登録日:2012/04/28 Sat 23:00:20
更新日:2025/04/24 Thu 21:22:26NEW!
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ルパン三世とは、モンキーパンチ原作の漫画『ルパン三世』の主人公。
この項目では主にアニメ版「ルパン三世」における彼について扱う。作品によって設定は大きく変わることがある。
■プロフィール
- 本名:不明
- 性別:男
- 国籍:不明、出自は日仏混血
- 身長:179cm
- 体重:63kg
- 年齢:不明
- 出身地:不明
- 愛銃:ワルサーP-38、ワルサー P99
- 苦手なもの:銭形警部、くすぐられること、好戦的な殺し屋、タコ、高慢な金持ち、ツタンカーメンの黄金マスク関係、ロゼッタ婆さんのストリップ
- 余技:ルパンダイブ
※公式HPより。作品によって大分違う事も。
例えばPARTⅢでの身長と体重は167cm、52kg。これは、ルパン役の山田康雄の当時の
プロフィールから採られている。
【演者】
声優
●山田康雄(初代)
- TVシリーズ(『第1シリーズ』『第2シリーズ』『PART3』)
- TVスペシャル(第1作『バイバイ・リバティー・危機一発!』- 第6作『燃えよ斬鉄剣』)
- 劇場版(第1作『ルパンVS複製人間』 第2作『カリオストロの城』第3作『バビロンの黄金伝説』)
●栗田貫一(2代目)
- TVシリーズ(『LUPIN the Third -峰不二子という女-』- )
- TVスペシャル(第7作『ハリマオの財宝を追え!!』- )
- 劇場版(第4作『くたばれ!ノストラダムス』- )
- OVA(第2作『生きていた魔術師』第3作『GREEN vs RED』第4作『Master File』第5作『ルパンは今も燃えているか?』)
●その他
俳優
- 目黒祐樹(念力珍作戦)
- 小栗旬(2014年実写映画版)
- ルー大柴(ミュージカル版)
- 早霧せいな(宝塚歌劇団版)
- 片岡愛之助(歌舞伎版)
●来歴
言わずと知れた大怪盗アルセーヌ・ルパンの孫として生まれ、彼もまた世を騒がせる大
怪盗である。
行動範囲は広く、どんなところにお宝があろうと、世界中を飛び回ってでも盗みに行く。
OVA『GREEN VS RED』では世界の主要各国から指名手配を受けている事が示唆されており、その中には治安のやばい国や
某北の国の名前も列挙されている。
長いもみあげが特徴的な長身痩躯の男で、ルパン一味共通だが国籍、年齢は一切不明。
これは、原作で
プロフィールが設定されていない(「TV.Bros」掲載の作者へのインタビューより)のも理由の一つだと思われる。
ルパン二世である父と日本人の母の日仏ハーフ。
IQは300。
ジャケットの色はテレビ第2シリーズやテレスぺの赤がおなじみだが、テレビ第1・第6シリーズでは緑、テレビ第4・第5シリーズは青、テレビ第3シリーズやVSキャッツアイではピンクを着用。
このジャケットも設定ではかなりの高級品で、おしゃれに気を使っているらしい。
海外ではアルセーヌ・ルパンが日本より遥かに有名なこともあり、「現代でルパンの通称で呼ばれる程の腕を持つ怪盗」という血縁ではないとする設定を設けている。
原作でも作者のモンキー・パンチ氏は当初はこうした設定で行くつもりだったが、「紛らわしい」という編集者などの判断から単純に彼の孫とした。
ターゲットは「お宝」と判断した物なら何でもあり。バベルの塔やモナリザ、ツタンカーメンのマスクだろうと華麗に盗み出す。
なんと
自由の女神像を盗んだことも。
但しエジプト考古学関連の代物はある一件から
トラウマになっており、ヒエログリフを見ただけでパニックになった事もある。
変声機なしの声真似、変装など神がかりとも言える盗みのテクニックを持っているが、他の怪盗と違い彼が一番欲しいのはお宝ではなく、高度な頭脳戦や盗みの際に感じるスリル。
派手なジャケットを着る、態々盗み先に予告状を叩きつけて自分から銭形のとっつぁんをホイホイする辺りで彼の遊び心を知ることが出来るだろう。
だから盗んだ後のお宝がどうなろうとあまり気にする様子は見られず、
