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.hack

登録日:2026/09/10 Thu 23:04:46
更新日:2026/09/21 Mon 00:14:27
所要時間:約 25 分で読めます






.hack
http://www.hack.channel.or.jp
貞本義行×伊藤和典×真下耕一



.hack(ドットハック)とは、バンダイ(現バンダイナムコ)が2002年から展開しているメディアミックスプロジェクト。
本項目では同名のPS2専用ソフト『.hack』単体ではなく、シリーズ全体を取り扱う。


概要

2000年代からインターネットやオンラインゲームが一般にも徐々に普及していった時代背景を題材として、架空のオンラインゲーム『The World』を中心としたマルチメディア作品群として展開されたシリーズ。
ゲーム、アニメ、漫画、小説など複数のメディアで作品が発表されているが、シリーズの中心となるのはゲーム作品で、ゲーム本編で描かれる出来事を軸として、アニメや漫画、小説などの各作品が、その前後や周辺で起こった出来事を描く構成となっている。
ゲーム作品は一貫してサイバーコネクトツーが開発を担当し、アニメ作品はバンダイビジュアルが製作、関連書籍は角川書店から刊行された。

本シリーズの大きな特徴は、複数の作品がそれぞれ独立した物語を描きながら、設定・人物・出来事・時系列などが細かく関連付けられていることにある。
一つの作品だけでは明らかにならない情報が別の作品で提示されることも多く、シリーズ全体を追うことで、それぞれの作品で発生していた出来事が一つの大きな事件へと収束していく構造になっている。
ただし、あくまでゲーム作品がシリーズの中心であるため、ゲームをプレイすることで主要なストーリーや事件の流れを把握できるように構成されている。ゲーム以外の作品は、ゲーム本編では描かれなかった出来事や登場人物の背景、事件の別側面などを補完する役割が大きい。
そのため、全作品を網羅しなければ本筋を理解できないというタイプの作品ではなく、ゲームを中心に楽しみ、他媒体の作品によって世界観や事件の全貌をさらに掘り下げていくという楽しみ方が基本となる。

本シリーズが発表された当時は、現在と比較してオンラインゲームをプレイするための環境が整っておらず、オンラインゲームそのものに触れた経験がない人も少なくなかった。
そのような時代に、「架空のオンラインゲームを実際にプレイしている」という感覚を作品そのものの重要な要素として取り入れたことは、本シリーズの大きな特徴の一つであり、必ず架空のOS『ALTMIT OS』からThe Worldを起動するという世界観設定も没入感を高めている。
現在ではオンラインゲームを題材にした作品や、ゲーム内世界を舞台とした作品は珍しくないが、当時のオンラインゲームそのものが現在ほど身近ではなかったことから、当時のオンラインゲームが持っていた独特の雰囲気を作品として体験できる点は、本シリーズならではの特徴となっている。

世界観

基本的な物語は、「プレイヤーたちがThe Worldをプレイする中で不可解な現象に遭遇し、やがてそれらがゲーム内だけの問題ではなく、現実世界にも影響を及ぼす大きな事件へと発展していく」という構造になっている。
ファンタジー的な設定やSF要素、ミステリーチックな展開を組み合わせており、ゲーム内で起こる出来事と現実世界で起こる出来事が互いに影響し合いながら物語が進んでいく。
また、一つの事件を単一の主人公だけから描くのではなく、複数の主人公や登場人物が、それぞれ異なる立場・時間軸・視点から事件に関わっていく。

ある作品で脇役として登場した人物が別作品では主人公として描かれたり、ある作品で語られた出来事が別の作品では異なる視点から描かれたりするなど、作品同士が相互に補完しあう構造になっている。
このため、個々の作品だけを見た場合には単なる背景設定や謎に見える出来事が、別作品を追うことで意味を持つ場合もある。
また、作品によって扱われる時間軸が異なるため、シリーズを追っていくことで『The World』というゲームそのものの変化や、そこで活動してきたプレイヤーたちの歴史を知ることもできる。

