シャルクルス

登録日:2010/10/11(月) 23:29:58
更新日:2024/11/30 Sat 20:08:25
所要時間:約 7 分で読めます





ロックマンDASHシリーズに登場する敵、リーバードの一種。


概要

外見は独楽に手足が生えた様な姿で、二つある腕には鋭い刃が三つ突き出ており、細長い足をしている。
蟹っぽい。

特有の足音を立てながらダンジョン内を徘徊しており、ロックを発見すると真っ直ぐに走って追いかけてくる。
足がロックより速く、逃げにくい上に積極的に攻撃してくる為、足音を聞いただけで竦み上がってしまうほどトラウマになったディグアウター諸兄も数知れず。
その一方で耐久力は低いし怯みやすい。遠距離攻撃手段も持っていない。
闇雲に逃げ回らず、弾数・連射重視カスタマイズしたロックバスターで真っ向から撃ち込んでやれば転倒を繰り返し、さっきまでビビってたのはなんだったのかと拍子抜けするほど楽に倒せてしまう。

だがタイマンならまだしも、複数出現して囲まれた時にはかなり厄介である。悠長に一体ロックオンしながら相手にしている隙に、他の個体からどつき回されてしまう。
何故か攻撃に左腕を使わず(使うのは精々威嚇の時くらいなので)、反時計回りに走りながら避けると少し楽に戦える。
また、段差のあるフロアによく出る為、高い所から狙い撃ちすると比較的簡単に倒せる。



◇行動パターン


  • 突き刺し
右腕でボディブローをする様に繰り出す。喰らうと怯む。
使用頻度は少ない。

  • ダッシュ突き刺し
シャルクルスのトラウマたる由縁。
走っている時に滑る様に腕を突き出し、更に刃が回転する。複数ヒットした挙句吹っ飛ばされる。
足が速い為、逃げ損なうと的確に突いてくる。
ダメージを減らすアーマーを装備していても、ライフをかなり削られてしまう恐ろしい技。

  • 跳躍
突然飛び上がる。本当にいきなりなので恐い。
無駄な行動に見えるが、そこそこ跳躍力があるので、短い幅の崖くらいなら余裕で跳び越えてしまい、油断ならない。

  • 威嚇
体を後ろに傾け、両腕を突き出し刃を回転させる。
特に意味はないが恐い。



◇種類



■ロックマンDASH


通常タイプ。体長はロックと同じくらい。
初出はカードンの森のサブゲート。高い段差がある地形にいる為、段差から降りずに上から撃てば安全に倒せる。
…が、油断していると一箇所だけある坂を登ってきて、更に橋まで跳び越えてくる事も稀にだがある。

クローサーの森のサブゲートでは、まずエントリーからして怖い。
さあ新しいダンジョンだ!と期待しながらエレベーターを降り、扉を開けるとそこには狭い室内に三体のシャルクルスがお出迎えしてくれる。ジェットストリームアタックにそっと回れ右してフラッター号に帰った人もいるのではなかろうか。
こんなん相手してられるか、と扉をくぐって隣の部屋まで逃げれば一安心…と思っても、もう一体そこにいる。泣きっ面に蜂とはこの事か。
普通に立ち向かえる勇敢なディグアウターはいいが、地下遺跡に響く足音にも怯えるようなキッズとジャンク屋のおじさんにとっては、もはやクロックタワー状態。
もう一つの小部屋は無人だが、そちらに逃げてもまだ油断はできない。扉の近くにいると爪が貫通して攻撃が当たる。もっともそこまで接近していれば、逆にこちらも扉越しに撃って倒せてしまうチキンプレイができるのだが。
それにこの時点だと後述の灰色を見た後なので、緑なら相対的にマシに思えるはずである。

レイクサイドパークの地下都市では、ガイニー・トーレン*1が生み出してくる。こちらも後述の赤と比べたらよほど弱いので、むしろ楽な部類。
またB級ディグアウト免許取得後、つまり比較的序盤から入れる位置の地下遺跡にもぽつんと一体出現する箇所がある。もっともこいつなんかよりも、ほど近い区画内で遭遇するハンムルドール*2の方がよっぽど恐ろしいだろう。


恐らく一番のトラウマ。
ジュウイン湖のサブゲートに出現する。
該当する大部屋に入る前にロールちゃんが「嫌な予感がする」と無線を入れてくるが、まさにその通り。
ステルス状態で普段は姿が全く見えない。接近した時には姿が見えるがもはや手遅れで、大概ボディーブローを食らわされて吹っ飛ぶハメになる。
見えなくても足音だけが聞こえるが、それが却って恐怖をかきたてられる。
カードンの森のサブゲートと同じく段差のある地形の最下層におり、降りなければとりあえずやり過ごせる。
…が、実は最初は高い位置にいる個体がおり、油断すると酷い目にあう。
ちなみに同フロア内で合計六体いるのだが、特に宝箱のある所に一体潜んでおり、宝箱を開ける前や開けて振り向いた瞬間、完全に油断しているプレイヤーの虚を突いて襲いかかったりする。
あるいは崖の足場にいる時に崖を跳び越えて強襲し、ロックを下に叩き落とす事がある。
さらに時折ジャンプが段差に届いて、高い位置に居ても襲ってきたりするのは心臓に悪いという他ない。

