登録日:2026/04/12 Sun 09:00:00
更新日:2026/08/17 Mon 02:07:17
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……ありがとう。
手を 伸ばしてくれて。
でも……
もう 十分なんだ。
画像出典:外史『彷徨える少女と久遠の渦』第一幕オープニング
概要
CV: 米澤円
Ver 2.13.0外史『彷徨える少女と久遠の渦』で初登場したキャラクターで、同外史及びVer 3.1.50外伝『彷徨える少女と白夜の綴糸』における主人公。時間の流れを狂わせる「時の大渦」の只中にある迷宮を長い間彷徨っていた
赤いフードの少女。
自身の名前以外の記憶を失っているが、かつては誰かに会いたい一心で迷宮を歩いていたらしい。
バルオキーで発生した時空の繰り返しの原因を探っていた
アルドと出逢い、大渦の外へ脱出する術を得る。
歪められた「白夜時層」の世界で、人々の奪われた未来と自身の失われた過去を取り戻すための冒険を始める。
何故か反復時空の元凶である白きファントム達からは「雛鳥」と呼ばれ、他の人間よりも丁重に扱われている。
非常に明るく表情豊かで、困っている他者を放っておけない心優しい性格。直情的で思ったことがすぐに口に出る。
旅の中で得た一つ一つの出逢いや冒険をとても尊いものとして捉えていて、その一つ一つを大切に胸に刻もうとする。
ある者の「(ノーナには)
きっとこの世界に生きるすべての人が大切に見えている」という言葉がノーナという人物を如実に表している。
画像出典:外史『彷徨える少女と久遠の渦』第一幕オープニング
外史『彷徨える少女と久遠の渦』で登場した概念で、同外史の主な舞台となる異時層。
極めて強固な恒常性を持つ特殊な時層で、歴史の修正に際して過去よりも未来が優先される。
これは歴史の改変を拒絶する、とも言い換えられる。
例えば人間Aが過去に渡航し、Aの親である人間Bを出産以前に殺すとしよう。
これが「過去優先の時層(通常の時層)」の話ならば、Bが死んだ場合は未来が変化し、結果「新たな歴史」では生まれていないことになったAは改変余波で消滅するだろう。
しかしこれが「未来優先の時層(白夜時層)」の話ならば、Bの死は「既定の未来」から外れる事象のため、時層から拒絶される。結果、時層は過去の修正を行うことで未来の変更を阻止しようとする。
この例だとBにボディーガードがついていてAは殺害に失敗する、というような具合に改変が起こると考えられる。
修正は極力自然な形で行われるが、必要ならば多少物理法則を捻じ曲げてでも強引に修正が行われるだろう。
一方で、未来が優先される白夜時層のシステム上、特定のタイミングで大量死が起きる事が歴史の中で確定している場合、過去改変によってなかったことにすることもまた阻まれる。
「あるタイミングで人が大量に死ぬ」何らかの事象が確定している場合はそれが規定の未来に繋がる以上時層自らがあらゆる法則を捻じ曲げてでも実行するという事態が起こりうる。
予定外に人が死ぬことも許されないが、同時に予定外に人が救われることも許されない。
結果として白夜時層では歴史の結末が絶対不変であり、途中経過も変えようがない状態となっている。
ただし、時層の持つ修正力は無限ではなく、そして既定の未来から断絶された時間軸は強引に過去へと押し戻されることになる。
早い話、この修正力を超えるような大規模な改変を受ければ、時間が過去に遡ってしまうのである。
白きファントム達はこの性質に目を付け、外部から力を与えることによって時層に既定の歴史からかけ離れた動きをさせる……例えば予定外に多くの人間が死ぬなど……ことにより、時層を「反復」させ続けている。
以下、外史『彷徨える少女と久遠の渦』第1グランドストーリーにおけるネタバレを含みます!
……おかあさんが わたしを守ろうと
してくれたのが 全部の始まりなら
それって全部 わたしのせいじゃん。
コクレアで起こった あの渦がなければ
反復時空は生まれなかったし ファントムに
利用されることだって なかったんだ。
……みんなが何度も 惨劇に
襲われることは なかったんだよ……。
出典:外史『彷徨える少女と久遠の渦』「追憶・魔導武装国コクレア」
ノーナの出身は白夜時層の古代(B.C.20000)、あるいはその近辺と推定される時代に存在した「コクレア」という小さな島嶼国。
彼女はその国の王宮の花園に捨てられていた出所不明の嬰児であり、当時世継のいなかったコクレアの女王はノーナを娘として育てた。
当初、女王は気の強い侍女の提案に押し負けたような形で、嬰児のことも敬遠していた。
だが、小さなノーナの笑顔に触れるうちに母の情が生まれ、数年後には2人は本当の親子のようになっていた。
しかし、ノーナが18歳になった日、コクレアを未曾有の厄災が襲う。
コクレアの防衛の中枢を担う結界機構が突如原因不明の暴走を起こしたのだ。
結界機構の設計者である女王は異変を察知し対応を行うが、結界の暴走は止まらず、大爆発を起こす。
女王だけは咄嗟の防御術によって生き残るが、焦土と化した国土には誰一人生き残りがいなかった。
だが、そこに現れたるは時空の穴。
女王は黄泉の門かと思いそれに飛び込むが、すると何事も無かったかのようにコクレアの街が姿を現す。
彼女は厄災の3日前から再びやり直す権利を与えられた。
以来、彼女はコクレアを救うために繰り返し過去の自分を殺し、そして魔力機構の暴走を防ぐ努力を行う。
何百回、あるいは何千回。数え切れないほどの時間遡行を行うが、何度やろうと結果は同じ。
コクレアの滅亡は止まらず、全ての民は死亡。その度に女王は自分の意志で世界を巻き戻した。
それはノーナや愛する民達を自分の意志で何度も「殺す」ということでもあったが、彼女は諦めなかった。
……だが、無限に続くかに思われた反復に、ある時変化が訪れる。
数え切れないほどの時間遡行を行った報いなのか、時間の理が狂い始め、女王の手を離れてひとりでに時間が回り始めたのだ。
公転から自転に変わった「異常な時間の循環」は隣り合う時空にまで作用し、白夜時層の各所に「反復時空」を作り出すに至った。
当のコクレアは、現在も渦の中心で滅びの瞬間を繰り返している。
救うべき故郷、そこに住んでいた人々の存在を心に刻み、ノーナ達の旅は続く。
以下、外史『彷徨える少女と久遠の渦』第2グランドストーリーにおけるネタバレを含みます!
