登録日:2012/03/26 Mon 23:12:31
更新日:2025/03/07 Fri 20:33:44
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Sword of Fire and Ice / 火と氷の剣 (3)
アーティファクト - 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともに、プロテクション(赤)とプロテクション(青)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。火と氷の剣はそれに2点のダメージを与える。あなたはカードを1枚引く。
装備(2)
☆概要☆
火と氷の剣はダークスティールで登場したアーティファクト(装備品)。
この項目では、ダークスティールとミラディンの傷痕ブロック、モダンホライゾン、ファイレクシア:完全なる統一で収録された、火と氷の剣とサイクルを成す他のカードについても紹介する。
金属の次元であるミラディン製の優秀な装備品群である、これら5振りの剣は
呪文コスト3、装備コスト2。
装備したクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。
装備したクリーチャーに対抗色か友好色の2色のプロテクションを与える。
音叉のように二股に分かれた刀身は、それぞれ対応した色のオーラを放っているように描かれている。
装備したクリーチャーがプレイヤーにダメージを与えた場合、対応した色にちなんだ2つの誘発型能力を発動させる。
誘発型能力の関係で、二段攻撃や回避能力と相性抜群。
という共通の特徴がある。
ゲーム中での強さもさることながら、相反する2つの属性を宿す宝剣という、なかなか厨二心をくすぐるデザインやイメージもあり、人気が高い。
当然だが2種類以上装備することもできる。
現役時代のミラディンの傷跡ブロック期は、2マナ最強の石鍛冶が持ってきた剣を1/1の鳥が剣をじゃらじゃら携えて相手を殴りに行く光景がよく見られたものである。
☆各剣の紹介☆
レアリティはダークスティール収録の剣はレアだが、以降は新録、再録問わず神話レア。
対抗色
火と氷の剣
上記の通り、赤と青の剣。
火力とドローの組み合わせは、相手を選ばず腐りにくい能力で、剣サイクルの中でも特に人気が高い。採用するデッキや
メタゲームにもよるが、どの剣を使うか迷ったらコレと言えるぐらい、安定した活躍が期待できる。
同じく、クリーチャー除去が出来る強烈な装備品である
梅澤の十手が
ライバルだが、プロテクションや先に装備してれば真髄の針でも置物化しない点で差別化出来る。
Sword of Light and Shadow / 光と影の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともに、プロテクション(白)とプロテクション(黒)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを最大1枚まで対象とする。あなたは、それをあなたの手札に戻してもよい。あなたは3点のライフを得る。
装備(2)
火と氷の剣と同じく、ダークスティールに収録された白と黒の剣。
誘発効果は3点のライフゲインと、墓地のクリーチャーを1枚手札に回収。
火と氷に比べると誘発型能力こそ状況を選ぶが、単体除去に優れた白と黒へのプロテクションを得られ、タフネスの上昇で赤の火力でも除去が難しくなるのが強み。
能力を生かすなら、PIG能力を持つクリーチャーを回収するなど、工夫すると良い。
Sword of Body and Mind / 肉体と精神の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(緑)とプロテクション(青)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたは緑の2/2の狼・クリーチャー・トークンを1体生成し、そのプレイヤーのライブラリーの一番上から10枚のカードをそのプレイヤーの墓地に置く。
装備(2)
ミラディンの傷痕に収録された、青と緑の剣。
2/2の狼
トークン召喚と、相手ライブラリーを10枚墓地に送る誘発型能力を持つ。
クリーチャー除去が苦手な色2色のプロテクションと、サイズアップして殴ってんだからライブラリー削らなくて良いじゃないかということで、当初は評価が低かった。
…が環境の変化によりプロテクションの価値が相対的に向上、
精神を刻む者、ジェイスにバウンスされなくなる点や、復讐蔦などの緑の強力なクリーチャーに対抗できる、
つまり石鍛冶でサーチできる優秀なプロテクションカードという形で再評価された。
Sword of Feast and Famine / 饗宴と飢餓の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(黒)とプロテクション(緑)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨て、あなたはあなたがコントロールする土地をすべてアンタップする。
装備(2)
ミラディン包囲戦で登場した、黒と緑の剣。
自分の土地をすべてアンタップし、手札1枚捨てさせる誘発型能力は一見地味に見える。
…が、実際に使ってみると、アンタップ能力はビートダウンデッキでは装備コストが帰ってきてテンポアドバンテージが取れ、クロックパーミッションでは打ち消し呪文のマナを確保して反撃の芽を潰す、という動きを見せ、除去に優れた黒と、優秀なクリーチャーを保有する緑のプロテクションも環境にマッチした。
Caw-Bladeでの活躍は記憶に新しく、当時のあるプロプレイヤー曰く「《饗宴と飢餓の剣》が《石鍛冶の神秘家》をクソにした。」
