ベアトリーチェ(GUNSLINGER GIRL)

登録日:2012/07/07(土) 08:34:05
更新日:2021/06/10 Thu 16:46:40
所要時間:約 5 分で読めます





「死ぬのってそんなに怖い?」


ベアトリーチェとは漫画「GUNSLINGER GIRL」の登場人物の1人。愛称はビーチェ。
CV:伊瀬茉莉也(アニメ2期)


社会福祉公社作戦二課の主要戦力である義体(サイボーグ)1期生の1人。担当官はベルナルド。感情に乏しい義体で口数も少なく表情の変化も殆ど見られない本来の「義体」らしい性格の持ち主。
初期の頃から登場しているものの背景的な扱いが多く、ヘンリエッタリコトリエラクラエスアンジェリカといった主要登場人物である1期生達と比べるとサブキャラ的な立ち位置にあると言える。


アニメ1期には登場していないが2期ではそれなりに出番が与えられ、寝坊して朝食を食べ損ねたことに落ち込んだり、クラエスの育てているハーブを見て「食べられる草?」と尋ねるなど微妙に腹ペコキャラ属性が付加されいる。


上述したように感情に乏しくそのことは本人も自覚しているようで、仕事や日常生活などのあらゆる場面で感動したことがないと語っている。死ぬことへの恐怖も全く感じていない。
これらの性格も恐らく条件付けの影響からくるものである可能性が高く、ヘンリエッタやトリエラの例も考えるとそれなりに高いレベルで施されていると予想される


彼女の担当官であるベルナルドも出番が少なく詳しいプロフィールは不明だが、口数の少ないベアトリーチェと比べて非常にお喋りであり彼女の前で様々な事柄を話している。
ベアトリーチェ自身は元の性格もあってそのことを嫌に思っているような様子も無く、ベルナルドの方も反応の薄い彼女に不快感を示すような描写も無い為フラテッロとしての仲は比較的良好だと言える。


出番の少なさ故に戦闘シーンも多く無い為詳しい実力評価もわからないが、義体として相応の戦闘能力は持っている風に見受けられる。
また、義体の中でも嗅覚に優れているようで捕らえた五共和国派の服に染みついた軍用爆薬の臭いを嗅ぎとり、隠されていた爆薬を発見するのに貢献している。


メインアームにはサブマシンガンのIMI マイクロウージーを用いる。サイズが小さく安定性や集弾率の悪いこの銃を原作ではあろうことかフルオートモードのまま片手で使用。
それでいてなお、離れた位置を逃亡するテロリストの逃げ道を正確に掃射して足を止めたり、鐘楼の紐にぶら下がりながらテロリストの頭を狙い撃つといった腕前を披露している。
(アニメ版では両手持ちで使用していた)
サイドアームについては不明だが、原作61話で1コマだけH&K HK69 擲弾発射器を手にしているのが確認できる。


何度も言うように出番が少ない為、条件付けの副作用の進行状態や義体化以前のエピソードなども全く語られていない。




以下、終盤でのネタバレ。
























10~11巻では全てを忘れて死んでいくことへの恐怖に涙するヘンリエッタや生きて帰ると明確に話すトリエラの姿を見て死に対する疑問を抱き担当官のベルナルドにそのことについて尋ねる。
それに対しベルナルドは普段と同じお喋り口調で「死ぬのは人生で一番最悪なこと」「死を恐れる自分の様な臆病者には出来ない仕事をするのがお前の役目だ」と答えている。


続くジャコモによる鐘楼占拠事件ではトリエラと共に突入役を務める。ワイヤーを用いて鐘楼外壁を伝って展望台へと侵入し、前述したマイクロウージーを用いた大立ち回りをこなす。
しかし展望台の天井に500kgのミサイル弾頭を発見。持ち前の嗅覚によって高性能火薬の臭いを嗅ぎ取りミサイルが本物であると判断。
それを聞いた作戦二課長のロレンツォからは撤退せずにジャコモの捜索を続けるように命令が下る。
逆にヒルシャーからは撤退要請が出たが、結果的に脳震盪を起こして身動きの取れないトリエラと共に、ロレンツォの命令により鐘楼に残留する。

弾頭の起爆装置が作動したのを察知すると、ベアトリーチェは敵の自爆を防ぐため生身で500kg弾頭を抱え上げるという凄まじい怪力を発揮し、そのまま窓から投げ捨てようとする。
が、その直前に遠方に潜んでいたジャコモによって放たれたアンチマテリアルライフル・ダネルNTW-20による狙撃を受ける。1発目は奇跡的に外れたものの、2発目はベアトリーチェの腹部を直撃、貫通するという重傷を負う。
その最中で死ぬことの明確なイメージやベルナルドから聞いた言葉が脳裏に過り、側にいたトリエラに逃げるように叫ぶ。
そして重傷の体を引きずりながらミサイルを投げ捨てるのに成功するも自分が逃げるのには間に合わず、ミサイルの大爆発に巻き込まれて壮絶な殉死を遂げた。
彼女の遺体はまともに残っておらず、回収されたのはマイクロウージーと肉片、そして服の切れ端とブーツのみだった。

彼女の死が、ジャコモ率いる五共和国派に「義体には対物ライフル等の大口径銃器が有効」という情報を与えてしまい、クリスティアーノからジャコモへ提供された資金を元手に対物ライフルを調達されてしまう事に繋がってしまった。
そしてそれが、トリエラ・ヒルシャー組の「精一杯生きた末の死」へと繋がる要因になってしまった事は悲劇としか言い様がない。


  • 作中での主なセリフ


「かすかに爆薬の混合物の匂いがします」

「毎日、こんなことして楽しい?」(アニメ)

「私…楽しいってどんなことかよくわからない。仕事をしていても寮で過ごしていても、感動したり笑ったりしないわ」(アニメ)

「どうしてクラエスは楽しそうにしているの?」(アニメ)

「ねえリコ、感動した?」(アニメ、仕事先がオペラ会場だったリコに対して)

「ヘンリエッタが泣いてる…」

「私にはわからない。これまでに楽しいとか感じた事がないから…悲しいとか怖いとか…」

「…ベルナルドさん、死ぬって怖いですか?」

「高性能火薬の匂い…!! 本物!?」

「トリエラ伏せて!!」












私にはわからない。これまでに良項目とか感じた事がないから…追記とか修正とか…

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最終更新:2021年06月10日 16:46