違わないよッ!
大好きな人たちを 殺すために
わたしは 生まれてきたってことじゃん!
……っ……!
こんなことになるくらいなら……
わたしなんて 生まれてこなきゃ……!
出典:外史『彷徨える少女と久遠の渦』「追憶・魔導武装国コクレア」
ノーナの出生に隠された真実は、あまりに残酷なものだった。
彼女を生み出したのは、「恒久持続文明研究所」。
彼らは戦が終わった世界に降り立ち、人類に二度と過ちを犯させないための標となることを目的に、生まれた時代を捨てコールドスリープについていた。
ある時、人類による兵器の応酬が”終わり”を迎えたことで、世界のどこかで彼らは目を覚ました。
そして研究所は調査を経て知ることになる。この時層の人類が辿った末路を。
……白夜時層・A.D.XXXX。
白夜時層の歴史の最果てには、無惨に変わり果てた星の亡骸があった。
地球は人類が起こした三度の大戦により、最早あらゆる生命が存続を許されない死の星に変わっていた。
機械戦争、化学戦争、そして時空戦争。特に三度目の時空戦争による幾度もの過去改変は時層歴史の整合性を傷害し、いつからかこの時層は変化を拒絶する恒常性を得るに至った。
そんな折、研究所は偶然にも保存状態の良い時空遡行用デバイスを見つけ出し、その利用法をも特定。
彼らはこの力で過去を改変することによって己が身を挺してでも人類の過ちを糺そうとするが、結果は時層の持つ恒常性に阻まれ失敗を繰り返す。
最早彼らは、人類の歴史は、滅びを待つのみかに思われた。
ところがそこに、星の異分子である白きファントムが現れた。
彼はこの時層がかつての時空戦争によって獲得した特異な性質を説明。更にただの一度に限り、あらゆる制約を排して時間遡行を行う力を与えるという。
無論、ただ改変を行うだけではこれまで同様恒常性に阻まれて終わる。一度きりの切り札、最善のタイミングで切らねばならない。
彼らは試行錯誤の末に時層の理を分析し、時層の監視の基準が「生命エネルギーの流量変化」にあることを解明。
つまり時代の生命量を変化させる改変……例えば先の大戦の発生を阻止するなど……は、彼らには端から不可能なのだ。
だが、この事実を受けて彼らは、人類文明が生きながらえるための最終、最善の「禁断の策」を打ち立てた。
その策とは次のようなもの。
ファントムの力を解析し、ファントムの力によって生命活動を行う生体人形「奇跡の子」を造る。
ファントムは時層の監視する「生命」の定義の対象外であり、ファントムの力を宿した生物もまた時層の修正から逃れられると考えられた。
時層の監視の目を外れるその”奇跡の子”は、時間をかけて本来の歴史に同化し、変化の起点を有耶無耶にする。
そして”奇跡の子”に埋め込まれた化学兵器イミテーション・プリズマは周囲のエレメンタルを汚染し、ある時……
エレメンタルの誘爆作用によって古代人の大量殺戮が行われ、時層が改変を完了する前に「最後の人類」が死亡した彼らの補填として古代へ渡る。
これにより、人類の歴史は永遠の環の中に保護される。贖いようのない罪と引き換えに……
ノーナはその計画のために作り出された、時層の監視の目を外れることが出来る人造生命体であり、唯一完成した被験体「コード・ノーナ」だった。
この事実を知ったノーナの面持ちは、どうしようもなく悲痛だった。
「自分なんてこの世に生まれて来なければ良かった」とまで考えた。
ただ、「生まれてくる場所や理由は誰にも選べないが、愛するものや生き方は選べる」というアルドの言葉が、彼女をもう一度目標へと繋ぎ止めた。
「コクレアを救う」という、以前と変わらぬ目標へと。
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余談 |
計画内で所長が「構造や性質は人間と寸分変わらない」と言及している通り、白金の塔のイベントではノーナの髪の毛を材料に用いた場合でも問題なくホムンクルスが作成できる。
一方で、シェルターシップに乗り込んだ際にはアルドは瞬く間に船内の汚染の影響を受けた一方でノーナ(と出生上汚染の影響はまず受けないと思われるセスタ)は問題なく活動できていた。
「生体人形」と説明されてはいるが、本質的には時層の修正力への耐性、イミテーション・プリズマへの耐性、シェルターシップ内の汚染への耐性の3点が付与された強化人間のようなものらしい。
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以下、外伝『彷徨える少女と白夜の綴糸』第1~2話におけるネタバレを含みます!
