滝和也(仮面ライダー)

登録日:2011/11/21 Mon 01:07:29
更新日:2019/09/05 Thu 12:14:03
所要時間:約 7 分で読めます




「俺にも意地って奴があるんでね!」


滝和也とは第1作『仮面ライダー』に登場した、ダブルライダーの協力者。
この項目ではTV版の滝和也について記述する。

漫画などの設定は以下のリンク先参照。



演:千葉治郎



【滝 和也】

第11話から登場した本郷猛のオートレーサー仲間。だが、その正体はFBIの秘密捜査官。
劇中では描かれていないが、シナリオによると第11話の結婚式はショッカーの秘密を探る為の偽造結婚で、FBIの情報で本郷が仮面ライダーであることも既に知っていた。
ショッカーの脅威を実感して第13話から本格的に活動を開始し、新たに一文字隼人が日本の守りについた後も立花レーシングのメンバーと共にダブルライダーを支えた。
少年仮面ライダー隊の結成後は隊長を務め子供達の良き兄貴分となり、ショッカーゲルショッカーの2大組織を壊滅させた後は仲間達との別れを惜しみながら米国へと帰還した。そのため以後のライダーシリーズには登場していない。

改造人間ではないが、心に宿る正義感はライダーと同じで怪人が相手でも自ら立ち向かう精神の持ち主。
敵の罠にかかることもあったが逆にライダーや仲間のピンチの際は何度も仲間を救い出し本郷と一文字の相棒として活躍した。
特に複数の怪人相手に苦戦するライダーを助けるために、臆せずライダーと肩を並べて怪人をすら引き受ける勇敢な姿は印象に残っている視聴者も多いのではないだろうか。
その有能ぶりから、改造人間でないにも関わらずショッカー陣営からは憎々しい障害としてマークされており
『FBIの犬』(30話ではナレーションにも呼ばれている。)・『ウジ虫』・『若僧』……と散々な呼ばれ方をされている。

FBIの捜査官としては非常に優秀で優れた情報収集で怪人の作戦を知ることや、変装で敵を欺きアジトへの潜入も行う。
また、戦闘力も強く複数の戦闘員を相手に囲まれても、素手でほぼ互角か圧倒し、怪人のトレーナーを倒したことも。また、オートバイやヘリの操縦技術も高い。
しかしゲルショッカー戦闘員には苦戦を強いられ、特に複数相手だと劣勢に追い込まれることが多かった。
もっともゲルショッカー戦闘員は初期ショッカー怪人に匹敵する戦闘能力を持っているともされ、
これが事実なら最終的には蜘蛛男や蝙蝠男とタイマンなら勝てるということになる。
恐るべし滝和也……

なお、現在でも公式の設定かはグレーだが、トンデモなデータ目白押しの『仮面ライダースナック』の付属カード№489『滝の経歴』によると…


滝はFBIの捜査員だ。アメリカのハーバード大学を卒業し、FBIに入った、変わった経歴の持ち主だ。
大学では、物理学を研究した、なかなかの切れ者だった。スポーツも万能で、特に徒手体操の選手であったこともあり、得意中の得意だ。
普通の人間で、ゲルショッカーと戦うことができるのは、滝ぐらいのものだろう。緻密な頭脳と早業の攻撃は、人間でないみたいだ。

…やっぱ人間離れしてるって自覚は制作サイドにもあったらしい。っつーかなんだこの超スペック。

プロデューサーであった平山亨氏の短編小説『FBI特命捜査官・滝和也』(朝日ソノラマ・宇宙船文庫『仮面ライダー青春アルバム』収録)では
映像作品では描かれなかった、滝和也という男の「前史」が描かれている。
米国南部オクラホマシティ出身の日系三世で、幼少期は周囲から熾烈な虐めを受け続ける日々を送るも、
やがて柔道やボクシングの手ほどきを受けた事で虐めた相手に逆襲、14歳の頃には不良少年のボス格に君臨する。
転機となったのは、トラック運ちゃんの黒人男性ジャッキーとの出会いであり、
ほろ酔いでビールのジョッキを片手に、椅子に座ったままのジャッキーを相手に滝は完敗。
それからというものジャッキーの武術を自分も習得するため、彼自身やその師匠であるジン・ルン老師を探し求めて世界中を旅し、
そんな中アラスカで出会ったバイク乗りのMr.スパッツからバイク乗りのセンスを評されるという出来事もあった。

