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仮面ライダースーパー1(劇場版)

登録日:2026/03/14 Sat 18:15:00
更新日:2026/08/09 Sun 13:29:47
所要時間:約 15 分で読めます




人類の敵ドグマは

古代科学の秘密兵器・空飛ぶ火炎車を盗み出した

立ち上がる仮面ライダースーパー1

挑むは、ドグマの精鋭・地獄谷五人衆

沖一也の赤心少林拳が飛ぶ!


5つの光る石

この恐怖兵器を止めるには

5つの石を手に入れるしかない

スーパー1のファイブハンドが大活躍!



『仮面ライダースーパー1』

劇場用新作として颯爽登場


春休みをお楽しみに











見よ!5つのスーパーハンド、Vマシーン
戦え!地球の平和を守るため!


3月14日に公開された特撮テレビドラマ「仮面ライダースーパー1」の劇場用新作である。
最終的に番組名そのままで、特に副題はない。
1981年春の東映まんが祭り形式で上映された作品。
前年のスカイライダー後期の勢いを引き継いだシリーズ人気は留まる所を知らず、TV本編の放送開始と前後して既に劇場枠は内定していた。
興行内のメインこそ『世界名作童話 白鳥の湖』(75分)に譲っているが、それに次ぐ45分の中編枠を担い4作品の中でトップバッターを任されていた事からも期待されていた事が窺える。
予告編も1分くらいあって地味に豪華。
当時は上映前の僅かな時間ながら子供が舞台に上がれるヒーローショーの場を設ける劇場もあり、それくらい当時のスーパー1人気は凄かった。

初代ライダーの1971年4月のスタートから10周年を間近に控えた、第二次ライダーブーム(俗に昭和2期)最盛期の一本。


+ 目次




【概要】


とある強力な兵器の鍵を握る宝剣宝玉の争奪戦という王道的な物語。
我らがスーパー1がファイブハンド・赤心小林拳・Vマシーンとブルーバージョンの2大バイクの持てる全てを駆使して大暴れする痛快アクション活劇で、味方レギュラーも総動員の総力戦である。

現代の視聴環境ではいまいち伝わりにくいがテレビシリーズでは4:3のテレビ画面サイズに収められたスーパー1の変身シークエンスが劇場スクリーンをフル活用して横いっぱいに広がり展開されるシーンは圧巻の一言。上映される機会があれば是非とも劇場で見てほしい。トブぞ…

黄金の龍をあしらった空飛ぶ火の車の手間のかかったミニチュア撮影、ライダー映画の名物である劇場用新怪人がいっぺんに5人も登場する「地獄谷五人衆」など、画面全体がとにかく非常にリッチな作品である。
オープニングで疾走するVマシーンはテレビシリーズと同じく丹沢湖の周遊道路だが、それをわざわざ新撮するくらい。

45分という長めの尺を活かしてドラマ方面にもそれなりにウェイトが割かれており、故郷の山彦村を追われ山猿と蔑まれる少年・森太たちと、それを気に掛ける事なく友情を育んで共に危険に挑む草波良との心温まる異文化交流も描かれ、少年たちの冒険譚的な趣も感じさせる。

この手の劇場作品では珍しく新しいフォームや武器の先行登場といった要素がなく、TVシリーズとの時系列に矛盾が生じないのも親切ポイント。
沖一也がスーパー1で、谷モーターショップの面々と赤心寺の弁慶と玄海老師がいて…というドグマ編の基本フォーマットさえ分かっていれば問題ない。
極端な話、YouTubeで恒常的に無料配信されている第1話と第2話さえ抑えていればレギュラー陣の事は分かるし、もちろんいきなり見ても楽しめる一作である。



【あらすじ】


東北地方の山奥にある、マタギの里の山彦村。
そんな山の狩人たちの村は、村の守り神である古代中国の戦車『空飛ぶ火の車』を狙ったドグマの襲撃により一夜で壊滅した。
奪い取った5振りの名刀を石碑の形状をした御影石に差し込むと封印が解かれ、空を飛ぶ巨大な龍の戦車が姿を現す。
この古代兵器でメガール将軍は手始めに山彦村を焼き払い、ドグマへの隷属を拒んだ者に対する見せしめとして人間社会に攻撃を開始した。
それを阻止すべく戦うスーパー1も、未知の兵器に打開策を見出せない。