出典:外伝『彷徨える少女と白夜の綴糸』第1話「その手で射るものは」
6つの反復時空を解決後、ノーナ達はアララトにてコクレアへ辿り着くことに執着する女性・
セスタと出逢い、彼女の持つ鏡が渦の中心地・コクレアへの大きな標となる。
一行はアララトの人々の力を借りながらコクレアへと辿り着くが、
コクレアは時空の反復を幾度も繰り返した結果、時の秩序を失い、混沌の支配する世界・狂える螺旋と化していた。
そしてコクレア城内で、混沌の依代にされていた女王と再会。
その攻撃を受けたことでノーナ達も混沌に取り込まれ、混沌の中で自他の境界を見失いかけるが、何者かの介入によって得た「糸の力」によって事無きを得た。
突如目覚めたそれは生物の関係性に干渉し、互いを結び付ける、或いは切り離す力だった。
ノーナはこの力を使うことで、混沌の中に混ざり込んだ母や他の人々を救えるのではないかと提案。
そのためにもう一度、危険を承知で混沌の中に入り込み、混沌世界の深層で「母」と再会する。
だが、混沌の中にいた女王を苦しめるもの、その最たる要因となっていたのは、他ならぬノーナ自身だった。
明日を信じるノーナを何百何千回と殺し、挙句最後まで救えなかったことが、女王の心に強い悔恨として残り、混沌の侵襲を許す最大の隙となっていたのだ。
……最早他に方法がないと考えたノーナがとった行動は、女王の記憶の中にいる無数のノーナを1人1人消していくことだった。
かくして、女王という柱を解放された混沌はアルド達に討伐され、この地に秩序が戻ってくる。
ノーナはようやく平和なコクレアに戻ることができた。
……が、混沌の内側で起こした行動によって、女王を含むコクレアの人々はノーナに関する一切を忘却してしまった。
あまりにも報われない幕切れにアルドは憤懣を顕にするが、彼女の愛する故郷とそこに住む人々は確かに戻ってきた。
しかし、そうして勝ち取った束の間の平穏すらも長くは続かない。
コクレアが反復時空の濫觴へと変じることになったそもそもの原因……イミテーション・プリズマの大爆発をどうにかして止めなければ、コクレアに未来は訪れないのである。
……その上、更なる脅威が現れる。
コクレアの地平線から突如巨大な艦が現れ、容赦無い砲撃が国の結界を揺らしたのだ。
かつてノーナを生み出した「最後の人類」。彼らの計画は、反復時空の発生により破綻した。
奇跡の子に取り付けられた計測器は、当初は順調に計画の進行を報告していたが、最終段階であるエレメンタルの起爆を目前にして突如データが破損。
彼らは当時のコクレアで発生している事象を観測できず、計画は膠着した。
そうして時間だけが過ぎていく中、星の崩壊が近付いていることが明らかになった。
元より、大気中を覆いつくす煙霧によって熱と光が遮断され、地表の有毒物質が氷結していたために辛うじて形状を保っていたような世界。
やがては地中に堆積した有毒物質の反応熱によって氷床が融解し、遠からず全てが完全に崩壊することが分かった。
それを知った彼らは、「最後の賭けに出る気はあるか」というファントムの勧誘に再び乗ってしまった。
その賭けというのが、ファントムの力によって短時間だけ時層の目を欺く加護を受けた上でコクレアに乗り込み、より直接的な手段で滅ぼすこと。
しかし、彼らはその成り立ちからして非戦を旨とする団体。それも前回とは異なり急拵えの計画である。
シェルターに元から備え付けられていた緊急用の砲撃機構程度の武力しか行使できず、艦に乗り込んできたアルド達によってコクレアの滅亡は阻止された。
そして何より、彼らはもう疲れ果てていた。罪を重ねることに。
彼らは計画が破綻するとこれ以上の罪を残さないため、コクレアに撒いたイミテーション・プリズマの除染を実行。
ノーナは艦の道中、彼らにも「生きたかった明日」があることを知り、考える限りの方法を尽くして手を差し伸べようとするが、そこに現れたファントムが無情にも刻限を告げ、加護を解いてしまう。
ノーナは糸の力で時層の修正力に反抗し、彼らを是が非でも世界に繋ぎ留めようとするが、彼ら自身がその手を止めた。
「もう充分なんだ。」
「これほどの罪を犯した 私たちに……
君はそれでも 手を差し伸べてくれた。」
「私たちが ただ生きることを認めてくれた。
……それだけで 充分だ。」
数刻後、彼らが跡形もなく消えた後に残ったのは、世界の外に繋がる裂け目・白夜の繭への入り口。
ファントム達の目的は、多くの生命を一度に修正させることで、修正に綻びを生み出させること。
……そう、全てはファントム達の手の上だったのだ。
以下、外伝『彷徨える少女と白夜の綴糸』第3話におけるネタバレを含みます!
記憶を受け継いだ時 もう覚悟を決めたの。
わたしは どんな運命が待っていても……
……この世界を終わらせたりしない。
出典:外伝『彷徨える少女と白夜の綴糸』第3話「最後の約束」
結論から言うと、白夜時層と呼ばれるこの時層は既に死んでいる。
通常の場合、時層の死は速やかな消滅に繋がるが、それでもこの時層が消え去らないのは、”観測者”あるいは単に「神」と呼ばれる時層の外部に存在する実体が、生命間の事象や関係の因果を糸のように紡ぎ、既に死んだ時層の歴史を再現していたため。
また、ファントム達がノーナを「雛鳥」と呼んで丁重に扱っていたのは、単にファントムの性質を持ち合わせた同類だから、というだけではない。
それはノーナが彼らの持つ最大の目標の核となりうる存在だからである。
その目標とは、簡単に言えば神の座の簒奪。より具体的には、この白夜時層の”観測者”の座をファントムに連なる者に継承させ、その者を傀儡とすることで、他時層にも干渉しうる強大な力を手中に収めることである。
コクレアが幾百の滅びを繰り返していた折、ノーナは”観測者”の助けによって反復時空の外部へ抜け出していた。
その上位存在らしからぬ極めて私的な行いに、ファントム達は確信した。「彼女は神に愛されている」と。
そして彼女が反復時空に現れると、いよいよ彼らの計画が始まった。
時層を狂わせる病理である反復時空をノーナ自らが解消することで神は彼女への信頼を更に強め、いずれは彼女に己が座を明け渡すだろうと考えたのだ。
記録媒体の宝石を与えたのも、失った自身の輪郭を求める彼女が反復時空へと挑む動機を強めさせるためだった。
