機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST

登録日:2016/12/26 21:30:11 (Mon)
更新日:2024/11/14 Thu 21:03:44
所要時間:約 14 分で読めます





これは塵どもの物語である

始まりでもなく
終わりでもない
ただ宙を舞う
一片の欠片である

ガンダムエース誌にて連載されていた漫画。全13巻。
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』の続編であり、クロスボーン・ガンダムシリーズの第5作目となる。
作者はもちろん長谷川裕一

本作の舞台となるのは、宇宙戦国時代が激化した宇宙世紀0169年
ザンスカール戦争から16年後、地球連邦政府の威光が崩壊した、いままでに描かれたことのない時代の地球圏が舞台となる。
本作より後の時代を描いた作品としてはあのG-SAVIOURが存在しており、作中ではG-SAVIOURを意識したような技術、描写も描かれている。
年代故に半ばやむを得ない話ながら、『鋼鉄の7人』のミューラやオーティス、『ゴースト』のシーブックカガチのようなアニメ旧作からの客演的登場も無く、概ね100%長谷川キャラクターによる物語になった*1

前作でもかなり自由な発想のMSが多数登場していたが、本作はガンダムシリーズとして描かれるのが初となる時代なだけあって、
作者である長谷川の独特な感性が遺憾無く発揮されている。
そして作者が作者ならそれに付いていく読者も読者と言うべきか、
シリーズ恒例の読者公募コンテストにはおよそ他のガンダム作品では見られない様なMSが数多く投稿され、作中に登場している。
それらのMSはぱっと見宇宙世紀とはかけ離れているようにも思えるが、
恒例の巻末メカニック解説コーナーで無理やりうまく設定付けがされている。

ちなみに今作では"クロスボーン"の綴りが『CROSS BONE *2から『CROSS BORN *3に変わっている。
これは本作におけるテーマの一つである宇宙世紀の再生と掛かっている。

なお、連載が終盤に入ったあたりから「本作でクロスボーン・ガンダムシリーズは完結」と『鋼鉄の7人』3巻の時同様しきりに謳われていたが、
完結後には本作終盤の裏側を描く『機動戦士クロスボーン・ガンダム X-11』、
更に、本作の後日談を含めたクロスボーンシリーズ外伝群『機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE』が連載された。


あらすじ

宇宙世紀0169年。
地球連邦政府は全盛期のような勢力を失い、「宇宙戦国時代」は更に激化しコロニー間の覇権争いは終わりの見えない混迷を極めていた。
それに終止符を打つため、アッシュ・キングを始めとした志ある若者たちが立ち上がる!!

用語

▼宇宙戦国時代
宇宙世紀140年頃から続いている、宇宙世紀の時代区分の一つ。
コスモ・バビロニア建国戦争を初めとした、本来なら地球連邦政府が率先して解決に導かなければならない諸々の出来事に対し、
後手後手に回り続け終いにはリガ・ミリティアの手によってザンスカール戦争が片付けられると、
もはや連邦政府にかつての様な力が無い事が知れ渡り、独立の機会を待ちかねていたコロニー達は独立を宣言し、
コロニー同士による主導権争いの戦いが繰り広げられるようになった。
だが、元々国力や戦力があまり無いコロニー同士という事もあって、かつての戦争の様な大規模な戦いは起きず、
しかし小競り合いはまるで収まる気配を見せず、やがては終わりの見えない泥沼の戦いの時代へと突入してしまった。
再投火の日』以降は首切り王の目論見通り、さらに争いは激化している。

いうなればちょっとした世紀末であり、コロニーやジャンク屋を襲撃する野盗や、金で立場を変える傭兵なんかがそこら辺に転がっている。
一方でこの時代を良しとしない者たちも少なくはなく、そんな時代を抜け出すための『宇宙世紀の再生』が本作のテーマとなっている。

各勢力は「ザビ・ジオン」とか「ネオ・コスモバビロニア」「ネオ・ザンスカール」だの好き勝手名乗っているが、
もちろん人員もMSも過去に存在したそれらの組織との関係性は一切無く、あくまで御旗として名前を使っているに過ぎない。

なお、これらの争乱はあくまでも地球圏での話であり、地球から遠く離れた木星はこの影響をあまり受けていない。


▼レストアモビルスーツ・ミキシングビルド
コロニー間の長期的な戦乱に伴う混乱により地球圏のインフラが壊滅し、技術レベルを維持することが難しくなっている。
このため、宇宙に散らばる過去のモビルスーツやパーツを拾い集めて修理、改修した レストアモビルスーツ がこの時代の主力となっており、
まったく世代の違う機体達が銃口を向け合うのが常となっている。
レストアと言っても高度な整備技術を必要とする高性能機は、パーツが揃わないなど整備性の問題を抱えているため稼働率は低く、
仮に運用されていたとしても万全の状態とは言い難い。主にザンスカール戦争時のモビルスーツ等が該当する。

一方で、既存の機体に原形をとどめないほどの魔改造を施したり、色々な所からパーツをかき集めて作ったのが ミキシングビルド *4である。
元のモビルスーツの面影は無く、それ自体が新たなモビルスーツと言えるが性能はピンキリ。
ミキシングビルドは基本的にワンオフ機であり、形式番号が存在しない。

先述の様に木星は地球圏の騒乱に巻き込まれはおらず、技術衰退の影響をあまり受けていないため、モビルスーツの新造、販売も行われている。
また、木星産モビルスーツは整備性の高さがコンセプトの一つとなっており、作中では高い稼働性を有している模様。