程なくして赤林寺の弁慶から連絡を受けた沖一也は、そこで初めて火の車について知る。
壊滅した山彦村の村長・香坂健太郎は赤心少林拳の流れを汲んだマタギ拳法の使い手であり、それゆえに赤心寺の一派は今回の事件の経緯を察知していたのだ。
火の車の逸話にも詳しい弁慶は、悪用を防ぐための自動制御装置「5つの光る石」の存在を一也に語り、そしてその光る石は村長の手で密かに逃がされた山彦村のマタギの子供達に託されていた事が判明する。
同じ頃、火の車を献上されたドグマの首魁・テラーマクロも光る石の存在を警戒して捜索を厳命。


人間社会に紛れたマタギの子供達を探すのは至難であったが、偶然にもその一人はハルミの弟の良と友人となっていた。
その事実を知らないまま、マタギの子供である森太と友情を深める良。
そして火の車を停止させるには、山彦村にある御影石に光る石…5つの宝石を嵌めなければならない。
村の守り神によって人々が苦しめられる現状に心を痛めたマタギの子供たちは、危険を承知で山彦村へと引き返す。


赤心寺のバックアップを受けた沖一也と谷モーターショップの面々、そして新怪人・地獄谷五人衆を擁するドグマとの間で、5つの光る石を巡って熾烈な争奪戦が開始された。
果たして火の車を止める事はできるのか?

そして、怪人軍団に苦戦を強いられるスーパー1の前に現れた8人の男たちとは…



【登場人物】


【沖一也と仲間たち】



「こいドグマ怪人!スーパー1が相手をするぞ!」

主人公。
火の車という未知の巨敵に立ち向かい、ドグマ怪人との戦いの中で老師の助言を受けながら拳技を研ぎ澄ませていく。
とにかく本作は文字通りのスーパー1劇場であり、変身の前後を問わず激しいアクションの数々で観客を沸かせる世界にひとりの男。


・谷源次郎
バイク屋になった2代目おやっさん。火の車の騒動で危険な現場に出かける良を叱る。
終盤では子供たちを守るために体を張り、伝統のおやっさんジープを駆って火の車を相手に凄まじいドラテクとカーチェイスを見せた。

・チョロ
メカニックのサモハンお調子者。
あんまり目立った活躍はなかった。

・草波ハルミ
ヒロイン。
弟に新しい友達ができれば喜び、いじめの現場に出くわせば迷わず飛び出す優しくてお転婆なお姉さん。
こちらも出番は多くないが一也とちゃっかりニケツしている。

・草波良
ハルミの弟で、本作では山彦村の子供たちとの交流でスポットが当たる。
山育ちの転校生という境遇で蔑まれる森太を守るために「僕たちは友達なんだぞ!」と啖呵を切ってバットを持った上級生のリンチに立ち向かった。

村に戻ろうとする森太たちを止めずに同行したが、やはり都会っ子なので山中の強行軍ではマタギの子供達に比べて苦戦していた。
人質にされても自分の身より友達の心配をする友情に生きるナイスボーイ。

【赤心寺】

一也が赤心少林拳を修行した寺院。
山彦村壊滅を受けて一也に火の車に関する情報を教え、地獄谷五人衆などの物量差で多面同時攻撃を仕掛けるドグマに対して圧倒的に戦力不足のスーパー1陣営を助ける。
滝ポジ通り越してもはや2号ライダー状態。戦闘員程度は障子紙の如く蹴散らし、そしてついには…
画面に出ているのはいつもの2人だけだが弁慶の台詞によれば多くの同士が子供たちの捜索に駆り出されている。



・弁慶
師範代。登場シーンでは得意の棒術で久々に会う一也の腕を試した。
光る石と子供達を巡る攻防では前線に赴き、戦闘員散らしや御影石を目指す子供たちの護衛など、スーパー1が火の車の対処に専念できるように燻し銀の活躍。