実際、ノーナが反復時空の多くを解消した頃には神は彼女を信じ切り、光る猫の使いを投じて反復時空の解消を後押しする人物を他時層から召喚したり、窮地に陥った際に力を分け与えたり、最後には神の居場所である白夜の繭の防衛機制さえも彼女に力を明け渡すようになった。
そして白夜の繭の最深部でノーナが神と対峙した時、力の継承は最終段階に移行し、後はノーナ側の承認如何となった。
だが、神とノーナの間にはファントムすらも認識していない更なる因果が存在した。
白夜時層の神とは、ノーナ本人である。
正確には、それは一周前のノーナだった存在である。
上位存在である神にも寿命はある。あまりに長く存在していれば疲れ果て、擦り切れて消滅してしまう。
そのため、”観測者”は死が迫ると次の周の「自分」であるノーナを呼び出し、仲間と共に白夜の繭までやってきた彼女に力を継承して次の神に据え、神になったノーナはその際仲間たちとの因果を全て断ち切って、永劫に近い孤独の中で白夜の歴史を再び一から再現する……そんなループを何度も何度も繰り返してきた。
ノーナ達に「来て」と同時に「来ないで」の信号が送られていたのは、世界を終わらせないために次のノーナを巻き込んでしまうことへの葛藤だった。
そして一つ前のループのノーナの隣にも、アルドがいた。
ループが続いていることからも分かる通り、一つ前の彼は彼女の手を取ることが出来なかった。白夜時層の未来のためにノーナの未来を犠牲にし、彼女との最後の約束を受け容れてしまった。
だが、一つ前の彼はノーナのいない明日を選んだことに強い悔恨を残した。
白夜の繭の拒絶からその記憶の断片を受け取ったこの周のアルドは彼女の手を掴み、異なる道を選ばせることが出来た。
神に座に就く気のない雛鳥に用はない。
そもそも今の神までもが雛鳥と同質の存在なら、そちらに意志を注いで傀儡にしてしまえば済むではないか。
そう言うとファントム達は神のノーナに狙いを変える。
だがその時、ノーナの未来と白夜時層の未来、その両方を同時に救う道が現れた。
明日を選んだノーナは神のノーナと協力し、この時層のファントムを残らず白夜の繭に集めさせる。
そして、神のノーナに繋がった全てのファントムを「糸」に分解し、白夜時層へと還した。
世界から断絶され、執着と共に世界を呪い続けてきた思念・ファントム達。
その数は歴史改変によって時空から弾き出された命の数と同義であり、それゆえにこの世界には無尽とも思える量のファントムが存在している。
意思や因果が形を成した存在である彼らは、まっさらな可能性の糸に戻ることで再び世界の中に属すことができ、それはやがて歴史の揺らぎに変わる。
増えることのない糸で何とかしていた因果の糸に余裕が生まれることによって白夜時層は可塑性を取り戻し、繕い続ける者も最早必要なくなるだろう。
そして、新しく紡がれた歴史の中に、いつの日か時層が死なない未来が掴まれるかもしれない。
だが、それでも一部のファントムはこの終わりを認めず、なおもノーナと仲間達を呪い続ける。
彼らが安堵と共に世界に還る時まで、寄り添わなくてはならない。それは、彼らの分身である自分にしか出来ないこと。
そう考えたノーナは、仲間達に繋がる因果の糸を全て切り離し、ファントムの追跡を防いだ。
それは、これまで紡いできた仲間達との関係を全て断ち切ることに等しい決断だった。
……だが、それは必ずしも別れを意味しない。
かつてノーナとコクレアの糸は切り離されていたが、長い時を経て再び繋がった。
手を伸ばしたいという願いさえあれば、きっと何度でも糸は繋がる。彼女はそう信じている。
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真の結末 |
バルオキーで目覚めたアルドがいつの間にか持っていた、何故か決して手放してはいけない気がする不思議な糸くず。
その糸くずに導かれたアルドは、故郷の月影の森に開いた渦の中で反復時空での旅を回想する。
だが、記憶の中にはっきりしない部分が多いことに彼は気付く。
回想を続ける中、黒く塗り潰されていたある人物の姿が、徐々に明瞭になっていく。
……忘れるわけがなかった。
その名前をアルドが思い出し、そして声に出した時、見覚えのある矢が飛んできた。
……忘れるわけ…… ないじゃん……。
どんな顔で 出ていけばいいのか 分からなかったんだよぉ……!
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真の結末【緋色の花】 |
事件が解決後、女王に頼み込み客卿としてコクレアに住むことになったノーナ。
コクレアの人々や女王とは良い関係を築きつつあったが、招かれたアルドはノーナの歩んだ18年間が忘れ去られていることにやはり納得がいかない。
しかし見物中、ふとしたきっかけから「糸」の能力を発動すると、コクレアの各地にノーナにしか観測できない糸の切れ端が落ちていることに気付く。
その糸を束ね、力の出所を探ってみると、それは失われたはずの白夜の繭に繋がっていた。
本来、コクレアが混沌から解放された際に人々の記憶も元に戻るはずだった。
だが、そうはならなかったのは、「自分が忘れられても構わないから、コクレアの皆には救われて欲しい」という、”観測者”になっても残り続けた神のノーナの心が無意識にコクレアの人々とノーナの糸を切り続けていたため。
本来、神のノーナが消えていった時点でそれも終わるはずだったが、主無き後にも存在し続けるほど強い願いが名残として世界の外側に存在し続け、それを実行していた。
その「遺産」を激闘の末に終結させ、コクレアへ戻った時、人々の心にノーナの18年間が戻ってきた。
女王も全てを思い出し、これまでの謝罪と共に、少し遅れてしまったものの娘の誕生日を祝い、用意していた贈り物を贈ることが出来た。
ノーナは、ようやく本当に望んでいた世界に帰ってきた。
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余談 |
「ノーナが観測者(綴糸の女神)という上位存在に成ることが出来た理由」。これは現在でも不明であり、作中で明確にこうと語られるわけではない。
作中時間軸でノーナでなければならなかったのは「前任者がノーナだから」であるが、元を辿ればどこかで「(ノーナではない)オリジナルの観測者」から世界を引き継いだノーナ、もしくは何らかの形で前任者すら無しに初代観測者になったノーナがいたはずである。