モビルスーツに使われている一部の部品(プラスチックや電池など)は石油が貴重なため、バイオ素材によるものへと置き換えが進んでおり、
それらは有機物由来なので(味はともかく)宇宙漂流時など、いざという時の非常食として食べることが出来る。


▼ビーム兵器
宇宙世紀に当たり前のように存在していたビーム兵器だが、技術衰退に伴い高価なものとなり、代わりに実弾武器がメジャーになっていった。
ビームシールドなど当然お宝の中のお宝なので、宇宙世紀0169年時点でビーム兵器を持つのは大きなアドバンテージとなっている。

このおかげでビーム兵器を内蔵する機体は問答無用で重宝・厄介な敵扱いされる傾向になり、ズゴックとかの水陸両用MSやドワッジ改等の陸戦MSが宇宙でハッスルするなんて光景も。
衰退具合だが、ジェムズガンの後継機はもとより、ネモリック・ディアスギラ・ズール、果てはデナン・ゾンやゾロアットリグ・シャッコー等ですら、過去に使用していた様なビーム兵器を装備しているのは極僅か。
しかも中にはウルトラマンの様に使える時間が限られているのもあるし、MS用のビーム兵器を率先して導入し、一時は機動兵器の全身にビーム砲を詰め込んだ地球連邦軍の機体ですら1発発射すれば装備がお釈迦になるレベル。衰退ってレベルじゃねーぞ!

実弾武器多め・ビーム兵器が少ないorボロいという時勢から、
防弾性能・火力・継続戦闘能力を鑑みて「MSを大きくする」ことも十分強力な選択肢になっており、
逆にビーム兵器との戦闘を想定した、コスモ・バビロニア建国戦争以降に登場したような小型MSの長所は相対的には薄まっている。
ただし、モビルスーツの性能自体はザンスカール戦争当時が絶頂期であるため、その時代のモビルスーツが良い状態で運用されるならば、依然として最高峰の性能を誇っている。


▼ガンダム
この時代における『ガンダム』は、強いMSに対する一種の敬称となっている。
もはやその活躍や由来すら覚えているものは少ないようだが、ガンダム顔のイメージについては大体覚えられている模様。
そのためゲン担ぎに、またはその威光にあやかろうと、ガンダム顔のマスクを頭部に備えつけている機体が少なくない。
だがそう言う扱いが横行し過ぎたせいで、一周回って本物のガンダムがゲン担ぎのパチモノ扱いされてしまうパターンもある。
作中ではバイアランやウォズモ、クレインなどがガンダムマスクを装着している。


登場人物


無敵運送

サイド5の採掘コロニー『ミート・オブ・トゥーン』を中心に活動する運送屋。「どんな小さな仕事でも引き受ける」をモットーに活動している。
時勢が時勢なので、仕事ついでに不埒な輩と一戦交えることも少なくない。

●アッシュ・キング
燃え尽きぬ灰』と呼ばれる、無敵運送のリーダーを務める青年。豪快で女好きだが、部下からは慕われている。
その性格に違わぬガッチリとした体格で、顔も悪くないので割とモテる。
無敵運送を運営する手腕や、本で読んだ知識を咄嗟に生かすなど、頭もきちんと回るタイプ。
ただし自分が出す金には緩いので、無敵運送の経営は常に厳しいらしい。

幼い頃にザンスカール帝国の人質にされ、ギロチンに掛けられかけた経験がある。
その時は何とか事なきを経たものの、アッシュの命を奪おうとした『ギロチン』と、アッシュを救い出した『燃えるモビルスーツ』は、
混然となって彼のトラウマになっており、そのトラウマを思い出させるような事態になると錯乱して暴走状態に陥ってしまう。
前作ゴーストにも登場しており、分かってから見返すとどれが彼の幼い頃の姿か分かりやすい。

26歳というガンダム主人公でも珍しいアラサーであり、年相応に落ち着いていることもあって、
アッシュ本人が自発的に何かするというよりは、アッシュの下に誰かが依頼を持ち込む形で話が進むことが多い。
中盤で賛美歌の国による拷問を受けた結果、髪が真っ白になってしまったが本人は割と気に入っている。

乗機はパワフルなミキシングビルド アンカー


●レオ・テイル
アッシュが保護した少女。地球の南米生まれで16歳。猫の様なロボットニャロをよく抱えている。
サイド5の27バンチコロニーで暮らしていたが、野盗の襲撃によって危機に陥った所をアッシュに助けられ、無敵運送に身を寄せる。
父親がメカニックでその仕事を見ていたため機械に強く、またサナリィのフォーミュラシリーズについても知識を有するなど、
ガンダムでは珍しいメカニック系ヒロインである。
『誰も争わない世界』を夢にしており、そのための一歩としてアッシュにMS操縦の手解きを頼んでいる。スジも良い模様。
中盤からはチャッペ、後半にはブラン・リオン(ブラン・ファントム)に搭乗する。

なお、クロスボーンシリーズでは珍しく胸があるヒロインだが、前作ヒロインのベルと対照的にするためだとか。


●ジャンガリ/カリフ
アッシュの部下のパイロット達。
チャッペ に搭乗してアッシュをサポートする。


●ジャン・ドーヴァン
アッシュの師匠である傭兵。
モビルスーツのパーツを使って料理を作るMS料理人でもあり、アッシュもジャンからMS料理を学んでいた。
再投火の日に大けがを負い、パイロットとしてはリタイアしてしまう。


