アットウィキロゴ

クール(ファイティング・ファンタジー世界)

登録日:2026/02/24 Tue 13:28:31
更新日:2026/08/13 Thu 23:21:20
所要時間:約 40 分で読めます




クールとは、ゲームブック(以下GB)及びTRPGシリーズ『ファイティング・ファンタジー』(以下FF)に登場する架空の地名である。


【概要】


FFシリーズの殆どの作品で舞台となっているファンタジー世界「タイタン」を構成する3つの大陸のうち、南に位置する大陸であり、3つの大陸の中ではあまり研究の進んでいない大陸である。
かつては豊かな土地であり、優しく起伏するステップ地帯が、中心部の荒れ地と草原を半円形に取り囲み、そこを広くゆったりとした川が横切って流れていたが、全世界で邪悪と混沌の勢力が猛威を振るった「魔法大戦」による甚大な被害のために、大陸の中心部は荒廃し、二度と元に戻らなくなってしまった。この大陸中央部で行われた戦争と、大半の地域の岩や地面が黒いという事実から、この大陸は「暗黒大陸」と呼ばれている。

クールでは、他2つの大陸であるアランシア旧世界とは、一ヶ月の日数や一週間の日数が異なる。アランシアや旧世界では、一ヶ月の日数は月毎に異なり、一年の合計362日*1+「新年を祝う三日」、一週間は7日だが、クールでは一ヶ月は全て30日、一年の合計360日+「新年を祝う五日」、一週間は6日である。

【地名】


ここでは、文庫本として出版されたGBや『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー』(以下AFF)『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版』(以下AFF2e)等のTRPGルール用シナリオの他に、『ウォーロック』等のアナログゲーム雑誌に掲載されたミニGB及びミニシナリオ、ソロアドベンチャー(以下ソロアド)の情報も反映する。
また日本では未訳の作品からの情報や、日本オリジナル(以下和製)作品からの情報も反映するものとし、未訳作品のタイトルは英語表記とする。
このシリーズは、同じ名称や肩書でも翻訳者によって異なる例が多いため、言葉によっては複数の呼び方を記載したり、原語版での表記を参考に、漢字表記にカタカタのルビを振る等して記載する(例:「剣流川」と「ソードブロウ川」→剣流(ソードブロウ)川)。


●ジモーラン保護国

クール北西部、東の巨人山脈、南の剣流川を境界とした地域。かつてタイタンの大陸が、イリタリアと呼ばれる1つの巨大な大陸だった頃に、商人が中心のかなり大きな民主主義国家タララクが存在していた地域であり、大陸分裂後には、かつて西海岸の街を統一したクララシュ銀髪王が建国したククラシュ国のあった地域である。ククラシュ国はゆっくり発展していき、王国中心部に首都ジェイキスタを建設したが、魔法大戦によって首都は破壊され、王の血筋も200年以上前に途絶えてしまい、現在では国内の7つの都市の代表者からなる7人評議会の支配下にある。

+ ...

人食い鮫海岸

ジモーラン保護国北部に位置する海岸。

アンヘルム

『嵐のクリスタル』に名前のみ登場。人食い鮫海岸の西部沿岸に位置する街。7人評議会の参加地の1つ。

ジレッタ

人食い鮫海岸の東部沿岸、アンヘルムの東に位置する街。7人評議会の参加地の1つ。触手を持つ軟体動物の研究で悪名高い錬金術師プリドールの出身地であり、彼が実験で生み出した、蛸のような怪物である下水獣(スーアー・ビースト)の一部が脱走し、ジモーラン保護国の下水網へ逃げ込んだらしい。

シャンタク湾

ジレッタの東に位置する湾。

シャンタク川

ジレッタの南東の平地を流れる川。南の巨人山脈から北へと蛇行していき、シャンタク湾へと流れ込む。

サソリ沼

『サソリ沼の迷路』の舞台。ジモーラン保護国中部に広がる、野生の湿地帯。(マーシュ)オークや人型両棲類クラバット、剣の木(ソードツリー)沼怪獣(プールビースト)等の危険な怪物達が生息する事に加え、無数の曲がりくねった小道が縦横に交差し、沼地内部では方位磁針も効かず、不気味な霧に空が隠されていて星による位置の測定もできないため、方位を特定できる魔法の品物でも所持していない限り、この沼を生きて帰るのは困難である。また現在では、外部から来た「あるじ」と呼ばれる魔術師(ウィザード)の一団が住み着いている。彼らは「善」「悪」「中立」に分かれ、それぞれが特定の動植物を操る力を持っているが、身に着けた魔法の護符によって運命が結び合わされており、あるじ同士で殺し合う事は無い。またこの沼地の奥には、善の魔術師には貴重だが悪の魔術師には役に立たないが故に、邪悪な者達に根絶やしにされたとされる植物・アンセリカの木の生き残りが存在するらしい。

腐蛆病(ファウルブルード)

『サソリ沼の迷路』に登場。サソリ沼を横切る長大な川。東の巨人山脈から蛇行しながら南西へと流れ、サソリ沼を抜けた先で猫血川に合流する。川幅が広くて水温が高く、川底には多量の泥が堆積しており、ワニが生息している。

ウイロウベンド

『サソリ沼の迷路』に登場。サソリ沼の北西に位置する街。比較的栄えているが、スリも多い。

フェンマージ

『サソリ沼の迷路』に登場。サソリ沼の南東に位置する、小さな村。旅人が多く立ち寄る村であり、村人達はサソリ沼の危険に挑戦する者には否定的な態度を取っているが、村の周囲には、自分の代わりにサソリ沼を探索してくれる冒険者を求める魔術師や商人が複数住んでいる。

ミスリル森

『Daggers of Darkness』『Siege of Sardath』に名前のみ登場。クールの最北西、ウイロウベンドの北に位置する、霧の立ち込める森。ここの霧は、魔法の品物の材料として採取されている。サソリ沼の「あるじ」と繋がりがあるとされる3人の「あるじ」が、他の人々に混じって暮らしているらしい。

猫血(キャットブラッド)

クール西部、サソリ沼の南を流れる川。東の巨人山脈から、途中で南からの2本の支流と合流しつつ西へと蛇行していき、北から流れる腐蛆病川と合流した後、西の猫湾へと流れ込む。クールに見られる軽くて甘い酒のブルナ・キャットブラッドは、一般にはこの川の水から作られていると思われているが、実は猫20匹の血から作られているらしい。かつては「カスブレッド川」と呼ばれており、その中州に旧クララシュ国の首都ジェイキスタが存在していたが、魔法大戦で破壊された。

猫湾

クール西部に位置する湾。

ブルナ

『Portal of Evil』に名前のみ登場。クール西部の猫湾沿い、猫血川の河口の南河岸に位置する港街。7人評議会の参加地の1つ。

ジモーラン

ウイロウベンドの南、ブルナの南東に位置する街。クララシュ国時代に地域に平和と秩序をもたらしたジェイキスタ王朝の故郷でもある。魔法大戦で首都ジェイキスタが破壊されてからはここが新たな首都となった。現在でもこの地域はジモーランの統治者が掌握しているが、実質的には7人評議会の支配下にあり、ジモーランも参加地の1つである。

ケイリマ

クール西部沿岸、ブルナの南西に位置する港街。7人評議会の参加地の1つ。

ケルザー

『ナイトメア・キャッスル』『Portal of Evil』に名前のみ登場。クール西部沿岸、ケイリマの南、東から流れる剣流川の河口の北河岸に位置する港街。7人評議会の参加地の1つ。

王の道

ジェイキスタ王朝が建設した広い道路。ジレッタ、ジモーラン、ケルザーを結ぶ道であり、北はサソリ沼を抜けるように東へ大きく弧を描いており、南は肥沃な農地を抜けて進んでいく。道のどこかに火の神フィラッシュの5つの神像が存在し、女賢者クランセリアはこれらの像の巡礼を行う事で、炎への耐性を得たという。

剣流(ソードブロウ)

『悪霊の洞窟』『Daggers of Darkness』に名前のみ登場。ジモーラン保護国と、南のカザン国やゴラク王国との境界の役割を果たしている、長大な川。東の巨人山脈から、途中で東南東からの支流と合流しながら西南西へと流れていき、南から流れるダガー川やダート川と合流しながら「嵐の海」へと流れ込む。かつてクララシュ国からの最初の探検隊が川を渡ろうとした際、ゴブリン達の攻撃を受け、川に入ったまま武器を抜こうとするも、結局は激流に流されて死亡した事が名の由来である。

ニューバーグ

『ナイトメア・キャッスル』の舞台。ジモーランの東南東、剣流川上流部をまたぐように建てられた城塞都市。7人評議会の参加地の1つでもある。さほど広くはないが、平和で豊かな都市であり、城主トールダー男爵の指揮の下、はるかな南の廃墟ザゴウラを拠点に活動する南国人剣士達の侵略を退けている。この街の寺院地区は街の中で最も古い一画とされており、ニューバーグ人の祖先が移住してきた時に北からもたらされた、戦いと狂気の神オイデンを始めとする現在では忘れ去られた古き神々の荒廃した寺院が散らばっている。当世風の商業と農業を司る神々を祀るのは、ニューウォール通りの広大な公園のほとんどを占める新しく壮大な建物である。

  • 城ヶ丘(キャッスルヒル)
ニューバーグの城が建てられている丘。かつてザゴウラの卑劣な神々に仕える大魔導師(アーキメイジ)ザカーズの率いる南国人達との戦いが行われた場所であり、倒されたザカーズの魂はオイデンの司祭(プリースト)達によって丘の地下墓地に封印され、その後にニューバーグの城と街が建設された。だがザカーズの弟子である女魔術師(ウィザード)セニャカーズによってザカーズが復活を始め、それと共に彼女が率いる南国人剣士達によって、ニューバーグは占拠されてしまう。

兜ヶ丘(ヘルムヒル)

『ナイトメア・キャッスル』に名前のみ登場。ニューバーグ付近のどこかにある丘。かつてトールダー男爵とその友人である冒険者の率いる軍勢が、南国人剣士の侵略軍を食い止めた場所である。

ギベルヴァッター川

『Spectral Stalkers』に登場。ニューバーグ付近のどこかにある川。とある冒険者の故郷である村が、付近に存在する。

幽霊の訪問者(ゴーストリービジターズ)の宿

『Spectral Stalkers』に登場。とある冒険者が多次元宇宙を巡る旅に出てから400年後のギベルヴァッター川付近に建てられている、恐ろし気な雰囲気の宿屋。「幽霊が出る」「夜になると人々が失踪する」といった噂がある上に、宿屋の主人は客を脅迫するかの如く、剣を向けつつ陽気に停泊を勧める等、不審な点が目立つ。ここから周囲1リーグ以内には、他に宿屋は存在しないらしい。

巨人山脈

ジモーラン保護国の東、ジレッタの南からニューバーグの東辺りまでの範囲にそびえる山脈。保護国より東の地域との境界の役割を果たしている。中央部辺りからは東方向にも連なっている。

  • 金床峠
巨人山脈を東西に抜ける峠。商人を襲って金品を強奪する強欲なキメラが棲み着いていたが、女賢者クランセリアに退治されたという。

●デッドランド

『Master of Chaos』の舞台。クール北部、ジモーラン保護国の巨人山脈をまたいだ東に位置する、劣悪な荒れ地。常に猛暑に見舞われ、丈夫な植物しか生育していない。南部の廃墟ケイベシュから来たと思われる変異生物(ミュータント)がさまよっている危険な地域であるが、太陽神ハズデュールを信仰し、見知らぬ人間にも有効的な遊牧民(ノーマッド)も存在する。

+ ...

