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ルビー・スピアーズ

登録日:2026/02/22 Sun 07:16:00
更新日:2026/07/19 Sun 11:08:47
所要時間:約 10 分で読めます





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RUBY-SPEARS ENTERPRISES


ルビー・スピアーズ

かつて存在したアメリカのアニメ製作会社の内の一社。80年代の米国アニメを振り返る機会ではそれなりに名前が挙がるスタジオである。
社名はハンナ・バーベラに倣って代表者であるジョー・ルビーとケン・スピアーズから取られている。

【概要】

1977年にアメリカで設立。きっかけとして当時米国ABCにいたフレッド・シルバーマンが、

「最近のテレビアニメーション、ハンナ・バーベラばかりだなぁ…このままじゃ業界停滞するわ」
「せや!競争相手作って業界活性化させたろ!」

という経緯でルビー・スピアーズの歴史が始まったのである。
とはいえ中身はハンナ・バーベラの元スタッフたちで占められており、初期は既視感のある作品が次々と制作されていった。

転機が訪れたのは1983年に『アルビンとチップマンクス』が人気を得てからであり、アメリカで玩具販促作品が通るようになったタイミングに乗じてルビー・スピアーズも玩具販促作品を制作し、一定の成功を収めるほど好調な様子を見せる。

が、ピークが過ぎた後はめっきり制作数も落ち込み、このまま過去の会社で終わるのかと思われていた矢先にまさかの葦プロダクションと手を組み、日米合作作品を2作品制作した。

…という所で親会社のターナーがタイム・ワーナーと合併してしまい、巻き込まれる形で1996年に閉鎖され19年に渡る制作活動に終止符が打たれたのであった。

余談になるが、同時期の他社と比べると何故か下請け先の社名or担当者をエンドロールで出さないなど守秘義務としての姿勢が殆どの作品で貫かれていた。制作発注上の契約が他より厳重だったのだろうか。

【日本での展開】

はっきり言って壊滅的。

初期作品は独立局でひっそりと放送されただけで終わっているのは序の口。
良くも悪くも当時の日本では展開しづらい作品が大半だったことが仇となったのか、VHSでの公開も僅かな作品しかないという冷遇ぶりである。
日本CNはHBやワーナー作品に注力してるのでCSや配信での公開も絶望的か。

例外として『ロックマンUSA』はワーナーではなく他社が版権を所有していたのが功を征し、2024年にめでたく日本でも配信が開始された。


【主な作品】

ファングフェイス

ビフ、キム、パグシー、シャーマンの若者4人組。中でも、シャーマンは月を見ると狼男のファングフェイスに変身してしまう特異体質であった。ファングフェイスたちは様々な悪の手を阻止すべく日夜行動を共にする。
所謂ポスト『弱虫クルッパー』なコメディホラー作品。メインキャラもどことなく『弱虫クルッパー』ぽいのはご愛敬。

プラスチックマン

ゴムのように伸縮自在なヒーロー、プラスチックマンの活躍を描いたDCコミックス原作の作品。1週につき1時間以上の尺なので日本では『マイティマンとヤック』など一部を別枠で放送。

ヒースクリフ

オレンジ色の猫ヒースクリフの日常を描くアメリカのコミック原作作品。
後に別会社で独自の新作が制作された。詳しくは『キャッツ&カンパニー』で検索。

サンダー*4

遥かな未来で荒廃した地球を舞台に戦士サンダーの戦いを描いたファンタジー作品。
当時としては剣+科学要素が斬新だったのか、後に『ブラックスター』『ヒーマン』など他社が類似作を制作している。

Goldie Gold and Action Jack

大金持ちの少女ゴールディ・ゴールドと新聞記者の男ジャックが世界中を冒険し、道中の出来事を題材に新聞を創刊する男女ペアが主役の作品。1話目から室内でヘリを飛ばすゴールディといったカオスな描写もあってか、一部ではカルトな人気もあるとか。

Mork & Mindy

アメリカのシットコム『モーク&ミンディ』のアニメ版。

The Puppy's*5

ビーグル犬のペティを主役とした作品群。要約するとTVSP版はペティが飼い主であるトミーに引き取られ、犬としての経験を積む話、シリーズ版はトミーと逸れたペティが世界中を放浪し、ようやくトミーと再会してアメリカを巡る話である。

Rubik, the Amazing Cube

魔法のルービックキューブである「ルービック」と子供たちが街で起こる事件を解決する冒険作品。
何故か当時の土朝作品と異なり全12話までしか作られていない(放送当時は1シーズン全13話が基本話数である)。

Mister T

あのコングやクラバー・ラング役で知られるミスター・Tを主役に据えた作品。
人気があったのかシーズン3まで制作された。

アルビンとチップマンクス

60年代に放送されたアルビン、サイモン、セオドアのシマリス3兄弟が主役である『わんぱく三人組』のリブート作及びルビー・スピアーズの代表作。途中で別会社に交代するが、延べ8年に渡る長期放送の実績を持つ人気作品である。
日本では1994年にBS2で放送。
サイモンが大麻の名称を口に出す作品?なんですかそれは?