●フランク・オズ
元サナリィのメカニック。ジャンの父親。
サナリィ在籍中にF89にほれ込み、退職後に少しずつ修復を進めていた。
賛美歌の国では首切り王に協力する傍らで内通者としても活動し、再投火の日の後はキュクロープスとフォントと共にアンカーを改装した。


キュクロープス

宇宙要塞『ティターノ・マキア』を拠点に独自の動きを見せる、連邦軍の一組織。
ティターンズの末裔」を自称しており、かつてのティターンズの様に独自のMSも製造できる。
ビーム兵器も復元できるが、時勢が時勢なので信頼性はお察し。またティターンズのMSを改良したような物やジェムズガン改等を運用している。
ちなみにキュクロープス(ギリシャ語読み)とサイクロプス(英語読み)は同じ神を表す名前である。

●アーノルド・ジルベスター
構成員の一人。倫理よりも効率を第一に考えており、傭兵は捨て駒という認識で雇った者も任務で使えるならば用途は問わない非情な人物。
穏やかな物腰だが野心は強く、いずれは地球圏全体を手中に収めようとしている。
任務の失敗により一度は出世をあきらめたものの、フォントの口添えもあって再び野心を燃え上がらせる。
その非情な思想は、既に亡くなっている兄が原因のようだ。
再投火の日の後、激化した宇宙戦国時代を抑え込むために各地で戦い続けた結果、人材不足もあって大佐へと昇進を果たしている。

乗機は新造MSボルケーノ


幽霊(ゴースト)/フォント・ボー
かつてザンスカール戦争の裏で活動し、16年間のコールドスリープを経て目覚めた幽霊。
アッシュをはじめ『ミート・オブ・トゥーン』出身者の多くが彼に命を助けられた経験がある。
アーノルドと同じく連邦による地球圏統一を思い描いているが、真の目的は『 宇宙世紀を終わらせないこと 』であり、
地球圏の平定はその通過点に過ぎない。
アーノルドとは(途中まで)志を共にする仲ではあるが、その姿勢には多くの違いが見られる。

登場からしばらくは冷たい面ばかりが見えていたが、
Fシリーズの始祖であるF89(とそれをベースにしたアンカー)に大興奮したり、
アンカーの改装にかなりノリノリで将来的にガンダムの名を冠させようとしたりと、
本質はやはりメカオタクのフォント君であった。

いつ誰ととは明言される必要ないわなていないが、遅くとも第10巻頃には既婚者*5
大事なのでもう一度。嫁が↓な既婚「今のなしっ!」

乗機は燃える幽霊ファントムV2


幽霊の花嫁(コープスブライド)/ベルナデット・ドゥガチ
フォントと共に目覚め、共に行動する少女。サイキック能力でフォントの目的を手助けしている。
見た目は16年前と変わらないが、実年齢は28歳くらいのある意味合法ロリである。
ちなみに『幽霊の花嫁』というコードネームは、フォントに合わせて自分で名付けた模様。コードネーム止まりじゃなかったようだが。
再投火の日の後に家族と共に木星へ帰らず、フォント共に歩むことを選んでいる。


●ハロロ
相変わらずフォントのサポートを行っている高性能AIにして(自称)フォントの本妻。
今作ではフォントやベルも着ているティターンズ風の黒い制服に衣替えしている。


ムーン・ムーン

忘れ去られたコロニー「ムーン・ムーン」の住民達。
住民の間で自然回帰主義が強かったため、ザンスカール紛争後のどさくさの中で地球への帰還を果たし、
海底都市「リュグージョ」を中心に少しずつ地上での生活を始めたのだが、宇宙で生まれ育った彼らの想像以上に地球の環境は厳しかったため、現在は海底都市に引きこもって暮らしている。
10年前から木星タカ派との交流があり、その関係を強固にする意図で政略結婚を仕掛けるが、
そのせいで姫であるカグヤが家出してしまった。
相変わらず巨大モビルスーツを御神体とする風習が残っており、前はゲゼやキャトル(!?)だったが、現在の御神体はムラサメと呼ばれている。

●カグヤ・シラトリ
不敗の舞姫』と呼ばれる古風なしゃべり方をする女性(28)。今作の貧乳枠。
アッシュに「2000人の女を助けてほしい」という依頼を持ち込む。
ガチレズ。レオに惚れており、自分の専属メカニック兼恋人として彼女を勧誘する。
男は嫌いではないが生理的に無理なようで、
男ではないかと疑惑を持ったアッシュに、背後から胸を鷲掴みにされるというセクハラを受けた際にはパニックに陥った。
幼いころからムーン・ムーンの姫となるべく育てられていたのだが、18歳の時に突如舞い込んできた政略結婚、
それも相手が当時6歳の子供という事実にショックを受けて家出し、傭兵として宇宙を飛び回っていた。
家出の一番の理由はそもそも男と結婚できないから。
乗機は細身で女性的なデザインのモビルスーツクレイン
名前の由来は「かぐや姫」だろう。


●エラゾ・カノー
現在のムーン・ムーン司祭長を務める女性にして、カグヤの義妹。だが胸は巨乳。
今作の強化人間枠であり、木星で脳にチップを移植し、薬物の常用によって強化人間になった。
「一番」であることに異常なまでの執着を持ち、カグヤから姫の座を奪い取るという野望を持つ。
その為に「神立たせの義」でカグヤに勝負を挑むが…