峰不二子がかっさらっていってもとやかく言わない。むしろ余裕綽々だったりする。
そして
あくまでも自分のスリルや楽しみのために犯罪を犯している為に、善人や立場の弱い人達からは
絶対に盗まない。
盗むのは悪事で儲けている大金持ちやマフィアなどといった連中からが殆ど(大抵これでもかというセキュリティが施されていて、歯ごたえがあるのも要因だろう)。
最近では盗んだお宝をこっそり返したりする事も。
ただし善良な人達の強い思い入れがある一族縁の宝の類には彼なりの敬意があり、そんな一族の誇りを無暗に貶める真似をすると容赦が無く、不二子が相手でも死にかねない状況下で平然と放置する一幕も。
兎に角自由を愛する男。気ままに暮らし、気ままに盗んで、気ままに旅をしている。
実際、盗みをしていない時は
UFOキャッチャーをやっていたり、カジノで賭博したり、女遊びに精を出したりする。
ビリヤードも軽くこなせるところから見ると大分慣れているようだ。流石に万能とはいかないのかUFOキャッチャーではかなりの金額を使っていたが……。
そしてご存知の通り、かなりの女たらし。
道で偶然会った美女だろうと本業が殺し屋の美女だろうと、何回も振られたふ~じこちゃ~んだろうととにかくナンパする。
ただ、本人が三枚目(第三者から猿面を特徴として挙げられることもある)なため、成功することは少なく大体玉☆砕することになるTVスペシャル『バイバイリバティー』では完全に裏目に出てしまい、ジュディというスパンコールドレスが似合う金髪美女に貢ぎまくった挙げ句、3億ドルという莫大なクレジット(ルパン名義)の借金共々捨てられている。
ついでにそんなルパンに幻滅した次元にも見捨てられかけた。
いつも飄々とした態度で付き合いの長い仲間の
次元大介ですら毎回舌を巻く程に捉えどころがないが、実はその心は誰よりも熱く優しい。
常に自由でクールな人間であり当人もそれを強く意識しているが、逆に言えば常に自由で掴み所のない人間でなければならず、それ以外の生き方が出来ない。
というある意味物凄く不自由な、矛盾した人間でもある。
原作漫画の方では一度普通の社会人として生きてみた話もあったが、結局はご破算となった。
どんなことがあろうと決して仲間を見捨てず、必ず悪の手に晒されているヒロインを身を挺してまで助けだそうとする姿はまさに主人公。
そんな彼を信じているからこそ、どこからともなくルパンファミリーは駆けつけるのである。
銭形含め、彼らの信頼関係は厚い。
前述の通り三枚目な彼だが、関わりが大きくなるとそのあまりの紳士さに心を盗まれる女性は後を絶たない。
世の中の男を手玉にとってきた不二子をも、やはり手玉に取られているようでありながら実際のところは虜にしており、シリーズ通して最早ギャルゲー状態である。
また、「
人生所詮は暇潰し」をモットーに、最高にスリルを感じる生き甲斐として盗みを働く彼だが、無暗に人的被害などを出す人間ではない。
そのためか、人の命を弄ぶ卑劣な悪党は決して許さず、時には女性であっても射殺も辞さない非情な一面を見せる事もある(ただし、それらは全て
正当防衛である)。
銭形警部のことは手玉にとることが多いが、油断や些細なミスから逆に一杯喰わされることもしばしばであり、良き好敵手にて戦友として心から敬愛している。
また警官と泥棒という正反対の立場でありながら、非道を憎み弱きを助く強い正義感があるという点では一致している。
そのため、共通の敵を目の当たりにした時や利害が一致した際には共同戦線を組み、素晴らしいコンビネーションを見せる。
まさに2人は
最大の宿敵であると同時に、
最高の盟友である。
ただし、ルパンに対する視方を変えれば、極めて厄介な犯罪者である。
上述の通り、身分を偽造してまっさらな一般市民として
再スタートを切り、あらゆる分野に長けたその能力を一般的な仕事に向ける、そんな真面目な生き方を選択すれば難なく大成功を納められる。
にも関わらず、自身の娯楽の為に大規模な犯罪を一向に止めようとしない。
それ故、原作やその設定に従った作品では、銭形はある種の愉快犯とも取れるルパンを心底恨んでいる。
初期の1stでも、銭形は心の底ではルパンが死刑になることに躊躇いながらも、逮捕されたルパンを嘲笑するなど今とは違う面も見られた。