ジアン湾

デッドランド北東部に面する小さな湾。

アシュヘン川

デッドランド東部を流れる、長大な川。南東部から西へと流れ、南西からの短い支流と合流してから北へと流れを変え、蛇行しながらその先にある、東から流れる血泥川と合流し、ジアン湾へと流れ込む。川には連絡船も存在するが、野蛮な河賊の標的にされる事も多い。

血泥川

デッドランドの東から西へ流れ、アシュヘン川と合流する川。

アシュカイオス(アシュキオス)

デッドランド北東部、アシュヘン川の河口付近の東河岸に位置する港街。残忍な軍事的圧政者マーシャル・レイカトスに統治されている。些細な違法行為は民兵も本気で取り組まないとされる犯罪都市である。人間やドワーフエルフ、ノーム、(マン)オーク、(ハーフオーガー)等、様々な種族が住んでいるが、余所者に非友好的な統治機構であり、住宅街は余所者の立ち入りが禁止されている。特に旧市街は堕落と退廃のるつぼとされている。
雑誌掲載和製ミニGB『暗黒の三つの顔』では、犯罪都市という設定は無く、南から来た怪物の一団による襲撃が度々発生し、略奪されている。

ラヘイスタ

デッドランド南部、アシュヘン川のやや南に位置する、あばら家の立ち並んだ街。変異と混沌の影響が強く見られる無慈悲な地であり、住民の殆どが様々な種族の混血や、醜い人型変異生物で構成されている。そのために治安も悪く、宿と酒場は盗人の巣窟と化している。

五本指の塔

『暗黒の三つの顔』に登場。アシュカイオスの南東の荒れ地に存在する、5つの切り立った岩山。この付近には何世紀も生きるとされる人型種族ハマカイの住む8階建ての塔が存在するとされているが、そこには一度入ると愚か者に破滅をもたらす無限の階段があるらしい。

ケイベシュ(カベシュ)

デッドランド南部、ラヘイスタの南西に位置する廃墟。かつてははるか北北東の街カラガールから、はるか南東の街タクにまで広がるカーン帝国の首都であったが、魔法大戦で混沌の軍勢に滅ぼされ、現在ではかつての戦士や市民の幽霊が住み着き、邪悪な存在の駐屯地として利用される事もある。最近では「支配者の杖」を盗み出した魔術師(ウィザード)シャンジクールが潜伏し、ここの地下に存在する「混沌の奈落」で多くの変異生物を生み出しており、同時に「暗黒の者(ダークワン)」の異名を持つ(ダーク)エルフのナアスを始めとする、杖の力を欲する存在を引き寄せてもいる。

  • ヴァンデミアの地下都市
『暗黒の三つの顔』に登場。ケイベシュの地下に存在する都市。地上征服を企む魔女ヴァンデミアが支配している。

●カザン国

『Daggers of Darkness』の舞台。クール南西端、剣流川の南に位置する、風変わりで荒ぶる国。中世モンゴルもどき蒙古風ファンタジー的な文化を持った国である。「セグレク」と呼ばれる国王に統治されている。土地は部族単位で6つに区分されており、どれも勇猛で好戦的な一族である。セグレクの継承は独自の風習で行われており、親達は幼年の我が子を首都シャラバスへ連れて行き、子は数々の試練を受け、合格する事で「ザ・セレクト」と呼ばれる継承候補者となる。セレクトは9歳になると国外へ出て放浪の旅を続ける。当代のセグレクが死亡すると、セレクト達は伝令に呼ばれて帰国し、6部族それぞれの街に建設されている大迷宮に挑戦し、可能な限り多くのメダリオンを入手する。そしてシャラバスの本殿へ赴き、ただ1人がセグレクとなるのである。カザン支配を企む宰相チンギスが、当代セグレクの死を隠蔽し、セレクト達を皆殺しにするべく、死霊術師(ネクロマンサー)と邪悪なマムリク族で構成された暗殺団を送り込んだ。チンギスとその娘メハン・ナ・ディアの悪政により、国の街道には不正な通行税を徴収するトロールが配置され、セグレク継承の伝統を軽んじる者が増える等、悪しき影響が広がりつつある。またこの国の人々は、トリュフを好まない傾向がある。

+ ...

マヴラコーマタ

カザン国北部に広がる黒砂の荒野。カザンの6部族に属さない略奪民族のコーマタッドが住んでおり、彼らは宰相チンギスの配下となっている。

カジリク

マヴラコーマタの南西、カザン国北西部沿岸に位置する、6部族の1つであるカジリク族の土地。6部族は動物を象った紋章を持っており、カジリク族は(ドラゴン)である。またそれぞれの土地に街が存在し、その中に「ザ・セレクト」が挑戦する大迷宮が建設されており、内部には火を吐く迷宮悪鬼(メイズフィーンド)や幻影を作り出す大型怪物迷宮潜り(ダンジョンデルヴァー)等の怪物が待ち構えている。

  • 龍海岸
カジリクの街の港。この付近には、やや小柄な龍であるファイアドレイクが生息しており、通りかかる船が襲撃される事から、「カジリク(ドラゴン)」と呼ばれて恐れられている。

ウルツ

マヴラコーマタの南、カジリクの東に位置する、6部族の1つであるウルツ族の土地。紋章は牛。この地では黒い雄牛を多数飼育しており、大迷宮の挑戦者に対しても、この雄牛を使用した試練が課せられる。

ハラグ

マヴラコーマタの南東、ウルツの東に位置する、6部族の1つであるハラグ族の土地。紋章は鷹。

ダート川

カザン国東端、隣のゴラク王国との境界の役割を果たす川。南の小イルカン山地から北へと流れ、そのまま剣流川へと合流する。

トーレズ

ウルツの東に走る街道の先に位置する市場街。

シャラバス

カザン国中央部に位置する山脈の南の麓に建設されている、カザン国の首都。初代セグレクである魔法使い(ウォーロック)ウーシャン・コジャによって建設された。セグレクはここの本殿に鎮座している。街には40のギルドが存在している。

ボゴミル

ウルツの南東、シャラバスの北東に位置する、6部族の1つであるボゴミル族の土地。紋章は馬。この土地の馬は速くて荒々しく、大迷宮の挑戦者に対し、この馬を馴らす試練を課してくる。

ボゴミル窪地(ディープス)

ボゴミルの南西、シャラバスの東に位置する、葦の茂る湿原。強力かつ危険な怪植物カラマイトが住み着いている。またこの周辺では、南クールの死体漁りとも呼ばれる傭兵家業の流浪部族であるベシバリク略奪団が活動している。

アッシュンカジャ峠

ボゴミルの深みの南東部に位置する、木々の茂る峡谷。

梟喚き(オウルシュリーク)の森

ボゴミルの東に広がる、暗い針葉樹林。責め苦と拷問によって活力を得られると信じる女狩人アモーフィーナの率いる女狩人団の縄張りとなっており、侵入者は捕らえられ、命懸けの試練を強要させられる。北部には「アブラナ樹」と呼ばれる魔女(ウィッチ)の集会場所がある。

プーリャンスロープの崖

梟喚きの森の北西に位置する崖。友好的な鳥人(バードマン)の種族プーリャンスロープが住んでいる。

(レッサー)イルカン山地

カザン国南東部、梟喚きの森の東に広がる山地。隣のゴラク王国との境界となる峠「ドラゴの門」が存在し、そこにある古代の石碑が境界線の目印となっている。

コルカット

カザン国南西部沿岸に位置する、6部族の1つであるコルカット族の土地。紋章は蛇。この部族は運に強くこだわる傾向があり、大迷宮の仕組み及び挑戦者への試練も、運が大きく関わるものとなっている。

ドジマトス川

コルカットの東を南北に流れる川。山脈から南へと流れ、そのまま海へと流れ込む。

(グレーター)イルカン山地

コルカットの東、シャラバスの南東に位置する山地。金脈が眠っているという風説があるが、証拠を持ち帰った採鉱者はいない。ここには邪悪な人間型種族であるマムリクの隠し砦が存在し、彼らは宰相チンギスが死の呪法で鍛えた「死呪の短剣(デススペルダガー)」を与えられ、チンギスの刺客として活動している。

イジェニク

梟喚きの森の南、大イルカン山地の北東に位置する、6部族の1つであるイジェニク族の土地。紋章は虎。この部族には乗馬の名手が多い。

ソードラガール島、ペンドラガール島

カザン国の南西近海に、南北に並ぶ双子の大きな島。北側がソードラガール島、南側がペンドラガール島である。これらの島がカザンの領土に含まれるかどうかは不明。2つの島の間の海ではファイアドレイクが多く出没する。

●ゴラク王国

『悪霊の洞窟』の舞台。カザン国の東隣に位置する小王国。「偉大なる(ザ・マグニフィセント)タンクレッド」が、悪の神である「害意(ザ・マリス)*2を倒すために弟オルガズを連れて地底の「暗き洞窟」の冒険に出かけ、帰還してから築いた国である。かつては地底民族ガッドンの地下王国への入口となっていた。だが前述の冒険の際、オルガズが「害意」に取り憑かれて闇の帝王(ダークロード)となってしまい、戦いの末にタンクレッドはオルガズとその僕クッダムを暗き洞窟へと追放した。そして高貴なるガッドンの騎士達によってオルガズは見張られる事となり、それに伴って地下への入口は封印された。

+ ...