乗機は和風モビルスーツオーテングー


木星共和国

彼方から地球を睨む第三勢力。
現在は地球圏の戦いを静観しているが、タカ派が政権を握っているのでその気になれば地球への侵攻も充分に想定される。
前述のように一定水準の技術レベルを維持しているため、宇宙戦国時代で最も技術力が高い勢力と言える。

●ニコル・ドゥガチ
木星出身のMSパイロット。16歳。
木星の名家「ドゥガチ」の者だが、木星に仇なす海賊に瓜二つ。ぶっちゃけベルの弟である。
親譲りのニュータイプであり、サイコミュ兵器を使えるくらいの能力は持っている。

6歳の頃に政略結婚のためにムーン・ムーンを訪れ、カグヤの家出後もムーン・ムーンに留まっていた。
瓜二つな彼に比べると、いいとこのおぼっちゃんという事もあってか大人しくやや自信に欠ける面も見られるが、
愛する相手のために無茶をする所は似ていたりもする。
幼い頃に母親から引き離されて育った反動で、自身も認めるマザー・コンプレックスに陥ったが故に、
「カグヤさんのような体型で年上の女性が理想的」と豪語するほど。
また、政略結婚は反対だがカグヤへの愛は強く*6、互いに愛し合ってこそ結婚すべきという考えを持つ。
ムーン・ムーンの一件が終わった後、アッシュに「両親の救出」を依頼し、その後救出された両親と共に木星へと帰っていった。
なお、帰る前にダメ元でカグヤに告白したが、この時 正式にフラレている。

前作での姉と違って父親はハッキリとしているものの、父の事情を知らないため自身の顔が父と似ていないことに不安を抱いている。
乗機はかつての海賊機のコピー品 X-13


カーティス・ロスコ
木星ハト派の諜報機関『蛇の足』に所属する諜報員。
地球圏で漂流しているベルとフォントを探していたが、木星タカ派に襲撃されてサイド3へと連れていかれ軟禁されていた。
フォントによって救出された後、妻と息子と共に木星へと帰り、タカ派を押さえこむ任に就く。

無印では10代半ばだったが、本作では遂に50代の大台に乗っている。
直接話に絡んでくる(元)ガンダム主人公としては一般殲滅爺木星爺さんに次ぐ年齢で、上述の『X-11』では遂に50代主人公を張った。


●テテニス・ドゥガチ
木星ハト派の筆頭であるお姫様。
夫のカーティスと共に娘のベルを探していたが、カーティスの説得によって数年間を予定したコールドスリープに就いていた。
タカ派の襲撃後もエオス・ニュクス号で眠り続けていたが、再投火の日が一段落した後に蘇生され、同じく木星へと帰っていった。
血統と実績を兼ね備えた木星共和国の第一人者に成長しているが、謎多きロマンス群を経て第一子と父親違いの二子目をもうけてから十余年、ようやく落ち着いた「恋多きお姫様」としても名高い。もちろん実際のお相手はただ1人なのだが。


ルナツー/賛美歌(ヒム)の国

かつて地球連邦軍が基地を構えていた、サイド7近くの資源衛星。
現在は首切り王とその配下が拠点にしており、内部では独自の社会が築かれている。
『再灯火の日』に独立を宣言し、宇宙戦国時代をさらなる混沌へと導くべく、コロニーに対して散発的な襲撃を繰り返している。

首切り王(ヘッド・ハーベスター)
木星タカ派とつながりのある謎の人物。
アッシュは幼い頃に彼と面識があるが、あまりの変わりように出会ってすぐにはその素性に気付けなかった。
大量の「首」を保管しており、配下の傭兵たちも失態があれば容赦なく「首」にされる。
+ 正体
その正体は元連邦軍所属のエバンス・ジルベスター。死亡したと思われていたアーノルドの兄である。
かつてはフォントと同じく、人の命の尊さをアーノルドに説くような人物だったが、
その裏では「宇宙世紀の終焉が近い」という恐怖に苛まれていた。
サイド7での住民暴動に巻き込まれた際にサイド7住民達の態度を目にしたことや、
ある真実を知ってしまったことで終末思想に蝕まれ、一転して宇宙世紀の終わりを望む危険人物と化してしまった。
乗機は異形の機体バロック

その他


●タガナス・タヤカ
『戦う穀物王』の異名を持つナイスミドル。
食料生産で莫大な利益を上げており、コロニー修理に出資するなどその資産は計り知れない。
自身が管理するコロニーの住人たちからは慕われているが、
一方で配下のコロニー一つ当たりの人口を制限することで充分な食料を行き渡らせるなど、シビアな面も持っている。
普段は自身も畑を耕しており、農作業姿がデフォルトだとか。
乗機は木星の最新MS ウォズモ

●トレス・タヤカ
タガナス・タヤカの妻であり、前作のトレス・マレスその人。夫との間に娘が1人いる。タガナスには相当口説かれた末にOKを出したらしい。
アッシュやジャックからフォントと再会した事を聞かされ、自分の所に顔を出さない事に苛立ちを見せた。
戦闘の際にはVガンダム改め ビクトリーイージー で出撃する。

●ジャック
両足が無く、顔中傷だらけの男性。前作のジャック・フライデイ。
サイド5の資源コロニー『ミート・オブ・トゥーン』で表向きは牧師を務めているが、その筋では情報通として知られている。
アッシュ以外にも『ミート・オブ・トゥーン』出身者との交流がある模様。
タロットカードによる占いがよく当たるらしい。
本編開始前にフォントと接触していたが、「自分の事はかつての仲間にも内密に」と言われその約束を堅く守っていた。
その後も必要に応じてフォントと接触している。

●マーメイド
サイド5の資源コロニー『ミート・オブ・トゥーン』の教会にジャックと一緒に住む女性。
何だかんだジャックとヨリを戻した模様?