本作の時系列を何となく推量する材料の一つとして、一也が赤心寺で弁慶と会うのは久しぶりらしい発言がある。

・玄海老師

最高師範。
スーパー1の窮地を釵の投擲で救い「まだ隙があるぞ!」と手厳しい一言と共に登場した。
終盤の攻防では弁慶と共に前線に赴き、一也たちをサポートする。
棒術の冴えは元より徒手でも強い生身人類最強の一角。



【ゲストキャラ:山彦村の皆さん】


東北地方の山奥にあるマタギの里の村。
山の狩人である村民は赤心拳の流れを汲むマタギ拳法の使い手ばかりという武闘派集団でもある。
火の車は山の守り神だったが、それを狙ったドグマによって夜間に襲撃を受け、成すすべなく壊滅。
最後の抵抗に村の秘密である光る石を子供達に託して逃した。


・香坂健太郎
山彦村の頭領。火の車の起動に必要な5振りの名刀の番人。
上記の流れで6人の子供達を逃した直後に地獄谷五人衆の襲撃を受け村人と共に応戦するがさすがに怪人5人がかりの攻撃は防げず敗北し刀を奪われる。
直後に火の車で焼き払われた村もろとも死亡した。

演ずる加地健太郎は後に悪魔元帥となり、まさかのジンドグマの頭領にクラスチェンジ。
山彦村の借りをジンドグマで返した

・香坂森太
頭領の息子でゲストの子供達の代表的存在。
光る石を託され村の壊滅から逃げ延び、行方をくらますため転校した弥生小学校で良と友情を育む。
山彦村の村民だけあってマタギ拳法にも精通しており、その片鱗をいじめてきた上級生相手に見せた事でドグマに目をつけられるが、同時に察知した沖一也と出会った事で難を逃れる。

一度は谷さんに匿ってもらう提案を受けたが火の車が人々を苦しめている現状に心を痛め、危険を承知でドグマが罠を張っている山彦村に戻ろうとする責任感の強い性格。

山育ちの自分に分け隔てなく接してくれた良には深い友情と感謝の念を抱き、危険に巻き込まないよう遠ざけようとしたが、最終的に御影石への旅に同行してもらう。
しかしこれを大人達に話さず黙って行ってしまったために敵味方双方で子供達とそれを持つ光る石の捜索・争奪戦に発展した。

他に仲間の子供達は4人おり、それぞれが光る石を1つずつ所持。
全員の名前はハッキリしていないが「又三郎」とか「百貫」とか山奥の村民のステレオイメージ通りやや古風な感じである。
もれなく全員マタギ拳法に通じており、戦闘員程度なら撃退できる少年軍団。
1人だけ女の子で、吹き矢使いという渋い属性で戦う。
その他にも武器を使った格闘や怪我に効く野草の見分けなどもでき、YAMA育ち万能説の典型的なキャラ付けがされている。

・香坂千絵
森太の姉。同じく村の虐殺を生き延び、子供達の保護者代わりとなっていた。
やっぱり戦闘員程度ならどうにかなってしまう拳の使い手。

年若い娘とはいえ小学生グループよりは大人であり、森太たちの強行軍は知らされていなかった。
しかし森太の行動の理由は察しており、やはりお姉さん。







【ドグマ】

空飛ぶ火の車とその起動装置である刀を強奪後、唯一のアキレス腱である光る石を求めて行動を開始。
とにかく怪人の動員数が多い。

火の車の所在と山彦村の伝承を知っていた理由は不明瞭だが、初期稿ではテラーマクロの意外な過去が関わっていた(余談参照)


・テラーマクロ

ドグマを束ねる恐怖の帝王。
献上された火の車にご満悦だったが刀にはあまり興味がなさそうで、光る石の不在に怒り回収を厳命する。



・メガール将軍

「太陽よ!大気のエネルギーよ!森羅万象命あるもの全てのエネルギーよ!」
「御影石に集まり、空飛ぶ火の車を呼び起こせ!」


ドグマ総指揮官…にして今回も帝王に色々ダメ出しされている人。
奪取した火の車で山彦村を滅ぼし、ドグマに不服従の意思を見せた人間を中心に「罰」として街ごと焼き払う虐殺を敢行する。
テラーマクロに光る石の所在について尋ねられたときの「はっ…そのぅ…」と非常に気まずそうに言い淀む様子に哀愁が漂う。

