アンカー/F89(機動戦士クロスボーン・ガンダムシリーズ)

登録日:2019-06-07 02:37:21 (Fri)
更新日:2024/03/13 Wed 17:10:56
所要時間:約11分で読めます




アンカーは『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場するモビルスーツで、同作の主人公機である。
アンカーと関わりが深いF89についても解説する。


アンカー


Anchor
形式番号:なし
頭頂高:18m前後
パイロット:
アッシュ・キング
レオ・テイル

概要


『DUST』の主人公アッシュ・キングの愛機である紅白のマッシブなモビルスーツ。
ミキシングビルドと呼ばれるモビルスーツの一種で、原形機があるものの、今ではその面影はほとんど見られない。
ミキシングビルドの例に漏れずワンオフ機であり、また正式な軍隊や企業によって製造されたものではないため、形式番号も存在しない。

原形機となったのはサナリィの実験機であるF89
F89に個人的な思い入れを持つ元サナリィ所属メカニックのフランク・オズに、アッシュの祖父であるアンクル・キングが発注して生まれた。
アンクルはこの機体(と母艦のエスカル)をアッシュへ与えるために発注しており、そのためにかなりの大金を注いだという。
改装にあたっては、サナリィがこれまで開発してきたモビルスーツ――特にF97ことクロスボーン・ガンダムが参考にされているようで、
背面に備え付けられたプロペラントタンクの配置やサナリィ伝統のフェイスオープン式排熱機構、各種武装にその面影が見られる。

F89が優秀な機体だったこともあって、アンカーはかなり高スペックに仕上がっており、
作中の宇宙世紀170年前後で一般的なレストアモビルスーツはもちろん、気合の入った改造を施されたミキシングビルド相手でも充分に戦う事が出来る。
作中で泥を付けられているのはファントムV2のようなアンカー以上のスペックを持つ機体くらいで、
ムラサメやカングラザムといった超巨大MAも何とか打ち倒していた。

また、いつの時代も問題になりやすい補給に関してもクリアしており、パーツ、装備の多くが作業用機械から転用されているため、
最低限の補給すら受けられないという場面は少ない。
ただ、機体の修復にはあり合わせのパーツが使われ続けてきた事や、アッシュの手による改造が施されたこともあって、
6巻で登場する完成当時と作中現在での姿を見比べてみると、だいぶ変わっているのが分かるだろう。
部品の不足から関節部分やマニピュレーターはメッシュシートで覆われており、首元は内部の配線が透けている。

顔はF89とはあまり似ておらず、フェイスオープンを搭載しているということもあってクロスボーン・ガンダムに近い、釣り目でシャープな顔つきをしている。
ただ、ガンダム顔によく見られるへの字スリットは入っていないので、X1よりはX2似と言えるか。
通常のガンダム顔におけるV字アンテナの位置には三日月型のヒートカッターが備わっており、
普段は顔を中心で分けるように縦になっているためかなり奇抜な見た目だが、回転させてVの字にすることでようやくガンダム顔らしくなる。前作主人公機に続き、変わり種ガンダム顔シリーズ第二弾。
V字にすると錨をモチーフにした形となり、先っぽに付いたツメや曲線を描いたツノは(原型機のF89を除けば)唯一無二と言っても良い。
ヒートカッターの長さの都合上、V字にしても左右対称にはならず右側が長め。左右対称ではないツノもまた珍しい。
また、ヒートカッターの収納の都合で、チンガード(アゴ部分)のパーツが左右に割れている。
ケツアゴガンダムは、珍しいどころか唯一である。

不意の遭難への備えとして、コックピットの座席にはトイレ機能が備わっており
また一部の機体部品はバイオマス素材で作られているため、調理すれば食することが出来る。
さらに、ミドリムシが練り込まれた黒いシートも搭載しており、シートを広げることで、ミドリムシの光合成による酸素確保が可能。
これらを活用することで、アンカー単体で遭難しても10日くらいは大丈夫だという。

ガンダムの主人公機としては珍しくが目立つ機体色であり、2色目である白色も合わさって海老っぽい。
左腕の回転シールドの形状も海老っぽいし、元祖海老と違って明るめな赤なのも海老っぽさに拍車をかけている。ちなみに前作主人公機はバッタっぽい。


武装


アックスガン(ビームサーベル)

