ガンダムMk-Ⅲ

登録日:2012/04/13(金) 14:31:08
更新日:2020/03/22 Sun 18:47:14
所要時間:約 6 分で読めます




ガンダムMk-Ⅲ

GUNDAM Mk-Ⅲ

型式番号:MSF-007 (MSA-007)
所属:エゥーゴ
開発:アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態:試作機
全高:22.0m
頭頂高:19.5m
本体重量:32.1t
全備重量:48.2t
出力:2,022kw
総推量:107,500kg
センサー有効半径:11,500m
装甲材質:ガンダリウム合金

《武装》
肩部ビームキャノン兼ビームサーベル×2
ビームライフル
ビームサーベル×2
シールド



『Z-MSV』に登場したMS。
デザインは藤田一己氏で、藤田氏自身がデザインした“アドバンスドガンダム”をセルフリメイクした物である。
藤田氏デザインのガンダムMk-Ⅱが元になっているのでTVアニメ本編に登場するMk-Ⅱには全く似ていない。


“Ζ計画”の一環としてアナハイム・エレクトロニクス社のフジタ博士がガンダムMk-Ⅱを研究・開発したエゥーゴの攻撃用試作モビルスーツ(以下MS)。

ガンダムMk-Ⅱのもたらしたムーバブルフレームは画期的であったが、構造の複雑さや機体強度には問題があった。
そこでフジタ博士を中心にあらゆる部署から人材を投入し、構造の単純化を果たしつつ強度と運動性を高めたのがこのガンダムMk-Ⅲである。

装甲にガンダリウム合金を採用することでMk-Ⅱの欠点であった防御力を克服、ジェネレーターと武装などにも完成度の高い新規設計の物を採用した結果、ガンダムMk-Ⅱをあらゆる面で上回る性能を獲得した。

余談だが、型式番号の“F”とはフジタ博士のイニシャルである。


後にフジタ博士ら開発チームはアナハイムとティターンズの裏取引によってオーガスタ研に出向し、後継機のガンダムMk-Ⅳを完成させている。




バリエーション


フルアーマーガンダムMk-Ⅲ

FULL ARMOR GUNDAM Mk-Ⅲ

型式番号:FA-007GⅢ
所属:エゥーゴ
開発:アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態:試作機
頭頂高:19.5m
本体重量:47.2t
全備重量:62.1t
出力:3,040kw
総推量:141,200kg
センサー有効半径:11,500m
装甲材質:ガンダリウム合金

《武装》
肩部ビームキャノン兼ビームサーベル×2
脚部ハイパービームキャノン×2
シールドキャノン×2
シールドビームサーベル×2
グレネードランチャー×2
ビームライフル


“大河原邦男コレクション”こと『M-MSV』にて設定されたバリエーション。
無論デザインは大河原邦男氏。

ガンダムMk-Ⅲに強化装甲を装備した物で、従来の『フルアーマー』の名を冠するMSと同様に火力と防御力、さらに推量が大幅に向上している。
フルアーマーと言えば重装甲・重火器によって機動性を犠牲にしがちなイメージがあるが、Mk-Ⅲの場合はスラスターやアポジモーターも強化された為、機動性や運動性はむしろ向上している。
これらはMk-Ⅲ本来の特性を殺さないように機体のバランスを保ったままになるよう綿密に設計されている為である。

高いレベルでバランスの取れた本機は歴代のフルアーマー機の中でも屈指の完成度と言えるだろう。



ガンダムMk-Ⅲ 8号機

『アナハイム・ラボラトリー・ログ』に登場。
何機か開発された内の1機だが、カラーリングが赤いのが特徴。
これは本機がクワトロ・バジーナ大尉の専用機にする予定だったかららしい。

その他、シールドに百式のものの廉価版のビームコーティングが施されているが、それ以外は変わらないとされる。

グラナダからサイド2宙域への輸送中「茨の園」跡地でアクシズの強行偵察部隊と遭遇するが、損傷しながらもこれを撃退した。




モデルグラフィックス誌のガンダムMk-Ⅲ

広く知られているガンダムMk-Ⅲは『Ζ-MSV』で設定されたアナハイム社製の物だが、それ以前にも大日本絵画発行の模型雑誌『モデルグラフィックス』にて設定されたMk-Ⅲが存在している。
その後『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』への再録を経て『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』の「ガンダム開発史」で設定が追加・変更された経緯がある。

MS大全集などの資料集にも記載されない等、オフィシャルな存在とは言い難いが、公式企画である『アナハイム・ラボラトリー・ログ』には“実戦投入されなかったティターンズ製ガンダムMk-Ⅲ”の存在が記載されており、「ひょっとしたら存在していたのかもしれない」と想像してみるのも我々ガノタの楽しみの一つであるだろう。



ガンダムMk-Ⅲ〝イグレイ″

GUNDAM Mk-Ⅲ〝EGLEY″

型式番号:RX-166
所属:地球連邦軍
開発:地球連邦軍・キリマンジャロ工廠
生産形態:試作機
全高:31.4m
頭頂高:20.6m
本体重量:52.1t
全備重量:88.0t
装甲材質:ガンダリウムγ