後半では自ら火の車に乗って出撃し、光る石を持った子供たちとそれを阻止するスーパー1を執拗に狙う。

【地獄谷五人衆】

テラーマクロが直々に拳を指導した地獄谷の精鋭部隊。各々が自分の獣を模した地獄谷拳法を使う。
メガール将軍の指揮の下、ヘビンダーとサタンホークは光る石を持った子供たちの捜索、残りは山彦村を見張る2チームに分かれて行動を開始する。

お約束の劇場用新怪人としていっぺんに5体も作られ、全員が人間体を持つ非常に豪華な集団。
正直45分でも尺が足りない。

地獄谷の設定自体はテレビシリーズの13話(ギョストマ回)で先に語られており
「ドグマ拳法の道場がある谷で、暗殺者養成のための荒稽古が行われる場所」とされている。


・ヘビンダー/蛇塚蛭夫

ヘビの怪人。
地獄谷拳法・蛇拳の使い手。

人間体の青年はそのまんま蛇皮っぽい手袋とチョッキを着用。(髪で見づらいがヘアバンドもしている)
まさしく蛇のように執拗な性格で、山彦村の子供達を炙り出す(拳法を使わせる)ために小学校の上級生数名を褒美で釣っていじめさせるという物凄い陰湿な手を用いた。
同じく子供達と接触していた沖一也と遭遇し、サタンホークと共に怪人体の姿を見せて交戦に入る。
そのまま2対1で戦える状況だったがサタンホークを制してタイマンに拘った1番槍。


人間体を演じた大西徹哉は『仮面ライダー(新)』の主役候補の一人だった人物で、テレビシリーズでは梅花の型修得の前後編で大石秀人を演じた。向こうでもドグマの闇の拳法家。
また『恐竜戦隊コセイドン』で主役を務め、少林寺拳法も納めているなどかなりのヒーロー俳優であり、敵の先鋒で退場するには惜しい物凄いイケメンである。

・クレイジータイガー/大虎竜太郎

トラの怪人。同じく虎拳の使い手。
人間体はやっぱり虎柄の羽織を着込む。
山彦村へと向かう山道で張っており、御影石を目指す子供達を見つけると良を人質に取り5つの宝石を要求した。
一時は宝石を手に入れるがレーダーハンドで居場所を察知したスーパー1に取り戻されると真の姿を現して戦う。

人間体を演じるのは初代からスカイライダーまで殆どのライダーに入ったMr.仮面ライダーこと我らが中屋敷さん。
もちろんスーパー1も演じており、その影響で戦闘ではカット割りを駆使した場面が多い。
劇場用怪人ということでクレイジータイガーも素晴らしい造形ではあるのだが、それでも人間体の方が強く見えてしまうのが中屋敷さんマジックである。

役者としての中屋敷さんと虎怪人の縁は不思議と続き、次回作ではタイガーロイドの人間体にして主人公のライバルである三影英介を好演した。

・ストロングベア/熊嵐大五郎
クマの怪人。熊拳の使い手。
人間体は髭面スキンヘッドの巨漢で、例によって熊の毛皮っぽい上着でちょっとマタギ側と服装が被り気味。
山彦村襲撃の際はパワーファイターっぽくメリケンサックを嵌めていた。
そのストロングすぎる生き様から視聴者の同情を一身に浴びる多分一番かわいそうな怪人。

最重要防衛拠点である御影石の前で張り込んでおり、宝石を嵌め込もうとした子供達と谷さん一行を襲撃。
スーパー1は火の車の対処に追われており、勝利目前の状況であったが…


・ゾゾンガー/象丸一心斎
ゾウの怪人。象拳。
人間体はグレーのまんまアラビアンナイトな服装で、頭頂部に鼻のような長い羽飾りをしている。
山彦村張り込み組になったが終盤で子供達を発見したメガール将軍が火の車で追撃を開始したためそれに同行した。

