矢吹健太朗

登録日:2012/06/16(土) 07:53:06
更新日:2024/03/14 Thu 22:18:35
所要時間:約 10 分で読めます




やだなぁ、ただの影ですよ(笑)
――矢吹健太朗




矢吹(やぶき) 健太朗(けんたろう)は、日本の漫画家。
岡山県岡山市生まれ、高知県高知市育ち。
小2~小6まで高知市で育ち、中1は北九州市に住み、中2~高3までを再び岡山市で過ごす。
代表作は『BLACK CAT』『To LOVEる-とらぶる-』など。

健太であって健太ではない。


弱冠18歳にして週刊少年ジャンプに読み切り掲載を勝ち取り、連載につなげた当時のスーパールーキー。
……その初連載は半年で打ち切られたけど。
ちなみに、この『邪馬台幻想記』は、「連載が終わって悔やまれる漫画」という話題がネット上で展開されると、結構な頻度でタイトルが挙がる。

………つーか壱与ちゃんの出番を早くしてくれ。



絵柄はスッキリと見やすく、美男美女を描くのを得意とする。

『DEATH NOTE』『バクマン。』などで有名な小畑健の元アシスタントでもある。
小畑は特に矢吹を認めているようで、バクマン。作中の天才漫画家のモデルの一部になっていたり、キャラが矢吹をリスペクトしていたりする。


単行本の加筆・修正が多いことで有名。
雑誌掲載の時に荒かった箇所なんかはもちろん、素人目にはなんでココこんなに修正した?なんてものや、時には丸々ページを追加なんてことまでする。

画力に留まらず、手先そのものもかなり器用なようでフィギュアの破損した部分を修復し、なおかつ元より頑丈にできる。
他にも記憶を頼りにイラストを描くというゲームで、アシスタント達がドン引くぐらい元のまま描けるらしい。

また、よく自分の他作品からキャラクターを引っ張って登場させる手法を用いる。スターシステムだったりクロスオーバーだったり。
一番分かりやすいのがToLOVEるの金色の闇

初の長期連載でアニメにもなった『BLACK CAT』では科学的な要素も描いていたのだが、その描写にあまり整合性が無かったり(レールガンの原理、弾速の矛盾など)、
構図や設定のパクリ疑惑が持ち上がるなどした。

ちなみに、ガンダム関連作品に結構詳しいようで、
作中にガンガル000やらが出てきたり、スペルビアジンクス等結構コアな機体も好んでいるらしい。




……さて、本題へ入ろう。

この人の漫画の最大の特長は、










女の子が可愛い




女の子が可愛い




女の子が可愛い!



もいっちょ



女の子が超エロ可愛い!!!!




最重要事項なので4回程言いました。


美男美女を描くのが得意と前述したが、特に女の子をとにかくエロかわいく描く

ちちしりふともも、表情やお腹まで魅力的に描く卓越した技術は、現代の漫画家でトップクラスと言っても過言ではない。

漫画的なビックリ巨乳(奇乳)とかではなく、現実的かつ理想黄金比の美乳を描いてくださる。実によくわかっておられる。


高校時代、投稿作品を読んだ審査員である秋本治から「女の子が可愛い」と誉められ、審査員特別賞を受賞するなど初期からその片鱗を見せていた。

その後しばらくして『BLACK CAT』を連載。クールロリなイヴや天真爛漫女子高生キョウコなどに魅了された者は数多。
今と比べるとサービスシーンは相当控えめだが、既にイヴの浴衣姿の素晴らしいうなじや、腋の汗等への拘等りは指摘されていた。
「黒猫時代は毎週毎週ひたすら〆切りを守ることに追われて必死こいていた。」
という当人の弁から察するに、故意に控えていたというよりは、とにかくジャンプらしいバトル漫画という枠にを意識した上で〆切に追われ、
何を自分が描きたいのか、といった方針諸々が定まり切っていなかった故と思われる。


そして、

『To LOVEる』
襲 来

今までバトル物ばかりを描いていた矢吹が脚本家・長谷見沙貴という強力な相方を引っさげてラブコメに挑戦(長谷川はアニメ黒猫の脚本担当だったのでその縁であろう)。
これには今までのファンもおどれぇた。

当人曰く、
「週刊連載が終わって、時間がとれた。何を描くのが一番楽しかったか考えた。そして気付いた。『可愛い女の子を描いてる時が仕事として楽しかった』

とのことである。
乾坤一擲、本領発揮、まさに水を得た魚の如く。
サービスシーンの少なかったBLACK CATと違い、初っ端からすっぽんぽんでスタートダッシュをぶちかまし、その後も素晴らしい女性キャラを次々描き続け、
さらに単行本では乳首まで解禁

