ギャプランTR-5

登録日:2012/05/11(金) 17:29:26
更新日:2025/03/19 Wed 18:07:41
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ギャプランTR-5とは、『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』及びその関連作品に登場する可変モビルアーマーである。





ギャプランTR-5

GAPLANT TR-5

型式番号:ORX-005
所属:ティターンズ・テスト・チーム(T3部隊)
開発:コンペイトウ
生産形態:試作機

《武装》
ロング・ブレード・ライフル
ビームピストル(ロング・ブレード・ライフルの中央部分)
ビームサーベル(MA形態時ビームキャノン)×2
シールドブースター×2
腰部スプレッドビーム砲×2

《主なパイロット》
ウェス・マーフィー


地球連邦軍の可変モビルアーマー(以下MA)であるギャプランのティターンズ・テスト・チーム(通称T3部隊)仕様。
基本的な仕様は通常のギャプランと同じだが、姿勢制御スラスターが増設され、頭部がガンダムタイプ風の物になっている。

本機の特徴として、普通のパイロットでは扱いが難しいムーバブル・シールド・バインダーに変わってガンダムTR-1[ヘイズル]のシールドブースターが装備されている点がある。
これによって強化人間でなくとも操縦が容易となり、本機のデータは一般兵用のギャプラン開発へと活かされることとなった。




ギャプランTR-5 [フライルー]

GAPLANT TR-5 [Hrairoo]

型式番号:ORX-005
所属:T3部隊
開発:コンペイトウ
生産形態:試作実験機
全高:25.2m
全備重量:115.1t
出力:3,040kw+410kw
装甲材質:ガンダリウム合金

《武装》
ロング・ブレード・ライフル
試作ビームライフル(ロング・ブレード・ライフルの中央基部)
ビームスプレーガンⅡ*1
ビームサーベル(MA形態時ビームキャノン)×2
ムーバブル・シールド・バインダー内蔵ビームキャノン×2
腰部スプレッドビーム砲×2
サブアーム×3
増加ブースターポッド(フルドドⅡ)

《主なパイロット》
エリアルド・ハンター
ウェス・マーフィー


フライルーとは、ギャプランTR-5の本来の姿であるファイバーから大気圏離脱・再突入用のパーツを外して空間戦闘用の装備を施した状態を指す。
他の形態と区別する為にメカニック達の要望に応えてマーフィーが名付けた。


ウィンチシールド装備型

フライルーにウィンチシールドを持たせた状態。ファイバーユニットを外すとまずこの形態になる。
ウィンチシールドからシールドブースターを外して手に持たせると普通のフライルーとなる。

素の状態よりも近接戦闘に優れるが、推進機関となるシールドブースターがウィンチシールドとして手持ちになっているので飛行が出来ず、MA形態に変形出来るかどうかも不明。

一応問題点を解消する為、ウィンチシールドを更に2基両肘に装備させる案が検討されていたという。


ギャプランTR-5 [フライルー・ラーⅡ]

ガンダムTR-1 [ヘイズル]の追加武装であるフルドドを参考に開発されたサポートユニット“フルドドⅡ”を1機だけ装備した形態。
当初は固有名称付いてなかったので「フルドドⅡ装備型」とか「支援パーツ装備型」と言われていた。

ヘイズル・ラーのクローアームをベースにしたアーム(右肩のみ)と複数のサブアームも装備されていてロング・ブレード・ライフルを固定してビームキャノンとしても使用出来るようになった。
また、追加装備による重量増加に対応してシールドブースターの代わりにムーバブル・シールド・バインダーに戻されている。

本機はあらゆる領域で高い性能を発揮した為、新たに「領域支配モビルアーマー(Area Dominance MA)」というカテゴリーが設定された。

同型は2機存在し、1機はティターンズカラーにガンダムMk-Ⅲ(ハーピュレイの方)に似た頭部であったという。

本機のバリエーションとしてサイコガンダム系の腕部をビーム砲として使用する“火力強化型仕様”や有線式多連装ビーム砲付きの大型バインダーを装備した“サイコギャプラン*2という案が存在する。




ギャプランTR-5 [ファイバー]

GAPLANT TR-5 [FIVER]

型式番号:ORX-005
所属:T3部隊
開発:コンペイトウ
生産形態:試作実験機
装甲材質:ガンダリウム合金

《武装》
ロング・ブレード・ライフル
ビームピストル(ロング・ブレード・ライフルの中央部分)
新型爆弾
拡散ビーム砲
Iフィールドジェネレーター
ダブル・シールド・ブースター
ビームサーベル(MA形態時ビームキャノン)×2
腰部スプレッドビーム砲×2