設定上は鼻を伸ばして巻きつけ攻撃ができるらしいのだが、劇中では怪人らしい特殊能力を披露しておらず、最後までバズーカ砲撃を使用。
唯一の武器であるバズーカ(象の鼻を模している)も普通に肩掛けで携行できる武器で、火の車から降りる際にも小脇に抱えて右手が塞がっていた。あんまりだゾウ…
まさかバズーカ砲撃が象の「鼻から水鉄砲」を模した拳法っていうつもりじゃないよな・・・

最終的にサタンホークと合流してスーパー1に最後の戦いを挑む。
残念ながら1人だけ人間体に個別の見せ場がない。

・サタンホーク/鷹爪火見子

タカの怪人。使う拳法はもうお分かりかと思う。
人間体はマッシブな女性で、そのまんま鷹の爪な鉄爪を武器にしている。荒ぶる鷹のポーズ。
地獄谷五人衆の紅一点にしてリーダー格というこの手の集団ではちょっと珍しいキャラ。
ヘビンダーと共闘した序盤は撤退し、終盤ではゾゾンガーと同じく火の車に搭乗し最後の決戦でもコンビを組んだ。


怪人体は鳥系らしく飛行能力を持ち、爪で引っ掻く。
デザインはどちらかといえばヒロイック寄りだが女性怪人なのであんまり嬉しくないけど一応おっぱいがちょっと出ている。


人間体を演じたマキ上田は元女子プロレスラーであり、デュオ「ビューティー・ペア」で日本の女子プロ界黎明期の人気者となった経歴の持ち主。
こちらもその前に『バトルフィーバーJ』で武闘派女性幹部を担当しており、並の怪人より強く見えてしまう超がつくほどの女丈夫である。


【関連用語】


・空飛ぶ火の車

山彦村に守り神として祀られていた古代中国の秘密兵器で、伝承を聞きつけたドグマに強奪された。
巨大な金の龍の下部に糸車のような輪っかが据えられており、輪の下部からジェット噴射のように火を噴き出す空飛ぶ戦車。
龍の口から放たれる火炎放射は一吹きで辺り一帯を火の海に包み、爪からのミサイルはあらゆる物を粉砕する。
装甲は冷熱ハンドの冷凍ガスにも怯まず、ジェット噴射で高速飛行する恐怖の破壊飛行物体。

背中の中央部分が空洞になっており、搭乗員はいっぺんにそこに入るのでちょっと狭そう。取り敢えず6人くらい乗るスペースはある。
大掛かりな兵器なので手間もかかるようで、劇中ではメガール将軍が指揮をしつつ前部の謎レバーでゾゾンガーとサタンホークの2人がかりで操縦と火器管制を行っていた。
スーパー1をもってしても万全の状態では太刀打ちできず、逃げに徹するしかなかった恐るべき伝説の兵器である。



・山彦村

東北地方の山奥にある村でマタギの里。
村長の健太郎が赤心拳の流れを汲んでいるため赤心寺とも交流があり、一也が赤心寺の名前を出すと子供達は警戒を解いた。

かつて古代中国の王の一人が空飛ぶ火の車で蛮族を倒して築いた村と言い伝えられ、王の死後も村民は火の車を守り神として密かに祀っている。
ドグマの襲撃で戦車を奪われ村は全滅するが、5つの光る石を数名の子供達に託して密かに逃していた。

…村の燃え落ちる様を弁慶と老師が目撃した事がスーパー1サイドに事件が伝わる切っ掛けだが、赤心寺は秩父連山にある筈で、そこから東北地方の村の壊滅を目視で確認するという地味にめちゃくちゃな距離感で物語が展開されている。
たまたま当該シーンでは近くの支部まで出稽古してたか、赤心拳の秘奥に千里眼でもあるのかは恐らく今後も永久に明かされまい。

・5つの光る石(宝石)

賢帝でもあった古代中国の王が火の車の悪用に備えて用意していた抑止力。
御影石に5つの石を嵌める事で自動制御装置を起動させて火の車のエネルギーを停止させる。
千絵を除いた村の生き残りの5人の子供達に1つずつ託された。

今回のお宝争奪戦を担当するキーアイテム。
ちなみに宝石とは逆に火の車の起動キーとして同じく古代中国の名刀があるが石に比べると影が薄く、献上品として捧げられたテラーマクロにもスルーされて以降登場しない。恐らくテラーマクロ美術館行きである。