最早人間ではない体術は無論のことあらゆる方面において多芸であり、それがピンチの際によく発揮される。
まずは車種を問わずのカーチェイス。大会にも出場する程に自信があるらしい。
実際、逃走や追跡の際には、車間の片輪走行だろうが地下鉄との追いかけっこだろうが、場所を選ばず縦横無尽に駆け回わる素晴らしい技量。
また『お宝返却大作戦!』ではある国王用に滅茶苦茶なカスタムを施された車(最高時速300km/h以上)をアウトバーンや市街地で乗り回している。
ちなみに、愛車はメルセデス・ベンツSSK、アルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテ、フィアット500、アルピーヌA110、スバル360など。いずれもエンジン換装など出力増強は無論、カーチェイスで敵を欺くためのメカを装備しているが、いずれもパッと見は純正を保っており走行面で絶対に不利なクラシックカー特有の細いタイヤすらも変更しない。
車に限らず飛行機なども自在に乗りこなし、原潜を難なく操縦した事も。
盗み関連で言えば、完全変装や変声機を使わずしての声真似。
老若男女問わずに変装出来るほか、不思議な改造道具で毎回他のキャラや視聴者をビックリさせてくれる。
古代の暗殺武術発祥やらの得体の知れない技量の持ち主による拘束でもない限りは簀巻き状態だろうが軽々と縄抜けをしてのけ、牢屋も実質的に意味を成さない。
盗みの為の体術の類もかなり高いレベルで修得しており、その腕力と脚力で自分の背より遥かに高い絶壁や谷も飛び越え乗り越える。
その技能の粋を斜め上の方向に発揮させたのが所謂「ルパンダイブ」とファンの間で呼ばれる、あのジャンプ飛び込みをしながらの早脱ぎ技なのがご愛嬌。そして大抵はロクな事にならない。
街中の暴漢程度では話にならず、暗殺術に長けた超一流の殺し屋とも素手でも対等以上に渡り合ってのける。
また、次元程ではないが卓越した銃技の持ち主。愛銃ワルサーP.38との相性は高く、様々な困難を乗り越えてきた。どのくらいすごいかと言うと……
- 次元と2人で銃弾に銃弾を当ててビリヤードのように軌道を変更する(事前会話なし)
- 逆立ち回転しながら銃を連射し、相手を誰ひとり負傷させることなく武装のみを打ち抜く(因みに百人規模)
- 銃が破壊された状態で拾っていた最後の弾丸を抉られた柱に挟み、折れたナイフを投げて雷管に命中させ発砲。ヘッドショットを決める。
使用している銃器に関してはレア物といって差し支えないワルサーP.38のac41型であるが、かなり高い頻度で壊されているか紛失している。
また次元が基本的に
ホルスターを使わずにベルトに挟んでいるのとは対照的に、ショルダーホルスターに入れて持ち歩いている。
時々ベルトに挟んでいる時もあり、予備マガジンはベルトに沿わせる形でベルト通しに挟んでいる描写がある。
そして、高度なハッキングは勿論、明らかにオーバーテクノロジーな機械を造るのもお手の物(例えば2001年当時でスマートフォンを自作している)。
自身が服毒した劇薬の解毒剤を自力で調合するなど、化学や薬学の面にも秀でる。
また『バイバイリバティー』では記憶を頼りにコンピューターウィルスを自作しようとしていたが、2018年の『Part5』時点では独力で強力なウイルスを完成させている。
はっきり言えば、ルパンが出来ないことを探す方が難しい。
と言うより、分からない分野(かつてはハッキングなぞまるで理解していなかった)があればそう日を経ずに学習してモノにしていくため、そんなものは存在しないと言って良い。
1stシリーズ第6話「雨の午後はヤバイゼ」内の
自己紹介では「特技は……ああ、まぁこりゃ出来ないことは何もないんで省略する」と堂々と言ってのけている。
◆名言集
「ただ盗むだけじゃつまんねえさ」
「あばよ~、とっつぁ~ん!」
「人生を楽しむコツはどれだけバカなことを考えられるかなんだ」
「一度きりの人生、怖いのは死ぬことじゃなくて退屈なことさ」
「裏切りは女のアクセサリーのようなものさ」
「粋にやろうぜ、粋によ」
「大人の恋に甘い罠はつきものよ」
「男はよ、女に騙されるために生きてんだ」
