巨人(種族)

登録日:2018/04/28 Sat 4:27:00
更新日:2024/11/23 Sat 22:42:07
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巨人とは東西問わず世界各地の伝承に登場する亜人種である。
英語ではジャイアントといい、エルフドワーフと並んでファンタジー世界の代名詞的な亜人種でもある。
他に巨人の多い種族にオーガゴーレム、トロールなどが存在する。

種族ではなく、能力で大きくなる者はこちら→「巨大化」「巨大化(スーパー戦隊)
機械の巨人はこちら→「巨大人型ロボット(兵器)



【伝承上の巨人】


文字通り人間を超える巨体であり、その大きさも3~4m程度のものから10mを超えるもの、
更に少数派ではあるが100mという規格外の巨体を持つ存在も確認されている。
知能が低い野蛮な種族というイメージが強いが実際は文明を築ける程高度な知能を備えていたり、
超越的な力を備えた神に等しい存在まで意外とバリエーションが多い種族でもある。
その中でも特に多く巨人が登場するのが北欧神話とギリシャ神話だろうか。

なお、サイクロプスのような「一つ目巨人」が発生した原因は、の頭骨という説もある。
つまり「頭の正面にぽっかり穴が開いた、巨大な牙を備えたバカでかい頭骨」を何かの拍子で見つけた西欧人が、
「頭の正面の穴=眼窩」と認識し、そのサイズと合わせて「単眼の巨大な肉食生物の頭蓋骨」と誤解したものだという。


【北欧神話における巨人】


原初の巨人であるユミルやその体から生まれた霜の巨人ことヨトゥン、ムスッペルヘイムという炎の国に住むムスッペルやその長スルトが登場。
前者はヨトゥンヘイムという氷の国に住んでいたが、オーディン達がユミルを殺した際に溢れ出た血による洪水で、ほとんどのヨトゥンは溺れ死んでしまい絶滅寸前となった。だがベルゲルミルとその妻だけは生き残った。
その為ギュルヴィたぶらかし七章においてユミルが死亡した後に登場するヨトゥンは、皆ベルゲルミルの子孫であるという記述がある。
通常は神々や人間への敵対者として対立しており、その性格も凶悪であったとされるが、一方で女性は非常に美しい姿をしていたとも言われ、ゲルズの様に神と結婚して子を成すこともあったようだ。
後者はラグナロクにおいて長であるスルトが軍勢を率いてアスガルドを襲撃、神々を滅ぼして世界を焼き尽くしてしまう。
ちなみに同神話屈指のトリックスターであるロキも諸説あるが
このヨトゥンの血を引く神である。


【ギリシャ神話における巨人】


個性溢れる様々なタイプの巨人が登場。著名なものだけでも
  • 巨人を意味する英語のジャイアントの語源となった半人半蛇の巨人ギガス
  • 単眼の象徴で知られるサイクロプス
  • 全身に百の目玉を持った百目巨人アルゴス
  • 不死身だったがそのカラクリをヘラクレスに見破られて絞め殺されたアンタイオス
  • 人間の原型を保った巨人でイングランドの古い呼び名の由来でもあるアルビオン
  • 多頭多腕の巨人ヘカトンケイル
など幅広く登場。
超越的な存在としてはティターン神族やその生き残りで天空を支えるアトラスがいる。

【ケルト神話における巨人】


ダーナ神族と敵対する巨人の一族であるフォモール族が登場。
巨人とはいうもののどちらかといえば巨神、それも魔神に近い種族のようで
邪眼の持ち主であるバロールを筆頭に獣のような頭部を持った獣人がいるかと思えば
体の一部が欠損していたり、逆に過剰に多かったりと異形の形相をしていたという。



【旧約聖書における巨人】


ネフィリムや巨人兵士ゴリアテが登場する。

ネフィリムは天使と人間の女性の間に生まれた子で非常に凶暴な性格であったともいわれており、神の怒りを買い洪水によって絶滅させられてしまった。この洪水がノアの大洪水として知られている天災である。