登場人物についても「ゲーム内のキャラクター」と「そのキャラクターを操作している現実のプレイヤー」という二重の設定が存在する。
ゲーム内では一人のキャラクターとして描かれている人物について、現実世界ではどのような人物がそのキャラクターを操作しているのか、という情報が設定されている場合がある。
プレイヤー自身の事情がゲーム内での行動や人間関係に影響する場合もあり、ゲーム内のキャラクターだけを見ていた場合とは異なる人物像が明らかになることもある。
こうした設定によって、ゲーム内の出来事だけではなく、「そのキャラクターを操作している人物は現実ではどのような人物なのか」という視点からも物語を見ることができる。
そのため、シリーズではThe Worldのバージョンや時代の変化をまたいでプレイヤーが登場することもある。
中には、過去のバージョンをプレイしていた人物が、後の時代に存在する別バージョンでもプレイを継続しているという設定も登場し、ゲーム内で使用しているキャラクターが異なっていても、現実世界では同じプレイヤーが操作しているというケースも存在する。
シリーズを複数作品にわたって追っていくことで、一見すると別々のキャラクターに見える人物同士が、実は現実世界では同一人物によって操作されていたことが明らかになる場合もあり、これが設定上重要な意味を持つこともある。

一方で、シリーズ全体として現実世界の描写が大量に用意されているわけではない。
物語の中心はあくまでThe World内で起こる出来事に置かれているため、現実世界については必要な範囲に絞って描かれることが多い。
その結果、主要人物であっても現実世界のプロフィールがほとんど明らかにされていない場合がある一方、設定資料などによって現実世界での人物像まで細かく設定されている人物も存在する。
作品によっては、ゲーム内のキャラクターとしての情報だけでなく、その人物が現実世界でどのような生活を送っているのか、あるいはなぜThe Worldをプレイしているのかといった背景そのものが物語上の重要な要素となる場合もある。
逆に、作中で現実世界の情報が意図的に明かされない人物も存在するため、「ゲーム内で重要な人物=現実世界の設定も詳細に存在する」とは限らない。

シリーズ一覧

大きく3つのシーズンに分かれており、シーズンによってThe Worldそのものが時間の経過とともに変化していく。
ただし3rdシーズン以降は前バージョンを舞台にした作品も発表されているため、あくまで目安になる程度。
また、ゲームのコミカライズはほぼ全てパラレルワールド扱いとなっており、ゲームに直接連動する要素が少ない。
ここでは各作品を発表順で掲載しつつ、同シーズンに発表された同一作品のコミカライズ・ノベライズは一作品にまとめて記載する。

第1期『Project .hack』(2002年~2005年)

最初の『The World』(後に『The World R:1』と呼ばれる)が運営されていた2007年~2015年を舞台とする作品群。

・.hack//SIGN
2002年4月放送のテレビアニメ(全24話+未放送2話)。未放送エピソードはDVDと、後述のIntegrationに収録。
自暴自棄な主人公・司の成長するさまと、究極AIアウラの覚醒までの過程が描かれる。
本作に登場するPCはゲームにも登場するが、極一部を除いてストーリーに直接関わらない幻影として登場する。

.hack

  • .hack//感染拡大 Vol.1
  • .hack//悪性変異 Vol.2
  • .hack//侵食汚染 Vol.3
  • .hack//絶対包囲 Vol.4
通称『無印』または『.hack//GAME』。
2002年6月に発売されたPS2専用ゲームソフトで、ちょうど『SIGN』の1クール目が終わった辺りに発売された。
プレイヤーはアウラからゲームの仕様を超える「腕輪」の力を託されることになった主人公・カイト*1を操作するプレイヤーとなり、その力を使い襲い来る危機や『The World』の謎に挑んでいく。
一つの物語を4部作として扱い、3~4ヶ月スパンでストーリーを更新し不評要素やバグを修正した分割商法で展開。後に発売されたPS Best版は1・2、3・4の2部作同時収録となっている。
前Volのセーブデータを次のVolにそのまま引き継ぐことができるデータコンバート式を採用しているため、やり込むほど次のストーリーの難易度が下げることができる。
本作に収録されているパロディモードは色々な意味で有名で、シリーズを知らなくても「パロディモードというやばいモードがあるゲーム」という形で知っている人も多いだろう。