ゴラク城

ゴラク王国の城。最下層にはガッドンの地下王国への入口である割れ目が存在し、そこには封印の魔法がかけられた「真の盾」が安置されている。だが城の兵士の何者かが封印を破ってオルガズを解放した事により、真の盾は封印を完全破壊しようと企むオルガズの手下達によって持ち去られ、地上には暗黒の怪物が現れるようになってしまう。国王の座は何世代も前から空位となり、現在では摂政であるライダーマーク卿に統治されていた。だが王国の危機の中で、途絶えたと思われていたタンクレッドの末裔が発見され、彼が「光輝く剣」を手にしてオルガズに立ち向かう事となった。

地下王国

ゴラク王国の地下に広がる、地底民族ガッドンの王国。ガッドンの民は「フィールブレスレン」とも呼ばれ、元々は南西クールに住んでいたが、何らかの理由(宗教的迫害という説あり)で地下に移住した。そこで生まれる子供は生まれつき盲目であり、代わりに他の感覚が極度に研ぎ澄まされている。タンクレッド王が現れてからは、前述の封印が原因で、地上でガッドンを見かける事は皆無となった。地下王国の住人からは、地上人は「高地人(トップランダー)」と呼ばれている。腐肉(スカベンジャー)オークや(スナップスパイン)トロール、長牙屍鬼(グール)といった、独自の進化を遂げた怪物達も見られる。封印が破られてからは、オルガズの僕である7匹のクッダムが率いる、オーク、ゴブリン、トロール、(ダーク)エルフ、石戦士(ストーンウォリアー)*3等からなる軍勢の侵略に抵抗し続けている。また一部のドワーフやガッドン等が誘拐され、心を支配する魔法の首輪をはめられて、鉄鉱山等の奴隷として使役されている。

  • 深夜の谷
地下王国の、ゴラク城にある入口にやや近い場所に位置する、深い谷。石造りの小さな橋が架かっており、オルガズの手下の闇エルフが番を務めている。

  • 悪魔の牙
地下王国に流れる、(マン)オークの奴隷商人が機械仕掛けの小舟による奴隷の運搬に利用している川の、航行範囲よりも先に存在する急流地帯。ごつごつとした鋭い岩がいくつも突き出ており、その先は小さな滝になっているため、航行は非常に危険である。

  • 龍の息亭
地下王国に存在する、石造りの酒場。ガッドンの男性ボサクとその娘が経営している。この店へと続く通路の天井には、龍の頭の壁画が刻まれている。オルガズが解放されてからは、彼の手下であるオークやトロール達が頻繁に出入りするようになり、彼らの横暴な態度に手を焼いている。

  • 鉄の洞窟
地下王国の、龍の息亭にやや近い場所に存在する洞窟。内部は鉄で塗り固められた広間になっている。かつて「光輝く剣」に魔法を封じる手伝いをしたとされる「古き人」と呼ばれる老ガッドンが住んでおり、彼は最も信頼の厚い高地人にガッドンの暗号文字を教えている。洞窟には2つの扉があり、片方は本当の入口だが、もう片方の先には死の罠が仕掛けられている。

  • ミノサドルの洞窟
地下王国のどこかに存在する、「光輝く剣」を鍛える事ができる「心の炎」が隠された洞窟。入口は3つ並んでおり、それぞれに石死霊(ストーンレイス)*4が一体ずつ立っていて、訪問者に助言をするが、一体は真実、一体は嘘、一体は嘘と真実を交互に話す性質があり、間違った入口に入ると「ミノサドルの獣」の異名を持つ怪物シャドラックを倒さなければ洞窟に入れなくなる。洞窟内部は方角を示すルーン文字の刻まれた複数の扉で仕切られた、いくつもの洞窟から構成されており、耐え難い大音響が常に響いている「音の洞窟」、様々な幻覚が出現する「幻覚の洞窟」、落ちると半人半魚の怪物エルキエムに食い殺される「エルキエムの血の池」等、様々な危険が待ち受けている。脱出するには「心の炎」を見つけるか、特定の場所で洞窟内にあるクリスタルの合計数を詠唱しなければならない。

  • アヴァンダウン(ケイバーダウン)
地下王国に存在する村。周囲は沼地に囲まれている。クッダムの軍勢に包囲されつつも、英雄ゴロディンと女戦士カザラを中心として、軍勢に抵抗する最後の砦の一つとして持ち堪えている。

  • ゴバンシア
地下王国に存在する要塞都市。クッダムの軍勢の力はまだ及んでおらず、ガッドンで最も偉大な戦士アルキス・フィアスライサーと副官コリスタ、サリアクを中心とする戦士達が、軍勢と戦い続けている。

  • 命の木の根
ゴラク王国のどこかに生えている「命の木」の根。地下王国の一部の地域に張り巡らされており、根の隙間を迂闊に進むと、隙間が締まって出られなくなる恐れがある。木の幹の部分は内部がくり抜かれて階段と部屋があり、四肢を木と同化している老人と、一族に代々受け継がれた伝統に従って彼を守るガッドンの斧使いグレゴリーが住んでいる。オルガズの影響により、木が毒されているらしい。この命の木は、ジモーラン保護国のニューバーグのオイデンの神殿に生えている木と同種であり、木から採取できる「朽ちずの枝」は、枯れる事も燃え尽きる事も無いため、無限に使用できる燃料になる。

  • フェルスカー峡谷
地下王国の奥地に存在する、広大な谷。オルガズ配下のオークのエリート部隊であるゾクサイ戦闘隊が、捕らえた捕虜を獲物として解放し、連れて来たグリフォンの群れと共に追い回す儀式「狩り(ザ・チェイス)」が行われる。またここには、何本もの黒い触手で獲物を捕らえ、巨大な顎の中に引きずり込む、謎の「フェルスカー峡谷の(ビースト)」が生息している。

  • ヒドラの洞窟
フェルスカー峡谷の最下層の先にある地底火山の内部に広がる洞窟。洞窟内では巨大なヒドラの複数の頭が口を開けて待ち構えており、暗闇の中で気付かずに口の中に迷い込んだ旅人を餌食にしている。

悪霊の洞窟

ガッドンの地下王国の奥に存在する、オルガズが封印されている洞窟。タンクレッドからは「暗き洞窟」と呼ばれていた。内部には濃い霧が立ち込めており、オルガズの本拠地となる塔が存在する。

  • オルガズの塔
悪霊の洞窟の奥に建てられた塔。ガッドンの砦として使われていたものをオルガズが略奪したものであり、ガッドンは塔を明け渡す際に、全ての部屋に罠を仕掛けたという。塔の周囲は(グリーン)スライムで満たされた堀で囲まれ、塔の頂上の四隅に立っているガーゴイルが警備をしており、塔内部にも狼魔女(ウルフハグ)ドブドロ(スラッジ)等の怪物が待ち構えている。

タンクレッド街道

ゴラク王国を抜け、ジモーラン保護国まで続く大通商路。南から運ばれるトリュフの通商路として使われる事から「トリュフ大通商路」とも呼ばれる。

ダガー川

ゴラク王国北東部を流れる川。南の雲高山脈から西へ流れ、途中で北西へと流れを変えて、北の剣流川へと流れ込む。

トリュフ高地

ゴラク王国南部の山脈。ゴラク王国とその南の地域との境界の役割を果たしている。その名の通り、トリュフの産地である。

●ザマーラ周辺

『Fangs of Fury』の舞台。

+ ...

憤怒の牙(ファングスオブフュリー)

トリュフ高地南部に位置する、龍の牙を思わせる5つの隆起が円形に並ぶように構成された火山。内部には他言厳禁とされる「ゼン」という真名を持つ宗教の修道士(モンク)ワザリィの本拠地が存在し、その奥にある火山炉は、南の都市国家ザマーラを守護する6つの「石の守護者(ストーンセンチネル)」の動力源となっている。

ホムラス洞窟群

憤怒の牙の付近に存在する、平坦な山頂の山の内部に彫られた洞窟。ワザリィに協力するドワーフ達が、憤怒の牙への道として創ったものであり、その入口は、山頂の地面に3つ、百歩間隔の辺を持った三角形になるように並んでいる。

(アイアン)丘陵

憤怒の牙付近にかつて存在していた、ホムラス洞窟群を掘ったドワーフ達の故郷。憤怒の牙から炎の精髄を産出するために溶かされてしまったが、ドワーフ達はこれを運命として受け止めている。アランシアに存在する同名の地名とは無関係である。

ヘイオクジ修道院

憤怒の牙付近、青々とした緑の谷を見渡せる丘に存在する、ワザリィの修道院。

バスティオン

憤怒の牙付近の肥沃な平原に建てられている、「沈黙の騎士(サイレントナイト)」と呼ばれるワザリィの戦士達の砦。非常時には砦の周囲を円筒状の魔法の炎の壁で囲う事が可能。

セイリック街道

トリュフ高地から南の都市国家ザマーラまで続く街道。ゴラク王国のタンクレット街道へ続いていると思われる。

メガラの樹々

トリュフ高地の南、セイリック街道中部の西に広がる森。森自体に邪悪な魔法がかかっており、木々はよじれてこぶだらけでねじ曲がり、かなり巨大で、中の生物達は音を全く立てず、余所者が立ち入ると、木々が伸びて道を塞いで閉じ込めようとしてくる。

白流川(ホワイトポタモス)

セイリック街道の東を南北に流れる川。トリュフ高地からやや蛇行しながら南下していき、街道の東に広がる森を北西と南東に分断し、西に分流の青流川を作った後、そのまま南へと進んで海へと流れ込む。流れは速くなく、水も澄んでいる。

青流川(ブルーポタモス)

白流川から南に分流する川。弧を描くように南西へと流れ、海へと流れ込む。

ザマーラ

トリュフ高地の南、白流川と青流川が更生する三角州の沿岸に位置する都市国家。エリドール王に統治されている。魔術師(ウィザード)アストラガルを始めとする12人の善の魔術師からなる魔導師団(メイジオーダー)が存在し、彼らはゴラク王国やカザン国といった、南西クールで発生する様々な事件の解決に貢献している。王国はかつてワザリィから与えられた、炎を吐く6つの龍の像である「石の守護者」と、14層の城壁による鉄壁の守りで固められている。数百年前にこの地に住んでいた、竜王キラニラックスの巫女(プリエテス)グウォースランは、人間と(ドラゴン)の混血種を生み出す実験を行い、その結果として人型の龍のような種族である龍人(ドラゴンマン)と、龍に似ているが翼を持たない人型種族であるトカゲ人(リザーディン)を生み出し、トカゲ人は故郷を離れて放浪生活を行うようになり、ドラゴンマンは東の龍の大地に住み着くようになったという。かつて暗黒の技巧に没頭して魔導師団を追放された悪の法術師(エンチャンター)ジャカーテスの策謀により、守護者の動力源が遮断され、王国はクール南部の完全制服を企む「冷酷なる(ザ・グリム)オストラゴス」の率いる、オークやゴブリン、嗅ぎ(スナイファー)オーク、ゴブリンと巨人の交配種ガーク、魔導兵(メイジウォリアー)等からなる軍勢に包囲されてしまう。