ゴリアテはフィリステア人の代表闘士としてヤハウェを愚弄しつつイスラエル人に対して1対1の決闘を申し入れた。身長はおよそ290cm*1であったと記録されていることから、1対1で自分に敵うものはいないと思ってのことであろう。
なお、羊飼いの少年ことダビデに打ち倒されたのは周知のとおり。
ちなみに、今日では巨大な動物に付けられる「ゴライアス」の語源にもなっている。

【東洋における巨人】

古代中国の神話において、混沌から天地を分離し、身体から万物が生まれた創造神盤古が登場する。
また、神的なものではないが「封神演義」には全長十数メートルの巨人「鄔文化」が登場し、味方側の数多くの武将を大量殺戮した。
ただ、中国に登場する仙人や妖怪は、巨人でなくても巨大化の術を学んでいる例が多く、根っからの巨人はあまり目立たない。

【日本における巨人】

日本各地にダイダラボッチや大太郎法師、タイタンボウなど似た名の巨人の伝承があり、「寝ていて伸びをした拍子に岩に穴をあけてしまった」「寝返りを打って鍋をひっくり返して草木を生えなくしてしまった」
など、地元の不思議な地形の由来として語られることも多い。特に名前が付いていない巨人の同様の伝承も多い。
ダイダラボッチやそれに準じた巨人の伝承のルーツは諸説あるが、日本神話に登場し国引き伝説で知られる巨神・八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)ではないかとも言われている。

『今昔物語集 巻第31』の第17話『常陸国□□郡寄大死人』では藤原信通が常陸の守だったころ東西の浜に五丈(約15.15m)の死体が漂着したという話が収録され、
僧侶から「こんな大きな人が住む所があると仏は言っていない。 阿修羅などではないか。体が清らかなのはそのためではないか」と言われている。

【現実の巨人族】

パタゴニアに住んでいたテウェルチェ族(パタゴン)が3メートルを超える巨人族として大航海時代に大きく有名になった。
辺境の狩猟採集民族であったが、その体は非常に大柄で、大航海が冒険家以外の手でも行われるようになると記録が多く残るようになり、実際はおおよそ2メートルほどの人も居たが、平均身長は180センチを超えるほどだったという。信頼性はともかく、その後の歴史で大きく数を減らした現在でもテウェルチェ族は身長の高い人が多く、3メートルは誇張にしてもおそらく実際に当時西洋人が目撃したテウェルチ族は巨大な物だったと考えられている。


【ファンタジーや創作における巨人】


多くの作品において敵キャラクターとして登場することが多い。
伝承から受け継がれた多くに共通する特徴は

  • 凄まじい力を誇る。
  • 知能については人間同様か、もしくは低めに描かれる事が多い。
    • 高い方だと人間等と遜色ない文化を持っていたりする。
    • 低い方については時には「巨体な原始人」扱いされたり、ろくに喋れなかったりする事も。
  • 意外と手先は器用。知能が高い者の中には武器職人もいたりする。
  • 非常に好戦的な性格で、部族ごとに分かれて絶えず争っていたり人間に傭兵として雇われて争いに参加している。
    • どちらかといえば人間嫌いで対立していることも多いが実力を認めた相手であれば、たとえ人間であろうとも忠誠を誓う
    • 但し気は優しい力持ち的な存在であることもある。
  • 寿命は人間はおろか長寿なことで知られるエルフやドワーフよりもさらに長いことが多い。100年は軽く生きるし下手すると1000年以上生きることすらある。一方で成長は極めて遅い。
  • 魔法が得意な巨人もいるが、大抵の場合魔法よりも肉弾戦や大剣ハンマーといったパワーを生かした戦いを好む。
  • 主に山奥や荒れ地といった場所に居住している。
  • 多種多様な属性を持つが大抵の場合はのいずれである事が多い。
  • ドワーフとは属性が近い為か仲良しというケースも。