斧と実弾銃を合体させたアンカーのメイン武器。持ち手が短いため、使い方は斧(アックス)というよりも手斧(ハチェット)に近い。
短時間だがビーム刃の発振も可能。ビーム兵器が貴重なこの時代には貴重な逸品である。
ビーム刃を出している状態はビームザンバーっぽくなる。

パイルバンカー

足の裏から発射するオーソドックスなパイルバンカー。連射も可能。
配置場所や使い方的にヒートダガー相当の装備だが、排熱ついでに熱しておいて必要に応じて使う…という非常にシンプルな武装だったあちらと違って、
こちらは専用の機構が組み込まれている。

回転シールド

左腕に取り付けられている複合武装。
開いた状態で回転させるとシールドになる一方で、窄めた状態で回転させるとドリルにもなる。
回転させたまま取り外して飛び道具にも使える。
一つの装備で攻防を兼ねるのはビームシールド/ブランドマーカーの血筋か。
小惑星から資源を採掘するために使われていたドリルから転用された。

ケーブル

右腕に取り付けられた、かつてのシザーアンカーを思わせるケーブル。先端部にはシザーアンカー同様のはさみが付いている。
アックスガンを飛び道具にしたり、イカリマルを振り回すために使われる。
もちろん、敵機にケーブルを巻き付けて拘束することも可能。

頭部ヒートカッター

普段は縦向きになっているヒートカッター。回転させてドリルにしたり、普通に頭突きに使ったり。
使用する際は同時に排熱を行い、アンカーが表情を変えながら攻撃する事が多い。
また、ヒートカッターをV字にしてガンダム顔になることで、この時代におけるガンダム顔の価値観による威圧効果も持つ。
F97には無かった類の装備。あってたまるか

ヒート・セラミック弾

右肩に格納された発射口から繰り出す大型弾。アッシュは焼け火箸と呼んでいる。
申し分のない貫通力を備えているが、弾の大きさ故に装填数が2発しかない。

イカリマル

ムーン・ムーン製の錨の形をした超大型ビームサーベル
アンカーの身の丈ほどもある大きさで、明らかに普通のMSが扱う類のものではないが、
アッシュの操縦技術とアンカー持ち前のパワフルさもあって何とか使いこなしている。
元々はムラサメに持たせる予定だった物で、搭乗者のサイコミュ能力が高ければ遠隔操作も可能だったらしい。
遠隔操作をする予定だったのでイカリマル自体に推進装置が備わっており、アンカー使用時はその大きさとは裏腹にむしろ早く動ける
ビーム刃も展開可能だが、アンカーの出力では本来想定されていた程の大きさではなく、刃の部分に沿わせるような形で展開されるに留まっている。

ヴェスバー

F89用の長距離射撃型バックパックを装着して使用した。
ただし、サナリィがヴェスバーを実用レベルにまで発展させるのは後のF90Vタイプからで、
このヴェスバーは数発撃つとエネルギー切れを起こして機体が停止してしまう欠陥品


アンカーV2


首切り王との一件後、オズとキュクロープスの協力で改修されたアンカーの新たな姿。
新たな武器であるイカリマルをより安定して運用するための改修が主となる。

背面にはイカリマルをマウントするための機構が新設され、プロペラントタンクの取り付けは(おそらく)不可能になった。
代わりにスラスターが2本取り付けられており、イカリマルのマウント時はイカリマルと併せてX字型のスラスターを構成する。
イカリマルを取り外した場合は2本のスラスターがそれぞれ展開し、再びX字を描くような形にスラスターが配置される。
イカリマルをぶん回すための、より太く頑丈なケーブルを収納するためのドラムも右肩に増設された。

脚部には膝からつま先にかけて履帯が装着され、接地状態での安定性、機動力が向上している。
重力下でなくとも、コロニーの外壁やある程度形の良いデブリなんかでも履帯を使えるので、地味ながら取り回しの良い機構である。
このギミックが追加されたため、パイルバンカーはオミットされた(戻そうと思えば戻せるらしい)。


アンカーV3


首切り王との戦いのため、さらに改装されたアンカー。
最大の特徴は背中のV3スラスターに組み込まれたミノフスキードライブだろう。
これはブラン・リオンの予備パーツを使って取り付けられており、性能的にはかつてのファントムと同等のものとされている。
ファントムと同じく噴き出す光の翼は炎のように揺らめいているが、噴き出すのは背中にある4本のスラスターからのみなので、その姿はファントムよりレコードブレイカーに近いと言えるか。