カラカム島

青流川の河口付近に位置する小さな島。港として利用されている。ザマーラがオストラゴスの軍勢に包囲された際、この島は捕虜収容地として利用されてしまう。

人食い鮫湾

ザマーラ南西部に位置する湾。その名の通り、人食い鮫が出没している。

ティリヤキット村

ザマーラの東から北西、白流川と東の巨人の古戦場やミナクシクラとの間のどこかにある村。村人の中にはワザリィも存在し、この国の他の地域では使われていないとされるタリン文字を、ワザリィとなるように定められた若者には今でも教えている。またこの村には、気紛れな少年妖術使い(ソーサラー)が出没し、怪物をけしかけてそれと戦う戦士を要求する等の騒ぎを起こしている。

シクラの墳墓

ザマーラの北東、白流川と東のミナクシクラの間にある森の中にある、ワザリィの墳墓。森にはワザリィが使用する古代戦士文字であるタリン文字で書かれた道案内が存在する。また墳墓付近は、炎を吐く双頭の大蛇と、それと行動を共にする謎の狂戦士クラガールの領分となっている。

ミナクシクラ

メガラの樹々の東に位置する、葦の生えた広大な沼地。(マーシュ)ゴブリンや沼悪鬼(マーシュフィーンド)等が生息している。北部にはワザリィの修道院が建てられており、第一世代最後の生き残りとなる3人のワザリィが統治している。

巨人の古戦場

ザマーラの東、ミナクシクラの南西に位置する、岩や峡谷だらけの荒野。ここの洞窟には、気の狂った洞窟巨人(ケイヴジャイアント)が住んでおり、白流川付近まで出かけては、人間等の小さな種族を誘拐して遊び相手にしている。またこの地域の地下には、狂暴なドラゴンマンやグレムリンの群れが住み着いている。

エイトス高地

巨人の古戦場の西に位置する、(マウンテン)エルフの住む高地。エルフ達は空を滑空する特殊な折りたたみ式の翼を所有しており、侵入者には厳しいが、状況次第では友好的になる事もある。「ブレイディリアム祭り」と呼ばれる競技大会を行う習慣がある。

龍の大地(ザ・ドラゴンランド)

巨人の古戦場の東に広がる、不毛の荒野。螺旋状の登り階段が備わる高い石柱がいくつか建っている。またここには、狂暴なドラゴンマン達の住む洞窟が存在し、そこにはドラゴンマンが習性によって集めた大量の金貨や宝石が貯め込まれているが、人間を握り潰せるほど巨大なドラゴンマンの王も住んでいる。大地の付近には小さな村があり、大地で財宝を回収した冒険者達はその村の交易商で換金する事が多い。

●トランソサリア

『Fangs of Fury』に名前が登場した、クール南西部の地域。具体的な位置は不明だが、ゴラク王国の東、東のシセラ砂漠の手前、ニューバーグの南から南の海岸までの地域であると思われる。

+ ...

スヴィストラウム

『Portal of Evil』に名前のみ登場。ニューバーグの西南西、剣流川とダガー川の合流点の東河岸に位置する街。

フェスタム

『Portal of Evil』に名前のみ登場。ニューバーグの南、ダガー川北河岸に位置する街。北のニューバーグや南南西のクレインカステルとは街道で繋がっている。

雲高(クラウドハイ)山脈

『Portal of Evil』の主舞台。巨人山脈の南から、さらに南のムルブズ湖付近まで続いている、雪積もる山脈。東のシセラ砂漠と西の肥沃な土地との境界の役割を果たしている。南北の中央部で西にやや伸びている。山脈の西には気候の厳しい丘陵地や見通しの効かない森林が広がっており、ゴブリンや(ウッド)エルフ、樹皮の肌を持つ人型種族ドライアド、ゴブリンに似た有翼人型種族コーヴェン、リスと猿の中間のような人型種族スカーレラー等が住んでいるが、人間からは避けられていた。だが森の中にある辺境の街クレインカステルの開拓団が、森の地下に金鉱を発掘した事から、発掘者が次々と訪れるようになる。また森には、ドライアドと同族と思われる森の守護者リグニアの住む峡谷が存在するが、彼女は刃物を振りかざして樹々を傷付ける人間を嫌っている。

  • 邪悪の門
雲高山脈の地下深くに埋められていた、象形文字で覆われた漆黒の石材で構成された門。有史以前から存在し、太古の時代へと往来が可能な時空の門であるが、門自体が邪悪な意思を宿しており、通る者を亡者のような隷属戦士(スレイヴウォリアー)恐竜(ダイナソア)のような古代生物に変化させ、特に強い欲望を持つ者は「戦卿(ウォーロード)」と呼ばれる暴君に変えてしまう。大昔、この地域にゴブリンしか住んでいなかった頃に発掘され、ゴブリンの族長を戦卿に変えてしまったが、ゴブリンの英雄に退治され、門は地下に埋没された。だが数千年の歳月を経て、強欲な鉱山主ホーファクによって門は発見され、彼が新たなる戦卿となった事で、地上に恐竜と隷属戦士が出没する事態となってしまう。

  • ホーファクとデュアリンの鉱山
雲高山脈で発見された金山の一つ。鉱山主ホーファクと、その相方デュアリンによって発見され、彼らを最富裕の鉱山主にしたが、採掘中に邪悪の門が発見されてしまう。

  • クリーヴァ―鉱山、スローク鉱山
雲高山脈で発見された金山のうちの二つ。ホーファクとデュアリンの鉱山の付近に存在する。

  • デッドパン埠頭
雲高山脈の麓、クリーヴァ―鉱山とスローク鉱山の付近、森と急流に挟まれた場所に存在する埠頭。かつては活気の無い交易地だったが、地上に恐竜と隷属戦士が出没するようになってからは、ドワーフの隷属戦士達が働く場所と化している。

  • アズゥドラツの研究所
雲高山脈西部に位置する、鉱山の付近に建てられた石造りの建物。ジモーラン保護国のブルナから南側で最も偉大な錬金術師と自称する老科学者アズゥドラツが住んでいる。鉱山主ホーファクの依頼で、黄金を精錬する万全の方法を考案した他、岩を化学変化させる新鉱物イグネオライトを発見した人物でもあるが、狂った野心も抱いているらしい。

クレインカステル

『Portal of Evil』に登場。フェスタムの南南西、雲高山脈の西の森林内の、草茂る穏やかな勾配の間にできた窪地に建設された、辺境の街。補強された古代の壁で守られた、2つの街路と高く細長い家々の寄せ集めと言える古びた街だが、黄金採掘ブームによって、商人や鉱山主が多く訪れる喧騒の街と化している。街を統治する辺境伯は、森全体を自分の領地とする事を宣言して、周辺に歩兵隊を送り込んでおり、彼らは鉱夫達に採掘許可証を売りつけたり、無許可の鉱夫を適当に処罰して嫌われている。森林で隷属戦士や恐竜による被害が多発するようになり、街に住む有力鉱山主グロテンの呼びかけにより、街を守る戦士が集められるようになった。

ムルブズ湖

『Portal of Evil』に登場。雲高山脈の南西、クレインカステルの南南東に位置する、広大な内陸湖。雲高山脈南部から南に流れる、3つの川が北東と北西から流れ込んでいる。周辺には残忍なゴブリンの部族がいくつか住んでおり、湖の名もゴブリンに付けられたものである。湖の内側には、何百年も生きているとされる魔術師(ウィザード)の島が存在するが、湖岸に設置された渡し船の前で、魔術師の影と問答し、認められた者しか会う事はできない。

狂神(マッドゴッド)

『Portal of Evil』に登場。雲高山脈とクレインカステルの間の、森林を抜けた先の丘陵地帯に鎮座している、剣で武装した八本の腕を持っていて全身が鏡の破片で覆われた、巨大なゴブリンの像。邪悪の門を越えて来た、かつてゴブリンと人間の両方から同じように崇拝されていたとされる古代神である狂神の像である。土台となる塚はゴブリンの地下居住区の入口となっており、ゴブリンと敵対する穴小人(トログロダイト)達に狙われている。ゴブリン達の危機の際には、彼らの祈りによって像が命を得て動き出すらしい。

ザゴウラ(ザグーラ)

『ナイトメア・キャッスル』に登場。ムルブズ湖の南西に位置する廃墟。かつてはククラシュ国が南からの原住民部族やゴブリン達の襲撃に備えて建設した街であり、王の探し出した最高の石工や建築家によって作られた非常に美しい街だったが、魔法大戦の際に混沌の軍勢によって最初に破壊されてしまい、現在では都市の殆どが地下に埋もれて、奇妙な地下生物や不死の魂がうろつく迷宮と化している。よほど冒険好きでなければ忌み嫌われている恐怖の場所とされているが、大魔導師ザカーズを崇める粗暴な南国人剣士達によって拠点として利用されている。

ムルブズ砂漠

『Portal of Evil』に登場。ムルブズ湖の南、ザゴウラの東に広がる、狭い範囲の砂漠。

  • ドロッドの寺院
『ナイトメア・キャッスル』に登場。ザゴウラの南国人剣士達が崇める神の1つである、吠え声の神ドロッドを崇める寺院。作中では「ザゴウラの外の砂漠にある」と記載されている事から、ムルブズ砂漠にあると思われる。

ヤジェル、ヒエニッシュ

ザゴウラの南、南西クール最南端の地域の西沿岸に、南北に並んで存在する村。かつてはザゴウラの統治者の下で交易の街として栄えていたが、魔法大戦でザゴウラが崩壊した後に混沌の軍勢の攻撃を受け、一部の者は辛うじて生き残ったものの、ザゴウラの没落によって北の地から孤立し、今でも住民は厳しい生活を送っている。

●混沌の荒れ野、砂漠地帯


+ ...