といったところか。
創作作品においてはあまりに大きい体の為か動かすのが難しいのと、小さな人間が巨大な怪物を倒すという一種の様式美がある為か味方として登場する事はあまりなく、文字通り人間の前に立ちはだかる巨大な壁として登場することが多い。
とはいえ味方となった場合はそのパワーと質量も相まって強力な助っ人として敵陣で大暴れしてくれる頼もしい相棒にもなる。
また、エルフとは違った意味ではあるが体の大きさ的な意味でドワーフと対を成す存在として扱われたり、先述したように属性が近いからかお互い仲良しな種族というケースもある。

エルフに亜種がいるように巨人にもヨトゥンやムスッペル、ギガスといった亜種が非常に多く存在し、通常の巨人(ジャイアント)として出る事は実は少なかったりする。


【女巨人(エロ要因としての巨人)】


さて、読んでいた感じた人もいたかもしれないが巨人は基本的に男性的なイメージが強い。
しかしちゃんと女性も存在している。というか北欧神話の時点で女性の巨人の存在が確認されていてしかも美人と伝わっているのだ。
原点においては醜い姿の種族とされることも多い巨人だが、創作上においては北欧神話における上記の逸話からか大抵可愛かったり美人である。
しかもダントツで巨乳+巨尻が多いが当然おっぱいもお尻も我々人間からすれば小山のように立派なものであり、人間の男を谷間に挟んだり、乳首に乗せたりという体の大きさを生かして色々ブッとんだ巨人ならではのプレイをやってのけてしまう。
好戦的な巨人でも認めた相手には忠誠を誓うと書いたが女性も例外ではなく、相手がたとえ人間であろうと好きな異性にはその身を削ってでも尽くす一途さがあるのだ。
だが体の大きさ故に本番は残念ながらほぼ不可能なのが難点か。


【巨人が登場する作品】


  • ガリバー旅行記
第一章『小人の国 リリパット』にて、人間より遥かに小さい小人たちと比べて主人公ガリバーは「相対的に」巨人になる。
また種族としての巨人も第二章『巨人の国ブロブディンナグ』の住民として登場。普通の人間の10倍以上のサイズを持つ種族である。
女性の巨人も普通に存在し、彼女らにガリバーは大いに可愛がられ、 胸の谷間に挟んで出歩く という遊びにまで付き合わされる。
しかし、人間がそのままスケールアップした存在であった巨人は 毛穴や汗腺も巨大だった ため、
それを間近で見せられたガリバーは興奮しようにも気持ち悪くてそれどころではなかった。

題名の通り人間と巨人の戦いを描いた作品。
数メートル程度の巨人から60mの超大型巨人までバリエーションが多い。
だがその正体は…

詳細は巨人(進撃の巨人)を参照されたし。

七つの大罪の一人にして嫉妬の罪(サーペント・シン)ディアンヌが巨人族の出身。
そのパワーを存分に振るって戦う。

巨人型異星人である「ゼントラーディ」*2が登場。
大きさは人間の5倍ほど。シリーズ主役級の変形ロボ・バルキリーとタメを張れる背丈である。なお専用装置で地球人サイズになる事も可能(マイクローン化)。
地球外の古代文明によって造られた戦闘種族であり、修理・整備はおろか非戦闘的な概念はまるっきり持っていなかった。クローン技術で増えるため生殖の概念も無い*3無印では、地球文明に触れた彼らのカルチャーショックの有様もストーリーの骨子の1つとなっている。
無印のミリアFクラン・クランもゼントラーディーである。

数ある種族の中に巨人族という種族がある。登場キャラはほぼ男性だが女性の巨人も存在する。
寿命は300年。誇りある戦いを求める、好戦的だが漢気溢れる者が多い。
立場は海賊から海兵まで幅広いが、体の大きさ故に噛ませになってしまうことが多い。
とはいえそれも主人公格や大海賊の船長・最高幹部級の様な規格外の強者と相対した時の話であり、
それ以外にとっては登場するだけでも心を折られる程の恐るべき強敵として認知されている。
巨人族の海賊はヴァイキングをモチーフとしている事が見て取れ、またそれらと同様に北欧神話的世界観も持ち合わせている様である。