《主なパイロット》
ウェス・マーフィー


ギャプランTR-5をコアとした拠点侵攻用可変MA。

「弾道軌道による敵拠点への超音速侵攻」をコンセプトに開発され、TR-5をコアユニットにセンサー、弾頭ユニット、機首ユニット、耐熱フィールドユニット、スラスターユニット、2つの複合バインダーユニットといった様々なオプションを装備している為、そこらのMAを遥かに上回る巨大な機体となった。

主な運用方法は「地上から打ち上げて一度大気圏を離脱、再突入して敵拠点を攻撃する」というICBM一歩手前の無茶苦茶なもの。

バインダーのIフィールドジェネレーターや拡散ビーム砲は敵の迎撃への防御として装備された物である。

一応MS形態にも変形出来るが、こちらの状態ではバインダーが分割されるのでIフィールドが使えず、コアのTR-5が分離出来ることと申し訳程度の格闘戦が出来ることぐらいしかうま味がない。
どの道、地上では巨大過ぎるバインダーが邪魔でろくに動けないのだが。




ギャプランTR-5 [アドバンスド・フライルー]

GAPLANT TR-5 [Advanced Hrairoo]

型式番号:ORX-005
所属:T3部隊
開発:コンペイトウ
全長:25.2m
生産形態:試作実験機
装甲材質:ガンダリウム合金

《武装》
ビームサーベル(MA形態時ビームキャノン)×2
ムーバブル・シールド・バインダー内蔵ビームキャノン×2
開放型バレルキャノン
拡散メガ粒子砲
クラッカーホルダー

《主なパイロット》
エリアルド・ハンター


TR-5の最終発展型。
本来は1号機がこれに改修される筈だったのだが、グリプス戦役の激化に伴う予備機の2号機の配備と共にパーツが各々に配分され、完成した。

本来は別仕様だったのだが、結果的にこれも「エリア・ドミナンス(領域支配)仕様」であり、仕様の違う2機のフォーメーション戦術や互換性などの利点が増えた。
頭部は更にガンダム化が進み、とうとうモノアイからツインアイに変わってガンダムMk-Ⅴ似になった。



ギャプランTR-5 [アドバンスド・フライルー] フルアーマー形態

アドバンスド・フライルーにフルドドIIと追加ブースターを装備したエリア・ドミナンス仕様の完成形。
ティターンズの保有する20m級のMSでは最高の性能を誇るらしい。

実際に戦線に投入されたかは不明。




アドバンスド・ギャプラン

ADVANCED GAPLANT

TR計画の技術で強化された、「アドバンスド」と呼ばれる機体群の一種。
ギャプランの場合は両腕部のムーバブル・シールド・バインダーに代わって複数機のシールドブースターで構成されたアドバンスド・バインダー・ユニットを装備して大火力・高推力を更に強化した、ギャプラン本来の高高度迎撃により特化した機体となっている。




ガンプラ

フライルーがHGUCで発売されている。
元のギャプランは完全変形だったが、こちらは差し替え変形となっている。
電穂付録のヘイズル・ラーを作るためにロングブレードライフルを取り上げた人、怒らないから手を上げなさい。
ギャプランブースター以外のパーツは揃うので、T3カラー風ギャプランとして組むことも可能。パーツが相当余るけど。

また、『模型戦士ガンプラビルダーズD』単行本「Parts BEGINNING」ではオリジナルカラーのフライルーが紹介されており、独特のマーキングを再現するシールも付属する。

後にプレミアムバンダイ限定でギャプランTR-5[フライルー](ティターンズ仕様)(A.O.Z RE-BOOT版)が発売。
元のHGUCギャプランをベースに頭部とカラーリングを変更。
頭部はフライルーとほぼ同型だが流用ではなくツインアイ仕様になった新規造形で、それ以外にもABSパーツはKPSに変更、肩部・股関節・ハンドパーツもアップデートパーツに差し替えられている。
元のギャプランとフライルーのパーツも残っているのでアナザーカラーのギャプラン&フライルーにも組み上げられる。






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最終更新:2025年03月19日 18:07

*1 フルドドⅡ装備時のロング・ブレード・ライフルの中央基部

*2 別名:強化バインダー仕様