Sword of War and Peace / 戦争と平和の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(赤)とプロテクション(白)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、戦争と平和の剣はそのプレイヤーに、そのプレイヤーの手札にあるカードの枚数に等しい点数のダメージを与え、あなたはあなたの手札にあるカード1枚につき1点のライフを得る。
装備(2)
新たなるファイレクシアで登場した、赤と白の剣。
誘発型能力で、相手に手札の枚数分のダメージを与え、コントローラーに自分の手札の枚数分のライフを与える。
相手の手札に依存するため扱いづらいが、パーミッションなど手札を握りしめている相手に決まると凄まじい威力を叩き出す。
単体除去に優れた白赤のプロテクションもあって、普通に使っても強力だが、
石鍛冶の神秘家などで噛み合う相手に対してサーチして出し、
ミラディンの十字軍の二段攻撃で叩き込んでやるのが良いか。
何を隠そう、我らが
覇者、ジョー・カディーンがイラストで握りしめているのがこの剣である。
友好色
Sword of Sinew and Steel / 筋腱と鋼鉄の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは、+2/+2の修整を受け、プロテクション(黒)とプロテクション(赤)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、プレインズウォーカー最大1体とアーティファクト最大1つを対象とし、それらを破壊する。
装備(2)
モダンホライゾンで登場した黒赤の剣。
対戦相手にダメージを与えながら厄介なパーマネントを処理できるが、効果が腐るリスクもある。黒と赤の除去に耐性がある点は便利だが、モダンには上記の剣をはじめとして優秀な装備品が多数あるため見劣りする感は否めない。
Sword of Truth and Justice / 真理と正義の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは、+2/+2の修整を受け、プロテクション(白)とプロテクション(青)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたがコントロールしているクリーチャー1体の上に+1/+1カウンターを1個置き、その後増殖を行う。(望む数のパーマネントやプレイヤーを選び、その後すでにそこにあるカウンター1個につき、そのカウンターをもう1個与える。)
装備(2)
同じくモダンホライゾンで登場した青白の剣。一度攻撃を通せば+2/+2が確約され、上手くいけばそれ以上の効果が期待できる。しかし、横並べしたい効果と装備品を使うビートダウン自体の相性が悪いため採用率は低い。
Sword of Hearth and Home / 家庭と故郷の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けプロテクション(緑)とプロテクション(白)を得る。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたがオーナーであるクリーチャー最大1体を対象とする。それを追放する。その後、あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探す。両方のカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
装備(2)
モダンホライゾン2で登場した緑白の剣。固有効果は土地加速とクリーチャーの明滅……なのだが、自身を明滅させようものなら装備が外れるため他の生物の存在が前提であり、土地加速も基本土地限定のため全てアンタップできる黒緑剣の方が実用的、プロテクションもパッとしない組み合わせと目ぼしい点が何一つないため、評価は他の友好色剣と同様に低い。
Sword of Forge and Frontia / 鉱炉と前線の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けプロテクション(赤)とプロテクション(緑)を得る。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたのライブラリーの一番上にあるカード2枚を追放する。このターン、あなたはそれらのカードをプレイしてもよい。このターン、あなたは追加で土地1つをプレイしてもよい。
装備(2)
ファイレクシア:完全なる統一で登場した赤緑の剣。固有効果は2枚の衝動的ドローと土地プレイ権の増加。スタンダード禁止の《僻境への脱出》を見ればわかるように、土地が追放されても呪文が追放されても損をしない点でこれらの効果の組み合わせは相性がいい。
久しぶりのスタンダードで活躍なるか。
Sword of Once and Future / 過去と未来の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受け、プロテクション(青)とプロテクション(黒)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、諜報2を行う。その後、あなたの墓地からマナ総量が2以下でありインスタントやソーサリーである呪文1つを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その呪文があなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
装備(2)
機械兵団の進軍で大トリとして登場した青黒の剣。軽いバウンスや除去に対して耐性を持てるプロテクションは強力だが、その分固有効果はマナ総量2以下のインスタントかソーサリーを要求されるためデッキを選ぶ。