Saturday Supercade

当時人気のゲームタイトルを複数アニメ化した1時間番組。
フロッガー、ドンキーコング、ピットフォール、Qバート、ドンキーコングJR.、カンガルー、スペースエースがアニメ化され、マリオ映画に先駆けてアニメで動く姿を見ることが出来た。

Dragon's Lair

放送の前年に話題となったLDゲーム『ドラゴンズレア』のアニメ作品版。原作のシナリオにオリジナル要素を肉付けした展開が特徴。
流石にアニメーションは原作レベルでぬるぬる動くことはなく普通といった所。

Turbo Teen

雷雨の中、車で走行中のブレットは事故により政府管轄の研究所に入ってしまい、実験用のビームを車ごと浴びたことで車に変身可能な「ターボ・ティーン」へと変異してしまう。ブレットは変異前の状態に戻る方法を模索しつつ、数々の犯罪を阻止すべく冒険へと走り出す。
…という初見の人は頭を抱えそうなあらすじから始まる車人間を主役とした米国アニメきってのキワモノ作品。
一部やたらと動く作画の回があるが、それらは東映動画がグロス請けとして協力した回である。

Rose Petal Place

ケナーから販売された花+女の子がテーマの人形玩具を題材としたTVSP。

The Cabbage Patch Kids' First Christmas

こちらはコレコから販売されたキャベツ畑人形を題材としたTVSP。

Robo Force: The Revenge of Nazgar

アイデアルから販売されたロボット玩具を題材としたTVSP。
当時では珍しく東映動画の制作表記あり。

Punky Brewster*6

アメリカのシットコム『Punky Brewster』のアニメ版。
シーズン2ではなんと80年代では数少ないデジタル彩色が採用された回も存在する。

Sectaurs: Warriors of Symbion

ある惑星で遺伝子実験の失敗により文明が崩壊し、新たに巨大な昆虫と人型の昆虫が生息する世界で遺跡の支配権を巡って争う昆虫たちを描いた戦争モノの作品。
可愛いかはともかく女性の昆虫人も出るよ。

Centurions

パワードスーツメカを装着し行動する特殊チーム「センチュリオン」の活躍を描いたアクション作品。
作画はあの日本サンライズが担当。でもエンドロールにはサンライズのサの字も出ない。

Rambo: The Force of Freedom

どう見ても子供向けではない映画をアクション+G.I.ジョーでなんとか子供向けに仕上げた『ランボー』のアニメ版。
表現規制が多かった80年代の中では例外的にリアルな銃器が描写された作品でもある。
はっきりとはしていないが、本作も一部回は日本による作画が行われている。

Lazer Tag Academy

歴史改変を阻止すべく、3010年の未来から1987年に飛んできたジェイミー・ジャレンは先祖のトム、ベス、ニッキーを守るため、スターライトガンを手に悪と戦うタイムトラベル要素が絡んだ作品。
当時人気だった光線銃の販促がメイン。

Chuck Norris: Karate Kommandos

アメリカ合衆国政府の工作員であるチャック・ノリスが「カラテコマンドー」と呼ばれるチームを率いて、クローとスーパーニンジャが率いる悪の組織「ヴァルチャー」と戦うアクション作品。
簡単に言えばチャック・ノリスでG.I.ジョーをやってみたノリである。同時期の作品と比べて作画は微妙なクオリティなのが残念。

ポリスアカデミー

洋画でお馴染みの『ポリスアカデミー』をアニメでより面白おかしく仕上げた作品。
日本ではVHSで初公開。

Superman

『スーパーマン新冒険』から約20年を経て制作されたスーパーマンのリブート作品。出来は悪くないが、後のTAS版が有名になりすぎて影が薄いような…
珍しく東映動画と韓国の大元動画が制作協力で表記されている。

恐竜ディンクの大冒険

子恐竜ディンクと他の恐竜たちが織り成す様々な出来事を描いた作品。
日本ではハンナ・バーベラレーベルのVHSで初公開。

Piggsburg Pigs!

ピッグスバーグで暮らす擬人化豚たちの騒動を描いたコメディ作品。

Wild West C.O.W.-Boys of Moo Mesa

牛+西部劇という組み合わせで制作されたポストタートルズ作品。
別会社から引き継いで制作。

ロックマンUSA

葦プロダクションと共同でアメリカ向けに制作されたロックマンの海外版作品。デザインもラッシュを除き向こう向けにデザインされているが、一部の回では良作画で描かれたりエックスがゲスト出演する回も存在する。

Skysurfer Strike Force

葦プロ合作作品2作目。
空飛ぶサーフボードに乗る5人のヒーローチームの活躍を描いた作品。





追記・修正は、ルビー・スピアーズ作品を知っている方がお願い致します。

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最終更新:2026年07月19日 11:08

*1 原語版は『Thundarr the Barbarian』というタイトル。

*2 原語版は『The Puppy's New Adventures→The Puppy's Further Adventures』というタイトル。

*3 一部ではシットコムとの混同を避ける為か『It's Punky Brewster』という表記も使われた。

*4 原語版は『Thundarr the Barbarian』というタイトル。

*5 原語版は『The Puppy's New Adventures→The Puppy's Further Adventures』というタイトル。

*6 一部ではシットコムとの混同を避ける為か『It's Punky Brewster』という表記も使われた。