なお、本項目のトップに記載されたタイトルロゴは本ゲームのものであり、下部にキャラクターデザイン、脚本、アニメ監督の名前を連ねてアピールしている。

  • .hack//fragment
2005年11月に発売されたPS2専用ゲームソフト。
1ヶ月間のベータテストを経て1万本限定で流通された。
無印のスピンオフ作品にあたり、自分たちのパソコンを使用してオンラインサーバーを用意することで無料でオンラインを楽しめる異色の作品。
当時無料でオンラインゲームが遊べるゲームは数少なく、用意されたサーバー上で遊ぶのに対し専用ツールを用いて自分たちでサーバー管理を行う点は過去類を見ないものとなっている。
現在はオンラインサービスを終了しているためオフラインストーリーしか遊ぶことができない。

  • hack//Liminality
無印の各作に同梱されていたOVA作品(全4話)。
カイト達が戦いを繰り広げていた間に現実世界で起こっていた出来事を描いている。
未帰還者が発生する原因を調べていた元CC社の社員・徳岡は、被害者の関係者に協力を要請し、事件の真相に迫っていく。
ストーリーがゲームに連動しているという謳い文句に対して直接関わる部分は少なく、どちらかというと同一の時間軸で起きていた全く別の出来事を描いた外伝に当たる。
PS Best版に付属していなかったが、後述のIntegrationで全話収録され、2020年代にサブスク配信された。

略称は『腕伝』。
2002年1月から連載を開始したマンガ作品(全3巻)。アニメ版は2003年1月に放送(全12話)。
4年後のThe Worldを舞台に、伝説のパーティーのPCでプレイできるキャンペーンに当選したシューゴは、アウラから腕輪を託される。
R:1時代最後の作品にして、ゲームどころかSIGNが放送される前から連載されていたプロジェクト第一号。
当時のタイムラインは腕伝1巻→SIGN1クール目→無印Vol.1と、最初に事件が解決した後の世界が描かれる特異なものとなっていた。

マンガ版とアニメ版でストーリー展開が大きく異なり、マンガ版のキャラがアニメ版に登場しないことも多い。
このため、Linkでは声優はアニメ版、ストーリーはマンガ版を準拠しており、アニメ版のストーリーはパラレル扱いとなっている。
また、短編小説が後述のAI buster第2巻に収録されている。

2002年10月に発売された小説作品(全2巻)。
The Worldのデバッグチームの団長を務めていたアルビレオが遭遇したエピソードをまとめた表題作で、現在も語られるシリーズのキーワードに隠された真実が紐解かれる。
The World R:1最古の物語にあたるが、SIGNの前にあたる作品なので無印の事件はあまり関係せず示唆される程度に留まる。

  • .hack//GIFT
無印4部作を全て購入したプレイヤーに配布されたOVA作品。
本編と全く雰囲気が違うギャグアニメであり、PC達もED以外デフォルメ姿で描かれている。
端的に言うなら「キャラ崩壊しない程度に収まってるパロディモード」。
2020年代以降アニメ作品がサブスク解禁されていく中、サブスク配信されていないタイトルの一つで、当時配布されたDVDを入手するかIntergration再販版またはLink限定版を購入する以外に視聴手段がない。
余談だが、Link限定版収録分はレーティングの都合でオリジナル版から一部修正が加えられている。

  • .hack//ZERO
2003年5月に発売された小説作品。
悪質PCの被害にあったことを機にPKやチート行為に手を染めていたカールが、The Worldの異変に巻き込まれていく。
時系列SIGN後~無印前に当たるのだが、第1巻が発売された後20年以上が経過しても続きが発売されず未完の作品として名を連ねている。おまけにシリーズ再始動のタイトルと名前がモロ被りしてしまった。
カール達の行く末自体は別作品で大まかに明かされていたため、Linkで本作を大きく補完するストーリーが展開された。

  • .hack//Integration
2003年10月に発売されたDVD-BOX。
SIGNと無印のキャラが集結するSIGN第28話「Unison」、Liminality全4話、腕伝サウンドドラマ、世界観解説動画を収録しており、2006年に再販されたバージョンはGIFTが追加収録されている。
収録内容的にSIGNと無印を一通り履修し終えたユーザーに向けたファンディスクの側面が強い。
第28話はあくまでSIGN扱いなのでサブスク配信でもSIGNの枠に含まれているのだが、LinkではIntegration単独で収録されている。