新武装のモビーディックバスターは対大型MAを想定した大型武装。
高威力の弾丸を放ち、また先端から発射する銛を突き刺して電撃を流す。
分解することで内部に埋め込まれたバスターガン(っぽい武装)を取り出すことも出来る。
回転シールドの両端部にはIフィールドも仕込まれ、防御性能も向上した。


アンカーV4


アンカーの最終形態。
V3スラスターに代わってV4スラスターを取り付けている。
これはV3スラスターが完成しなかった、あるいは十分な効果を得られなかった時のことを想定して同時進行で造られていたもの。
ミノフスキードライブとは違って爆発物を推力に転用するという構造で、爆発させた際に得られるエネルギーを高圧で制御して一方向に集中させる。
このことから開発時は「DUSTスラスター」とも呼ばれていた。
爆発物はベルト状に繋げられ、使用後は左右から排莢される。
爆発を推力としている以上、パイロットへの負担はもちろん機体へのダメージも非常にデカく、アンカーを使い捨てること前提で設計されている。
この他、回転シールドが両腕に、ヒートセラミック弾に代わって脱出用パラシュートが装備されている。

ちなみに、スラスターの形がクロスボーン・ガンダムのそれと似ており、そのせいか後世の研究者からは「クロスボーン・ガンダムDUST」と呼ばれることもあるらしい。
いったい何ト・ボーの仕業なんだ…


劇中での活躍


ロールアウトは宇宙世紀0157年。
サイド7に仕事で赴いていたアンクルに引き渡されるが、その直後に起こったサイド7の暴動から逃れるためにアッシュが搭乗し、
母艦のエスカルと共にホームのサイド5へと脱出した。
その後、無敵運送を立ち上げたアッシュの愛機として使用され続け、0169年時点ではかなり使い込まれている。

サイド5近郊でのキュクロープスとの戦いでは、乱入してきたファントムV2に完敗を喫する。
アッシュがやや錯乱していたとはいえ、純粋な機体性能で上回られており、片手で投げ飛ばされてしまった。
ちなみにアンカーが投げ飛ばされる直前に、パイロットのアッシュも(自業自得だが)背負い投げされていた。

タガナスの農業コロニーで行われたウォズモとのスモウ・レスリングでは、レオが操作してウォズモに勝利、
地球のムーン・ムーンではX-13と共同でムラサメを打ち倒してイカリマルを手に入れる。
再び宇宙に戻った後のグリプス2では、早速イカリマルを使って超大型MAのカングラザムを真っ二つにするが、
直後に起こった人為的な爆発によって漂流し、賛美歌の国の戦艦ケルベロスに囚われてしまう。

賛美歌の国でアンカーはオズに引き渡されてチューンアップされ、『再灯火の日』に洗脳されたアッシュと共に登場し、兄弟機であるF89と対決するも、
粗悪なヴェスバーバックパックを装備されていたためすぐに機能停止し、その間にアッシュの洗脳が解かれると、首切り王に一矢報いてから仲間たちと共に賛美歌の国を脱出した。

その後、アンカーV2へと改装され、散発的にコロニーへの襲撃を行う賛美歌の国と戦っている。

讃美歌の国とキュクロープスの大戦争が勃発すると、対バロック戦用にアンカーV3へ換装され、メルト・バロックと互角の戦いを繰り広げたが倒すまでには至らず、「相手の速度を超えないと倒せない」と痛感させられる。
そして最後の決戦ではアンカーV4に換装して対峙し、終始優勢を保ちつつ遂に撃破に成功するが、機体も限界を超えており爆散している。



F89


正式名称:不明
社内コード:F89
頭頂高:18m前後
所属:サナリィ→(散逸)→賛美歌の国→無敵運送

パイロット:
ジャン・ドー・ヴァン(DUST)
ギデオン・ブロンダン(F90FF)

概要


Fナンバーではあるが18m級の大型機という、フォーミュラ計画周りの設定に詳しい者ならまず首をかしげるであろう機体である。
その正体は、サナリィがF90の前身として作り上げた実験機。

サナリィは連邦の軍事費削減策としてMSの小型高性能化を進言した…はいいが、新たな小型量産機の開発がアナハイム社に委託された結果、
連邦の要求を満たさないヘビーガンが生まれてしまう。
連邦側も当然ながら不満であり、サナリィと競作を実地する事となった。