混沌の荒れ野

『ナイトメア・キャッスル』に登場。クール中央部、巨人山脈の南東部に位置する、息が詰まるような灰燼に覆われた広大な荒野。かつてはカーン帝国の領土であり、なだらかな山の影に気持ち良い渓谷があり、流れの早い川があらゆる方向に流れ、交易品が運ばれる豊かな地域であったが、魔法大戦で混沌の軍勢によって根絶やしにされ、二度と元に戻らなくなってしまった。現在ではあちこちに自然の組成がねじれて変質した混沌のたまり場があり、空は灰色の塵の雲に覆われて太陽が決して姿を見せないと言われている。そのような歪んだ地域ではあるが、人オークの村は存在する。

双子の太陽の砂漠

雑誌掲載ミニGB『デルビッシュの洞窟』の舞台。巨人山脈の、東に連なった部分の麓と、南の「混沌の荒れ野」との間に位置する砂漠*5。遊牧民、ゴブリン、バグベア、猫人間ローパーといった様々な種族が住んでいる。ここに住む遊牧民の禁欲行者は「デルビッシュ」と呼ばれている。

  • デルビッシュの洞窟
双子の太陽の砂漠のどこかにある洞窟。デルビッシュの1人であるシャラナが、大きな美しいダイヤモンド「シャラナの宝石」を隠したとされている。

  • アラシアン
双子の太陽の砂漠の隅に位置する、泥でできたレンガを積み上げた家が集まっているだけの、無法の街。妖術使い(ソーサラー)ガンパスが統治しており、彼は街の衛兵に命じて旅人の手荷物検査をさせては、魔法の薬を不当に没収する等の不正行為を行っており、数人のホブゴブリンや、ホブゴブリンとトロールと屍鬼(グール)を合成した人型生物ソールを護衛として連れている。

  • クプランの城
双子の太陽の砂漠を支配する炎の巨人(ファイアジャイアント)クプランの城。砂漠に住む様々な種族がクプランの手下となって城に住んでいる。

  • ダイヤモンドの谷
双子の太陽の砂漠のどこかに存在する、ダイヤモンド鉱山の谷。ロック鳥の巣が作られている。

シセラ砂漠

『海賊船バンシー号』に登場。雲高山脈の東、混沌の荒れ野の南に冷たく広がる、荒涼とした広大な砂漠。砂漠トカゲ兵(デザートリザードマン)の遊牧民と砂漠(デザート)ゴブリンの群れが生息しており、東の内海周辺の居留地に突発的な襲撃を仕掛けたり、死の神クルシュを崇める人間の遊牧民と戦争をしたりしている。

  • シャクルー
シセラ砂漠南西部に位置する「乞食の都市」の異名を持った、この世で最も汚らしいとされる都市。建物の残骸とネズミのうろつく廃墟の山でしかない場所だが、乞食の王である不具のホラガールと、その疫病に冒された民の住処でもある。住人達は「疫病(ディジーズ)」と「腐敗(ディケイ)」の神を崇拝し、世界中に疫病をばら撒くネズミやハエを育て、解き放っているという。彼らはまた、砂漠ゴブリンやトカゲ兵と取引をし、東の内海沿岸の街キシュの西にある野蛮人の居留地を、食料と奴隷を奪うために襲撃している。またここには、鳥の頭を持った人間型種族オークミュートの秘密会合が存在するらしい。

  • 腐敗川
シセラ砂漠南部、シャクルーの東を流れる川。砂漠の中を、弧を描くように南東へと流れ、途中で東への分流を作る。表面に汚い水草が溜まり、巨大な昆虫が群れているために黒くなっており、一見では川とは思えないが、分流の先では普通に水が流れており、その先にある内海へと流れ込む。

●ガンドバッド王国周辺


+ ...

ガンドバッド王国

2人用対戦型GB『王子の対決』の舞台。当初はタイタン世界との関連は設定されていなかったが、現在ではクール北東部、北西方向に突き出た半島に位置する帝国とされている。堕落したパシャ・ヴァルフォレイク皇帝の治める強大な帝国である。本来「ガンドバッド」とはこの帝国の中心にある都市国家の名前であったが、後にこの帝国自体を「ガンドバッド王国」と呼ぶようになった。北部には荒野や砂漠が、南部には暗い森や深い川が広がっている。ガンドバッドやカラムダーといった都市国家が存在し、そこは比較的平和なものの、ほとんどの地域は治安が良いとは言えず、野蛮なアマゾン族の村や、ならず者の村、宿泊客が行方不明になる宿屋、邪悪な魔女(ウィッチ)達に占領された教会、殺人を宴会の見世物とする残虐な下級魔神(ジン)の住む邸宅等が存在し、スカットリーやレプリコーンといった悪戯者の小型人型種族の盗賊、岩巨人(ロックジャイアント)双頭巨人(ツーヘッデッドジャイアント)等の粗暴な巨人族、人間及び人型種族の追い剥ぎ、悪質な徴税官、貪欲な奴隷商人といった面々が、危険な怪物達と共に徘徊している。また、悪に立ち向かうものとして、魔女狩人(ウィッチハンター)兼非常勤の魔人退治屋(デーモンスレイヤー)ドラジェシマが活動している。

  • ガンドバッド
ガンドバッド王国の中心にある都市国家。ガンドバッド最初の王であるオシール有害王は、妖精(フェアリー)の妃が第3地獄、通称「白金界」の氷の平原から盗んできた、千個の青い宝石を散りばめた巨大な鋼の王冠を持っていた。宝石が盗まれた事に激怒した氷魔人(アイスデーモン)達はガンドバッドを包囲して都市に災いをもたらし、王を殺して住人を追い払い、宝石を各地にばら撒いた。だがオシール王の息子が失われた宝石の1つを見つける事で、ガンドバッドの人々は戻り、都市は再建されたのである。それ以来、ガンドバッドの王位継承者は、失われた宝石の1つを王子達に探しに行かせる事で決定するようになった。現在の王ガンダーボック16世が、老衰により退位が近付いた事により、双子の王子である戦士(ウォリアー)クローヴィスと魔法使い(ウォーロック)ロタールが、王位をめぐって宝石探索の旅を始める事となった。

  • スカムダー川
ガンドバッドの北を流れる川。北東から、途中で北からの2つの支流と合流しつつ、森の中に入っていって南西へと流れて行き、「死の湖」へと注ぎ込む。2種類の橋が架けられており、片方はトロールが管理する有料橋、もう片方は要塞めいた造りになっており、グレムリンの群れや巨大蛾が住み着いている。

  • 死の湖
ガンドバッドの北西に位置する湖。東からスカムダー川が流れ込み、西の川へと流れ出る。水は透明で、深さは1メートルも無いが、猛毒を持った透明な魚が生息している。渡し守は存在するが、彼らはかなり強欲である。

  • イロスの修道院
スカムダー川の南、ガンドバッドの北の街道にある、古びた修道院。ケイベシュ帝国時代の信仰の中心地だったが、今では人狼(ワーウルフ)やガーゴイル等が住み着いている。庭は過去の戦争で荒れ果てているが、荘厳な礼拝堂は今でも美しさを保ち、黄金の聖水盤には今も聖水を湛えている。

  • カラムダー港
ガンドバット王国北西部の海岸、ガンドバッドの北北西に位置する港街にして都市国家。

  • 龍のうねり(ドラゴンホーブ)
カラムダー港の東に位置する山。山腹に洞窟が存在し、内部には荒削りの階段もあるので、かつては人型種族が利用していたと思われるが、現在では巨大コウモリが巣として利用しており、周囲の人間や動物を襲ってはここに連れ込んで餌にしている。

  • 北部荒野
ガンドバット王国北部、海岸付近に位置する荒野。灌木と雑草、赤い砂丘に囲まれた砂漠で占められている。巨大なロック鳥を乗りこなす空中山賊が飛び回っており、山賊同士の縄張り争いも多い。

  • オークムート島
ガンドバッド王国の北海岸付近に位置する火山島。本土とは全長2キロメートル以上の吊り橋で繋がっている。島には高い塔が建てられており、その奥にはガンドバッドの聖なる宝石の1つが隠されているが、そこにたどり着くまでには数々の罠と怪物を乗り越えなければならない。また吊り橋の付近には邪悪なコボルドの群れが住み着いており、橋を渡ろうとする者に捧げ物を要求する。
この島が存在する海は「海蛇海」と思われるが、原語版『王子の対決』付属の地図では「The Great Ocean」と記載されている。

ペレウス王国

『王子の対決』に登場。北部荒野付近の、どこかの海岸付近に位置する王国。城は乾いて荒れ果てた不毛の地で囲まれている。国王は城に取り憑いた悪霊によって、しばしば発作の起こる謎の病に冒され、長い間治世をなおざりにしている。

銀の海

シャンタク湾とジアン湾の北、ガンドバッド王国の西に広がる海。

ターグル島

シャンタク湾の北、ガンドバッド王国の西、銀の海の中に位置する大きな島。

●アリオン周辺

『仮面の破壊者』、AFF2eシナリオ『アトランティス・キャンペーン』等の舞台。

+ ...

カラガール(カラガリ、カラガー)

『アトランティス・キャンペーン』に登場。クール北東部、ガンドバッド王国の南の西海岸に位置する、銀の海に突き出した崖の上の古い港街。アトランティス文明初期の遺跡の上に建てられており、当時の石碑が数多く残されている。嵐の神ククラーク(スーク)と水の神ハイダナの神殿が存在する。また、街のあちこちにカニの屋台がある。この街から、西南西へ徒歩10日の距離にある都市国家アリオンまで続く「カラガール街道」が開かれており、これは南南西のアシュカイオスへも通じている。
ガンドバッド王国とこの街の地図上の配置の関係から、一部ではカラガールとカラムダー港は同一の街ではないかという説が出ている。

ドーヘイム

AFF2e資料集『アリオン旅行記』に名前のみ登場。カラガールから南東へと伸びるカラガール街道沿いにあるとされる村。

アエラル森

『アトランティス・キャンペーン』に登場。カラガールの南東に位置する森。森エルフ、オーク、(オーガー)、オークと闇エルフの混血である黒心(ブラックハート)族等が住んでいる。

  • ピラ・カルターの神殿
アエラル森の中心に存在する、かつてのクールの支配者である神王ピラ・カルターの神殿の廃墟。7つの建物が大岩を積み重ねた輪で囲まれている。輪の入口付近には幅3メートル、高さ15メートルの2本の石柱が建っている。

  • ストーンレーン
アエラル森の開けた場所の小高い丘に存在する古代の墳墓。森エルフにとっては禁足の地とされている。

エンドレ川

『アトランティス・キャンペーン』に登場。アエラル森の北に流れている川。アエラル森から徒歩1日の距離には龍頭橋(ドラゴンヘッドブリッジ)が架けられている。

バウダン卿の地所

『アトランティス・キャンペーン』に登場。カラガールから北へ徒歩2日の距離にある、6代目バウダン卿が住む地所。現在では落ちぶれて、金に困っているらしい。

クリルガーナッシュ

『仮面の破壊者』に登場。クール北東部に位置する山脈の中にある、雪を被り半分が雲に隠れた5つの峰を持った山岳地帯。(アイス)ハルクや(アイス)ドレイクといった、寒さに適応した怪物達が生息している。邪悪な女妖術使い(ソーサレス)モルガーナが支配しており、彼女は洞窟の中で、魔法の印の付いた「暴虐の仮面」を被せた(ストーン)ゴーレムを作製しており、それを12体揃える事で、万物を支配する力を得て世界を征服しようと企んでいる。この山に住む山岳部族はモルガーナを恐れており、貢物をしている。山麓には吸血グモが生息する低木林が広がっている。ここには、永遠の乙女ヴァシティが住む「時間の無い国」へ通じる門が隠されていると言われるが、それを出現させる方法を知る者は少ない。