  • .hack//ANOTHER BIRTH もうひとつの誕生
2004年に発売された小説作品(全4巻)。
無印4部作をヒロインのブラックローズの視点から描いた作品で、ゲーム本編とストーリー内容に若干の差異がある。
カイトが単独行動している裏でブラックローズが何をしていたか、リアルにおける家庭環境について、などカイト視点だった本編だからこそ描かれなかった描写も多い。

第2期『Project G.U.』(2006年~2008年)

CC社大火災の後立て直された新生『The World R:2』を舞台とする作品群。プロジェクト名通り大部分が『G.U.』とその前後を描いており、2017年~2018年と作中期間が短い。

  • .hack//Roots
2006年4月放送のテレビアニメ(全26話)。
G.U.のプロローグおよび本編で省略された半年間のアニメ化であり、主人公であるハセヲがいかにして凄腕のPKKとなったのかを描く。
本作を見ないとG.U.のストーリーを網羅することができない上、放送中にVol.1が発売されたためアニメを全話見てからVol.1を始めることも当時は難しかった。
現在はサブスク配信に加えLast Recodeの発売により視聴からのゲームプレイへの導線がわかりやすくなっている。

  • .hack//GnU
当時発売されていた雑誌『.hack//G.U.: The World』にのみ収録されていたマンガ作品。
ストーリー自体はRootsどころかG.U.にすら関係しない完全オリジナルとなっているが、20年が経過しても単行本が発売されていない。
当時発売されていた雑誌を入手しなければ読むことができないというのもあってシリーズで最も履修が難しいタイトルとなっている。
Linkにすらサブシナリオ収録されていないが、主要人物が登場するなど完全に忘れられていたわけではない模様。

.hack//G.U.

  • .hack//G.U.Vol.1 再誕
  • .hack//G.U. Vol.2 君想フ声
  • .hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで
2006年5月に発売されたPS2専用ゲームソフト。
Rootsの後、死の恐怖の異名で恐れられるPKKとなったハセヲの再起と成長の物語。
無印同様に分割商法で発売されたが、あちらと違って全3部作となっている。はずだったが……

マンガ版『.hack//G.U.+』はVol.2発売と同時期の2006年6月に発売(全5巻)。
ゲームとほぼ同じストーリーだが、ゲームのネタバレ対策に一部ストーリーとキャラ設定が変更されている。
特に第2部はオリジナル展開になっており、Linkに収録された際にはこちらのストーリーが採用された。
小説版『.hack//G.U.』はゲーム完結後の2007年3月に発売(全4巻)。
こちらはゲームのノベライズではないことが最初から語られており、第1期の要素が数多く登場するオリジナル展開が多い。

副題は『THE END OF The World』。
G.U. Vol.1にのみ同梱されたPS2で起動して視聴する映像作品。後にLast Recodeにも収録された。
前作をプレイしていない人向けのダイジェストのほか、無印とG.U.の間に起きた出来事を補完する。
G.U.のセーブデータと連動しており、ゲームの進行に応じて新たな部分がオープンする。

  • .hack//G.U. Returner
G.U.の全巻購入特典として2007年に配布されたアニメ作品。後にLinkとLast Recodeの限定版に再録された。
RootsとG.U.のキャラが集結するファンディスクの側面が強く、いわばG.U.版「Unison」。
時系列はG.U.の本編終了後だが、後にVol.4が発表されて内容に矛盾が生じた結果、現在はパラレル扱いとなっている。
こちらも上記再録の影響かサブスク配信はされていない。

2006年9月に発売された小説作品(全2巻)。
「殴られ屋」という独特なロールをしていた碧が、ハセヲ達との出会いをきっかけに失われた記憶と謎に迫っていく。
時系列はRoots後半に当たり、碧は後にRoots本編にも登場しているが、本作のストーリー自体はG.U.本編との関係性は薄い。

  • .hack//XXXX
『イクスフォス』と読む。2006年9月に発売されたマンガ作品(全2巻)。
無印のコミカライズ作品で、ストーリーは概ね変更がないがオリジナル要素が多く含まれており、G.U.の要素もサプライズで登場する。
本作のオリジナル要素の一部はLinkにも参戦を果たしている。