・ドグマ復讐兵団

  • ファイヤーコング
  • カマギリガン
  • カメレキング
  • スパイダーババン
  • アリギサンダー
  • スネークコブラン
  • ガニガンニー
  • ギョストマ
  • クラゲロン
  • ゾンビーダ
  • 黄金ジャガー



お馴染み再生怪人軍団。
ラインナップで一番新しいのがギョストマ(13話)な辺りから分かる通り純正のドグマ怪人だけではちょっと人数が足りないようで前作のネオショッカーにも動員がかかっている。
クラゲロンとゾンビーダはドグマのベルトを着用させられているが、何故か黄金ジャガーはそのまま。(同じ将軍としてメガールなりの配慮なのだろうか?)

火の車打倒に向かうスーパー1の前に立ち塞がり、足止めを図るが…

残念ながら名物の運動会個別名乗りは行ってくれず、一人ずつ唸り声を上げて画面が流れるだけなので名前が分からない人にちょっと不親切。



【余談】



  • 劇場用に作られたオープニングの新撮映像はそのままジンドグマ編に使われたが、当然ながらドグマの地獄谷五人衆は映画にしか出てこない。なのでテレビシリーズだけ見ていると「オープニングでジンドグマ幹部に混ざって何か楽しそうに階段を降りてくる知らない人たち」状態になる。

  • 2期シリーズ最盛期を象徴する名作だが、製作陣とファンを地獄に突き落としたTBSの乱心唐突な放送枠移動を4月の目前に控えていた時期。なので本作の上映終了後に沖一也が放送時間変更の旨を告げるナレーションが入り、映像ソフトにも収録されている。



  • 制作が早い段階で決まっていたこともあり、宣伝のポスターには筑波洋の服を借りて怪人エレキバスと睨み合う沖一也という番組クランクイン前のめちゃくちゃ初期の撮影会の特写を使用しており、実は映画の内容とあんまり関係ない。この劇場版ポスターに使う写真の撮影が沖一也の最初の仕事である。



  • 具体的な時系列はあまり重視されていないが、特にテレビ本編と矛盾が生じる訳でもない。ドグマ編の通常営業といった感じで、再生怪人の中で一番新しいのがギョストマ(13話)かつ、同話で初めて地獄谷に言及されるのでそれよりは後で、メガール将軍が最後通牒を突きつけられて焦り出す21話よりは前くらいの認識で大体良い。



  • 脚本段階では『スーパーライダーvsメガール将軍』『スーパーライダー対空飛ぶ火炎車』などのタイトルが付けられていたが、最終的に副題なし。劇場用新作としては珍しく、そのせいでちょっと探しにくい。


  • 当初の予定ではテラーマクロと玄海老師の過去の因縁がストーリーラインに組み込まれており、かつてテラーマクロは「黒沼外鬼」という名前の拳法家として樹海大師(玄海の師匠)に頭を下げ弟子入りした天才的な拳法家で、玄海とは兄弟弟子であった。しかしその真の目的は大師の持つ火の車の秘密が記された粘土板で、殺害して奪い取ったことにより玄海と因縁が生じる事になる。
    • テラーマクロの正体が人間の拳法家という設定はテレビシリーズの開始当初から脚本の江連卓や平山Pも推していた設定だったがテレビ局側の反対に遭いカット。ジンドグマ編の設定に伴いB26の宇宙人にされた。

  • スーパー1の豊富な能力や武器を余す所なく見せ切った本作ではあるが、実はファイブハンドのうちパワーハンドだけ未登場。一応は予告編にチラッと映ったが銀幕デビューを逃した。拳法設定の割りを食いがちなパワーハンドさんに愛の手を…
    • 新規オープニングカットや巡回で出てはいるものの、荒地でのアクションがメインなので2大バイクのうちVマシーンもちょっと出番が少なく、ブルーバージョン無双である。



君たちに武器はいらない
太陽がある
山がある
海がある
この自然こそ、君たちの友達だ


※追記・修正は御影石に光る石を嵌め込んでからお願いします。
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最終更新:2026年08月09日 13:29