また、生け贄に捧げる除去にはプロテクションも無力なので注意が必要。
なおイラストの背景にはロークスワイン城が映っており、このことからエルドレインに存在する剣の模様。
おまけ
Sword of Wealth and Power / 富と力の剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けプロテクション(インスタント)とプロテクション(ソーサリー)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、宝物・トークン1つを生成する。このターン、あなたが次にインスタントやソーサリーである呪文を唱えたとき、その呪文をコピーする。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。
装備(2)
「サンダー・ジャンクション」の無法者に付属するセットの「ビッグスコア」で登場した11本目の剣。サイクルの特徴を色濃く受け継いでいるが、刀身は普通。
プロテクション先はインスタントとソーサリーとなり、大半の単体除去や全体火力をシャットアウトできる。
一方で固有効果は宝物トークンの生成とインスタントかソーサリーのコピーとやはりデッキを選ぶ効果で、クリーチャーへのプロテクションが無いため攻撃を通しづらいという問題もある。
可能であればトランプルやブロックされない効果によって補完したい。
Sword of Dungeons & Dragons / ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズの剣 (3)
アーティファクト — 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(ならず者)とプロテクション(クレリック)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、飛行を持つ金の4/4のドラゴン・クリーチャー・トークンを1体生成し、d20(20面体サイコロ)を1個振る。あなたが20を振ったなら、この手順を繰り返す。
装備(2)
2017年のHasconで限定販売された銀枠プロモーション・カードで、いわゆる同社製品ネタのジョークカード。
MtGの剣のテンプレートにD&Dのネタをこれでもかとちりばめたもので、当時出ていたジョークカードにしてはだいぶまとも。
真面目に使うと《肉体と精神の剣》よりトークンが強くなってプロテクションが弱くなった形、とでも考えておけばいいだろう。
一見すると強そうなのだが、「2色に対するプロテクションをつけられる」のが利点の剣サイクルにおいて攻撃時の爆発力が上がってもしょうがないところはある。
攻撃が通るだけで20面ダイスを振れるため、ダイスを参照するカードとの相性がすこぶる良い。
なぜ20を出すと振り直しになるのかは、D&Dにてダイスで20を出す→クリティカル扱いでもう1度攻撃となっているため。
の10枚(+黒枠1枚&銀枠1枚)が現在存在する。ダークスティールから19年、友好色剣が登場したモダンホライゾンからは4年の時を経て、遂に各色の剣が出揃った。
☆余談☆
弟分であるデュエル・マスターズでは、火と氷の剣を元にしたと思われる呪文《炎槍と水剣の裁》が存在する。
効果はパワー3000以下のクリーチャーを全破壊し、破壊したクリーチャー1体につき1枚ドローというもの。
コスト6とやや重いものの、シンプルながら得られるアドバンテージが大きい、
というか大きすぎてウィニーの価値を過剰に落としたとして一時はプレミアム殿堂入り(禁止カード扱い)となっている。
なにせ「多少自軍のカードが巻き込まれようが先に撃った方が勝つ」と言われるくらいだった。
今はカードパワーの上昇によってウィニーを並べるケースが減り、以前ほど猛威を振るえなくなったことから2016年2月1日に殿堂入り(1枚のみ投入可能)をすっ飛ばして無制限カードとなった。
追記・修正はジョーさんで相手に戦争と平和の剣で一太刀浴びせてからお願いします。
- どれもなかなか厨二な名前だと思う -- 名無しさん (2014-03-07 07:36:56)
- だがそれが良い! -- 名無しさん (2015-08-12 14:38:03)
- デュエマの二色呪文の元ネタだっけか -- 名無しさん (2015-10-14 16:13:54)
- モダホラにて友好色剣登場 -- 名無しさん (2019-07-06 13:30:49)
- モダホラ2で恐らく残りの有効色剣が来るかな -- 名無しさん (2021-04-20 15:04:46)
- 特に新Φの二振りが顕著だけど、名前とプロテクションがガッツリ対応しちゃってるせいで「イメージされる使用者にプロテクションが刺さる」っていうのがカードデザイン的にちょっとしくじってるような気がする -- 名無しさん (2021-10-08 19:18:57)
- 友好色剣については、『モダンホライゾン』より何年か前の公式コラムで質問に対し「スタン環境に出すには強すぎるからなかなか登場させる場を得られないでいる」という旨の言葉があったなあ。……このメガサイクル完結に結構な時間を覚悟する必要がありそうで……? -- 名無しさん (2021-10-08 19:30:59)
- ファイレクシア:完全なる統一で赤緑剣が収録。赤緑は除去耐性としてタフ上昇だけで十分なことが多い+アーティファクト破壊に長けた色ってことでスタンでも大丈夫な方な色ではあるとは思う -- 名無しさん (2023-02-07 01:01:17)
- 英語名がいくつか間違ってる。前にやつのコピペ -- 名無しさん (2023-05-17 00:38:46)
- 前のやつのコピペになってる -- 名無しさん (2023-05-17 00:38:59)
最終更新:2025年03月07日 20:33