  • .hack//Alcor 破軍の序曲
2007年に発売されたマンガ作品(全1巻)。
初心者お助けギルド「カナード」に入団するも何をやってもドジな少女、七星の成長を描く。
時系列はRoots後半に当たり、後付のためG.U.本編で本作への言及は一切なかったが、伏線の多くはLinkで回収された。

2007年12月に劇場公開後、2008年3月に発売されたアニメ作品。
全編フルHDCGで作成されており、ストーリーは概ねG.U.に沿っているが中盤以降の展開は大きく変更されている。
DVDおよびサントラにはG.U.本編には収録されなかったパロディモードが収録されているが、本家と違ってキャラを保ったままギャグをさせる方針に変わっている。

  • .hack//黄昏の碑文
2008年5月に発売された小説作品(全2巻)。
叔父のPCに触れたことで黄昏の碑文をモチーフにしたゲームに取り込まれた少女ララは、碑文の主人公サヤとして物語を追体験しながら現実世界への帰還を目指す。
舞台は2007年。現実の2026年現在.hackシリーズ最古の時系列を描いた作品で、唯一The Worldではなくそのプロトタイプ『fragment』を取り扱う。

第3期『新約碑文』(2009年~2012年)

『The World R:X』(2020年~2023年)と『THE WORLD FORCE:ERA』(2024年~2030年)および関連作品を舞台に2020年~2024年+αを描いた作品群。
一作品内でゲーム内と現実双方を描く作品が増えた。

.hack//Link

2010年3月に発売されたPSP専用ゲームソフト。
謎のデータディスクから『The World R:X』に転移してしまったトキオの、The Worldの歴史を巡る戦いを描く。
シリーズの中では珍しく1つの事件を複数の作品で追いかけて事件の全容に迫る作風にはなっておらず、Link以前に発売されたほぼ全ての作品を網羅する方向性で作成されている。
その経緯もあって.hackシリーズ最終章として位置づけられたタイトルだが、がっつりセカイの向こうにの次回予告が含まれている。

マンガ版『.hack//Link 黄昏の騎士団』は2009年に発売されたマンガ作品(全3巻)。
2008年からケロケロエースで連載され、ゲーム版発売までの宣伝を目的としたプレストーリーとなっているが、ゲームで一部省略された要素を補完している。

  • .hack//ChupChopCase
Linkのゲーム内に収録されたオリジナルストーリー。
ターミナルディスクで示唆され、設定のみ語られていた「チャップチョップ事件」を描く。
無印の登場人物エルクを主人公に、彼のその後に関わる重大な事件であり、後続作品にも大きく関わる。
Linkのゲーム中では独立したタイトルとして取り扱われている。

  • .hack//X'over
Linkのゲーム内に収録されたオリジナルストーリー。
SIGN~Linkまでの全てのキャラクターが登場するクロスオーバーシナリオ。
Linkのゲーム中では独立したタイトルとして取り扱われている。

2010年11月から劇場上映され、2011年1月に発売されたOVA作品。
Linkの2年後、The World R:Xで再び発生した未帰還者事件に巻き込まれたサクヤの活躍を描く。
ファンタジー要素多めだったLinkと打って変わってG.U.以前の.hackの雰囲気を全面に押し出している。

小説版『.hack//Quantum 心ノ双子』は2011年1月に発売(全1巻)。
こちらはマンガ版のノベライズに近く、作風から小説版G.U.の精神的続編に近い作品となっている。
マンガ版『.hack//Quantum+』は2011年3月に発売(全2巻)。
ストーリーはアニメ版の通りだが、G.U.との関連性を示すオリジナルエピソードが追加されている。

  • .hack//Quantum I(introduction)
2011年10月に発売されたマンガ作品(全1巻)。
Quantumの前日談にあたり、シリーズ初の電子書籍対応作品として公開された。

  • .hack//Legacy
.hack//Archives_03収録の短編小説。
無印の本編後、カイトによる最後のウイルスバグ駆逐を描く。
当時、限定販売品だった設定資料集の入手が必須のため、当時は読む難易度が高かったが、現在は電子版配信に伴い難易度は激減している。