ファレハ

『Deathmoor』に名前のみ登場。クール北東部の岬にあったとされる、数世紀前の貿易都市。公正で豊かな都市だったが、世界に邪悪と混沌をばら撒く生命盗人(ライフスティーラー)アラクノスに支配されてしまった。

矛槍草(パイクスタッフ)平原

『仮面の破壊者』『アトランティス・キャンペーン』に登場。クール北東部、クリルガーナッシュの南に広がる大平原。人間の胸ほどの高さまで育った矛槍草が生い茂っている。腐肉を食べるモルティダや毒吐き蛇等が生息している。中部には東西に伸びる大きな谷が存在し、底には東から西へと速い川が流れている。アリオンからカラガールへ続く街道も通っており、その街道沿いに小さな集落もいくつか存在するが、その一部は女妖術使いモルガーナに滅ぼされている。またこの平原の付近の森には、オークの鉄拳族の村が存在する。

  • 瘴気の沼
『仮面の破壊者』に登場。矛槍草平原の北西部に位置する、有毒の靄と悪意を放つ沼。常に水蒸気で覆われていて視界が悪く、空には稲妻が絶えない。ここにははるか昔、世界に邪悪が満ちた時に隠居したという魔術師(ウィザード)ジュジャの住むあばら屋が隠されているらしい。

  • キラル川
『仮面の破壊者』に登場。矛槍草平原中部にある、東西に伸びる大きな谷の底を東西に流れる、速い川。川の先には「玉座滝」と滝つぼの「玉座池」が存在する。かつてはクール北東部全域に広がっていた古代の大帝国の中心地であり、自然が作った窪地に上王の玉座が置かれていた。帝国崩壊の際に川の流れが変わって滝と池ができた。池の底には王の骸が玉座に座り続けている。

死の(ネクロス)

矛槍草平原の南に位置する湖。水は強酸を含んでいて飲用には向かず、湖底には獰猛なクラーケンが住み着いていて、湖に近付く者を餌とするためこの湖を渡り切った者はいないとされる。またこの湖には、クラーケンに殺害された多くの犠牲者の霊が成仏できずに現世に留まっているらしい。北東と西から川が注ぎ込んでおり、このうち西の川は、川幅30メートルあり、水は安全で、流れも深さも大した事は無いが、住み着いている水の妖精(スピリット・オブ・ザ・ウォーター)が悪さをするという。また、湖に沿って一周するように道が伸びている。

割れ山

『アトランティス・キャンペーン』に登場。ネクロス湖の北岸に位置する、2つの峰を持つ高い山。山裾には、殆どが崩れた古代アトランティス時代の塔が建てられている。

バードンズ・リーチ

『アトランティス・キャンペーン』に名前のみ登場。アリオンの守備隊の1つが配備されている。

ソンデューンの家

『アトランティス・キャンペーン』に登場。割れ山から北へ、道に沿って徒歩数時間の位置にある岩山の麓、道の分岐点に建てられている、小さな木の小屋。付与魔術を得意とする女賢者ソンデューンが住んでおり、魔法の品物の販売をしている。この付近の岩山には(ロック)ゴブリンや(ロック)トロールが住み着いている。

ジュララ

『アトランティス・キャンペーン』に登場。ソンデューンの家から岩山を迂回する道に沿って、北へ2時間ほどの距離にある村。茅葺き屋根でレンガ壁の家が20軒ほど並んでいる。

マラナの廃墟

『アトランティス・キャンペーン』に登場。ジュララから道に沿って北北西へ2時間ほどの距離に位置する廃墟。サンダルを履いた像の両足と、「マラナ」と書かれた台座、打ち捨てられた小屋が残されているだけで、「マラナ」が何なのか、いつ像が建てられたのかも不明。

火沼

『アトランティス・キャンペーン』に登場。ジュララの北北東に位置する、背の高いイグサが生い茂る沼池。付近にはトカゲ兵の小さな集落が存在する。

コールズブルック

『アトランティス・キャンペーン』に登場。マラナ北北東、火沼の北北西に位置する、貧しい牛飼いや農民の村。小さな川を中心に広がり、中央に石橋がある。泥壁の茅葺き屋根の小屋で構成されている。薬草の知識を持った賢者が住んでいる。

うねりの丘

『仮面の破壊者』に登場。ネクロス湖の東湖岸から広がる、霧の深い丘陵地帯。古代の石碑や、廃鉱となった銅山が存在し、ブラックハートや、オークとトロールの混血種族ドラガー、人の脳を食べるナンディ(ベア)が住み着いている。

欺きの(アフェン)

ネクロス湖の西湖岸から広がる森。かつてタイタンの大陸が、イリタリアと呼ばれる1つの巨大な大陸だった頃に存在していた「一の森」の一部とされている。森エルフのガロレン族の村が存在し、彼らの呪術師(シャーマン)はエルデナリンと呼ばれている。妖精(フェアリー)老魔女(ハグウィッチ)に呪われて堕落したものとされる森の盗賊(スプリガン)や、昆虫人間のような原始的人型種族のゾウムシ人(コクゾウ虫男)等、危険な種族も住み着いている。

  • イシュトラの地下要塞
『恐怖の幻影』の主舞台。魔界の魔王子である蛇魔人(スネークデーモン)イシュトラがアフェン森のどこかに建設した地下要塞。イシュトラを崇める闇エルフやゴブリン、密林(ピグミー)オーク、混沌(カオス)オーク、絶滅寸前の地下種族ンヤダク等の邪悪な種族が終結している他、異種配合で生み出された人型怪物プロウラーが飼育されている。これの建設に伴い、森の中に邪悪な怪物が蠢くようになり始める。

枯れ葉の谷(ファローデイル)

『仮面の破壊者』に登場。ネクロス湖の北湖岸に位置する谷。いくつかの村があり、人間や様々な人型種族が入り交じって住んでいる。谷の中心には領主へヴァーの城が存在し、村々はこの城を中心として緩い連合体を作っている。常に平和が保たれており、城の防衛設備は全て外敵に対するものである。へヴァーはどんな邪悪な心をも震え上がらせる「へヴァーの角笛」を所持している。最近では、アフェン森に住む剣歯虎(サーベルタイガー)が領地に入って被害をもたらす事に頭を悩ませているらしい。

アリオン

AFF2eシナリオ『Demons of Arion』等の舞台。ネクロス湖から南へ徒歩2日、南のアリオナ湾沿岸に位置する、人口約16000人の都市国家。大陸分裂以前から始まる、歴史の長い街である。他の都市との交流は盛んではないが、周囲の土地が豊かであり、貿易と丘陵地の金と銅の鉱山で繁栄している。魔法大戦で混沌の軍勢を打ち破った英雄ブレンダン・ブラッドアックスの子孫達によって統治されている。個人による活動が尊重されるため、ギルドは政治的な力をあまり持たない。魔術師長老評議会会長にして宮廷魔術師(コートウィザード)アイフォー・ティーニンは、ブレンダン王家の第一顧問や外務大臣も務め、アリオンの要となっている。また街の一部の地域では、邪悪な同族に反逆したブラックハートが平和的に暮らしている。寺院地区には嵐の神ククラーク(スーク)、水の神ハイダナ、幸運と運命の女神キャスティス(シンドラ)、金属細工の神ヴァ―ラング、それに他の大陸では知られていないがクール全土の農夫や村人に信仰される農耕の女神コランバラの神殿が存在する。
『仮面の破壊者』では1人の領主が統治していたが、『Deathmoor』『アトランティス・キャンペーン』以降の作品では、ジョンセイン王とエレガナ女王が双子で協力して統治しているという設定に変更されている*6

アフェン川

アフェン森から南東に流れる、狭く急流の川。アリオン西部まで流れ、ネクロス川と合流する。

ネクロス川

アリオンの中を南に流れる、広く緩やかな川。そのまま南のアリオナ湾へと流れ込む。

エルンの塔

『アトランティス・キャンペーン』に登場。アリオンから海岸沿いに徒歩3日ほどの距離にある、大魔導師エルンの住んでいた四角形の白い塔。200年前、エルンは古代アトランティスで開発された原初魔法の研究をしていたが、突然行方不明になり、現在では塔の周辺は鬱蒼とした森になっているが、塔は老朽化しておらず、塔の扉は強力な魔法で閉ざされたままになっている。

アリオナ湾

クール東部に存在する、広大な湾。アリオンを行き来する貿易船が多く行き交っているが、同時に付近の海賊に狙われてもいる。

ロックウォール島

アリオナ湾の北西部に位置する島。アリオナ湾を荒らす海賊の根城として利用されており、元海賊にしてアランシアの盗賊都市ポートブラックサンドの支配者ヴァレック・アズール卿を、少年時代に海賊に引き入れたのも、この島の海賊達である。

ストーンヘイヴン

AFF2eシナリオ『Dwarven Halls Campaign』『Cave Wars』に登場。アリオンの北の丘陵地帯にある洞窟を入口とした地下に位置する、ドワーフの街。ゴブリンの街ブラックファングと敵対している。

ブラックファング

AFF2eシナリオ『Dwarven Halls Campaign』『Cave Wars』に登場。アリオンの北のどこかに存在するゴブリンの街。ドワーフの街ストーンヘイヴンを狙っている。

ブルーフォード

AFF2eルールブック『ヒーロー・コンパニオン』に掲載。アリオンの南東、アリオナ湾岸に位置する、小さな漁村。花崗岩の崖の岩棚に家々が建っている。人口100人と1握りの山羊がいるだけのため、殆どの旅人はここを素通りするとされる。村長はドーデン。

コルダ

『恐怖の幻影』に名前のみ登場。アリオンの南南西、アリオナ湾岸に位置する港街。タイタンの島々の生物を研究している風変わりな老科学者ファブネウスの出身地でもある。

古き森

コルダの西に広がる森。魔法大戦で英雄ブレンダン・ブラッドアックスが混沌の軍勢を待ち伏せするために利用したとされている。

死の荒野(デスムーア)

『Deathmoor』の主舞台。アリオンの西、コルダの北西に広がる荒野。ここを旅して生き延びた者はいないとされる過酷な地である。かつては先進的文明の発祥地で、星々への道に通じていたとされるが、現在では多くの怪物と、魔法大戦の名残である不思議な霧が渦巻く肌寒い土地と化している。霧が立ち込めると方向感覚が狂ってしまい、運と常識だけが頼りとなる。ここのどこかに、死霊(レイス)の巣窟と化した古代都市の廃墟や、邪悪な生命盗人アラクノスの根城である地下迷宮が存在し、そこにはオーク、トロール、闇エルフ、ブラックハート、トロール・オーク*7半巨人(ハーフジャイアント)等の種族で構成された、「A」の字が飾り立てられたメダリオンを身に着けた軍隊が集結している。