彼女が女神の器足りた理由を作中設定から考えるに、
➀「身体の組成が特殊(ファントム寄り)であること」
②「この世界に対する深い愛着があり、かつ未練がないこと」
③「孤独に強い耐性があること」
辺りのどれか、又は複合要因になるのではないかと考えられる。勿論あくまで与太というか想像の域を出ないが、これらが本当であった場合、白夜時層編の一部の描写に嫌な説得力が生まれてくる。
➀はそのまま。根本がファントムと同質だからこそ世界の外側に「正気」を保って居座り続けられるという説、あるいは白夜時層末期の異常発達した科学力が時層を支える女神の器足り得るものを偶然作り出してしまった、といった理由付けが考えられる。
②と③については考えていくと中々にグロテスクである。
②は「コクレアの人々がノーナを忘れて18年分の関係性がリセットされる」という過程に説得力が生まれる。
これは「観測者がノーナ-コクレア住民間の糸を繋がったそばから切り落としていた」ことで発生していた現象であり、作中では「観測者のノーナが<ノーナの忘却>と<コクレアの救済>が等価であると思い込んでいたために起こってしまった」と語られていた。
一応筋は通っているように見えるが、冷静に考えるとこの理由の付け方はドミノ倒しの「始まり」がどこからきたのかが非常にあやふやである。真相としては「次代のノーナにコクレアへの未練を捨てさせるために観測者がわざと仕込んだ忘却機構」だったのではないだろうか。
素質というよりメンタルの問題にはなるが、いくら世界一つが命運が掛かっていると言われても「帰るところのある人が生贄になる」のと「帰るところがもうない人が生贄になる」のでは精神的なハードルがだいぶ変わるだろうし。
③は「記憶が飛ぶほどの間大渦を彷徨っていたのに、アルドと出逢った直後にすぐさまノクシスやアララトとの繋がりができる」というプロローグの足早で都合が良い展開に説得力が出る。
つまり、観測者は大渦で彷徨うノーナをずっと見ていて、彼女に「孤独への耐性を付けさせる」ために、彼女がアララト住民を始めとした渦の誰かと関わりを持ちそうになると糸を切って妨害していたということになる。
「以前の周回と極力同じ筋書きでノーナに動いてもらうため」という理由付けも考えられるが、いずれにしても「観測者がノーナを孤独にするためにノーナ-他者間の糸を片端から切り続けて苦しめていた」という部分は同じになり、かなりエグい話になる。
それじゃマドカ博士が時の女神になれた理由はどうなんのって?それは知らんわ。
外伝の終盤では、外史各編で登場し、アルドやノーナと苦楽を共にしたキャラクター達が一堂に会し戦ってくれる。
その名も「総力戦」。白夜時層での物語を総決算するに相応しい、非常に熱い展開となっている。
だがこの総力戦には、「外史」で深い関わりを持ちながら唯一参戦していないキャラが存在する。それは本編時層のツキハ。外伝発表時のPVにも彼女は出演していない。
この一見奇妙な状況は
「ツキハという名前のキャラが2人いたらUIがややこしくなる」
「当時は星導覚醒が実装されておらず、外史での抜擢に伴う新スタイルも実装されなかったため他の参戦キャラ達と比べて性能的な見劣りが激しくなってしまう」
といったメタ的な観点から説明可能だが、実際には作中設定からも説明が可能。
端的に言えば、彼女はこの戦いに呼ばれなくて当たり前なのである。
まず総力戦は「ノーナの糸の力によってこれまでの旅で関わりを持った者達に応援の要請が送られ、相手がそれを受け入れた場合に初めて仲間として呼び出される」という設定になっている。
ツキハ側は応援の要請を受け取って断るような性格ではないと思われるので、ここで呼ばれなかったのはノーナ側に原因があることになる。
ノーナからツキハに対しどういった感情を抱いているかは作中あまり描かれたことはないが、2人には滅びた小国の姫君(王女)であるという共通点があり、呂の国編では本編時層の呂の国が滅びることを途中まで黙っていたアルドを王女だった立場から「酷い」と非難する場面がある。
そしてノーナは、結果論かつ不可抗力ではあるものの「呂の国が滅びた世界のツキハ」を「異時層の呂の国の興亡」に巻き込んだ。
それでいてツキハには、レレやミーユのように新しい交友関係を得たり、クロードやマリエルのように新しい知見を得たりといった「外史編を通して得たもの」が何もない。
勿論、異時層の祖国を見て回ったこと自体が得難い経験ではあるし解釈は人それぞれだが、「呂の国が救われる世界」を体験させられたことで彼女はむしろ傷を抉られたとも取れてしまう。
一応、花咲の姫君のキャラクエストでは花咲のツキハとの出逢いをきっかけに後ろ向きだった彼女が多少前を向けるようになるという幾分救いのある展開が描かれるのだが、ノーナの知るところではない。
この時点で恐らく相当の負い目を感じていると考えられるが、ましてやこの総力戦イベントの時点でノーナは祖国コクレアを狂える螺旋から解放し、既に「亡国の王女」ではなくなっている。
そんな状態のノーナが再び自身の戦い・自己の都合にツキハを巻き込むというのは、意識的にしろ無意識的にしろ出来なかったのではないだろうか。
本件に関連付ける形で取り上げたい話題として、ASセスタクエストのある場面の描写がある。
このクエストでは白夜時層編で登場したメインキャラクター達がとあるコンサートの来賓として呼ばれ、来賓席にそれぞれ座っている場面が描かれるのだが、この来賓席の配置が明らかにおかしい。
具体的には前方の関係者・来賓が(キュモスを除いて)13名いるにもかかわらず、何故か関係者席・来賓席が合わせて12席しかなく、その皺寄せでアルマとレレが同じ席に狭そうに座っているという状況。
以下は推測だが、恐らくこの配席は作中設定的にもノーナが決めたと考えられる。
このコンサートでもノーナはツキハを負い目から当初来賓に呼ばなかった。しかし呼び出した花咲ツキハに本編時層の自分も呼ぼうと強弁され、断る理由を答えられず呼び出した。
そのせいで席と来賓の数が合わなくなり、こんな奇妙な席配置が実現した……とも考えられる。
単に13席を規則正しく配置することがデザイン的に困難だっただけだと考えることもできるが、敢えてそれらしい理由を与えるならばこういう可能性もあるのではないかと提唱したい。
