は折りたたみ可能なスケルトンストックで、オープンボルトのシンプルブローバック…とMP-40よりも単純でM3グリースガンやカールグスタフm/45に近い構成。
MP1(ベレッタM1938A)の後継として試験に供された。しかしながら西ドイツはUZIをMP2として採用。MPL/MPKは遅れてMP3/MP4として制式採用されることになるが大量配備されることはなかった。
1972年(ミュンヘンオリンピック事件)あたりまで警察や海軍で運用されたのち、MP5に更新されていった。
アメリカやブラジル、ポルトガルにてMP5までのつなぎのように用いられることがあったが、83年には総数27000丁ほどで生産終了。



製品のフィクションでの活躍

既存項目については各ページを参照。



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最終更新:2026年05月30日 10:13