「オレ、仕事と恋にはよ、マメマメマ~メなの」
「狙った獲物は絶対逃さねえってのがルパン家のモットーなんだよ」
「キミごと盗んじゃうかも」
「人生、趣味で生きなきゃよ」
「天気ととっつぁんにはかなわねぇ」
「扉のない金庫から盗んでも、ちっとも面白かねぇんだ。とっつぁんに追われてないと、一味違うんだよな」
「うるへぇ~っ! 12時間もありゃ、ジェット機だって直らあ!」
「お前さんの人生はこれから始まるんだぜ。俺のように、薄汚れちゃいけないんだよ」
「女との約束はすっぽかしたことがねぇんでな」
「キミみたいな美人を殺そうってのか」
「何と言おうと、お前に地獄は似合わないぜ」
「お前に愛してるって言わせるまで守ってみせるぜ」
「俺ァ……夢、盗まれたからな。取り返しにいかにゃあ」
「実際クラシックだよ、お前って奴は」
「本気で俺をパクろうとしてくれたのは、とっつぁんだけだからよ」 「だから、俺も盗みまくったのさ。……本気でな」
「感謝することはないぜ。俺がお前を守るのは、そういう俺が好きだからさ」
「貴様だけは容赦しねぇ、ワルサーは2丁もいらねぇんだ!!」
●余談
- 実は最初連載開始前は髪を長くしていたのだが、締め切りの関係上急遽短髪になった。
- 原作においては、次元を含む殆どのキャラクターはルパンの顔をベースに、髪や髭といったパーツの増減のみで変化をつけて連載時の負担を減らしていた。
- 原作の話だが、実はルパンは性別不明である。しかし、不二子との間に子供がいる事を考えると、少なくとも完全な女性ではないのだろう。
- そして、実は我々が知る今のルパンの顔は素顔ではない、という設定も原作の『新ルパン三世』にはある。初代アルセーヌ・ルパンの遺した盗術書の33条に従い、誰にも素顔を見せないようにしており、長年の相棒の次元ですらルパンの素顔は知らない。
TVSPでは、様子が変なルパン→実は銭形→と思いきやルパン、ということもある。だがとうとうPart5で、不二子とどうするか本気で決めた際には彼女にだけ(視聴者も知らない)素顔を見せた。「見せにいくんだろ?」と次元が直前に声を掛けていたが、これは監督がモンキー・パンチ氏に相談して「次元だけは長く一緒に行動しているため偶然ルパンの素顔を見てしまったことがある」という設定を付け加えてもらったためとのこと。顔は見えない角度からルパンと不二子のやり取りを見守ったアミとエンゾ含め、アレが普段の顔が素顔ではない事実を知るのは片手で数える程度の人数に限られる。
- ロードショーアニメルパンには娘がいるっぽい。ルパンも驚くスリのレベルである(宮崎駿氏も同じ構想を練っていた)。
そして原作では、不二子との間に息子が一人いる(通称・ルパン小僧)。
- OVAの『GREEN VS RED』では、
「ルパン三世とは『その時代で最も腕が立つ泥棒で、最も自由な男の象徴』」
「次元達プロフェッショナルが一緒に組んでて最高に楽しめるか否か。それだけが基準」としており、ルパンのパチモン軍団が本当のルパン三世の座を奪い合うという独自設定でストーリーが展開された。
ルパン一族の誇り、という作品の一つの軸が無くなったこともあり難色を示すファンも多いが、初期の草案に近いと言えなくもない。
- 「ルパン三世とは異名に過ぎず、アルセーヌルパンとの関係は無い」という設定について、モンキーパンチ氏当人は2017年時点の週刊誌、女性自身のインタビューにて「設定の幅も広がるし、ルパン一世とは血縁でもない他人という設定にした方が良かったかとも思う」とコメントしている。
- 劇場版「ルパンvsコナン」の冒頭で怪盗キッドに変装し、五ェ門の助けがあったとはいえ、コナン(新一)の追跡を振り切り盗みを成功させた。終盤で飛行機に開いてしまった穴から犯人の1人が落ちていきそうになった時、コナンは助けようとしたがルパンは「あれがアイツの運命だ」と制止した。
ある意味ではコナンとルパンの決定的な違いを描写したシーンである。エピローグでは本物の怪盗キッドに狙っていたお宝を横取りされた挙句、犯行を擦り付けられた。