別称は『.hack//The Movie』。
2012年1月21日に劇場上映されたアニメ作品で、シリーズで唯一カタカナ表記。
第4バージョン『THE WORLD FORCE:ERA』で再発したウイルスバグ騒動に、そらが操作するPCカイトが挑む。
無印の実質的な続編ないしリメイクに当たるタイトルで、本作から初めてシリーズに触れる人向けにマニア向け要素を削いだ作風となっている。

  • .hack//bullet
2012年から2017年にかけてWeb公開され、公開終了後に電子書籍として発売された小説作品。
Linkに登場したフリューゲルこと曽我部が元同僚の依頼をきっかけに、CC社の陰謀へと巻き込まれていく。
Linkの後日談かつ、時系列的にQuantumとセカイの向こうにの間を埋める話。またシリーズの前日談として設定のみ語られた「Deadly Flash」事件に初めて本格的に触れている。

  • .hack//Versus
2012年6月に発売された『セカイの向こうに』のハイブリッドパックに収録されたPS3専用ゲームソフト。
クローズドオープンした『VERSUS:The World』を遊ぶプレイヤーとしてゲームを操作する。
歴代のキャラクターが登場する3D対戦格闘ゲームであり、本編をクリアするとアニメ作品『タナトスレポート』が解禁される。

第3期以降(2012年~)

『THE WORLD FORCE:ERA』より後の2030年以降を描く作品群と、過去作のリメイクが中心。

ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い

別称は『.hack//GUILTY DRAGON』。
2012年11月~2016年3月までサービスされていたソーシャルゲーム。
アプリ向けに作成された『The World: Armed conflict』を舞台に、願いを叶える伝説のアイテムを探索する物語。
サービス終了後、全てのシナリオが公式ホームページ上で公開されているが、映像やイラストの類がないのでわかりにくいのに注意。

4コマ&ショートマンガ作品『ギルドラG ギルティドラゴン ~罪竜と八つの呪い~ A GAG CONCEPT』は2015年に発売(全1巻)。
本編の内容とほとんど関係ないギャグマンガとして展開されており、一部がアプリ内でも読むことができた。

  • .hack//New World
2016年1月~同年12月までサービスされていたソーシャルゲーム。
当初は『ニューワールド』として公開されていたが、後に改題された。
シリーズにおいて一番未来にあたる作品で、主人公達は『The World : Re-vice age』内で起きる不可思議な出来事を追ううちに巨大な陰謀に巻き込まれていく。
こちらも全てのシナリオが公式ホームページ上で公開されている。

  • 新約小説.hack//
2017年にシリーズ15周年記念作品として公開されたWeb小説。
無印のストーリーを元にゲームでは全く描かれなかったカイトのリアルやThe World開発中のCC社など一部オリジナル展開を交えている。
更新中にLast Recodeが発売されたため、ターミナルディスクと合わせて無印の物語の補完作品としての側面が強い。

  • .hack//G.U. Last Recode
2017年11月に発売されたPS4専用ゲームソフト。後にSteamとNintendo Switchに移植された。
より遊びやすく調整されたG.U.3部作とターミナルディスクに、追加ストーリー『Vol.4 あるいは世界を紡ぐ蛇たちの見る夢』とムービー集パロディモードを追加したHDリマスター作品。
PS4限定版にはVol.3~4の間を描いたドラマCD『.hack//G.U.Innocentcall』と短編小説『.hack//G.U.RAGTIME』が収録されている。
上記2作は複数のキャラクターからなるオムニバス作品集であり、Vol.4に繋がるストーリーが描かれる。

  • .hack//G.U. Begins
Last RecodeのNintendo Switch版発売に合わせてWeb公開されたマンガ作品。
SIGN~G.U.の最序盤までの間に起きた出来事をあるPCの視点で描いている。
その性質上、設定資料集でしか語られていなかった裏設定に大きく踏み込んでおり、タイトル名に反してSIGN・無印・Roots・G.U.の4作を最後まで見ることが前提となっている。

unknown

  • .hack//Z.E.R.O.
サイバーコネクトツー設立30周年記念タイトル。
今までバンナムが販売を担当していたが、今回はサイバーコネクトツーが販売も開発も手掛ける初のパブリッシングタイトル。
ZEROがすでに存在するせいでややこしいのだがこれまでのシリーズとは無関係であることが事前に発表されている。