●アンクル・キング
アッシュの祖父。故人。
太陽光発電で財を成した人物で、前作では大事な孫の命を奪おうとしたキゾへの怒りから、終盤の細菌焼却作戦に手を貸していた。
宇宙戦国時代が激化してからは、戦乱の中で機能しなくなったコロニーのミラーを修理して回っていたが、
サイド7へ赴いた際に住民暴動の最中で死亡する。
+ 実は…※ネタバレ注意!
その本性は金儲けの為なら手段を選ばない非情な人物であり、サイド7で起きた暴動も彼がグリプス2、即ちコロニーレーザーの再生・修復を手掛けていた事への怒りから。
息子であるアッシュの父もその本性に辟易した末にアッシュの母と共に出奔し、その後アッシュが事故で両親を亡くして母方の親戚に世話になっていた事を偶然から知ると表向きは善意から引き取り、優しい祖父であり続けたが、その実は財産を含めた自分の総てを引き継がせる為であった。
そして暴動の最中、自分の本心を吐露した事でそれに絶望したエバンス…後の首切り王に殺害されたというのが死の真相であり、その首は今の彼の象徴としてケースに入れられて保管されるという末路を辿ったのであった。


登場兵器


アンカー
アッシュの乗機である紅白のミキシングビルド。
主人公機としては珍しくマッシブな体形をしており、近年のガンダム主人公機に多い細身でシュッとしたデザインとは一線を画している。
ベースとなっているのはサナリィの実験機F89
この時代においては高性能機に部類され、そんじょそこらのレストア機やミキシングビルドなら容易く蹴散らせる。
作中では何度か改修されどんどんパワーアップしていく。
詳しくは項目参照。

F89
サナリィがF90を作る前に大型MSの集大成として作り上げた 18m級 の実験機。
赤と青の2機が製造され、うち1機がアンクルの依頼でアンカーとして生まれ変わった。
F90へのダウンサイジング時に再現しきれていない機構が存在し、性能的にはF90よりも優秀であるが、F91と比較すると劣る。
Dustの時代では最強と開発者のフランク・オズは豪語しているが、娘のジャンヌの評価は「大昔の機体なので言うほど強いわけじゃない」だそう。
しかしレストア大型機が主流の時代に小型高性能機のF90より性能が高いなら時代的に考えれば十二分な性能なはずである
詳しくは項目参照。

ブラン・リオン
キュクロープスがファントム量産のための試作機として作った白いファントム。
色々あってアッシュ達の下に届けられ、レオの乗機となる。

◆チャッペ
無敵運送が2機保有しているMS。コレに似ている気がしないでもない。
ゲドラフをベースにしており、サイズこそ小柄なものの基本性能自体は悪くないらしい。
パイロットの度胸や腕前の都合であまり活躍の場は見られず、主に後方支援に徹している。
猫のような見た目をしているが、モチーフはなんとそのまま猫。
ザンスカールといえば猫目、ついでに運送屋といえばネコなら、もう猫にしてしまえばいいんじゃない?というデザインの経緯がある。
頭の印象というのはやはり大きく、ネタバラシを知るまでゲドラフだと気がついた人は少なかった。

◆エスカル号
無敵運送の母艦。ザンスカール戦艦が使っていたタイヤと、客船を組み合わせて作られた。
タイヤ部分の防御能力は健在で、咄嗟の盾として使われる事も。
アンカー共々、アンクルがアッシュの為に作り上げたものである。


JMS-W04 ウォズモ
タガナスが乗機とする木星産モビルスーツ。
この時代では珍しいレストアやミキシングビルドではない新造モビルスーツで、ビームシールドも備えているが値段も相応なものとなっている。
作業用モビルスーツとして売り出されているのだが、容易に再武装が可能となっており、タガナス機もキッチリ武装している。
18メートルというサイズは一年戦争頃のモビルスーツに近い大きさだが、これは時代の流れによって小型機の信頼性の低下や、
大型機の方が有利に働く場面が生まれたためである。
顔つきはいわゆる木星系だが、心理的な効果のためにガンダムマスクを付けることも。
名前の由来は 大相撲

ビクトリーイージー
トレスが保有するMS。
ザンスカール戦役後も各地の地方紛争に参加したトレスが使用していたVガンダムに、ガンイージの手足を付けたニコイチ的なモビルスーツ。
Vガンダムとガンイージのパーツの共有性が高いのもあって、性能自体はVガンダムとほぼ変わらない。
元々は黒いカラーリングだったが、タガナスとの結婚後に彼のウォズモに合わせて青色にリペイントされた。


クレイン
カグヤの駆る長い脚が特徴的なモビルスーツ。
その正体はサーカスのバイラリナをベースにしたミキシングビルドである。
バイラリナの面影は長い脚部くらいであり、ミキシングビルドらしく原型機の姿をほとんどうかがえない。