- ルパンの担当声優は初代が山田康雄。当時山田は芝居のことで悩んでいたが、その際仲間から「芝居の参考になる漫画」としてルパン三世を渡された。「いくら馬鹿なことが好きな俺でも(アドバイスが)マンガ?」と訝しがったが、すぐのめりこんだという。その後、ルパン役のオファーが来た時はすぐさま「やる!!」と二つ返事でOKしたらしい。山田は本作までの数年間、日々の食事をコロッケ一個で凌ぐ生活を続けていたという。
- 二代目は現在お馴染みの栗田貫一。結構似ているため初めて聞いた人には区別し辛い。それもそのはず、栗田は元々「ものまね王座決定戦」などで山田のルパンの声真似を得意としており、声真似がキッカケで生前親交があったことにより役を引き継ぐこととなった。クリカン曰く「自分は山田さんの真似をしてルパンをやっているつもりである」とのこと。物真似だから似ているのである。とはいえ役を受け継いだ当初はタレント吹き替えということもあり目に見えて演技に不慣れであり、ファンからの批判も凄まじかった。最近は山田康雄をただ追いかけるのではなくルパンをやれば良いという境地に辿り着いたそうだが、インスピレーションを高めるため、ルパン役のオファーがくると家でカリオストロの城を流しながら生活するという。また、本作を契機に海外ドラマの吹き替えを行ったり、ひょっこりひょうたん島のドン・ガバチョ役を引き継ぐなど声優としてのキャリアも積んでいる。
- アニメ版におけるルパン三世役といえば山田氏や栗田氏が有名だが、実はパイロット版において野沢那智氏や広川太一郎氏が演じたこともある。そんな野沢氏はルパン役を希望していたもののスケジュールの都合で断念せざるを得なくなったが、後に「おれがルパンやっていたらこんなロングランにならなかったと思う。潰れただろうね。ヤスベエでホント良かったよね」と山田氏の演技を高く評価したという。ちなみに野沢は『ひょっこりひょうたん島』のリメイク版でアルセーヌ・ルパンのパロディキャラを演じる。
- 『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』が初代ルパンの声を当てた山田康雄の生前最後のルパンの声になった。『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』の予告編までは山田がルパン三世の声優を担当していたが、その後1995年3月19日に死去。これを受けて、映画のラストでは「永遠のルパン三世 山田康雄さん ありがとう」という追悼テロップが流され、後に発売されたDVDにも収録された。間違っても「くたばれ!ルパン三世」などと言ってはいけないが、当時のアナウンサーは平然と間違えていた。なお、先の映画の後に収録されたとされるエッソ石油のCMではかなり体調を持ち直していたらしく、実際前後の収録作と比べるとTVSP初期時の快活さが戻っている。厳密にはこれが最期の収録とのこと。
- 『ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密』の脚本を手掛けた三井秀樹によると、日本テレビの上層部がルパンの後任はタレントを起用するよう圧力を掛けてきたらしく、その際明石家さんまとビートたけしの名前を出されたという。スタッフ一同困り果ててしまったが、山田氏が自分に何かあったらクリカンを頼るよう言い残していたことを思い出し、「タレントには違いないだろう」と上層部を説得して栗田氏になったそうな。
『トワイライト☆ジェミニ』でルパンが栗田氏十八番のモノマネを披露する場面は、今後もずっと栗田氏で行くという監督の覚悟の表れだったのではないかと三井氏は推測している。また、もし上層部の言いつけ通りのキャスティングをしていたらルパンというコンテンツはとっくに終了していただろうとも述べている。
- 栗田貫一は2019年をもって生前の山田康雄を抜き最も長くルパンを演じた声優となった。このことに関して栗田は栗田氏らしい恐縮しきりのコメントを残している。
- 出身地に関しては、NHK-BSの番組に原作者のモンキー・パンチが出演した際、自分と同じ北海道浜中町出身だと発言している。
- 「三世」などの「代」はファーストネームかフルネームに付けるという決まりがあり、アルセーヌ・ルパンの三代目という意味ならば「アルセーヌ三世かアルセーヌ・ルパン三世」が正しく「ルパン三世」は