  • アウトポスト
デスムーア東部に位置する、小屋が6つほど建っているだけの小さな農村。ここの住民は余所者を酷く嫌っている。

  • 希望なき丘
デスムーア北部に位置する丘陵地帯。何百年もこの地に住み続けてきた原始部族である火打ち皮(フリントスキン)族の村が存在する。

古戦場

デッドランドの東、混沌の荒れ野の北東に位置する、痩せた砂だらけの荒れ地。その名の通り、魔法大戦で英雄ブレンダン・ブラッドアックスの舞台が混沌の軍勢を打ち破った地域である。その地下には多くの戦死者が眠っており、それらを自身の勢力として蘇えらせようと企む死霊術師が、その方法を追い求めてケイベシュの廃墟を訪れる事もあるという。

●内海

『海賊船バンシー号』の舞台。クール南部、混沌の荒れ野の南東、シセラ砂漠の東に位置する、内陸に大きくえぐれた形状の湾。はるか昔、大地震が数百メートルの土地を陥没させ、そこに海水が流れ込んでできたものである。海を取り巻く地域は肥沃で、多くの都市国家が築かれている。都市間の競争は貿易も戦争も激しいが、手の付けられない事態になるところまで行く事は滅多にない。都市の支配者は、地位を保つために他に対しての同盟を唱えるが、一方で今の同盟を捨てて他の同盟に走る事も厭わない。海上は海賊の横行や都市間の海戦、海ヒドラ等の怪物の出現が頻発する危険地帯である。内海より南東の陸地には、密林(ピグミー)トカゲ兵等の人類と敵対する種族が住む危険な密林が存在する。
内海は小説『Ashkar the Magnificent』でも舞台とされているが、この作品はFFシリーズには含まれておらず、作中でもタイタン世界とは別世界として扱われている*8

+ ...

タク

内海北端に位置する港街。文明社会が生んだありとあらゆる悪党の巣窟と呼ばれ、あらゆる犯罪行為が奨励されている。内海の海賊の中でも悪名高い、海賊船バンシー号の船長*9と、ヘイベルダール号の船長である虐殺者(ザ・ブッチャー)アブダルの2人の故郷でもある。

パリネ川

タクの東を流れる短い川。南西へと流れ、内海北東端へと流れ込む。

ラガシュ

内海の北東端、パリネ川をまたいで建設されている都市国家。
雑誌掲載AFF2eミニシナリオ『奇妙な塔』では、ずる賢い首長カーサに統治されており、南の都市国家マラッドとの間の緊張が高まっていて、内海では中立の立場にあるエンラキ島で交渉する予定になっていたが、息子ラクミアー王子が妖術使い(ソーサラー)アルカパヤデスに誘拐されてしまう。
和製GB『四人のジャック』では、芸術にしか興味のない道楽者の国王シャラバ一世の影響で役人も衛兵も腐敗した、アランシアのポートブラックサンドや旧世界のカーレに次ぐ治安の悪い街とされており、さらに魔界から来た魔人ブンタが街の治安の乱れに乗じて信者を増やし、街を乗っ取ろうと企んでいる。ブンタは偉大な魔法使いクレッセントによって力の源である「支配者の冠」を奪われ、自身の神殿で石像に変えられたが、ブンタを滅する事ができるのは魔法の剣「ルーンブレード」と魔法の盾「磁力の盾」を持った選ばれし勇者のみであり、冠が戻ればブンタは復活する状態であるため、狂信者達が復活を狙って暗躍している。クレッセントは冠から宝石「悪魔の眼」を取り外し、その破壊方法を研究するも、宝石の呪いによる病で命を落とし、娘のジュリエッタが方法を突き止めるも、彼女も病に苦しんでいる。

アルカパヤデスの塔

『奇妙な塔』に登場。ラガシュの南、徒歩1日ほどの距離に位置する塔。ラガシュ当局から「狂気の犯罪者」と呼ばれる妖術使いアルカパヤデスの本拠地である。

嘆きの世界

雑誌掲載AFF2eミニシナリオ『心蝕む地下洞』に登場。ラガシュ付近の地下1キロメートル以上の場所に広がる、複雑に入り組んだ洞窟。全身がトゲに覆われた未知の生物アンディカが生息しており、洞窟内には聴く者の精神を圧迫する不協和音が常に響いている。

エンラキ島

内海北部、タクの南に位置する、戦闘司祭(ウォリアープリースト)達の住む島。彼らは石の神々に仕え、戦の神々を武器とするとされ、島の中央にある砦を兼ねた修道院に住んでいる。

  • アスール・セル・ダブロ修道院砦
エンラキ島の中央にある、雪を頂いた山の麓に建てられた、砦を兼ねた修道院。石壁は高さ6メートル、正門は堅牢な鉄製である。また雪山には氷の魔獣(アイスビースト)の群れが住んでおり、結果的に砦の守りに貢献している。

カラー

内海北西部、エンラキ島の西に位置する港街。タクに次ぐ犯罪の巣と呼ばれ、特に賭博場の種類が豊富である。

アシュール

カラーの南に位置する港街。

死の司祭の神殿

アシュールの西、アシュールのやや南まで流れている川の川上にある、樹木の囲まれた谷間に建設されている神殿。継ぎ目の見えない石壁が10メートル以上の高さにそびえ、のたうち回っているような人骨で飾られている。「腐敗(ディケイ)*10の神々に仕える者達の活動拠点であり、人型種族オークミュートの神官(クレリック)や、腐敗と疫病の支配者の一人とされる甲虫の神「黒い外殻のケプラ」に仕える、短剣とワニ革を身に着けた侍僧(アコライト)達が住んでいる。

マーツアミュール山

内海中部の西側、アシュールの南に位置する、森林に覆われた巨峰。

カーカック

マーツアミュール山の西の麓に位置する、漁港として発展した港街。内海の街としてはさほど強い軍事力は持っておらず、海賊達の他に、南の都市国家キシュからも略奪対象として見られている。

死人川

内海北東部、ラガシュの南、エンラキ島の東南東の海岸に東から流れ込む、3本の短い川。周囲は丘陵地帯で、オークや砂漠ゴブリンの一族が住んでいる他、高所は余所者の立ち入りを好まない巨人マズルミール族の土地となっている。地下には報復の水の番人ウト・ナピシュティムの納骨堂の遺跡が眠っている。丘陵地帯の先には砂漠があるのみである。

火の海砂漠

死人川の南に広がる、沿岸沿いの砂丘地帯。砂は火のように赤く、草一本生えていない。

マラッド

火の海砂漠の南に位置する都市国家。海賊を敵視している他、南の都市国家シュルパックとは戦争状態にある。鉄の精鍛技術に優れている。

トライスタ島

内海の中央部に位置する島。四つの風の王に統治されている、平和で緑豊かな島である。王は島に危害を加える事さえなければ、海賊であっても歓迎し、東西南北の風のうち1つが入った、魔法の袋を与える事もある。島の北には船の航行が困難な浅瀬が存在する。

火山島

トライスタ島の南に位置する、やや大きな島。3つの火山が存在する。西アランシア沿岸に存在する同名の島とは無関係である。この島と、内海東部の陸地との間の海峡は「ゴス海峡」と呼ばれる。

ロック島

火山島の西に位置する、小さな島。海面から突き出した山そのものと言える島であり、頂上は雲に隠れ、麓はトカゲ兵が住む密林である。山にロック鳥が巣を作っていて、付近を通る船を襲う事が名の由来である。また山の地下には穴小人も住んでいる。

キシュ地峡

ロック島の西に位置する、クール本土から東に突き出した半島。岸は険しい崖に囲まれている。

  • キシュ
キシュ地峡の北西沿岸に位置する、内海で最も大きな都市国家。南東の都市国家シュルパックと戦争状態にあり、ラガシュやマラッドと同盟を結んでいる。人々は余所者の立ち入りを好まないが、あえて自分達と取引をしようと訪れる商人には高額の見返りを与える事もある。

デルタ地帯

キシュの南に位置する三角州地帯。西から腐敗川の分流が5つの小さな支流に分かれて内海に流れ込む事で、4つの三角州が構成されている。

キシュの長城

キシュの位置から南の海岸まで続く、長い城壁。西側の土地をうろつく好戦的な野蛮人を防ぐために作られたものである。腐敗川の分流が流れ込む部分には隙間ができているが、船の往来ができないように鎖が渡されている。

死せる都

キシュの西、長城の向こう側に位置する、砂の中に見捨てられた都市の廃墟。ピラミッドやダイヤモンドを思わせる奇妙な建物が並んでいる。ここの大寺院の石棺には、「混沌の落とし子(カオススポーン)」と呼ばれる怪物タンタフレックスが複数封印されており、街を訪れたザゴウラからの冒険者達が、石棺から聞こえる声に操られて怪物を解放してしまった事が、かつて世界を混乱に陥れた魔法大戦の発端となった。
未発売GB『Deathlord』の舞台となる予定だった都でもある*11

墓荒らしの村

雑誌掲載和製AFF2eソロアド『探し物は、後ろにいます。』に登場。キシュの西、長城の向こう側のどこかに作られている、墓荒らし達の拠点。キシュの市場に古代遺跡の品々を運び込んでいる墓荒らし達が、仕事のための物資や情報のやり取りを行っている。

シュルパック

キシュの南東、ゴス海峡の南に位置する、大きく美しい都市国家。内海の海賊達は主にシュルパックの敵対都市を狙うため、海賊に好意的な街である。

三姉妹群島

内海の入口付近、シュルパックの南南東に位置する、北と東と西の三角形に並んだ3つの小島。

  • 北の島
三姉妹群島のうち、北に位置する島。緑が豊かで茅葺き屋根の家が並ぶ村が存在する。そこの住人は色白で、長い褐色の髪を弁髪のように編み、背に垂らしているのが特徴で、島の来訪者を歓迎するが、彼らはこの島を聖なる島として見ており、汚れた目で島を見る者には容赦しない。

  • 東の島
三姉妹群島のうち、東に位置する島。円錐形の火山が数千メートルそびえ、麓の斜面が濃い樹林になっており、巨大な百足や甲殻類を思わせる怪物達の住処となっている。