亜種として、水生生物の特徴を持つ『魚人族』とのハーフの『魚巨人(ウォータン)』と呼ばれる者も存在する。
体長は巨人族程大きくはないが、魚人としての特性も持ち合わせている。

なお作中世界には普通の人間でも3m~5m程の巨体を持つ者も居るが、それらはあくまで巨体なだけで普通の人間であり巨人族とは異なる。

  • ウルトラシリーズ
本シリーズに登場する“ヒーロー”たるウルトラマン達は、劇中の地球人からは『光の巨人』と呼ばれることが多い*4
上述するモンスターとしての『巨人』というより、人間を超越した神に等しい巨神としての『巨人』というニュアンスであり、基本的に地球人たちからは好意的に見られている。
いつも本来の姿である巨人態で活動しているわけではなく、平時は地球人と融合している場合は彼に主導権を委ねて以前と同じ生活を送ってもらい、単身の場合は地球人の姿に擬態して活動するが、
巨大怪獣や凶悪な異星人が出現したり、地球人の姿では対処できないような緊急事態に直面すると巨人態に変身し、戦闘や対処を行う。変身(ヒーロー)も参照。
ちなみに、『光の巨人』と言われるが巨人態ではサイズ的に活動できない場所や等身大の異星人を相手取る時などは、人間と同じくらいの等身大変身をすることも可能な他、
平時は人間の姿を取るか融合者に主導権を委ねているのは、「地球上では本来の姿を維持し続けることができない」という理由付けがされている*5

現代でファンタジー、というと多くが思い浮かべるであろうこの作品にも巨人は登場。
魔法世界はマグル(非魔法使い)に対してドヤ顔でマウントを取っているものの、魔法生物を枠に入れると実はそう強い立場ではない
あくまで効果的な対処が可能な専門家がいること、危険区域に立ち入らないことを徹底しているから穏便に暮らせるのであって、
例えば便利な小間使いと扱われている屋敷しもべ妖精は下手な死喰い人よりよほど強い
では巨人は? というと、魔法使いの天敵とも言える恐怖の存在である。理由は単純明快、魔法を弾くから。
それがどれくらい厄介なのかは、半巨人のハグリッドがほぼノーガード&力任せの格闘戦だけで複数人のエリート級相手に無双できる辺りから察してほしい。
魔法が効かない相手に魔法使いはあまりに無力。一番有効とされるのは目潰し程度で、それも一瞬のその場しのぎにしかならない。
意外なほど肉弾戦も有効な魔法戦だが、体格があまりにも違うため当然巨人相手にはどうにもならない。
相当な熟練の魔法使いなら打倒も可能だが、そんな芸当ができるのはごく一握り。

巨人の全体的な性格は粗野気味。少なくとも穏やかではなく、理知的な話し合いがあまり通じない蛮族と言っても過言ではない。
ハグリッドの嘆願に好意的に応じようとした頭もいたが、その頭は殺され、殺した者が次の頭になり情勢が変わる……といった具合に同族間にも容赦はあまりない。
実際に、曰く「まだ小柄なほう」であった巨人のグロウプは同族からイジめられていたらしい。
基本的にこちら(魔法使い)が平伏し献上物を捧げて頼みを乞うのを(二重の意味で)上から目線で見定めるような関係で、
ちょっとでも怒らせるようなことになればすぐさま握りつぶしにかかってくる。総じて友好的な関係を築くのは難しい。
しかし完全に望みがないかというとそれも異なり、ハグリッドが文字どおり命がけで指導した結果、当初ろくに言うことを聞かなかったグロウプも
行儀よく葬式に参列し、悲しみに暮れるハグリッドをポンポンと慰め(金槌に打たれる釘状態だったが)、簡単ながら英語での会話も可能になっている。
ホグワーツ決戦以後は生徒たちにも親しまれており、将来の関係改善の一歩となる存在となった……のかもしれない。

ウィンキー時代は破壊神ヴォルクルスの背景設定として、
「地上では恐竜のいたころに、ラ・ギアスで栄えていた巨人族の怨念がヴォルクルス」
と語られていたが、OGシリーズにおいて人類の起源との関係が語られた。
詳細はカドゥム・ハーカーム/巨人族(魔装機神)を参照されたし。

