特攻野郎Aチーム

登録日:2022/06/30 Thu 20:45:10
更新日:2024/09/16 Mon 17:51:13
所要時間:約14分で読めます





ベトナムで鳴らした俺達特攻部隊は、濡れ衣を着せられ当局に逮捕されたが、
刑務所を脱出し地下に潜った。
しかし、地下でくすぶってるような俺たちじゃあない。
筋さえ通りゃ金次第でなんでもやってのける命知らず。
不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する、俺達特攻野郎Aチーム!


THE
A-TEAM



(推奨BGM:特攻野郎Aチームのテーマ)



特攻野郎Aチームとは、1983~1987年までアメリカ・NBCで制作・放送されたテレビドラマである。
2010年にはジョー・カーナハン監督によるリメイク映画『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』が公開された。

【概要】

アメリカ陸軍特殊部隊出身の4名、通称「Aチーム」が各地を転々として世直しを行う。
悪党を攻撃する際は銃火器類ではなく日用品から作った手製の武器を使い、原則死人を出さないという海外アクションドラマでは珍しい作風となっている。

日本ではテレビ朝日系で放送され、『日曜洋画劇場』でも常連作品の一つだった。
「アメリカ版水戸黄門」ともいえる勧善懲悪の作風が日本でも大ウケし、主演のジョージ・ペパード逝去時にも追悼企画として放送されている。

2010年には新たなキャストで映画化が行われた。この映画にはフェイスマンとモンキー役の俳優がカメオ出演したほか、
日本語吹き替え版にも羽佐間道夫・安原義人の両名が登場する等気合の入った作品だったが、興行収入は今一つだった。

【あらすじ】

ベトナム戦争のさなか、ジョン・スミス大佐率いる特殊部隊の3名は、モリソン大佐の極秘指令で銀行を襲撃し軍資金を調達する。
ところが、戻ってくると司令部は爆破されモリソン大佐も戦死、3名は戦地における略奪行為の罪で逮捕され投獄されてしまう。

その後彼らは軍事裁判の直前に得意のサバイバル技術で脱獄し、支援を行っていたマードックと共に傭兵軍団「Aチーム」を結成。
自分達の無実を証明出来る人物を探すという目的もあり、全米各地で世直し活動を行う。

【登場人物】

オープニングで流れる名乗り口上(色で書かれた太文字)は日本語吹き替えオリジナルである。

  • ハンニバル(ジョン・スミス大佐)
演:ジョージ・ペパード
声:羽佐間道夫

俺はリーダーのジョン・スミス大佐。通称ハンニバル。奇襲戦法と変装の名人。俺のような天才策略家でなければ、百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん!

Aチームのリーダーにして天才策略家。葉巻姿がトレードマーク。
ベトナム戦争時代から培われた戦略は他の追随を許さず、「作戦は奇を以って良しとすべし」をポリシーとしているが、成り行き任せで行動することも。
変装の名人と自称しているが、実際は怪獣の被り物*1か謎の中国人に変装することが大半でそのクオリティはお察しください。
ジョン・スミスという名前は、日本で言う「山田太郎」に相当するありふれた名前なので、偽名の可能性もある。

  • フェイスマン(テンプルトン・ペック)
演:ダーク・ベネディクト
声:安原義人

俺はテンプルトン・ペック。通称フェイスマン。自慢のルックスに女はみんなイチコロさ。ハッタリかまして、ブラジャーからミサイルまで、何でもそろえてみせるぜ。

Aチームの調達兼常識担当。「フェイス」と略されることも。
自他ともに認める二枚目で、口八丁手八丁で詐欺師同然に華麗に物資を調達するほか、普段もその詐欺で飯を食っている模様。
女好きで美人と見ればすぐに手を出すが、実は修道院に将来を誓い合った恋人がいる。
22件の容疑で起訴された犯罪者の息子であり、少年時代は孤児院で育っている。
映画版にもカメオ出演している。

パイロット版ではティム・ダニガンがフェイスを演じており、吹替も田中秀幸が担当していた。

  • クレイジーモンキー(H・M・マードック)
演:ドワイト・シュルツ
声:富山敬

よぉ、お待ちどう!俺様こそマードック。通称クレイジーモンキー。パイロットとしての腕は天下一品!奇人?変人?だから何?

Aチームのヘリコプター担当。4人の中では唯一指名手配を受けていない。
作中では「モンキー」と呼ばれることがほとんど。
ありとあらゆる飛行機を操作可能で曲芸飛行もやってのける。
普段は戦闘疲弊症から精神病棟に入院しており、当人にしか見えない妖精がいるなどと奇行を繰り返すが、それをダシにして病院をこっそり抜け出すこともしばしば*2
そのため病気なのか仮病なのかまるで掴みどころのないキャラクターである。

映画版にもカメオ出演しているが、吹き替えは富山が故人となったため映画版のマードックを担当した多田野曜平が兼任している。

  • コング(B・A・バラカス)
演:ミスター・T
声:飯塚昭三

B・A・バラカス、通称コング。メカの天才だ。大統領でもブン殴ってみせらあ!でも、飛行機だけは勘弁な!

Aチームのメカニック&格闘担当。コングの通称は日本語吹き替えのみで、原語ではB・Aと呼ばれていた*3
モヒカン頭に全身に多数のアクセサリーを身に着けたゴツい見た目で、格闘能力も勿論高い。
材料と道具さえあればありとあらゆる武器をDIYで作成する天才。
Aチーム移動用の黒い車体に赤いストライプの入ったGMCバンも彼の愛車。
口上の通り目上の者でも暴力を辞さない凶暴な性格だが、子供相手には非常に優しい。
最大の弱点は飛行機で、飛行機に乗せる際には毎回気絶させられるなど、意外と(メンバーに)ブン殴られる機会も多かった
このためモンキーとは非常に犬猿の仲だったりする。
「俺ァもう二度と飛行機にゃ乗らねえからな…!」

中の人はボディーガードから俳優に転向し、プロレスラーも務めた異色の経歴の持ち主。
今作以外では『ロッキー3』の敵役クラバー・ラングとしても有名。

  • エンジェル(エミー・アマンダ・アレン)
演:メリンダ・クレア
声:小山茉美

私は新聞記者のエミー・アマンダ・アレン。通称エンジェル。チームの紅一点。情報収集は美貌と頭の良さでお手の物。

第1シリーズ~第2シリーズ初期に登場。Aチームの情報収集を担当する。
本業は新聞記者で、事件解決後に本件で明るみに出た社会問題を特ダネ記事として発表していた。
この功績が認められ、ジャカルタに転勤する形で降板。

  • フランシス・リンチ
演:ウィリアム・ラッキング
声:青野武
Aチームを追っかけ回す陸軍司令。
毎回Aチームを発見しても済んでのところで逃亡されてしまうコミックリリーフを担っていた。


俺達は、道理の通らぬ世の中に敢えて挑戦する、
頼りになる神出鬼没の「特攻野郎Aチーム」!
追記・修正をしたい時は、いつでも言ってくれ!

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  • プロフェッショナル
  • 現代版必殺仕置人
  • 1983年
最終更新:2024年09月16日 17:51

*1 任務の無いときはこれのアルバイトで生計を立てている。

*2 入院患者であるため軍隊も迂闊に手を出せないという事情もある。

*3 ミドルネームとBad Attitudeのダブルミーニングとなっている。