  • 西の島
三姉妹群島のうち、西に位置する島。砂浜とヤシの木ばかりの島で、巨大なザリガニが生息している他、たまに海賊が宝を隠しに来るらしい。

カザルー島

内海の入口付近、三姉妹群島の西に位置する島。美しい魔女(ウィッチ)サーセイが農場を営んでいる。

ニプール島

カザルー島の南南東、三姉妹群島の南西に位置する島。タク出身の海賊2人が、海賊の王者の座を巡って勝負を行った際、ゴールとして選ばれた島である。ゴールは島でただ一つの山の頂上にあるが、山の中腹は壁と門で遮られており、先へ進むには門番の一つ目巨人(サイクロプス)を素手の格闘戦で負かさなければならず、それを破ろうとする者は死の罠にかかり、門の上の角材に死体をぶら下げられる。

●八幡国

『サムライの剣』の舞台。クール南東部に位置する、孤立した王国。国名及び作品タイトルから分かるように、中世日本もどき和風ファンタジー的な文化を持った国である。北と西を山脈に、東と南を海に囲まれており、クールの他の部分からは完全に断ち切られた国である。極めて肥沃で天然資源にも富んでいるため、住民は山脈を越えようとは考えず、腕のいい船乗りでもないので、船で遠方へ旅をしようともしなかった。その孤立の中で、サムライと呼ばれる戦士支配階級と深遠な精神信条とを組み合わせた独自の文化を発展させた。統治者は「将軍」と呼ばれ、国のあちこちに散らばった小さい荘園を治める大名達の上に君臨している。普通の住民は農夫で、将軍や大名に奴隷同然に縛られているが、自分達の分をわきまえる事、農夫も領主同様に物事の枠組みの中では重要と考える文化の中で育ったため、幸せだと思っている。
『The Crimson Tide』では、海外へも目を向けるように方針転換したのか、はるか東南東の曙群島との貿易交渉を始めるようになった。その影響なのか、サムライの統制と武具の精度が海外の一部の地域から評価されるようになり、特に武器鍛冶の技巧は最高域に達しているとされる。
また、タイタン世界では一年を20年周期で数え、それぞれの年に、干支のように20種の動物の名が付けられているが、八幡国では8年の周期で年を数え、年の名前も「木年」「魚年」「石年」「日年」「先月年」「後月年」「剣年」「矢年」と独自の名前が付けられている。

+ ...

処水(シオズイイ)山脈

八幡国の北と西に連なる、通行不能とされる広大な山脈。その名は八幡国の人々に名付けられたものであり、外側の人間達からは未だに名前を付けられていない。

  • 鬼軽城
八幡国北部、処水山脈の山頂に建てられた、八幡国の支配を企む邪悪な闇将軍(マスターオブシャドウズ)イキルの城。イキルの潜んでいる大広間には、影魔人(シャドウデーモン)の住む世界へと通じる「悪魔の穴」が存在する。大広間へ行くためには、イキルの手下である大鬼(ダイオニ)の挑戦「異界の競技(トーニィ・オブ・ザ・プレーン)」を受けて勝利しなければならない。これは、大鬼の力で「時空の中心(ザ・ハブ)」と呼ばれる場所へ飛ばされ、そこに複数存在する門から「アコンの果てしなき砂漠」「永遠の塔(エターナルタワー)」「法術の森(エンチャンテッド・ウッド)」等の様々な異界*12へ行って強い力を持つ存在を味方にした上で、闘技場「戦いの場」で大鬼及び彼の従える魔人(デーモン)の従者達と団体戦を繰り広げるというものである。

  • 神秘の山
処水山脈の奥にあるとされる山。頂上には神々の僕として仕える知恵の動物にして法と善を司る兵士である麒麟*13が住んでいるらしい。

今市

八幡国中央部に位置する、国の都。長谷川喜平将軍の城が建設されている。国の魂とも言われる宝刀(ダイカタナ)鍔鳴りの太刀(ザ・グレートソード・シンギング・デス)」が闇将軍イキルに盗まれた事で、将軍の威光が衰え始め、配下の大名達が独立や謀反を企てるようになってしまったため、一人のサムライに太刀を取り戻す使命が与えられる事となった。

平安川(Hiang-Kiang River)

八幡国の中央部よりやや北の位置を東西に流れる、長大な川。西の山脈から東へと流れ、中点で北西と北から流れる支流と合流し、東南東へと向きを変えて、東の黒海へと流れ込む。「葉隠橋」と呼ばれる橋が架けられているが、そこには邪悪な亡霊武士(アンデッドサムライ)が現れるという。東南東へと流れる部分の後半には浅瀬が多く、ずる賢い河童の群れが住み着いて旅人を襲っている。

水グモ沼(スパイダーフェンズ)

平安川の北東流域に広がる、広大な沼地。大昔に作られたと思しき石の堤防が道の役目を果たしている。霧が立ち込めて道に迷いやすい上に、雨で水があふれて溺死する恐れも大きく、中心部の丘には山姥(ヌシ)や様々な大グモ等の怪物が住んでいる、危険に満ちた地域である。またこの沼地の一部には、沼巨人(マーシュジャイアント)が通る道も存在するが、そこには巨大なクラーケンが生息しているらしい。太古の昔には角の生えた巨大蛇(グレートサーペント)が住んでいたらしい。

  • 緋色の仏塔
水グモ沼西部のどこかにある、謎の仏塔。傷も汚れも無く、内部にはは海龍(シー・ドラゴン)や蝿の王ハンムラビ*14等の石像が並び、謎の術者(マジシャン)が出没する、魔法の庭へ通じる門となる鏡が存在するらしい。

影の森

平安川の合流点付近の南に広がる、暗い禁断の森。中央部には広い開墾地が存在し、そこには森を守る(タツ)が住んでいる。竜は出会った者に2つの謎かけを行い、正解できなかった者を食い殺すという。またこの森の中心部には、テング(コーヴェン)の王であるテング王が住む、ねじれた夾竹桃(プルメリア)の古木が存在するらしい。

貞信公の城

八幡国西部、処水山脈の麓に位置する要害堅固な城。長谷川将軍を裏切って闇将軍イキルに寝返った地方大名である貞信公の城である。貞信公配下のサムライの他に、イキルの手下である鬼女(シコメ)やお化け百足のような怪物も城の守りに就いている。貞信公はサムライ達に命じて、自身の領土にある村々から略奪を行っており、その対象の中には数百年前の伝説の英雄である新免武蔵の故郷も含まれている。

大岩の置かれた岩山

雑誌掲載和製AFF2eソロアド『八幡国退魔伝』に登場。貞信公の領地の街の郊外にある、頂上に大岩が置かれている岩山。50年以上前、百足流・麒麟流・河童流・龍流の4つの流派の武術の大師範が、人に害をなす大天狗を倒すも、魂までは滅せずに、その大岩に封印したのである。時を経て世が乱れれば大天狗は蘇り、大災厄を引き起こすため、4人の大師範はそれに備えて秘術を研鑽し、それぞれが技を継ぐ弟子を育てていた。

陰陽川(Hang-Yo River)

今市の南を起点として、南の海へと南南東に流れる川。

東風街道

陰陽川沿いの平野を曲がりくねっていく、東への街道。この周囲は豊かな土地で将軍の家来達がよく見回りに訪れる。せわしなく行き交う人で賑わっており、米を積んだ荷車、行商人や刀鍛冶達の旅人の一団が、そこかしこに品物を並べて売っている様子は200年前から続いている光景とされる。

観水楼

東風街道付近のどこかにある、美しい谷。美しく静寂に満ちた谷によって引き裂かれた森林台地である。石灰岩の崖から覗き込むと、形を形成する川の流れが見え隠れする。

鎮水の谷

観水楼の先にある谷。降りた先には絵に描いたような小さな村があるが、そこは日が沈むと、住民がろくろ首となって旅人を襲う「亡者の村」である。このろくろ首は首が伸びる種類ではなく、首か分離する「抜け首」とも呼ばれる種類である。

百足流師範の家

『八幡国退魔伝』に登場。八幡国のどこかにある、百足流武術の師範が住んでいる山小屋。魔物の襲撃を受け、師範が重傷を負ってしまう。

珠堅山

『八幡国退魔伝』に登場。八幡国のどこかにある、信仰心に厚い穏やかな人々が周囲に住むとされる霊山。麓に街があり、麒麟流武術の道場が存在する。修行の場として使用され、頂上には祠がある。

浅瀬川

『八幡国退魔伝』に登場。八幡国のどこかにある、人間を襲う河童が出没する川。流域は河童流の武術の修行場となっている。奥の蓮沼には色とりどりの蓮が咲いており、様々な効果がある。

京伽羅島

『真・モンスター事典』に名前のみ登場。八幡国の南東に位置する島。京修道院が存在していたが、修道士(モンク)達が不注意にも亡霊武士「誓いを破る者」を召喚した結果、修道院は荒廃させられる。亡霊武士は曙群島のスナーラ島の巫女(プリエテス)アーンに倒された。

●所在地不明


アーカンド

『真・モンスター事典』に名前のみ登場。クールのどこかにある都。未発売GB『The Keeper of Seven Keys』に登場する予定だった街である。この付近には「ソルヴォック」と呼ばれる土地が存在し、妖術使い(ソーサラー)ランソンドが新生物を生み出す実験を行い、事故でランソンドは死亡するも、変異生物アークロンが生まれ、繁殖してクールの荒野をさまよっているという。


さあ、ページをめくりたまえ項目を追記・修正したまえ

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月13日 23:21

*1 12月は28日まで

*2 『悪霊の洞窟』では「悪霊」と訳されている

*3 『悪霊の洞窟』では「石巨人」と誤訳されている

*4 『悪霊の洞窟』では「岩幽霊」と訳されている

*5 当初は明確な場所は設定されていなかったが、『超・モンスター事典』で「混沌の荒地と巨人山脈の麓の間」と設定された

*6 『アトランティス・キャンペーン』は『仮面の破壊者』よりも前の話なので、統治者が領主から双子に交代した、とは考えられない

*7 前述のドラガーよりも比較的新しい種族とされる

*8 ちなみに未発売の非FFシリーズ小説『Darksoul』でも同じ扱いである

*9 『海賊船バンシー号』の主人公。『Ashkar the Magnificent』では「スタルグ」という名前が付けられている

*10 『海賊船バンシー号』では「滅び」の神と訳されている

*11 ただし、この作品はFFシリーズとして発売する予定ではあったが、前述の小説『Ashkar the Magnificent』と同じ世界観であり、タイタン世界という扱いではない

*12 この中には、後述の神秘の山や、太古の水グモ沼も含まれる

*13 一般に知られている「鹿の胴体、牛の尾、馬の足、狼or龍の頭部」とは異なり、馬の胴体、獅子の頭、鳥の翼を持つ獣とされており、外見的にはマンティコアに近い

*14 動物の神々の一人で蝿の女王フレムシュに仕える半神。ただし外見はトンボ