明確な誤り
である。このためかつてじゃアニメを欧米で出す際にアメリカではフルで「Arsene Lupin 3rd」にしたり、本家アルセーヌルパンの愛好者も多く著作権も切れていなかった欧州では名前を変えていたりした。だが
テーマ曲で「ルパンザサ〜」と目立つ歌い方していて誤魔化しが効かないので時間が経つにつれて記事冒頭で述べるようなアルセーヌルパンのような優れた盗賊に許された称号「ルパン」を名乗れる3人目の男……のような意味合いにして欧米でもLupin 3rd表記で売り出すようになった。
- 『踊る!さんま御殿』に於いて、明石家さんまは以前に舞台版のルパン役のオファーがあった事を明かした。オファー自体は「関西弁のルパンはおかしい」という理由で断ったとの事。
「んじゃまぁオレの説明も終わったようだし、早速冥殿ちゃんを探すとすっか! め~いで~んちゃ~ん!! ……って、ん?」
「ルパン!! おのれ~、まさかアニヲタWikiに居たとは!!」
「い~けね、またとっつぁんだ! んじゃ追記・修正は任せたぞ~!」
「ルパ~ン! 逮捕だ~!」
「あばよ~、とっつぁ~ん……とWiki篭もり~♪」
- 不二子は一番ルパンの魅力に取りつかれた女なんだろうなぁ -- 名無しさん (2017-05-28 13:58:42)
- 不二子に騙される→逆に騙してた、ていう流れ好き -- 名無しさん (2017-09-07 13:33:36)
- 素顔を見せるのは本当に大事に思っているからなんだなぁ…。 -- 名無しさん (2018-09-27 11:00:34)
- part5最後に不二子に素顔見せたのはいいんだけどよく考えたら部外者二人にも見せてるのがなんか笑う。そして一瞬でマスク付け直してるしw -- 名無しさん (2018-09-27 11:24:40)
- ↑ ちゃんと不二子以外に背を向ける位置まで行って、カメラ類もウイルスで無効化して映像保存も出来なくしてるんで、その心配は無い -- 名無しさん (2018-09-29 08:43:26)
- アルセーヌ・ルパンの息子ジャンは立派な紳士だったのにどうしてこんな三枚目が生まれたのか……母方の遺伝子の問題か? -- 名無しさん (2019-01-24 20:05:41)
- ↑直系じゃなくて、襲名じゃない? -- 名無しさん (2019-10-15 15:39:54)
- Part5の次元の「顔見せに行くんだろ?」でそうだ顔見せようって思い付いたように見えたけど違ったのかな。そのあと次元は察したように笑ってたからたぶん次元は素顔知ってるか素顔じゃないことを知ってると思うんだけど。 -- 名無しさん (2019-11-25 17:24:26)
- ↑分かりにくいこと言った気がするから一応。次元は「素顔を知っている」か「素顔まではわからないけど普段の顔が偽りなことは知ってる」って言いたかった -- 名無し (2019-11-25 17:26:14)
- ↑3約四十年前に出た『名探偵読本』の別巻「アルセーヌ・ルパン」によると、ルパンの娘の一人が東洋人と結ばれて生まれたのが所謂ルパン三世らしい(といっても三世本人が専属伝記作家たるモンキー・パンチ先生に語ったことだからどこまで正確か保証の限りではないけど)。更に初代の遺産分けの際、金目のものは本家の連中に奪われ、少年時代の三世には祖父の著書『盗述』しか与えられなかった。しかし彼はその本を祖父のメッセージと信じて熟読、遺産の本来の自分の取り分を盗み出し、さらに技能を発展させて怪盗「ルパン三世」を名乗った…んですって! -- 名無しさん (2020-04-29 18:01:05)
- コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2021-09-25 22:45:27)
- コミカライズのコミカライズの一つだが、確か生身で電脳世界にGOしていた話があったな。 -- 名無しさん (2021-10-26 15:07:27)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2021-11-14 11:41:19