デビル・リバースが登場。
世紀末の世界では大柄な人物が多数登場するが*6、その中でもひときわ巨大なのが彼。
過去700人を殺し、13回の死刑執行を生き延びた事で、最終判決懲役200年の刑でビレニィプリズンに監禁されていた。
追い詰められたジャッカルがケンシロウを倒す為に解放、「自分はデビルリバースの生き別れの兄貴であり、ケンシロウは閉じ込めた張本人である」と吹き込まれたことでケンシロウはデビルリバースと戦う事となった。
古代インドの伝説的な殺人拳「羅漢仁王拳」の使い手であり、その大きさからは想像もつかない機敏さをもってケンシロウに襲いかかる。
序盤の敵という事もありあまり目立たないが、ケンシロウを苦戦させ奥義の使用を決意させた一人であり、最期は奥義「北斗七死星点」により肋骨を内側に折られ、倒れる。
その後ジャッカルは助けを求めるデビルリバースに掴まれて身動きがとれなくなり、最後はケンシロウによってダイナマイトでデビルリバース諸共爆破された。
何故巨大なのかは特に語られていない。外伝作品の1つ『蒼黒の餓狼 北斗の拳 レイ外伝』では核戦争前に研究が進められていた生物兵器であったことが示唆されている。

同じ作者の作品である『蒼天の拳』でも、「章烈山」という巨大な人間が登場する。この世界では巨人が存在するのが普通なのだろうか。

  • もるも1/10
ヒロインの「白瀬もるも」が身長16.3mの巨人少女。
実は宇宙人で赤ん坊のころに隕石型カプセルで地球に落ちてきて、地球人の夫妻に拾われてすくすくすくすくと育った。育ちすぎた。
作中では「身体が1/10になる薬」により通常の人間サイズにもなっているが、縮小されても体重や筋力ははそのままなので様々な騒動が巻き起こる。
そして身体縮小の代わりにマッドサイエンティストの各種実験や資金稼ぎのバイトに振り回される。

謎の老人により、ヒロインのAV女優「パピコ」が巨大化できる能力を付加され、その力で全裸で破壊神と戦ったり、巨大女AVを撮ったり。

本作で唯一の巨人である、十本刀の一人「不二」は身長8.4mもある。これも巨大な理由は不明。
実写版では流石にそのまま再現出来ず、普通(それでも他の者より大柄)の大きさになった。

ファンタジーの定番種族なので様々な次元で姿を見せる。単に大きい人型種族である事もあればエレメンタルに近い自然の化身だったりする事もあり大きさ以外は千差万別。サイクロプスは一時期巨人に統合されていたが現在では区別される。
主にローウィン(童話のようなメルヘン次元)、テーロス(ギリシャ神話風の次元)、カルドハイム(北欧神話風の次元)などで主要種族として扱われている。有名なカードでは《原始のタイタン/Primeval Titan》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》など。

ファンタジー系異世界転生作品だが様々な種族が登場する本作も例外ではなく、
魔王の一人ダグリュールが巨人族の出身となっている。

【巨人に関するあれこれ】


現実世界においては同じ種で小さな種類の名前にドワーフの名が付けられる事があるのに対して大型の種類の方にはジャイアントの名が付けられる事がある。
成長ホルモンの異常分泌によって体が必要以上に大きくなってしまう病気として「巨人症」という病気も存在する。
体の成長に無理がある為関節を痛めやすく、また心臓にも負担がかかる為、結果的に短命になってしまうのだとか。


以下より巨人に関する名前が付けられたものを述べていく。


  • フレミッシュジャイアント
フランス原産のウサギの品種の一つ。
名前の通りかなりの巨体で通常でも8~10㎏と十分巨体なのだが、大きなものだと20㎏近くの重さになるなど、原産国も含めて正にウサギ界のアンドレ・ザ・ジャイアントというべき品種である。