メインストーリー第1部の終盤以降で登場するアルドの旅の最大の理由にして片割れともいえる存在「エデン」とは、以下のような複数の共通点が認められ、意図して設定された可能性が高い。
①2人とも研究者である「親」によって身体に化学装置(イミテーション・プリズマ/αジオ・プリズマ)を埋め込まれ、それが悲劇の発端になっている。
②2人とも長い間、世界から隔絶された環境(時の大渦/時の暗闇)に留め置かれ、やがて自身の輪郭を見失った。
③2人ともアルドがかつて一度「救う」ことを諦めている。
- ウェネーフィカとの共通点 (※ウェネーフィカクエストに関するネタバレが含まれるため注意)
外伝『彷徨える少女と白夜の綴糸』完結から約8ヶ月後の2023年12月(Ver 3.5.0)に登場したキャラクター、 ウェネーフィカ。
ノーナとウェネーフィカは作中における接点は皆無であり、また性格も対照的であるものの、下記に示すように 異常なまでに共通項・近似点が多く、彼女は「ノーナの対比存在」というテーマでデザインされたキャラクターである可能性が高い。
①ゲーム上の共通点
2人は属性・武器種・天冥の取り合わせが全く同一(冥分類かつ陰/水属性の弓使い)。また両者とも「記憶喪失」のパーソナリティを持つ。
性能的にもNSノーナ・NSウェネーフィカは「ターン終了時攻撃を得意とするアタッカーである点」「最高出力を発揮するには一手間が必要な点」「アタッカーながら回復スキル・防御スキルを覚える点」等が類似している。
②月影の森
ウェネーフィカは言うまでもなく「月影の森の魔女」である。一方、外史プロローグにてアルドがノーナの囚われた時の大渦へと至る時空の穴を開けたのは奇しくも月影の森であり、「真の結末」における再会も同じ場所である。
③「母」
ノーナにとっての母は女王フェルディアナ、ウェネーフィカにとっての母は先代の魔女で、いずれも非常に深い関わりがある。「父」がおらず片親である点、「実の親」が別にいる点や、血が繋がっていないにもかかわらず愛情を持って育てられている点、彼女から重大な責務を与えられる点も符合する。
④鳥のモチーフ
ノーナは作中で「雛鳥」と呼ばれる。一方でウェネーフィカの固有スキル名は「呪いの鳥」「怨嗟の呪鳥」「愛を呪いし怨鳥」で、これはキャラクエストの展開から彼女そのものの比喩と解釈可能。
⑤年齢と主観的体験時間
アナザーエデンで年齢が明言されているキャラは案外多くないのだが、ノーナは18歳、ウェネーフィカは16歳とアルドより年下であることが明言されている。なおかつこの2人はどちらも間接的・部分的に数万年以上の時間を生きていると解釈可能である。
⑥結末
2人とも物語終盤、各々の大切なもののために世界から「消滅」する結末を自決するが、最終的には帰還することになる。そして消えゆく彼女らを引き戻したのはどちらもアルドのエゴである。
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ゲーム上の性能
ノーマルスタイル「ミューソティス」
Ver 2.13.0 (2022/04/12)に★4、Ver 2.14.50 (2022/10/06)にNS★5が実装された。
外史のプロローグにて★4で加入し、外史のグランドストーリー「魔導武装国コクレア」で★5に自動昇格する。
見た目からは分かりにくいが、水・陰の複合属性キャラでルナティック「挺身」を有する。
しかしルナティックが紐付けられたスキルは追加補正が微妙なバフ技のみであるため、初期ルナティッカーの割にルナティックの重要度は低く持久戦に強い性能になっている。
ちなみに★4の段階では陰属性の攻撃が一切無いのに陰ルナティックはある、という割と珍しい仕様になっている。
アナザーダンジョン「歪なる大渦」をクリアした際に20%の確率で冥値が+1される。
AS共々、冥値ボーナスによる強化内容が非常に強力に設定されており、
腕力が70、速度が55も強化されるのを筆頭に冥上げの恩恵が非常に大きい。ちなみにこのボーナス配列は
ピチカや
アルマ、
シオン(TOARISE)と全く同一。
レッドキーのアナダンでは珍しくグラスタの欠片も落ちるエリアが含まれている歪なる大渦か、1周が短く一度に冥が2や3上がるかもしれないトト・シアターワールドかはお好みで。
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実装当時の情報 |
実装当時はアナザーダンジョン「歪なる大渦」に致命的な不具合があり、新たな行き先が追加されていくたびに歪なる大渦でノーナの冥が上がる確率が下がっていくという珍妙なバグがあったことが判明している。現在では本件はちゃんと修正されているので正常に上がってくれる。
なお、不具合発生中に「歪なる大渦」を周回したプレイヤーには、想定仕様との確率差と周回数に応じた補填が行われた。
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固有スキルのカルテロ系は先制でダメージ軽減バリアと全属性攻撃バフを付与するスキルであり、とりあえず使って被ダメージを減らす、という用途が主。
更に使うと「セニャーレ」というスタックが溜まり、このセニャーレを後述の迎撃効果付きの技2つのどちらかで活用するのが基本となる。
ルナティック時はバリアの軽減率とバフがそれぞれ10%上がるが、リターンがしょぼい上に挺身の仕様上下手に使うと一瞬でやられるくらい紙耐久になることを考えるとルナティックしない方が使いやすい。
ノーナ最大の特徴が「物理/魔法攻撃を受けた場合」に加えて「ターン終了時」にも自動発動する特殊な迎撃状態。
迎撃の発生するスキルには★4スキルの「プレギエーラ」と★5スキルの「サンツィオーネ」の2種があり、それぞれ先述のセニャーレを消費することで迎撃内容が強化される。これらの迎撃効果は互いに重複できない。
「プレギエーラ」は回復スキルで、迎撃は回復効果+状態異常回復……を、3ターン分。回復量は割合制で、セニャーレ0だと15%だが、セニャーレ3だと50%も回復する。更にセニャーレ3の場合は味方全体にHP最大値2000UP(5ターン)のバフを付与する。