ザンスカール戦争終結時にサーカスの技術者が売れそうなものを手当たり次第に放出し、
その中にあった『バイラリナのフレーム』をムーン・ムーンが入手、
ムーン・ムーンの技術者が様々な機体のパーツを寄せ集め、フレームに肉付けをして誕生した。
しかし、パーツ不足や技術者の理解不足、つまり間違いによってバイラリナの変形機構は上下逆になってしまっており、
MA状態での稼働率がやや低下してしまっている。
武装はバイラリナから引き継いだ腕甲部から展開するビーム・ファンと、脚部から発射するV.S.B.R
だが、先述の理解不足の影響でV.S.B.RはMA形態でしか使用できなくなってしまっており、出力もやや低下してしまっているが、
元々が当時最強クラスのビーム兵器だっただけに、この時代ではかなりの脅威となりうる存在である。
木星製モビルスーツがベースなので整備性は高いようだが、それでも長いこと十分なメンテナンスを受けておらずやや不調気味。
ガンダムフェイスだが例によってこれはマスクであり、実のところメインカメラはVアンテナ部分の根本である。
ムーン・ムーンへ帰った後に十分なメンテナンスを受けたようで、MA形態でしか使えなかったヴェスバーがMS形態でも使えるようになった。


ファントムV2
幽霊(ゴースト)が搭乗する、かつてアッシュやレオを助けた怒れる幽霊(ファントム)
ビームを無効化する『Iフィールドの嵐』や、ザンスカール戦争当時でも猛威を振るったミノフスキードライブによる圧倒的な出力により、
この時代においては最高峰の性能を誇るが、全盛期と比べるとその能力は75%程度だという。
また、実弾が主流の時代柄もあって強力さを発揮しきれておらず、ミキシングビルド二機に押される場面も。
キュクロープスにて修復が行われているが、未だに復元されていない機能も多い。
V2はV2ガンダムと関係があるという意味ではなく、Versionの意味。Vガンダムの後の世であるという意味のダブルミーニングも含んでいる。
詳しくは項目参照。

◆CRX-007 ボルケーノ
アーノルドが乗るキュクロープスのモビルスーツ。
メガ粒子砲を装備してはいるものの、すぐにダメになってしまうのでそれを補うように大量の実弾兵器を備えている。
残念ながらカタログスペック通りの性能を発揮できていない模様だが、
適当なレストアモビルスーツ程度なら容易に蹴散らせるくらいのスペックは持つ。
カメラアイはキュクロープス独自の単眼カメラアイが採用されており、キュクロープス機同士の通信効率を高めている。

◆CNRX-044 アッシマック
キュクロープスの主力となるモビルアーマー。過去に運用されていたアッシマーをベースに再設計された。
下半身にも上半身の様な曲面装甲が取り付けられており、変形時にはどら焼きのような2段重なった姿となる。
装甲の増加によって重量こそ重くなってしまっているが、防御性は確実に高くなっており、
実弾が中心となるこのご時世に沿った姿となった。
かつて凸型のカメラだった部分は、ボルケーノやジェムズガン改同様の不気味な単眼カメラアイに置き換わっている。
空飛ぶハンバーガーと揶揄されていたZ時代から、更に開き直って完全にハンバーガーの姿に。

◆CRX-139 ハンブラ-B
アッシマック同様、ハンブラビを再設計したモビルアーマー。
こちらは可変機構が廃されているため、使い方は純粋なモビルアーマー、
あるいはモビルスーツ補助用のサブフライトシステムとなっており、
使う必要がない両手は鳥類の様なクローに換装されている。
他のキュクロープス機同様に単眼カメラアイを採用しているが、
本機は頭部に加えて両肩にもカメラアイが埋め込まれており、通信機能が高められていると思われる。

◆CRGM-119 ジェムズガン改
ザンスカール戦争時のジェムズガンそのもの。カメラはキュクロープス特有の単眼に換装されている。
かつて使われていたジェムズガンの生産ラインそのままで生産されているが、こんなご時世なので性能はやや低下気味。
手持ち火器もスナイパーライフル等実弾中心となっており、それらを補うためにハンブラ-Bに搭乗して戦う。
↓のショートショルダー仕様のジェムズガン改も見られる。

ジェムズガン ショートショルダー
連邦軍が運用するジェムズガンの現地改修機。
コロニー内での暴動鎮圧を想定した改修機で、狭い市街地で動きやすくするため肩アーマーの出っ張りが無くなってスッキリしている。
コロニー住民への威圧効果を期待してショットガンと対人用バルカン(両手の甲に2門ずつ)を装備しているが、
時代柄かビームシールドは外されて小さな実体シールドとなっている。
なお元々は「ソードオフ」等別の名前になる予定だったらしい。

X-13
ニコルが搭乗する木星産クロスボーン・ガンダム。
X-0のデータを元に新規製造されたクロスボーン・ガンダム3機のうち1機であり、
X-13は量産化を見据えたコストダウンを目標として製造された。
一部の動力パイプをザクの様に露出させたり、ビームシールドの廃止によってコストダウンを図ったものの、
目標コストまで届いていないため量産ラインには乗っていない。
とはいえ、クロスボーン・ガンダム伝統の高機動力は健在であり、
小型機であることも相まってこの時代では頭一つ抜けた性能と言えるだろう。
ただ、パイロットのニコルがまだ未熟という事もあってあまり活躍に恵まれない。