とは言え、言い出しっぺのサナリィにはモビルスーツ製造の経験が乏しく、当時イケイケであったと言えどいきなり小型MSの開発を進めることは出来なかったため、
まずは既存のモビルスーツ規格である18m級でノウハウを確立し、そのうえで15m級へダウンサイジングしていこうという考えに至ったのである。

そうして作られたのが2機のF89であった。
この2機は識別のためカラーリングと頭部デザインに差異があり、片方は青い体に曲線状の頭部アンテナを
もう片方は赤い体に直線状の頭部アンテナを持っていたという。

2機は模擬戦や各種バックパックのテストを重ね、得られたデータを元に開発は進み、遂にサナリィは新時代の幕開けとなるF90の完成に至ったが、F90本体の完成後も、F89はF90の模擬戦の相手、及び試験運用時の僚機として運用された。「FastestFormula」では、この時期のF89*1が描かれている。
UC0112年のF90Fタイプとの模擬戦では、ミッションパックによる性能向上もあってか、機体性能の差を覆され、F90に敗北を喫している。
模擬戦終了後、F89はF90(2号機)の僚機としてF90試験チームBに配属される。
同年のランデッガー重工の襲撃事件後、試験チームBは解体。連邦軍の第2特別実験戦団「FastestFormula」に再編成された後のUC0115年にもF89は運用が続けられた。


F90の僚機としての任務終了後(F90FFでは少なくともUC0115年までの運用が確認されているため、それ以降)は役目を終えたためサナリィの倉庫に眠っていたのだが、本機にほれ込んでいたオズが退職時に持ち出す。
F89のパーツは離散してしまっていたため、オズはその後十数年をかけて修復を進めていたが、アンクルからの依頼で赤い方のF89をベースにアンカーが生み出された。
一方、青い方のF89は依然としてオズの下で修復が続けられ、『再灯火の日』に長い年月を経て戦場に舞い戻った。


サナリィが生み出したモビルスーツとしては、初めての歴としたモビルスーツである*2
実験機として酷使するためか、消耗しやすいパーツは供給が安定しているアナハイム製のパーツも使用できるように作られている。
本来は表に出ることのない、F90への踏み台でしかない機体なので、アナハイム製のパーツを使っても政治的な問題にはなりにくいのだろう。

F90へのダウンサイジングにあたっては、F89のいくつかの部分がF90で再現できず削られたため、総合性能ではF91>F89>F90だという。*3
本機の信者とも言えるオズ曰く「18m級大型MS*4の集大成」「最強のモビルスーツ」だそうだが、本機をベースとしたアンカーの強さを考えると、
最強は流石に言い過ぎだが、小型化が本格化する前に作られた大型機としてはかなりの性能を有していることは間違いないだろう。
ただ、初登場のDUST作中では初陣からラスボスとの戦いであったため、その強さはイマイチ分からなかった。

見た目はガンダム顔特有のヘの字スリットが無いという、宇宙世紀ガンダムでは珍しい顔をしている(いわゆる『Ζ顔』やクロスボーンガンダムX2に近いが、横方向の線自体はある)。例によって『ガンダム』ではないが。
ガンダム顔に欠かせないV字アンテナはアンカーと同じく曲線を描いている。
ただ、直線状のアンテナはイラストとして世に出ていないのでそちらは不明。

アンカーへと改装されたF89のフレームにはUC-0X10(Xは掠れていて判別不能な文字)と刻まれており、Xを現実的な数字で補完すると、
F89が宇宙世紀110年に完成したものであると推測できる。
そして、F90のロールアウトは宇宙世紀111年*5なので、サナリィはかなりの超スピードでF90を開発したことになる
グリプス戦役もびっくりの技術進歩である。

デザインは大河原邦男御大が担当。アンカーのデザインから逆算して描かれた。
デザイン段階で長谷川先生は「F90に繋がるなら普通の直線アンテナの方がいいかな?」と思い大河原氏に伝えようとしたところ、
大河原がアンカーの曲線を描いたツノを気に入っていたため、曲線アンテナがそのまま採用されることになった。
そんなF89のビジュアルが初めて世に出ることとなった大河原御大による一枚絵は、
アングルや画風もあって物凄く馬面に見えたため、平成末期生まれなのにそこはかとない昭和ロボット感を醸し出していた。
後に作中で登場した際には、普通のガンダムっぽく見えるくらいに整形アレンジされている。