攻撃を受けるたびに全体回復しつつ状態異常も治せ、先述した通りノーナが攻撃されなくともターン終了時に最低保証分で1回は発動する。最速のタイミングである第1部終盤時点で加入すればヒーラーとしてかなり重宝するだろう。
一度セニャーレ3プレギエーラまで到達させればカルテロのバリアと合わせてその後のループはかなり安定する。
ターン終了時回復の性質上、ノーナが気絶や混乱や封印状態になっても問題なく回復を回せるのが強み。
「サンツィオーネ」は陰属性の全体攻撃スキルで、当然迎撃も攻撃効果を3ターン分。セニャーレ3では特大9倍(1440%)の威力の迎撃を実質4ターンに渡って発動でき、非力そうなイメージの割に中盤までは破格のアタッカーとして運用可能。
また、セニャーレ3の場合は自身に踏ん張るの効果(致死ダメージを必ず1回耐える)を付与し、一応ルナティックの耐久力低下も補うことが可能。
迎撃で火力を出す性質上、AF中には火力を発揮できないのが弱み。
どころか、連打しようものなら肝心の高火力追撃が上書きされてセニャーレ0状態の物に変わってしまう。
また、セニャーレを蓄積するためのカルテロ系スキルが上述の通りバリアと属性バフを撒く非攻撃スキルである関係上、1回のサイクルにつきカルテロ系に3手費やさなければならないノーナは必然的に自発的に攻撃できる回数が少ない。
ゆえに耐久戦において真価を発揮する一方で、相手が回数制ダメ軽バリアを定期的に貼ってくる場合など、何よりも手数が重要視される場面では運用に難儀しやすい。
後述するがNSのプレギエーラでのヒーラー型はほぼ確実にASの劣化となってしまうため、AS解禁後のNS運用に意義を見出すのなら基本的にはサンツィオーネの迎撃を軸にしたいか。
アナザースタイル「ウルズ」
Ver 3.1.50 (2023/04/12)に実装。
外伝第3話クリア後の「真の結末」を見ることで解禁される。
アナザースタイルはルナティックをオミットし、代わりに通常攻撃が非AF時かつ戦闘中1度だけ「ディヴォージオ」に変化するように変更。
ディヴォージオは指定した味方にスタック「献身」を付与し、
自身のHP/MP以外の各ステータスの30%分を「削って」相手にそれぞれ加算するというもの。
このスキルを使った上で新たな2種のバフスキルを使っていくのが基本で、これらのスキルは献身を持つ味方(以下「献身対象」と表記)への補助効果が増加するという
ASイーファとよく似た構成になっている。
「コンコルディア」はクリティカル時ダメージ30%UP+全武器種ダメージ30%UPの非攻撃スキルで、更に前衛に献身対象がいる場合、献身対象へのバフ効果量が2倍(60%)になる上に献身対象の武器種に応じた攻撃種別ZONEを展開する。
一手で物理アタッカーの与ダメージを大きく上げられる優秀なバフ技だが、ZONE展開の部分はパーティ構築によっては邪魔なこともある。
属性ZONEなどを展開したい場合はZONE覚醒で上書きを防止してしまうか、別途展開手段を用意してコンコルディア後即座に上書きできるように組むべきだろう。
「カスティーゴ」は平時はクリティカル率100%UP及び水属性攻撃30%UPが付いた3連撃だが、前衛に献身対象がいる場合は発動直前に自身に対して永続の変幻自在及び臨機応変を付与することで、相手と同じ属性・攻撃種別の6連撃として発動できる。
また、属性バフも変幻自在による変化先の属性に応じた属性に変化し、更に献身対象には効果量2倍の60%となる。
加えてAS特有のアビリティとして「毎ターン開始時に献身対象が前衛にいる場合、セニャーレを3蓄積する」を獲得。すなわち、ディヴォージオ後は先述した★4スキルの「プレギエーラ」を常に最大効力で発動できる。
これにより、先述の攻撃サポートの片手間にヒーリングと状態異常対策を行ったり、HP最大値2000UPによる耐久ライン底上げを担ったりすることも可能と、こなせる役割が非常に多い。
ただし献身対象が後衛に行った場合にはセニャーレの供給も無くなる点には注意。あと普通しないだろうがAF中に連打するのも迎撃効果が弱い方に上書きされるのでやめておこう。
最後に、外伝クリア後のサブクエスト「緋色の花」をクリアすることでノーナの専用防具及びASの真証が手に入る。
専用防具は全ステータス20UPの追加効果を持ち、ノーマル・アナザー共に相性が良い。
ASの強化VCは「味方全体に吹き飛ばし無効バリア(2回)」の効果を持ち、敵の吹き飛ばしを対策する際にも重要なファクターになりうる。
余談だが実装直後は「緋色の花」のボス「大禍時の拒絶」は裏ボス格基準チューニングの超高難易度ボスで、この怪物を倒せるプレイヤーで無ければノーナを完全には救えない上に各種装備も手に入らないという意地の悪い構成だった。
流石によろしくないと判断されたのかVer 3.2.20で当該ボスは弱体化版に差し替えられているのでご安心を。
総じておよそどんな相手でも寄り添える強力な万能サポーターである。
ただし魔法アタッカーではクリティカル時ダメージUPの部分が死ぬので、特に物理アタッカー補助への適性が高い。
星導覚醒無しの配布キャラ達の中では群を抜いて実用的と言える性能であり、2026年現在でも配布構築では戦略の中核を担っていることも珍しくない。
このレベルで長期的に活躍している覚醒未実装の配布キャラは、他だとウクアージ程度。そのウクアージのお株を頻繁に奪っているのもASノーナである。
特にプレギエーラの状態異常へのメタ性能は2026年時点では配布どころか全体でも珍しい部類に入り、かなり有用かつユニークな特性と言って良い。
ちなみに、ルナティックを持たない雷/陰/晶属性のキャラはASノーナが初で、NS唯一の陰属性攻撃だったサンツィオーネを覚えないこともあり最早ほぼ陰属性キャラの要素がない……のにパーソナリティにはちゃんと「陰」がある。
通常攻撃を起点にする完全なサポーターのASノーナにとってデメリット付きの陰ルナティックはどう転んでも足枷にしかならないため、無くて正解ではあるが。
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細かい話 |
「プレギエーラ」の迎撃はゲーム中でも「物理/魔法攻撃を受けた際とターン終了時に発動する」と一緒くたに表記されているが、実を言うとこれは完全には正確ではない。