その後、ベトナムでジャッキーやジン・ルンと会うことが叶い、紆余曲折を経てベトコンと共同戦線を組み、
また世界最大規模のオートバイレース「パリ・ダカール・ラリー」にてサハラ砂漠22日間の突破に挑戦し、
奇遇にも後の戦友となる本郷猛、一文字隼人、風見志郎らと勝負を競い合い、
猛烈な砂嵐に道を阻まれる中、彼らと道中自分達の生きる道について語り合う一幕もあった。
長旅の末に故郷米国に帰還、流石に先のベトコン共闘の一件で国家反逆罪に問われそうになるも、
その才能を惜しんだ当時のFBI長官……ジョン・エドガー・フーバーの裁量でFBI特命捜査官に抜擢され、
やがて秘密結社ショッカーの足跡を追う中で日本へと出向……『仮面ライダー』の物語へと至る。

また、平山氏は実際のFBIの権限が米国国内の犯罪捜査に限っている事について冒頭でも触れ、
表向きにはそうでも、実際はあの悪名高いフーバー長官のもと国内国外問わず猛威を憚っていた訳だし
その中のはぐれ捜査官・滝和也がショッカーを追って日本にやって来てもおかしくはない
とコメントしている。
「ファイヤー・バトラー・インターナショナル」なんて名称の組織なんか作らんくても良い訳である。

なお番組後半で登場が予定されていた仮面ライダー3号になるという案や、次作『仮面ライダーV3』にてライダーマンとなって再登場する案などの展開も検討されていたが実現には至らなかった。
これは実兄の千葉真一が「顔が隠れるのは良くない」と難色を示したためである。



仮面ライダーSPIRITS


なあ…信じてみねえか

たとえ神も仏もいなかったとしても…

仮面ライダーはいる…ってな


本編第1部の第1話から登場し作中では10人ライダーと同等の扱いで活躍する。
本郷や一文字、立花藤兵衛、緑川ルリ子等かつての仲間との再会や、風見志郎等後輩ライダーとの出会いが描かれている。

初登場時の時系列がTV版の後であるが、帰還してからはそのまま米国で在住していた。
世間的には「ショッカーを1人で壊滅させた英雄」という事になっていたものの、その一方でFBIの上層部からは厄介者として疎まれ、縦社会や隠蔽体質に翻弄された末に閑職へと追いやられてしまった。ホプキンス曰く「とにかく知りすぎた」
前述の不遇により、第1話で本郷と再会するまでの間は生来の正義感が鳴りを潜めて無気力な生活を送っていた。

第2部では、バダンの改造人間である村雨良を最初に仮面ライダーと認めて共闘した。
第3部では、『仮面ライダーV3』に登場した佐久間からの要請で対バダン戦闘部隊「SPIRITS」の隊長となり、バダンが復活させた再生組織を相手に部隊を分散してそれぞれ散らばった10人ライダーと共に戦う。

ちなみにSPIRITSという部隊名は滝が「生身の体では仮面ライダーの能力には遠く及ばないがせめて魂だけは共にありたい」という想いで命名されており、ウェイ・ペイを含めた殆どが改めて部隊に参加し魂が群像となった。



【滝ライダー】


敵は多いな滝…

いや…たいした事はないか…

今夜はお前と俺でダブルライダーだからな


『仮面ライダーSPIRITS』で滝が自ら仮面ライダーに扮した姿。
黒いプロテクトスーツに身を包みドクロ模様のヘルメットを被った黒いヒーロー
改造人間ではないがスーツに仕込んだ電撃とショットガンの弾を内蔵したナックルで「ライダーキック」と「ライダーパンチ」を披露し、ショットガンやハンドガン、結城丈二から贈られた特殊ナイフを武器に敵と戦闘を行う。
専用マシンはホンダワルキューレの改造車を乗りこなす。
ニューヨークに現れたコウモリ怪人と戦う為に怪人軍団の前で自ら「仮面ライダー」と名乗り対決。ある意味G3
ピンチに陥るが駆けつけた本郷猛/仮面ライダー1号に助けられ、この時1号は滝も仮面ライダーであることを認めてダブルライダーとして戦った。

ちなみに滝ライダーのデザインモチーフは石ノ森章太郎の同作品『スカルマン』である。

公式ガイドブック「受け継がれる魂」では実際にスーツが作られ、写真が掲載されておりスーツアクターは岡田勝氏の長男・岡田大介氏。
さらに滝和也を演じた千葉治郎氏も後年のイベントに参加した時にそのマスクを被っている。





本郷
「滝!この場はお前に任せるぞ!」

一文字
「俺達はショッカーの項目を潰しに行く!」


「わかった!雑魚の追記・修正は俺に任せろ!」

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