ナンバリングについて

フォーミュラ計画に属するモビルスーツのナンバリングはそれぞれに意味合いがあり、例えばF97なら
F (フォーミュラ計画に属する)
9 (試作機や高性能機が属する9Xナンバーの)
7 (8番目の機体*6)
ということになる。
なのでF89もその法則に則って……というわけではなく、
サナリィ社内で「F90の前身だから」という単純な理由でつけられた名前であり、
後に発展するフォーミュラ計画とは(F90の前身であるという点以外は)関係なかったりする。
本来のF8Xナンバーは小型汎用量産モビルスーツに宛がわれるはずのナンバーであり、18m級大型モビルスーツであるF89とはまったく関係ない。
ちなみに、本来のF8Xナンバーは「小型汎用量産モビルスーツが属する」という設定しか存在していない。
2022年時点でF90FFにおいてF80が名前のみ登場。「F90の量産タイプ」らしいが、不具合の発見と政治的な理由からロールアウトが遅れて機体そのものは登場していない。
なおその代替として配備された機体はマシンキャノンを外したF71

装備


アックスガン

アンカーが持っている物とは違って柄の部分が長い。
アンカーに回収され、アンカーV2ではこちらを使用している。

ビームサーベル

高機動バックパックに2本マウントされている。
アックスガンを失った際に使おうとしたが、ビーム刃を発振する前にF89自体が破壊されてしまった。

ビームライフル

ジェムズガンが使用している物と似たものを回想内の模擬戦で使用していた。
F90FFでは、これとは異なる形状のビームライフルを使用しているのが確認できる。

F89・カスタム


バロックとの戦闘で大破したF89を改修したものでカラーリングやツインアイの色が変更されている。
バックパックに高機動パックを装備し、パイロットのマック・ストームの前の搭乗機であるヴェルダンの前面装甲を携行型シールドに再改造して装備し、アックス・ガンも装備している。

装備


アックス・ガン

ビームサーベル

それぞれアンカー、F89と同様。

シールド

ヴェルダンの装甲をシールドにしたものでガンダム試作2号機のラジエーター・シールドのレプリカ。
手榴弾が搭載されており、その威力はガラハドの頭部を破壊するほど。

アンカーヘッド


DUST計画の終了後も運用され続けたF89・カスタムの破損部分をアンカーの部品で修復した姿。パイロットは引き続きマック。
武器も引き続きラジエーターシールドとそれに仕込まれた爆弾を用いる。
頭部と背中、脚部がアンカーのものに変わっているが、頭のツノも脚部の履帯も機能しておらず見た目のみである。

劇中での活躍


上記の通りオズの趣味で修復が進められており、オズが賛美歌の国へ身を寄せることになってからもそれは続けられていた。
オズの娘で傭兵のジャンが搭乗し『再灯火の日』に初の実戦となるが、最初の相手は皮肉にも幾度も模擬戦を重ねた相手であるもう一機のF89――アンカーであった。
オズの仕掛けたトラップでアンカーが停止すると、ジャンは首切り王のバロックへと仕掛けるが、
片腕を失ったファントムV2、オズのケトル・ゾンと三人がかりでもかなわず、バロックによって真っ二つにされてしまう。
長谷川先生はガンダムタイプでも容赦がないお方。
しかし、腕ごと切り落とされたアックスガンはアンカーが回収して首切り王に一矢報いることに成功し、パイロットのジャンも何とか回収された。

その後、前述のようにカスタムへと改修されてマック・ストームの搭乗機となり、DUST計画に参加。
アンカーがV4スラスターに換装した後はこの機体にV3スラスターが装備され、光の翼による揚力場形成に参加した。




追記、修正は最強のモビルスーツを作り出してからお願いします。
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最終更新:2024年03月13日 17:10

*1 2021年2月現在、このF89はカラーページで描かれたことはないが、曲線状の頭部アンテナであることから、おそらく青色のF89であると考えられる

*2 この機体の前にロトを開発しているが、普通のモビルスーツとは言い難いだろう。サンライズ公式でも明確に他の『UC』の(つまり18mクラスの)MSとは分けられていることも多い

*3 ミッションパックの装備は考慮されていない、素のF90との比較だと思われる

*4 この時代の主力であるジェガンは20m級なので、この時点でもそこそこ小型化している

*5 初期の頃(「機動戦士ガンダムF90」サイバーコミック版掲載当時)の設定では宇宙世紀120年の設定の頃もあった。現在は修正済

*6 ナンバリングが「0」から始まっているので