「ターン終了時発動する」部分は内部的には迎撃とは無関係であり、「ターン終了時に前衛にいると回復(+α)を発動する効果を4回分予約する」という形で設定されている模様。この「予約効果」は石化や戦闘不能で状態効果欄がリセットされたとしても失われない。
で、「ターン終了時に前衛にいる」場合は睡眠や石化状態で不発になろうと予約回数が消費されるのでノーナが前衛に居座っている限りは関係が無いのだが、「後衛にいる間はこの予約回数が消費されない」という処理になっている。これを頭に入れておくと前後入れ替えを含む運用時のプレギエーラの回数を削減したりできる。
例えば1ターン目にプレギエーラを発動するとして、1ターン目のターン終了時に1回予約を消費。ここで2ターン目にノーナを後衛に戻し、5ターン目に前衛に送ると5,6,7ターン目のターン終了時に「予約」が消費されターン終了時回復が発動する。
またノーナが「予約」を残した状態でノーナが戦闘不能になった場合、蘇生して前衛に出すと(迎撃が無くなっているように見えても)予約回数が切れるまで回復してくれる。これにより即死攻撃ギミック等からの立て直しをスムーズに出来たりといったメリットがある。
なお、当たり前だが「物理/魔法攻撃を受けた際に迎撃」の効果の方はちゃんとターン経過や状態効果リセットに応じて無くなるので注意。
NSの「サンツィオーネ」のターン終了時攻撃はスタックの「アタカンテ」と紐付けられており、これもターン終了時に後衛にいると消費されないようになっているので後衛に引きこもらせて持ち越すことは可能。こちらは正直使いどころ無さそうだが。
変幻自在の属性は「献身対象の属性パーソナリティ」に基づいて選ばれる。属性パーソナリティが無い相手の場合は「水」になる。
献身対象に属性パーソナリティが複数ある場合はその中からランダムに選ぶ。例えばクラルテなら地・晶の内ランダムないずれかとなる。
この「複数候補からのランダム選択」は特殊な選定方法を使っているらしく、選ばれる属性は戦闘毎に異なるが、戦闘中に変化することはない。
つまるところクラルテに献身を付けてカスティーゴし、変幻自在(地)を得たのであればその戦闘中は何回カスティーゴを使っても地属性になる。逆に変幻自在(晶)を得たのであればその戦闘中は何回カスティーゴを使っても晶属性になる。
例え他から変幻自在を上書きしてもらったり、戦闘不能や石化で状態効果欄をリセットしてもカスティーゴの属性を「再抽選」することはできない。
この「ランダムに選んでくる」仕様はNS/ASチルリルやセンヤのような属性パーソナリティ複数持ちのキャラに献身を付与する場合には少々煩わしいものになる。
献身付与中のノーナ側のステータス減衰は本人の永続モードチェンジという形で処理される。
先述した通り、これは基本的にはノーナの各ステータスの30%を減少させる「 スフォルツァ」だが、 ある特定の相手に対してだけは、 相手への献身効果はそのままにノーナ側のステータスが減少しない「ヴォウタ」になるという隠れ仕様がある。
なおノーナ側がスフォルツァ状態/ヴォウタ状態かどうか自体はスキルの性能に全く影響しないため、ディヴォージオの後ノーナを敢えて石化や戦闘不能にして状態効果欄をリセットすることでステータスの減少を踏み倒すことが可能という非人道的なメソッド小ネタがある。
基本狙ってできることではないしリターンも少ないのでまず意識しなくて良いが、どうしても糸を巻いた上でノーナの足を軽くしたければ悪魔に魂を売るという選択肢もあることは覚えておいて損はない。
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パーソナリティは「フード」「記憶喪失」。
また、恐らくはコクレアとの関わりが判明する第1グランドストーリーのクリア後から「王族」が発現する。長い間何故か適用されなかったが、外伝の実装とほぼ同時期に修正が行われた。
追記・修正お願いします。
- 「満場一致のハッピーエンドにできる範囲内でどこまで1人のキャラをボコボコにいじめ倒せるか?」を追求した結果生まれたかのようなキャラ。よく5年目にもなってこんな設定が出てくる…… -- 名無しさん (2026-04-12 09:29:00)
- アナデンキャラ個別記事第一弾がこの子か…アルドは猫くこと膨大すぎるし、イスカとか西方組とかはガチャキャラだからなのか -- 名無しさん (2026-04-12 09:42:25)
- どうしても9周年で作りたかった。本当は主人公の項目も同時に作りたかったのですが、時間に余裕がなくまたの機会に……極力2ヶ月以内に。あとはビギンズの発売前に初期参戦組は一通り個別作っておきたいなと思ってます(思ってるだけ)。 -- 名無しさん (2026-04-12 09:52:54)
- 記事作成感謝!! -- 名無しさん (2026-04-12 16:54:16)
- 記事乙!一番地獄みたいな経歴と生まれと人生を送ってきた正当ヒロイン。 -- 名無しさん (2026-04-17 19:39:19)
- この子がアルドのヒロインとしてちょっと強すぎて本筋を食っちゃってるまである、メインストーリーに登場しないのが違和感がでかい -- 名無しさん (2026-04-24 22:46:16)
- 真ED後の動きは描かれていないから想像するしかないけど、今まで以上にコクレアが愛しいだろうし護国の責務があるからあまり積極的に外出できないのではないかと思う。言うて女王は快く外出許可を出してくれそうだが、国のための学びを中断して冒険に出るのはノーナ側のメンタルが中々許さなそうに思えるんだよな(ノーナの知識量や技量は不明だけど、流石に超未来人が戦争に使ってた兵器の爆発をノーダメにできた母とは防御魔法の練度的に相当な開きがあると思われるし、本人もそれを自覚してるはず。他にも国を思えば母から学ぶことが山程あるはず)。そりゃゲーム的にはいつでも呼び出してあちこち連れ歩けますけどね…… -- 名無しさん (2026-04-25 01:41:31)
- クロノ・トリガーの影響を大きく受けたゲームでボウガン持ってるヒロインなんてそりゃあヒロイン力強いに決まってるよね -- 名無し (2026-08-17 02:07:17)
最終更新:2026年08月17日 02:07