しかし、そんなTo LOVEるも少年ジャンプ特有の打ち切りという憂き目に遭ってしまう……。





だが、彼は帰ってきた……


ジャンプSQ.にて
『迷い猫オーバーラン!』
コミカライズ

さらにその後
スピンオフ『To LOVEる ダークネス
始動

青年誌(マニア系少年誌という見方もある)ということで規制がゆるくなっており、どちらも少年誌時代より過激にエロくなっている。

前から限りなくアウトに近いアウトな事をやっていたのに編集のチェックがゆるくなったのをいいことに、余裕でアウトな事をやらかしだした。
しかも余裕でアウトなのにギリギリセーフみたいな謎の技術を開発して。

一例:水滴、瞳孔、尻尾、蛇口

もっとやれとか言ってるとその上を行くので手に負えない。
そのおかげでダークネスは並のエロ漫画や同人誌よりエロいと評判。
というか、エロス方面で勝てるエロ同人誌は数えるほどしか存在しないとまで言われている。
違う意味で同人文化を潰そうとしている存在といっていいだろう。

この規制厳しい世の中、世論という壁なんざ超える物としか見ておらず、さながら荒波に挑むサーファーのようにそれすら利用し我道を突き進む。
その姿はまさに

そんな所業に、後述の騒ぎも相乗していつからか矢吹神と神格化され始めた。無論男どもに。

だがあの男の妄想を捉えたシチュエーションは長谷見沙貴が考えてることは忘れないでください。
矢吹神も一緒に考えてはいるけど。


忘れてはいけないが、女の子達の可愛さを一層引き立てているのはその内面描写の積み重ねである。
ラブコメとしても結構分かり易く心の移り変わりを描き、それと連動してくるくる変わるその表情、なんと素晴らしいことだろうか。
それらの相乗効果こそこの作品の真骨頂と言えるだろう。



ちなみに本人は太ったオッサン描くのが一番楽しいとか。

なん…だと……



エロスなシーンを描く時に意識しているのは「主人公だけ得する」事らしい。
迷い猫を例に取ると、原作などでは主人公と友達で拝むはずだった女の子の裸を主人公一人に変更したりしている。
無論、主人公キャラが読者に対して余計なヘイトを稼がないようなフォローも忘れない。故にリトが『さん』付けされるのである。

今現在でも絶大な人気があるが、BLACK CAT以前のファンからは「昔みたいなバトル物をまた描いてほしい」という声も。

しかし現在の路線が天職とも呼べるモノになってしまった(本人もそれを自覚している)ため、また当分先になるだろう。

一応、週刊の方でバトル&ちょいエロの読み切り「フタガミ☆ダブル」を掲載したり、
ToLOVEるダークネス内でも迫力あるアクションを展開したりなど、そちらの方の腕も衰えていない(というかさらに磨きがかかっている)ことがうかがえる。

2018年、アニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のコミカライズを担当。味方ロボット「FRANXX」のデザインはさほどメカメカしくないとはいえ、まさかのロボットアクションである。
積み重ねた作画力を存分に発揮した、めちゃめちゃ「動く」バトルアクションで「やっぱりこっちも出来るんだ」とファンを感嘆させた。
そしてロボットなのにヒップラインとカメラアングルがやたらエロエロしい

そして2020年、「あやかしトライアングル」で実に11年振りに週刊少年ジャンプにカムバックした。


  • 騒動
「To Loveる」連載中に元妻との事がネットで騒動になった。

まとめサイトも作られているので、
詳しいことを知りたい場合は「冷酷無比のパラノイド・アンドロイド」で検索して見てもらいたい。

すでに鎮火した話題ではあるし荒れるかもしれないのでざっくりと説明すると、
最悪な妻から一人娘を守った矢吹先生すげえ。

ネット中心かつ主観混じりの情報が多いため、全てを鵜呑みにはできないものの
怒りに打ち震えるか涙腺が崩壊しかねない……もとい崩壊しちゃう程の、非常に胸糞悪くなる話ではある。

作品でもたまにのふれあい的な話を描きつつ哀愁漂う煽りを入れたりするのだが、
何だか見てるこっちが泣けてくる。

そんなゴタゴタにゴタゴタを重ねた泣き崩れてもおかしくない状況下でも、イチャイチャリア充ハーレムを描き続け、単行本では乳首などの加筆修正。
プロ根性パネェ……。
これには鬼で有名なジャンプ編集部も感嘆したとか。

一時期、元嫁をモデルとしたヒロインの出番が露骨に減少したので流石にトラウマ化したかとも囁かれもしたが、
番外編等で割と頻繁に登場するようになったので、どうやら杞憂だったらしい。
そもそも、このヒロインのモデルが元嫁である、という情報にはソースが無く、ネット上での噂の類に過ぎなかったりする。



ちなみに、



BLACK CATを描いていたり、

迷いオーバーラン!を描いていたり、

自画像がノラネコだったりするが、


矢吹氏は犬派である。






追記修正は娘が目の描き方を真似し始めたらお願いします。

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最終更新:2024年03月14日 22:18