フィルシュドット

登録日: 2017/08/23 Wed 21:49:49
更新日:2024/11/30 Sat 13:46:18
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ロックマンDASHシリーズに登場する敵、リーバードの一種。1作目にしか登場しない。

魚…というかシーラカンスのような外見をしていて、名前の由来もおそらく魚を意味する英単語『fish(フィッシュ)』からきていると思われる。
魚型とは言っても水中専用という事はなく、水陸両用である。これは次回作に登場する水中専用のリーバード達と比べても珍しい。


作中最恐と名高いダンジョン、ジュウイン湖のサブゲートにて、あのステルス機能つきのシャルクルスが出現する大広間を、やっとの思いで抜けた先にある狭い通路。
この通路は左右が水で満たされた空間になっていて、フィルシュドット達は普段その中を泳いでいる。
しかし、侵入者を確認すると水中から飛び出して中央の通路を陣取り、口から通路の半分ほどの大きさにもなる円形のビームを吐いて攻撃してくる。
接近すると体当たりされたり、飛び跳ねて水中に戻ることもあるが、滅多に動かない。

これだけだとゴルベッシュのように、侵入者の排除よりも侵入者の進行の妨げが目的のリーバードに見えるが、実はこのフィルシュドット、DASH1においてはシャルクルス、カルムナバッシュと並ぶトラウマリーバードとして知られる。

このフィルシュドットは地の利を味方につけたリーバードで、「もうシャルクルスに追いかけられずにすむ」と安心しきったプレイヤーを全力で粉砕しにくるのである。

前述の通り、フィルシュドットが出現する通路は左右が水の壁になっており、この水壁はフィルシュドットは出入りできるし、バスター・特殊武器などの攻撃も通すが、プレイヤーキャラであるロックは通れない。
つまり奴らがそこら辺を出たり入ったりしているからと言って、同じように広い場所に出てフィルシュドットの攻撃をやり過ごす…という戦法を取ることはできないのだ。
そしてビームを撃たれると通路の半分ほどが覆われてしまうため、2体いっぺんに道を塞がれると事実上回避不可能となる。
射程距離、連射力、攻撃範囲、そして耐久力。どれを取ってもハッキリ言って、大広間で戦ったシャルクルスよりも強い。*1
普通にここまで進めて入手できる装備で、この通路に出現するフィルシュドットを全員倒そうとすると、まず間違いなくこちらが返り討ちにされる。
倒せば見返りとして、そこそこ大金と言える額のゼニーを落とすが、よほど余裕がない限りは相手にしない方が得策。

一応通路の中間地点が十字路のように左右に分岐しており、左右どちらに進んでも同区画の地下遺跡に続いている道があるので、その分岐を回避地点として一旦やり過ごしながら戦う事は可能。
ただしその奥の扉には、少なくとも初見時点では入らない事を推奨する。
何故なら地下遺跡に移動した時点でエリア読み込み演出が挟まれる別エリアに移動した時点で"サブゲートから出た"と見なされてしまい、改めて扉から戻ったとしても、さっきまで倒したはずのジュウイン湖のサブゲート内のリーバードが全て復活してしまうのである。
帰るまでがディグアウト。せっかく安全を確保してきたのに、ちょっとした探索のつもりがいらぬ仕事を増やしてしまう有様に…。
しかもその扉の先というのも、特定の特殊武器で壁を破壊しなければ先に進めない箇所なので、ただ様子見に行っただけでは結局ほとんど意味がなかったりする。
もっとも壁を壊さずに行ける範囲にも宝箱が一つあり、そこでは連射+2と強力な*2バスターパーツ「ラピッドストライク」が手に入るので、ここでの寄り道は全くの収穫ゼロという訳でもない。

これらの悪条件が重なった結果、多くのロックがほとんど何もできないままフィルシュドットによってゲームオーバーにされ、プレイヤーにトラウマを刻み込んだ。

しかし、フィルシュドットは『水中にいる間は何もしてこない』ため、その間に通路を駆け抜けるか、攻撃して倒せば安全。
そして終盤になってくると、ゴルベッシュが増殖するバグと併用して資金稼ぎに利用するプレイヤーもいる。ちょっと移動してマップを切り替えるだけで、どちらのリーバードも何度でも倒せるので、作業効率はかなり良い。
水壁の中で倒してしまうと落としたディフレクターを取りに行けないが、バキュームアームで吸ってしまえば問題なし。


続編のロックマンDASH2 大いなる遺産には、ほぼ全編を水中で満たされたダンジョンとしてニーノ島の遺跡が登場。新しい水中専用リーバードも登場するが、フィルシュドットはDASH2には登場しない。
代わりの魚型リーバードとしてノリエイビーが登場する。こちらも真正面から挑むとなかなか強力なリーバード。水が無ければ無力だけど。

そしてなんと、開発中止になってしまったロックマンDASH3にて、フィルシュドットは再登場する予定だったという。
他にDASH3で再登場する予定だったリーバードは、以下の通り。


このうちフィルシュドットと同じく『一つのダンジョンにしか登場しないリーバード』はマンドマンタルのみ。どちらも水中を泳ぐリーバードである。



追記・修正はフィルシュドットが水中から飛び出す前にお願いします。
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最終更新:2024年11月30日 13:46

*1 これはむしろシャルクルスが意外と打たれ弱いのだが

*2 連射のパラメータを上げられるバスターパーツは限られており、それも+2ともなると、他には入手にドリルアームが必要なブラストユニットRぐらいしかない