- 最初期の原作だと「主人公の泥棒」がルパンなので回ごとにキャラも設定も違う。同様に「ルパンを追う男」が銭形、「女」が富士子、「ルパンと銭形ではない男」が次元で一致している部分が外見しかない。 -- (名無しさん) 2021-12-02 16:24:41
- ↑3電脳世界に人格だけコピーされた人に会うために、物自体をデータ化して転送する装置を応用して電脳世界へ行ったやつか(余談だけど2ndでもこれと同じやり方で敵のアジトに乗り込む話がある)。 -- (名無しさん) 2021-12-02 19:58:10
- カリ城の英語版でルパンが「ウオルフ」と呼ばれてたが、これも著作権絡み? -- (名無しさん) 2021-12-17 20:46:31
- 山田さんも栗田さんも「ルパンはヒーローじゃない」という認識は共通するけど、解釈を掘り下げるとお互いの性格が反映されてるように思える。 山田さんは「徹底した邪道の美学」みたいな一本筋の通った哲学が背景にあるけど、栗田さんは「自分はスターの偽物である」という自虐的な自芸への認識がルパンにも投影されてる感じ。 -- (名無しさん) 2021-12-20 21:28:53
- CD版かなにかで難波さんがCVで演じていたのが意外とあっていた記憶がある -- (名無しさん) 2021-12-20 21:35:46
- 7↑電脳世界でというのはわかるが、生身でGOってSFじゃないか -- (名無しさん) 2021-12-20 21:37:33
- ルパコナで佐藤刑事に捕まった時に銭形に「女の子にて -- (名無しさん) 2022-02-16 12:35:14
- ↑手を出せないの知っててヒデエな~」と言っているので、一貫してまともサイドの女子供には甘いんよなこの人。 -- (名無しさん) 2022-02-16 12:37:16
- 「異世界の姫君」にてとあるキャラの開腹弾丸摘出手術を行い、東大医学部卒の設定は伊達ではないと証明していた -- (名無しさん) 2022-08-27 03:52:37
- ルパンは女好きだけど、ISの篠ノ之束、サタノファニの間久部香澄、フルダイブの如月玲於奈の様な、他者の尊厳を踏みにじる者には間違いなく激怒して許さないだろう。 -- (名無しさん) 2023-01-27 06:34:59
- ↑その作品の事は知らんが、ルパンを怒らせ命を落とした女性が一人だけいる。逆に言うとそれだけレアケースとも言える。 -- (名無しさん) 2023-01-28 23:51:12
- ↑6 残念ながらマジなんですよ…かなり前のコミカライズの話の中で、己の全てをデジタルデータに変換して肉体的に死んだ人に会いにね。 -- (名無しさん) 2023-02-17 15:18:06
- 原作のルパンって邪魔者は皆殺しにして女は犯す極悪人なんだけどな。原作者はアニメで善人寄りにされたのが好きじゃなかったとか -- (名無しさん) 2023-05-02 00:49:53
- 身内やライバルには甘いけど、人としての道理から外れた悪人相手には割と冷酷に徹することが出来るため、必要とあらば、その悪人を殺すことさえ厭わない非情な面もあるのが、ルパンを好きになれるんだよなぁ。 -- (名無しさん) 2024-07-17 16:39:02
- 初代の中の人が亡くなった時には、当時銭形警部を演じてた中の人がテレビシリーズ第1作の終盤に於ける銭形の泣き崩れた時のセリフのオマージュを発したというのを深イイ話で知ったな -- (名無しさん) 2024-08-17 10:34:12
- ルパンが相手した悪人は、裏社会での実力者や、表の法では裁けない大物。殺し屋相手であれば命は奪うけど、表では裁けない相手は、とっつぁんの手を借りて、一思いに殺すよりも惨い目に遭わせて、その罪を白日の下に晒すのが、ルパンの強かなところなんだよな。 -- (名無しさん) 2024-08-18 21:32:33
- 飄々と生きるイリーガルな自由人だけど心に熱いものを持っているからシリアスな時がカッコいい。 -- (名無しさん) 2024-12-29 19:04:21
最終更新:2025年04月24日 21:22