《武装》
60mmバルカン砲×2(オプション)
ビームサーベル×2
ビームライフル
ハイパーバズーカ×3


地球連邦軍が開発したガンダムMk-Ⅲ。
ティターンズから提供されたMk-Ⅱのデータを基に開発された。

装甲をガンダリウムγに換装した為に本体重量の軽減に成功、より多くのオプションを装備出来るようになった。
また、コアファイターを搭載している可能性も指摘されている。

開発はキリマンジャロ基地で行われたが、試作機3機の完成に留まっている。
とはいえそのデータと技術は同基地で開発されていたRX-160 バイアランに引き継がれた。

なお、試作機とデータはカラバによるキリマンジャロ降下作戦によってキリマンジャロ基地諸とも焼失したとのこと。南無。


デザインは小田雅弘氏によるもの。
藤田氏のアドバンスドガンダムを基にしているので藤田氏のMk-Ⅲに似ながらも各部にガンダムMk-Ⅱの面影を見てとれる良デザインと言えるだろう。



ガンダムMk-Ⅲ〝ハーピュレイ″

GUNDAM Mk-Ⅲ〝HALPULEY″

型式番号:RX-272
所属:ティターンズ
開発:ティターンズ・グリプス工廠
生産形態:試作機
全高:25.9m
頭頂高:22.3m
本体重量:48.9t
全備重量:118.2t
装甲材質:ガンダリウムβ

《武装》
ビームキャノン×4
ビームサーベル×2
ビームライフル

《モビルアーマー形態》
全長:30.24m
全幅:17.3m


『Ζ計画』を事前に察知したティターンズがそれに対抗して開発を進められた可変MS。
元々はMk-Ⅱの開発者フランクリン・ビダンによる設計だったらしいが、彼の死後ギャプランの変形機構を参考に開発されたと言われ、フランクリンの案とは異なる機体に仕上がったという。

〝ハーピュレイ″は2号機で、1号機には〝フリーア″、3号機は〝デュライ″のコードネームを付けられていた。
デュライに関しては大気圏突入用のウェイブライディングボードを装備しているということだけ、フリーアに至っては一切の情報が不明なので、ここではMk-Ⅲとしての概要とハーピュレイに関して解説する。

グリプスで12番目に開発されたMk-Ⅲはエゥーゴに強奪されたMk-Ⅱのような汎用機ではなく、作戦に応じて装備を換装するMSとして開発されていた。

ハーピュレイはΖガンダムよりも早く完成したが、当時のティターンズが使用していたガンダリウムβは既に技術的に限界を迎えており、フレームの耐久性や装甲に不安を抱えていた為に開発は打ち切られてしまった。


デザインは影山俊之(景山俊之)氏による読者投稿を岡本英郎氏がクリンナップしたもの。
後にΖΖガンダムのデザイン案の一つとして提出されたらしい。




その他のMk-Ⅲ


◆MSF-007-2 ガンダムMk-Ⅲ ヴィクセリオス
『ホビージャパン』の模型作例として掲載されたアナハイム製Mk-Ⅲの2号機。
新型兵装試験用テストベッドだったようで、武装がビームライフル、ハイパー・メガ・ランチャー、フォールディングナイフ、連結可能なビーム・サーベル2基、ビーム・ウィップなどに変更され、頭部もRX-78-2似の物になっている。


◆RX-178R ガンダムMk-Ⅲ〝グーファー″
ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ vol.3「エニグマ始動」』に登場。
連邦軍製だがなんと量産機で、連邦は自軍のMSを全てこいつに統一する計画まであった。
ウェールズ動乱時にハイメガを装備した機体を投入したという。


◆RX-178R ガンダムMk-Ⅲ (サイド・ストーリー・オブ・ゼータ版)
近藤和久氏の漫画『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』に登場。
ティターンズのMSだが、デザインは概ね『Ζ-MSV』に準拠している(らしい)。


◆MSK-007 ガンダムMkⅢ〝リカオン″


◆MSF-007(MSA-007、MSF-007B、MSN-007) ガンダムMk-Ⅲ〝ヴァルキューレ″


騎士ガンダム
西洋鎧を来た武者として武者七人衆にはいない本機をモチーフに、はみ出し者の武者としてデザインされた。



など様々なバリエーションが存在する。




立体化

2008年に『GUNDAM FIX FIGURATION』にて商品化。
可動や塗装に不満はあるが、多彩なオプションに加え、フルアーマーにも出来る。

そして2015年、1/100スケールのRE/100シリーズ第2弾としてまさかのガンプラ化。
簡素な構造ながら可動、色分け共にMGに引けを取らない高いクオリティに仕上がっている。
そしてそして、2018年3月にはMGジム・ドミナンスと共に8号機がプレミアムバンダイで受注を開始した。




余談

実は『機動戦士Ζガンダム』でもティターンズ陣営として登場予定だったのだが、キャラが多すぎるということで没になったらしい。


追記・修正をお願いします。

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