その他

  • .hack//Radio
正式名称は『.hack//Radio 綾子・真澄のすみすみナイト』。
2002年から2003年にかけて放送されたラジオ番組(全50回)。
浅野真澄と川澄綾子がパーソナリティを務め、.hackシリーズの販促番組として放送された。
後に櫻井孝宏と榎本温子がパーソナリティを務めた『.hack//G.U.RADIO ハセヲセット』が2006年4月から2007年4月にかけて放送された(全51回)。

  • .hack//モバイル
2003年8月18日にフィーチャーフォン(iモード)で配信されたアプリゲーム。
本編に登場するキャラをレンタルするアバターシステムを始めて導入したRPGとして公開された。
シリーズ年表には載っておらず、公式から存在を忘れられたタイトルと化している。

  • .hack//The World
2003年1月から刊行されたシリーズの専門雑誌。
第2期からは『.hack//G.U.: The World』に改題して刊行。
コミカライズ作品の一部は本雑誌で連載されていた。

  • .hack//4Koma ギャグ選手権
上記の.hack//The WorldのG.U.版で掲載されていたマンガ作品(全1巻)。
4コマのギャグマンガ系アンソロジー作品であり、一部エピソードはG.U.のおまけムービーとして収録されている。

  • .hack//Archives
2008年12月から2016年2月にかけて発売された設定資料集。
G.U. TRILOGYが01、G.U.が02、無印が03、Linkが04、セカイの向こうにが05に該当する。
02と03の限定版には新規描き下ろしBGMが収録されたCD、03には前述のLegacyが収録されている。
物理書籍版は限定販売に留まっており、現在は電子書籍版のみが販売されている。

コラボ参戦

プレイアブルとしてカイト&ブラックローズが参戦。
無印完結直後の時系列からの登場となっており、まさかの公式で正史扱いでの参戦となる。

プレイアブルとしてカイト&ハセヲが参戦。
カイトは無印後、ハセヲはVol.2~3の間の時系列からの登場で、今回はG.U.のストーリーとの矛盾を避けるためか正史扱いではない模様。

  • ソードアート・オンライン コード・レジスタ
同じオンラインゲームを題材にした作品にして、発表時期的にほぼ同期にあたるソードアート・オンラインとのコラボレーション。
2016年にNew Worldとのコラボとしてクロスエッジキャンペーンを実施。
両作品のキャラクター同士がそれぞれのストーリーに参戦している。

余談

長期間にわたって複数の媒体作品が展開されたため、現在からシリーズを一から揃えようとすると、作品によっては入手しにくいものもある。
特に「これさえ履修しておけば終わり」ではなく「この作品の設定が載っている」「この作品を見ないと詳細が語られない」という具合に資料が増えていくため、後からハマった人ほど収集難易度が上がる。特にロストメディア化してるGnUとか。
また、特にナンバリングがないためにシリーズ名だけを見ると、作品ごとの関係が非常に分かりにくい。ゲーム作品さえ見ていればある程度の全貌は理解できるが、全てを知ろうとするほど結局どれから見ればいいのか分からなくなりやすい。

ゲーム内にはプレイヤー同士が情報交換していることを思わせる掲示板などが存在する。
攻略情報だけでなく、ゲーム内で起きている出来事についてプレイヤーが噂していたり、どうでもいい話題が書き込まれていたりするため、ゲームの世界に実際のプレイヤーコミュニティが存在しているように見える。
こうした細かい作り込みが、単なる「ゲームを舞台にしたRPG」とは違う雰囲気を作っている。
ゲームの外で起きた出来事をニュースとして閲覧することも可能で、ニュースを見ることで世界観により深みを増させる仕組みになっている。ニュースを見ないと特定のキャラクターがその後どうなったのかが分からないことも。
また、ゲームで仲間になるキャラクターに対してメールを送ることができ、届いたメールによって追加でメールを送ることができる『メールコンボ』もシリーズの特徴の一つ。メールコンボを最後まで続けることで本編では語られなかった設定やリアル事情を知ることができる。





追記・修正はALTMIT OSを起動しながらお願いします。

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最終更新:2026年09月21日 00:14

*1 デフォルトネームなのでゲーム本編では自由に設定可能。