X-0を元にしているという事もあって全体的なシルエット、ディティールはX-0に近いが、
カラーリングはX-1の様な濃紺と白で構成されており、背面スラスターはX-2改の様に肥大化、頭部アンテナはX-3のように赤く塗られる等、
これまでのクロスボーン・ガンダムをミックスさせたような見た目となっている。
武装はクロスボーン・ガンダム伝統のビームザンバーに加え、ムーン・ムーン製の大型銃も使用したが、こちらはアッシュに壊された。

なお、X-13という番号はかつての3機の後にさらに10機作られたわけではなく、
X-1〇にナンバーが改められたためである。前述の通り、X-13より前に作られたX-11とX-12が存在する。
また、X-0の再現機とはいえ(X-0には元々無かった)頭部の髑髏マークまで再現している。
初登場シーンは同じ木星関係のクロスボーン・ガンダムである、X-2改が初登場したシーンのセルフオマージュだろう。

◆エオス・ニュクス号
非武装のバビロニア・バンガード級宇宙戦艦2番艦。
木星戦役後に持ち主を転々とした末に、カーティス夫妻によって買い取られて地球での拠点に使われていた。
眠り続けるテテニスを載せたままグリプス2に保管されていたが、無敵運送によって回収された後、キュクロープスの下で修理、改修を受けている。


バロック
首切り王が乗るモビルスーツ……とは言えない機体。
頭部が存在せず、それどころか一切のセンサーを持たず、操縦は全て首切り王の意志によって行われる。
右腕と一体化した、機体全長をはるかに超える巨大なガンダリウム合金の刃を振り回すことで、あらゆるものを遠間から切り裂く。
更にガンダリウム合金の塊なので盾にすれば実弾はもちろんビームも難なく防げるため、首切り王の超常的な感知・操作技術によって攻防共に最強の機体になっている。
そのためモビルスーツ部分はこの刃を振り回すためのオマケとまで言われてしまっている。

◆ケルベロス
首切り王の母艦。
ミノフスキードライブを搭載しており、ケルベロスという名の通り揺らめく光の翼を3方向に放っている。
その正体は、製造途中で放棄されたバビロニア・バンガード級宇宙戦艦の3番艦で、首切り王が買い取って改造、完成させた。


+ レストアモビルスーツ
マラサイ
かつてのティターンズ主力機。モノアイではなく4つのセンサーが並べられておりキモい。武器もビーム兵器ではなくて剣になっている。

バイアラン
地味にレアなティターンズのモビルスーツ。ガンダムマスクを装着しており、ビーム兵器も備えるなど中々の逸品。

ズゴック
ゾック
まさかの宇宙対応を遂げてしまったジオン水泳部。
ビーム兵器を有していてこの時代では厄介なMSになっているが、もともと重力下での動作と水冷を前提とした作りなので、宇宙では数発撃てばビーム発射口が溶解してしまう。

ムラサメ
ムーン・ムーンの現在の御神体。こっちとは関係ない。
海底都市(恐らくは連邦軍の元施設)に眠っていたものが発見され、木星の間者の手引きで復元された。
木星の技術を用いて後から復元した機体のため、コクピットハッチの形状が異なるが、中の操縦席はそのまま残っている。
また、変形後に頭頂部となる装甲と盾を失っているため完全な変形は出来なくなってしまった一方、復元にあたってサイコフレームが使用されたことでパイロットとのシンクロ率は原型機よりも向上している。
全身に満載されたビーム兵器もそのまま使用可能であり、この時代においてはグリプス戦役当時以上に驚異的な存在である。
連邦軍で運用された正真正銘の「ガンダム」なのだが、図体のデカさ故かアッシュからはパチモノ扱いされてしまった。

◆ゲゼ
◆キャトル
海底都市でムラサメの前の御神体として、登場する。*7

◆デナン・ゾン
ジャンの乗機。胸元にあった貴族マークは鳴門巻きのような渦巻マークになっている。
料理人らしく包丁の様な剣や、鍋の様な盾を装備している。

◆ザビ・ジオン&讃美の民の機体
  • アイザック
  • ザクII
  • ジム・インターセプトカスタム
  • ジム・スナイパーII
  • リック・ディアス
  • フルアーマー百式改(!?)
  • ガザC
  • Gキャノン
  • ネモ
  • ズサ
  • ギラ・ズール
  • ベルガ・ギロス
  • ビガン
  • リグ・シャッコー
  • バンゾ
  • Vガンダム(!?)
  • ザクラオ
  • ジム・カスタム
  • ザクII改
  • R・ジャジャ
  • ドラッツェ
  • リック・ドム
  • ゲルググJ
  • ガルバルディα
  • ビグロ
  • ドワッジ改
  • ガルバルディβ
  • ハンブラビ
  • ゾロアット
  • ガルグイユ
その時代の一大国家「ザビ・ジオン」と首切り王の「讃美の国」の機体。殆どがビーム兵器を使用できず、実弾兵器を装備している。アンカーやクレインやウォズモ、ファントムV2やヴォルケーノの噛ませ要員。Vガンダムやフルアーマー百式改は何処にあった。まあ、時代が近いVガンダムはともかく、GP02のラジエター・シールドですらレプリカが存在するので、レプリカの可能性も高いが。