その大部屋を這々の体で突破しても、その先には高威力・高耐久でディグアウターを苦しめるフィルシュドット出現地帯が待ち構えている。隙を生じぬ二段構えとはこの事か。
また、通路の中間地点が十字路のように左右に分岐しており、その先の扉をくぐると左右どちらでも同様に地下遺跡に続いている…のだが、問題はその扉。
地下遺跡に移動した時点でエリア読み込みが挟まれる"サブゲートから出た"と見なされてしまい、改めて扉から戻ったとしても、さっきまで倒したはずのジュウイン湖のサブゲート内のリーバードが全て復活してしまう。
しかもその扉の先というのも、特定の特殊武器で壁を破壊しなければ先に進めない箇所なので、ただ様子見に行っただけでは結局ほとんど意味がなかったりする。
ちょっとした探索のつもりがいらぬ仕事を増やしてしまう有様に…。
もっとも壁を壊さずに行ける範囲にも宝箱が一つあり、そこでは連射+2と強力な*3バスターパーツ「ラピッドストライク」が手に入るので、ここでの寄り道は全くの無駄足という訳でもない。


地下都市に出現する。
一回り大きくなっており、攻撃力・耐久力ともに上がっている。長い年月を経て成長した姿らしい。
入口から降りるなりパワーアップしたシャルクルスが複数出現するので、初見ではビビり散らかすだろう。
そこら中の建物の上に登れる為、上から狙撃してしまえば安全に倒せる。
しかし一緒に出現するカルブン*4が建物を破壊するので、逃げてばっかりだと追い詰められて、トラウマを増やす事になる。



ロックマンDASH2


全体的に出現個所が少ない。
持ち上げ不可。

入るのにA級ライセンスが必要な、カルバニア島のキトのダンジョンの途中と最深部に出現する。
最深部では二体同時に現れ、段差のない地形で闘うハメになる。


ヨーションカの教会から入れる、カリンカ大陸の遺跡に出現する。
終盤に出る為、前作に比べるとそこまで脅威ではない。
跳躍力が異様に高いが段差の上には届かない。
バスターで簡単に沈む等、前作と比較すると正直ザコ。

…が、ディグアウター試験の最後に出てきてプレイヤーに新たなトラウマを植え付けた。
特にS級。

余談だが、ニーノ島ルミノアの町のギルドマスターの部屋には「超一級のディグアウト品」と銘打たれてシャルクルスの腕が飾ってある。
普段見る余裕がない分、じっくり眺めてみてはいかがだろうか。


■トロンにコブン


本作のラスボス、腕部が棍棒の様な形状をした人型ロボット『古代神像』の胸部にて登場する。
何を言ってるかわからねーと思うが(ry
とにかくこの古代神像、デカイのである。

プレイヤー(お気に入りコブン)はトロン様の身長の1.5〜2倍程のコンパクトなサイズの汎用人型ロボット『グスタフ』を操り、古代神像のコックピットである頭部を破壊すべく攻撃をするのだが、頭部は如何なる攻撃も受け付けない強力なバリアに守られている。

バリアを解除する為に、胸部に数本存在する制御棒のような装置を破壊しなければならないのだが、ここであの数多のDASHシリーズのプレイヤーを震え上がらせてきたあの嫌ーな足音が聞こえてくる…

\ガシャンガシャン/

シャルクルスが古代神像に点在するワープゲートのようなものから出現しているのだ…艦載機なのか内部で生産されているのかは不明だが、無限沸きである。
しかし棒をつかみ、シャルクルスに投げつければ一撃で倒せる程耐久力は低いので、恐らくシリーズで一番印象に残りにくいシャルクルスであろう。
実際、ラスボスのBGMと相まってそこまで恐怖に感じない。



なお、ロックマンDASH3でも登場する予定だった。
これまで同様に直立行動のほか、新しいパターンとして、空中十字斬り、四本足で這い回りながらロックに迫ってくるなどの行動も取る予定だったらしい。



追記・修正はシャルクルスを冷静に倒せてからお願いします。
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最終更新:2024年11月30日 20:08

*1 列車みたいな連結構造の大型リーバード

*2 オープニングステージにあたる海の塔でボスとして登場したのと同じ大型リーバード。以前の個体は片腕が無かった半壊状態だったのに、ここで出現する個体は両腕揃った完全体、しかも「遺跡から出る度に復活するザコ敵として」登場する。弱体化どころか追加パターンで大暴れ

*3 連射のパラメータを上げられるバスターパーツは限られており、それも+2ともなると、他には入手にドリルアームが必要なブラストユニットRぐらいしかない

*4 カバみたいなリーバード、こいつも堅い上強い