主に南米の熱帯雨林に生息する、世界最大のムカデ
その大きさたるや凄まじく、小さな個体でも20cmあり、最大ともなるとなんと40cmにも達する。
ここまでくると最早小型のヘビに等しい。実際、捕食対象にはヘビも含まれているんだとか。
噛む力も相当に強く、生半可なプラスチックケースではバリバリと噛み砕いて外に出てしまう。
そんな彼だが、意外にもペットとして高い人気を誇る。

  • ジャイアントプラカット
闘魚として知られるベタの品種の一つ。
名前の通り通常のベタを上回る巨体に成長する品種で、大きいのだと10㎝を超える事すらあるとか。
ただし値段もかなり高価だが。

ご存知外国産カブトムシの人気種の一つ。
類似種であるコーカサスオオカブト同様に三本角が特徴。
その名前の由来は先述したギリシャ神話の巨神アトラスからで実際に学名にもAtlasの名を冠している。

  • ゴライアスガエル
アフリカのカメルーンに生息するカエル。
名前の由来は上で記述した旧約聖書の巨人ゴリアテからであり
学名にもgoliathの名を冠する。
脚を含めると最大で80㎝にもなるその名に恥じない世界最大のカエルでもあるが
鳴嚢が退化している為ほとんど鳴くことができず、その性格も臆病。

  • ゴライアスオオツノハナムグリ
アフリカに生息しているハナムグリ。
ゴライアスガエル、ゴライアスバードイーター同様にゴライアスの名を冠しており、
名前の通りカブトムシと見間違わんばかりの巨体と角を持つ大型昆虫。


南米に生息するタランチュラで、こちらもゴライアスの名を冠する通り世界最大のクモである。

南アジアから東南アジアにかけて生息しているクワガタムシで
その力強さからギリシャ神話の不死身の巨人アンタイオスの名を冠している。
余談だがそのアンタイオスを絞め殺した英雄ヘラクレスの名を冠するヘラクレスオオカブト
存在するので神話の戦いを再現することも可能である。


【巨人は実在した?】

「巨人 骨」で検索してみるといくつか画像が見つかる。
巨大な人間の骨が発掘された現場写真とされる画像で、太古の昔に巨人が実在した証拠とされる。
新しいものでは岩手・宮城内陸地震で山崩れが起きた際、地中から巨人の骨が現れ、ヘリコプターからその骨が撮影されたと言われている。
言うまでもないが、これらの大半は合成写真である。
当然巨人の存在は公式には認められていないが、信じている人にそれを指摘すると「証拠が隠されているからだ」というおなじみの陰謀論に発展する。
一応突っ込んでおくと
  • 政府によって証拠が隠されている→なんで隠すの?そんな世紀の大発見はいち早く公表すべきなんじゃないの?
  • キリスト教に都合が悪いため宗教団体によって証拠が隠されている→キリスト教では太古の地上は巨人族に支配されていたとされている。その巨人の存在が証明できるならむしろ都合がいいんじゃないの?
岩手の写真にしても、昔の生物の骨があんな浅いところに埋まっているはずがない。
とは言え、巨人が実在したという話にロマンを感じるのも事実である。
夢のないことは言わずに未知の種族に想いを馳せるのも良いかもしれない。




追記・修正は天まで届く豆の木を育てるか、もしくは切り倒してからお願いします。

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最終更新:2024年11月23日 22:42

*1 この記述をもって虚偽とされることもあるのだが、実際にははっきりと記録で確認できる高身長の人物として272cmの人物が20世紀前半に存在しているため、ありえない高さではない。

*2 女性の巨人種だと「メルトランディ」と呼ぶ場合がある。

*3 生殖能力自体はあり、マイクローン化して地球人と子を成す事も可能。

*4 体色から『銀色の巨人』等と呼ばれることもあるが、『巨人』と呼ばれるのは共通している。

*5 例えば『ウルトラマンG』に登場するウルトラマングレートは、「大気汚染が進行している地球上で活動するのは3分間が限界」と劇中ナレーションなどで(割と頻繁に)説明されている。

*6 牙大王やウイグル獄長で3mほど。それらと同じくらい巨大に思えるフドウは225cmであり、意外と現実的な身長である。