+ ミキシングビルド
ガンダムブレイカー3MSコンテスト「機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST杯」より】
◆ビアッゴ
◆マガツキ改
◆アドマモス
◆マトマーシュ
◆ヴェテラーノ
キュクロープスに雇われた傭兵集団「ブレイカーズ」が駆る機体。
様々なモビルスーツのパーツを寄せ集めており、中には生産数が非常に少ないパラス・アテネジ・Oガーベラ・テトラヅダヤクト・ドーガ百式ドーベン・ウルフ、ガンダムEz-8  のパーツまで使われている。
が、元々は一つの機体に使われていたパーツが複数の機体に分割されて使用されているため、元の機体への理解度はかなり低いと思われる。

あまり量産されなかった希少なモビルスーツのパーツも使われているが、
地球圏のどこかに過去のMSのデータを蓄積、分析し、レプリカを製造するプラントが存在しており、
そこから供給されているのではないかと噂されている。

◆ラル・マスク
ランバ・ラルの顔の形をしたマスク。アドマモスが着用し、ビアッゴやマガツキ改と共にジェットストリームアタックを行おうとした。
この時代ではMSに人の形をしたマスクを付けるのが流行しているようであり、サイド3方面ではギレンシャアのマスクが出回っているらしい。
ただし、先述したラルの実例のように、その人物像に関しては多分に誤解を含んで伝わっているものも多い。

【「クロスボーン・ガンダムDUST オリジナルMSデザインコンテスト」 より】
◆オーテングー
エラゾが駆るミキシングビルド機。
体中にバルカン砲を備えており、特に頭部中心にある細長い長距離バルカン砲は本機の特徴的なシルエットにもなっている。
Vタイプのガンダムフェイスを搭載している。
背部には羽の様なスラスターも備わっており、その姿はリュグージョの近くにある地で有名な妖怪の様。


◆ミガッサ
ミカサ工房によって製造、販売されているモビルスーツ。ムーン・ムーンで多数運用されている。
四肢の整備性が高く、適当なモビルスーツの四肢を接合しても作動する。
製造出荷時の四肢も、その時のパーツ在庫によって形状が異なるという。
頭部に被る笠は防御用の盾にもなり、前傾姿勢を取ることで機体全体を笠に納めることが出来るくらい小型のモビルスーツである。


◆ガブレロ
サイド3でガルマ・ザビ3世に雇われている傭兵が搭乗する機体。
ガブスレイがベースだが、MA形態時にかつてのジオンMAであるザクレロを模した姿となる。
武装は両手がチェーンソーと近接寄りであり、↓のサンドードックとのコンビネーションで相手を追い詰める。

◆サンドードック
ガブレロと同じく、ガルマ・ザビ3世に雇われた傭兵が搭乗する。
こちらはバウンド・ドックをベースに……ではなく、
バウンド・ドックの変形機構を模倣したうえで、ザンスカール帝国のMWであったサンドージュのパーツを左手に付けたミキシングビルド機である。
MA形態時にはクワガタの様な姿となり、敵モビルスーツの動きを止める役割を担う。

◆ヴァケ・ザム
グリプスで「眠り姫」を守っていたモビルスーツ。原型機はバーザム
部下のMSともども、宇宙世紀のモビルスーツとしては珍しくホラーテイストな見た目をしており、見るものに威圧感を与えている。
一方で、ザクⅡやマラサイのシールドを持ってるが、ボロボロの見た目通り戦闘能力は低く、アッシュに一掃されてしまった。
名前の由来は化け・ザム

◆盾仮面MS軍団
ヴァケ・ザムの部下達が使用したMS。全機正式名称不明。
ゲルググM指揮官用やサザビー等のシールドを、蛮族の仮面のような感じで機体の前面に付けている。
武器はジャンクパーツから作った槍など。

◆カングラザム
ミキシングビルド界でも屈指のゲテモノ。
木星帝国のカングリジョ、ジオン公国のグラブロビグ・ザムを上から順につなぎ合わせたミキシングモビルアーマー。しかもグラブロは上下逆にくっつけている。
見た目はまるで異形の埴輪の様。
とはいえ各機の出力を合わせる事で、整備が不十分なこの時代でもビグ・ザムのビーム砲を実用レベルで使える様にしており、割と理に適った構成だったりする。
またビグ・ザムのビームは使えなくなるが、分離しての戦闘も一応可能。



余談

『機動戦士クロスボーン・ガンダム メカニック設定集』収録の作者インタビューによると、本作の時代設定をサンライズに伝えた際にOKが出たことは意外だったという。
一方で、『機動戦士Vガンダム』に登場した技術を上回るものを出してはいけないとの注文を受けたため、本作に登場する技術は過去の技術やその応用となっている。

ストーリーのベースは三国志。宇宙「戦国」時代からの発想で、戦国なら日本の戦国か三国志ということになり、後者が選ばれた。




追記、修正は燃え尽きぬうちにお願いします。


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最終更新:2024年11月14日 21:03

*1 非常に厳密に言えばカーティス、テテニスなど無印クロスボーンからのキャラに富野の影響が絶無とは言いきれないが。

*2 海賊の旗に描かれる交差した骨

*3 交わって生まれるという意味

*4 元々はガンプラ用語

*5 『LOVE&PIECE』第1巻で判明。

*6 彼女が同性愛者であることは知っているらしく、男女愛と言うよりは尊敬・敬愛に近いものか

*7 しかし、ゲゼはZZでとあるジャンク屋が作業用に数機作ったジャンクMSで、キャトルはムーン・ムーンにあったMSだが